Menu
 > レビュワー
 > はち-ご= さんの口コミ一覧。5ページ目
はち-ご=さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 327
性別 女性
年齢 37歳
自己紹介 知的障害を持つ23歳女性です。
1週間に40時間働いているから多分社会人だと思うけど
今は旦那や発達障害者仲間とルームシェア生活です。

知能指数は11歳ですが、
この映画レビューサイトでは
見よう見まねで大人びた文章で気取らせて貰っています。

ちなみに登録自体は旦那がやっていますので
■妻投稿■がついているのが私です。
あ、でもそうじゃないので一人称が「僕」なのも
実は私が投稿していたものもあったり
「ドラえもん」とか「A」とか(^_^;)

インターネットの書き込みは初めてに近く
インターネットルールは一通り勉強したつもりですが、
「場の空気を読む」などの高度な技術は難しいので
そんな時にはスルーしてください。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617
投稿日付順1234567891011121314151617
変更日付順1234567891011121314151617
>> カレンダー表示
>> 通常表示
81.  プライベート・ライアン 《ネタバレ》 
妻投稿■最初の上陸シーン。説明不要。カメラは常に殺される、あるいは必死で銃弾から身を守ろうとする兵士の視点。音声も戦場で戦友が悲鳴を上げ、肉が引きちぎれ、球の乾いた音がピュンピュン入ってくる、これまた兵士の耳線(じせん)だ。さらに装備の重さや撃たれる痛みまで感じるような描写。観客は一人の兵士になって、戦場において「命令」の名の下に人は簡単に人生を断ち切られる(死ぬ…という表現にしようと思ったけどこっちにする)事を容赦なく突きつけられる。■この現実の下で、兵士たちが「ライアンのお母さんが可哀そうだから、息子を助けてあげて」というふざけた命令を遂行させられる本編が始まる…というコンセプトは、観客から見れば「映画としてふざけるな」というものなのだが、映画は観客に対し、そういう不条理やその他どうしようもない部分にとことんつきあってほしかったのだろう。■この映画は単純な反戦映画ではない。もしそうなら乱暴な憲兵や馬鹿な政治家、女性や子供へのレイプシーンが出てきただろう。この映画がそういうものではなく、敢えて「ふざけた人道主義」「そこから引き起こされる不条理」を描き続けるのは、戦死した一人一人の兵士たちへの敬意と鎮魂であり、往々にして戦争を、「閉塞感や不条理を無くしてくれる特効薬」だと勘違いする政治家や一般市民に対する警告なのだと思う。
[ビデオ(字幕)] 9点(2010-09-05 04:29:23)(良:2票)
82.  ジャーヘッド
妻投稿■人間は自分という存在に対し、絶対的な支配権がある。唯一殺しても罪に問われないのが自分自身であるくらいその自己支配権は絶大だ。当然「死ね」と言われて死ぬ必要もないし、自分の命を守るためなら「社会人の品格」なんて踏みにじっても問題はない。それが人間の自然だ。■でも軍隊の訓練はそういう自然を不自然にし、自己支配権を組織に全部渡してしまう作業だ。その時点で実は物凄く無茶なんですよね。そういう無茶をさせられた人間が、戦闘に巻き込まれなくてハッピーハッピーかというとそうでもなく、「自分自身が安全で、殺されたり殺さなくてもいい状況」を許せなくなってしまう。「人間兵器」に自己進化した人間の、なんかすごく悲しいものが描かれていたと思う。■でもそういう人間を作り上げる事で現代社会の繁栄と安全は成り立っているんですよね。結構重い問題ですよね。
[DVD(吹替)] 8点(2010-09-02 22:40:22)
83.  黒い太陽七三一/戦慄!石井七三一細菌部隊の全貌 《ネタバレ》 
妻投稿■この映画が作られた1980年代後半は、731部隊の生き残りが捲いた惨劇、薬害エイズが問題になった時期ですよね。■ちょうどそのころ(1987年)生まれの私は、1940年代に日本軍が酷い事をしたのかしてないのか、不毛な議論に関わる気はない。しかし「戦争をする」と言う事は、人体実験云々を差し引いても、爆弾や化学兵器で誰かの手の皮がめくれて手が骸骨になったり、体が膨張してうんちと内臓が噴き出したり、かわいい男の子が解剖台の上で死んで(本物の)内臓をぶちまけると言う事だ。ネズミの炎上シーンや猫がネズミにたかられるシーンだって、空爆の下の建物や野戦病棟であり得る話だ。■でも今は「民主主義」で政治家を選んだ国民が、自分たちが選んだ国家元首が戦争を始めるのを、お茶の間でゆっくり鑑賞できる時代だ。この映画は異常でプロパガンダを多分に含んでいると思うが(それでもこの映画、中国共産党とはゆかりのない香港映画だし、人間ドラマとしてもさり気なく見せてくれるので、実はプロパガンダというよりも製作陣が「戦争の狂気」とやらに取りつかれた映画じゃないかと思う)、軍隊や戦争を(ある程度)肯定しながら「こういう気持ち悪い映画を作るのは反日プロパガンダだ」といってた私も、結局「死体を映してはいけない」という戦時宣伝部みたいにおぞましい存在だと思う。■私はこの映画を見た後でも軍隊や自衛隊は必要だと思うし、この映画を見た日本人が中国人に謝り続ける必要などないと思うが、狂気はいつでもうちらに向かって口をあけているのだという事、私たちはお茶の間で綺麗に編集されたニュース映像を見ながらその狂気を実現できる力を持っている事は自戒するべきだと思う。
[DVD(字幕)] 8点(2010-09-02 05:11:44)
84.  ウィッチマウンテン/地図から消された山 《ネタバレ》 
妻投稿■題名からしてアメリカ版横溝ワールドを想像していましたが、子供向けSFストーリーです。ストーリーはありきたり、設定にひねりもなし…そういう映画でありながらかなりハラハラドキドキさせてくれます。カーチェイスやUFO追跡劇をやり続けるのに平坦で障害物もない砂漠は迫力面などで不適格だろうと思いきや、追跡者の乗り物の全容を敢えて見せないまま暗闇の逃避行を臨場感たっぷりに見せてくれますし、基地に乗り込むシーンもテンポが良くてしかも無理がなく、なんかうちら夫婦でもヒーローになれそうな気になっちゃいました。設定やストーリーを無駄に難解にして結局は観客を舐めきった「話題作」が氾濫する中、この映画は「ありきたり」と蔑まれながら、実は観客をどう楽しませるかいろいろ思案している、ほのぼのとした小さな発展途上国で作られたようないいにおいのする映画です。■ただ途中「名前を言うのも恐ろしい例のあの映画」ほどではありませんが非常に短い作中時間で夜と昼がいつのまにか逆転しているシーンが2回ありました。まさかエイリアン格納庫には「夜の帝王」が待ち構えているのではないか…そんな不安が一瞬よぎりました。
[DVD(吹替)] 8点(2010-08-25 23:33:50)(笑:1票) (良:1票)
85.  2012(2009) 《ネタバレ》 
妻投稿■いやー、結局のところ、チベット仏教でもマヤ文明の神様でもなく、偉大なるローランド・エメリッヒという神様が持てるすべてのパワーと犠牲を払って与えてくれた「主人公の旦那が妻とよりを戻すきっかけ」でしょうね(笑)。でも「主人公が笑える」=「観客が笑える」になるとは必ずしも限らないのがこの偉大なるエメ様にはわかっていらっしゃらないらしく、無意味に行きずりのメンバーが死んでいきます。その横暴さたるはワンピースでゾロやウソップを殺したり、るろ剣で操や左之助を殺したりするような凄まじさ。まあ、エメ様は何回も合衆国や地球を滅ぼしているので(…の割には合衆国誕生物語も作っている)、そうした横暴さも当たり前なのだと思います。もう誰もエメ様を止めようとは思いませんから、気のすむまでやりたい放題やってください。■ええ、最後にこれだけは大声で言わせてください「ハハハハ、見ろ! 人がゴミのようだ!!」
[DVD(吹替)] 5点(2010-08-24 14:08:47)(笑:1票)
86.  センター・オブ・ジ・アース(ブレンダン・フレイザー主演) 《ネタバレ》 
妻投稿■「小説の映画化」「ドラマの映画化」「実話の映画化」「アニメの映画化」というのはあったけど、最近は「ブログの映画化」というものがあって、挙句の果てには「ジェットコースターの映画化」かい!!!! どうせだったら「東武伊勢崎・日光線前面展望の映画化」とか出ないかなあ。■それはともかく、私は3Dどころか5Dくらい行っちゃっていると思う東京科学博物館のドーム型立体映像で、「地球の内部とマントル」とかいう映像を見ているので、こんな地底世界はまずあり得んという予備知識を持って見てしまうし、水も岩も化石もいかにもネズミーランドあたりのアトラクションのジオラマっぽくて、要は世界の全てが主人公を殺さないようにうまく仕掛けられている感じがする。■となると、これは「テレビで見るアトラクション」と言う事で、うちら夫婦を登場人物に自己投影して楽しむ事にするけど、それなら出来としては酷くもない。特に磁石岩の場面は「浮遊感」という分野に新たな要素を付け加えたんじゃないだろうか。■だが、そういう楽しみ方をしようにもガイドのお姉さんの服装は許せん。あれはアトラクションゲートをくぐると現れるネズミーランド職員で、「ツンデレ要素」を加えたガイドという設定に見えるんだけど、あの服装、あの谷間のサービスを、夫婦でアトラクションを楽しもうとした私たちの前でやる行為は万死に値する。ホラ、旦那は私とではなくガイドと楽しもうとしているし(-_-;)
[地上波(吹替)] 5点(2010-08-23 19:36:08)(笑:1票)
87.  U・ボート 《ネタバレ》 
妻投稿■「潜水艦映画はつまらない。だってずっと同じ鉄の棺桶の中なんだもん」と私は思っていた。だがこれは、「この潜水艦映画は凄い。だってずっと同じ鉄の棺桶だから」と言える映画。「潜水艦のなか”なのに”面白い」ではなく「潜水艦のなか”だから”面白い」のだ。■まず潜水艦の「狭さ」が他の潜水艦映画と違う。「水圧」が他の潜水艦映画と違う。「空気のなさ」が他の潜水艦映画と違う。画面の中と外では明らかに湿度と酸素濃度が違うのだ。よく言われるような「閉鎖感」なんてもので表現するのではなく、五感に直接訴えかけるような映像。凄すぎる。潜水艦が浮上するときは「早く、早く」と手に汗握ったし、太陽の下に潜水艦が帰ってきたときには思わず大きく息を吸っちゃったからね。そして最後にドっカーンだからねえ(-_-;)。■「戦争反対」の映画ではないけど、「戦争やって何が楽しい?」と強く訴えかける作品だと思う。五感で!
[DVD(字幕)] 8点(2010-08-23 19:12:45)(良:1票)
88.  十五才 学校Ⅳ 《ネタバレ》 
妻投稿■主人公の男の子。旦那は「ふざけんな、泉ちゃんと言う可愛い女の子が心配して来てくれたのに『学校行きたくない』なんてダダコネやがって」とのたまっていたけれど(こういう男の15歳時代は同級生の女の子の胸と下半身で頭が埋め尽くされていたんだろう)、本当に凄いと思う。何が凄いと言ったら、吸収能力。大人の「何かを教えよう」という意思のない自然体から様々な事を吸収している。映画自体は劇的なドラマや空前絶後な状況設定を観客に提示する訳でもないのだが、この吸収能力旺盛な15歳のだいすけ君のおかげでどんな些細な場面でも物凄く魅力的(ありきたり臭い言い方をすれば「情景的」)に映っていると思う。多分彼がお腹が痛くて学校に行きたくなかったのも、学校を憎んでいたというより、その吸収能力を「何かを一方的に教授される」という状況下で上手くコントロールできなかっただけではないかと私は思うのだが…。■一方でこの映画はそうした些細なシーンを前面的に持ってくる一方で、見せ場とも言える感動的場面では、画面を引かせて、行商のおばちゃんや郵便配達のバイクと言った日常(しかし首都都市部とは少し違う)風景の中に小さく映し出している。私は寅さんも釣りバカも見ていないので「山田洋次的作風」は分からないが、この映画は私たち観客の吸収能力を試しているのではないだろうか。屋久島のお姉さんが言ってた「一人前になる努力をしなくちゃいけない」という台詞に、映画では「一人前」に力を置いていたが、私は「努力」に力を置きたい。吸収能力を放棄した上での世の中の問題解決など、問題解決にならない。この映画は凄く単純な事を言っているんじゃないだろうか。
[ビデオ(邦画)] 9点(2010-08-22 21:07:00)
89.  コレクター(1965) 《ネタバレ》 
妻投稿■昨今のワイドショーみたいに主人公の異常さを際立たせるわけでも、「今の世の中はどうなっちゃったの?」という問題提起をするわけでもない。旦那に「ぶっちゃけた話、主人公を応援していたでしょ」と聞くと「あの男が『僕は君とわかりあいたいからあんなことやこんなことはしない』と上品ぶるまでは」と素直に言っていたあたり、「道端のかわいい女の子をクロロホルムで誘拐してあんなことやこんなこと」という「健全な」男性諸君の妄想を極めて忠実に映像化したものだと思う。■しかし、その後どんな下水な凌辱劇が待っているのかと思いきや、主人公は女の子に優しく接する。しかしその「優しさ」が怖い。私が知る限り「優しさ」と言うものをここまで怖く描いた映画はない。主人公の「異常さ」よりも「優しさ」といった通常は素晴らしいとされる感情をここまで怖く描いたこの映画の勝利だろう。■そういえば現実世界でも(私自身の経験値にすぎないが)女を強姦する上司って凄く優しい。自分が強姦している女の子をまるで運命共同体のような言い方で接してくる。女の子はその支配下において加害者の愛情(愛玩)を受け入れる義務がある。しかしそれでも加害者は満足出来ない。暴力で勝ち取った愛情など信用できないからだ。■さすがに監禁や強姦は極端だろうが、それでも相手をピンで止めるような「優しさ」は日常生活の至る所で見られる。気を付けないと。
[ビデオ(字幕)] 10点(2010-08-13 01:04:57)(良:1票)
90.  天使と悪魔 《ネタバレ》 
妻投稿■原作未読、基督教については十字架を拝む宗教と言う事しか知りません。あと1人の命を助ける為に警官がたくさんしにすぎ。特に後の噴水の場面で2人警官が殺されるのは避けられたはずだと思う。■と、こういう私みたいなれびゅわーが好き勝手行解釈するとするなら、この映画は「スターウォーズパターン」。つまり「善を助け悪をくじいたはずが、善がとんでもない増長をしてしまってタイヘンな事になっちゃう予兆を見せる」というもの。この映画では「科学と宗教の融合・融和」こそが善という描き方をしている。そして、「科学と宗教を分離するべきだ」という考えのもと狂気の暴走をしてしまった人間を「悪」として一応の決着を付けているように見える。■でも、最後のシーン…教授が(教授…と言う肩書の探偵役というの…どうしても夢水清しろう先生を連想してしまうのですが(笑))「私は神様に導かれたのではありません」と言った後に「いいえ、神様に導かれたのです」と教皇の仲間の偉い人が穏やかながらも決めつけるように言い、その後で画面がバチカンの広場に集まった信者の人々に広がっていくシーンがあって、私はこのシーンに映画が本当に言いたい事がつまっているんじゃないかと思う。■世の中にある所謂カルト宗教。その中で「科学の否定」を訴えているものってほとんどないですよね。みんな「教祖様の言う事が科学なんだ」と、「宗教(の権威)と科学(の権威)の融合」によって人からお金を獲ったり、とんでもない暴走をしてしまったりしている気がします。この映画のラストは「宗教と科学の分離」だけではなく「宗教と科学の融合も危険なものになりかねない」というメッセージなんじゃないかと思うのですが。
[DVD(吹替)] 7点(2010-08-10 23:14:52)
91.  グアンタナモ、僕達が見た真実 《ネタバレ》 
妻投稿■物凄く素朴な疑問として、こういう拷問で手に入れた情報って価値があるんだろうか…と思う。こういう取り調べてあげられた証言って、ここから出たいばかりに尋問兵士の「納得する答え」をそのとおりに言ってしまうものなんだから、こんなんでテロリストのアジトやメンバーなんてわからないような気がするんですけれど。■でもこれを見ていると、囚人たちの極限状態はもちろん、看守側の米兵たちの、強いては米国社会の声が聞こえてくるような気がする。「お前たちは悪い奴なんだから、楽な姿勢でいる権利はない」「隣の人に話しかける権利もない」。なんというか、アメリカとそれに追随する国や社会…そうじゃない社会もそうなんだけど、憎む相手を必要としているんですよね。そうして作り出した「悪い奴」の人間としてのおしゃべりや食事、排泄、宗教、運動を全部支配下においてしまう。看守の「テロリストの名前を言え」というのも「お前たちは俺たちが必要としている悪役なんだ」という言葉の倒錯なんじゃないかと思えてきちゃいます。■ただ冒頭のアフガンで捕まる場面は、無謀。危険地帯を行き当たりばったりで移動するのは、一番やってはいけない事です。
[DVD(字幕)] 7点(2010-08-10 01:35:38)
92.  サマーウォーズ 《ネタバレ》 
妻投稿■バーチャルと現実を交互に合わせながら卓越したストーリーテラーぶりを見せる斬新的日本家族物語…と評価するには私はあまりにも知能が足りない(^_^;)■だけどこれだけは言える。今のこの現実にオズがあって、キング・ラブマシーン(だっけ)が現れたとして、多分日本社会は完全に征服されちゃうだろう。だって100歳の所在不明老人じゃないけど、アバターさえ存在すればその主であるユーザーが死んじゃっても社会は機能するんだもん。多分キング・ラブマシーンは人工衛星を落っことす必要もなく社会を手に入れちゃうんじゃないのかな(笑)
[地上波(邦画)] 8点(2010-08-07 20:47:45)
93.  光州5・18 《ネタバレ》 
妻投稿■よくツタ屋で「戦争の狂気」という題目で売られている映画。私はこういう分野の映画には2種類あると思っていて、1種類目は「ジョニー・マッドドッグ」や「ホテル・ルワンダ」みたいに、私が映画を見て、「遠い世界で行われる人間の狂気を知って恐怖を感じた気になって」、「まあああいう国に行かなければいいや」と夕食を続けるタイプの映画。もう1種類目は「狂気」というものを感じさせない割には「こういう事が目の前で起こったらどうしよう」という生理的恐怖を感じさせる映画。私にとってこの映画は後者のタイプだ。■突然軍隊がやってきて市民を無差別に殴り殺す。パンツ一丁でトラックに乗せられる。政治的にはいろいろあったけど経済的には日本と同じシークエンスを経ている(つまり風景がちょっと前の日本と似ている)世界でこういう事が本当にあると言うのが言いようのない暴力の恐怖をストレートに伝えて行く。この映画の上手いところは「何でそんな事が起こったのか」「人間の狂気」「戦争の狂気」なんて鼻から論じるつもりがない事。もう「何で?」なんて関係なく殴られ殺される。その点が「暴力の理由なんて後から理由づけされるもの」という歴然たる戦慄を上手くあらわしていると思う。■後半市民軍が結成され、解放区が作られてワイワイガヤガヤやっている風景や、そうした団結が軍隊の圧倒的力の前には脆くも潰されてしまうという無惨すぎるラストは、「暴力」「軍隊」と言うものの本質をストレートにぶつけていると思う。軍隊や自衛隊は主権国家なら必要かもしれない。でもその本質はああなんだから、ちゃんと国民は管理しなきゃね。
[DVD(字幕)] 7点(2010-08-05 04:11:45)(良:1票)
94.  ジョニー・マッド・ドッグ 《ネタバレ》 
妻投稿■4がつ30にち、金ようび。■きょうは、東きょうのあお山のちかくにある、おうちで、ジョニーくんというおともだちとひとごろしゲームをしてきました。おじさんとおばさんにSEXさせたり、ちいさいおとこの子のせなかをじゅうでうったりして、とてもたのしかったです。こんどは、わたしのいえでおままごとをしようよといったのですが、ジョニーくんのおとうさんのジョーカンさんは、ジョニーくんにひとごろしになってほしいので、おままごとはさせてくれないと、もしばれたらころされるといっていました。ジョニーくんのいえでは、まいにちまいにちひとごろしごっこばかりしていて、おままごとやおにごっこやかくれんぼはしちゃいけないことになっていました。でもジョニーくんのおとうさんのジョーカンさんは、おやつにすごくきもちがよくなるはっぱをくれました。ジョニーくんはおとうさんがだいすきで、しょうらいはおとうさんのためにりっぱなひとごろしになりたいとおもっているみたいでした。■ジョニーくんはたくさんおともだちがいて、みんなおもしろいともだちでした。でも、ちょうちょのはねや、はなよめのふくをおとこのこなのにつけている子もいて、へんな子だなとおもいました。でもブタさんをころしてたべたりするのをいやがっていて、やさしいおとこの子だなとおもいました。にほんのがっこうでは「いのちのたいせつさ」や「いのちをいただくことへのかんしゃのきもち」をおしえるためにブタをころすので、にほんじんよりリベリアのひとはやさしいとおもいました。でもジョニーくんのガールフレンドはジョニーくんをたたいたりしてらんぼうだなとおもいました。ぼうりょくはどんなことがあってもしてはいけないことだとおもいます。ぼうりょくをふるうときは、あいてのいたみとこわさを、かんがえてあげないといけないとおもいます。そして暴力は「場の空気」やサディスティックな感情からくるように巧妙に見せかけられているが、実はその「何となく」自体が、恐怖、痛み、絶望、自己自立の喪失という感情を利用する為仕組まれたものものだと言う事に、私たちは気付くべきなのではないだろうか。
[映画館(字幕)] 8点(2010-07-23 05:50:44)
95.  鉄塔 武蔵野線 《ネタバレ》 
妻投稿■旦那は鉄塔が大好きで、私と軽トラで見に行った事が2回あります。でもね、こういう作業って実は「何もしていないをしているんだよ」というくまのプーさん精神を極めないといけない。どういう事かと言えば、「どうでもいい事」というものに意味を見出す作業、感動を見出す作業なんですよ。それって案外難しいよ。個人がそういう作業をすることを誰も良くは思わないから。でもこの作業が物凄く新鮮な、一番近い日本語で言えば「感動(なんだと思う)」を持ってきてくれるんだと思う。■この映画の監督はこの作業を舐めているだと思う。私は原作未読だけど、やっぱり映画ってのは、「どうでもいい事に意味を見出す」というのではなく、「(話題的に)意味のある」ものを描くしかないのかね(-。-)y-゜゜゜←勝手に悟っている私(^_^;)。貧しいです。
[DVD(邦画)] 3点(2010-07-20 01:03:18)(良:1票)
96.  メンフィス・ベル(1990) 《ネタバレ》 
妻投稿■東京大空襲の下の人を描いた作品は多々あれど、上の人を描いた作品は多くなく、舞台がドイツとはいえこの映画はそうした上の人を描いた数少ない作品だ。「下の人を描いていない!!」と怒られる事の多い映画だけど、この映画は「下の人」を描く映画ではないし、そもそも登場人物だっていつ迎撃されるか、高射砲という爆弾でまっさかさまにたたき落とされるかという恐怖のなかで「下の人」の事を考えている余裕はない。「目標は軍事施設だ」という主人公たちの「納得」は極限状態での「自分に対する落とし所」にも見え、極めて人間的でリアルだと思った。■確かにアメリカにとってみれば「戦意高揚」「愛国映画」なのかもしれないが、日本人にとって無価値な映画だろうか。戦死した兵士に勝手に高揚して涙を流す上官や、その「物語」を利用しようとする軍部。こういった連中によって、実は空爆する方も命がけの無差別爆撃が行われたのだ。■私は憲法9条に必ずしも賛成はしないけど、でもいつか日本人だってこういう戦争をするかもしれない。そうならない為の教材が「空爆で焼け死んだ無垢の人々」というテーマだけでなければいけない理由はない。むしろ大空襲の場合は「下の人」と「上の人」両方を日本人は見るべきだと思う。この映画は入門編だ。
[ビデオ(字幕)] 8点(2010-07-20 00:49:18)
97.  トイ・ストーリー3 《ネタバレ》 
妻投稿■本編で時代を感じさせたのが、中盤のプリズンブレイクシーン。「1」と「2」時点では「無限の彼方へ、いざ」という単純馬鹿ながらカッコ良かった「スペースコマンド」が、上官にそそのかされて無実の囚人を収監したり懲罰を加える(ジェシーたちを捕えるシーンで人間(人形)ピラミッドになっているのは、まさか風刺的意味合いはないですよねハハハハハ(^_^;))場面なんか、昔のピクサーは絶対描かなかったと思う。■愛されなかった人形がもっと弱い人形をいじめ、苦しい事や痛い事を強制する設定もそう。おもちゃと子供の物語なのに、明らかにネグレクトやアダルトチルドレン当事者の方を恐怖させる設定になっています(あのおぞましすぎる赤ん坊の人形なんだけど、PTSDの友達が「首が180度曲がる赤ちゃんの人形が嬉しい事や楽しい事があるたびに私の心に現れて私を責める」と言った事がある)。等身大のオモチャ同士が傷つけあうという、シリーズを締めくくるにはあまりにも閉鎖的でおぞましい設定です。■■で、そういう収容所の場面や溶鉱炉で死を覚悟する場面、そして「1」と「2」では見られなかった日常に戻っても楽しい生活が待っているとは保証できないという設定。その果てにあのトトロの人形を持っている女の子が待っているんですよ。■■アンディのお母さんがアンディの前で別れを涙ぐむ場面→そこからアンディから女の子におもちゃが渡されるシーンのシークエンスで、私はこの映画が「子供に遊んでもらえなくなったおもちゃの話」という予告編でやたら強調されていた概念を捨てた。これは「家族」の物語だ。トイ・ストーリーのおもちゃっていうものは子供にとって「子供」でもあり「親」でもある(ラストの「じゃあな相棒」というシーンは両方を合わせた意味だと思う)。虐待を受けても、放置されても、愛する人と別れなくてはいけなかったとしても、また女の子の遊び相手になる=生きて行く上での役割がなくなったわけじゃない…というメッセージ。第1作から15年。子から親になった観客に伝える最高のメッセージではないかと私は思うのですが■■で、今回のMVPはサディスティックバービー。よくバービーの会社が許可しましたねえ(^_^;)
[映画館(吹替)] 9点(2010-07-16 08:10:27)(良:1票)
98.  ハムナプトラ/失われた砂漠の都 《ネタバレ》 
妻投稿■スティーブン・ソマーズっていう監督は絶対子供のころ女の子に蜘蛛やイモムシを見せて気持ち悪がらせて喜ぶようなクソガキだったと思う。明らかにこれそういうノリで撮影しているだろ!!■しかしこの監督のかわいい所は、ジェイソンみたいなグロやホラーといった「怖がらせる」という「大人の行為」に頼らず(というより本人は絶対そういうものに興味がないと思う)、虫とミイラといったアイテムで、「気持ち悪がらせる」という「クソガキ精神」を観客に真正面から打ち出してくる事だ(多分本人はそれをやりたいのだと思う)。ヒロインが縛られてその体の上を鼠が這いまわっていたり、横にミイラが寝ていて「きゃーっ」というシーンは、スケベ中学生どころかスケベ小学生の趣向だ。■アルマゲドン級の砂嵐や後半最早ギャグキャラ化しているミイラ君たちは、冒険活劇における「ハラハラドキドキ」からは逸脱している気もするが、多分この時点で監督は批評家と化した観客そっちのけでやりたい放題の境地に達しているのだから、ここは素直に画面の前でスイカバーでもしゃぶっているのが定石。ミイラにされるアメリカ人の断末魔もなんかノリノリで、撮影現場は相当楽しい光景だったのではと推測される。
[DVD(吹替)] 8点(2010-07-06 08:58:38)
99.  コンゴ 《ネタバレ》 
妻投稿■平均点ワーストランキングに出てくる映画では私にとって貴重なジンバブエ・ドル映画。コンゴ(民主共和国の方)ではホテル・ルワンダがギャグに見えるくらいの残虐行為と無秩序が国土を覆っていて、でもこれを糾弾すると映画やテレビが”抜本的理由”で成り立たなくなっちゃうから(「コルタン」や「タンタル」をフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』でググって下さい)、85年版ゴジラが東宝映画館のある銀座を火の海にしないというのと同じ馬鹿馬鹿しい理由で、メディアにはほとんど取り上げられない。だから私にとって、「コンゴ」という題名は、ゲリラの資金源になっているテレビリモコンをカチカチやりながら「コンゴって酷い国なんだね」と言う私自身のとんでもない矛盾(これはホテル・ルワンダでホアキン・フェニックスの言っていた「矛盾」より数倍悪質だと思う)を暴きだしてくれる映画のはずだった。■でも、映画に出てきたのはゲリラではなく、ゴリラだった。「仮面の恐怖王」という江戸川乱歩作品で、小林少年をゴリラのきぐるみで追いかけまわして喜んでいる怪人二十面相もどきが喜びそうな映画だ。■でもアフリカ問題ってどうなんだろう。ソマリアは海賊が悪い。ジンバブエとスーダンは援助している中国が悪い。で、コンゴの山賊は誰が援助しているんだろう。まあ、これはパソコンで「みんなのシネマレビュー」を日本人が楽しめている時点で答えは出ているんだけど、ま、そこは置いといてゴリラにいっちゃいましょう(大慌て)。 そういえば1995年はまだコンゴはザイールだったっけ。
[ビデオ(字幕)] 3点(2010-06-30 02:34:54)
100.  21グラム 《ネタバレ》 
妻投稿■私の嫌いな所謂「命の大切さ」を扱った作品。新聞でよく見るように通り魔によって人が殺されるたびに、その家族や恋人はその悲しみを一生背負っていかなくてはいけない。彼らに「命の大切さなんてありますか?」と答えたら「いいえ」と答えるだろう。そこには「命の大切さ」なんてなかったと思う。■私はこういう問題を「命の大切さ」という高みから「奇跡」という題目で論じる映画は好きにはなれない。こういう映画って「命を大切にしない悪い奴は死刑にしちまえ」と言って納得できる世間一般の人には「感動」という形で折り合いをつけるのに役に立つだろう。だが、当事者の方には「?」な映画でしかない。■この映画は「”命の大切さ”というものすら存在しない事実のなかで、どうもがいて行くか」という実は感動どころか究極のペーソスでしかない作業を、「観客に映画を見ている間だけでも一緒に…」という映画ではない。21g・・おもちゃの題材としてはちょうどいい重さなのかもしれないが、命の重さなんて実際は0g。映画の製作者さんたちは、この軽さに耐えられるのかな?
[DVD(字幕)] 3点(2010-06-29 03:23:23)
051.53%
182.45%
292.75%
3164.89%
4206.12%
5278.26%
6309.17%
75617.13%
86921.10%
94714.37%
104012.23%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS