81. 好きだ、
これは実験映画といえる代物でしょう。豪華なキャストを揃えながら映すのはひたすら横顔と引きの絵。役者の演技を見ようにもよく見えません。さらにセリフが少なく間が長く、同じ構図の絵をひたすら繰り返す。変わった演出です。ただしBGMが全くないのは好きでした。結果として私が感じた印象は「もっと普通に見せてくれればすごく面白くなるはずなのに」というもの。この監督の作家性にハマるかハマらないかで評価が別れる作品でしょう。 [DVD(邦画)] 4点(2010-05-17 00:06:04) |
82. アリス・イン・ワンダーランド
《ネタバレ》 とにもかくにもヘレナボナムカーターの顔のインパクトが強い。見終わった後どうだった?って聞かれてもあの顔しか思い出さない。3D映像よりもへレナボナムカーターの顔のほうがインパクトが強いってすごいな。さすが愛の力(なのか?) [DVD(字幕)] 7点(2010-05-06 00:17:40) |
83. 憑神
《ネタバレ》 前半は結構面白くて話に引き込まれたし、死神が小さい女の子っていうのもシュールでなかなかいい設定だなと思いました。ところがその女の子が妙にこまっしゃくれていて実に小憎らしい。不快だなと思っていたらさらに不快なラストが待っていて唖然としました。ああいうラストにもっていくのなら、前半からもっと違う演出で話をすすめてくれないと困ります。前半は冗談半分みたいなノリなのにラストでやたら重くなるので見終わったあと気分が悪いというか釈然としないというか。さらに原作者出してダメなラストをさらにダサくしていて、見ているこっちが恥ずかしくなりました。 [DVD(字幕)] 4点(2010-05-05 23:50:47) |
84. エイリアンVS. プレデター
ポールアンダーソン監督といえば、高い映像技術、パクリ演出、全く無い内容、の三拍子でいつも私たちを楽しませてくれるわけですが、この映画もご多分にもれず全ての条件を満たしたつわものでございます。この映画にいたってはパクリどころかエイリアンとプレデターのおいしいシーンをそのまま作り直してるわけですから、監督としては作っててさぞかし楽しくって脳汁垂れたでしょうね。ここまで下らない内容だとむしろ潔さすら感じさせてくれます。 [DVD(字幕)] 5点(2010-05-05 23:37:15) |
85. スラムドッグ$ミリオネア
クイズの問題から主人公の過去が語られるやり方は新鮮に感じました。ダニーボイルってやっぱり作家性の強い娯楽映画監督だなあと思いました。しかしラストのジャイホーって歌とダンスとキャスト紹介が尋常じゃなく気持ちいいのと、国は違えど司会者の雰囲気がみのさんと一緒なのが印象に残りました。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-04-18 00:28:53) |
86. スパイダーマン2
《ネタバレ》 結婚式断るなら早めに言っとけよ。みんなに迷惑じゃないか! [DVD(字幕)] 7点(2010-03-22 23:36:39) |
87. スター・トレック(2009)
《ネタバレ》 私はスタートレックは詳しくないですがSF映画が好きなので最後まで安心して楽しめました。本当のところを言うと歳とったスポックが出てきたあたりから話が全くわからなくなってたのですが、一応最後悪い奴らをやっつけてハッピーエンドになったことは分かりました。私はもう重厚なスペースシップが飛ぶのを見るだけでどうしても7点以上つけちゃうんです。 [DVD(字幕)] 7点(2010-02-01 22:22:08) |
88. ミラーズ(2008)
うーん、よく出来た映画なんだけどなんか面白くない。それは多分どこかで見たようなプロットをどこかで見たような演出で教科書通り作ってあるからじゃないかな。あと鏡を恐怖の媒体にするんであれば、なんともつかみどころのない薄気味悪い恐怖を描いたほうが効果的なんじゃないでしょうか。この映画の恐怖演出はこれでもかとばかりに見せ付けてくるので却って怖くありません。 [DVD(字幕)] 6点(2010-02-01 22:13:49) |
89. ヴィレッジ(2004)
M・ナイト・シャラマンの映画ということでどんでん返しがあることは分かって見てたのですが、それでもこのラストは鮮やかでした。そういうことだったのか!と思わず納得してしまいました。ただ問題は話が展開しだす中盤までかなり退屈なこと。ひたすら無垢で牧歌的な村人の生活を延々見ていないといけないので辛いです。もっとも私は退屈でしたが村のああいう生活が魅力的だと思える人ならもっともっと映画に引き込まれたことでしょう。 [DVD(字幕)] 6点(2010-02-01 22:07:48) |
90. ハスラー
《ネタバレ》 うーん、辛口な大人の映画。サラの最初の印象は難しそうな美女って感じなんだけど、話が進むにつれて彼女の儚く屈折して女性らしい性格が分かってきます。エディはそんな彼女に対して、愛というよりも深い共感と同情、それと自分がその気になれば彼女を救えるという感情があったんじゃないかと思います。しかし彼女の求めるものは分かっていながら、自分のハスラーとしての情熱を捨てきることが出来ずに結局最悪の結末を招いてしまいます。多分私が10代だったらこの映画はよく理解できなかったと思うのですが、それなりの歳になって見たおかげで二人の心情をしみじみと感じることができました。 [DVD(字幕)] 7点(2010-02-01 21:57:57) |
91. ターミネーター4
ターミネーターの音楽が鳴ったかと思ったら、唐突にシュワちゃんがフル○ンで迫りくる。あれじゃまるでギャグじゃないですか。前作までの主役なんですからもうすこし慇懃に扱ってあげて下さい。お願いします。 [DVD(字幕)] 8点(2009-12-26 20:58:03)(笑:1票) |
92. アバター(2009)
キャメロン監督の映画はとにかく自分がそこにいる感覚になるのがすごい。エイリアン2然り、タイタニック然り、この映画も完全に世界に没入できました。観るのではなく体験する映画は中々ありません。満点です。 [映画館(字幕)] 10点(2009-12-26 19:43:36) |
93. その男、凶暴につき
これは面白い。まず武と白竜の演技。二人とも大したことは喋ってないんだけど、表情と動作と声色で凶暴で勘の鋭い人物像がよく伝わってくる。特に武のせかせかした歩き方だけでなんとなくその人間性が伝わってくるあたりは本当に見事だと思った。それから二人のボス(佐野史郎と岸部一徳)が両方冷たそうなインテリっていうのも面白い組み合わせだと思う。初監督作品ってことでどれだけ下手かと思ってみたらとんでもなく面白い。北野武って監督でも演技でもお笑いでもできるって、いったいどんだけの才能なんだと思った。 [DVD(字幕)] 9点(2009-11-18 01:23:38)(良:1票) |
94. ボーン・スプレマシー
これは微妙…。逃げて場所変えて逃げて場所変えて…の繰り返し。しかも肝心のアクションシーンがカット多用しすぎで何やってるのかよく分からない。CGとかなるべく使わない硬派な内容に好感は持てる。好感は持てるんだけど面白くない。そんな映画。 [DVD(字幕)] 6点(2009-11-14 12:28:29) |
95. Kids Return キッズ・リターン
誰でもふとしたきっかけで自分の才能を知り、未来にキラキラした未知の希望を抱くものだと思います。でも一方で誰にも弱点はあり、その弱点はいつになっても自分の前に現実として厳然と立ちはだかる。主人公たちのそんな体験を群像劇のように描いてあるところが面白かったです。ストーリーは淡々としてるものの監督の感性は話を通してストレートに伝わってきます。そこに北野ブルーの映像と久石穣の音楽が加わればもう映画として鉄板でしょう。 [DVD(字幕)] 8点(2009-11-14 12:15:26) |
96. メメント
《ネタバレ》 初見時は話が全くわけワカメ。俺って頭悪いんだろうかと不安になりましたが、どうやらほとんどの人がそうだったみたいで安心しました。2回目は時系列順のバージョンを見てようやく話がだいたい見えました。それにしても笑ったのはドッドとの対決シーン。先手を打ってモーテルで迎えうつのにそこで自分が何をしてるのか忘れてしまい「あれ、俺臭いぞ。」とのんびりシャワーを浴び始める。ドッドもまさか敵が自室で余裕でシャワーしてるとは思わないので意表をつかれてやられてしまう。この馬鹿馬鹿しいくだりは最高でした。あと時系列順に見ると頼みの綱であるメモも意外とあてにならないものだったことが分かりました。細かい点で話のよく分からない部分があるため若干消化不良感はありますが、斬新でかなり面白い映画なのは間違いないと思います。 [DVD(字幕)] 8点(2009-11-12 23:24:12) |
97. フルメタル・ジャケット
所見は小学生の時でしたが、当時の私にとってはほとんどホラー映画でした。ずっと淡々と話らしい話もなく進行していくのですが、要所でえらく不気味なBGMを入れたり、もの凄い表情をした人をスローモーションで映したりするのでもうコワいのなんの。インパクトという点では数あるベトナム戦争映画の中でも随一でしょう。 [DVD(字幕)] 8点(2009-10-21 22:18:55) |
98. ロスト・チルドレン
初見時全く話が見えてこず一緒に見た友達二人は大ブーイング。私だけすごい世界観だなと感嘆してたのですが、友達からはこんな変態映画見せやがってと随分怒られたものです。その後私一人でこっそりともう一度見直してみたところ、今度は話を追う必要がなく独自の色使い、風景、変な人物描写を堪能することができ、その魅力に完全にノックアウトされました。2度目は早送りしながら見ようと思っていたのですが、どのシーンも魅力的でとばす部分がなく結局そのまま見続けました。監督が自分の感性一発勝負で突っ走ったようなこういう作品は大好きです。 [DVD(字幕)] 8点(2009-10-21 21:59:20) |
99. ミスト
《ネタバレ》 全く予備知識なしで見始めたので良くも悪くもすごく変わった映像体験ができました。最初は霧の謎を解き明かすドラマなんだと思って見始めたら、序盤にシャッターの間から触手が伸びてきてびっくり、なんだモンスターパニック映画だったのかと。ならばそういう映画なんだというつもりで見ていったら、なぜか音楽がほとんど使われないし映像も陰影が薄くペランとした印象。変わった映画だなと思っていたら中盤から集団心理がヤバイことに。嫌な話だなと思っていたらラストがあのオチでポカーン。誰だこんな変態映画作った奴は?と思っていたらエンドロールの最初にデカデカとフランクダラボン&スティーブンキングの名前が。なるほどそういうことだったんだ、と最後に見事に私にとってのこの映画の謎が解き明かされました。ビッグネームだからってこんな変態映画作っていいわけじゃないぞ。バカタレ。 [DVD(字幕)] 6点(2009-10-19 23:28:00)(笑:1票) |
100. ターミナル
話に妙に甘いところもあれば妙に辛いところもある、そんなおとぎ話。一つ一つのエピソードのパンチがいまいち弱い印象でした。 [DVD(字幕)] 6点(2009-09-23 15:22:04) |