81. 甘い生活
フェリーニの描いたローマ。 さまざまなイメージが観る者の頭をかすめてゆく。 ヴェネト通りの喧騒、突然田舎から訪ねてきたマルチェッロの父とその背中、死んだ友人、、、。刺激的な様々の出来事が、パズルのピースを組みあわせるようにローマとマルチェッロを形作ってゆく。 それを見る俺は、ローマを知らないのでわからない、どこまでが本当で、どこからがフェリーニの頭の中なのか。そういう映画の曖昧さにピッタリなのが「甘い生活」であり、フェリーニの映画たちなのだ。 2011/02/10 全文改訂。 [映画館(字幕)] 10点(2008-12-16 23:07:28) |
82. ベニスに死す
タッジオは性別を超えた美しさを纏っている様に感じました。これを耽美というのでしょうか?私にはよくわからなかったのですが、この雰囲気は嫌いでないです。頽廃的な感じがして。映像に身を委ねてしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2008-12-16 22:56:46) |
83. スパルタカス(1960)
小道具が結構安っぽくて、撮影賞を受賞していると聞いていても、決闘シーンの迫力のなさは驚き。一方でキューブリックらしい怪しい人物描写なども少々みられ、秋の夜長をつぶすのに退屈することはありませんでした。ローレンス・オリヴィエとピーター・ユスティノフの好演も忘れ難いです。ファンには必見かも。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-12-16 12:23:22) |
84. ロング・ライダーズ
高校生の時見た。おもしろかった。 カッコよさとはかなさ。人間の冷たさと暖かさが乾いたタッチで描かれていた。 銃撃戦は必見。 古き良きアメリカっていつのことだろう?と思ってしまった。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-12-16 12:14:21) |
85. ジャッカルの日
ジャッカルそのものを描き出すというより、浮き彫りにする感じでした。 また、ラストも余韻があっていい。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2008-12-16 11:59:26) |
86. デルス・ウザーラ
《ネタバレ》 大自然とデルスの生きる姿は、見ていて純粋に「きれいだなぁ」と感じました。皮肉というか、作者の社会へのあきらめのようなラストは若干の疑問が残ります。 しかし、地球の環境問題や、ただ利便性を追求した生活の在り方が問われている今だからこそ、この作品を通して(デルスと大自然の姿を見て)、現代社会にいきる私たちの生活が、地球上で生きるときに「自然」なのか?いまいちど考え直す必要があると感じました。 映画は夢の世界を私たちに見せてくれますが、この作品で描かれた大自然は、唯一無二の現実そのもの、この作品は人間が存在する限り意味を持ち続けるのだ。と感じました。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2008-12-16 11:25:53) |