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dreamerさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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自己紹介 映画を観る楽しみ方の一つとして、主演のスター俳優・演技派俳優、渋い脇役俳優などに注目して、胸をワクワクさせながら観るという事があります。このレビューでは、極力、その出演俳優に着目して、映画への限りなき愛も含めてコメントしていきたいと思っています。

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81.  ワーテルロー 《ネタバレ》 
このディノ・デ・ラウレンティス製作、セルゲイ・ボンダルチュク監督による戦争超大作「ワーテルロー」は、1815年6月15日にベルギーのワーテルローにおいて、ナポレオン率いるフランス軍と、ウェリントン率いるイギリス軍との天下分け目の世紀の戦いを大スケールで活写した作品で、一説によるとこの戦いで両軍合わせて5万人以上の死者が出たと言われています。  構想に約9年、映画の完成までに2年を費やし、製作費が当時の費用で3,000万ドル(108億円)の巨費が投じられたといいます。この超大作にふさわしく、ナポレオンに「質屋」「夜の大捜査線」のメソッド演技を得意とする名優ロッド・スタイガー、ウェリントンに「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ大佐役で世界的に有名になったクリストファー・プラマー、ルイ18世に映画史上No.1の作品だと言われている「市民ケーン」の天才オーソン・ウェルズ、ピクトン将軍に「戦場にかける橋」「ベン・ハー」に出演しているイギリスの渋い名脇役のジャック・ホーキンスとそうそうたる面々が顔を揃えています。  やはり、この映画での最大の見せ場は、ワーテルローでの戦闘シーンのド迫力の凄まじさです。ナポレオンを主役にした映画は、それまでにも数多くありましたが、ワーテルローの戦いという局地戦に的を絞って徹底的に描いた映画は、この作品が初めてではないかと思います。この撮影にあたってウクライナの広大なジャガイモ畑を大がかりに整地し直して、ワーテルローの戦場シーンを作ったというから驚いてしまいます。  しかも、この戦闘シーンのために、当時のソ連軍が2万人、ユーゴスラビアの兵士8千人が大量にエキストラとして動員され、馬も1,500頭が準備されたと言われています。現代であれば、このようなスペクタクルシーンはCG処理でやってしまうところを、そういう技術もない時代にこれだけのスケールの人員、馬などを大量に投入できたというのは、大プロデューサー、ディノ・デ・ラウレンティスの力とソ連の協力があったからこそ、成し得たのではないかと思います。とにかく、CGとは違う、生のド迫力が楽しめるのです。  映画のストーリーとしては、クライマックスのワーテルローの戦いに収斂するまでの、ナポレオンが皇帝の地位の退位を決断し、一緒に戦った部下たちとの別れのシーン、幽閉地のエルバ島を脱出して、パリへと凱旋する過程でそのパリへの到着を阻もうとするネイ将軍を撃破するシーン、そして、ライバルのイギリス軍のウェリントン側が舞踏会でその情報を聞くシーンなどが時系列的に描かれていきます。  この映画を観終えて、まず思うのは、ナポレオンを演じたロッド・スタイガーの、メソッド演技に基づいた、ナポレオンというひとりの人間の心の内奥に迫る、奥深い演技には唸らされてしまいます。ひとりの人間の内面の喜怒哀楽の深層をその表情やしぐさ、立ち居振る舞いの一つ一つを通して鮮やかに演じていて、英雄としてではなく、人間ナポレオンの人間像を、実に見事に表現していたと思います。  そして、クライマックスのワーテルローの戦闘シーンは、ナポレオン側の作戦・戦術も、ウェリントン側の作戦・戦術もきちんと丁寧に説明されているので、この一大攻防戦をお互いの立場に立って、じっくりとハラハラ、ドキドキしながら楽しめました。おまけに、両軍の軍服もきちんと色分けされていたのも、良かったと思います。  この映画の中で、勝者のウェリントンが、確か「なぜ我々は殺し合わなければならぬのだろうか? なぜなのか? 敗戦の次にみじめなのは勝った者だ-----」というような意味の言葉を発したのが、戦争というものの虚しさや愚かさを表現していて、非常に印象に残りました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-07-30 12:07:57)
82.  バターフィールド8 《ネタバレ》 
1943年の「家路」で映画デビューを果たし、以後、「緑園の天使」(1944年)、「若草物語」(1949年)、「花嫁の父」(1950年)、「陽のあたる場所」(1951年)と、天才子役からアイドル女優へと順調にキャリアを伸ばし、その後、ハリウッド映画界を代表するスター女優となり、美人女優の代名詞ともなったエリザベス・テイラー、通称リズ。  エドワード・ドミトリク監督、モンゴメリー・クリフト共演の「愛情の花咲く樹」(1957年)、リチャード・ブルックス監督、ポール・ニューマン共演の「熱いトタン屋根の猫」(1958年)、ジョセフ・L・マンキーウィッツ監督、キャサリン・ヘプバーン、モンゴメリー・クリフト共演の「去年の夏突然に」(1959年)と3年連続でアカデミー賞の最優秀主演女優賞を逃し、ようやく、このダニエル・マン監督、ローレンス・ハーヴェイ共演の「バターフィールド8」で念願のオスカー像を獲得した、いわば彼女にとって記念すべき作品になったわけです。ただ、リズ自身は、この映画での役をあまり気に入らず、完成した映画も観ていないと言いますから、皮肉なものです。  確かに、この映画での演技は彼女のフィルモグラフィーの中でも、特に優れた演技だったとも思えず、同じ年の他のオスカー候補の女優が、「ルーズベルト物語」のグリア・ガースン、「サンダウナーズ」のデボラ・カー、「アパートの鍵貸します」のシャーリー・マクレーン、「日曜はダメよ」のメリナ・メルクーリという事で、強力なライバルが存在しなかった事、リズが過去3年連続で受賞を逃している事、当時、「クレオパトラ」の撮影中にかかった肺炎でかなり病状が悪かったという事に対するアカデミー会員の同情票が集まったからではないかと言われています。  この映画「バターフィールド8」は、通俗的なメロドラマで、リズが演じたのは、コールガールのグロリア。本業はモデルなのだが、過去の男性遍歴の中でトラウマを抱えていて、刹那的な生き方をしている彼女の電話で指名される時の電話番号が、"バーターフィールド8"。  そんなグロリアが客の一人として、出会った妻子持ちの名家の男性ローレンス・ハーヴェイ。この男優は、「ロミオとジュリエット」(1954年)のロミオを演じてブレイクし、眉目秀麗な二枚目俳優として、その後も「年上の女」「アラモ」などに出演しましたが、それらの中で私が一番印象に残っているのは,ジョン・フランケンハイマー監督の、東西冷戦下の中で暗殺者として洗脳された男の姿を戦慄のサスペンス・タッチで描いた「影なき狙撃者」での迫真の演技です。彼は、その後、48歳の若さで亡くなったのが非常に惜しまれます。  映画は、リズとハーベイの不倫の恋の顛末を、俗物的な男のエゴイズムと、それに翻弄される女性の悲劇を描いていきますが、あまりにも通俗的な展開で、映画としてはあまり良い出来映えではないと思います。この映画は、ただひたすら、映画という夢の世界の中で美しく、きらびやかに輝くエリザベス・テイラーというスター女優の魅力に酔いしれる映画なのです。
[DVD(字幕)] 5点(2017-07-27 15:39:05)
83.  燃える戦場 《ネタバレ》 
「燃える戦場」は、原題が「Too Late the Hero(遅すぎた英雄)」ということで、「特攻大作戦」「北国の帝王」「ロンゲスト・ヤード」などの骨太で男性的で、なおかつ、反骨精神旺盛な作風で我々映画好きをいつも楽しませてくれるロバート・アルドリッチ監督の戦争映画。  主演は、ショーン・コネリーの007シリーズ全盛の頃、ジェームズ・ボンドとは対照的なサラリーマン的なイギリスの諜報部員ハリー・パーマーを軽妙に演じた「国際諜報局」や、希代のプレイボーイを嬉々として演じた「アルフィー」でブレイクし、その後も確かな演技力でアクションからコメディ、シリアス・ドラマまでなんでもこなすオールラウンド・プレイヤーとして、あらゆる作品に出続け、「ハンナとその姉妹」「サイダーハウス・ルール」で二度のアカデミー助演男優賞を受賞し、「ジョーズ'87 復讐編」「沈黙の要塞」などのトンデモ映画にも平気で出演するマイケル・ケイン。特に、「探偵〈スルース〉」でのローレンス・オリヴィエとの丁々発止の演技合戦は忘れられません。  もう一人の主演は、ジョシュア・ローガン監督の「ピクニック」でデビューし、「魚雷艇109」で若き日のジョン・F・ケネディ中尉を演じブレイクし、その後、「まごころを君に」でアカデミー主演男優賞の受賞の知らせを、この「燃える戦場」のロケ撮影中に聞いたというエピソードの持ち主で、一時期、ハリウッド映画界から干されるものの、晩年は渋い脇役として活躍したクリフ・ロバートソン。アクターズ・スタジオ仕込みのメソッド演技が最高に発揮された「まごころを君に」の演技はいつまでも心に残ります。  そして、共演者の一人として、日本軍の山口少佐の役で出演している高倉健。言うまでもなく、日本のジョン・ウェイン、クリント・イーストウッドとも言える日本の大スター高倉健は、その後もハリウッド映画の「ザ・ヤクザ」「ブラック・レイン」「ミスター・ベースボール」に出演し、その存在感を発揮しています。特に、シドニー・ポラック監督の「ザ・ヤクザ」で、ロバート・ミッチャムと義理を通して心情的に共感していく田中健という役を、そのストイックな厳しさで演じたこの映画が一番印象に残っています。  第二次世界大戦も終わりごろの太平洋の小さな島で展開する、アメリカとイギリスの連合国軍と日本軍との死闘を描いていて、ジャングルの中で高倉健の山口少佐率いる日本軍に終始追われて苦戦している中、アメリカの将校のクリフ・ロバートソンが、マイケル・ケインほかのイギリス兵とジャングルに、日本軍の通信軍事施設を破壊するために潜入していくというストーリーが展開していきます。  最終的には、ハリウッド映画ですので、当然の事ながら主役のマイケル・ケインとクリフ・ロバートソンの活躍で、意外にもあっさり高倉健の山口少佐は撃ち殺されてしまいます。それも何と背中の方から撃たれてしまうのです。あまりにも、あっけない攻防だったので、もう少し、ハラハラ、ドキドキさせてくれるのかなと思ったら、何か肩透かしをくらったような感じでした。高倉健といえども、1970年頃の日本人俳優の扱いはこんなものなのかと少し愕然としてしまいます。  ラストのクライマックスとでもいうべき、マイケル・ケインとクリフ・ロバートソンが、日本軍の通信軍事施設を破壊した後、ジャングルから飛び出して、イギリス軍の味方の陣営に走って到着するまでが、最大の見せ場のつもりなのでしょうが、このシーンが一向に盛り上がらず、アクション映画としてのカタルシスが全く得られません。ロバート・アルドリッチ監督作品として期待して観たのですが、この作品は娯楽映画としても、あまり成功していないと思います。
[DVD(字幕)] 5点(2017-07-25 22:55:37)
84.  幸せはパリで 《ネタバレ》 
ディオンヌ・ワーウィックのセンチメンタルで素敵な素敵な主題歌「The April Fools」。いつまでも耳の奥に残って離れない、この名曲を聴くたびに、ジャック・レモンとカトリーヌ・ドヌーブが主演した素敵なロマンティック・コメディー「幸せはパリで」を思い出します。  ジャック・レモン、言わずと知れた、ハリウッド映画界を代表する名優で、「アパートの鍵貸します」「あなただけ今晩は」「お熱い夜をあなたに」など、名匠ビリー・ワイルダー監督と組んで、市井に生きる小市民の哀歓とおかしさを滲ませる、シニカルでペーソスあふれるコメディーから、「セイヴ・ザ・タイガー」「チャイナ・シンドローム」「ミッシング」などの鬼気迫る、迫真の演技を見せるシリアス・ドラマまで、実に幅広く、そして奥深い演技力の持ち主だと思います。  カトリーヌ・ドヌーブ、フランス映画界を代表する美人の演技派女優で、ジャック・ドゥミー監督の「シェルブールの雨傘」でブレークし、その後もロマン・ポランスキー監督の「反撥」、ルイス・ブニュエル監督の「昼顔」と、名匠監督の作品で演技派女優として開眼し、この映画の公開当時、アメリカで"世界一の美女"との称号を受けたほどでした。  共演者の一人がシャルル・ボワイエ。流暢なセリフと鋭い目力、粋なセンスで「うたかたの恋」や「歴史は夜作られる」などで多くの映画ファンを魅了した俳優でした。そして、もうひとりの共演者がピーター・ローフォード。ディーン・マーティンやサミー・デービスJrなどと共に、フランク・シナトラ一家の一員で「オーシャンと11人の仲間」などに出演していて、一時期、ジョン・F・ケネディ大統領の妹のパトリシア・ケネディとも結婚したこともある上品でシャレた男優でした。  この映画は、ジャック・レモンとカトリーヌ・ドヌーブという全く水と油のような二人の大物俳優の夢の顔合わせが実現した作品で、ジャック・レモンが得意のうだつのあがらないサラリーマン役に扮し、そんな彼があるパーティで目の覚めるような、カトリーヌ・ドヌーブ扮するフランス美人と知り合い、いい仲になるのだが、なんと彼女は社長夫人だということがわかり、さあ大変-------。  ジャック・レモンは自分を蛙に見立てて、それまでのふがいない自分から脱皮して、手の届かない王女のような存在のカトリーヌ・ドヌーブへの愛を全うするために、全てを投げ捨てパリへと行くのだった-------。  こんな現実離れのした、夢のようなお伽噺の世界を描いたロマンティック・コメディーなのですが、ジャック・レモンとカトリーヌ・ドヌーブの二人が演じることで、このお話は、その時点ですでにお伽噺の世界なんですよと我々に既に宣言しているわけで、観ている我々としては、その架空のお伽噺の世界にたっぷりと浸って酔いしれればいいわけです。  そして、この映画で最も意外だったのは、監督がスチュアート・ローゼンバーグだった事です。ポール・ニューマンと組んだ「暴力脱獄」、ロバート・レッドフォードと組んだ「ブルベイカー」などの骨太の社会派映画や、ユダヤ人の悲劇を歴史の大きなうねりの中で描いた「さすらいの航海」などの優れた秀作を撮っていた彼が、まさかこのような軽妙なロマンティック・コメディーを撮るなんて、彼の多彩さに驚いてしまいます。
[DVD(字幕)] 7点(2017-07-24 22:35:02)
85.  要塞 《ネタバレ》 
このフィル・カールソン監督、ロック・ハドソン主演、シルヴァ・コシナ共演の第二次世界大戦のイタリアの村を舞台にした、戦争アクション映画「要塞」。かつて場末の三番館で観ていたものを、今回、改めてTVのCS放送で再見。  主演のロック・ハドソンは、かつて「ジャイアンツ」「目かくし」「トブルク戦線」などでの男性的でタフなイメージで、アクション映画からロマンティック・コメディまであらゆるジャンルで活躍した俳優でしたが、惜しくもエイズで亡くなった時には驚いたものでした。この映画では、従来の明るいイメージのキャラクターから脱皮して、ヒゲをはやし、いかにも精悍な顔付きで、ニコリともしない不愛想で、だけど心の奥に優しさを包み込んだキャラクターを好演していて、彼の新しい魅力を発見した思いです。  そして、共演のシルヴァ・コシナは、ピエトロ・ジェルミ監督の名作「鉄道員」での清楚で可憐な演技が素晴らしかったのですが、その後、ハリウッド映画へ進出し、ポール・ニューマンと競演した「脱走大作戦」、カーク・ダグラスと競演した「ボディガード」などで、主演スターの添え物な役柄が多くなっていったのが残念な女優さんでした。  映画自体はドイツ軍に対するレジスタンス、それもこの映画では、ナチス・ドイツによって村を焼き払われ、父母や家族を殺された生き残りの少年たちが、パラシュート降下の際、生き残ったアメリカ軍の大尉、ロック・ハドソンの指導を受け、パルチザンとなって復讐していくというストーリーが展開していきます。  途中、この一行に女医のシルヴァ・コシナが加わり(彼女は実際ナポリ大学の医学部で医学を学んでいた才媛なのです)、彼らはドイツ軍の宿舎を襲ったりしながら、最終目的のダムを破壊するクライマックスへとなだれこんでいきます。最終的に、彼らは目的を果たすのですが、最後に残るのは戦争の虚しさだけ------。  アメリカ映画ですので、どうしても戦争の悲惨さや愚かさを描くというよりも、戦争娯楽アクションという枠組みの中で、大いに楽しんでもらって、その中に、戦争反対のメッセージも匂わせるという内容になるのは仕方がないのかも知れません。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-07-24 17:53:06)
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