81. ミート・ザ・ペアレンツ
「カジノ」や「ワンス・アポン・・」のデ・ニーロを知っているこっちとしては、このファミリー・パパが満面の笑顔を見せてても、なんかコワい(笑顔だからこそ、か?だって、イタリア系マフィアもんて、笑ったあとに絶対ナンカあるんだもん)。だからこそ、スティラーが何かやらかすたびに、デ・ニーロ紛する「パパ」がコラエている姿がおかしくてならない(来るか?来るか?)。この「デ・ニーロ効果」が楽しい。 8点(2001-04-15 17:32:41) |
82. ウェールズの山
「丘に登って山から降りてきた英国人」って、観た人にしかわからないだろうなあ、この意味。あの頂は「丘」か、それとも「山」か!?これってオラが里にとっては一大事なのよ。馬鹿馬鹿しくったって何だって、あたしだって本気でバケツかついじゃうわ。 8点(2001-04-15 16:48:58) |
83. ダンサー・イン・ザ・ダーク
セルマにはこれ以外に、どんな生き方ができただろうか。誰にも言わないという「約束」を守ること、ジーンの目を治すこと、セルマはしっかり守ったではないか。「死」が最後だと思ってしまうと、確かに救いようがない。でも「これは最後から2番目の歌」。(それにしてもワタシたちって、拳銃で撃ち合って人が死ぬのは「かっこいい」くせに、死刑を目の辺たりにするのは「こわい」のね。) 8点(2001-04-14 16:05:02) |
84. ザ・セル
う、あたし、ジェニロペって苦手かも。いや、きれーなのは認めるんだけどさぁ、刑事役とか精神科医とかやっても、なんか「似合わない」。 5点(2001-04-11 09:01:00) |
85. ミッション・トゥ・マーズ
このスケールのデカさを荒唐無稽ととるか、宇宙へのコネクションを感じられるか、ちゅうとこが分かれ目なのかね(え、ちゃう?)。SFに免疫のない私などは、ラストの「彼女(彼か?)」の出現には単純に感動してしまったさ。地球の生命の誕生が創造主の「神」の仕業ではなくって、「あなただったのですね」というのが、なんだか妙に説得力があったの。 8点(2001-04-10 18:37:48) |
86. ダメージ
「オブセッション、汝の名はアイアンズ」。ああジェレミーが墜ちて、墜ちて、墜ちてゆくぅぅぅぅ・・・。しかしなんだね、人間の深さとか弱さとかを本気で描けこうと思ったら、こういう「いくとこまで」いかないと、アカンのかもね。恐るべし、ルイ・マル。 8点(2001-04-09 13:28:17) |
87. チャーリーズ・エンジェル(2000)
あの3人娘にノセられてたまるかい、と思って観てたんだけどねえ、やっぱりノセられちゃったい。なぁにぃ、アンタたち!かわいーじゃん!めちゃくちゃ元気いいし、いいわよ、いいわよ!少なくとも私には、MI:2よりずっと面白かったわ。 7点(2001-04-09 13:20:15) |
88. 用心棒
片手には葬儀屋からもらった刀、懐には出刃包丁、髪なんかボサボサ、着のみ着のままで風に吹かれるミフネは、アルマーニを着た「シャフト」よりも、ずっとずっとかっくいかったぜ。「あばよっ」とくらぁ。シビれちゃうわあ。 9点(2001-04-07 15:55:16)(良:3票) |
89. マウス・ハント
うぇぇん、「スリーピー・ホロー」の「ヒャアアアァッ!」もビックリしたけど、クリストファー・ウォーケンって、もうこんなお笑いしか残ってないんかい? 6点(2001-03-31 06:45:03) |
90. マイ・ライフ(1993)
うーん、マイケル・キートン好きなんだけど、こりゃハズしたね。 6点(2001-03-31 06:35:50) |
91. スリーメン&ベビー
この「独身貴族」共ったら、最初は赤ん坊をあんなに持て余してたのに、次第に情が移ってしまう。子守歌とか歌っちゃって、一生懸命さが微笑ましいではないの。フランス版がオリジナルらしいけど。それはそうと、ね、ね、この映画の1シーンに出てくる窓辺の「少年の姿」見た?ひょえー、こええぇぇぇ! 7点(2001-03-28 14:39:37) |
92. グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版
うわーい、皆チビシーね。これ、ジャック何とかっちゅう実在のダイバーを元にしたストーリーだよね。実際の彼はどうなんだか知らないけど、映画の中のジャックの、人間社会ではまるで機能しない、水の中でしか生きられないような、どこか人間離れした「清さ」に惹かれた。ジャン・レノを見たのも、この映画が最初。ガハガハと笑うイターリアの男が、ママには頭が上がらなくて、ちっちゃくなっているのが傑作で、以来「エンゾー」という名前は、忘れがたいものとなったのでぃす。 8点(2001-03-26 16:58:14) |
93. ライフ・イズ・ビューティフル
一番泣いたのは、収容所で放送室に忍び込んで、「プリンシペーサ!愛してるよ!」というメッセージを流すところ。彼の優しさは、自分が一番辛い時に笑えるという強さがあるからこそ。もろストライクだった。「人間」を信じさせてくれる映画。 10点(2001-03-25 14:15:05) |
94. ホワット・ライズ・ビニース
ストーリーは、日本のお岩さんに通じるものがある(かにゃ?)けど、この映画はストーリーというよりも、「お化け屋敷」の恐さだね。ミシェルがお風呂に入る度に「そこに行ってはイカーン!!」とTVの前で大騒ぎ。あの青い顔には「ギャアアァァッ!!」でも、よく考えたら「ナニが恐かったのか」よくわからん。あー疲れた。 6点(2001-03-25 13:57:38) |
95. ザ・コミットメンツ
お気楽なハッピーエンドではないところが、さすがアイリッシュ映画。皆それぞれに事情を抱えながら、バンドやってくんだよね。白人がリズム・アンド・ブルースなんてできるわきゃないという偏見との闘いでもあるわけで。何でも職業選べるなら、あたしはじぇったいバックコーラスだあと思わせられた一作。(しかしアタシも単純だなや。)このサントラはいいぞぉ。 7点(2001-03-25 11:28:19) |
96. ゴースト・ドッグ
最初に救ってもらった人物に忠誠を尽くす、ちゅうのがサムライの道。言いたいことはわかる(ような気がする)んだけど、あの眠そうな目のフォレストを「サムライ」と呼ぶには、潔さとか渋さとかに欠ける(ような気がする)。ジャームッシュの描く人物って、結局「何考えてんのかわからん」、「~ような気がする」ヒトになってしまう。ま、これがエエという人もおろう。 6点(2001-03-25 10:02:33) |
97. エム・バタフライ
ジョン・ローンの女装はゴツすぎてやや難ありだけど、ジェレミー・アイアンズが実に見ごたえある。人種と男女の構図が倒錯した西洋の植民地的欲望にハマってしまい、そのために身を滅ぼす男。許されぬ愛ゆえに身を滅ぼすっちゅう役柄は、「ロリータ」然り、本作然り、ジェレミーの本領発揮(え?)。オペラ「蝶々婦人」の音楽効果もあって、ラストの悲劇はいっそ崇高でさえある。 9点(2001-03-25 08:39:11) |
98. 赤ひげ
三船も加山雄三(え、これダレ!?というほどの男前)もよかったが、なによりも、診療所のまかないのおばちゃんたちがいい。クロサワはやっぱ、目のつけどころがちゃうね。 9点(2001-03-25 08:20:35) |
99. タイタンズを忘れない
ディスニーらしいわかりやすいストーリーに、熱血フットボール・ボーイズの青春もんだけど、米国南部のハイスクールで白人黒人混合のフットボールチームが出来たのが、つい以前の70年代のことだった(実話)ということに、あらためて感慨深いものがある。一緒にスポーツさせりゃあエエってもんでもないけど、人種差別撤廃の「現場」で、個人が直面する一つ一つの壁の高さと、自分たちの仲を何物も引き裂かせないという若者達の決意に勇気が湧く。「ここでは俺が法律だ!」と、ツバを飛ばすデンゼルのオニ監督ぶりがかっくいい。 9点(2001-03-25 08:09:30)(良:1票) |
100. リチャードを探して
シェイクスピア劇に対するアメリカ人の「劣等感」のようなものを粉砕せんとパチーノが奮闘。彼が「目をつけた」役者陣が、それぞれに役を作ってゆく楽屋裏をみせてくれる。特撮などの映画的効果に頼らずに身体一つでやってける、この人たちはやっぱし上手いのぅと感心してしまった。 7点(2001-03-25 07:14:30) |