981. イベント・ホライゾン
《ネタバレ》 【バイオハザード】でもう一度盛り返してきているようなポール・アンダーソン(ポール・トーマス・アンダーソンじゃあない)が作り上げたSFホラー。今をときめく(?)ローレンス・フィッシュバーンやサム・ニールといったBIGな顔ぶれも居ますけど作品の出来としてはイマイチ。というのも全編通して「どっかで見たことある」映像が満載なんですわ。例を挙げるとすればエイリアン、フラット・ライナーズ、シャイニング、ヘルレイザー等…さすがにオーメン3でダミアンを演じてるサム・ニールだけあって後半のピンヘッドもどになった時も抜群のはまり役ですが、見た後「凄いもの見たぞ~」ってな達成感を味わえるもんじゃありませんね。5点。 5点(2004-02-22 13:53:26)(良:1票) |
982. ひまわり(1970)
ここでの評価が示すとおり、名作には違いないんでしょうけど、個人的には少し合わない印象を受けました。まずいいところから。戦争によって引き裂かれた男女の物語のため、画面、それ以上に雰囲気も暗いですがこの作品はそこが良かった。アントニオとの幸せな思い出から彼が居なくなってからの毎日に戻る時の画面の色合いが違う事がより一層悲しみを深いものにしているし、ヘンリー・マンシーニの哀愁ある音楽も良かった。ただ悪いところは、↓プチみかん♪お姉さまも書かれておりますがソフィア・ローレン扮するジョバンナに感情移入できなかったことです。【風と共に去りぬ】のスカーレットにも感情移入できませんでしたが、あちらは人生そのものを描いているので話に面白みがあり、それに対してこちらは恋愛主体に描かれているのでどうしてもそれを面白い、又は素晴らしいと受け取る事が出来なかったんです。なので、今回非常に微妙なんですが、良いところ8点、-悪いところ3点の計5点という事にさせていただきます。 5点(2004-02-22 13:42:14) |
983. 17歳のカルテ
重苦しいというか深い題材を扱ってますね。ウィノナ・ライダーとアンジェリーナ・ジョリーの演技も凄いしウーピー・ゴールドバーグなどもとても印象に残った。何が正常で何が異常か。そんなの誰にだって判らないんじゃないでしょうか?少なくとも今の時代は。自分自身と向き合うという誰でも通る道を痛烈に描いた作品であると思います。それと個人的には劇中でTHE BANDのThe Weightが流れたのも良かった。 7点(2004-02-20 02:39:36) |
984. ドラゴン危機一発
確かに話は陳腐というか安っぽいんです。いきなり格闘始めたり目撃者を殺して氷の中に隠したり。普通手入れをすればすぐにバレそうなんですが。それに手下がバスに乗って駆けつけてきたり。でも良いんです。それでも俺は。ブルース・リーのアクションとキング・クリムゾンの【太陽と戦慄パート2】さえ拝めれば(笑) 8点(2004-02-20 02:05:37) |
985. 史上最大の作戦
戦争映画の殆どの場合アメリカ又は戦勝国の視点で主に描かれていますが、これはノルマンディー上陸作戦決行前夜および当日を戦勝国、敗戦国を均等に描いた大変良い映画だと思います。さすがに史上最大の作戦と謳ってるだけあって戦闘シーンなどはダイナミックそして長回しに撮ってありますね。でもそれだけじゃなくそれぞれの国の心理戦のようなものもきちんと盛り込まれてるし、偏りのないバランスの取れた作りをしていると思います。 7点(2004-02-19 02:02:14) |
986. ミッション
原住民に無理やり違う信仰を押し付けようとする試みには少し共感しかねるけが、それを通して原住民を守ろうとすることには大いに共感できる。そして弟殺しの罪を償おうと改心し、自ら苦行に励む主人公や、その姿を見たインディアンたちが、かつては自分たちの敵であった主人公を仲間として迎える心の広さには心打たれた。主人公メンドーサを演じるデ・ニーロも深みのある演技をしてるし、そこにジャングルの雄大で美しい自然、モリコーネの優しくも明るい旋律等、実に奥深い映画だと思う。 7点(2004-02-19 01:47:12) |
987. ヘルター・スケルター<TVM>(1977)
ヘルタースケルターとはご存知の通りビートルズの楽曲名。そして特定の人物には忘れられない言葉。そう、これはシャロン・テート殺人事件の容疑者一味、マンソンファミリーの掲げていたスローガンのようなものだから。50~60年代にかけてアメリカで活動したヒッピー軍団、それがマンソンファミリー。そしてこの映画は、彼らの犯した身の毛もよだつような殺人事件と、その一連の裁判の全容を、一人の関係者のモノローグによって綴ったもの。残念なららリアルタイムではないためその詳細は定かではないが、調べたところによると語られている内容はかなり忠実だと思う。そして、劇中の人々が完全に“彼ら”になりきって演技をしているため、伝わってくるインパクトもかなり大きい。あくまで映画なのでフィクションの部分も少なからずあるが、それでも歴史の裏側を垣間見たような気がした。 7点(2004-02-17 17:30:34) |
988. ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
確かにこれほどまでに大規模なプロジェクトってのは数えるくらいしかない。が、しかし、正直な事を言わせて貰えば、1作目、2作目、3作目と見てきた中でこれが一番微妙だった。確かに見せ場はちゃんとあるし、長さを感じさせない展開ではあるが、映画史に名を連ねる史劇超大作を見てきた自分にとってはどうも人間対CGのクリーチャーに臨場感を求める事が出来ない。この映画を製作するにあたりCGその他それに類する技術が不可欠であった事は認めるが、生身の人間たちが繰り広げる血沸き肉踊る戦闘シーンの気迫等には到底及ばない。それにストーリーも、原作のように名作と謳われるまでには至っていない、というかやたらに長い戦闘シーンのせいで人物の描写、物語の根幹にあるものが蔑ろにされてされて全く深みが感じられない。そもそも小説が名作になる条件ってのはストーリーもそうだが、やはり読み手が、そこに書かれている世界観を想像したくなったり、「次は一体どうなるんだ?」といったような意欲をそそる言葉づかいや言い回し、表現方法をしてこそ「名作」というものになるんだと思うし、それをそのまま映画にしたところで、根本的に表現の方法が違う映画が傑作に仕上がるわけがない。これによって「バッド・テイスト」や「ブレインデッド」等のカルト・ムービーを撮っていたジャクソン監督がアカデミー賞を取るような大物監督になってのはファンとしては嬉しいとも思うが、その反面で彼の映画愛溢れるB級作品を見られないと思うと、また悲しいものがある。 6点(2004-02-17 17:17:30) |
989. 暴走特急
セガールの作品はどれも一本調子のような気がするんですけどその中でこの作品はなかなかよく出来た部類だと思います。設定やあらすじは結構陳腐なんですが以外に見せ場などが各所に散りばめられているし、カンフー映画の類ではないのでそれほどド派手な格闘シーンが登場するわけでもありませんが本物の合気道の達人、セガールのアクションが今回も冴え渡ってます。ヒロインのキャサリン・ヘイグルも結構可愛いというか美人ですね。僕が見たセガール作品の中ではかなり楽しめたので今回は7点を献上します。 7点(2004-02-16 00:06:10) |
990. 少林寺
まず一言。これを見ずしてリー・リンチェイを、いやカンフー映画を語ろうとしていた自分が恥ずかしい!と言う位凄い作品。中国武術界の至宝、リンチェイを筆頭に各流派の達人たちが集い全編通してカンフー!カンフー!カンフー!カンフー!カンフー!の天こ盛り!だれるシーン一切なし、というよりだれていても無理やり引き込むと云うか引きずられていくほどの勢いでもうこれでもかぁ!という位のテンポの速さ&激しさ!ストーリーは典型的な復讐劇だけれどもそんなのお構いなし!純粋にカンフーだけを極めた~といったものでカンフー映画好きにはたまらない1本。今の作品と違ってワイヤーでごまかすような事はしてない(と言っても、ほんの少しは使ってるんでしょうけどね)ので本当の激しさそして優美さをこれでもか!というくらい堪能できる作品であります!今の似非カンフーに飽きた人には絶対お薦め! [DVD(字幕)] 8点(2004-02-15 20:43:22) |
991. ライアー ライアー
相変わらずなジム・キャリー。意志とは無関係に口が動いてしまうところで、必死にそれを押さえようとして右往左往する時の仕草がとてつもなく可笑しい。特に自分の手(に持ったペン)と格闘しているシーンなんかは【死霊のはらわたⅡ】のアッシュを思い出してしまいました。いや、しかしこの人って本当にブルース・キャンベルにクリソツですな~。 8点(2004-02-15 20:24:08) |
992. キャッツ&ドッグス
『あなたは猫派?それとも犬派?』ぶっちゃけ猫派ですが、犬も好きです。そうなのかぁ。古代エジプトではバテスト女神とかが人間を支配してたのかぁいや、新しい解釈をありがとうございます(笑)彼らは我々の知らないところで本当に最終戦争を(彼らなりに)繰り広げてるのかもしれませんね(笑)犬が正義で猫が悪って設定はどーだかなーとも思いましたけど、それでもどちらも憎めない。犬は主人想いの面で憎めないし、猫は猫でワルだけどどこか愛嬌があって憎めない。特に猫族の総帥、ミスター・ティンクルズが。そうですねぇ、この二種族の対立にはあえて中立という立場を取らせて頂きます。 6点(2004-02-15 20:13:54) |
993. ジョニーは戦場へ行った
今更僕のようなボンクラが付け加える事もないと思うけどあえてコメントしたい。これまで反戦映画というものを幾つか見てきたがこれほどに痛烈に反戦を謳ってるものは本当に少なかった。個人的に衝撃を受けたシーンは3つ。第1に、主人公が自分の顔に何もないということに気付くシーン、第2に、空気を取り入れるチューブをふさがれ、やっと死ねると思った主人公が看護婦に「ありがとう」というシーン、第3に、暗闇の中1人孤独に取り残された主人公が「助けてくれ、助けてくれ…」と悲痛な叫びをあげるシーン。特に、「ありがとう」というシーンは恥ずかしながら涙を流した。普段なら助かって涙を流すはずなのに、死ねることに泣くとはどういうことだろう?その答えは主人公が置かれた境遇。頭と胴以外を失って尚生き続けなければならない主人公。「生きてることは素晴らしい。だから死にたいなんて馬鹿なことは言うな」果たして、自分が彼と同じ境遇になって尚そんな事が言えるだろうか?いや、恐らく誰もが殺してくれと願うはずだ。↓へちょちょさんの言葉を借りるが、ラストを見ても尚「へぇ~、だから何?」というようなノーテンキな考えしか浮かばない連中とは個人的に永遠に親しくはなれないと思う。 [ビデオ(字幕)] 9点(2004-02-13 00:03:46)(良:2票) |
994. イン・ザ・ビギニング<TVM>
【天地創造】と【十戒】を足して2で割った映画…というより、むしろダイジェスト版のような印象を受けた。なので両テーマについては少し説明不足という感じも否めないが、さすがに40年以上前の作品である両者と違って特撮やSFXの技術は格段に上がっているし、ビル・キャンベルのモーゼも結構しっくりときている。それになんと云ってもラメセス役のクリストファー・リーが今回も圧倒的な存在感を持ってるのも見逃せないところ。後半の出エジプトのエピソードでも、十戒を授かったその後をきちんと描いているところも好感を持てる。天地~と十戒の“繋がり”部分も描かれているので大方の概要を掴むにはもってこいだと思う。 7点(2004-02-12 23:29:04) |
995. リーサル・ウェポン4
僕はギブソンやグローバーのコンビも好きなんですがなんと云ってもリンチェイが大好きなんで、普段は続編ってあまり面白いとは思わないんですけど今回は物凄く面白かった。なんたってリンチェイの冴え渡るような体術!しなやかで鋭い!いくらマッチョマックスなギブソンでも彼には勝てんでしょう。現に劇中でも2人揃ってボコボコにされてたし。痛いわ~。珍しく悪役演じてる点も新鮮、って云うか主役の2人を完全に喰ってる!でもいい、強いし格好良いから! 7点(2004-02-12 23:09:12) |
996. 禁じられた遊び(1952)
子供なりに死というものを理解するためにお墓を作ってる事が大人からしてみればいけない=禁じられた遊びって云うのが深い。お墓に立てるための十字架をミシェルにねだるポレットはなんかわがままな都会っ子って感じで少し共感というか感情移入できませんでしたけど、ラストにそのミシェルからも引き離され一人で「ミシェル!」といいながら駆けて行く姿には少し感傷的な気分になりました。 7点(2004-02-12 19:36:00) |
997. わが谷は緑なりき
恥ずかしながら未だに僕はフォード監督の作品は【駅馬車】しか見たことがないんですが、それでも彼の才能の素晴らしさを垣間見るには充分だったと思ってます。何しろ普通の娯楽作品ながらあれにはちゃんとした人間ドラマが丁寧に描かれているし、映画というものを心得ている人なんだなと思いました。そして今回は【わが谷は緑なりき】前者と違い、なまじっけな娯楽作品ではないけれど、笑うシーンや愉快なシーンなどがありこれもまた娯楽映画とは違った面白さがあります。これを見て思った事は、幸せってなんだろう?お金じゃなくて、ひもじいながら楽しく生活する事なんだと思います。それが前半の、頑固親父や肝っ玉母ちゃんのいる家庭の描写、そして後半の不本意な結婚をしたアンハードの描写等でよくわかります。どんなに辛く苦しい事があっても美しい思い出はいつも心の中にある。私のの谷は…緑だった! 8点(2004-02-12 19:25:51) |
998. フィアー・ドット・コム
内容は皆さんの仰るとおり、【リング】と【回路】を足して2で割ったような映画ですね。それにしても皆さんの酷評ぶりにびっくり。個人的に不満な点や気に入らない点はありましたけどそこそこ手堅くまとめられてる方ではないのでしょうか?まあ、これよりシドいものを見まくってるせいか思考が麻痺してるのかもしれないですけど…それにしても、この作品のエンドロールやたら長すぎ… 5点(2004-02-12 19:03:36) |
999. es[エス](2001)
…ドイツですね…実際の出来事を元に製作されたという触れ込みってよくあるようなきがするんですけど、これはどの程度忠実に製作されたんでしょうか?どなたかが仰ってましたが、この実験は殺人までは起こってないみたいですね。確かに事実にしては少し脚色されてる部分もあると思いますけど、あながちこの中で語られてる事って大げさに脚色されてるわけではないと思います。しかし映画としてみた場合、そうですね、少し物足りないという印象を受けました。実録映画ならもっと印象が変わったと思いますが。 5点(2004-02-12 18:59:09) |
1000. ブラボー火星人2000
…俺の居場所がない…?いやここまで来たからには入らせてもらうッ!ウゥゥリィヤアァァァ!!!!…と、長くつまらぬ前置きをしてしまいましたが、最初はまあまあという感じだったけど後半からもうテンポが良くて十分楽しめました。クリストファー・ロイドですよ?なんか間抜けな火星人みたいですけどそこがまた人間味に溢れてますし、ズードだっけ?あの宇宙服も面白いキャラしてます。それと個人的に「ツァラトゥストラはかく語りき」と「ローハイド」唄うシーンはピンどころかビーンときました。特に前者。明らかに2001年を下劣?にパクってるんですけどあの曲を合わせるだけでこうも芸術的なシーンになるもんなんだナァと思いました。(笑)最後に皆さんの仰る通り食われた人どうなったんだろうか…?…え?何?誰もお前なんか呼んでないからとっとと帰れ?へぇへぇ判ったよ、帰(けぇ)るよ帰(けぇ)るよ…フ…。 7点(2004-02-12 18:47:07) |