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東京50km圏道路地図さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2604
性別 男性
自己紹介 単なる鑑賞備忘録・感想文です。


※2014年11月10日高倉健逝去。人生の大きな節目。

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1021.  恋におちて
子供の頃にデニーロ目当てで見て、あまりにもウジウジした大人の姿に「なんだコレ?」と呆れた記憶がある。大人になって見返してみたが、あまり印象は変わらない事に驚き。自分の感性に変化がないのか?年齢相応にいろんな意味で呆れる作品なのか?所謂不倫ブームの火付け役だが、おしゃれに上品に描いたところで、やってる事はどうしようもないし気持ち悪い。この作品を発端とし、あれから配偶者や子供を含めて何百万人が不幸のどん底に落ちたのかと考えると、不倫を変に正当化させてしまった罪な作品ではある。内容的には人間の本性・情念をトコトン描いた『失楽園』の方がまだマシ。ドロドロしてるモノはドロドロ描くべきで、イジメや虐待をおしゃれに上品に描いても正当化されないのと一緒。2大スターがウジウジしたどうしようもない大人を演じたという点ではある意味貴重ではあるが、やるなら中途半端にやらず人間の愚かさ・どうしようもなさをトコトン描いて欲しかった。これじゃあ2人の演技以外に何の教訓もメッセージもない。2大スターの不倫モノなら『マディソン郡の橋』の方が家族の物語としてよくできている。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2015-06-05 10:58:40)
1022.  おとなのけんか 《ネタバレ》 
なぜ戦争が起きるのか?それは話し合いで決着がつかないからです。各々に正義がある。正義と正義の戦いです。ゲロは過失としても最後にチューリップをぶちまけたのは犯罪です。通常はここで第3者が介入し、警察が来て裁判になりますが、国家間はそうはならない。これが宣戦布告となり、最終的に暴力で決着をつけます。密室ならではの危うさを痛感する作品でした。話し合いは大人であっても、他者の目のあるところでやるべきというのがひとつの教訓ですね。弁護士オヤジがいつ壊れるのか?に期待しましたが、ケータイ破壊されても感情的にならず、最後まで冷静だったのはちょっと物足りないと同時に、ある種の救いではありますが、弁護士ならもうちょっと上手く立ち回れよと。まあ、夫婦関係も破綻していたようなので、取り繕う気もなかったのかもしれません。冷静さを簡単に失う金融業の妻はあんなんで仕事つとまるのか?人権妻と金物屋のオヤジも不釣合いで、そもそもなぜ結婚したのかが疑問ですね。上辺だけのリベラルに耐えかねて夫が爆発するシーンには「お前が結婚相手を間違えたんだろ?」とツッコミたくなりました。「子供なんて時間や労力を吸い取られるだけ」というのは世の親達の本音でしょう。だから、義務と責任を「カワイイ」で思い込まないとやってられない。それができない人は育児放棄するんだろうと思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-06-04 13:00:54)
1023.  人生万歳!
「人生は理論じゃない」なんでもありの諸行無常で、毎日死に向かって歩み、そしていつかは必ず死ぬ。さて、これからどうする?って話だけど。映画見るヒマあんなら、街でナンパでもしてこい?要するに、性の喜びと死の恐怖は皆平等って事であり、そこに薀蓄の余地はなしって事なのかと。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-06-03 12:32:28)
1024.  ベスト・フレンズ・ウェディング
キャメロン・ディアスは年相応のキャラでよいのだが、ジュリア・ロバーツはいい年してやってる事がバカげているので、コメディーから逸脱しておりイタイ人でしかなく笑えない。ジュリア・ロバーツがアラサーで、キャメロン・ディアスが二十歳の女子大生という設定のようだが、実年齢は5歳しか違わない。20代の5~10歳違いってかなり大きな差ではあり、スレた女と初々しい女の新旧女優対決みたいになっているが、当時20代だったと思われる2人も今や40代になってしまい、時の流れを感じさせられた。 年齢差というのは加齢と共に無関係になるわけで、中年になればその凝縮度合とそれまでに形成された内面とで総合的に判断されるんだろう。2人のその後という感じで中年バージョンの続編を作ってみると面白いのかも。あと、シカゴの町並みは相変わらず絵になると確信。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-06-03 10:27:31)
1025.  好きと言えなくて 《ネタバレ》 
「タイム誌の女」と「プレイボーイ誌の女」どっちか選べと言われたら後者だな。外見どうこうじゃなくて、ボーヴォワールがサルトルに宛てた書簡集の話なんてウザくて出来るかよ!ラブコメ見てる俺なんかにわかるわけね~だろ!
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-06-02 17:58:03)
1026.  恋に落ちたら・・・ 《ネタバレ》 
豪華キャストのラブコメを想定していたが、ほとんどコメディーになってないし。中年男が娘ぐらいの若い女に入れあげるなら、トコトン壊れて情けない男に成り下がって欲しかったが、どうも中途半端(デニーロがユマの全裸にひざまずくシーンには中年の悲しみがあったが)。結局腕力で決着って、田舎のヤンキーじゃないんだから。昔のシカゴの町並みとユマのヌード(イガイと豊か!)のみ評価。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2015-06-02 11:54:47)
1027.  理想の恋人.com 《ネタバレ》 
離婚中年の悲哀とネットで相手探しのイタさ等々終盤までは面白かったが、ラストのご都合主義と川に飛び込んじゃうのはちょっとイタさを通り越して呆れる展開。全体的には『55歳からのハローライフ』ほど過酷ではないが、アラフォー向けにマイルドにした感じで、見る世代を選ぶのかも。どうやらR-35指定となっているようだし。「老いらくの恋」についてはまだ自分ではよくわからないが、時間との戦い的な焦りもあるのかと。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-06-02 09:48:06)
1028.  そうかもしれない 《ネタバレ》 
意味がわかると切ない題名だ。桂春團治の演技は素人ぽさがあるが、それが逆にリアリティーを感じさせる。今まで認知症患者と暮らした事はないので、その苦労はわからないし想像するしかない(近所には居たがそれでも結構大変だった)。原作は私小説のようだが、この作品がどこまで実話なのかわからないし、症状も人それぞれだろうが、実際はもっと過酷なモノがあったのだろう。それでも自分にとってはツライシーンが多かった。「自分は妻から逃げたのではないか」と苦悩する主人公。自分もガンで余命僅か。各々バラバラでもう共に暮らす事もない。夫婦とは何か?共に老いるとは何か?を突きつけてくる。私小説ならではの厳しい現実というかドライさがあるが、最後に救いがあってよかった。難点を言えば、ここに至るまでの夫婦関係を回想的に入れた方がより夫婦関係が立体的に把握できたのではないか?夫も妻にかなり苦労をかけたようだし、夫の妻への行為が献身なのか償いなのかが曖昧であったように思う。だから愛と呼べるかどうかもわからない。もはやそういう次元を超越しているのかもしれない。認知症患者は500万人程度いるようだが、今後も増えていくのだろう。決して他人事ではない。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2015-06-01 11:17:06)
1029.  愛するあした 《ネタバレ》 
アイドル映画&ミュージカルともいい難い歌謡曲ムービー?。団塊世代の青春映画と言ってしまえばそれまでだが、松原智恵子の可愛さを見るだけでも価値はあるかも。冒頭で「革命ごっこはもう終わり?」と女子大生が学生運動している男子学生に語りかける。当時のこの台詞にどれだけリアリティーがあったのかわからないが、学生運動が沈静化に向かい女性が台頭してくる時代の変わり目だったのかなと。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2015-06-01 09:41:02)
1030.  ツリー・オブ・ライフ 《ネタバレ》 
冒頭でヨブ記が出てくるので、そこでテーマは明示される。あとはそれについていけるかどうかで評価が分かれるのでしょう(ちなみに私はキリスト者ではありません)。てっきりブラピ≒ヨブとして話が展開するのかと思ったのですが、息子が死んだり事業に失敗等々はするものの、本人はツライでしょうけどヨブの苦悩に比べればよくある話と言ってしまえばそれまでで、かと言って「主は与え、主は奪う」と回心するわけでもなく、「俺は献金したのに!」と神に対して恨み節。恩寵がカネで買えるわけがないでしょうよ。キリスト教的には近代合理主義的などうしようもない人間ですけど、彼なりに息子の事を思って教育はしたのでしょう。音楽家になれなかった自分の後悔があるクセに、子供には親のエゴを押し付けて同じ事を繰り返す。結果確執を生むのですが、世間一般的には普通の親で普通の人間だろうと思います。母は信仰心のある人でどうしてこの2人が結婚したのかがナゾですが、この両極端の親が息子に影響を与える。この辺はエディプスコンプレックスを抱えた少年物語という矮小な話に転換し、田舎のそれなりに裕福な家庭に育った少年期のよくあるノスタルジックな思い出話がダラダラと続く。ショーン・ペンに息子でもいれば「父の気持ちがわかった!」という家族の物語になるんでしょう。が、そこまでやるとファミリー作品になってしまい、宗教作品ではなくなってしまう。あえて淡々と描く事によって人間中心世界からの脱却を図ろうとしており、良くも悪くも観客の期待を裏切っていると思います。「世俗に生きるか、神に委ねるか」アジアでは中庸という考えがありますが、欧米人はこの問いに悩み続けるのかもしれません。大地や生命といった恵みが神から与えれ、神の計画の中で人間は生かされている。という壮大な話を平凡なイチ家族(の回想)を通して描くというのはちょっと乱暴というか飛躍もあるようにも感じますけど、映像的に強引に仕上げたという感じですね。ミクロとマクロの関連性の表現に中途半端というかギャップがあるのは否めませんが、どこかに連れて行かれそうな世界観というか不思議さはあります。鑑賞者に信仰心があればラストの最後の審判後に復活を遂げた家族との再会を思わせる映像展開に救いを感じるのかもしれませんが、そうでない人にとってはあまりにもちっぽけな己の人生に絶望し、逆にニヒリズムに陥ってしまうような気もします。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-05-31 14:08:00)
1031.  迷い婚 -全ての迷える女性たちへ-
出演者と設定に興味を持って気軽な気持ちで見たら見事にハズレた。男がなんでも許すと思ったら大間違いで女の妄想映画だな。仕事がダメで結婚に逃げようとしてる女はダメ。という教訓にはなるかな。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2015-05-29 13:01:32)(良:1票)
1032.  オーケストラ! 《ネタバレ》 
政治的・文化的背景や国民性を詳しく理解していない(ユダヤ迫害なんて本当にあったのか?)ので、その深刻さやユーモアがいまひとつわからないのですが、チャイコフスキーを生んだのも、それを天才的に弾きこなす人材を殺した(ちょうどモスクワ五輪の時期ですね)のも同じ国なわけで。圧制がなければドストエフスキーも生まれなかったろうし。そいう政治と文化・芸術の関係性というか政治批判と芸術賛美をうまくミックスした形でうまい具合にユーモア作品に仕上がっているとは思います。平和な時代に娘が封印していたチャイコフスキーを弾く。敗者復活の話かなと思ってたんですが、復活というよりは和解って感じですかね。メラニー・ロランは確かに美人なんですけど、あの棒立ち&微笑の演奏スタイルはいかがなものかと。あれじゃあ、せっかくのラストが台無しでテンションが下がります。マエストロの言う「魂」が全く感じられない。神尾真由子や庄司紗矢香の動画でも見て、もっと勉強しろと言いたい。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-05-29 10:28:11)
1033.  バタフライ・エフェクト/劇場公開版 《ネタバレ》 
そもそも、迎えに行くと行っておきながら7年間存在すら忘れていて、日記読んだら思い出して(本来日記とは忘れるために書くモノのようです。書いてスッキリするから?)、思い出話したら自殺したのでナントカしたいってそれは愛じゃなくて贖罪でしょう。まあ、それはよいとして。話としては障害者パターンが一番キレイ。一応皆幸せなんだから(母親がガンではあるが原因は勘違い?)。が、自分は不幸だと思ってる。ここが気になる。本当に不幸なのかと。主人公は単純にタイムワープするわけではなく、また記憶を上書きするのでもなく、記憶を追加していく。7年前や13年前を行ったり来たりしてドンドンと記憶が蓄積されていく。本来はここで人格破綻するハズなんだが、どうやら一番最初の記憶による人格が根幹になり、乗り移るような設定になっているようだ。だから、記憶の比較が生じてしまい次々起こる事が納得できない。通常人は運命を受け入れる。だから本来的に自己犠牲の精神があり、記憶が上書きされていくなら、たぶん障害者としての人生を受け入れて、皆の幸せを願うハズだろう。そもそも障害者が不幸なんてのは健常者の妄想であって、幸か不幸かは障害者にしかわからない。が、本来の人格にそういうモノがないし、感覚は健常者のままなので、障害者の自分を受けれらず、人格的な成長も起こらず、主人公は友人が彼女と出来てしまう事に嫉妬し、境遇を悲観し自殺しようとする。じゃあ、これまでの障害者として皆に支えられてきた7年間は何だったんだよ?という話になる。記憶の追加に失敗していると解釈すればそれまでなんだが、一応鼻血出しながら40年分の記憶を蓄積したようだし。記憶(経験)は人格を形成する。が、主人公はいくら記憶を蓄積してもまったく人格が変わらない。この点がこの作品の最大の欠陥。記憶が蓄積されず、1つの人格が単純に行ったり来たりして、「過去変えたら未来が突然こうなっちゃった!納得いかね~」ならわかりますが。最後は彼女との関係を絶って、平穏を得る(そもそも幼少期に好きな相手から「お前ら全員殺すぞ」なんて言われたらトラウマになりゃしないか?もっとウマイやり方があるだろう)。どこかで幸せにやってるんだろう的に(トラウマで苦しんでるかもしれないのに・・・)。これは一種の逃避であり、かなりエゴイスティックなラストではある。結局、主人公にとっては彼女の存在が最大の苦しみだったという事でしかない。恋とはそういうモノかもしれないが。病院シーンで全部お前の妄想・夢でした。お前はタダの病人なんだよ。で終わった方がよかったかも。と、いろいろと難はあるが、この手の作品は人生のタラレバを考えさせてはくれるし、教訓は多いので好きではある。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-05-28 12:16:55)(良:2票)
1034.  きみがぼくを見つけた日 《ネタバレ》 
時空モノでタラレバを言っても仕方ないのですが、ヘンリーはクレアと出会わなければ銃殺される事もなかったわけで(しかも出会いの場所で殺される。「パパあぶない!」は娘がトラベルして目撃したという事でしょうけど、ちょっと残酷なような。)、この運命の皮肉を消化できずに悩んでます。共和党&ライフル批判も含んでいるのでしょうけど。タイムトラベルという体裁をとっておきながら基本的には傍観者でしかなく、運命には逆らえないというのは中々よくできた設定。そこには変えられない過去を見る事の苦しみと変えられない未来が見えてしまう事の不幸しかありません(宝くじは余計でした)。未来は変えられないというかそもそも分からない。分からないから生きていける。でもいつかは必ず死ぬ。その時が来るまで、今を生きるしかないんでしょう。「待つ人生は送らないで」は死者からのメッセージでしょう。ある種の幽霊と考えてもいい。通常は死んだ人間は待っていても帰ってきません。遺された人間は死者を悼みながらも止める事ができない時間の流れを生きていくしかありません。挿入されていた映画(題名分かる人教えてください)の台詞「時は流れるもの、それが時の仕事よ。チクタクとね」が印象的。
[地上波(字幕)] 7点(2015-05-27 11:36:26)(良:1票)
1035.  日本の首領 完結篇 《ネタバレ》 
1部から気になっていた高橋悦史がキーマンに。医者としての名誉・野心が芽生え、それを義父も評価してると思っていたが、結局は佐分利信にとっては駒でしかなかった。結果、妻の事も疎ましくなるが、片岡千恵蔵の佐分利信への裏切りを知り、殺害を決行し苦悩する。ここは医者の倫理観というよりも、自分の技術の集大成・完成品を自らの手で壊す事の理不尽さでしょう。という点では非常に身勝手な苦悩ではある。が、結局は医者を続ける事も出来ずに、女に溺れ、精神が破綻して悲劇的な結末に。ちょっとこの壊れっぷり、転落ぶりにも疑問もあるが、やはりエリートの壊れやすさと解釈するしかないんだろうか?他方、三船敏郎も娘を政界に近寄るために駒に使ったわけで、結局ファミリーなんてのはどうでもよく、己の野望のためなら何でもするという事だろう。もうヤクザ映画というよりも、暴走老人モノとしか思えず、老いと闘いながら追求する老害的権力闘争は見ていて呆れるというか滑稽で無様ですらある。こうして実録モノは自ら幕を引いたとのかと思うと、それはそれで感慨深いものはある。男を渡り歩いて、目の前で人が死んでるのに「ウチの店や~!」と叫ぶ大谷直子に女の強かさをみたような気がした。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2015-05-26 18:20:56)
1036.  日本の首領 野望篇 《ネタバレ》 
モデルとなる有名人が多数登場しますけど、もはや完全なフィクションの世界(ちょっとデヴィ婦人をフォーカスしすぎじゃないですかね?)。また、前作と同じ役者が違う役名で登場するのでちょっと混乱する。微妙な立場と思えた高橋悦史は子供が出来てファミリーの一員として安定した地位を確立。が、相変わらずの自分の野望のためには子分達を使い捨てにする様は見ているこっちが凹んでくる。それにしても、菅原文太がチンピラ風情でヤケノヤンパチの殴りこみするのはいいとしても、あれだけ冷静さを誇っていた松方弘樹が親分と女に裏切られたからといって、自殺する事はないんじゃないの?東大出らしいからエリートは打たれ弱いと解釈できない事もないが。この辺は前作の鶴田浩二と比べると見劣りする。それにしても実録路線にはロマンがない。ラストの子分の自殺と孫の誕生の報を耳にし「この世の中は生まれてくるものと死んでいくものでできあがっておる。だがしかし、わしは絶対に死なんぞ!」ってそのすさまじい執念にはある意味感心するけど。まあ結局、任侠を忘れたヤクザは権力志向化し政財界に擦り寄り、そして取り込まれて衰退していくんだろうけど。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2015-05-26 15:24:20)
1037.  やくざ戦争 日本の首領 《ネタバレ》 
「家庭ではお人よしのパパが、会社のためとなると犯罪同然の行為を平気でやって他を押しのけようとする」「人間は組織の中に組み込まれると怖いほど凶暴になれるものですね」と嘆く高橋悦史が、ラストでファミリーのために凶暴化する。娘婿という微妙な立場だが、彼の行動は組織のためではなく家族のためなのか?この中途半端なポジションと彼の心情・行動にとても興味が沸く。 結局ヤクザも組織人であり、使い捨てなのは会社員と一緒。たとえ組織のために凶暴になっても役に立たなければクビになる千葉真一。「わしはもうあほらしくてやってられんわ」はリストラされたサラリーマンの悲哀そのもの。佐分利信を守るために苦渋の選択で解散を決意する鶴田浩二だが、最後は家族愛?に負けて殺される。任侠映画を見慣れていると、現代ヤクザの武闘派TOPが鶴田浩二というのはどうも違和感あったのですが、こういう理不尽な結末を迎える悲哀ある男を演じるのであれば納得の配役で彼にしかできないでしょう。 どこまで史実なのかわかりませんし、ちょっと駆け足でストーリーをおいにくい所はありますが、40~50年前の日本は政財界ヤクザの癒着がここまでだったのかと思うと、隔世の感があります。ヤクザも形を変えつつ生き残っているとはいえ、社会から締め出されて行き場を失っている事の問題もあるのかと。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-05-26 12:42:13)
1038.  永遠の僕たち 《ネタバレ》 
特攻や切腹を茶化した表現に何度も挫折しそうになったが、臨死体験とやらをし、両親を失って自暴自棄となり、ケンカして学校も退学した未成熟なクソガキのやる事だし、このガキがどう成長して改心するのか?という展開に期待しガマンしてみた。恋人が死んだから切腹なんてのは噴飯もので、彼女が怒るのは当たり前。あまりにも痛すぎて、見てるのが辛い。クビ締めされたり、手紙とかで、改心したようではあるが、人が変わったように成長する様は逆に唐突感が否めない。最後にオジギしちゃうシーンには呆れてしまった。少女が静かに死を受け入れていく過程(ダーウィン信者で献体希望の子が死間際で幽霊を信じるのは救いかなという気はする)および生死について考えさせてくれたという点のみ評価。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2015-05-26 10:07:18)
1039.  サニー 永遠の仲間たち 《ネタバレ》 
25年後に死ぬ事をネタバレし、将来起こる事を何も知らない若かりし頃の映像を見せて、現在と過去を行き来する手法は『横道世之介』に似ていて映像と懐かしい音楽の力でうまく引っ張っていると思う。こっちの方がストレートでハッピーエンドではあるが。過去の自分は他人なわけで、ベンチで現在ナミが過去ナミを抱きしめるシーンは映像ならではの効果で特に印象的。また、観客は登場人物に自分を投影するので、各々心に響くモノがあるだろう。当時の時代背景や女子高文化のようなモノはよくわからないのだが、日本はバブルに向かう時期で、韓国はソウル五輪目前のイケイケの時代だったのかなと。(その象徴的記号がNIKEブーム?) 結局は卒業後に殆ど連絡もとらず、仲間が何をしているかもわからず、互いに助け合う事もなく、結果各々が厳しい現実を生きてきたわけで、そういうリアリティー性が垣間見える。特に女は結婚とか出産で選別されていくので、30あたりから疎遠になりがちだし、誰かが死ぬとかでもないと集まらないだろうし。1人ぐらいは「今更なんだよ?」ってのが居てもよかったような気もするが。ラストの遺産による金銭解決というファンタジー性には疑問もあるのだが、40過ぎると人生の結論・結果も出始めていて、やり直せるか否かはカネ次第というのはそれはそれで結構シビアな現実を表現しているとは思う。実際には高校時代の仲間が金銭支援して助けてくれる事は皆無だろう。だから昔の仲間が集まった所で人生の問題はなんら解決はしない。そもそも同窓会に来る連中というのは、今が幸福で上手くいっていて、かつ過去に恨みのない人間だけ。その他は探偵でも使わないと見つける事もできない。人生は選択の連続であり、その結果は自分で背負わねばならないし、気がついたらあっという間に終わっているんだろうな。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2015-05-25 10:34:38)(良:1票)
1040.  JUNO/ジュノ 《ネタバレ》 
これだけ理解のある家庭なら、両親の支援も得られそうだし、自分で育てられそうですけどね。頭も悪くなさそうだし。画像技師にあれだけの啖呵切るなら親としてそういう選択するのもアリでしょう。普通に仕事をしている夫を支配し、飼いならし、趣味を制限し、結果夫婦関係を破綻させてしまうちょっと気難しそうな女よりはジュノの方が親としてマシだと思いますが。きっと子供も支配して自分の所有物のように思い通りの子供に育てようとして、結果親子関係も破綻するのではないのかと。それとも学習能力はあって改心するんでしょうか。その辺の「あの女大丈夫?」みたいな疑念もなくあっさりと渡してしまう所が不思議でした。そもそも「妊娠は女を母親にし、赤ちゃんは男を父親にする」なんて本で仕入れた知識を夫婦喧嘩の最中に「育てられね~、誰かもらって!」妊娠女子高生に言いますか?ちょっとズレてるんじゃ? 大人ぶって生意気なジュノですが、やはり子供っぽさもありとても魅力的でした。てっきり養父とデキてしまい、自分で育てる事になるのかと思ったのは自分だけ?少子化で大騒ぎの日本ですが、宗教的な違いがあるとしても毎年数十万の中絶天国である事を考えると、米国に学ぶ所は多々あるのかなと思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-05-24 14:11:52)
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