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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2517
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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1021.  プロメア 《ネタバレ》 
 映像は良かったわ。  スクリーンいっぱいに色とカタチが乱舞する世界。炎側を三角、水(氷)側を四角でシンボライズして、三角と四角の戦いの世界にしてみせてるのが楽しくて。ちょっと『スパイダーバース』みもあって。  それに故・金田伊功氏の精神を受け継いだかのような、『幻魔大戦』クライマックスを思わせる炎の龍の乱舞も気持ち良く。  ハイテンションな映像の暴走ワールドを堪能させて貰ったわ。   だけど物語や設定はありがち(『バーニングレンジャー』で『ヴァレリアン』してみました、みたいなハナシよ)で楽しめたとは言い難いのよね。  なんと言っても設定が劇場用アニメのカサじゃないのよ。1クールとか2クールとかあるテレビアニメ用のソレみたいな状態で。キャラは多いし、メカいっぱいだし。それを無理矢理2時間弱の映画に詰め込んでる感じで、いっぱい出てくるクルーの殆どが描写不足。「こういうデザインでこういう喋り方なんで、これまでの既成作品の類型キャラから連想して察してくださいね」って状態になっちゃってるのよね。もう記号でアニメ作っちゃってるの。最近のアニメの悪癖そのまま出てるわけ。   あと声、松ケンは見事ね。もうそのまま洋画の吹替えとかアニメ声優とかで十分通用するわよ。一方、堺雅人は聴き取りづらくてちょっと困っちゃった。セリフの端々で発声せずに息だけで喋るのよ。それで良しとしちゃったのが意味不明だわ。   勢い、テンションだけで突っ切ってゆけると思ってる?ってカンジの映画で、実際、突っ切れてないこともないかなぁ?とは思うのだけれども、どうしてもひっかかるところは色々あるのよね。
[映画館(邦画)] 6点(2019-06-06 20:25:47)
1022.  バースデー・ワンダーランド 《ネタバレ》 
 原恵一監督作品ということで期待しちゃったけれど、フツーのよくあるファンタジーね。『ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~』や『ポッピンQ』『ひるね姫~知らないワタシの物語~』なんかと明らかに違った突き抜けた個性みたいなのは無かったかな、って。   こんな世界なんですよ、ってばーって見せるような圧倒感とか高揚感とかって無くて、たとえばハエになっちゃったヒポクラテスが城に向かうシーンなんかはCGで1カットで飛び回って世界を見せてくれたりするといいんだけどって思ったけど、数カットの背景のみ、ってジミさ加減で。でもあくまでCG使わない、ってワケでもないしねぇ。美術設定はちゃんとしてても、それをこれ見よがしに披露する気はないみたい。でも、ファンタジーってそこで魅せてこそ、って気もするのだけどねぇ。   あと、ベテランで実写映画までこなしている原監督なワリにカットの繋がりがおかしかったりぎこちなかったりする箇所があったりして。崖の道で石が落ちてくるカット、クルマはそのカットでは停止する表現がないけれど、次のカットでは既に停止してるわよね? アタシの見間違え?   それでもキャラは魅力的だったわ。主人公のアカネが小学生には見えなくて、冒頭すぐのランドセル背負ってるシーンはかなり前の回想?とか思っちゃったけど、でも、全く性格の異なる叔母のチィとのコンビ、そのかけあいが楽しくて(既に声優として数こなしてきてる安定の松岡茉優と、チィの雑な性格に合ってる杏と)、そこだけで最後まで見られるモノになってたカンジ。逆に言うとソコがダメだとシンドくて仕方なかったでしょうね、って状態ではあるのだけど。   世界の危機と言いながら、実は極端にスケールが小さいというか、ごくごくパーソナルな理由で危機が起きてる、悪の組織かなんかが存在してるのかと思ったら、それだけかい、っていうのは肩透かし感ハンパないのだけど、コレって『不思議な国のアリス』から綿々と継がれた系譜、少女の通過儀礼なオハナシ、アカネの辿る成長の道はあったか~く見ていられたわ。ちょっと能動的に動き出すのが遅すぎな気はしたけど。城に着くまではチィの方が主役っぽかったものねぇ。   色々と惜しいカンジの映画、ラストなんかも読めまくっちゃうのだけど、でも、そこをクドクドと説明しない、コッテリと押しつけない美徳、それが原恵一監督なのかもしれないわねぇ。
[映画館(邦画)] 6点(2019-04-28 20:21:03)
1023.  ファースト・マン 《ネタバレ》 
 アメリカの宇宙開発史を描いた一編ということで、『ライトスタッフ』『ドリーム』を見た後にこれを見て、さらにその後『アポロ13』を見たら完璧ね。  だけど残念ながらアタシには『ライトスタッフ』『ドリーム』ほどには響いてこなかったな。   この映画は宇宙開発そのものよりもニール・アームストロング船長のパーソナルな世界を描いていて、そこにある葛藤や喪失感、孤独感をいっぱい描いてるんだけど、個人的にはもっと客観的にその時代、その世界を見たかったカンジね。   映画はひたすらアップに頼るのね。顔の大アップが延々と重ねられ、まるでそうしないと人の心を捉えられない、伝えられない、みたいな強迫観念に駆られたような印象。っていうか、クライマックスをIMAXカメラで撮ってるくらいなんだから、当然IMAXでの上映を前提としてる映画でしょ? なのに、IMAXの大画面に頭とアゴが切れた大アップがドーン!って。  その上、臨場感!とばかりにカビの生えた(だから90年代に『ER』でさんざんやってるでしょ)手持ちカメラぶん回しまくりで、でもそれ、IMAXの視界いっぱいのスクリーンで見せるモノなワケ?って甚だ疑問に感じたわ。   だからクライマックス、月面での大切なシーンで、あえて顔を見せなかったとしたら、それは「ああ、そう来ましたか!」ポン!って手を叩いて腑に落ちたかもしれないけど、あらら、なんだ、やっぱり見せちゃうのね・・・って。  カメラはゴズリングにひたすらしがみついて、だけどそれで伝わってくるもの、そこに映像から見えるモノ以上のものはあったのかなぁ?   チャゼル監督、『セッション』『ラ ラ ランド』この映画と見てきて、意外と直接的、短絡的な人?とか考えてしまったり。『ラ ラ ランド』は良かったんだけどね。『セッション』はノイズの多い脚本なのでどーなの?って思ったけど。   アポロ計画より後を描いた映画はドキュメンタリーの『宇宙へ。』くらいで(それもBBC、イギリス産ね)、あとはフィクションの世界に突入するわけだけど(『スペースキャンプ』とか『アルマゲドン』とか『ディープ・インパクト』とか『ゼロ・グラビティ』とか)、それはやっぱりスペースシャトル計画の2つの大事故が影を落として、まだそこに向き合えるだけの状態にないのかもしれないわね。
[映画館(字幕)] 6点(2019-02-11 19:40:44)
1024.  シュガー・ラッシュ:オンライン 《ネタバレ》 
 ディズニーによる脱プリンセス映画。   前作はテレビゲームの知識があってナンボな、ディズニーにしてはやたら敷居の高い作品だったけれど、今回はその前作の知識に加えてネットとディズニー作品、更にディズニーって企業の知識まで求められるっていう、とっても敷居の高い作品になってるわ。  その上、前作との矛盾を抱え、かつて『シュレック3』でドリームワークスアニメーションがやってみせたシニカルなプリンセスネタまで盛り込んで、果たしてコレを「今」「ディズニー」が「『シュガー・ラッシュ』」って題材でやるべきだったのかどうか、甚だギモンなのよね。   言いたいコトは判るのよ、なりたい自分になる、ってのはね。それがプリンセスって立場にある存在であったとしても。最近のディズニーが描く独立した女性像を更に進めて表現しようとしたんでしょうよ。でもね、そのためにディズニー自体が歴史を重ねてきた過去のプリンセスをバカにする必要ある?(彼女達もそれぞれの時代で闘争してきた存在でしょうに) 前作の色々なコトを変更したり矛盾させたりして(ヴァネロペ、普通にシュガー・ラッシュの外側に出られてるわよね、っていうか今回ターボしまくってて前作のルールからしたら悪として扱われるハズでしょ?)ブチ壊す必要ある? ソレを描きたければ、もっと別の作品を選ぶべきだったんじゃないかしら?   大体、ヴァネロペが「ココこそが自分が生きる世界」って認識する場所が、なーんの魅力も感じさせないのよね。荒廃した、ならず者が跋扈する空間をシュガー・ラッシュを捨ててまで選択する理由がただスリルとスピードのみ、みたいな状態で。それってただの破滅型な生き方に思えて、表現としては無責任じゃない?   それにネットを表現するのに明らかな悪を悪として描けない、ポップアップ広告からの悪質サイトへの誘導もオークションサイトの適正価格を超えた高額化もウィルス作製も、ネットの世界なんてそういうものだ、って表現に留まらせているのは何かを恐れてるワケ?って勘ぐっちゃうわよね。下手コイたらディズニーのサイトやサーバーが攻撃されちゃう? 最初からネットなんか題材にしなきゃ良かったんじゃない?   ネットの世界を映すように混沌とした作品で明快さを欠き、『レディ・プレイヤー1』に激しくネタカブリしたかと思ったら、クライマックスは『ニンジャバットマン』とあまりにモロなネタカブリ。ディズニーアニメーションにしては長い上映時間のクセに何度も訪れるダレ場。アチラコチラからの借り物が多過ぎて肝心な部分はありがち、オリジナリティから世界を創造するチカラを無くしちゃったような作品になってしまってとても残念ね。   で、そのワリに点数高いのはアタシがなんだかんだそれでも楽しんじゃえる程度のオタクでした、ってコト。プリンセス達なんか、ちゃんとオリジナルのボイスキャストを起用してたりするでしょ。色々細かいネタをいっぱい仕込んであるでしょ。そういうのはどうしたって楽しいのよね。ネタ頼りなんてモンはココロザシが低いのだけどね。映画としては4点程度、オタク的に8点、だから間取って6点ってコトね。
[映画館(吹替)] 6点(2018-12-26 18:58:16)(良:1票)
1025.  ポリス・ストーリー REBORN 《ネタバレ》 
 コレは「ホントの」『ポリス・ストーリー』なの?違う方のヤツなの?って感じなんだけど、そもそもどこまでが『ポリス・ストーリー』なのか、っていうと、分類はとても曖昧なのよね。   『ポリス・ストーリー/香港国際警察』『九龍の眼』『ポリス・ストーリー3』『ファイナル・プロジェクト』が同じ主人公の共通する世界の話。  あとの『ポリス・ストーリー』ってタイトルが付いてるヤツはジャッキーが主役だけど別キャラ別世界の話だったり、全然無関係だけど日本で公開する時に『ポリス・ストーリー』ってタイトル付けたり。  今回の『ポリス・ストーリー REBORN』は日本で付けた例・・・って思ってるとエンドロールでお馴染みの主題歌が流れたりして、あれ?え?って。  細かいことは気にすんな、って? いやいや細かくないない。   それはともかく、映画について。  やっぱり雑。昔のジャッキー映画って雑な脚本が多くて、それは香港映画全体がそんな感じで、でも最近の香港映画っていうか中国映画は結構ちゃんとしてる、って思ってるそばから雑。強引に次ぐ強引な展開で飲みこむの大変。  冒頭、いきなりクライマックスみたいな絶望的な銃撃戦で魅せるけれど、そこからいきなり時間が経過して舞台が飛んでジャッキーもほとんど出てこない状態でしかもSF、その行間を想像させる、のじゃなくて徐々にセリフで説明してゆくのよね。荒唐無稽な状態で。  敵ボスが飛行要塞みたいなトコにいる時点で、もはやコレは『ポリス・ストーリー』じゃありませんよ、って状態ではあるんだけど。  全編を支配するSF設定は肉体を駆使するジャッキー映画との親和性が低いカンジだったわね。   でも、ジャッキーの映画ならではの雰囲気があって、それを楽しんでこそなんでしょうねぇ。  アクションこそ少なくなったけど、ここ最近の「アクションは若者に任せましょう」って状態は今回少なめ、ジャッキー自身の見せ場をしっかり作ってるわ。  それに過去作のオマージュ的な展開、映像が散りばめられていて、往年のジャッキー映画から地続きで見ているような感覚でいられたし。3人でボスに立ち向かう姿が『プロジェクトA』を思わせたり、パラシュートへのダイブは気球へダイブする『サンダーアーム』を思わせたり。  CGいっぱいなのは現代的だけれども。   でも、ジャッキーもアクション引退宣言をしながら、まだまだ体を張って楽しませてくれるのだから、つくづく偉いと思うわ。
[映画館(字幕)] 6点(2018-12-03 21:45:17)
1026.  ボーダーライン: ソルジャーズ・デイ 《ネタバレ》 
 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の前作に比べるとフツーの映画になっちゃったカンジ。   前作は狂気に対抗できるのは狂気、狂気に頼らざるを得ない正義はもはや正義として成り立たない、そこにあるのは闇と闇との闘いでしかない、そういう絶望感に支配された映画だったわ。   今回の作品ではデルトロに人間味を与え、闘う理由を与えることで、この映画単体での面白味は生まれたけど、前作で限りなく悪の、闇の中に存在していたデルトロとのブレが生じ、作品世界がパーソナルなものへと移ってしまったような感じ。  現実の非情さから、個人的感情への世界に移行して、1つの「物語」として閉じたような。  なので前作にあったやるせなさ、重さはかなり軽減されて、リアル寄りアクション映画で終わったような感覚。『レオン』のようなドラマ世界になりました、みたいな。   そういう意味では前作のエミリー・ブラントのポジションって大切だったのね。狂言回しで、甘ちゃんな、でも常識的な視点を持った存在。彼女が存在することで正気と狂気、善と悪、光と闇が対比されて。  今回はそういう視点がないから、ひたすら混沌として、ただ線引きの容易な単純な善と悪があって、映画を動かすのが個人の情の世界になって。それが悪いわけではないのだけど、でも前作の方が見応えがあったねぇ、って。   今作を見て、アタシ、やっぱりドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が好きなのかも、って思ったわ。
[映画館(字幕)] 6点(2018-11-18 17:40:58)(良:2票)
1027.  ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲 《ネタバレ》 
 前作はクソつまんなかったのだけど、コレはだいぶマシだったわ。   今回のジョニーももちろん馬鹿。でも、前作とは違って馬鹿が物語の進行をジャマしたり、事態をどんどん悪化させたりはしないのね。馬鹿だけれども、たまたま運良く上手くコトが運んで物語が進展してゆく感じ。そうそう、そういうノリが見たかったの。  ややこしい陰謀とか、巧妙に隠された真実とか、そういうのって必ずしもコメディには重要じゃないしね。違う違う、こっちはシリアスなノリを求めてるんじゃなくて笑いに来てるのよ、って。   ヘンな下ネタとかグロネタとかも殆どなくて(アメリカのコメディだとそういうのがよく出てきて眉をひそめることになるのだけど、これはイギリス産の抑制の効いたブリティッシュなカオリ)、昔ながらのドタバタっぷりを楽しめたわ。  VRのシーンのハチャメチャさは、かなり笑えたし。   カーチェイスのシーンはロケーションも良くて、007はもちろん、『泥棒成金』を思わせたりもして、キチキチにタイトではない、余裕のある雰囲気が良かったわね。   一方で上映時間は無駄のないタイトな89分、ダレるヒマなくスッキリ見られる映画だったわ。   そうそう、ジョニーが活躍するシーンで、それはアナログじゃなくて一応デジタルよ、ってツッコミを入れたくなる映像があったけれど(古いPCユーザーにはお馴染みなアイテムが登場するの)、それは邦題を付けた配給会社に対してツッコむべきね。
[映画館(字幕)] 6点(2018-11-14 20:24:36)
1028.  ヴェノム 《ネタバレ》 
 予告編の映像を見て、これって『寄生獣』みたいな映画?って思って、惨虐な映像を覚悟していったら、そこは全然安心な感じで。『デッドプール』なみのブチブチゴロゴロがあるのかと思ってたわ。  そして、その設定からヘヴィな物語が展開するのかと思ってたら、意外と軽いノリで。  そういう意味では、ちょっと肩透かし?   ダークヒーローでスパイダーマンの仇敵、のわりにはアメコミヒーローもののフォーマットに則っている感じで、コレは!っていうこの作品ならではの面白さは、少なくとも陰謀がどうこうとかアクションとかクライマックスの展開とかって部分にはあまり無かった気がしちゃった。   主人公とヴェノムとのやりとりが面白くて、そこをもっと見せてもらいたかったかな。2人が近づいてゆく過程みたいなのは、必ずしもキチンと描かれてるとは思えなくて、なので、その関係性をもう少しやりとりから感じさせてくれればいいのに、って。  コレってつまりバディものなのだからね。   ヴェノムはあんなビジュアルなのだから、もっともっと怖い存在でも良かったんじゃないかなぁ。絵的にそこまで恐怖を飾るような魅せ方はしてなかったし。っていうか、むしろ可愛かったりしてたし。っていうか、途中のレディヴェノムはちょっと萌えちゃったわよ。   最後の最後に流れる映像は蛇足すぎちゃって、あれは付ける必要なかったんじゃない? オマケっていうか、宣伝よね? アレ、逆に『スパイダーマン』の世界観を損ねちゃう可能性ない? まだトム・ホランド=ピーター・パーカーの次の映画だってあるのだし。   でも、わりと最近、『ヴェノム』とよく似た映画を見た気がするんだけど、って考えて思い出したわ、『ボス・ベイビー』。
[映画館(字幕)] 6点(2018-11-04 17:55:35)
1029.  モンスター・ホテル クルーズ船の恋は危険がいっぱい?! 《ネタバレ》 
 毎回、特にめちゃくちゃ感動!とかいうのはなくて、スラップスティックなノリと、ちょっとしたペーソスを楽しむシリーズという印象。  今回もまた、特別コレは!ってところはないけれど、いつものように楽しく見られたわ。   今回はパパの恋物語ということで、1作目を逆転させたような面があるのだけど、メイヴィスはお母さんになってるので、1作目の時よりずっと大人で、単純な逆転とは違って、対等な立場、むしろ大人としてパパを心配しているようで。物語世界の成長を感じるわ。   そのパパの相手、エリカのキャラが今ひとつピンと来なかったのが残念。  デザイン、なんであんなだったのかなぁ? メイヴィスとデザイン的に調和してなくない?って。  話はちょっと『怪盗グルーのミニオン危機一発』を思わせるのだけど、『グルー』のルーシーに比べてしまうと、しっくり来ないわ。  でも、声の観月ありさはとても上手。声優さんではない、よね?くらいには思ったけれど、最後の最後に日本語版キャストを見て、あーって。   クライマックスの展開は『クレしん ロボとーちゃん』的というか『ザ・ペンギンズ from マダガスカル』のテレビシリーズの『続・ドクター・シオフキーの逆襲 PART2』というか。でも『恋のマカレナ』はネタでやってるのでしょうけれど、そうとしても日本人的にはかなーり微妙よ、アレ。   いっぱい出てくるお馴染みのモンスター達が相変わらず楽しくて、でもあまりに人数が多いために、単発のネタで起承転結ナシ、みたいなエピソードが多数散りばめてある状態。カオスっぷりが醸されていて、処理しきれてない、ぎこちないヘンな間があったりするのが逆に面白かったわ。  どうせならテレビシリーズ版のキャラも出して欲しかったかも。ディズニーチャンネルですっかり馴染んでるし。   なんだかんだ言っても、好きなシリーズなので、また次があればいいのだけど。って前作のレビュー書いてないわ。前作と今作はユナイテッド・シネマでの限定上映。豊洲もとしまえんも遠いわ。  ディズニーとイルミネーション以外の海外アニメーションに厳しい日本市場、公開してくれただけでもありがたく思うべきなのかしらねぇ。
[映画館(吹替)] 6点(2018-10-26 21:54:36)(良:2票)
1030.  あの頃、君を追いかけた(2018) 《ネタバレ》 
 リメイクってコトで元は韓国映画?とか思ってたのね。だから誰かがドラマチックに死んじゃったり、奇跡とか超常現象とか起きたりするんだ、って身構えてたら何も起こらなくてビックリ・・・って元ネタは韓国映画じゃなくて台湾映画だったのね。   そう、等身大の青春映画で、大事件が起こったり、現実を超越した奇跡が起きたりする訳ではない、誰にも似たような記憶があるような、そんな若い頃のひとときを描いた映画。   お互いに気持ちを上手く伝えられなかったり、自分が何をやりたいのか、何になりたいのか判らなかったり、あー、わかるわ~、って。そんな時を過ごす姿が、なんだか可愛らしくすら思えてきて。   ただ、元の映画に忠実なのかなんか知らないけど、日本を舞台にしてるのに明らかにおかしな部分があって。  高校の卒業式の後に大学入試があって、入学は多分9月で。ってなんで? そういうのは日本に合わせようよ?  唐突に台湾ロケになる部分も物語の流れの中ではあまりに不自然だし、日本人が作っているのだけれど、なんとなく日本とちょっと違う感覚がしてしまう不思議さもあって。『僕の彼女はサイボーグ』の、日本を舞台にしてるのに日本じゃない感、アレに似てるかも。  細かいコト言うと(いや、結構重要かな)、青いインク痕のいっぱい付いたシャツ、アレが象徴的に飾られてるんだけど、ヒロインにボールペンでつつかれてる時に一度もインク付いてないのよね。あれヘン。   齋藤飛鳥は透き通るような澄んだ美しさで、この青春映画のキラキラしたイメージを支えてるわ。  山田裕貴はもう色々と体当たり状態で面白いキャラを創り上げてて、ただ、高校生には見えないなぁ・・・あの裸は既に大人のソレだわ。   大感動作!というわけではないけど、自分の記憶を刺激されてしみじみと過去を想う、そんなひとときをくれる映画だったわ。
[映画館(邦画)] 6点(2018-10-22 19:14:37)
1031.  劇場版 フリクリ オルタナ 《ネタバレ》 
 新しい感覚のアニメ映画なのかな?って思ってたんだけど、どっちかっていうと懐かしい、ちょっと古い感覚のアニメね。なるほど、元のアニメってぎりぎり前世紀に作られたOVAで、18年経過しての続編というか新作というか派生、みたいな?   これ、1本でまとまってる映画じゃなくて、6話の連続アニメがひとかたまりになってる状態。その点では映画を見てる、って感覚は薄いかな。全体にかかってくる大きな流れと、1話ずつで完結のエピソードとの組み合わせで作品世界が創られてるのね。   その、1話ずつで語られてゆく女子高生の学園モノな青春物語は楽しく弾んでいて、いいカンジ。  一方、大きな流れの方はミステリアスで状況が徐々に変化してゆくのが恐ろしくて。   で、結局セカイ系なのね・・・というのがちょっと、あー・・・ってカンジ。  前世紀末によくあったアレ、アレを今見せられてる状態で、だから懐かしくて、そして古めかしくて。  元を見てないので、そこに言及することはできないんだけど、今、この時代にこういう作品である意味は、あーんまり、って気がしちゃったわ。結構、説明的な進行なのに、クライマックスからラストにかけてはキチンとしめてないカンジなのはどーなんでしょうねぇ?   ただ、普遍的な部分、日常が約束されたものではない、日常を侵蝕するモノから目を背けてしまうことの恐ろしさを描いた部分は良かったわ。そういう「日常を変えてしまおうとする存在」や、それに対して気付かないフリをして生きる状態って、今、この時にも感じるモノだったりするから。   でも、この作品のカナメ、核となる存在なハズのハルハラ・ハル子が、かなり鬱陶しい、あーんまり魅力を感じられないキャラなのが、ちょっとシンドかったなぁ。話ごとに役割を変えて出てくる面白さはいいのだけど、話し方がわざとらしいし、物語の進行に関係なく、むしろ物語を壊しにくるようなポジションだし。彼女がいてこその『フリクラ』なんでしょーけどさー。   テラフォーミングしまーす的な異星人のアイロン、それが象徴するものとか、それに抗ってゆこうとする意志とか、移住話とか、なんとなく意味ありげだけどちゃんとは語らなーい、判るヤツだけ判ればいいー、みたいなのが今の時代にはむしろダサくなっちゃってるのが、なんともねぇ。   ちなみに私としては前世紀末セカイ系アニメは『エヴァ』より『serial experiments lain』オススメ。関係ないけど。
[映画館(邦画)] 6点(2018-10-19 21:23:51)
1032.  イコライザー2 《ネタバレ》 
 『イコライザー』、前作は評判良かったけど私はあーんまり、だったのよね。  「なんか知らないけどやたら強いホームセンターのおっちゃん」でいいじゃない、その元エージェントとか組織がどうのとかいう描写、要らなくない?みたいな。  眠れずに夜の街を彷徨うあたりの空気感は良かったんだけど。   で、その続編。  今回は最初から元エージェントっていうのは前提として存在しているので、そこは覚悟して。   運転手として街を流してゆく、その空気感は今回も健在、いいカンジ。  でも、やっぱり元エージェント、元精鋭部隊、元殺しのプロっていうアレ、セガールとか『コマンドー』とか『ザ・シューター』とか、その他もろもろ、ジャンルとしてもういっぱいあるわけで、その部分は今回特に目新しい感じは全然しなくてね。   今度の敵はイコライザー、とか謳ってるけど、そこがそーんなにスゴい!とかって別になくって。案外みんなサックリと倒されちゃうわ。能力的に差がありまくり。   今回面白かったのは、本筋よりも、色々とお節介を焼いちゃうところで、あ、前作もそんな感じだわ。クロエが黒人のお兄ちゃんになったみたいな?  でもさ、そういうお節介、優しさを見せるのならば、あの母娘たちにもフォロー入れとくべきじゃないの? 悪人の家族ってのは放っておいても仕方ない、みたいな? なんか納得いかないわ。  ついでにヤク中の、お兄ちゃんに殺しを強要してくる連中はアレでカタついちゃったわけ? なんか随分アッサリしてたけど。   判りやすいけど良かった点としては天候ね。不穏なシーンになるといちいち雷鳴とどろくの。で、いよいよ危機が迫ってきましたよ、ってシーンからは激しい雨、そしてクライマックスは嵐。そしてラストシーンは晴天。本当に判りやすいわ。   っていうか、今回の陰謀って結局あんまりよく判らなかったんだけど・・・根本的なトコって全然解決してなくない?
[映画館(字幕)] 6点(2018-10-11 20:27:02)
1033.  散り椿 《ネタバレ》 
 画面の中に更に障子や襖、あるいは並木や竹林でフレームを作って、そのフレームの中に風景が映える、そんな映像美が散りばめられて。  また、人物の姿をぴったりとフレームの中に収め、決して不安定に動かしたり、構図を崩したりしない、端正な様式美で貫かれてて。   そういう映像の作り方はいいのだけど、脚本はちょっとツラい感じ。  説明的な台詞がとても多くて、見てるこちらはそれを咀嚼するのが大変だし、それを言わなくちゃならない役者さん達も大変だなぁ、って。どうしても自然な演技ってワケにはいかなくなっちゃうものねぇ。特に若手の人達は台詞の消化感ハンパなくてねぇ。ただでさえ言いなれない言葉なのだし。   それに、なんか勧善懲悪。あーんなわかりやすい悪人が出てくる映画だとは思わなかったわ。なんかもうとにかく悪なんです、悪だから仕方ないんです、みたいな有無を言わさない状態なので、ドラマが単純化しちゃった感がするの。   その内側に流れる人の心の機微、それが大量の台詞とくっきり善悪とで薄まっちゃったように思うわ。ほら、もっと岡田と西島、麻生と黒木の中の細やかなキモチっていうか想い、そういうのがあったハズだと思うのね、でもそこを純化するには周囲がやかましくなりすぎちゃってて。悪役が悪丸出しの顔して演技して、それじゃあ世界が単細胞的になっちゃうって。   岡田准一がとてもストイックな役柄を演じていて、でもスタイルが三船敏郎なの。もう少し岡田准一オリジナルな魅力、個性があればねぇ。他の作品を見ても彼、ちょっと真面目すぎる気がするわ。もう少し余裕、ゆとり、遊びがあっていいんじゃない?
[映画館(邦画)] 6点(2018-10-11 20:14:10)
1034.  累 -かさね- 《ネタバレ》 
 土屋太鳳と芳根京子が「顔が入れ替わる」役を演じて、それはそれぞれの演技、特徴を十分に理解して初めて成立するものだから、求められるものはかなり高度で複雑。  そしてその要求に見事に応えてみせる二人は本当に凄いわ。  その時、どちらがどちらの人格なのか、それが見ている人に瞬時に判るのだから。  その上、合成で継ぎ目のない入れ替わりまで見せてくれたりして、「本物」と「偽物」の世界が曖昧になってゆく恐ろしさがじわじわ伝わってきて。   「口紅を塗ってキスをすると顔が入れ替わる」っていう設定自体は荒唐無稽だけど、舞台女優という姿を通して、現実と嘘、表と裏、本物と偽物が対比されて、もの凄い層を重ねた「演技」を見せられてこちらは翻弄されることになるのね。  だからこれ、実際に女優が演じることによってマンガよりも更に映画というメディアでは構造が深くなると言えるわけで、とても映画向きな素材って言えるかも。   ただ、手放しで「素晴らしい!」って言いきれなかったりもして。  いちばん気になったのは心の声の多用。土屋、芳根、浅野忠信がそれぞれ心の声を聞かせるの。多過ぎね。  心の声を使わなくても「映画のやり方」で十分に表現できるはずだし、それだけの演技はできていたハズなのよね。それ、まるで映画の力と役者の力を信じてないみたい。  マンガは心の声を使いまくって当たり前なメディアだけど、映画でもそうすることになんの疑問を持たなくなってきてるとしたら、それはマンガの映画化天国状態な日本映画の弊害なのかもね。日本の映画はみーんなマンガ的表現に支配されました、みたいな?   演技がテーマですらある映画で、演技を信じきれてないという皮肉な状態に思えてしまうのは残念。  あんなに土屋太鳳と芳根京子が演技で魅せてくれているだけにね。
[映画館(邦画)] 6点(2018-10-08 18:28:55)
1035.  ガールズ&パンツァー 第63回戦車道全国高校生大会 総集編 《ネタバレ》 
 タイトルから大会をメインに構成されてるの?と思ったのだけど、内容的には普通にテレビシリーズのダイジェスト。  みほの転校から始まって、模擬戦や聖グロリアーナとの練習試合も(あんこう踊りも、おばあの入院も、華のお母さんの反対も)しっかり含まれた総集編。  なのでOVAだったアンツィオ戦が順番通りに組み込まれた以外の、映画用の新しい要素は回顧ってカタチの、あんこうチームメンバーによる解説くらい。   テレビシリーズは10回は繰り返して見てるので、特に新たな感動みたいなのは無くて。大スクリーンで、5.1チャンネルの音響で、と言っても見慣れた映像のみだし。オープニングはテレビシリーズのまま、エンディングは12話ラストシーンの後に黒地に白文字スクロールの地味っぷり。音楽も新録音されてる訳じゃないし。  これまでに多くあった再編集モノの枠から一切出てないわけで、『ガルパン』としてはともかく、映画としてはあまり評価できないなぁ。   もちろん『ガルパン』ファンならば楽しめるし、親切な構成なので一見さんにも優しい作りになってるけど、でも今から新たに映画で『ガルパン』を見始める人っているのかしらねぇ。  もはや完全なファン向け上映としてしか成立しない気も。そして、ファン向けならばもっと違ったアプローチの仕方がありそうな気もするの。このところ絶好調な吉田玲子さんに再構成して貰った方が良かったんじゃないかな。   ちなみにMX4D版はMX4Dにしては頑張ってよく揺れてたけれど、映画内で上映されている映像にまで震動付けちゃったら、もう何がなんだか。
[映画館(邦画)] 6点(2018-10-08 18:18:00)
1036.  劇場版 のんのんびより ばけーしょん 《ネタバレ》 
 よくある一見さんお断りココロザシ低い系ファン向けアニメ映画。ファン相手に商売してればそれだけでおっけー。でも映画ってフィールドを選んだ以上は、多少なりとも一見さんに対するフォローってのがあって然るべきだと思うんだけどねー。  人物関係や物語の背景はおろか、キャラクターのデザイン上、年齢の判断すら難しくて。小学生と中学生と成人の違いが見た目ではわからなくて、会話や行動から判断してゆかなくちゃならないっていう。ビールが飲めるのは2人だから成人は2人なのか、みたいな。   でも、その理解のための脳内作業さえ越えれば、リゾート気分でほっこりと癒される時間を過ごすことができるのね。  みんなで沖縄旅行をする、ただそれだけの話。事件が起こるわけでもなく、物語に大きな起伏があるわけでもなく、ただ旅がスケッチされてゆくだけ。  でも、束の間、旅の気分を共有できる、それで十分な映画なんでしょう。『映画 けいおん!』の旅行部分みたいなもの。   そう、脚本は『けいおん!』と同じ吉田玲子。『聲の形』や『リズと青い鳥』そして『ガルパン』の吉田玲子。女の子たちの間に流れる独特な空気感を描いたらこの人!みたいな、もうアニメ脚本界のブランドみたいな。  彼女の脚本ゆえに、キャラを把握しきれない中でも、その雰囲気を楽しめたのかもね。   あと、水関係の映像が多かったのだけど(川とか海とか滝とか)、それを表現するCGがやたらキレイでミョーに感心しちゃった。   物語に、日頃田舎の、人間関係が狭い世界で生きているキャラ達って設定が活かされていれば良かったのだけど、その点はファン向けとして閉じちゃってる、既知のものとして描く必要がないと思っているようで残念ね。   だけど見終わって、もう少し、この作品に触れてみたいかな?って思えたので、その魅力は幾らかでも伝わってきたって言えるわね。
[映画館(邦画)] 6点(2018-09-26 21:58:45)
1037.  志乃ちゃんは自分の名前が言えない 《ネタバレ》 
志乃ちゃんのつらさ、孤独が痛いくらいに伝わってきて、見ていてとてもシンドくて。   そんな志乃ちゃんに出来た大切な友達、加代ちゃんとのハーモニー、2人だけの時間はとても幸せに満ちていて。   そして、そのハーモニーを破壊してしまう大きな不協和音の存在、現実ってそういうもの、っていう映画のメッセージ、それは判っていても吞み込むのは難しいわ。それを受け入れられない志乃ちゃんそのままに、こちらも無理になってしまってね。   決してダメな映画ではなくて、心に刺さる、よくできた青春映画。  それぞれが抱いた痛みに寄り添う、真摯な映画。   でも、それは別に期待してなかった、そういうのは見たくなかった、っていうか、今更映画にそんなこと諭されるつもりはないし、みたいな感じになってしまって。  途中がキラキラしてただけに、その落差を見て、それでもああ良かった、って言うのは、ちょっと無理かなぁ。  ああ、そんな映画なのね・・・って落胆しちゃった、ってのが正直なところ。   つーかさ、トシを重ねたオカマなんぞに必要な映画じゃねーんでしょうけどもさ、じゃあ、コレ見て若いコが何を学ぶのかしら? 現実なんてそんなモンだから覚悟しろ、って? 現実はそんなモンだけども、それでも前に進む価値があるとか、そういう話?  映画が誰に対して存在しているのか、その意味がどうも今ひとつ見えて来ないのよねー。   そこに『タイムズ・スクエア』のニッキーとパーミーの姿を、『リズと青い鳥』のみぞれと希美の姿を見つつ、もっと突き離されちゃった感があって、残るのは切なさばかりなり。
[映画館(邦画)] 6点(2018-09-06 21:10:59)
1038.  空飛ぶタイヤ 《ネタバレ》 
 面白いのは面白いんだけど、でも、キャラはみんなステレオタイプってカンジで、あーんまり新しい何かを見てるって感覚は得られなかったわね。   深キョンなんか、この手の「苦境に遭遇して奮闘する旦那を支える、やたら物分かりのいい奥さん」のパターンをそのままなぞっているような感じで、ドラマの足を引っ張らないのはいいけれど、印象に残る個性を発揮できてなくて可哀想、みたいな。あれじゃ都合の良すぎるキャラだわよね。  それから、ディーン・フジオカが流れ全体の中での推移の問題で、かなりニブい、トロいキャラに見えちゃう。彼がもし頭のキレるキャラだったとしたら、さっさと映画が終わっちゃうでしょうけど。   それでも、巨大な組織の悪に立ち向かう人々の物語は見応えがあったわ。  大きな組織、小さな組織、それぞれの中にあって、人として正しいことに向き合い、間違ったことには間違っていると声を上げる、その難しさ、大変さが描かれ、見ているこちらは共感し、身につまされて。  長瀬くん、ずーっと若いお兄ちゃんってイメージがあったけど、こういう役が演じられるような渋みが出てきたんだねぇ。   今の社会に斬り込むような社会派ドラマを期待してしまうと、その娯楽映画っぷりにちょっと肩透かしを食っちゃうかもしれないけど、うまくバランスを取って見やすく出来ている映画だったかな。   サザンの主題歌はなんだかおふざけ気味で映画本編のイメージとちょっと違う感じがしたわ・・・
[映画館(邦画)] 6点(2018-07-25 21:22:00)
1039.  メイズ・ランナー 最期の迷宮 《ネタバレ》 
 1作目と2作目の公開の間隔は短かったのだけど、今回は2作目から随分と間が空いて、でもストーリーすっかり忘れた!ってほどでもなくて。ヒロインが裏切ってミンホが捕まっちゃった、ってのは憶えてたわ。   コレ、本当に原作があるの?ってくらいに雑で行き当たりばったりで展開に疑問湧きまくり。  今回が完結編、なのに物語はミンホを助けなくちゃ!って目的だけで作られてるっていう。  大風呂敷広げまくりの設定、人類の存亡をかけた物語なのに、そっちの流れからは外れて、ひたすら傍流である救出作戦を延々と描くって、大胆っていうか、構成に問題ありまくりっていうか。  大きな状況を動かすのは、その救出作戦を利用した、なんかウラがありそうで、実は単に正義の人と、それに扇動された人々ってね。まあ、主人公が闘士となってみんなを率いて、なんて展開だと荒唐無稽になっちゃうのは確かだけれども。   主人公がちっとも印象に残らない個性の無さっていうのがこのシリーズの難点で、だけどワキを固める連中は個性的で、そこはシリーズ通じて魅力を感じてたわ。『リトル・ランボーズ』のコなんか、めちゃくちゃアクの強い顔になってきて、これからが楽しみな感じ。   で、最終的な着地点はそんなトコでいいワケ? あれだけ風呂敷広げといてそんな結末? つーか未消化なキャラ多過ぎじゃない? みたいな終わりを迎えるわけだけど、でも、144分間、あっちゅー間で退屈一切無し、勢いに押されて存分に堪能しちゃった感があって、元々そんなに多くを求めるようなタイプの映画じゃないんで、こんなモンでいいんじゃない?みたいな、妙な満足感を抱いたのも事実ねー。オリジナリティ全然ないけどさ。
[映画館(字幕)] 6点(2018-07-01 22:04:06)
1040.  オンリー・ザ・ブレイブ 《ネタバレ》 
 あたしコレ予告編見て『タワーリング・インフェルノ』や『バック・ドラフト』みたいな大火災に立ち向かう男達のスリルとサスペンスに溢れたパニック大作だと思ったですヨ。ワクワクして見に行ったらさ、もう大ダメージ!みたいな。いやいや、実話ベースだったら、そりゃそうよね・・・   この映画を見る事で、森林火災に対する防火対策についての知識は身につきます。そして、それでは太刀打ちできない場合がある事も・・・。   いつ命を落としても不思議ではない危険な仕事に就く事と、相対する、家庭を守る事。そのジレンマに苦悩するドラマは正直よくある、ありがちなもので、それをまた延々と見せられてもねぇ、なんて思っちゃったり。  クライマックスで、19人が瞬く間に直面する危機、それがどうして、どのような理由で起こった、それに対して19人はどんな意識、どんな認識を持ったのか、そこはスッポリ抜けちゃってるカンジで。  そして、そんなコトを考えたりツッコんだりしてはいけませんよ、っていう「何しろコレは実話なのだから!」という大前提。このカンジはアレ、『バーニング・オーシャン』や『パトリオット・デイ』に近いわね・・・。   緊急シェルターの装着訓練を繰り返し見せる事で、なんかセリフとか見せ方とかで死亡フラグ立てまくりの19人だけれども、あの緊急シェルターがここ一番ってところで役に立つのね、きっとそうね、って思いながら見てたのですが・・・あー。   映画はドラマ中心で客観性には欠けていたので、この火災について色々と調べてみたのですが、高い気温と低い湿度の中で風速20mほどの強風によって急速に火災エリアが10倍に広がって退路を塞がれてしまったのですね。その過程を上手く描けてはいなかったかなぁ。気が付いたら、みたいな感じ。確かに当人達にとってはそういう感じだったのかもしれませんけど。   途中までずっとジョシュ・ブローリンをジェフ・ブリッジスだと思ってて、ジョシュまだー?なんて。おいおい、ジェフ20年くらい老けてないとでもいうの?って。だってジョシュ、昔のジェフに似てるんだもん。  ジェニファーは相変わらずキレイ。   マッチョイズムの映画っていうんでしょうか(いや、そういう言い方も「不謹慎!」って言われるんでしょうけどさ)、男臭さとか、男同士の下品な感じとか、そういうのニガテなんで、それもツラい映画でしたが、そういう男の熱いドラマがイイって人にはいい映画かと思います。はい。
[映画館(字幕)] 6点(2018-06-28 21:03:31)(良:1票)
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