1041. クリムゾン・ピーク
《ネタバレ》 妖怪屋敷に住む姉弟。前半は気品ある雰囲気だけれども冗長な展開。後半は一転して、歪んだ愛情で繋がっている姉弟を起点としたキョーレツなバイオレンスで押し通す。ナイフで刺してカマでしばく。飛び散る血飛沫がクリムゾン色の山肌と相まってグロすぎ。ストーリー性はほとんど無いのだが、ドロドロなグロさに持って行かれたバイオレンスホラー。 [映画館(字幕)] 6点(2016-02-28 22:16:56) |
1042. 白鯨との闘い
《ネタバレ》 アメリカ名作小説の基になった実話。前半は迫力あるホエールバトルアクション、後半は漂流記。みんな痛々しいほどガリガリのカラカラに。筋骨隆々だったはずの主演クリス・ヘムズワースも貧相な体型に。よくあれだけ絞ったもんだ。目ひん剥いて昇天されたナカマを見て、ヤッてはいけねえことをヤッちまった。でもドーブツなら当たり前のこと。ジューシィやったんかな。この作品の主題はホエールバトルよりもソッチですな。 [映画館(字幕)] 6点(2016-02-07 23:51:25) |
1043. 海難1890
《ネタバレ》 一世紀以上の時を経て、受け継がれるトルコと日本の友情物語。和歌山串本沖でのトルコ船海難事故とイラン・イラク戦争。それぞれにおいて両国が何をして何をしてもらったか、それを知って初めて両国の友情の意味がわかるというもの。同じ俳優を起用しての時と国を越えた友情に関して、無理はあるんだけど伝わるモノはあった。素直に心温まるフィナーレ。この映画を観た限りでは両国関係は当分の間、磐石なり。 [映画館(邦画)] 6点(2016-01-11 23:12:20) |
1044. 杉原千畝 スギハラチウネ
《ネタバレ》 これまで表に取り出されることのなかった「日本のシンドラー」波乱の人生。6000人のユダヤ人を救った慈悲深いリトアニア外交官。けれど元はキレキレのソ連諜報員。全ての行動の動機は、「世界を変えたい」という変わらぬ信念ただ一つ。本人の表情とは似つかないが、快活にして情熱溢れる杉原千畝を唐沢寿明が熱演。 [映画館(邦画)] 6点(2016-01-11 23:03:19) |
1045. スター・ウォーズ/フォースの覚醒
《ネタバレ》 2年ぶり2度目観賞。社会現象にもなっている10年越しの新シリーズ開幕。この熱狂ぶりは他の映画とは別格。砂漠の惑星で孤独に生きる少女の、覚醒への大冒険。ニューヒロインを新進女優が熱演。シリーズ初の3D映像で表現される大迫力の宇宙戦争。3POとBB、新デコボココンビ結成。ハン・ソロやレイア姫、旧シリーズの人物も老けて堂々出演。その二人のムスコは暗黒面に落っこちてる新世代のダースベイダー。ひょうきんなほどに気性が激しいけれど、容易にバラしちゃうそのショータイ。ハン・ソロはあれで終わりなの??そして、地球っぽい碧い星の海に囲まれた丘の上で待つのはレジェンド、ルーク。前作のあらすじと共に流れる王道テーマ曲は健在、音楽は10点満点。 [映画館(字幕)] 6点(2016-01-02 00:48:20) |
1046. エベレスト 3D
《ネタバレ》 約7ヶ月ぶり2度目観賞。世界最高峰エベレストを舞台にした山岳サバイバル・アドベンチャー。真実の物語。てっぺん獲った後に容赦なく襲うブリザード。次々と雪床に埋もれるツワモノたち。犠牲者に日本人女性の名も。雪に焼けた痛々しい生存者の姿。山岳の3D映像が美しいだけに牙を剥かれると、より恐ろしく感じる。 [映画館(字幕)] 6点(2015-12-13 22:53:48) |
1047. メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮
《ネタバレ》 続編公開に向けて約2年3ヶ月ぶり観賞。「走れ・はしれ・ハシレ~」、第2弾の舞台は巨大迷宮のおソト。悪の人体実験組織に追いかけ回される。ゾンビに咬まれて銃で心中する仲間は可哀想だったね。意外とモロかった反乱軍と共に、実はあちらさんだったテレサと連れてかれたミンホを追って、第3面へ。 [映画館(字幕)] 6点(2015-11-29 22:25:03) |
1048. アントマン
《ネタバレ》 約3年ぶり2度目観賞、続編公開に向けての復習。マーベル・コミック原作の新たなヒーローは身長1.5センチメートル。仲間はありんこ。ドロボーでバツイチ無職のダメ男が人生一発逆転の大勝負、小さくなってミクロンアドベンチャーに挑む。蟻の軍勢を従えて羽根アリにまたがりビュビュン。小さなったり大きゅうなったりして大暴れ。機関車トーマスのミニチュア鉄道もリッパな戦場だいっ。 [映画館(字幕)] 6点(2015-09-26 23:43:02) |
1049. チャップリンからの贈りもの
《ネタバレ》 チャップリンの遺体をパクった、大胆だがマヌケなフタリをシュールな笑いと哀愁漂う名曲で包む。計画も犯行もムチャクチャなデコボココンビ。救いようもないバカなバデーを救ったのは、喜劇王一家の広いひろ~い寛大なココロ。二人のうち一人はデニーロっぽい。もっともっともっとチャップリン映画のオマージュが見たかった。 [映画館(字幕)] 6点(2015-09-20 22:08:11) |
1050. THE LAST -NARUTO THE MOVIE-
《ネタバレ》 第四次忍界大戦から二年後、スカッと爽やか短髪男になったナルトが選んだのはヒナタ。フタリの恋愛アドベンチャー。冒険自体はアニメオリジナルストーリーと何ら変わらずツマラナイ。黒幕がヒナタに熱烈プロポーズを繰り返していて、威厳がなくナンセンス。月面でファイナルバウト、このマンガの舞台もついに母なる地球を飛び出しちまった。結ばれたフタリ、エンドクレジットに流れるウェディングシーンはブキミすぎ。 [DVD(邦画)] 6点(2015-09-13 22:48:21) |
1051. ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
《ネタバレ》 2度目観賞。続編公開に向けて復習。シリーズ第5弾。宙ぶらりんフライトを皮切りに、危機一髪の潜水、カー・バイクチェイスなどトムの体を張ったスーパーアクションはパワーアップ。それでも今作のテーマは「スパイ大作戦」回帰。ワンマンでなくて、基本はチームプレーで悪のシンジケートと戦う。キーマンは謎の女スパイ。敵か味方か、二転三転する立場がストーリー性を高めた。チームで協力して皆で難局を切り抜けることを強調しているが、ちょっと物足りないカンジ。イーサン・ハントはやっぱりスーパーマンでないとね。 [映画館(字幕)] 6点(2015-09-06 00:11:50) |
1052. 6才のボクが、大人になるまで。
《ネタバレ》 6才のボクを大学入学までの12年間、決まった夏のある時期に撮り続けたリアルなヒューマン・ドキュメント。監督はビフォアシリーズで、くっちゃべる男女の仲をリアルタイムで表現したリチャード・リンクレイター。親の離婚や度重なる引っ越し、義父のDVなどを経験する中で多感な少年期を過ごすボク。フツーの少年が心身共にオトナへと成長していく様子が見てとれる。一家庭を撮り続けた長尺のホームドラマにすぎないが、リアルタイム撮影にこだわる監督が家庭の中の一人の少年の成長にスポットを当てることで究極の人間観察を表現したとも言える。 [DVD(字幕)] 6点(2015-08-30 22:16:03) |
1053. 野火(2014)
《ネタバレ》 原作は大岡昇平。太平洋戦争下のフィリピン・レイテ島。悲惨な戦場でのリアル・サバイバルゲーム。過酷すぎてぶっ飛んだ幻覚を見る、エグくてグロすぎ。リリー・フランキー好演のうさん臭い残兵を殴り殺し、その人肉を貪る若い残兵。過酷な状況に終わりが見えず、トチ狂っていくのはよく分かる。表現がちょっとオカルトがかってるのが興ざめ。 [映画館(邦画)] 6点(2015-08-22 00:06:26) |
1054. 日本のいちばん長い日(2015)
《ネタバレ》 太平洋戦争終結に向けて動いた人々の、ラスト4ヶ月を追った重厚なドキュメント。終戦前日となる8月14日は分刻みにて展開。役所広司が阿南陸軍大臣、本木雅弘が昭和天皇を好演。なかでも高齢で難聴ながらも戦争を終わらせるために就いた鈴木首相を山崎努が怪演。実力派キャストによる見事な競演。終戦間近の動乱をよくまとめているが、重苦しすぎて良作には届かず。 [映画館(邦画)] 6点(2015-08-17 23:11:49) |
1055. 名探偵コナン 異次元の狙撃手
《ネタバレ》 シリーズ第18弾。コナンと元米軍狙撃手が繰り広げるスケボー・バイクチェイスで幕開け。東京スカイツリーの周囲で激しい狙撃の応酬。定番のラストスーパーアクションは、コナンがオーバーヘッドキックでスカイツリーに放った花火。今作はド派手アクション目白押し。それだけで充足。伏兵狙撃手オキヤはアカイ、バラした? [地上波(邦画)] 6点(2015-08-12 02:51:26) |
1056. ターミネーター:新起動/ジェニシス
《ネタバレ》 約4年ぶり2度目観賞。6年の沈黙を経て公開のシリーズ第5弾。不気味な笑顔の我らがT-800、シュワちゃん復活。特殊効果により夢の「新旧シュワ・シュワ対決」が実現。「審判の日」新起動の直前にタイムスリップしたサラとカイルが、ターミネーターと化したジョンと生死を賭けたオニゴッコ。シュワちゃんとジョンがガチバトル。大迫力。スカイネットが止まり、「この時間軸」ではとりあえずハッピーエンドなんだね。ただ、こんな調子ではいくらでも続編作れちゃうよな。 [映画館(字幕)] 6点(2015-08-12 02:41:12) |
1057. バケモノの子
《ネタバレ》 ヒトとケモノ、現実と仮想世界。異質なものを組み合わせた独自の世界観。次代のハヤオ・細田守監督によるSFアドベンチャー・アニメ。ケモノに育てられたヒト、人間界とバケモノ界を行ったり来たり。切なさの伝わる場面もあったが、バトルシーンのクセが強くてドロドロして爽快感がない。生涯のベスト50入りを果たしている「サマーウォーズ」、「おおかみこどもの雨と雪」には遥か及ばない。 [映画館(邦画)] 6点(2015-08-10 02:55:20) |
1058. アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
《ネタバレ》 続編公開に向けて3度目観賞。シリーズ第2弾はナカマが増えてますます盛況のアベンジャーズが、鉄男の作った人工知能・ウルトロンとガチバトル。大迫力の市街地戦は健在。鷹の目の家庭や、緑の怪物とスカ嬢の恋仲などヒーローの意外な一面を描いているが、入り込めず退屈。ヒーロー物といえども粗削りなストーリー。鮮烈なインパクトを残した前作には遥か及ばない。 [映画館(字幕)] 6点(2015-08-02 22:28:31) |
1059. アリスのままで
《ネタバレ》 若年性アルツハイマー病を宣告された50歳の「アタシ」を囲む家族ドラマ。「アタシ」が「アタシ」を忘れる。何不自由ない日常に忍び寄る恐怖が痛々しい、ガチで。二度とないこの瞬間を生きる、「アタシ」の想いが伝わる講演。苦しくなっても昔の「アタシ」が言ったからと、飲んではいけないブツを飲んではなりませぬ。結局何も分からなくなってしまったけれど、救いはただ一つ、良き家族に恵まれたこと。他には何も要りませぬ。「アタシ」熱演のジュリアン・ムーア、悲願の米アカデミー主演女優賞受賞に文句なし。 [映画館(字幕)] 6点(2015-08-01 23:37:48) |
1060. マッドマックス 怒りのデス・ロード
《ネタバレ》 約5ヶ月ぶり2度目観賞。伝説新シリーズ開幕。埃っぽさ炸裂、荒野を蹂躙するカーバトルアクション。水を牛耳るジョー率いる白ゼツ軍団(NARUTOより)とガチバトル。無駄なしゃべり抜きのハードな漢、イメージ通りのマックスをトム・ハーディ好演。その上を行くのがシャーリーズ・セロン。髪を削ぎ落とし、女性らしさを捨てた女隊長を怪演。荒野のノンストップアクションはよく表現されていたが、アクション映画とはいえストーリー性なさすぎ。 [映画館(字幕)] 6点(2015-08-01 23:25:11)(良:1票) |