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イニシャルKさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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1081.  執炎 《ネタバレ》 
浅丘ルリ子の映画出演100本記念となる蔵原惟繕監督の映画。蔵原監督の映画は今まで見た作品にとにかく暗いものが多かった印象で苦手意識があり、かなり久しぶりに見る気がするが、本作でも暗さは感じるものの、まあ許容の範囲内で印象としても無難な感じなのだが、前半がほぼナレーションによる説明だけで展開していて、ダイジェスト的に感じてしまい、話に深みが感じられず、全体的に大味な感が強かった。鈴木瑞穂のナレーションはいつものように重厚ではあるが、それによって大作感を狙い過ぎのように感じた。後半では確かに間延び感はあるものの、前半に比べれば見やすかったかな。いずれにせよ、浅丘ルリ子は熱演しているものの、演じている主人公・きよのに共感できる部分が少なく、なぜそんなに夫(伊丹十三)に執着するのかもはっきり言ってよく分からず、もっと前半部分をじっくりと丁寧に描くべきだったと思う。ところで伊丹十三はつい数日前に「瀬戸内少年野球団」に出ているのを見たばかりだが、この頃から風貌があまり変わってないなぁ。
[DVD(邦画)] 5点(2022-08-20 23:39:28)
1082.  テルマエ・ロマエⅡ 《ネタバレ》 
シリーズ第2作。前作とは脚本家が違っているが、基本的に前作とやっていることは同じで、見る側であるこちらも2作目ということで慣れた面もあるのか、前作で見ているうちに飽きが来てしまったルシウス(阿部寛)が古代ローマと現代を往復してカルチャーショックを受け、見た物を古代ローマに再現するという前半部分が前作よりも楽しめたし、風呂だけを再現していた前作と違ってグラディエーターたちのために温泉街そのものを再現するというのが楽しいし、見ていて純粋にワクワクできる。ルシウスが現代で受けるカルチャーショックの部分で笑えたのはやはりラーメン屋のシーン、初めてラーメンやギョーザを食べたり、ビールを飲んだりするルシウスのリアクションがいちいち面白く、そして微笑ましくもあった。店主役の白木みのるも良い味を出している。(もちろん、ラーメンの味ではない。)今回はコロッセオに相撲文化を取り入れてグラディエーターたちの戦いを平和なものとしているが、(人気グラディエーター役に曙を起用しているのがなんかすごい。)今回も終盤近くに力士たちが古代ローマにタイムスリップする展開となり、力士とグラディエーターの絡みが見られるかと思ったのだが、そこは肩透かし。前作ではルシウスと真実(上戸彩)以外の人物がタイムスリップして歴史に関わるのに単純さや安直さを感じてしまったが、今回は素直に力士とグラディエーターの本格的な絡みが見たかった。それに前半でコロッセオに相撲文化を取り入れたのなら、ここで力士たちが古代ローマに行く理由はすぐには分からず、力士たちがタイムスリップしているのを忘れた頃に曙と一緒に温泉を掘り当てたというのには少し唐突感があった。どうせならここで初めてコロッセオに相撲を取り入れる展開でも良かったのではないかと思う。しかし、後半のシリアスな部分は前作ほど気にならずに見れたのは良かった。前回も今回もメタな部分が多いのだが、エピローグで売れっ子になった真実の描いた漫画が実写映画化されるというのは彼女のサクセスストーリーとしてのハッピーエンドの後味の良さと、最後になってこの映画自体を映画の中に登場させるのはちょっとさすがにやりすぎだろうという気持ちが入り交じり、なんか複雑な気分になってしまった。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2022-07-26 00:45:13)
1083.  テルマエ・ロマエ 《ネタバレ》 
日本映画で舞台が古代ローマで登場人物が古代ローマ人と聞くとちょっと無茶なと思ってしまうのだが、その古代ローマ人のキャスティングを濃い顔の日本人俳優のみでかためるというアイデアは非常に秀逸で、まったく違和感を感じさせていないのがすごく、この時点でもう成功と言える映画ではないだろうか。前半は主に現代にタイムスリップしたルシウス(阿部寛)が現代の風呂文化にカルチャーショックを受け、古代ローマに戻って現代で見たものを再現するというよくあるカルチャーショックコメディになっていて洋式トイレのシーンなどエピソード自体は面白いものの、短時間に3回ほどルシウスが古代ローマと現代を行き来するのを見ているうちに飽きてしまった。テレビアニメ化もされているが、(未見。)これを描くならむしろ映画よりもテレビの連ドラやアニメのほうが向いているだろう。でも、本作はこの前半部分が最大のみどころで、ルシウスのタイムスリップに巻き込まれる形でヒロインの真実(上戸彩)が古代ローマにやってくるあたりからシリアスな話になり、勢いが失速した感は否めなかったし、さらに現代にいた真実の父(笹野高史)や真実の実家の温泉の常連客である老人たちも古代ローマにタイムスリップするという展開はムリヤリ感があり、そこで彼らが戦争で傷ついた兵士たちを癒すための風呂作りに協力するというのも単純で安直な感じ。最初にも書いたが阿部寛、北村一輝、宍戸開、市村正親が演じる古代ローマ人は本当にはまっていて、前半のルシウスのカルチャーショックと合わせて、彼らのはまり具合もみどころなのだが、同じような濃い顔立ちでありながら古代ローマ人役ではない竹内力がある意味いちばんインパクトがある。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2022-07-24 16:40:47)
1084.  ガリレオXX(ダブルエックス) 内海薫最後の事件 愚弄ぶ(もてあそぶ)<TVM> 《ネタバレ》 
アメリカ研修に旅立つ少し前の内海(柴咲コウ)を単独の主役にしたオリジナル脚本による「ガリレオ」のスピンオフドラマ。脚本的にも悪くなく、そこそこ面白かったものの、「ガリレオ」の一編として見るとあまりにも刑事ドラマという感じが強くてなにか物足りなく感じる。冒頭で内海に逮捕される上念が非常に嫌悪感を抱くような人物で、どうしても「踊る大捜査線」の真下のイメージが強いだけに演じるユースケ・サンタマリアのそれとは違う演技が印象に残り、素直に上手いと感じた。殺人事件の被害者を演じているのが大路恵美というのが見ていてつい「ひとつ屋根の下」を思い出して懐かしくなってしまった。(あったら不自然なんだけど、湯川と一緒のシーンがなかったのがちょっと残念。)エピローグの最後では連ドラ2期の第1話につながるように終わるのだが、このあとのアメリカでの内海もちょっと見てみたかった気もする。でも、このアメリカ研修の設定は柴咲コウがハリウッド映画に出ることになったのとかけた設定なのだろうと思う。「最後の事件」とタイトルにあるが、今年公開の新作に内海が登場することで、今となっては意味をなさなくなっちゃってるなぁ。
[DVD(邦画)] 5点(2022-06-25 23:27:55)
1085.  居眠り磐音 《ネタバレ》 
原作未読、NHKのドラマ版も全くの未見で、朝ドラ「カムカムエブリバディ」を見終わった(本格的に見始めたのは途中からだったのだが、なんだかんだ言いながら最後までけっこう面白かった。)タイミングで同じ脚本家ということだけで見てみたのだが、普通にテレビ時代劇のような軽いノリでそこそこ安心して楽しめる反面、ストーリー展開が重めなのがなにかバランスがよくない印象。でも、本木克英監督といえば喜劇のイメージが強いためか、前半のシリアスな展開にちょっとビックリ。しかし、この前半部分が駆け足気味で深みがなく、とくにもっとこの三人の関係は掘り下げたほうが良かったように思うし、その時点でなるほど映画よりもテレビの連続もののほうが向いているように感じてしまったのは残念。国元を追われ、浪人となった磐音(松坂桃李)が江戸で出会う人々のあたたかさや優しさが丁寧に描かれているところはさすが松竹の本領発揮といったところ。後半のヒロインであるおこんを演じるのが木村文乃なのだが、松坂桃李との共演はどこかで見たと思ったら、これも朝ドラの「梅ちゃん先生」だった。柄本明と柄本佑の親子が出ているが、前半で磐音の友人役として佑が登場し、後半に悪役として明が登場するという使い方はなかなかうまかったと思う。クライマックスの花魁の道行きシーンもそこそこ美しく撮られていて印象に残った。続編あり気に終わるのだが、また機会があればNHKのドラマ版を見てみようかな。
[DVD(邦画)] 5点(2022-04-16 23:29:42)
1086.  烈車戦隊トッキュウジャー THE MOVIE ギャラクシーラインSOS 《ネタバレ》 
スーパー戦隊シリーズ第38作の劇場版。「ゴーバスターズ」と同じくテレビシリーズも見ていて、(メンバーが戦隊になる前の記憶を無くしているという設定のおかげで、少しミステリー要素があるのが面白い。)その流れで本作も見たのだが、やはり劇場版になると30分にこれでもかと詰め込まれていて、全体の印象としてはテレビシリーズの一話とそれほど変わらないものの、展開が目まぐるしくいかにもイベント映画という感じ。テレビシリーズでも関根勤演じる車掌が持ちネタを披露していてつい笑ってしまうのだが、(「新幹線大爆破」の千葉真一のモノマネとか分かる子供、たぶんいないよな。)本作でも敵に囲まれた車掌がとる構えに思わず笑ってしまった。クライマックスはトッキュウジャーが動物の力を得てパワーアップするのだが、ほかのメンバーが動物系戦隊のような姿になるのに対し、5号(ピンク)だけはスーツの上にパンダの着ぐるみを着込んだような姿になるのがけっこうインパクトがある。このクライマックスでは専用の挿入歌も流れているが、歌っているのが串田アキラと堀江美都子というのがなにか嬉しい。
[DVD(邦画)] 5点(2021-12-14 23:39:32)
1087.  ルパン三世 プリズン・オブ・ザ・パスト<TVM> 《ネタバレ》 
パート6を放送中の今頃になってようやくパート5を初めて見て、それを全話見終わった直後にようやく2年前に録画してたものを見た。感想としてはまあいつものテレビスペシャルという感じで可もなく不可もなくというところなのだが、パート5がそこそこ面白かっただけになにかふざけすぎていて軽すぎる感があり、さっき書いたように印象としてはいつものテレビスペシャルといった感じなのに今回はとくにいつにも増して物足りなさを感じてしまい、同時に「金曜ロードショー」枠と深夜枠という放送時間の違いの影響も考えたが、それはあまり関係ないように思う。過去作にもあったルパン、次元、五右衛門の仲たがいが今回も出てくるが、これをもっと本筋に生かしても良かったと思うし、死んだと思われた王子が実は生きていたという展開もありがちすぎる感じがして意外性が感じられない。テレビスペシャルの前作である「グッバイ・パートナー」のような分かりやすいハッタリは無かったのでそこはまあ良かったかなと思う。それにしてもパート5から引き続き登場している銭形の部下の八咫烏という新キャラの必然性が本作でもやっぱりよく分からない。パート6にも登場しているようなので、今後もレギュラーとしてずっと登場するのかもしれないけど。
[地上波(邦画)] 5点(2021-11-25 23:21:06)
1088.  劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!! 《ネタバレ》 
第5シリーズの劇場版。このシリーズの鬼太郎をちゃんと見るのは実はこれがほぼ初めてなのだが、これまでの劇場版を3週間ほどで見ていたせいか、急に現代的なアニメになってしまった感があり、ゲストヒロインやねずみ男が惚れる先生などやけに可愛く描かれていて、個人的にはぜんぜんOKと思うものの、鬼太郎の世界観には合っていない感じ(せめて猫娘だけぐらいに留めておいてほしかった。)でかなりの違和感があったのが残念で、全体的な雰囲気もこれまでとはかなり違う感じ。また5期の鬼太郎の声は高山みなみなのだが、どうしてもコナンに聞こえてしまい、鬼太郎を見ている気があまりしなかったのも事実。(このキャスティングは青山剛昌が水木しげると同郷だから成しえたのかな。)それでも普通の子供向けとして見ればそこまで目くじらをたてるほどでもないとは思うし、一部過去のシリーズでやったエピソードの焼き直しも盛り込んだオリジナル脚本とのことだが、純粋にストーリーだけを見たら、鬼太郎のエピソードの一つとして違和感はとくに感じなかった。(それらしいかは置いておいて。)協賛に桃屋が入っていて、カメオ的に登場する三木のり平を模したキャラクターを息子である小林のり一が声を演じているが、なぜに三木のり平と思ってしまった。(テレビシリーズ見れば分かるのかな?)アニメシリーズ40周年記念作でもあり、東映マークが出る前のパーティーのシーンで歴代の鬼太郎がセリフ付きで一堂に会しているのがこのシリーズの息の長さを物語っていて、結局ここがいちばん印象に残った。今ならもう一人増えるけど。
[DVD(邦画)] 5点(2021-09-30 23:05:56)
1089.  ゲゲゲの鬼太郎 妖怪特急!まぼろしの汽車 《ネタバレ》 
第4シリーズ劇場版第3作。今回は鬼太郎たちがまぼろしの汽車で地獄から脱走した西洋妖怪たち(これが吸血鬼や魔女、狼男、フランケンという第3シリーズ劇場版2作目にも登場したような連中。)と汽車の中で戦う様子が描かれているが、23分と短い時間ながら上手くまとまっていて見やすかった。ねずみ男が魔女に気に入られてずっと言い寄られているのが笑えて印象に残る。石炭にされた鬼太郎を元に戻す方法が時間を戻すというのはよくある手でやっぱり多少の強引さも感じてしまうが、まあ、いいか。まぼろしの汽車が遊園地に現れるシーンでタイアップと思われる看板が出ているが、エンドクレジットを見るとしっかり「富士急ハイランド」と出てて、この短いシーンのためにスタッフはロケハンに行ったであろうことを考えると、ちょっと言い方は間違っているかもしれないが、スタッフのこだわりのようなものが感じられた。
[DVD(邦画)] 5点(2021-09-18 23:59:21)
1090.  ゲゲゲの鬼太郎 おばけナイター 《ネタバレ》 
第4シリーズ劇場版第2作。今回は第1シリーズ第1話の原作にもなったエピソードを映画化していて、上映時間も30分と普通にテレビシリーズのエピソードと考えてもしっくり来る感じになっていて、主人公も鬼太郎というよりは妖怪バットを手にしてしまった少年という風になっていて、敵の妖怪も登場せず、劇場版としてはちょっと異色作に感じるものの、そもそもこのシリーズは必ずしもバトルものとは限らないみたいなので、こういう日常系のような話も出来るのだろう。ただ、第1期の第1話を見た事があるのだが、もっとおどろおどろしさがあったように覚えている。それに比べるとそのおどろおどろしさが鳴りを潜め、喜劇色が強くなっているあたりがやっぱり時代の違いかなとも思う。どちらが良いとは一概には言えないけど。
[DVD(邦画)] 5点(2021-09-18 23:30:30)
1091.  ゲゲゲの鬼太郎 大海獣 《ネタバレ》 
第4シリーズ劇場版第1作。この「大海獣」という話は小学校の頃に図書室で借りて読んでいた(漫画ではなくそれを原作にした児童書のような感じだったけど。)ので話をなんとなく覚えていたが、本作はそれに先週見た第3シリーズ劇場版1作目の原作を織り交ぜて脚色したもの(脚本担当も同じ人)らしく、ところどころ昔読んだものと違う気がするが、そこは気にならずに見れた。鬼太郎が敵によって巨大な海獣に変身させられるという展開は妖怪モノというより怪獣映画のような指向で、鬼太郎を攻撃する自衛隊の描写などはモロにそれを思わせていて、怪獣映画好きな身としてはけっこう楽しめたのだが、その分、今回敵として登場した妖怪たちの存在感が薄くなってしまったような気もする。大海獣の正体が鬼太郎であることを目玉おやじに伝えたねずみ男だが、ねずみ男の日頃の行いからして信用してもらえないのではと思ったが、すぐに信用してもらえていたのはやはり信頼があるからだろう。第3期とは絵柄も出てる声優陣も変更になっているが、ぜんぜん違和感もなかった。とくに千葉繁のねずみ男はこの人らしさが出ていたと思う。それに先週も書いたけど、自分の中で鬼太郎といえば戸田恵子でアンパンマンの声というイメージがあるのだが、この松岡洋子の鬼太郎はそれとは違った印象ではあるが、悪くないし、むしろこちらもしっくりしている。
[DVD(邦画)] 5点(2021-09-18 22:55:33)
1092.  ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大戦争 《ネタバレ》 
第3シリーズ劇場版第2作。今回はある島を占拠したバックベアード率いる西洋妖怪軍団と鬼太郎ファミリーの戦いを描いているが、直前に見た前作と比べると上映時間も少し長くなり、話のスケールも多少大きくなっていて、前作よりも面白かった。敵であるバックベアードもインパクトあるデザインでまさに強敵という感じがして良い。ハレー彗星を話に絡めているあたりは今見ると時代を感じてしまうものの、ハレー彗星を扱った話は「ドラえもん」でもあったので、当時のハレー彗星の話題性がよくわかって興味深かった。(ハレー彗星の地球接近は76年に一度。このときはさすがに幼すぎて見たかどうか覚えていないのだが、次回の接近時には果たして見られるだろうか。)今回の悪役である西洋妖怪のメンバーである魔女の声を三輪勝恵が演じているが、この人の悪役というのは珍しいような気がする。作者の水木しげるはこのシリーズに戦争への思いも込めていたそうだが、前作も今回も海外の妖怪が敵として描かれているあたりが、戦争の構図に似ていると思ってしまうのは考え過ぎだろうか。
[DVD(邦画)] 5点(2021-09-08 18:23:21)
1093.  ゲゲゲの鬼太郎(1985) 《ネタバレ》 
第3シリーズ劇場版の第1作。リアルタイムで見た初めての鬼太郎だったせいか、当時小学校にも入学しておらず、薄っすらとしか記憶がないが、鬼太郎といえばこの3期シリーズの戸田恵子のイメージが強い。さて、本作は劇場版とは言いながら通常の30分枠のテレビ版そのままの感じなのだが、それが逆にテンポよくサクサク進んでいくのが非常に見やすく、またいかにも「東映まんがまつり」の一本という感じなのも懐かしい気になる。時間が短いのとその短い時間で主要キャラクターの活躍を描かないといけないためか、ユメコちゃんがさらわれるシーンが直接描かれておらず、鬼太郎と猫娘の会話だけで状況を説明しているのにちょっと驚いてしまった。メインで出てくる敵の妖怪がなんとも言えない姿と名前なのもすごい。ねずみ男は当時に見た時も幼かったながらに強烈だった覚えがあるのだが、今見てもなかなかキャラが立っていて面白い。3期シリーズのオリジナルヒロインであるユメコちゃんだけど、それを第4シリーズ(放送当時中学生~高校生)見るまで知らなかったので、出ていないことにかなりの違和感を感じたのを覚えている。さっきも書いたが、それほど、鬼太郎といえばこの3期の印象が強い。まあ、鬼太郎自体に思い入れがあるかと言われればそれほどでもないんだけど。それにしても出てる声優陣も懐かしい人が多いなあ。
[DVD(邦画)] 5点(2021-09-08 02:06:10)
1094.  ウルトラセブン 《ネタバレ》 
高畑勲監督のデビュー作である「太陽の王子ホルスの大冒険」などと同時上映で劇場公開された「ウルトラセブン」の第18話。「ウルトラセブン」といえばシリーズの中でも特に名作とされ、今も人気が高いのだが、このエピソードは印象としては平均的で、まあいつも通りな感じで、どうせ劇場で上映するなら「ウルトラ警備隊西へ」とかでも良かったような気もするが、面白くないかと言われれば、そうでもないというのが正直なところで、ベル星人の作り出す疑似空間の森は閉じ込められたソガとアマギに感情移入しながら見るとそれなりの怖さは感じることができるし、ベル星人の出す鈴虫の鳴き声のような怪音波もちょっと不気味に感じる。(基地でこの音が流れたとき、ダンは即座に反応して耳を塞いでいたが、やはりセブンは地球人と違って敏感なのだろうか。)登場する敵はベル星人のほかに、操演による巨大なクモやスフラン(吸血植物)などが出てくるものの、やはり「ウルトラマン」の第8話「怪獣無法地帯」と比べても予算不足なのか、似たようなシチュエーションながらこちらのほうが地味に感じられる。それにしても脚本の都合とはいえ、ダンの言う通り彼に後を任してウルトラホークに退避するキリヤマたち、見ていてもうちょっと気遣おうよと思ってしまう。でも、それだけに疑似空間が消滅しかけたときに一人ダンを助けに行こうとするアンヌが印象に残る。このあとのエピソードでもアンヌ一人がダンを気にかけている描写(「セブン暗殺計画」など。)があるので、こういうのが積み重なってあの最終回につながっていくのだなと思う。やはりこの「ウルトラセブン」というはダンとアンヌの物語でもあるのだ。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2021-08-23 02:25:12)
1095.  ルパン三世 THE FIRST 《ネタバレ》 
シリーズ初のフルCG映像による「ルパン三世」で、スピンオフやクロスオーバーを除くと約四半世紀ぶりとなる劇場版。ルパン自体を久しぶりに見たのだが、確かに映像自体はクオリティも高く滑らかであまり違和感を感じさせず、普通のアニメでは出せないような迫力もあり、見る前に思っていたような映像的な不安(見慣れた普通のアニメの映像のほうが良いのではとか、フルCGにする意味とか。)は見ている間はほとんど感じることがなかった。しかし、ストーリー面だけを見ればいつものテレビスペシャルとあまり変わり映えがせず、まあ無難といえばそうだが、このサブタイトルなのだから第1シリーズを意識した渋めの作風でも良かったのではと思ってしまう。(このサブタイトルには初めてのフルCGアニメという意味があるそう。)それよりも「カリオストロの城」を意識したシーンがあまりに多く、同じ作曲家といえど主題歌の曲調まで似ていて、単に山崎貴監督が思い入れが強い故にやったオマージュ・・・というよりはただ過去作に媚びているだけのようにしか見えず、いい加減過去の栄光は忘れたほうが、このシリーズの今後のためにもいいと思う。(今回に限らず、このシリーズでは「カリオストロの城」を意識しているような作品が多い気がする。)話としても、「インディ・ジョーンズ」でやりそうな感じで、どうせなら考古学者を目指しているヒロインの育ての親である老博士を「最後の聖戦」のヘンリー(ショーン・コネリー)のような飄々とした人物にしてほしかった気もする。ゲスト声優の三人についてはそれほど演技に違和感は感じなかった(広瀬すずは最初ちょっと「ん・・・」となったが、そのうち慣れた。)が、藤原竜也が声を演じているゲラルトは「上手い、下手」以前にキャラの顔と声が合っていない感じがした。次元と五右衛門は今回、セリフが比較的少なく、寡黙な感じを出しているのかもしれないが、次元に関しては小林清志の負担を考慮しているのだろうなとどうしても感じてしまう。
[DVD(邦画)] 5点(2021-08-19 19:18:33)(良:2票)
1096.  特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 《ネタバレ》 
終盤が迫った放送中のシリーズとその1つ前のシリーズが共演する趣向の戦隊シリーズの劇場版シリーズの一つで、本作ではゴーバスターズとゴーカイジャーの共演を描いている。ゴーカイジャーは3話分ほどしか見ていないのだが、やはり一応気にしなくても見れる内容にはなっている。しかし、仕方ないことかもしれないが、2大戦隊の共演というところが最大のポイントになっていることもあり、イベント性がゴーバスターズの単独劇場版よりも強くなっていて、上映時間が単独劇場版よりも長くなっているが、テンポが早く、かなり目まぐるしい感じ。タイトルの「VS」というのは「共演」という意味だと理解しているが、前に見た「カーレンジャーVSオーレンジャー」のように本当に2つの戦隊が冒頭で戦っているシーンがあって、戦隊同士のコラボ作品はいつもそうなのかと思ってしまった。(「ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー」はそうじゃなかったよなあとか、5対3はフェアじゃないよなあとか思いながらこのシーンを見てた。)予告的にゴーバスターズの次の戦隊であるキョウリュウジャーも登場しているが、キョウリュウレッドがレッドバスターとゴーカイレッドの前に一人で現れ、一人で戦隊と名乗って突っ込まれているのがなんか笑える。ゴーカイジャーは歴代の戦隊に二段変身できる設定なのだが、彼らが変身したゴーグルファイブやサンバルカンになにかなつかしさを感じる。それに、今回の2大戦隊とは別シリーズの登場人物(志葉薫)や怪人(ヤツデンワニ)も登場していて、自分が子供のころに見ていた戦隊シリーズとはだいぶ違うが、少子化などの時代の変化もあるのだろうなとつい思ってしまう。
[DVD(邦画)] 5点(2021-03-31 23:42:34)
1097.  特命戦隊ゴーバスターズ THE MOVIE 東京エネタワーを守れ!
スーパー戦隊シリーズ第36作の劇場版。テレビシリーズも見ていて、(けっこう凝ったストーリーでわりと面白く見ている。)流れでこの劇場版も見てみたわけだが、上映時間はテレビ版の一話分と変わらず、印象としてもそこまで違わないものの、やはり劇場版となるとストーリーよりもイベント重視の作りになっていて、ちょっと物足りなさが残る。(子供向けの映画にこう言うのも我ながら野暮ったいが。)東京タワーでロケをしているのは「ゴーバスターズ」らしいリアルさを求めた結果のようだが、それが劇場版らしいスケールの大きさを出すのには成功していると思う。そういえば東京タワーって怪獣映画とかでは名所のようになっているのに、等身大ヒーローが主役である東映の特撮ものではあまり舞台になってるイメージがないなぁ。
[DVD(邦画)] 5点(2021-01-19 22:42:49)
1098.  スチームボーイ STEAM BOY 《ネタバレ》 
「AKIRA」を久しぶりに見たからついでにと今まで未見だった本作をようやく見てみた。公開当時はかなり宣伝に力が入ってたことを覚えている。大友克洋監督の構想9年というオリジナルアニメ作品であるが、まったく期待しないで見たせいか見る前に思っていたほどつまらなくもなかった。しかし、どこにでもあるような冒険活劇アニメの域を出ておらず、これのどこに9年もかけたのかは疑問で、(時期的に「メモリーズ」のすぐ後くらいから企画が始まってる?)普通に頼まれ仕事のプログラムピクチャーと言われれば信じてしまいそうないたって普通のアニメという印象しかない。それにストーリーが分かりやすいのはいいのだが、その代わり映像的なインパクトも薄く、そこにだいぶ物足りなさを感じた。(映像自体はクオリティ高く丁寧で美しいだけに残念。)酷評されている有名芸能人による吹き替えもとくに酷いといわれている中村賀津雄を含めてそんなに気にならなかったが、児玉清だけはしゃべるたびに本人の顔がちらついてしまった。でも、それ以前に主要な登場人物に誰も感情移入できるキャラがいなかったのが致命的で、これはキャラを魅力的に描けていないのが原因ではないか。最後のほうはやや酷評になってしまったかもしれないが、最初にも書いたように変な期待をしなければそれなりには見れる映画にはなっていると思う。
[DVD(邦画)] 5点(2020-08-07 21:10:50)
1099.  電車男 《ネタバレ》 
公開当時は「世界の中心で、愛をさけぶ」や「いま、会いにゆきます」なんかと並んで話題になっていた映画だったのだけど、見たのは今回が初めて。(ドラマも未見。)ネット掲示板の実際のやりとりから生まれた実話という触れ込みだが、実話の映画化だと思わずによくあるラブコメ映画として見ればそれなりに面白いと思うものの、あまり映画向きの題材とも思えず、見ていてドラマのほうが面白そうと思ってしまったのも事実で、電車男(山田孝之)とエルメス(中谷美紀)の関係と並行して掲示板利用者たちの日常も絡めた群像劇にしてしまったほうがもっと面白かっただろうと思う(ドラマではそうなっているような気がする。)し、そうすることで深みも出たのではという気がする。主人公の電車男はアニオタ、ゲーオタという設定だが、あまりそれらしい描写がなく、説得力に欠ける部分があるのもちょっとと思ってしまう。(百式(と書かれた)Tシャツを着てるならせめてエルメスと聞いたときにララァのモビルアーマーを想像するとかしてほしかったなあ。と言いながら自分も一年ほど前からガンダム初めて見てる初心者だけど。)それに森田芳光監督の「(ハル)」を先に見ているとどうしても書き込みの内容をナレーションでしゃべってしまうのは演出として勿体ないように思えた。電車男を応援する掲示板利用者のメンバーの一人に瑛太演じる引きこもりの青年がいるが、「嫌われ松子の一生」を先に見ていると中谷美紀の出ている映画で瑛太がこういう役なのはなんか笑ってしまう。
[DVD(邦画)] 5点(2020-04-04 23:39:34)
1100.  機動戦士ガンダム THE ORIGIN V 激突 ルウム会戦 《ネタバレ》 
シリーズ第5作。今回から第二部であるルウム編前後編になるわけだが、一年戦争が開戦したその日である宇宙世紀0079年1月3日から話が始まっていてこの冒頭こそワクワクするものの、話としてはいろんなエピソードがとっ散らかっている散漫な印象で、しかもその一つ一つがじっくり描けば深みが出るような内容だっただけに残念だった。とくにコロニー落としの部分はファースト初期に毎回ナレーション(永井一郎)が語っていた部分なのでもっと詳しく見たかったし、それに今回のセイラに関する部分も興味深かったのでもっとじっくり描いてほしかったところ。逆に今回登場するユウキとファン・リーのエピソードや、ハモンが歌うシーンなど本筋にあまり関係のない部分は思い切ってカットしたほうがすっきりしただろうし、ドズルのミネバへの親バカぶりを見せるシーンもはっきり言っていらなかった気がする。それからファーストのカイって皮肉屋だけどもっと冷静なイメージなのだが、本作ではアムロとハヤトを連れて立ち入り禁止区域に入ろうとするのはなにか違う。このシリーズはとくになにか期待しているわけではないが、さすがに前作までのほうが面白かったと思えた。上映時間がこれまでよりも30分ほど長くなっているが、毎回ある前作までのダイジェスト部分とエンドロールを省くとこれまでとあまり変わらない尺なのではと思ってしまったのもちょっとマイナス。一部を除いてのファーストからの声優の変更は仕方がない部分もあり、気にしていないのだが、本作の成長したセイラを見て、やはりこのあたりからのセイラは井上瑤のほうがいいなと思ってしまった。かなわぬことだけど。なんだかマイナス面ばかり書いてしまったが、5点以下をつけるほどでもないのでまあ5点。
[DVD(邦画)] 5点(2020-03-19 18:36:18)
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