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 > かっぱ堰 さんの口コミ一覧。56ページ目
かっぱ堰さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1244
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

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1101.  タイガーマスク(2013) 《ネタバレ》 
ここのキャスト欄にある「濱田ここね(女優)」は映画「おしん」(2013)の主役を務めた人である。探してみると「ちびっこハウス」で伊達直人の顔にトラ模様を描いて笑っていた子がそうだろうという感じだったが、自信がないので間違っていたらご指摘いただきたい。なおクレジットには本名の「濱田心音」で出ている。 それで映画の内容としては、要はタイガーマスクの誕生秘話のようなものである。「お金持ちの紳士」に全く見えないミスターXは見たくないが、主演俳優はかなりまともな感じで主人公として悪くない。温和な風貌のため、子どもらと一緒に遊ぶ姿も似合っていた。
[DVD(邦画)] 3点(2014-05-26 21:21:57)
1102.  空飛ぶ金魚と世界のひみつ 《ネタバレ》 
福岡市が発展戦略としてアジアに開かれた都市を目指していることは理解できるが、この映画が目指すものはよくわからない。 異質なだけで仲間外れにするといった行動は2013年に出ていた幼児レベルの話であり、また「思いやり」を語るのも自己を客観視できていない低年齢児向けである。それで個人間の問題程度ならまだいいとして、国レベルのシビアな問題にまで同じ対処方法を適用しようというのは理解を絶している。子どもを盾にすれば何でも通るという感覚なのか、あるいは個人の思い(込み)が世界を変える“セカイ系”の話でもしているかのようだが、それで2014年5月のパラセル諸島で現実に起こった紛争を解決できるならやればいいだろう。 一般論として、異質な相手と接触すれば一方的な善意だけでは済まず、相手の悪意に対抗しなければならない場面もあり、また国家に限らず集団の利害を背負う場合には、自分らの利益を保全しながら妥協点を探るといった行動も必要となる。そういった身近な社会では常識的なことを国際問題ではあえて無視し、幼児向けの綺麗事にすり替えようというのはどういう意図か。現実社会に向けて公開する以上、ただの願望なり何らかの思惑なりで子どもを惑わすようなことがあってはならず、子ども向けファンタジーの体裁をとったからといって批判を免れることにもならない。 現代社会に適合した異文化との共生を真面目に語ろうとするのなら、荒唐無稽な国際紛争の解決などでなく、例えば1995年の家庭内の問題を発展させる形で、身近な地域コミュニティの問題でも扱えばよかっただろう。一体いつになれば現実に役立つまともな話ができるようになるのかと思うと日本の未来に希望が持てない。  一方で単純な映画の作りとしてもあまりほめられるものではなく、一部の登場人物の言動には非常な違和感があり、また背景音楽は明らかにやかましい。ただし子役の演技には大変に微笑ましいものがあり、絵本の読み聞かせをされている子どもらが素人丸出しなのも笑ってしまう。 また主演女優(1995年)についても、期待される通りの美少女を自然な感じで演じていたようで結構である。個人的にはたまたま本物を見たことがあり、その時の様子が好印象だった(出演映画に関する反省点を自虐的に語り、監督に「大丈夫です!」と励まされる微笑ましい場面があった)こともあり、この人のために+1点としておく。
[DVD(邦画)] 2点(2014-05-26 21:21:53)
1103.  アナザー Another(2011) 《ネタバレ》 
原作は小説だけ読んだ。映画が原作を超えることはまずないので最初から期待していなかったが、見ればやはり不満な点は多数ある。 例えば劇中では見崎鳴が義母の束縛から逃れる場面がある一方、主人公の母親に対する思いがどうなったのかは不明に終わっており、これはかなりいい加減な作りに感じられる。それから見崎鳴が主人公と打ち解けたあと、いきなり普通の女の子っぽくなるのはさすがに違和感がある。ほのぼのした青春モノを目指した演出かも知れないが、そうだとしても主要人物の人格に関わるような改変は個人的には認めがたい。 またラストでは、せっかく2人の未来に儚い希望をつなぐ形で終わらせたのだから、あとはカセットテープだけを後世に残し、この2人にはもう事件のことなど忘れさせてやればよかっただろうと思うが、後日談で変な格好の主人公をまた出して来たのは興醒めだった。少年少女の未来は見えないからこそ美しいのであり、これでは青春物語としての結末までぶち壊しになったように思われる。  そのほかキャストに関しては、まずは突拍子もない死に方をした人物役の皆さんにご苦労様と言いたい。赤沢泉美はまだしも笑って済ませられるが、桜木ゆかりや久保寺先生に関しては本気で役者が気の毒になる。それから見崎鳴役は注目されている女優なのだろうが、この映画を見てこの人が好きになれるかというとそうでもなかったのは残念なことだった。かろうじて後日談に出た女子生徒がかなりいい感じで(演者は秋月成美という人らしい)、この人が見られたのはよかった気がする。 そういったご苦労様な役者の皆さんと後日談の女子生徒のために、まことに些少ながら+1点としておく。
[DVD(邦画)] 4点(2014-05-26 21:21:49)
1104.  晴れのち晴れ、ときどき晴れ 《ネタバレ》 
舞台となった瀬戸内海の景観や、古い港町の風情が美しく映像化された映画である。キャストに関しては、特に主人公の娘役がしっかりした感じで好印象だった。普段はもっと普通にかわいい人のようだが、この映画では情けないような恨みがましいような表情が特徴的で微笑ましい。脇役にもベテランが多いので安心できる場面も多く、ほか地元のエキストラも多数参加していたようで、地域住民の支持と支援を得て作り上げた映画ということが窺える。   以上が評価すべき点だが、しかし残念ながら褒めていれば済む映画では全くない。 実態としてはとにかく主人公があまりにバカでやかましく、始まって数分で見るのが苦痛になる。以降も最後まで共感できない(したくもない)人物のままなのは“トラさん”映画として致命的である。また笑いを取るにしても、単なるバカでは寒々とするばかりで失笑さえ生じない。音楽を止めてシーンとしても笑えないものは笑えないのであり、これでは真面目にやっている役者が気の毒になる。 そういう不快な点を抑えて印象を好転する要素がドラマ部分にあるわけでもなく、説得力のない展開を適当に重ねて都合よく「男はつらいよ」の形式に当てはめたようだが、そのせいで特に終盤が理解不能なものになっている。最後まで主人公に全く進歩がなく無責任に去っただけに見えているのは、この映画単品で見れば欠陥としか思えず、この調子では続編も期待しようがないだろう。 そもそもご当地映画のはずであるのに、夜間に若い女性を拉致する住民がいるなどという話を作ってしまっていいのかどうか。人情物、地域興しといった無難な題材を扱っていて、程度の問題はあるにせよおおむね感動的な物語だろうと予想していたにもかかわらず、実際見ればこれほど不快に感じられた映画というのも珍しい。  恐らくは地元の皆さんが期待を寄せていたであろう映画を酷評するのは誠に心苦しいのだが、そういった理由で本心を偽るのも不誠実であることから、ここは正直に点をつけておく。
[DVD(邦画)] 2点(2014-05-26 21:21:44)(良:1票)
1105.  高速ばぁば 《ネタバレ》 
「先生を流産させる会」の内藤瑛亮監督の映画ということで注目される(が、個人的には女優の未来穂香を見ようとしただけである)。 まず登場するアイドルグループはコンセプトが極めて適当で、持ち歌を聞いても脱力感を免れず(これのフルバージョンをぜひ見たい)、こんなののファンもバカばっかりだろうと思わせるものがある。メンバーそのものは劇中に出た通り少し性悪な普通の女子なわけだが、アイドルグループとしてのおバカな印象とのギャップがほのかに可笑しい。 またストーリーとしては、最初の事件が起こってこれは大騒ぎになるだろうと思うと場面が飛んで、また何事もなかったように芸能活動が続いているのがとぼけた感じだが、その後も事態が進展して登場人物が次々に破滅していき、これはさすがにただでは済まないだろうと思うような大事件が起きても、なお無反省に脱力系アイドルの営業を続けているのが非常に変である。画面上では公園のステージや事務所の外観が出るたびに、まだやるつもりなのかと呆れてしまう。まったく懲りない連中だと思うが、結果としては微妙にシュールでブラックな世界が表現されていたようで、これは意外に面白い(変な)ものを見せられた気がする。最後のソロデビューの曲は「夢見る少女日記」とのことで、これも聴きたかったが果たせずに終わったのは無念だった。   ところで出演者としては、アヤネ役の女優(未来穂香)はある程度キャリアもあり、この人が主役と思っていたら実際はそれほど出番がなく、かえって他の2人に焦点が当たる場面が多くバランスがいいと感じられる。特にナナミ役(北山詩織)はモデル出身らしく細身で美形だが、劇中人物としてもわりと良心的で実質的な主役のように思われる。一方で最も可愛くなくてアヤネに嫉妬していたという設定のマユコ役(後藤郁)も、現実にはアイドルグループ「アイドリング!!!」のメンバーとしてファンに愛されているらしい(よく知らないが)ので決して侮ってはならない。 [2014-05-13追記] 先日、マユコ役の後藤郁が6/7を最後に「アイドリング!!!」を卒業するとの発表があった。映画の価値には関係ないことだが、かおるんの新しい旅立ちを祝して+1としておく。
[DVD(邦画)] 6点(2014-05-13 21:51:59)
1106.  巨人獣 《ネタバレ》 
特撮ファンには昔から知られていた映画のはずだが、最近になってやっとDVDが出たので長年の希望が果たされた。 ただし中身は淡々としたもので、真面目なお話ではあるが正直面白くはない。劇中で最も信頼すべき人物までがケダモノ扱いしているのに、実の妹だけが懸命に昔の思い出を語りかけるのが切ないのと、最後に一言、妹の名を呼ぶのが唯一の台詞であって、人間の心を取り戻した代わりに生きていられなくなったという展開が悲しいとはいえる。 またこの妹が美形なのは見ていて少し救われる。怪物の身内というつらい立場ながら兄への献身姿勢を変えない筋の通った人物であり、せめて悲劇の後には相手役の少佐と幸せになってほしいと願うところだが、そういう兆しをみせることもせず例によって無造作に映画が終わってしまうのは残念なことである。この妹役のサリー・フレイザーという人は金星ガニの映画にも重要人物で出ているので、そういった方面に関心がある者としては記憶にとどめておかなければならない。
[DVD(字幕)] 4点(2014-05-03 18:56:23)
1107.  戦慄!プルトニウム人間 《ネタバレ》 
放射能(放射線)のせいで生物が巨大化するというのはよくある話だが、この映画では生身の人間を怪物化させることでショッキングな感じを出しており、これは日本でいえば「ウルトラQ」第22話や、「シルバー仮面(ジャイアント)」第18話(着ぐるみだが)にも通じるものがある。巨大化の原理については意味不明なところもあるが、全体としてそれらしい理屈をつけているようには聞こえた。また劇中では主人公が中年体型なのが生々しさを出していたが、これをほめていいのかどうかは微妙である。 そのほかこの映画で少し注目したのは、自分を見世物にすればいいだろうと主人公が自嘲する場面で、この映画の題名そのままの言葉を口にしていたことである。そもそもサーカス用のテントにいたせいもあるだろうが、この映画自体がいわばフリークスの見世物小屋のようなもので、それを興味本位で物珍しげに見ている観客が見られている本人から指弾されているように感じられるのは皮肉だった。そういうことからしても貧相な特撮映画と切り捨てがたいものはあるわけだが、全体として華がない感じ(ヒロインが好みでないため)なのが若干残念だった。
[DVD(字幕)] 4点(2014-05-03 18:56:20)
1108.  宇宙からの侵略生物 《ネタバレ》 
敵の秘密工場は、ロンドン近郊のテムズ川河口にあったシェルヘブン製油所(Shell Haven (Oil) Refinery)という場所で撮影したらしく、これで当時としては現実離れした未来的な風景だったのかも知れない。内容としても前作よりSFらしさが増しており、反撃のためにいきなり「原爆ロケット」(原子力推進のロケットを地表から発射するらしい)を飛ばし、敵星を破壊してしまうというのは豪快である。 またドラマ部分も適度にスケールが大きく、映画の開始時点ですでに政府機関の内部に敵勢力が浸透していて、国家予算を敵の計画に取られたために教授の月計画が頓挫したということだったらしい。劇中の下院議員が「公的資金を投入したばく大な損失の隠蔽」といった、それっぽいことを疑っていたのも結構まともな感じに見えている。 一方で、アンモニアで腐食されて死ぬ男が出るとか、パイプの中に人間を「つぶして詰め込んだ」とかいう話が出て来ていたのは、子どもの頃に見ていれば結構イヤな印象を残したのではないかと思われる。映像的には終盤までずっと地味で、どうせ最後までこの程度だろうと侮っていたところ、最後は一応のミニチュア特撮になっていたのは少し驚いた。 以上により、個人的には前作よりは退屈せず、それなりに見るものがあると思わせる映画だった。なお敵の秘密工場を襲った村人の集団が銃器の扱いに慣れていたのは大戦からあまり間がない時期であり、また戦後の兵役に従事した者もいたためではないかと想像される。
[DVD(字幕)] 5点(2014-05-03 18:56:15)
1109.  原子人間 《ネタバレ》 
最初から好意的に見ようとはしていたのだが、残念ながらその好意を持続できなかった。いきなり冒頭の男女の行動からして呆れてしまい、夜間に屋外でライトをつけてまでやることかと問いたくなる。またロケット内部の造形が貧弱なのは仕方ないとしても、本体が頭から地表に突っ込んでいるのに内部は横倒しのように見えるのはさすがに変だと思われる。 一方でストーリー自体は堅実な感じだが、進行がのろいのでかったるい。問題の生物に関しては、中盤までは人型だったのに動物園以降はナメクジのようだったらしく(移動跡がそのように見える)、さらに最後は結局タコになっていたのはかなり唐突に思われた。いろいろ事情はあるにしても観客が変化の過程をイメージできないのは困ったことであり、映画ではそのために縮小版としてネズミ入りのケースを見せたということだろうが、それでも納得はしかねるものがあった。また映画自体のせいではないが、邦題も結果として意味不明に終わっている。 そういうことでSF的な見方からすればあまりほめるところはないが、劇中で微妙にユーモラスな場面があって、羽目を外さない範囲で笑わせていたのは趣味がいい。また教授の人物像についてはTVシリーズで確立していたのだろうが、人命の犠牲にも頓着なく科学の発展のため邁進する不屈の男、というキャラクターは斬新に思われる。
[DVD(字幕)] 4点(2014-05-03 18:56:12)
1110.  劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語 《ネタバレ》 
前作(前後編)を支持した人々のうち、劇中世界の苛酷さを含めて受け入れた人々と、実はゆるい魔法少女世界の方を望む人々の割合がどの程度だったかはわからないが、しかし自分も一応のファンであるから、序盤でマミさんが入浴後の姿で登場し、鼻歌で「マミさんのテーマ」(Credens justitiam)を歌うところや、その後の5人勢ぞろいを見ているとやはり心なごむものがある。 当然そういうノリのまま最後まで行くはずもなく、やがて徐々に日常空間が異化していく過程も評価できるが、終盤の戦いではまたマミさんが超豪華版「ティロ・フィナーレ」を披露したり、さやかと杏子の友情が強調されたりするのが感動を誘う。まどかも含めこの場面ではみんな本当にかっこいい。ほか何気に「委員長の魔女」(の使い魔)が来援していたのも嬉しく感じられた。  ところで台詞を聞く限り、ほむらが改編した世界はそれなりに合理的に運営されているようで(呪いは全部インキュベーターに押し付けたらしい)、それでみんなが幸せなら何が悪いのか、というのも間違いない。しかし問題は、この都合の良すぎる世界が外の世界、つまりわれわれのいる現実世界と全くつながっていないことである。前作(前後編)では、悪も絶望も現世から絶対に除去できないことを当然の前提(いわば摂理)とし、これとあくまで戦うことの尊さを説いていたためアニメファンでなくとも共感を寄せられたわけだが、しかし新編では架空の理想世界として完成されたためこのアニメ限定で閉じてしまい、現世に生きるわれわれからはかえって遠ざかってしまっている。 これは個人的には歓迎できない結末だが、劇中でもこういう世界への疑問が最後まで残されていたことはわずかな望みなのかも知れない。前半ではほむらでさえも偽りの世界に反発していたが、終盤になるとまどかの存在が現実世界のわれわれとつながる最後のよすがになっていたように思われる。この新編が誰に奉仕しようとするものだったか現時点では判断できないが、まどか本来の姿に対する共感を失うべきではない、というのは制作側の残しておいたエクスキューズと取れなくもない。  なお自分としては、この新編で終わりになるのは納得できないが、際限なく続編を作り続けることも望まない。かえって初めから新編などなかった方がよかったのではという気もするが、評点はとりあえず“普通に面白い大作アニメ”の標準点としておく。
[DVD(邦画)] 6点(2014-04-21 21:55:43)
1111.  劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編] 永遠の物語 《ネタバレ》 
前編では「人助け」という目的意識の持ち方がいったん否定されたようだったが、この後編で魔女退治が魔獣退治に変化した時点ではそれが復活し、やっと魔法少女が本来の「正義の味方」として働ける時が来たように見えている。敗北(死)の恐れもあるのは依然としてシビアな世界であり、また前編で提示されていた問題も解決されたようには見えないが、少なくとも彼女らが希望を持って前向きに、正しいことを求める姿勢でいられることは保証されている。さらに杏子が望んだような「最後に愛と勇気が勝つストーリー」も期待できなくはないのであり、これはこれで極めて現実的なハッピーエンドと受け取れる。  ところで解説本で、まどか役の声優が“まどかが救ったのは魔法少女だけ”と言っていたのを見て少し驚いた。そもそも魔法少女を救うこと自体が人助けに専念させるためだろうし、また本来この手のお話は視聴者を主人公に同一化させ、“自分もこうありたい”と願うよう仕向けるものだったはずで、このアニメも魔法少女ではなく普通の人間が見るのだから、ここは普通の人間向けに拡大解釈すべきところだろう。 劇中では「(まどかは)いつだって正しくあろうとして頑張ってる。子どもとしてはもう合格だ」という台詞があったが、正しくあろうとしないのが大人というわけでもない。たとえ現実に裏切られても希望を捨てず、生きている限り正しくあろうとするのが人の道であり、それが決して絶望で報われることのないよう、まどかはこの宇宙に遍在して人々を見守ってくれている。その恩恵を受けるのは、劇中世界では魔法少女限定なのかも知れないが、われわれのいる現実世界では魔法少女が存在しない代わりに、希望を捨てず正しいものを志向する全ての人にその資格があると解される。この映画からは“まどかがいつもお前らを見ている、恥ずかしくないように生きろ”というメッセージが感じられ、そう思ってこそ一介の少女が人であることを棄てて神になったことの意味が心に染みるというものである。  なおこの前後編の範囲では、「希望」の求める内容が主に「人助け」だったように見えているが、それは魔法少女というものが本質的に「正義の味方」であるとの前提だからと思われる。しかし同じく「希望」でも「自分自身の(ための)祈り」は必ずしも満たされていないところがあったようで、これが次回に持ち越しになったのかも知れない。
[DVD(邦画)] 9点(2014-04-21 21:55:39)
1112.  劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語 《ネタバレ》 
いたいけな少女をシビアな環境に置くという趣向自体は珍しくないのだろうが、このアニメでは劇中世界そのものの苛酷さが半端でない。エンディングでは不安をかき立てるテーマ曲をバックに女の子走りをする少女の姿が痛々しく、劇場版ではこれが前編の最後に1回だけだが、TV版では3話以降これが何度も繰り返されるので心の痛みが次第に増していき、続けて次回を見なければ済まない気にさせられた(劇場版の話ではないが)。  ところで劇場版ではマミさんが魔法少女になった経緯が出ていないのはなぜか不明だが、彼女としてはとりあえず現状を肯定するため「人助け」を当面の目的扱いしていたように見えている。しかし、まどか・さやかがこの点に共鳴したのは入口として明らかに間違っていたらしく、これはマミさんのかなり意図的なミスリードに思われる。その後の展開は、広い意味でのヒーロー物が前提としていた古典的で素朴な「正義の味方」像に対し、現実的で冷淡な認識を容赦なく執拗に突きつけていたように見える。 またこのアニメ独自の問題提起になっているのが希望と絶望の問題である。現実に裏切られたことで当初の希望が反転し、現に希望をもって何かを目指す者を冷笑する人物に変わってしまうのは実社会でも起こりうることだが、さらに劇中では希望が必ず絶望で報われるとまで言い切ることで、登場人物をとりまく世界の救いのなさを印象づけていた。希望と絶望の総和がゼロというのが正しいかはわからないが、これはこれでわれわれのいる現実世界の実態を端的に表現したものと感じられる。 以上、この前編の範囲で見ていると、かつての子どもが現世への失望を経てオトナになり、一度は憧れた「正義の味方」を貶めて格好つけて見せただけのようにも取れる。しかし一方では世評の高い「結界」の表現など、やはりただならぬアニメと感じさせるものはあり、途中経過としてもある程度の点数は付けておかなければならない気になる。  なお後編が字数制限にかかるのでここに書いておくが、個別の魔女退治の場面で特に強烈な印象を残したのは、何といっても青空にひるがえるセーラー服だった。ここでは得体の知れないものへの警戒感と爆笑の衝動が一緒に襲って来る。
[DVD(邦画)] 7点(2014-04-21 21:55:35)
1113.  哀憑歌 ~GUN-KYU~<OV> 《ネタバレ》 
「哀憑歌」シリーズ3部作のうち第3作である。 全部見たところで書いておくと、まず3作どれも特に怖くはないのでホラーというより”怪奇譚”といった感じのものになっている。宣伝文ではこのシリーズを「チェイン・ストーリー&キャスト」と称しており、キャストに関しては3作それぞれの主人公(木下あゆ美、田畑智子など)が他の2作にも端役で出ているほか、共通の脇役(吉野紗香など)も数人いるが、制作上の都合以外でこれにどういう利点があるのか不明である。またストーリーがつながっているかというとそうでもなく、3作それぞれの最初の方で若干の場面を共有しているだけで時間的な前後はほとんどない。 この状態を言いかえると、人間関係としては結構狭い範囲で3つの異常事態が同時進行していることになる。しかしそのことで、例えば虐げられた生物が人間に対して一斉に牙をむいた、というような効果を出しているわけではなく、特に今作だけは少し毛色の変わった趣向のため全体的な統一感はない。ただ前記のような女優目当ての場合には、結局全部見なければ済まないことになるという効果を生じており、そのために自分としても限られた時間を浪費させられてしまった気がする。 また全部見るとさすがに愛着を覚え、哀調を帯びたテーマ曲やオープニングの背景画もそれなりの雰囲気を出していると感じられるようになる。展開が論理性に欠けるのも共通だが、それは雰囲気でカバーということで納得する気になって来た。  ところでこの第3作については、ローマ字の副題が音読みのため意味がよくわからず、とにかく鳩の絵が出ているので“群鳩”かと思ったがそうではなかった。「軍鳩」という一般に知られていないものに焦点を当てたことは評価できるが、靖国神社に出入りする人々の間では案外よく知られていることなのかも知れない。佐藤允氏が出演しているのは昔の戦争映画との関連かとも思われる。 今回の映像表現で面白かったのは犬神佐清ではなく再生可能目玉でもなく糞の絨毯爆撃であり、これはかなり斬新なのでもっと徹底してやればよかっただろう。また主人公の先生が、街中にあるハトという言葉に引っかかってめまいがしたのは別に呪いのせいではないのだろうから、ここは笑うところだと思われる。ふくよかな感じの先生で大変結構でした。
[DVD(邦画)] 5点(2014-04-06 17:24:24)
1114.  哀憑歌 ~NU-MERI~<OV> 《ネタバレ》 
「哀憑歌」シリーズ3部作のうち第2作である。 そもそもの鑑賞動機がこれの主演女優(木下あゆ美)を見ることだったため、当方としては初めから好意的に見ようとしていたわけだが、それでも中身を見ると筋が通らないところだらけで非常に落胆させられる。鯛のお頭攻撃もキラーアワビもそれ自体としては別に構わないが、ストーリーの背景に論理的な一貫性がなく、最初から最後まで意味不明の出来事がばらばらに起きているように見えている。また結論としては天然モノを食うのが正しいと言いたかったようだが、そのためにクローンはともかく養殖漁業まで否定したように見えるのはさすがに変である。あるいは主人公の父親の人間像を称揚したかったのかも知れないが、それにしても説明不足に感じられる。  一方で登場人物としては、主演の木下あゆ美が活発そうな魚屋の娘で、仕事の手伝いや神社のお参り、大学の講義中の様子が普通に可愛いのでしばらく見入ってしまった(彼氏が出るまでは)。終盤の海産物の襲撃場面では、きれいな身体にひどい傷がついただろうと心配していたが、直後に水槽で洗うと左腕以外の傷が消えていた(理由不明)ので安心した。 また主人公以外で注目されたのは研究所の女性研究員が変に可愛らしい人だったことで、この人がしゃべると台詞の中身と関係なく無駄にかわいいので笑ってしまう。白衣を着ていると清楚だが、上だけ水着(下はウェットスーツ)の場面もあったのは若干の男子向けサービスと思われる。邪悪な研究所の中でもこの女性研究員だけは心正しい人だったらしく、最後は死ななくて済んだらしいのも当然だが、その後はどうしたのか出て来なかったのは残念だった。 なお予定としてはこの第2作だけ見て終わりにするはずだったが、実際見ると主演女優も女性研究員(吉野紗香)も他の2作に出ていることがわかったため、結局は全部見なければ済まないことになってしまった。
[DVD(邦画)] 5点(2014-04-06 17:24:20)
1115.  哀憑歌 ~CHI-MANAKO~ 《ネタバレ》 
「哀憑歌」シリーズ3部作のうち第1作である。 今回の主人公(田畑智子)は店のNo.1ホステスで、どう見ても申し分のない美女である(けっこう好きだ)。他人への態度が極めて悪く観客としても好きになれない人物のはずだが、自分としてはこの女優が嫌いでないため(かなり好意的)主人公が悲惨な状況になってもザマ見ろとも思わず、かえって“この女優はこんな仕事をして嫌ではないのだろうか”という方へ意識が向いてしまい、後半ではもうやめてくれという感じになって、結果的に主人公が破滅していくのが非常に痛々しく感じられた。その間に何が起こっていたのか論理的に解釈するのは困難だが、雰囲気だけは結構納得させられるものがある。 また中心テーマである動物実験の告発(※)に関しては、画面にも出ているような組織的な背景があったようだが、その主張自体は明快で万人に理解が可能である…というかわかって当たり前なのだが、そもそも何が言いたいのかもわからない後続作とは明らかな違いがあり、さすが第1作は比較的まともに作られていたのだと感心した。 ※特定の企業を名指ししていた感じもあったが、その企業は現時点で既に動物実験を廃止しているらしい。  なお終盤で、第2作にも登場する可愛らしい女性研究員(吉野紗香)が出ていたが、この人が訪ねた化粧品店は映画のテーマに沿った良心的な店だったらしく、やはり心正しい人は行いも正しいことがわかって安心した。
[DVD(邦画)] 5点(2014-04-06 17:24:17)
1116.  311 《ネタバレ》 
震災関連の映像記録に若干の素材を加えた意味はあると思われる。中で印象に残ったのは、大川小学校の児童の母親が“仕事があったので迎えに来なかったが、来たとしても学校側の指示に従ってしまって、結局は一緒に流されていただろう。一緒ならそれでもよかったが。”という意味のことを述べた場面だった。また途中で浪江町の赤宇木集会所が出てきたのは少し驚いた。  ところで本編中では遺体の撮影に遺族が怒って棒を投げる場面があったが、DVD特典で映画プロデューサーが語っていた後日談を聞くと、この人物も後になっていわば“反省”し、逆に制作側を励ましていたとのことで、最終的には遺族の心情は度外視でも可ということにされていたようである。 また同じ特典映像では別の出演者が、“戦争取材では死体などいくらも映すのに、今回の震災では遺体なり死体を撮ってならないことになっているのはなぜなのか”という意味の発言をしていた。しかし平和な日本と戦時下の外国では社会情勢も常識も異なっており、外国でやっているから日本国内でもやっていいということにはならないだろう。遺族が遺体映像の公開を望まないこと自体はどこの国でも同じだろうが、そうした人間としての自然な感情とは別に、彼らとしては映像を撮ること自体に独特の正義を感じているのだろうと思われる。それはいわば業界内の共通認識であり、彼らの自己表現の手段を確保するためのものだろうから、部外者が何をいっても彼らは動じないはずだ。 前記の映画プロデューサーの発言によれば、最終的にこの映画は作り手・伝え手としての自分らの姿を描いているのだ、というまとめ方になったらしい。ドキュメンタリストのドキュメンタリーということなら、業界内で広く見てもらえばいいだろうと思われる。  なお特典映像では森監督が自らの震災直後の行動について自虐的に語っていたが、彼らが何かすべきことはないかという思いに動かされ、結果として本来業務での行動を取ろうとしたならわからなくはない。同じく被災地の気仙沼市にある「リアス・アーク美術館」では2013年4月から震災関連の常設展示を行っているが、これも美術館本来の役割に沿った形での貢献を志したものと思われる。地元民としてはもう見たくないという声も聞いたが、実際見れば学芸員の真摯な思いが伝わって来て、半端なドキュメンタリー映画との差が際立つ気がした。
[DVD(邦画)] 3点(2014-03-27 22:51:58)
1117.  マタンゴ 《ネタバレ》 
最初にこれを見たのは比較的若い頃だったと思うが、その時点では、極限状態のもとで脆い人間関係が崩壊し、個人の欲望が剥き出しになる展開に嫌悪感を覚えた。また普通、この手の話では最低でも主人公とヒロインがペアで助かるのが常識だったが、この映画では「恋人にもキスさせない」清純派の女性が快楽の森に取り込まれてしまう結末が衝撃的で、とにかく感覚的に嫌な映画という記憶が残った。しかしいま見ると、そういった人の神経を逆撫でする要素もそれほど気に障らないのは、要は自分が歳をとったせいかと思う。 一方で、同時上映の若大将映画の主人公がヨット部員だったというのは偶然とも思われない。この映画では、大学で同期だった金持ちと貧乏人の息子が友人のようでいて実は越えられない壁があるという設定になっており、若大将映画では表面化していないものをわざわざほじくり出して見せたようなのが皮肉に感じられる。  ところで、この映画にはホジスンの原作から直接翻案した小説版があり、読むとシンプルな内容で不可解な点はない。しかし映画化に当たって付加したと思われる部分に関しては少々難があるように思われる。文明批評的な意味があるのはわかるが、生存のためにキノコに手を出すことと、快楽への欲求を区別なく扱っているのは納得できず、また最後の特殊メイクについても製作側の意図がはっきりしない(ネット上には非常に興味深い解釈もあるが転載は控える)。そのため全体として収まりの悪いストーリーになっていると感じられたのは残念である。 なお個別の場面としては、女性二人が雨の中を食料採集に出て、海岸で岩海苔か何かを取っている間、二人の頭の中でそれぞれの“東京の音”が鳴っているところは印象に残る。ここで流れる「水の溜まった…」の退廃的で物悲しい歌と、病院の場面で見える毒々しいネオンサインが、自分にとってこの映画のイメージを決定づけており、そのおかげで難はあっても低い点をつける気にはならない。また自分などが指摘するまでもなく、水野久美さんの魅力満開の映画でもある。
[映画館(邦画)] 7点(2014-03-16 12:35:01)
1118.  遺体 明日への十日間 《ネタバレ》 
被災の直接描写は省略されているが、どうせもう見たくないので結構だ。死んではならない多くの人々が死んで、自分などが生きているのが情けない。劇中では若い女性がそのようなことを言っていたが、この人物にこの台詞は似合わない。  ところで原作の登場人物のうち、映画では民生委員の人物を主人公とすることで“人間の尊厳”に焦点を当てようとしていたらしく、これは題名との関係でも妥当と思われる。ただし原作では、被災地で働いた全ての人々がそれぞれの職務を果たそうと苦闘したことを伝えているのに対し、映画ではいちいち大げさに嘆いてみせる饒舌なこの主人公が特別の存在感を発揮していたのは正直なところ違和感を覚えた。 また原作は現地の実態を淡々と伝えようとしたかに見えているが、映画では明らかに独自のお話を作っているのがどうも気になる。現実には肉親のことを後回しにしても職務を優先した人々が多くいたはずだが、映画では友人と連絡が取れないという理由で部屋の隅に隠れてしまうような人物をわざわざ出してきて、こんな男の成長物語など見たくもないという気にさせられる。 そのほか原作から台詞だけを借りて来て周辺事情を伝えていないため、登場人物の真意がわからず苛立たしいだけの場面もある。こういう題材を扱ったものを低評価にすると人格を疑われるかも知れないが、残念ながらこの映画にはあまりいい点を付ける気にならない。  なお個別の場面としては、女性職員が小学生の遺体を見て泣き出したのは唐突で不自然だったが、ただし取り乱してしまってわけのわからない行動になっている様子自体は迫真の演技とも取れる。また目の前で娘を亡くした女性が他人を罵りながらも、実は言っていることが全て自分自身に向けられているのを全身で表現していたのは鬼気迫るものがあった。ほかにも女性の嗚咽は聞いていてつらいものが多かった。
[DVD(邦画)] 5点(2014-03-14 20:51:09)
1119.  魔女の宅急便(1989) 《ネタバレ》 
魔女といっても特別のものではなく、基本的には絵描きやパン職人と同列ということらしい。キキが商売を始めるに当たってまず電話を引こうと考えたのは偉いが、それを聞いたおソノさんがさらに現実的な提案をして、夫婦との互恵的な関係に組み込んでくれたのはさすが大人と感じられる。 本人としては好意を届けたつもりでも好意が返るとは限らないわけだが、思いがけずちゃんと好意で報われることもあり、その相手にまた好意を返せば好意が循環していくことになる。終盤ではキキが街じゅうの願いを一人でかなえる形になっていたが、これが好意の循環の範囲を都市全体に拡大させるきっかけになり、結果としてこの街に欠かせない唯一の存在としての位置づけを確固としたものにしたと思われる。いったん突き抜けてみれば、身なりがどうとかいう問題もどこに消えたかという感じになって、このことがまた周囲との壁を取り払うことにつながっていたようだった。  ところで初見時(90年代)には、途中でジジがしゃべれなくなったのを見て自分としても世界の終わりが来たような気がしたが、しかし改めて見てみると単にジジ側の事情でそうなったのであり、キキの落ち込みとたまたま時期が重なっただけらしい。これは運が悪かったともいえるが、彼女の場合はちゃんと周囲の人が応援してくれており、見ている側としても嬉しくなる。世の中いい人ばかりでもないわけだが、結果的にいい人に出会えるのも才能のようなものだろう。天に祝福されたようにも見えている、本当にかわいい魔女さんである。 なお映像的には、夜空の月を背景にした場面をはじめ全編を通じて絵が美しく、また高空を颯爽と飛ぶのが見ていて心地いい。本来こういう類の話は趣味でも何でもないのだが、見れば楽しくしあわせなアニメであり、同時に優れた映像作品と感じられる。
[DVD(邦画)] 8点(2014-03-14 19:55:22)(良:1票)
1120.  お色気戦隊 熟レンジャー<OV>
いいところを書いておくと、まず「ムーンパイオツ」の解説がバカバカしくて笑った。 それから戦隊メンバーに関しては、特に熟好みでもないので全員どうでもいいとも言えるが、それとは別に女性議員役の人(坂本三佳)は、グラビア時代を含めネタ元の人物などと比較にならないほど可愛く見えるので、そういう意味ではこの人だけ見ていれば済むような映画だったともいえる。  ところで自分としてはレッド役の人がアイドルだった時代を知っているが、同世代というわけでは全くなく(向こうがかなり上)、「わたしの彼は左きき」といったような歌を愛聴(愛唱)しているわけでもなく、「左きき~」の振付を真似できるわけでもなく、従ってこの人に強い思い入れがあるというわけではない。しかしそれでも個人的にはこのおねえさんがちょっと気になるというのが実態である。 昔はこの人も顔があまり好みでないと思っていたが、この映画のついでに動画投稿サイトで当時の映像を見てみると見事に可愛らしいので見直してしまった。本当に昔のアイドルはその辺の一般人とは隔絶した魅力のある存在だったのだろうと思うが、それがこの映画(OV)からも感じられるかというと、それはまあ見る人によるというしかない。しかし結果として、自分としては何かアイドル映画でも見たような気分になった…というわけで、作品情報の「ジャンル」のところに「アイドルもの」を加えたくなったが、世間の理解が得られるかどうか不明のため控えておく。
[DVD(邦画)] 3点(2014-02-23 10:33:45)
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