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 > かっぱ堰 さんの口コミ一覧。57ページ目
かっぱ堰さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1244
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

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1121.  デスブログ 劇場版 《ネタバレ》 
乃木坂46のメンバーが主演するホラー映画シリーズ3作の2つ目で、主演は中田花奈という人である。「劇場版」とあるが、ほかにOV版とかTV版とか小説版があるわけではないらしい。監督はTVで「熱いぞ!猫ヶ谷!」「もっと熱いぞ!猫ヶ谷!!」といったものを撮っている人で、キャスト配列順の2番目にいる秋月三佳という人(ミキティ役)はこの番組との関連で出たものと思われる。 内容としては、当初はコメディ調でガールズトークが面白く、また登場人物の超素朴なやり取りに爆笑させられたりもするが、短い場面をあまり掘り下げないで次々つないでいくうちに、これはやはりホラーだったのだと思わされる展開になっている。ほのぼの感の中に微妙な不安を織り交ぜながら進める形になっており、これで途中までは結構面白いと思って見ていた。 しかし中盤以降、疑惑の対象が次々変わっていくようなのはいいとして、最後の収めどころがどこだったのか全くわからないのは困る。加えて主人公の感情表現が延々と続く場面が多く、特に呼吸が荒いのと、よろつく演技がくどいのには閉口した。これはさすがに演者のせいとばかりはいえないだろうと思われる。 そういうわけで、決して嫌いではないが褒められない映画になっている。  なお前記2人以外の出演者は宮原華音、高橋優里花、青木梨乃、森田桐矢といったところであり、自分としては知らない人ばかりだが(主演も同様)、このうち誰かに関心があれば見てもいいかも知れない。個人的には高橋優里花という人(「まど」役)が、やかましいがなかなか面白かった。  [2022/9/24追記] 8年も経って見返すようなものでもないが、同シリーズの「死の実況中継 劇場版」「杉沢村都市伝説 劇場版」を見たついでに再度見た。ほとんど初見時の印象そのままだが、学園ラブコメの雰囲気から入るホラーというのはユニークかも知れないと改めて思った。 事件の元凶が絞り込まれず拡散して終わったように見えるのは、当面のストーカーが逮捕されたとしても、似たようなのがそこら中に蔓延しているので全く安心できない世の中だという意味か(??)。それだとネットで個人情報を晒すことの危険という、当初の問題提起から逸れた形で終わったようでもあるが、しかしそんなことはこの時点で既に常識だった気もするので、それだけでは不足と思ってヒトコワ要素を補強したということか。何にせよ最後はひどい締め方で、主演の人はお疲れ様だった。
[DVD(邦画)] 3点(2014-08-12 19:25:05)
1122.  呪怨 白い老女 《ネタバレ》 
[2018/9/11修正、記載量削減] オープニングとエピソード構成は基本的に旧作を踏襲しているが、終盤で一気に全部を解説してみせた上で、全編で最も心に訴える場面を最後に置いていたのはこのシリーズとしては特異に見える。 一方で性的虐待と惨殺の場面に子役が直接関わっていたのは見ていてつらいものがあり、これで大幅に減点したくなったというのが正直なところだが、ラストで何とか挽回した感じにはなっていた。 なお本質的な問題ではないが、主人公の女子は高校生には全く見えない。  [2018/9/11追記] 久しぶりに見たが、小児性犯罪に対する個人的な(社会的にも)拒否感がさらに増しているため、この機会に点数をさらに落としておく。 なおこの映画最大のイベントは終盤の一家惨殺だろうが、単に試験に合格できない男が自暴自棄になっただけのようで現世的な理由が明瞭すぎる。性的虐待に関しても、この男なら呪いがあろうがなかろうがやりかねない雰囲気になってしまっており、このシリーズの特徴である理不尽さが不足している。そういう意味でも番外編の印象が強い映画になっている。
[DVD(邦画)] 3点(2014-07-07 21:46:36)
1123.  呪怨2<OV>(2000) 《ネタバレ》 
前作の最後に出た北田良美さん(演・藤井かほり)が美形で目を引いたが一瞬だったので、この人を見るために続けて2も見なければならない気はしていた。しかし実際に続けて見ると全体の4割程度が前作のおさらいのため非常に苦痛であり、これは大きな減点要因である。 新作部分については前作並みだが、当初の家を離れて拡散するのでは「リング」との違いが明確でなく、田舎の実家に行くのも既視感がある。作品世界としての広がりを持たせるためには元の家に閉じこもるばかりでもいられず、練馬の家を本拠地にしながら母子が各地に出張していたということだろうが、終盤でいきなり増殖したのはさすがに羽目を外した印象があった。 また練馬の夫/父親が生前に出かけて惨劇を起こしたアパートが今回新たな呪いの発生地になったようだが、これはその後にどうなったのかわからず、呪いを拡大させる試みにしても単発に終わったようである。  なお評価したい点として、前記の北田良美さんが夫を無造作に撲殺するのが今回最大の見どころだった。また終盤の中学校で、バカ男子の罵詈雑言に賢い女子が一歩も退かず対抗していたのが痛快で(「それでも男?」という台詞がすごくいい)、こういう微妙にユーモラスな場面が味わいを出している気がする。
[DVD(邦画)] 3点(2014-07-07 21:46:32)
1124.  海と夕陽と彼女の涙 ストロベリーフィールズ 《ネタバレ》 
主要人物がみな可愛いので多少のことは許すといったタイプの映画だが、別に外見だけで優遇しなくても、個人的には演技の面で特に不満は感じない。特に佐津川愛美の情けないような泣き顔は微笑ましいというか笑ってしまう。 しかし当然ながら話の内容には全く感心できない。特に終盤で、みんなが友達になれないのは学校のせいだ、大人のせいだと言っていたのはいかにも前世紀的な発想で、かつ劇中でそのことが十分に表現されていたとも思われず、制作側の思い込みがここで唐突に表面化したようにしか見えていない。またどうすれば友達になれるかといった話も説明的で底が浅く、そんなことを台詞で延々と言われて死神までが感動したというのも難がある。それよりも、例えばイチゴの持つ意味をもっと明瞭にして、高校生の友情物語が素直に心に染みるよう作ってもらいたかった。 ほかにも苦情を書けばいくらでも出るが、それでも決定的に悪い印象にならないのはやはり主要人物4人のおかげである。また主人公の姉(演:三船美佳)が恐ろしく可愛気のない女になっていたのは少しビビった。そういったこともあって、点数は少し高目に付けておく。
[DVD(邦画)] 3点(2014-06-28 23:50:45)
1125.  長篇怪獣映画ウルトラマン 《ネタバレ》 
一番乗りだが、これまで誰も書かなかった理由はわかる。要はTVからの編集であり、TV放送時の映像をいつでも見られる現代ではほとんど意義が感じられない。ただ全体構成としては一定の工夫をしており、スペシウム光線で型どおり怪獣を倒す場面をいわば晴れの見せ場として最後まで取っておく形に作ってある。最初のベムラーをウルトラマンでなく科特隊(ハヤタ)が退治したことにしていたのもそういう理由と思われる。 ところで、科特隊が最初の竜ヶ森から帰ってきたところ「次の事件が待ち受けていた」ということでいきなり多々良島に向かい、「多々良島から帰ったその翌日」にまたアラシがジョンスン島へ派遣されるといったように、劇中の日程があまりに密なのは変だが、とにかく科特隊は忙しい、ということが強く印象づけられる映画だったといえる。 また最初のベムラーに続いて多々良島のマグラーも科特隊がやっつけていたので、どうせならレッドキングも科特隊が倒せばよかっただろうという気になる。編集だけでそれをやるのはさすがに無理かも知れないが、せっかくなのでこの機会に、例えば1時間以上にわたってウルトラマンが活躍せず、人間側(イデとか)だけが死力を尽くす話にすればかえって面白かったのではないか。現代の目で見ればそういうアナザーストーリー的なものも期待してしまうわけだが、まあそれを当時の映画に言っても仕方ない。
[DVD(邦画)] 3点(2014-06-11 20:27:38)
1126.  タイガーマスク(2013) 《ネタバレ》 
ここのキャスト欄にある「濱田ここね(女優)」は映画「おしん」(2013)の主役を務めた人である。探してみると「ちびっこハウス」で伊達直人の顔にトラ模様を描いて笑っていた子がそうだろうという感じだったが、自信がないので間違っていたらご指摘いただきたい。なおクレジットには本名の「濱田心音」で出ている。 それで映画の内容としては、要はタイガーマスクの誕生秘話のようなものである。「お金持ちの紳士」に全く見えないミスターXは見たくないが、主演俳優はかなりまともな感じで主人公として悪くない。温和な風貌のため、子どもらと一緒に遊ぶ姿も似合っていた。
[DVD(邦画)] 3点(2014-05-26 21:21:57)
1127.  バカバカンス 《ネタバレ》 
同じ監督の「くらげとあの娘」(2014)というのを見たのでこれも見たが、けっこう共通点があるように見える。こういう作風ということなのか、あるいは後の映画の方でアイデアを流用したということか。 まず題名のとおり、主人公が本物のバカに見えるのは非常に苛立たしい。これが思春期の少年少女なら少し優しい気持ちで見てあげることもできなくはないが、一応の大人が主人公であるからにはこんな奴は勝手にしろと突き放して終わりである。これで以前は彼女と一緒に住んでいたということ自体がそもそも信じられないが、特に変だと思ったのは、男女関係をすっ飛ばしていきなり子どもに結びつこうとするところである。 個別要素を見れば共感または理解が可能なものも当然あり、また映画的表現の範囲として許容できるものもあるわけだが、全体として見れば自分としては拒否感を催すものになっている。要は一般向けにできておらず初めから間口が狭いのだと思われる。 ちなみに個別の場面としては、劇中男女が別々の場面で同じように耳の中を洗っていたのには嫌悪を覚えた。
[DVD(邦画)] 3点(2014-05-18 01:23:31)
1128.  311 《ネタバレ》 
震災関連の映像記録に若干の素材を加えた意味はあると思われる。中で印象に残ったのは、大川小学校の児童の母親が“仕事があったので迎えに来なかったが、来たとしても学校側の指示に従ってしまって、結局は一緒に流されていただろう。一緒ならそれでもよかったが。”という意味のことを述べた場面だった。また途中で浪江町の赤宇木集会所が出てきたのは少し驚いた。  ところで本編中では遺体の撮影に遺族が怒って棒を投げる場面があったが、DVD特典で映画プロデューサーが語っていた後日談を聞くと、この人物も後になっていわば“反省”し、逆に制作側を励ましていたとのことで、最終的には遺族の心情は度外視でも可ということにされていたようである。 また同じ特典映像では別の出演者が、“戦争取材では死体などいくらも映すのに、今回の震災では遺体なり死体を撮ってならないことになっているのはなぜなのか”という意味の発言をしていた。しかし平和な日本と戦時下の外国では社会情勢も常識も異なっており、外国でやっているから日本国内でもやっていいということにはならないだろう。遺族が遺体映像の公開を望まないこと自体はどこの国でも同じだろうが、そうした人間としての自然な感情とは別に、彼らとしては映像を撮ること自体に独特の正義を感じているのだろうと思われる。それはいわば業界内の共通認識であり、彼らの自己表現の手段を確保するためのものだろうから、部外者が何をいっても彼らは動じないはずだ。 前記の映画プロデューサーの発言によれば、最終的にこの映画は作り手・伝え手としての自分らの姿を描いているのだ、というまとめ方になったらしい。ドキュメンタリストのドキュメンタリーということなら、業界内で広く見てもらえばいいだろうと思われる。  なお特典映像では森監督が自らの震災直後の行動について自虐的に語っていたが、彼らが何かすべきことはないかという思いに動かされ、結果として本来業務での行動を取ろうとしたならわからなくはない。同じく被災地の気仙沼市にある「リアス・アーク美術館」では2013年4月から震災関連の常設展示を行っているが、これも美術館本来の役割に沿った形での貢献を志したものと思われる。地元民としてはもう見たくないという声も聞いたが、実際見れば学芸員の真摯な思いが伝わって来て、半端なドキュメンタリー映画との差が際立つ気がした。
[DVD(邦画)] 3点(2014-03-14 19:55:08)
1129.  ことりばこ<OV> 《ネタバレ》 
ネット発祥の著名な怪談を題材にした映画ということになっている。 冒頭に文章で延々と説明が入るので、元の話を下敷きにしているのはわかるが中身は別物になっている。元の話がかなりまともにできている(素人の創作とすれば秀逸)ので、その通りに映像化したものを見てみたいとは思うが、そのようにできない事情があるのかも知れない。 ホラー映画としてはどこかから既成のイメージを借りて来ただけのところもあるが、しかし見せ方や演技でけっこう雰囲気と迫力を出している。出演者も若年者らしく自然にふるまうべきところは自然に見せる一方、演技すべきところはそれなりに演技しているように見えており、主要キャストについての印象は悪くない。   物語に関して真面目に考えると、機能不全のおかげで(いわば代償として)生き延びたはずの主人公が、結局は逃れられずに終わったことで、やはり本当に怖いのは呪いよりも生きた人間だということが言いたかったのかと思われる。しかしそれが見る者の心情に訴えかけるかというとそうでもなく、やはりまず村人の演出に問題があって真面目に見る気がしなくなるのと、片思いの先輩がそれほど魅力的な人物でもないので、主人公の純な心情が素直に受け取れないというのが残念なところである。またその機能不全ということ自体も理屈先行という感じで、特にこの主人公をめぐるドラマがもう少しうまくできていればという気がした。 結果として、それなりに作ろうとしているようには見えたが惜しい映画だった。
[DVD(邦画)] 3点(2014-01-09 21:24:04)
1130.  湯殿山麓呪い村 《ネタバレ》 
終始殺伐とした雰囲気で観客が共感を寄せる人物が誰もおらず、盛り上がりにも欠ける地味な映画であり、不気味な予告編も実は完全なこけ脅しである。江戸時代の呪いが現代に生きているというような内容で、戦中期に起こった事件が現代との間を中継ぎしている点では八つ墓村のような構造になっているが、出来事の間の連関が不明で運命性のようなものは感じられず、劣化八つ墓村といった印象がある。  ところで劇中の「新学説」については、劇中人物が言っていたテレビの視聴率よりも観光資源の整備に例えた方がわかりやすい。江戸時代の寺社参拝は現代でいうツアー旅行のようなもの、という話は90年代には聞いていたように思うので、この基本的な考え方自体は否定できるものではないと思われる。ただしこの映画の「協力」として、地元の村の名前が挙がっているのには正直呆れる。また実物の即身仏も映っているので寺院も撮影に協力したということかも知れないが、実在の信仰の山に対して侮辱的な内容であるにも関わらず誘客につながるならどんな映画にも協力するというのでは、この新学説の信憑性を自ら高めるようなものである。まあ当時は現実問題として拒否することなどできなかったかも知れないが、少なくとも今なら観光誘客にせよ映画誘致にせよ、もう少しまともな意識のもとで行われているものと信じたい。   なお、変に真面目な映画のため笑えるところがないのは残念だが、終盤で主人公が元恋人を殴った場面では、冒頭にあったように死んだと見せてウッソピョーンと復活するかと思ったらそのまま死んでいたのが意外だった。
[DVD(邦画)] 3点(2013-11-19 00:07:16)
1131.  燃えよピンポン(1997) 《ネタバレ》 
ギャグ満載でノリがいいのは客観的には理解できる。キャストも適材揃い?で、この方向性としては一つの理想形なのかも知れないが、しかし個人的な問題としては全く笑えないのが困る。この点では「絵里に首ったけ」(2000)の方がまだましであり、これが関西だとか大阪だとか言われて正当化されると、かえって異文化の壁は越えられないということを実感させられてしまう。唯一、殺人犯の立てこもり場面で、その場に集められた周辺住民?が結構面白がって登場人物の行動をのぞき込んだりしているのだけは可笑しかった。  ところでメイキング映像で、“芝居が濃すぎて、見ている人がウエっとなるのではないか”と主演女優が語っていたのを聞くと、さすがに向こうの人もこれで普通だとまでは思っていないことがわかる。このメイキングを見ていると、主演女優やライバル役の女優がしゃべっているのがユーモラスで普通に面白く、また監督がこの映画にかけた意気込みについて真面目な顔でコメントしていたのも微妙に可笑しい。全体として可笑しい雰囲気は伝わって来るのだが、ただ個別のギャグとしては笑えなかっただけだと自己分析している。  なお、笑えないと思いながらも最後まで見ていると次第にこの主演女優が好きになって来たので、そういう意味では自分にとっても無価値な映画ではなかったかも知れない。それから劇中に突然挿入される“ミュージカル”は、同じ監督の「乙女のレシピ」(2012)にも共通する趣向と思われる。エサが今どきハワイ旅行というのも同様であり、この辺からあったネタの使い回しだったらしいことを発見できたのは若干の収穫だった。
[DVD(邦画)] 3点(2013-09-09 19:57:58)
1132.  制服サバイガール I 《ネタバレ》 
DVDの宣伝文を見ると、“女子高生アクション”をクールジャパンの旗手たるアニメに比肩しうる可能性を持った存在であるかのように位置づけており、その発想自体は買わないでもない。それを真面目にやって実証してくれれば褒めたいのだが、この映画に関しては期待する方がアホだったという結果になっている。 何しろ女子高生が7人も出ているのだから、全員に思い切り戦ってもらえば観客としても満足感が得られるだろうが、実際はゾンビ風に感染していく設定のため同士討ちが多くなり、最終的に本気で戦うのは優等生・不良グループそれぞれの中心人物だけというのが面白くない。オヤジどもが押し寄せて来るのを「七人の侍」よろしく女子高生がぶち殺していくような話だったら面白かったと思うが。 また主人公に関しては、誰に教わらなくとも薬剤噴霧器やチェーンソーの使い方を知っているのは頼もしく思われるものの、優等生らしく途中で妙に弱気になったりするのは見たくない。ただしさすがに終盤だけは頑張ってみせてくれたので、ここは花マルをあげたい。 結果的には①飛鳥凛が主演(個人的趣味) ②その他女子高生がたくさん出る、という以外に意義の感じられない映画だったので、この2つに計3点をつけておく。
[DVD(邦画)] 3点(2013-07-31 19:23:30)
1133.  口裂け女 リターンズ 《ネタバレ》 
自分の知る限り、口裂け女の起源を最も古い時代に置いた映画である。従来の常識からすれば発想にかなり飛躍があるが、それでも70年代の都市伝説との関連付けをちゃんとやっているのは真面目ともいえる。また公式HPでは主人公を“口裂けハンター”と称しているが、村祭に行ってトラブルが起きるというような展開にも「妖怪ハンター」シリーズのような雰囲気が感じられる。そのほか硫酸が出るのは「口裂け女2」(2008)へのオマージュかも知れない。 一方、民俗学専攻の主人公が終盤でまとめていた結論を聞くと、この映画はどうやら古代以来のわが国社会構造に根底から疑問を投げかけているらしいのだが、これがまた一体こんな話をどこから仕入れて来たかという感じでコメントする気にならない。またラストこそ泣ける映画風にまとめてあるものの、それに先立つ住民の描写を見ているとバカ映画のようにしか思えず、どこまで真面目に見ればいいのかわからないのは「制服サバイガールII」(2008)のようでもある。  ところで前置きが長くなったが本題に入ると、まず冒頭から若手女子4人が揃って出るだけで豪華キャストと思ってしまう自分はどれだけエロオヤジなのかと思うが、若ければ何でもいいというわけでは決してなく、よく見れば主人公以外もそれぞれ個性的な人物を揃えているので少しずつ見所はあると思える。公式HPにある“アイドルホラー”というジャンル設定は、何歳までがアイドルかという問題を別にすればまあ妥当だが、ちなみにホラーとしては全く怖くない。 また問題のレイコさまに関しては、口が大きいだけでなく歯並びまで悪いのは非常に不幸なことだが、支障があるのは顔だけで髪型や体型や服装はけっこう現代風なので、顔さえこうでなければ、というのは誰しも考えることと思われる。特に胸の谷間に関しては、主人公よりレイコさまが明らかに勝っていたことは指摘しておかなければならない。 そういった面から一定の評価をすべき映画だと感じられたので、必要以上に貶めることなく適正と思われる点を付けておく。
[DVD(邦画)] 3点(2013-07-28 18:47:25)(良:1票)
1134.  純愛譜 《ネタバレ》 
当初の予定としては、一応見てからせせら笑って2点とか1点とか付けてやるつもりだったが、実際見るとそれほどでもない。主役は当初さえない顔に見えたがなかなか味のある俳優だし、またストーリーはよくわからないながらも何かじっとりした説得力があると感じられる。それが俳優の演技なのか監督の力なのか国柄のせいなのか、映画通でない自分には分析的に説明できないのが残念である。 ただし、やはりどうしても困ったことだと思うのは、男の方がこれほど徹底的に気色悪い・汚らしい・変態なところを見せつけなければ映画にならないのか、ということである。少なくともわが国では、女子トイレで(それも職場の)常習的に覗きをするような男が恋愛モノの主人公になる資格はないわけだが、向こうは下世話で露悪的なのをリアルとみなす国民性なのかも知れず、まあこれが異文化というものだと思うしかないだろう。  ところで劇中では、“痛い”とか修学旅行の写真とかで何やら運命的なものが演出されてはいたようだが、それでも最後にアラスカで2人が出会うというのはかなり強引な展開に思われる。あえて引き合わせずにネット上の恋で終わらせることもできたはずだと思うが、そこはやはり物理的にモノにしなければ気が済まないということか。そもそも主人公も最初からそういうことしか頭になく、それで毎日悶々としていた感じに見える(心情はわかるが肯定はしない)。 またヒロインに関しても、友人が出産の決意をしたことなどで気分が生殖の方へ向いて来たらしい描写が見られ、一方ではその友人の彼氏がイラン人だかイラク人だったことで、外国人との心の壁が低くなったようにも思われる。もしかするとこの映画は、日本人(女性)の恋愛市場をアジア(の男)に開放せよという、今日の目で見れば非常に先駆的なメッセージを含んでいるのかも知れない。 しかし本当にそういう目的の映画だったとすると、この内容では明らかに失敗であり、また個人的には「地球防衛軍」(1957)という映画を思い出す(ほとんど誰も知らないだろうが)。主人公とヒロインの国を逆にした場合に、このような合作映画は成立するだろうか。
[DVD(邦画)] 3点(2013-07-01 21:32:14)
1135.  失恋殺人 《ネタバレ》 
ここまでの平均点が妙に高いので困惑する。 見た動機としては皆さんと同じだが、根が真面目なので原作から先に読んだ。読むのに5分程度の超短編なのに、これを「完全映画化」すると時間が20倍に拡張されるというのはよくわからない。原作もそれほど内容のある話ではないが、映画では原作固有のアイデアが骨抜きになってしまい、ただの痴情殺人と化している上に題名も意味不明になっている。 またドラマとしては、劇中の夫婦がそれぞれに必死なのはわかるが、妻と浮気相手の関係がどこまで本気なのかわからず、昼間からこんな所で何やってんだか、という印象しかない。最後の男の行動は本気度を示したようにも見えるが、実は単に自分の社会的地位にこだわった結果とも取れるし、ラストで出るテーマらしきものも真に受けていいのか怪しい気になる。 一方、登場人物で少し注目したのは医院の事務員で(台詞では看護婦)、この人が出て来たところで面白くなるかと期待したのだが、結局それほどでもなく肩透かしだった。女探偵も好人物ではあるが行動が定型的すぎる気がする。また主演女優については、脱がなくてもいいので(脱いでもいいが)もっと普通に魅力的に見える映画に出てもらいたいものだと思う。  なお評点に関しては、自分のせいで平均点を落とすのは誠に心苦しいが、宮地真緒・星野真里・山田キヌヲの3女優を讃えて合計3点だけ献上する。男にはやらない。
[DVD(邦画)] 3点(2013-04-15 20:49:36)
1136.  お色気戦隊 熟レンジャー<OV>
いいところを書いておくと、まず「ムーンパイオツ」の解説がバカバカしくて笑った。 それから戦隊メンバーに関しては、特に熟好みでもないので全員どうでもいいとも言えるが、それとは別に女性議員役の人(坂本三佳)は、グラビア時代を含めネタ元の人物などと比較にならないほど可愛く見えるので、そういう意味ではこの人だけ見ていれば済むような映画だったともいえる。  ところで自分としてはレッド役の人がアイドルだった時代を知っているが、同世代というわけでは全くなく(向こうがかなり上)、「わたしの彼は左きき」といったような歌を愛聴(愛唱)しているわけでもなく、「左きき~」の振付を真似できるわけでもなく、従ってこの人に強い思い入れがあるというわけではない。しかしそれでも個人的にはこのおねえさんがちょっと気になるというのが実態である。 昔はこの人も顔があまり好みでないと思っていたが、この映画のついでに動画投稿サイトで当時の映像を見てみると見事に可愛らしいので見直してしまった。本当に昔のアイドルはその辺の一般人とは隔絶した魅力のある存在だったのだろうと思うが、それがこの映画(OV)からも感じられるかというと、それはまあ見る人によるというしかない。しかし結果として、自分としては何かアイドル映画でも見たような気分になった…というわけで、作品情報の「ジャンル」のところに「アイドルもの」を加えたくなったが、世間の理解が得られるかどうか不明のため控えておく。
[DVD(邦画)] 3点(2013-01-28 20:58:20)
1137.  ガメラ3 邪神<イリス>覚醒 《ネタバレ》 
この映画では前作の設定を引き継いで、ガメラの行動原理についてうまく整理をつけた印象がある。そしてガメラはやはり人間の味方だったことがわかるが、正確には、自分を助けてくれる人間がいるからガメラも人間を守るということらしい。 一般論として、仮にガメラが災害出動したとすれば(しないだろうが)、一方的な人助けなので万人に感謝されるだろう。しかしギャオスのような外敵と国内で戦闘すれば今回のように巻き添えが出たり、一般民を見殺しにせざるを得なくなる場面もある。それでも可能な限り個別の人助けもするだろうし、特に年少者を守ろうとするのは人情として当然のことである。たとえ被害者が出るとしても、ガメラがいない方がいいというのは本末転倒であり、いなければ外敵を利し、被害者は増えるばかりということになる(劇中では、ガメラがいるからギャオスが来るのだ、という屁理屈までは出なかった)。それが人々を守るということの現実だろう。そういう自分も、身内が死ねばガメラを恨み、怒りは一生消えないかも知れない。しかしガメラの立場がわからないほど理性に欠けてはいない。 劇中では、大人っぽくなった浅黄ちゃんがあくまでガメラを信じ、ガメラもそれに応えていたが、自分もこのガメラを信じる。彼は強い意志と力を持つだけでなく、人間同様の心を持った誠実な生き物であり、最後まで“ぼくらのガメラ”だった。これにより平成ガメラ(映画でなくキャラクターとしての)に対する個人的評価が確定できる。 上記のほか、女性鳥類学者の「生物は最後の瞬間まで生きようとします」という台詞には共感できた。人類はきっと生き延びるだろう。また元警部補がどこまでも逃げようとして逃げ切れず、最後に立ち向かう覚悟を決めた場面も好感が持てる。  評価できるのは以上である。映像面は、現代の映画ならこの程度で当然ともいえる。渋谷の場面は、破壊衝動を満足させたい観客のニーズに応えるためか徹底しすぎで、これをやるなら昭和ガメラの第一作に戻るか別映画ですべきだった。 また京都を火の海にした新キャラクターの面々は、こうなる前に全員死んでもらいたかった。というか映画が始まる前に死んでいろ。バカにしか見えない少年も一緒に死ねば本望だったろう。一体何を作っているつもりなのか。
[DVD(邦画)] 3点(2013-01-20 08:46:38)(良:1票)
1138.  宇宙怪獣ガメラ 《ネタバレ》 
別のガメラ映画では過去映像を長々と使い回ししていて落胆したが、この映画は初めからそういうものとわかって見たので個人的には問題ない。 内容としては、一度は手放したカメがガメラになって戻って来て、最後は宇宙に去るというのは昭和ガメラ第一作への回帰を意識したのかと思える。が、それ自体にそれほど重い意味はなさそうである。また過去映像が重厚なのに劇伴が妙に軽快で、ドラマ部分も30分番組程度の軽さであり、ちょっとお色気の場面(おねえさんが短パンでアクション)もあるのは東映TV特撮を見ているようだった。ほか主人公の少年の歌う「ガメラのマーチ」(=主題歌)は、どう頑張ってもちょっと受け入れがたいものがある。  ところでこの映画ではガメラの存在感が薄い代わりに、善悪計4人のおねえさんが出ているのが少し豪華で、うち失敗続きで哀れっぽい悪玉のおねえさんを応援したくなるのは製作側の狙い通りだろう。善玉のおねえさん方は武器を持たない宇宙人とのことで、戦力不保持の平和日本に滞在しているのはふさわしいと思えるが、ガメラにばかり頼るわけでもなく自己犠牲も厭わないのはなかなか覚悟が据わっている。大きいおねえさんはいかにも強そうだったが、小柄に見える2人にももっと活躍してほしかった。  ほか具体的な場面として、亀有交番の警官の台詞には不覚にも笑ってしまった。一方でゴジラ映画を揶揄するような場面も挟まっていたが、これは笑えるというより、他人のことなど言えるのかという感じだった。これが昭和ガメラの最後というのはやはり寂しいものがあり、ぼくらのガメラもここまで落ちたかというのが正直なところだが、ただ過去怪獣総登場の上に他メディアからの引用やパクリまで入れ込んだ賑やかさは、「ゴジラ FINAL WARS」の雰囲気に通じるものがあるように思われる。
[DVD(邦画)] 3点(2013-01-19 10:07:17)
1139.  ちーちゃんは悠久の向こう 《ネタバレ》 
原作は全体的に変な話だが、映画ではこれを大規模に改変し、主要部分を普通に切ない青春物語のように仕立ててあるので、その流れで見ればラストも爽やかに感じられるかも知れない。しかし青春物語というのはあくまで表層だけのことで、実は無邪気な顔で邪魔者を容赦なく排除し、恋敵の身体を奪い取って心を抹殺する天然の残酷少女を描いたという見方もできる。映画ではそういう二重の解釈が可能なように作ったのかも知れないが、それにしてもこの映画では全体として純愛ストーリーの印象が非常に強いため、ラストの違和感だけが突出して見えたというのが実感だった。映画のちーちゃんは決して嫌いでないが、ラストがこれではドン引きである。 また、先輩が理不尽な仕打ちを受ける理由が「のっぺらぼう」だからというのはまずい言い訳にしか感じられない。この映画を見る限り、この人はこのままで充分に個性的な魅力があり、かえって台詞の説明の方に説得力がなくなっている。こんなに可愛く見せておいて原作通りのラストでは、先輩があまりに可哀想ではないか。 そういうことで不満の多い映画ではあるが、主演女優が嫌いでない(それが見た動機)のと、先輩役もかなりいい感じだと思った(何かすごく可愛い)ので、極端に低い点にはできない。子役の2人も微笑ましい。
[DVD(邦画)] 3点(2012-09-24 20:03:17)
1140.  山形スクリーム 《ネタバレ》 
監督兼落武者の人物には全く関心がなく、先生役の女優が素っ頓狂な演技をするのが面白そうなので見た。これはこれで好きだが、できればもう少しまともな役をやってもらいたいという思いも残るし、最後はゾンビなのでもう誰だかわからない。 それで内容に関しては、くだらない映画、と言い捨てて終わりにしたいところだが、監督本人がくだらない映画にしたいと言っているので悪口にならない。また、憎まれっ子世にはばかる的に開き直った感じなので憎めない映画とも言いたくない。全くコメントに値しない映画とでもいえばいいか。とにかく突然の脈絡ない発言や劇中歌のノリなど、監督の独特なセンスにはいちいち付き合っていられない気になる。中で唯一、「うちに代々伝わる歌」のくだりは失笑してしまったが、もう少し全世代に通じるネタを考えてもらいたいものだ。またその後に女子高生が「この子」と言ったのも微妙に可笑しかったが、だから何だというほどのこともない。基本的には全然笑えない映画だが、しかし文芸志向で面倒臭いわりに感動もせず面白くもない映画よりは娯楽性の面で明らかにマシなので、相対評価で採点しておく。 なお余談として、映画のロケに使われた地方は「たそがれ清兵衛」や「おくりびと」では割とまともな扱いなのに、この映画では存在自体がギャグのようになっているが、これは主に標題に冠した県名のせいだろう。「スウィングガールズ」との親和性が高そうな映画である。何にせよ女子高生が最強ということだ。
[DVD(邦画)] 3点(2012-08-28 22:47:31)
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