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イニシャルKさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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1141.  ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!<TVM> 《ネタバレ》 
「ルパン三世」テレビスペシャルの第1作。後の作品のように特定のレギュラーキャラを主役に据えた作品ではなく、それぞれの見せ場がそこそこあるような作風は1作目ならではか。でも、出来としては既に微妙な感じでどこか散漫な印象。ゲストキャラの小生意気な少年がいい味を出している。この少年と母親の再会がドラマとして描かれているが、その母親が色仕掛けを使う敵組織の幹部というのはいただけなかった。そのため、親子の再会シーンは何か急にお涙ちょうだいな雰囲気になってしまったのは見ている側としてはすごく冷めてしまい、もっとこの母親を違う設定で描いていればもうちょっとは良かった気がする。それと五右衛門は既に女に利用されるだけされるというヘタレキャラで、テレビシリーズの頃から徐々にそうなっていったとは思うけど、本当にこのテレビスペシャルではこんなんばっかな気がする。少年の声を田中真弓が演じているが、彼女はクリカンが初めてテレビスペシャルでルパンの声を担当した作品にも出ていたことを思い出した。
[DVD(邦画)] 5点(2015-12-19 11:18:22)
1142.  神戸国際ギャング 《ネタバレ》 
高倉健の東映専属時代最後の主演映画で、菅原文太とも最後の共演作となるアクション映画。なのだけどなんかバタバタしすぎていて落ち着かない印象で、高倉健の演じる役柄も彼のイメージとかけ離れていて違和感を覚える。(どっちかというと文太が演じてしっくりくるような役柄。フリーになるのを前にイメチェンを図ったのか。)それに文太との共演も同年の石井輝男監督「大脱獄」のほうが良かったように思うし、クライマックスの二人の対決もあっけない印象でイマイチ。登場後、すぐに殺されてしまう丹波哲郎や、この後、健さん映画の常連俳優となる大滝秀治が変な日本語を喋る中国人を演じているのもなにかもったいない感じしかしなかった。
[DVD(邦画)] 5点(2015-12-04 22:04:51)
1143.  いつでも夢を(1963)
橋幸夫の代名詞的な代表曲をモチーフにした日活の青春映画で、いかにもそれらしいカラッとした明るさがあり、安心して見ていられるプログラムピクチャーの一本。橋幸夫本人もメインで出演していて「いつでも夢を」のディエットの相手である吉永小百合(どうでもいいが、「あまちゃん」を見た後だとこの曲のディエットの相手と言えば宮本信子を思い浮かべてしまう。)と浜田光夫の日活青春映画黄金コンビに橋幸夫が加わっているというキャスティングだが、違和感は特になく、スッと入っている感じなのが良かったし、演じるトラックの運転手のチャキチャキした江戸っ子なキャラクターもよくハマっていて、強引にねじ込んだ感は0。タイトルの出演者クレジットで橋幸夫が吉永小百合と浜田光夫を差し置いてトップ表記なのも彼が当時いかに人気があったかを物語っている。(出番の少ない松原智恵子が吉永小百合よりも先に名前が出るのは確かに謎だ。)映画の印象としてはやはり平凡だが、リアル三丁目の夕日といった雰囲気があり、あの映画を見るよりは実際に当時作られた映画を見ているほうが有意義な気もする。(あのシリーズ、決して嫌いというわけじゃないけど。)橋幸夫演じるトラックの運転手の母親が田舎から出てくるくだりは、母親を演じているのが飯田蝶子のためか、小津安二郎監督の戦前の名作「一人息子」を思い出した。ひょっとしたら意識してやっているのかもしれない。
[DVD(邦画)] 5点(2015-11-08 14:29:30)
1144.  探偵物語(1983) 《ネタバレ》 
松田優作が探偵役で出演していてタイトルが「探偵物語」というとつい「工藤ちゃーん!」のほうを思い浮かべてしまうが、薬師丸ひろ子主演の角川のアイドル映画である。(ああ、紛らわしい。)主演の薬師丸ひろ子の可愛さは本作でも出ているが、先日までBSで再放送されていた朝ドラ「あまちゃん」をすべて見終わった直後のせいか、それと比べると演技がすごくぎこちなく見え、今まで気にしたことがなかったが、こんなものだったのかと思ってしまった。確かにこの頃の薬師丸ひろ子は可愛くてわりと好きだが、女優としてはやはり今のほうがいいかも。(でも、いちばんの代表作は「Wの悲劇」)松田優作は工藤とはまったく違う探偵を演じているが、やはりタイトルのせいか、どこか違和感があったし、この役に松田優作というのはもったいない気がする。ストーリーにヤクザが絡んでくるところなどは、赤川次郎原作ということもあってか「セーラー服と機関銃」を思い出した。そのストーリーも対して面白味があるわけではないので、映画としては可もなく不可もなくといったところ。ラストの空港のシーンは原田知世の「早春物語」の逆パターンだが、エンドロールの間、ずっと立っている松田優作を映し続ける長回し演出もあってか、こちらのほうが印象に残る。それに映画の主題歌といえばエンドロールで流れるイメージだが、本作ではラストシーンの直前に流れ、エンドロールではインストが流れるというのが意表を突いていた。ところで本作を見たのは「あまちゃん」で薬師丸ひろ子と松田龍平が共演しているのを見たからなのだが、本作では若手として松田優作と共演していた薬師丸ひろ子が「あまちゃん」ではベテラン女優としてその息子である松田龍平と共演していることは時の流れを感じるとともにちょっと感慨深くもある。(見た順番、逆だけど。)ロングショットで分かりにくくはあるが、ワンシーンだけ蟹江敬三が出演しているのも「あまちゃん」にハマって見ていた者としては嬉しい。ひょっとして自分、立派な「あまロス」か?
[DVD(邦画)] 5点(2015-10-31 13:17:13)
1145.  藁の楯
ハリウッドのアクション映画のような筋立ての邦画で、設定にかなり無理を感じるし、演じている俳優陣はシリアスな演技を見せているのに、映画は最初からコメディーっぽいリアリティの無さを感じさせていて漫画が原作なのかと思ってしまう(原作は漫画家が書いた小説。)し、人間ドラマとしても魅せたかったのだろうけど、それもかなりの中途半端さを感じていっそ人間ドラマは排除してしまったほうが良かったのではと思う。でも、疲れていたせいか何も考えずにポカーンと見るにはちょうど良く、思ったよりは楽しめた。藤原竜也は「バトルロワイアルⅡ」や「デスノート」で犯罪者役は見ているのでまたかという気がしないでもないが、この清丸という役は最後まで本当にクズで、このサイコパスに同情を誘うような設定がまったくされていないのは好感が持てるし、演じる藤原竜也の演技もうまくハマっている。清丸の最後のセリフもいかにもサイコパスらしいセリフで、この清丸という男の異常さをストレートに表していて思わず戦慄が走り、とても印象に残る。孫を清丸に殺されたことで彼を殺した者に10億円を支払うという広告を出す老人を演じる山崎努は「マルサの女」の権藤の老後を見ているような雰囲気がどことなくあり、役名が「マルサの女」の芦田伸介の役名である蜷川ということもあり、意識したキャスティングなのかなとつい思った。クライマックスの警視庁前に蜷川が現れるシーンを見て久しぶりにまた「マルサの女」が見たくなった。
[DVD(邦画)] 5点(2015-09-17 23:54:22)
1146.  GODZILLA ゴジラ(2014) 《ネタバレ》 
16年ぶりにリブートされたハリウッドの新作ゴジラ。98年版と比べるとゴジラのデザインがオリジナルに近くなり、登場する渡辺謙演じる博士の名前が「芹沢猪四郎」というのも第1作へのリスペクトが感じられるものとなっていて、98年版より本作のほうがそういう面では見ていて好感が持てる。しかし、登場する怪獣の設定はゴジラというより「ガメラ 大怪獣空中決戦」のリメイク的な感じで、もう少しオリジナリティのある設定で良かった気がする。それに、人間ドラマを前面に出しているが、それが怪獣の見せ場よりも比重が大きく、さんざん焦らされていたゴジラがようやく登場し、これからムートーとの対決という怪獣対決モノとして盛り上がるシーンをテレビのモニターごしにしか映さなかったり、クライマックスのゴジラとムートーの対決シーンも画面が暗すぎてよく分からなかったりして怪獣対決ものとして見た場合にその醍醐味がなく物足りなさを感じた。(もしも、怪獣大好きっ子だった小学生の頃に本作を見ていたら退屈極まりない映画という印象だけが残ったかも。)人間ドラマのほうに見ごたえがあれば良かったのだが、月並みな家族のドラマが展開されるだけで、そこに深みもなければ面白味もない。それよりも父を広島原爆で失っている芹沢博士のドラマを前面に出したほうが面白くなった気がするのだが、そこは深く掘り下げずに終わってしまったのはちょっと残念に思う。(アメリカ映画だからかもしれないが。)ムートーを倒したゴジラが海に帰っていくラストシーンはどことなく70年代の本家ゴジラシリーズのエンディングのようだった。続編が作られるということでちょっと先行きに不安感がある。少し甘めに5点。
[DVD(字幕)] 5点(2015-09-12 17:33:24)
1147.  少年H 《ネタバレ》 
映画化に少し今更感があるが、90年代末期に話題になった妹尾河童の自伝的小説が原作。戦時中のカトリックの家族が描かれた映画ということで「この子を残して」のような堅苦しくてとっつきにくい映画かと思っていたが、そうでもなくすんなりと見れる無難な反戦映画という印象。戦争という激動の時代を一人の少年の目を通して分かりやすく描いており、降旗康男監督の演出もそつなく丁寧。肇の父(水谷豊)がやたら先見性のある人物に描かれていてやや不自然な気もするが、ひょっとしたら当時本当にこういう人がいてもおかしくはないと思える程度の描写で、お前は未来人かとツッコミを入れるほどの違和感は感じなかった。鬼教官だった男が戦後になって態度が豹変し、質屋になるというのも終戦直後のあの時代ならば普通のことだったのだろうと思わされる。ただ、演じているのがお笑い芸人の原田泰造なのでどうしてもコントっぽく見えてしまい、つい笑いそうになってしまった。この役にお笑い芸人は使わないほうが良かったのではないか。その他、戦争が終わったことで突然世の中が変わってしまったことに対する肇の怒りももう少し掘り下げて描くべきだったと思う。「火垂るの墓」を思い出すような神戸空襲のシーンで父親のミシンを運び出そうとするシーンは感動させようというのが見え見えで少々冷めてしまった。でも、その後の焼け野原と化した町に立った父親の無常感はよく表現できていたと思う。最近では世間的には「相棒」の杉下右京のイメージが強い水谷豊なのだが、あまり「相棒」を見たことがないせいか、ハマっている云々は別にして特定の先入観なくこの父親役を見れたのも良かった。リアル夫婦の夫婦役共演もさほど変な感じはない。ただ、映画として全体的に考えてみるとドラマとしての物足りなさや中途半端さを感じてしまうのも事実で、もう少し深みがほしかったところか。しかし、子供向けの教材戦争映画としてはこれくらいがちょうどいいのかもしれない。最後に、あまり好きな監督というわけではないのだが、本作が高倉健という相棒を失った降旗監督の遺作にならないことを願う。
[DVD(邦画)] 5点(2015-08-20 23:18:34)(良:1票)
1148.  潮騒(1964) 《ネタバレ》 
BSプレミアムで再放送中の「あまちゃん」に今頃ハマり、その中の劇中劇として登場した架空の映画「潮騒のメモリー」が気になってモデルと思しき本作を見たのだが、今まで見た三島由紀夫原作モノの中でもとっつきやすく、高尚な文芸映画というよりは無難なアイドル映画という感じで、軽い気持ちで安心して見ていられるつくり。この後も山口百恵や堀ちえみといったその時々の旬のアイドルを起用して映画化されているのも分かる。全体として甘さを感じる部分も多いのだが、アイドル映画だと思って見るとまあこんなもんだろうという感想で可もなく不可もなくというところか。ヒロインの「その火を飛び越してこい。その火を飛び越してきたら。」というセリフが有名なのだが、どういう風に出るのだろうと思っていると、なんかえらくあっさりとしていたのは逆に驚かされた。音楽がギターで通されているが、ちょっと雰囲気的に合ってなかった気がするし、これは比べるのもどうかと自分でも思うが、「あまちゃん」を見ているさなかにその影響下で本作を見たせいか、吉永小百合扮するヒロインは海女という設定なのに海に潜っているシーンがほとんどないのが少し物足りなく感じた。
[DVD(邦画)] 5点(2015-07-09 18:05:15)
1149.  動乱 《ネタバレ》 
高倉健と吉永小百合が初共演した森谷司郎監督による歴史大作。226事件を題材にしているが、本作はそれを起こしたひとりである青年将校 宮城大尉(高倉健)と脱走し処刑された彼の部下(永島敏行)の姉である薫(吉永小百合)のラブストーリーを軸に描かれていて、歴史的事件を描いた骨太な大作映画というよりはまずこの二人の共演ありきの映画という印象が強い。映画としてはこの手の大作にありがちな大味な作品だと思うし、上映時間は2時間半だが、それでわざわざ二部構成にする意味がよく分からないし、その時間配分もちょっとおかしく感じた。高倉健はヤクザ映画やアクション映画で見ることが多くなっていたせいか、ちょっと心配だったのだが、やはりそれらとは違う魅力があってカッコいいと思わせているのはさすがといったところ。あまり映画自体に深みは感じないが、主役ふたりのラブストーリーとしてはそれなりに見れるし、この2年後に同じ監督・主演トリオで東宝で製作される「海峡」よりは高倉健と吉永小百合の共演作としては見どころのある映画にはなっている。しかし、話自体は「海峡」のほうがまだ面白かった気はする。ところで森谷監督は吉永小百合の単独主演映画の監督というのはやっていないんだなとふと思った。
[DVD(邦画)] 5点(2015-05-07 17:58:44)
1150.  ルパン三世 ロシアより愛をこめて<TVM> 《ネタバレ》 
テレビスペシャル第4作。まずまずといったところだが、90年代の作品なのに絵柄がテレビ第2シリーズよりも古めかしく見えてしまったのはちょっと残念。五右衛門はテレビスペシャルだとあまりいいところがないという印象が強いのだが、この作品では最初からなぜかラスプートンの元にいて、斬鉄剣を竹光とすり替えられてしまい、あげく終盤でヒロインに惚れて最後にはルパンたちを裏切るとかほとんどいいところがなく、テレビスペシャルでは昔からこういう扱いだったのねと妙に納得してしまった。銭形もあまりストーリーに絡んでおらず、せめて中盤のルパンたちが銀行に立てこもるシーンで登場するのはあの保安官ではなく、銭形であってほしかった。悪役である不気味な教祖はインパクトがあるし、二人組の男もいい味を出している。銀行の頭取 デュークを納谷六朗が演じているが、兄である納谷悟朗が演じる銭形と一緒のシーンがないのは少々もったいない気がするし、こういうキャスティングならば繰り返しになるがよけいに銀行を包囲する役回りは銭形のほうが良かったのではないかと感じる。五朗、六朗の二人ともわずか一年半ほどの間に亡くなってしまったのは本当に惜しかった。
[DVD(邦画)] 5点(2015-05-02 12:24:15)
1151.  ゴルゴ13(1973)
原作者 さいとう・たかをの出した条件(主演は高倉健、全編海外ロケなど。)を東映がすべて呑み、製作された作品で、主演の健さん以外はすべてロケ先であるイランの俳優が出演している。原作もアニメも知らないで見たのだが、話自体はそこそこ面白いと思うものの、この状況が強烈な違和感を生み出している。脇がすべて外国人ばかりというのもあってか、主演の高倉健がすごく浮いて見える(健さんが出演したハリウッド映画である「ザ・ヤクザ」や「ブラック・レイン」ではまったく感じなかったことだ。)し、その現地の俳優たちのセリフがすべて日本語吹き替えになっているというのも洋画の日本語吹き替え版のような雰囲気だが、これが却って本作をカルト映画のような印象にしてしまっているように思う。高倉健の魅力も出ているとは言い難いし、原作のモデルにもなっているみたいだが、ちょっとミスキャストだった気がする。舞台となるテヘランの街並みなどロケ地の風景は印象に残るのだが、そこにかぶる木下忠司の音楽がどうにもミスマッチに感じた。でも、メインの登場人物の一人である刑事の吹き替えを山田康雄が演じていて、これだけでなにか高倉健とクリント・イーストウッドが共演しているような錯覚を覚えたのでそこはある意味では良かったかなと。
[DVD(邦画)] 5点(2015-04-03 21:56:51)(良:1票)
1152.  ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE 《ネタバレ》 
「ルパン三世」と「名探偵コナン」のコラボ第2作となる劇場アニメ。前作のテレビスペシャルを見ていたため、取りあえず本作も見た。前作は「ルパン三世」の世界観をベースにしながらも「名探偵コナン」にルパン一行がゲスト出演したような印象の作品だったのだが、本作は「名探偵コナン」の世界観をベースに作られていて、米花町が舞台となっている。なので前作にも増してコナンにルパンがゲスト出演という感が強くなり、コナン側のレギュラー陣の登場も多く、普通にコナンの劇場版を見ているような感じ。ストーリーもけっこうゴチャゴチャしている上、前作ともつながりを持たせているので、よく分からない部分も多く、まったく期待してなかったのだがやっぱりあまり面白くない。せめて登場人物をもっと整理して(とくにカズが声を担当しているキングが登場するシーンは明らかに無くてもいい。)前作の話は絡めずに完全に独立したストーリーにしていれば印象はまだ違っていたかもしれない。ただ、冒頭でルパン側の登場人物の紹介をコナンがしているが、そのあとに流れるコナンシリーズの概要の解説(コナンの劇場版では冒頭に毎回流れる。)をルパンの視点からしているのはかなり新鮮だった。双方とも前作から何人かレギュラー声優が交代しているが、前作と続けて見たらさすがに違和感がありそう。それにしても次元の声、老けたなあ。
[DVD(邦画)] 5点(2015-03-19 18:12:04)
1153.  刑事コロンボ/悪の温室<TVM> 《ネタバレ》 
今回はいつものパターンを外し、まだ殺人事件が起きていない狂言誘拐の時点でコロンボが登場し、さらにマンネリを避けるためかコロンボの相棒的存在の若手刑事ウイルソンが登場するというのが新鮮。ウイルソン刑事のキャラはよく、科学に頼らない捜査方法のコロンボに対して、科学捜査で被害者の妻の家を捜索するはりきりぶりが面白く、ユニークで印象的だった。ただ、本筋のほうはイマイチで、犯人(レイ・ミランド)の人物像がかなり適当に描かれている気がするし、温室で蘭を育てていて一見裕福そうなのに甥の財産を狙って手の込んだ狂言誘拐と殺人を犯す動機もよく分からなかった。せめてもう少し犯人の人物像を丁寧に描いていればと思う。それにコロンボと犯人の対決もたいして盛り上がらずに終わってしまった感じ。見終わってみればコロンボとウイルソン刑事のやりとりくらいしか印象に残らないのだが、これに時間を割かれて事件部分が短くなってしまったような感もある。本作は一時間半枠で作られているが、もし、二時間枠で作られていたらもうちょっと説得力のある作品になっていたかもとつい思ってしまった。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2015-01-06 15:31:01)
1154.  すべては君に逢えたから 《ネタバレ》 
クリスマスの東京駅を舞台にしたラブストーリーで、同時に6つのエピソードが進行する群像劇。ハリウッドのラブロマンス映画のような作品を日本でも作ろうという意気込みは悪くない(少なくともハリウッドもどきのパニック邦画よりは好感が持てる。)し、それなりに雰囲気も出ているのだが、群像劇としてはなにか物足りなさを感じるし、ラストももう少しうまく出来なかったものかと思えて、これだったら群像劇ではなくオムニバスにしてしまったほうが良かったかもしれない。一応、各エピソードにタイトルがつけられていて最初は群像劇ではなくオムニバスにするつもりだったのかなとつい憶測してしまった。(もし最初から群像劇のつもりでこういう風にしたのならセンスを少し疑う。)各エピソードもなにか組み立てが下手くそに感じるのだが、それでも、時任三郎の主演パートは恋愛ではなく家族愛を描いていて、このエピソードにはさすがにくるものがあり良かった。倍賞千恵子の過去の大失恋エピソードも素敵な結末で良かったと思う。でも、このふたつはもっと長くしてちゃんとした一本の長編として見たかった気もする。とくに倍賞千恵子のエピソードはいかにも一本の長編映画として成り立つような設定だっただけに惜しい気がする。それに過去の大失恋がセリフで語られるのみなのも物足りなかった。それと最後にもう一言、ラスト付近で玉木宏と高梨臨が初デートで見る映画がリバイバルの「カサブランカ」というのはちょっと違和感がありすぎる。
[DVD(邦画)] 5点(2014-11-20 10:52:41)
1155.  バカヤロー! 私、怒ってます 《ネタバレ》 
第1話は相楽晴子演じる主人公が恋人からダイエットを命じられる話だが、相楽晴子がそんなに太ってるふうには見えないからかちょっと話に無理があるように思うし、伊原剛志演じる恋人にも今から見ればこんな男、どこがいいんだと思わなくもないが、渡辺えり子が監督を手がけているというのがきいていて、それを思うと妙におかしい。でも、もし、主演まで渡辺えり子だったら自虐的すぎて見るに絶えない代物だったかもしれないのでやはりこのキャスティングで良かったのだろう。主人公とその家族が家で食卓を囲んでいるシーンがいかにも脚本を担当した森田芳光監督らしかったのが印象的だった。第2話は中島哲也監督の担当で、この話を目当てに本作を見たのだが、やはり「下妻物語」や「嫌われ松子の一生」のような強烈さはないものの、歌を歌いながら帰宅する主人公にどことなく川尻松子の面影を見ることができるし、早くも中島監督の女優の魅せ方のうまさを感じることもできる。今まで気にも留めなかった主演の安田成美がとても魅力的で印象に残り、朝ドラ主役を途中降板した女優というイメージしかなかったのだが、なんか今までとイメージが少し変わりそう。(四半世紀以上前の映画なのに。)話自体はたいしたことないのだが、本作の中ではこの話がいちばん印象に残った。第3話はタクシー運転手にとっては切実な話で、今見るとこの話がいちばんリアリティーが感じられる話のように思う。タクシーの乗客のひとりとして成田三樹夫が出ていたのはちょっとサプライズだった。最後の話は堤幸彦監督の担当で、英語のできない会社員がシカゴに出向することになり、英語の勉強に悪戦苦闘する姿を描いているが、本作の中ではいちばん中途半端に感じる話であまり面白くない。でも、それも堤監督らしいと思えるのがこの監督のすごいところか。全体としては見る前にはもっと退屈するのではと思っていたが、4話とも時代を感じる部分がさすがに多いものの、そこまで退屈するほどでもなく最後まで見れたのは良かった。でも、当時これがシリーズ化されていたことにいちばん時代を感じる。こういうのがウケル時代だったのねと。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-11-02 23:11:49)
1156.  刑事コロンボ/ロンドンの傘<TVM> 《ネタバレ》 
今回はコロンボが出張先のロンドンで殺人事件に遭遇する海外ロケ編で、いつもとは雰囲気の違う作品になっているが、もうこの頃にはこのシリーズは世界的に人気が出ていたのかな。犯人夫婦の殺人が故意ではなく過失によるものだが、あれだけで死ぬか?とついつっこんでしまったし、ラストの解決シーンもやっぱり強引。今回は舞台のロンドンをコロンボが観光するシーンが長く、犯人夫婦との対決よりもこちらがメインのようにうつってしまっているのもちょっと残念で、約100分のノーカット版を見たのだが、やや冗長に感じ、もう少し短くてもいいのではと思った。でも、コロンボと地元のダーク刑事部長とのやりとりは面白かったし、異国で捜査をするコロンボというのも新鮮だった。(でも、けっこうそこが本作のつっこみどころだったりするわけだけど。)ボンドガールを演じたことのある女優が犯人役に起用されているのもロンドンが舞台ということでそれを意識してるところがあるのかもしれないなあと思わずにはいられなかった。その吹き替えの岸田今日子の声もインパクトがあり、印象に残る。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2014-10-09 16:23:43)
1157.  劇場版タイムスクープハンター 安土城 最後の1日 《ネタバレ》 
NHKで深夜番組として放送されているSF歴史番組の劇場版。テレビ版はながら見する程度なのだが、それでもわりと好きな番組だったりするので、取りあえずこの映画版も見てみた。紛失した茶器をめぐる話で、メインの戦国時代だけでなく1985年や1945年にもタイムスリップするあたりは劇場版ならではのスケールで、いつも一人で取材をしている主人公・沢嶋雄一(要潤)に相棒・細野ヒカリ(夏帆)がいるのもテレビ版と違っていて新鮮。しかし、テレビ版ではエピソード自体の主人公はそれぞれの回に登場する取材対象者で、カメラを向ける沢嶋はあくまで狂言回し的な存在という印象があるだけに、途中から普通のテレビドラマのように沢嶋やヒカリが画面に登場するのはなんか違う。後半にふたたび戦国時代の取材対象者(時任三郎、上島竜兵)たちと行動を共にし始めても普通に沢嶋とヒカリの姿が画面に登場し、登場人物の一部として溶け込んでしまっているのはシリーズの趣旨とはずれてしまっているし、二人が未来的ないでたちなのも相まって相当な違和感を感じる。せめて戦国時代に戻ったらいつものように沢嶋がカメラを回している設定に戻してほしかった。それと、テレビ版ではタイムスリップ先の人々はできるだけ当時の言葉で会話をしているだけに1945年の戦時中のシーンで現地の人が「スパイ」という言葉を使っていたのにもちょっと違和感があった。話としてはそこまでつまらないというわけでもなく、面白いというわけでもなくという感想なのだが、劇場版ということを意識しすぎたのかあまりこのシリーズらしさは出ていなかったように思う。テレビ版には登場しないタイムスクープ社の調査員も登場しているが、局長役の宇津井健はこれが映画での遺作。映画よりもテレビ俳優として知られていたが、映画での遺作もテレビ番組の劇場版というのが彼らしいかなと思う。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-10-05 15:30:54)
1158.  顔役(1965) 《ネタバレ》 
石井輝男監督による鶴田浩二と高倉健のダブル主演のヤクザ映画で、脚本に石井監督のほか、深作欣二監督と笠原和夫という「仁義なき戦い」のコンビが参加しているという豪華さを感じさせるパッケージの映画で、これだけでなにか期待させるものがあるのだが、実は本作は当初は深作監督が笠原和夫の脚本で手がける予定だったものだが、脚本でもめて(このときもめた二人が後年、「仁義なき戦い」で一世を風靡するのだから世の中分からない。)深作監督が降板、かわって石井監督が脚本を手直ししててがけたもの。話としては笠原和夫らしい見ごたえのありそうな感じなのだが、石井監督が好き放題やってしまったという感じで、どこかカルトめいていて変な映画という印象があるし、脚本にも不備を感じる。高倉健が劇中で「網走番外地」の主題歌を歌っているのはご愛嬌かもしれないが、これだけで本当に「網走番外地」シリーズの一本を見ているような気にさせられるのはちょっと違和感があるし、クライマックス近くで健さんの恋人である孤児院の職員(三田佳子)が夜中に孤児院でピアノを弾きながらこの歌をうたっているのもシュールで、これがシリアスなクライマックスの緊張感を若干削いでいるような気がする。佐久間良子演じる鶴田浩二の妻が目が見えないという設定がまったく生かされておらず、むしろその設定は空気と化している。最初の脚本ではどうなっていたのかが気になってしまった。ほかにもいろいろツッコミどころが多く、脚本段階での混乱ぶりがうかがい知れる。でも、そういうツッコミどころの多いところも含めて見る前に思ったより楽しめたのは事実。しかし、やはりもっと普通にやってもよかったのではと思ってしまうのもまた事実ではある。高倉健や鶴田浩二、それに天知茂はいつものようにカッコ良かったし、まだお竜さんを演じる前の藤純子もかわいらしい。撃たれた後にパンを食べながら死ぬヤクザは思わず笑ってしまった。印象に残るシーンがないというわけでもなく、鶴田浩二が詰めた指を親分が「こんなものは鳥の餌にもならない」と突き返すシーンはとくに印象に残る。でもやっぱりこの映画、あまりおすすめはしないな。
[DVD(邦画)] 5点(2014-08-21 17:58:45)
1159.  日本橋(1956) 《ネタバレ》 
市川崑監督の初のカラー映画となる泉鏡花原作の文芸映画。主人公の芸者 お考(淡島千景)の恋愛模様や、ライバルの芸者 清葉(山本富士子)とのバトルなどが描かれていて一見すると王道を行く女性映画なのだが、市川監督らしい変化球演出もある作品になっている。しかしそういった市川監督の演出と作品自体の世界観がうまくマッチしなかった印象が強く、映画としては正直イマイチ。冒頭に幽霊を出してホラー風味を加えるのはいいとしても、熊の毛皮を来た赤熊(柳永二郎)のウジをアップで撮っている意図がよく分からない。赤熊の異様さを表現したかったのかもしれないが、こういう表現をすると単なる変質者のストーカーにしか見えず逆効果だと思う。それに葛木だけでなく赤熊も柳永二郎のようなおじさんではなくもっと若々しい俳優のほうがよかったのではと思えてしまい、この時点で既に失敗しているような気がして、巡査役の船越英二と役柄が逆のほうが良かったと本当に思う。それからしっとりとした前半に対して後半がちょっと急展開すぎるのもバランスが悪い。本来市川監督はこういうジャンルは不得手という印象はないだけに本作はどこか空回りしているのが残念。ただ、お考と葛木が出会う夜の橋のシーンは良かった。ところで、本作は市川監督にとって「処刑の部屋」の次の作品で、主演だった川口浩がチョイ役で出演しているが、子供たちと一緒に若尾文子にちょっかいを出すガキ大将の役というのはギャグにしか思えない。
[DVD(邦画)] 5点(2014-06-12 18:05:27)
1160.  眠狂四郎 魔性剣 《ネタバレ》 
シリーズ第6作。6作目ともなるとこの前見た1作目と比べるまでもなく雷蔵の狂四郎はさすがにかなり板についている。今回は自分の余計な一言が原因で夜鷹が自殺したことに責任を感じた狂四郎がその夜鷹が母親代わりに育てていた子供と関わったことから藩のお家騒動に巻き込まれていくという時代劇では定番ともいえるストーリーで、そこに狂四郎を兄の敵と狙う女・おりんが絡んでくるという展開。だが、狂四郎と子供という組み合わせがなんかミスマッチに感じるし、今回の狂四郎はその子供に対してどこまでも「いい人」というキャラ立ちに加え、そのくせ、いつまでも夜鷹の自殺を引きずっていて、狂四郎ってこういうキャラだっけと違和感を感じた。狂四郎を狙う敵の策略もすべて狂四郎の行動頼みなので見ていてつい突っ込んでしまった。(とくに川に投げ込まれた毒蛇使いの女、もし狂四郎が助ける前に溺死してしまったらどうするんだよ。)それからおりんを演じる嵯峨三智子が魅力に乏しく、はっきり言ってほかの女優でも良かったのではと思えるほどだったのは残念。(この3年ほど前の内田吐夢監督の「恋や恋なすな恋」では魅力も感じられていたのだが。)チャンバラシーンで血がドバドバと出たりするのはリアルだし、延々と続く怪しげな黒ミサのシーンの独特な雰囲気とか印象に残る部分もあるのでまあ全体的に見て普通に楽しめないことはないのだが、でも出来としてはイマイチパッとしない凡作という印象は強い。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-05-06 14:45:43)
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