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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2517
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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1161.  スノーホワイト(2012) 《ネタバレ》 
最初から期待値下げまくって見たらワリと楽しめました。って言っても素直に見るって姿勢には欠けまくってましたが。白雪姫、塔に幽閉されててクラリス(『カリオストロの城』)みたいだな、と思ってるそばから動物戯れ系でナウシカ?みたいになって次にサン(『もののけ姫』)かよ!シシ神様かよ!みたいな状態で。ジブリ臭いわぁ、んでも映像的には全編ほぼ灰色で『ロード・オブ・ザ・リング』風で、あと『ネバーエンディングストーリー』の悲しみの沼の展開そっくりとか『ハリー・ポッター』のディメンター風とか、で最後の方は『アリス・イン・ワンダーランド』のアリスね、みたいな。既存ファンタジーのイメージ寄せ集めって感じではあります。前世紀末に作られた『スノーホワイト』では色々とドラマを抱えたシガニー・ウィーバーに感情移入して悲しい話だなぁって感じになっちゃいましたが、今回のシャーリーズ・セロンには特に感情移入できる程のドラマも無く、ただキレイなだけのフツーの悪い人って感じで。でも、何より失敗したのは、途中で「クリステン・スチュワートってジェットジャガーに似てない?」って思っちゃった事で。もう以降はジェットジャガーが頭にこびり付いて「頑張れジェットジャガー、負けるなジェットジャガー!」みたいな感じになっちゃって。んでも、だからこそ楽しめたんじゃないかと思ったりもして。大体、甲冑身に着けて戦う白雪姫なんて、ネタとしてしか見られんわさ。アリス、白雪姫と甲冑着させたハリウッド、次はシンデレラかドロシーでも武装させますか?
[映画館(字幕)] 6点(2012-06-21 21:08:59)(笑:3票)
1162.  タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら 《ネタバレ》 
ビスタサイズのスクリーンに上下黒のシネスコサイズ、映像と黒の間にかかる字幕、たまに音声が飛ぶという、いかにもブルーレイ素材の映写っていう状態で見ました(そういうのはキチンと告知して欲しいわ)。冴えないオッサン二人が大学生グループに一方的に殺人鬼に間違われ、学生達が次々に一方的に自爆してゆくというスプラッタコメディ。前半はそのバカっぷりに大笑いさせて頂きましたが、中盤になって物語が収束に向けて動きだすとフツーの映画になってしまって。学生達の側にイニシアティブが移り、救出の物語になってからは特に面白い展開というのも無く、また、シリアルキラーの血統なんて流れは古いアタマの作りって思えてしまって。終わってみれば期待したよりも悪い意味でマトモな映画だったねぇ、って感じ。オッサン二人はあくまで巻き込まれる存在で突き抜けたバカに走る事がないので、その分もっと学生や警官の側にバカがいっぱい居たら良かったんじゃないかなぁ。血まみれ映画なのにハッピーなエンディングっていうのも、もっともっと突き抜けてハッピーにした方がギャップが激しくていいのにね。主役二人の小汚いジミなカンジはなかなかでした。
[映画館(字幕)] 6点(2012-06-04 06:39:26)
1163.  虹色ほたる ~永遠の夏休み~ 《ネタバレ》 
「父親を亡くした子供が夏の田舎で不思議な体験」という事で『ももへの手紙』と思いっきりネタカブリしておりますが、こちらもまた日本の夏を情感たっぷりに描いて見所の多い作品でして。去りゆく人、去りゆく場所、去りゆく時、去りゆく夏を惜しみつつ、それを越えてゆこうとする少年(このあたりも『もも』と類似しているのですが)の生を真面目に見つめています。特徴あり過ぎなキャラクターデザインはどうなんでしょ?という感じですが、見始めてしまえば意外と馴染み易く。ただ、あまりに実験的映像に拘り過ぎるあまりに、後半の住職との対話シーンでの静の映像に組み込まれたひたすらぐにょぐにょ動き続ける主人公のフルアニメや、クライマックスの行燈の中を駆けるシーンでのまるでキャラの違う写実主義(『MIND GAME』思い出しちゃいましたよ)の違和感が興を削いでしまっておりました。また、松任谷正隆氏の音楽はあれこれと過剰に語ろうとし過ぎ。物語もベタで固めたともすればクサさ炸裂な話ではあります。それでもキャラに与えられた命には心動かされ、ドラマを見守り、結末に期待と不安を抱いてのめり込んで見ていたのですが・・・ラストで超展開。ポカーンって感じで。一体何をやらかしてしまったの?この映画。『もも』はあちこち細かく余計な事をしている感じでしたが、この映画は最後でドカン!と大きく余計な事しちゃったねー、って。もっと慎ましやかにとかさりげなくとか、そういう形にできなかったのでしょうかねぇ。過剰に盛り込まれた要素が色々なものを台無しにしてしまっているように思います。それまでが静かで細やかだっただけに、何故ここだけいきなり大仰に「大感動作!」ってノリになってしまったのか、とても残念。それまではとても良かったんですけどねぇ。
[映画館(邦画)] 6点(2012-05-20 15:24:56)
1164.  わが母の記 《ネタバレ》 
ちょっとピンと来ませんでした。このテの家族の歴史を描いた物語はとても文学には敵わないとは言え、もう少しこの家族に愛着を抱くような描き方であっても良かったのではないかなと思います。アメリカンナイズされた監督の、短いカットでどんどん繋いでゆくやり方がこの題材に合うようには思えないのですよね。ひたすら騒がしく忙しい人々の映画に映り、肝心のそれぞれの顔が今一つハッキリ見えてきません。終わってみれば役所広司、樹木希林、宮﨑あおいの三人の存在感ばかりが浮かび上がり、一方で南果歩やキムラ緑子など、それなりに重要な役割を担っていた筈の人々の顔がトンと浮かんできません。実は長女夫婦こそが最も大変な訳ですが、その苦労が最期を告げる電話のシーンのみに集約されている感じなのは、ちょっとねぇ。でも、実体験と重ねて思う事はいっぱいあって。私の母はまだ私が10代の頃、今の私よりも若くして亡くなりましたが、父は二年前に他界し、その時にこれで次はやっと自分の番だと感じた、その同じ思いが描かれていて。この映画では大家族に囲まれて恵まれた人生の終わりの日々を送る訳ですが、今の時代にはなかなかそうは行かず、私は障害を抱え認知症が進んだ父を一人で介護、その上で怠惰なケアマネと無神経な病院の対立の狭間で悩まされ、離れた家族は協力どころかジャマをしにやってくるという生き地獄を体験しておりました。きっちり親を看取るという難題、今、家族というものの在り方を再考すべきだと、ただ「母の愛に感動しました」のみでは終わらない、観客が抱く現実問題との対峙を喚起させる側面もある作品だったと思います。
[映画館(邦画)] 6点(2012-05-04 15:41:59)(良:3票)
1165.  長ぐつをはいたネコ(2011) 《ネタバレ》 
施設で兄弟のように育った二人。一人は正義の道に、一人は悪の道に・・・って最初に思い出したのは『ラッシュアワー3』ですが(そっくりなシーンまで登場して)、考えてみれば香港映画にはよくあるパターンで。『ヤングマスター/師弟出馬』もこんな話でしたっけ。元々、よくあるハナシを動物やモンスターに置き換えてみせるのがドリームワークス・アニメーションのパターンではあるのですが、こうもフツーに置き換えられてしまうと、もう少しキャラの個性でヒネってくれないかなぁ、と思ってしまいます。ちょっと『モンスターVSエイリアン』以前のドリームワークスに戻ったような感じ。『シュレック』からのスピンオフですから仕方ないですか。プスの得意技が炸裂するかと思いきや、アレは殆ど出してくれませんし、ネコである事を利用した個性ある作劇があまり見当たらないあたり、『アンツ』や『シャークテイル』あたりの悪癖再発?みたいに感じてしまって。ハンプティの個性がちょっと面白かったのですが、プスやヒロインはもっともっとネコであって良かったと思うのですよね。全編を貫くラテンノリにしても、じゃあ、ラテンがネコって個性にどれだけ有効に作用してるの?って考えると、うーん・・・。そのもふもふっぷりは見事なのですが。ちょっと前まで、CGでもふもふさせるのって、とても難しかったワケで(前世紀末の頃の映画にはキビシい毛並みの生き物が色々と登場したものです)。ビジュアルや3Dの見せ方はさすがのドリームワークス。余談ですが、何がなんでもフルプライス取るIMAXデジタルはやっぱり高いなぁ。前売り券を買った意味がないや。特典のねこじゃらしクリーナーを貰った分だけまだ良しとすべきですか。
[映画館(吹替)] 6点(2012-03-25 22:31:44)
1166.  ALWAYS 三丁目の夕日‘64 《ネタバレ》 
記憶に残る、路面電車とトロリーバスの架線が作る東京の低い低い空を再現してみせたオープニング、そして3Dで手が届きそうな東京タワーで、今回もまたやってくれると思いました。だけど、今回はあまり時代と人とが共存してるって感じがしないんですよね。新幹線開業や東京オリンピックなど懐かしネタを散りばめてはいるものの、その時代の生活の空気がドラマに深く根ざしてはおらず、これまでのシリーズで確立されたキャラクターのイメージに頼っているような感じ。で、そうなってしまうと茶川のキャラはひたすらウザく、そして語られる多くのエピソードはあまりのベタっぷりが浮彫りになって。昭和30年代を舞台にした物語ですよ、というのが大前提にあって、たとえ嘘クサくても昭和ノスタルジーの匂いが漂っていればこそ、そのドラマに酔う事もできたのですが、このギリギリの時代設定(もう少しだけ経過すると高度成長から公害の時代へ突入して鉛色をした現実の痛みの方が大きな記憶になります)を、今一つ上手に利用できていなかったな、って感じました。鈴木オート、いくらなんでもカラーテレビ購入が早過ぎです(笑) あんな庶民生活してて、何故そういう高価なモノに手を出すかなぁ。そういう、周囲よりも時代の先へ進んじゃおうとする人を描く事で、昭和レトロな雰囲気がぶち壊れちゃうとは思いませんでしたかねぇ? 当時の「未来を信じて前を向いてゆくキモチ」っていうのは、その記憶があればこそ有効な訳で、作家として成功しちゃうとかいう状態も含めて、庶民レベルでない状況を描いてしまうと、それは受け手に違和感を与えかねないのではないかなぁ。つーか、吉岡さんの演技はなんで他の作品も含めて毎度いつも同じですかね? 3Dも最初の東京タワー以外、特に意味は無し。でもまあ、寅さん的な、待ってました!ってノリ(鈴木オートの怒り大爆発!みたいな、ね)はやっぱり楽しませて貰いましたし、淳之介の旅立ちには感慨深いものもあって、シリーズを通して見ていれば十分に楽しめる作品ではありました。
[映画館(邦画)] 6点(2012-03-05 15:37:03)
1167.  ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 《ネタバレ》 
『Mr.インクレディブル』の監督らしく、大変に明快、判り易い映画で、その分、実写作品としての厚みはまるっきりないペラペラさなんですけれど、これぞ娯楽映画!って感じでいいんじゃないでしょうか。沢山登場するガジェットの面白さにちょっと頼り過ぎな気はします(ロジャー・ムーア時代の007みたい)。敵役を殆ど描かず、主人公チームにひたすら寄り添う事に徹底した分、事態の重大さがあまり見えて来ない感じもありました。でも、トムの俺様っぷりが強調され過ぎず、チームものとしての面白さを見せていたのが良かったです。『スパイ大作戦』の映画化としては、4作目になる今回が最も近かったんじゃないでしょうか。これまでは物語をヒネり過ぎてたり、ひたすら前に出るのがイーサン・ハントのみ(つーかトムクルのみ)!って状態で、『スパイ大作戦』の面白さとは微妙に、あるいは大きくズレが生じてた感じが無きにしもあらずでしたからねぇ。やっぱり、現実はともかく映画ではスパイは潜入アクションで魅せてナンボ。ただ、女殺し屋のあっけなさは勿体なさ過ぎ。もっと引っ張って良かったのにねぇ。
[映画館(字幕)] 6点(2011-12-18 21:52:39)(良:2票)
1168.  アーサー・クリスマスの大冒険 《ネタバレ》 
前半の、クリスマスプレゼントを世界中の子供達に届ける、そのクリスマスカラーに溢れたアクションとスペクタクルの世界はワクワクしてとても楽しめました。だけど、たった一人、プレゼントを渡し損なった子供のために、主人公アーサーとおじいさん、一人のエルフが制限時間内にプレゼントを届けるという冒険物語になってから、なんかどんどんテンションが下がってしまい。出発時の旧型のソリに乗ってのワクワクは、おじいさんの迷惑っぷりを原因とする物語の空回りの繰り返しによってどんどんと冷めてしまい、後半は退屈し始める始末。あれ、せめておじいさん原因は1つ2つに止めておいて、もっと他の新たな難関が、ってカタチにすれば良かったのにね。孤島に墜落して物語が落ち込んでからの逆転展開もあまり盛り上がりになってない感じ(あの、周回軌道を描くソリを捉まえるって部分に説得力のある流れがないような)。四散したトナカイの回収は本編中でしてくれないと気になっちゃって仕方なかったですし。結局、サンタクロース一家の、一家族の物語として閉じている、そこに今一つ魅力が足りない気がしました。主人公と父母、お爺さん、兄。この限られたドラマを語る人々にあんまり魅かれる事がありませんでした。もう少し面白味のあるキャラが居て良かったと思うんですけどね。あと一人、家族が居るだけで良かったんじゃないかな。つーか、ヒロイン不在映画なワケで、それだけでなんかね・・・
[映画館(吹替)] 6点(2011-12-04 20:17:21)
1169.  アントキノイノチ 《ネタバレ》 
人と繋がっていないと生きられないのに、人によって傷付けられ壊されてゆく心。その繊細な役どころを岡田将生が好演しています。物語は『おくりびと』『サンシャイン・クリーニング』とネタカブリしておりますが、現実に押し潰されそうになりながら人の死に触れる事で生への再生をさせてゆく姿がじんわりと染みてきます。ところが中盤以降、段々と雰囲気が怪しくなってしまい。母に捨てられた娘に母の手紙を無理矢理届けるエピソードの甘さ(あそこで手紙を受け取らせてしまう、更に手紙を読ませてしまう)に嫌な予感。続く柄本明の通俗的エピソードに更なる嫌な予感。そしてシリアスな役を演じるとどうも冴えない榮倉奈々を襲うあまりに陳腐な展開(世の創作物の中でこれまでに一体何百回何千回繰り返されてきたんでしょう?)に、感動させよう泣かせようと押し付けてくる意図とは逆にささーっと冷めまくり。いくらなんでも今時あれはないわ。岡田将生(と原田泰造)のせっかくの好演が、やたら陳腐な展開によって妙に安っぽいものとして閉じてしまったような感じがしました。立脚点はいいのに物語としては陳腐という致命的な欠点は原作時点で存在していたのかもしれませんが、もう少し他のテというのがあったように思えてなりません。ちょっと残念な作品でした。
[試写会(邦画)] 6点(2011-11-13 21:13:06)(良:1票)
1170.  ステキな金縛り ONCE IN A BLUE MOON 《ネタバレ》 
相変わらず不粋だなぁ。『スミス都へ行く』のビジュアルを見せる、更に言及する、って。どうせ引用を明らかにするならば、実際の中身をキチンと説明しないと、これじゃただのスノッブだっての。判る人にだけ判るようにするならば、即物的なモノでなくてそれとなく判らせればいいのにさ。今回、深津絵里をほぼ出づっぱりにする事で映画の流れに芯が通って、必要以上に脇キャラが自己主張しまくって五月蠅い状態は多少抑えられているのでまだマシな感じですが、エピソードやイメージの断片がぶち撒けられた状態もまた相変わらず。笑えるエピソード、いいエピソードもありますが、それがキチンと映画を組み上げてゆく礎となっているかというとそうでもなくて、あくまで断片だったりして。この世を去った者に対するスタンスまでバラバラでしょ。六兵衛やお父さん、犬には死んでいった者の心、残された者の心を語りつつ、速水はギャグ扱い。『レベッカ』か昔のホラーみたいな冒頭のビジュアルも他と融和する事なく3人のキャラのみに与えられたイメージですし、なんかもうひたすらバラバラと雑多な断片ばかりで組みあがってる感じ。「それこそが三谷作品なんです」って言われたら、あー、そうですか、としか、ねぇ。テンポを殺す尺の長さやラストの引っ張りっぷりもまたまた不粋な感じで、この人って自分にとっては『やっぱり猫が好き』だけの人なのかも。あ、でも笑えた事は笑えた、そこそこ面白かった、それは事実です。
[映画館(邦画)] 6点(2011-11-06 14:21:40)(良:1票)
1171.  ファイナル・デッドブリッジ 《ネタバレ》 
これまでのシリーズで人の命を奪ったモノがどんどん飛び出してくるタイトル部分が秀逸。でも、中身はほぼいつもと同じ展開でキャラと死に方が違うだけっていう状態は、さすがにマンネリでダルダルな感じがします。事故を予知した、危機を逃れた、警察に不審に思われた、予知夢によって生き延びた人々が次々と夢の順番通りに死んでゆく、そこからなんとか逃れる方法は?って。毎回同じモノなので、あと興味はもういかなる惨事、死に方を見せてくれるか、ってところのみ(いや、このシリーズ苦手なんで興味って言ってもアレですけど)。その点、18禁になったワリに今回は意外とヌルいです。冒頭の吊り橋崩落の映像は、スペクタクルしていてなかなかに凄い映像を見せてくれます。シリーズの中でもハイレベルなパニックシーン。でも、以降は凄い死に方をしそう、って引っ張ったワリにジミに死にましたってパターンを繰り返して。それに『3』以降は犠牲者に面白味がないんですよね。殆ど若者ばかりでドラマに厚みが生まれない感じ。なので、やっぱり今度も毎度のアレの繰り返しだわなぁ、って。『2』のような抵抗の物語が生まれそうな設定も、結局は本質に迫るための機能は全くしていませんし。ただ、最後で「ええええ!?」って。最後にポン!と膝を叩いて「やられた!」って映画を最初から頭の中で反芻する事になって。このオチによって俄然面白味が増した気がします。ただし、シリーズを見続けている人限定で楽しめるラストではありますが。それにしても、スプラッタ映画嫌いな私が1作目から延々このシリーズに呼ばれ続けている気がするんですが、一体、何の運命がそうさせているのでしょうねぇ?
[映画館(字幕)] 6点(2011-10-03 21:27:43)(良:1票)
1172.  アジョシ 《ネタバレ》 
見る前は『レオン』みたいな映画?って思っていましたが、どちらかって言うとセガールもの、あるいは昔のブロンソンものみたいな。ある意味、鉄板な設定。その、鉄板であるがゆえの約束された面白さを楽しむ事はできます。んでも、2010年韓国最大のヒット作との事ですが、突出して素晴らしい!って訳ではなくて。ウォンビンはカッコいいです。少女はいい味を出してます。だけど、悪役に石井克人作品に出てきそうな連中を色々とバラエティ豊かに取り揃え過ぎちゃっていて、その上、警察側にまで個性出して、児童誘拐、殺人、麻薬取引、臓器売買、縄張り争い、バイオレンスにスプラッタ、カーチェイスに銃撃戦、格闘と取り揃え、1つ1つの味付けが濃過ぎて全体のイメージが薄ぼやけてしまっているという。例えば敵役の凄腕な殺し屋が、少女に対してささやかながらも親しみを抱いたがゆえに少女の代わりに・・・っていうところ、色々描かれた中に埋没して、ちゃんと説明しきれてたかなぁ?っていう感じ。見てる人はラストでなんで彼女はちゃんと?みたいに思っちゃったりしないかなぁ、って。クライマックスでの対決にそこを活かせてなかったのは失敗なんじゃないかな。何故あえて1対1を選んだのか、みたいなのも殺し屋にきちんと流れを与えられなかったゆえにドラマとして昇華できてない訳で。繋ぎが悪くて不明瞭な箇所が多く(ゴルフ練習場での車2台の動きの繋がり、メチャクチャ)、ただでさえ枝葉の多い映画を更にゴチャつかせています。犯罪者側のエピソードやキャラは大幅に整理してスッキリさせた方が良かったんじゃないかと。でも、二階の窓から飛び出して路上に落ちる1カットをカメラが一緒にくっついて落ちるなんてステキな映像も見せてくれて、無駄に暴力的なシーンが多いものの、力が漲ったパワフルな一編ではありました。
[映画館(字幕)] 6点(2011-09-22 22:40:11)(良:1票)
1173.  グリーン・ランタン 《ネタバレ》 
3D料金のシネコンによる価格差はなんなんでしょうねぇ? 近場だとそもそも上映してないか、高い料金取るところばっかりだったので、見にいくのやめようかとも思ってたんですけど、マチネで割安なところがあったのでやっぱり見る事に。今時珍しくなってきたXpanDだったんで、重いメガネONメガネでズレまくって見辛くて仕方なかったですが。んで、肝心の内容。フツー。つーか物語は面白くないです。ヒーローものとしてベタ。責任が伴うとか言っちゃって、ヒーロー誕生と悪役誕生が同じような時期で、ごくごく近い存在でって、『スパイダーマン』か?っちゅーの、みたいな。色々とどこかで見たような設定、展開で、その上、主人公とヒロインが揃っていいトシで。なんつーか、おばさんヒロインって見ててツラいわ(個人的にグウィネスとブランシェット除く)。でも、一方でビジュアル的には結構楽しい部分もあって。飛行シーンは気持ち良く、思った事を実体化させて戦うっていう設定は視覚的に面白く、クライマックスは大々的なカタストロフって感じで。宇宙規模のドーン!ってスペクタクルな映像を見るのは、やっぱり爽快です。3Dの効果が、飛行シーンとエンドクレジット限定でイイ、っていうのはもうお馴染みなガッカリさ加減でしたけど(コレで料金を通常より300~900円上げちゃうっていうんだから、なんつーかラクな商売してるよねぇ)。色々とデザインのバリエーションがあって楽しげだけど肝心なところでは助けてくれないランタンのお仲間達に肩透かしくらいつつも(せっかく語られてきた協力して助けようって意識が肝心なところで発揮されないって、脚本家が観客の気持ち判ってないなぁ)、スケールの大きなホラ話って点で楽しめました。まあ、見た事そのものを忘れてしまいそうな凡庸さではありましたが。
[映画館(字幕)] 6点(2011-09-13 22:26:34)(良:1票)
1174.  ロスト・イン・トランスレーション 《ネタバレ》 
新宿に渋谷、ついでに私の故郷、中目黒もチラッと登場する、お馴染みな世界を舞台にした映画。でも、珍奇な視点で描かれる世界に「こんなの東京じゃないよ!」って思いつつ、じゃあ、自分は東京って街を知っているの?って考えたらねぇ。自分が見ている東京と、他の人が見ている東京とは全然違って映っているのかもしれませんし、ましてや異国の地トーキョーともなれば、とても奇異に映っても不思議じゃないワケで、こういう風に映ったトーキョーというのも確かにあるのでしょう。私はこの映画の中の「見知らぬ国」の言葉も風景も馴染んでいるので、主人公視点の体験には共感しづらいのが難点ではあります。だけど、異国であろうがどこであろうが、孤独感を抱き、虚無感に囚われる事については共感できます。人同士のコミュニケーションが上手くいかない世界で、触れ合う事のできる人に出会い、時間を共有し、スキマを埋め合わせて、そしてまた別れてゆく。そんな物語にとってゴチャゴチャとやかましいトーキョーは、なかなか相応しい素材だったかもしれません。日本人を異星人みたいな感覚で描き過ぎじゃない?って感じたのはどうにもこうにもアレでしたけど。
[映画館(字幕)] 6点(2011-09-11 16:50:03)
1175.  うさぎドロップ 《ネタバレ》 
SABU監督だからって、無理して走るシーンいっぱい入れるってどういう事なんでしょうねぇ? こんな事をするくらいならば、この監督ではない方が良かったかも。元々は、このあまりにスクリーンやテレビでお馴染み過ぎなキャストの面々に不安いっぱいだったのですが、終わってみればキャストはみんな良くて、むしろ演出や脚本に難アリな映画でした。特に脚本のだらしなさは何とした事やら。原作の要素をかいつまんで羅列しているだけという感じなので、大吉の感情の動きがメチャクチャ。いきなり怒ったり泣いたりしている印象。そこに至るまでのエピソードの積み重ね、心の流れの変遷はまるっきり欠落しちゃってるものだからブツ切れ状態。時間経過も、家と職場と保育園とお墓の位置関係もグチャグチャだし、原作のエピソードを微妙に位置替えするものだから矛盾も生じちゃってるし(大吉が正子に会いにゆくシーンでりんを「初めて」実家に預けてますが、原作ではその前の、じいちゃんの家にゆく時に預けている訳で、映画は実家に預ける以前に大吉とりんが離れた状況を作り出しちゃってます。一体りんはどこに居たの? 二人が離れるって部分を大事に描かないといけないのに、何やってんのやら)。設定変えや原作にないエピソードは無駄ばかりで、特にクライマックスの凡庸っぷりは目も当てられない状態。居なくなった、みんなで探そう、って、なんて陳腐なネタやっているのやら。これも「走らせる」ための無理な設定って感じですし。で、そういうかなりダメな状態なのですが、キャストの存在感がドーン!ってあってそれでもイイ感じで見られちゃう、っていう。またこの人達ぃ?って思いつつもやっぱり松ケンも愛菜ちゃんも上手いのだわ。いいキャストに救われて命拾い、みたいな映画でした。
[映画館(邦画)] 6点(2011-09-06 21:18:46)(良:2票)
1176.  イースターラビットのキャンディ工場 《ネタバレ》 
デヴィッド・ハッセルホフがささきいさおの声で『ナイトライダー』ネタなんか披露しちゃうので、日本語吹き替え版もそれはそれでアリですねぇ。さて、それはともかく内容の方なのですが、実写との合成モノだっていうのを知ったのがワリと最近。フルCGアニメだと思ってました。なんか売り方がそういう感じだったので。そして、実写が混じる分だけフットワークが重くなるなぁ、って感じで。CGで描かれたキャラは愛らしいですし、お菓子工場の世界はカラフルで素晴らしいです。でも、実写の役者が前面に出てくると凡庸になってしまうんですね。実写の人間とCGのウサギと、それぞれが似た境遇でそれぞれの問題があって、って対比されてゆく訳ですが、人間側にそれなりに重きを置いてしまっているので、ウサギ側が意外と弾まないし、広がらないし。人間側主役は口ばかりのウザい性格でそんなに魅力的なキャラではありませんしね。ウサギ達とヒヨコ達の関係性が明確ではありませんし、そもそもイースターに馴染みがなく、この映画ではイースターエッグとお菓子の関係性もよく判りません。ヒロイン不在な映画の中にあってピンクベレーのハンパな扱いなんてガッカリって感じですし。ただ、実写にCGを溶け込ませるのではなくて、実写とCGアニメとが対等に共存するファンタジックな映像世界そのものは、なかなか魅せてくれました。『メリー・ポピンズ』や『ロジャー・ラビット』の系譜に属する(意外に少ない)このスタイルの映画の未来に期待を抱かせてくれる作品でした。
[映画館(吹替)] 6点(2011-08-28 15:24:50)
1177.  コクリコ坂から 《ネタバレ》 
キャラの視点が気になってしまうんですよね。この映画、みんな大抵、瞳孔がセンターに存在していて顔ごと体ごと動かす事が視点移動になる状態。そして、その視点が見るべきところから微妙に、あるいは大きくズレてたりして。アニメにしろ映画にしろ、その目がどこを見ているのか、というのはとても大事なワケで、『ゲド戦記』に比べるとかなり改善してはいるものの、まだ気になりました。それはこのアニメのやや平面的な空間認識に起因しているようでもあって。人物が重なりあうシーンでは平べったい二人がぺったりとくっついているような感じを受けてしまう箇所があって、平面で見つめ合う二人の表情を一度に見せるためには不自然な視線も仕方ないというマンガ的表現法が根底にありはしないかな?って。的確に空間認識をしてそれをどう映像化できるかが課題ですかねぇ。映画は舞台となった時代に実写で撮られていたらさぞかし魅力的だったんじゃないかなぁ、って感じがしてしまいまして。アニメで魅力を出すには、もっともっと描き込んでゆかないとキャラが薄く感じられてしまうなぁ、と。また記号化されたジブリアニメの法則で描かれてますしね。毎度の安心な、しかし平板なタッチ、ジブリの良心と言うよりも、ジブリの限界が透けて見えてきてるんでしょうか? 見てからしばし時間が経って、印象に残っているのは最早絵描きのメガネのおねえさんだけ。他は表情もあまり思い出せません。まあ、それでも、今回はイラついたりせず退屈もせずに見られたので、まあまあ、良かったんじゃないでしょうか。昭和30年代の終わり頃の神奈川の雰囲気、ステキに表現されてましたしね。
[映画館(邦画)] 6点(2011-07-17 14:15:33)(良:1票)
1178.  127時間 《ネタバレ》 
予告編から予測される内容から外れる事はなく、更なる広がりや奥行がある訳ではなかったので、ちょっと肩すかし。何が起きてどうなる、っていうのは最初から判っているので、あとは「大自然に対する畏怖」「孤立する事で認識する人との繋がり」「貪欲な生の渇望と自己との闘い」あたりをどう料理するのか?というところに興味があったのですが、主人公がポジティブでストレートな性格なせいか、映画もとてもストレートで判り易く、もう少し過去からその時に至るまでの摩擦や葛藤や闘いによる揺らぎ、歪みがあってもいいのになぁ、と思いながら見ていました。あのコマーシャルフィルム状態な渇き描写なんて、通俗的に過ぎて「これこそが欲望に直結するストレートな映像だ!」と言っているとしても、そんなんでいいのぉ?って思ってしまいます。事象の克明な描写と、回想、願望、幻覚、幻聴の描写、これらが渾然一体となって映画を形成している状態そのものはいいと思うのですが、そのバランス感覚には疑問が生じて。とりあえず、音楽うるさ過ぎ。静かに自分と対峙するような状況が大半を占める映画の中で、彼が実際に聴いているのでも、彼の記憶の中にあるのでも、幻聴でもなくガンガン鳴り出す音楽に関しては全く要らなかったんじゃないかな?と。腕を切り離す描写はG指定という事で油断しちゃってましたし(どう見てもR-15レベル)、ラスト、救助されて以降は蛇足のようにも思え。この、ごくパーソナルなエピソードを一本の映画として仕上げてみせた腕は確かです。だけど、色々な映像、心情を見せながらも、そのポジティブっぷりがアダとなって、見終わって物理的事象に対する闘争から勝利の帰還、って印象ばかりが強くて。生理的にはとっても痛そうに見えたけど、内面的には痛みのあまり感じられない映画でした。それで正解なのかな?
[映画館(字幕)] 6点(2011-06-26 17:06:00)
1179.  さや侍 《ネタバレ》 
今日、渋谷に見に行ったら、たまたま主演のおっちゃんの挨拶&お見送りなんてのをやっておりまして、映画が終わった後、握手して一緒に写真撮って貰いました。だけど、このおっちゃん、何者やの? さて、映画のナカミですが、万人に判って貰う映画を作ろうとする意識と、松ちゃんの笑いのオリジナリティとは何ぞや?って追及とが具体的なカタチになって表れて、そしてその葛藤のままに作品になったような感じがしました。これまでの作品よりも、マトモな映画に見えて、それは逆にちょっと居心地の悪い感じ。意識が映画から離れてゆかない分だけ、これまでよりも格段に見易くなっているんですよね。ある意味、快適。だけど、これまでの松ちゃんの映画から考えたら、その快適さってのは、なんだか気味が悪いぞ、って感じで。30日の期限の間に繰り広げられるネタの数々はコント集風で、それが映画的な物語の流れになっていて、徐々に盛り上がって行って、ってここら辺で妙に媚びている感じに思えて、だからラストのあの選択で黙らせちゃう、あそこでそれまでのノリをガクッと落としてしまう、そこに松ちゃんの、ちょっと意地の悪い意図が隠されているような気がしなくもなく。そういう、通俗的な表現を一貫させながら、最後に冷や水を浴びせる作りは多分、計算されたものなんでしょう。だけど、じゃあ、それが望まれたカタチなのかなぁ?と。映画だの映画じゃないだのって煩い連中の言葉なんぞ聞く事なんてなくて、ただ裸の松本人志ってのを突き進んでいいんじゃね?みたいに思うんですよ。イソップの『ろばをかついだ親子』である必要はないでしょ。今回は「映画」を意識し過ぎた感じかな。
[映画館(邦画)] 6点(2011-06-17 20:37:17)(良:1票)
1180.  アリス・クリードの失踪 《ネタバレ》 
登場人物が3人だけの映画、それも画面に映る人間そのものが3人のみで、他はエキストラや、たまたま写った、みたいな人すらも全く登場しないという徹底ぶり。その誘拐された一人の女と誘拐をした二人の男の心理劇は、最後まで退屈させる事なく流れてゆきます。ただし。途中、前半に二回の「映画の見方が大きく変わる意外な展開」が用意されているために、映画に対する興味が「いかに最後まで意外な展開で楽しませてくれるのか?」という状態になってしまうんですよね。結果、後半の印象はあまりにフツーで肩すかし。もうタネは他に用意されてないの?みたいな。密室の心理劇と思いきや、部屋の中だけで完結させる訳でもなくカメラはクライマックス以前にあっさりと外へ出てゆきますし。終わってみれば、ある意味古めかしい愛憎の物語。その関係こそ、ちょっと特異ではあるけれど、その辿り着くところは、まるでアメリカン・ニューシネマを見るような雰囲気。宣伝では監督をタランティーノやクリストファー・ノーランの再来みたいに持ち上げてウリにしている感じがありますが、いや、そこまでじゃあなくね?っていうのが正直なところ。「志村~、薬莢薬莢、弾痕弾痕~」って、ツッコミ入れたくなるような箇所もありますしねぇ。脚本の甘さをそのまま伏線にしてない?みたいな。二人の計画がシンメトリーの画面構成で進行し、それが狂ってゆくと共にシンメトリーが出てこなくなるあたりは、セオリー通りっぽい感じではありますが、面白いんでない?って思いました。
[試写会(字幕)] 6点(2011-06-14 20:34:33)(良:1票)
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