101. あやしい彼女(2016)
《ネタバレ》 なんか随分と都合よく若返ったり年とった りするんですねえ。血を抜かれた節子さんがいきなりベッド の上で婆さんになっていたら、お医者さんや看護師さんは腰 を抜かしてしまうじゃないでしょうか。 そういうご都合主義的な部分は目をつぶって、テーマとし て扱っていた、苦労して育てた娘と母の心の機微や葛藤 の部分には大いに共感しました。 それに一度でいいからこんな風に人生の休日を楽しんでみ たいですね。 多部さんの硬軟に渡る演技も光っていました。 彼女があんなに歌がうまかったとは知りませんでした。 彼女の歌う昭和歌謡の数々、良かったですね! [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-08-17 20:25:01) |
102. ラン・スルー・ザ・ナイト
《ネタバレ》 期待した以上に楽しむことが できました。ちょっと人が次々に死に過ぎなのと、主人公が まだ20代の女性だというのに、行動力あり過ぎではあります が、飽きることなく最後まで観ることができました。 天才贋作画家メーヘレンの事件にヒントを得た作品でしょうか。 ロシア人の顔がどれも同じに見えて見分けがつかないのが難点 ではあります。 殺されたアンドレイの恋人の友人は、色々と迷彩を施して 黒幕であることを隠そうとしているようですが、最初に現れ たところで、何となく気づいてしまいましたね。 当然国家的な陰謀かと思ったのですが、結局民間の絵画贋作 事件ということらしく、殺し屋のお兄さんも国家保安局の かたわらで副業していたということなのでしょうか。 ここの掲示板を読んでシーチキンが何か関係しているのかと 思ったのですが、シーシキンなんですね。 [地上波(吹替)] 6点(2020-07-08 19:20:30) |
103. ゲーム(1997)
《ネタバレ》 これもどこかで観たような既視感のある作品では ありました。過去にも観たことがあったのか他の似たような作品 だったのでしょうか。 全体的にやや長すぎたような気もしますし、双方ともあんなにうま く筋書き通りに進むかという感じはするのですが、最後の落ちまで 引き込まれて一気に観てしまいました。 ただ最大の問題は、ここのネタバレ投稿で結末を予測できてしまった ことですね(৹˃ᗝ˂৹) この映画を楽しみたかったら、ここでの投稿を読まずに観ることを 絶対おすすめします!! [地上波(吹替)] 6点(2020-07-03 09:35:14) |
104. アイランド(2005)
《ネタバレ》 確かにどこかで観たような既視感のあるクローン物で はありますが、娯楽作品と割り切って観れば、まあ損したとは思えない 程度に楽しむことはできました。時間枠があるのでかなりご都合主義が てんこ盛りではあるのですが、追いかけっこは随分と金をかけただけ あって目が離せませんでした。 巨費をかけてあんな巨大なクローン製造装置を作るよりも、他の安上がり な方法はいくらでもあるとは思います。 なぜ時代設定を2019年にしたのか、警鐘を込めてのことだったのでしょ うか。せめて2050年ぐらいにしておけばよかったのでは。 この手の近未来SFにありがちな技術進歩のアンバランスは相変わらず。 車が自動運転ではなくハンドルがまだついていたのには笑えます。 それにしても、これまで「20XX年、新型の風邪ウィルスによる感染症が全世界 に拡散し、都市は封鎖され、経済活動は停止。人々は自宅軟禁となり破った者 は自粛警察に処刑され、重症者は助けるか見捨てるかの命の選別が行われた」 なんていう気の利いたSF映画を作る人がいなかったのでしょうか [地上波(吹替)] 6点(2020-07-03 09:23:14) |
105. ミッシング ID
《ネタバレ》 ここでの評価がなぜか低いのですが、 私的には・・・めちゃくちゃ面白かったです!! 最初にガキのドンチャンパーティーから始まったんで、こりゃ 三流の学園ものか(皆さんが言うように、キモイオニイチャンと ゲジゲジ眉毛のネエチャンだし)、やっぱり期待しない方がいい かも、と思ったのですが、自分の素性が分かるあたりからテンポ よくハラハラ、ドキドキしたまま最後まで一気に観てしまいました。 エージェント本人が中心ではなく、子供の側からの視点での展開と いうのが目新しくて気に入りました。確かに007の子供たちはきっと こういう苦労したんだろうなあ、とか思ってしまいます。 相手は高校生なのでボーンのような無敵とはいきませんし、逆探を 気にせず電話しちゃうとか素人丸出しではありますが、逆にそこに リアリティが感じられました。普通の高校生から段々と父親のDNAに 目覚めて行くところなんかもいいですね。それでも高校生にしては あり得ないようながんばりようではあります。 下の人が書いているように公開時に評論家からは酷評されたそうです が、自称専門家の言うことがあてにならないのはコロナ騒動で証明 されていますのであまり気にしないことにしましょう。 エイリアンのおばさんもさすがに年とりましたね [地上波(吹替)] 7点(2020-06-22 21:11:07) |
106. 真昼の用心棒
《ネタバレ》 子供の頃にTVで観たのですがマカロニウェスタン の真骨頂と言えばそうだとは思うのですが、やっぱりどぎつくて ストーリー的にはあまり残っていません。唯一強烈に残っている のがラストにハトが舞うシーンでかかるSergio Endrigoの 「Back Home Someday」。当時のテープレコーダーで録音して 何度も聞いたものです。この曲がなければ映画自体は恐らく 忘れ去っていたかもしれません。 [地上波(吹替)] 6点(2020-06-22 11:18:37) |
107. 破獄(1985)<TVM>
《ネタバレ》 脱獄がテーマなのでもっと殺伐とした映画 なのかと思ったら、刑務所での酷い処遇などは極力抑えた ヒューマンドラマ的な内容で、若かりし頃の(といっても 二人とも当時でも40代後半)緒形拳と津川雅彦の好演技が 光っていました。 TVMといえどもこんなクオリティの高い作品があるのですね。 また当時の世相がさりげなく描かれていましたが、なぜあんな 無謀な戦争を始めたのかと今だから思えるけども、その日の 食事さえ困難な不景気と貧困の中で、大衆が世の中を変えて くれる存在として軍に期待を持つしかなかったというあの時代 が理解できた気がします。 【追記】 網走の監獄博物館で白鳥元受刑者の独房を見てきました。 こんな小さなドアの窓から脱走したのかと思うと、何だか 窮すれば通じるということでしょうか、本人の執念のすごさ を感じずにはいられませんでした。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-06-21 12:45:16) |
108. ザ・センチネル/陰謀の星条旗
《ネタバレ》 ここでの評価がかなり低かったので面白く なければ途中でやめようかな、と観始めたのですが・・・・・ 意外と面白い!!特に後半はテンポも良く結構ハラハラドキドキ感が ありました。 確かに最後のドンパチはちょっとやり過ぎで、この手の話では必ず 警備の人間を装って暗殺者が紛れ込むのがお決まりのパターンなの ですが、米国大統領のセキュリティがそんなに甘いのかよ、警備する 側もその辺は十分承知しているはずなのでは、と毎回思ってしまいます。 シークレットサービスと奥さんとの不倫は余計な話ではあるのですが、 単に大統領暗殺計画だけでは面白くはなかったでしょうから、まあ色を 添えるためには必要だったのでしょうか。 ちなみに、かつてクリントン大統領が女子大生とホワイトハウス内でHを して、それを認める記者会見後に執務室に戻った大統領を怒り狂った ヒラリーがボコボコにしたそうです。本来大統領が襲われたら守るのが シークレットサービスの務めなのですが、さすがに相手が奥さんだと、 殴られるのを漫然と見守るしかなかったそうです。 やっぱり不倫は良くありませんね。 [地上波(吹替)] 6点(2020-06-17 20:01:54) |
109. 病院坂の首縊りの家
《ネタバレ》 監督の映像へのこだわりは部分的には感じられ ましたが、全体的には果たしてこれで満足したのだろうか、と 思ってしまうほどちぐはぐだったと思います。 戦後間もない時代の雰囲気を出すのが今や難しかったとは思う のですが、病院坂、古い家並み、ススキの原、おんぼろガレージ などの舞台がかみ合っておらず、継ぎはぎだらけの印象は拭えませ んでした。 犬神家では金屏風が金色に見えないと文句をつけて撮影を延期し て作り直させたという情熱は失せてしまったのでしょうか。 皆さんもおっしゃっているように、そもそもこの原作自体が大衆 向けの映画にするのにふさわしかったのかどうか。 あまりにも複雑な家系図と様々な要素をてんこ盛りにし過ぎた内容 は一度観ただけでは理解できないと思います。 最後の荒唐無稽な犯罪の再現フィルムを長々と見せられるのも正直 辟易とさせられました。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2020-06-16 09:31:28) |
110. スナイパー(2002)
《ネタバレ》 テーマとしては興味があったのですが、正直変化の 少ない展開の中でウダウダ感がハンパではなく、翻訳したセリフが悪いの か最初から最後までいらいらさせられました。もっとシャープな展開 を期待していたのですが。 あれだけ次から次へと銃の乱射事件が起き、無辜の命が失われている のに、銃規制の声がしばらくは盛り上がるがすぐに立ち消えになる中 でも遺族などがなぜ黙っているのか不思議に思っていたので、こういう 映画も作られているのだということが分かったのは良かったと思います。 100年以上も前の西部劇の時代の法律を守ろうとする世論が多数を占める のには日本人としては理解ができないところです。 米国の資本主義というものは、とにかく金儲けのためなら手段を択ばず、 相手がヒットラーでも独裁者でも構わないわけで、銃規制も憲法を盾に してはいますが、要するに大金を儲けられる利権を手放したくないという のが本音なのは明白。 そんな倫理観のない資本主義はアメリカンドリームと表裏一体と言えます。 [地上波(吹替)] 5点(2020-06-09 21:25:30) |
111. グリーン・ゾーン
《ネタバレ》 史実に基づく話なので、まるでドキュメンタリー映画か 再現フィルムのような雰囲気でしたが、それゆえに逆にリアルで臨場感があって 意外と面白かったです。無意味に弾丸を撃ちまくって、大勢の人がバタバタ死ぬ という荒唐無稽なのは好きではありません。 最近良く感じることですが、作り話が現実に起きた実話に負けてしまって、返って 面白くないことがよくあります。小説は所詮は小説家の常識の範囲内でしか書くこと ができないからでしょうか。 一方、史実の枠内でしか描くことができないので娯楽性には乏しいのはやむを得ない ところでしょうか。ラストはやや拍子抜けしてしまうのも致し方ないところ。 [地上波(吹替)] 6点(2020-06-07 21:08:15) |
112. ドメスティック・フィアー
《ネタバレ》 殺人を目撃してしまったオオカミ少年が誰からも 信じてもらえず、殺人犯から命を狙われて右往左往するという いつものパターンかと思ったのですが、どちらかというと最初 は疑ったけど息子を信じる父親の方にスポットを当てた話でした。 いずれにしても基本的には新鮮味のないプロットであるので、 可もなく不可もなくという感想でしかありませんが、それなりに 楽しむことはできました。 あんなに息子のいうことを信じなかった母親が急にリックを疑う ところはかなり唐突であったし、父親役はトラボルタのような ゴツイタイプではなく、もう少し弱弱しいタイプの人の方が 合っているのではないかと思います。 [地上波(吹替)] 6点(2020-05-20 19:57:37) |
113. マリオネット・ゲーム
《ネタバレ》 財産も地位も手に入れたエリート宣伝広告マン の愛妻と愛娘との満ち足りた生活が、突然車のバックシートから 現れた謎の男によって、壊されてゆく、というお話につい引き込 まれて行きましたが、正直途中からは仕事の出来る男なら、やら れっ放しではなく、自分の方が若いのだからやり返す方法がいく らでもあるだろうといらいらさせられると共に違和感を覚えました。 しかしラストでのタネあかしで一応納得しました。 確かにそうでなくてはこの話は成立しないでしょうね。 【以下思いっきりネタバレ】 よく見るとニールが予想外の行動をしようとするとアビーが止めて うまく意図する方向に誘導していました。 それにしてもトムからの無理難題を妻や娘を守るためにニールが必死 に実行する姿を見れば普通ならアビーは夫を許すのではないかと思う のですが、もはやそんなレベルではなく、長年にわたり陰で浮気を繰 り返したニールに彼女の心は完全に壊れてしまっていたということで しょうか。 ラストはなんか女の怨念を感じてホラー映画を観るような空恐ろしさ がありました。 女は裏切ると怖いということを世の男性は肝に銘じるべき映画ですね。 但し、こういうオチにするならもう少しニールを鼻持ちならない傲慢な “嫌な奴”として描くべきだったのでは。浮気のことはさておいても 家族を必死に守ろうとする健気な非常に良い夫にしか見えません。 秘書との浮気も全くそのそぶりを事前に描いていないのはフェアではな いような気がします。 [地上波(吹替)] 6点(2020-05-14 14:06:06) |
114. 新幹線大爆破(1975)
《ネタバレ》 単純なアクション映画かと思って観ていたのですが 終盤は急にヒューマンドラマのようになってきて引き込まれて しまいましたね。特に若き日の宇津井健の嫌味のない好演技が 光っていました。 終盤の部分がなければもっと低い評価にしようと思ったのですが 一応合格点にしました。 それにしても前半の警察の体たらくはどうにかならんのでしょうか。 犯人B(山本圭)の動静を探るだけのはずが、いきなりドアをノック してしまって本人が出てきたらどうするつもりだったんだ 金を受け取りに来た犯人C(織田あきら)を突然大学柔道部員に声 かけて捕まえようとしたけど、凶器をもっていたら大学生はどう なっていたのか 犯人Bを大人数で追いかけて見失いそうになっていきなり発砲。 凶器を持たぬ犯人に警告なしの銃の使用をどう正当化するんだ 高速道路上で金の受け取りにやってきた犯人A(高倉健)を屋上で 見張りにつく前に逃がしてしまったけど、配置につくまで時間を稼 げよ、などなど、いくらなんでもこれほどミスを犯すのだろうか しかしよく考えると実は警察の捜査って実際もこんなものなのかも しれませんね。だから、三億円犯人も、怪人21面相も、世田谷一家 殺人事件の犯人も捕まえられなかったのかもしれません。 この映画、実は警察の無能ぶりを暴く映画なのか、というのは考え過ぎか ラスト、武器も持たない犯人Aを警告射撃もせずに撃ち殺してしまい これはれっきとした殺人ではないか思うのだけども、そもそもこの映画 の数年前に起きた瀬戸内海シージャック事件でライフルを持って人質を 取った犯人でさえ、これを狙撃して殺してしまった警察には当時非難が 集まった。その後警察は基本的に犯人射殺には非常に慎重なのだが、 なぜこのような非現実的なラストにしてしまったのか疑問ではある。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-05-12 21:08:04) |
115. ガントレット
《ネタバレ》 ずいぶん昔に見た覚えがあるけども、今観るとストーリーが単純で 黒幕があっさり分かってしまうけども、やたら筋が複雑で一度観た だけでは理解できないものが多い最近の映画の中で、なんか気楽に 観ることが出来てほっとさせられるような映画でした。 それにしても、まあドンパチやりすぎですね。 何年か前に、副大統領候補になった元準ミスアラスカのサラ・ペイリン が全米ライフル協会の集会で「鉄砲の弾は高価なものです。だから 警告射撃などで無駄にしてはいけません。悪い奴らには警告なしに どてっ腹にぶち込んでやりましょう」と演説してたのを思い出します。 あんだけ撃ちまくったら、警察の年間予算などあっという間になく なってしまうのではと心配です。 [地上波(吹替)] 6点(2020-05-08 12:53:51) |
116. マキシマム・リスク
《ネタバレ》 結構面白かったです。 ヴァンダムがセガールのようにもっと無敵なのかと思ったら意外と 現実的なレベルで返って格闘シーンははらはらしました。 何度も何度も街をめちゃくちゃにして繰り広げられたカーチェースも みごたえありました。 双子や、ロシアンマフィア絡みや悪徳FBIのプロットはどれも新鮮味は ないしストーリー自体も単純なものですが、その割には話がまとまって いて最後まで飽きずに楽しめました。 女の子の好みは人それぞれとは思うのですが、アレックスがもう少し 自分好みだったらもっと良かったのですが。 [地上波(吹替)] 6点(2020-04-29 14:30:45) |
117. トレイン・ミッション
《ネタバレ》 想像していたよりもずっと面白かったですね。 会社を首になり家計は火の車の男が毎日電車で通勤する日常 の中で遭遇した謎の美女から持ち掛けられた非日常的な提案、 一気に引き込まれました。 最初に大きな謎や大掛かりな陰謀を仕掛けておいて、結局真相 はというと、そんなのあり得ないだろう、というような荒唐無稽 なご都合主義的な辻褄合わせて的なもので失望させられることが 多いのですが、この作品はそれなりに筋の通ったお話になってい ました。最後の落ちも気に入りました。まあ、ジョアンナが主人公 の動向を逐一つかんで電話してくる都合のよさには目をつぶります。 粗を探すとすると、ギターを持った殺し屋と斧で渡り合うのは いくらなんでもやりすぎ。シュワちゃんの映画じゃないんだか ら。脱線シーンもそう。アクション映画ではなくサスペンス 映画に徹してもらいたかった。 あと、マーフィーが現れた時点で、もしかしてと思ったのですが やっぱりな結果でした。重要な役割にはそれなりの役者を配する 必要はあるとは思いますが、ネタバレの危険があります。 ジョアンナ、魅力的でしたね。もし通勤電車で声かけられたら私 ならホイホイ話に乗ってしまいそうです。 それにしてもアメリカの通勤電車はゆったり座れてうらやましい。 この映画の設定は日本の痛勤電車では成立しませんね。 この手のサスペンスは全てを詳細に明らかにしませんが、それなり に推測すると、【ネタバレ注意】 ジョアンナはフィクサーで、汚職事件の大物首謀者から事件の隠蔽 を請け負った。マーフィーも彼女に使われた駒で、職員殺しを請け負う。 さらに、目撃者と証拠が存在することをFBIの協力者から知らされ、 マイケルの乗る列車で目撃者を消すことを計画。マイケルを首にさせ、 目撃者をマイケルの乗る列車に乗せ(かなり難しい根回しが必要 だろうが)、マイケルに目撃者を探させ見つけたら殺し屋に殺させる 計画だった。さらにこの計画が失敗した時にはプランBとして、列車 を脱線させ証人もろとも乗客全員を抹殺する計画も準備、といった ところでしょうか。 わざわざマイケルに目撃者探しをさせたのは、彼が常連の乗客を知って おり、普段乗らない乗客を探しやすいだろうと考えたから。 なぜ最初から脱線させなかったかは、さすがに乗客全員を殺してしまう と事が大きくなりすぎて、出来れば避けたかった。 [地上波(吹替)] 6点(2020-04-12 14:55:08)(良:1票) |
118. スパイ・レジェンド
《ネタバレ》 けっこうみなさん厳しい評価ですね。 私的にはこれまで観たスパイ物映画の中では上出来の部類に入ると思いま すし十分楽しめました。 ブロスナンが超人すぎるところや、現地の主権そっちのけでバンバン 人が殺されるところなんかはいつもながらの過剰演出ではあります。 筋書きが複雑で最初は一体何が起きているのかよくわからず。それも そのはず敵味方が二転三転し、女性陣も次から次へと目まぐるしく 交代して、あまりに盛りだくさんでとても一回観ただけでは筋書きが 理解できませんでした。筋書き考えた人の気合が感じられました。 CIA内部の陰謀だったのかもしれませんが、末端の局員には罪はないはず であんなに簡単に殺されてしまっては可愛そうな気もします。 ロシアの殺し屋のアリクイおねえちゃんのやられ方ももう少し考えて 欲しかったですね。 [地上波(吹替)] 6点(2020-03-19 20:58:05) |
119. 激突!<TVM>
《ネタバレ》 この映画の存在はずっと以前から知っていたけど、あらすじ は単純なものだと分かっていたので、わざわざ見るまでもないと食わず 嫌いを決めていたのですが、いざ観てみると意外と面白かったです。 もっと過剰演出で荒唐無稽な展開だと思っていたけども、かなりリアリティ に徹していて、現実でも十分起こりうる話だと思えて引き込まれました。 トラックの下から見えた相手の男の靴とレストランにいた男たちの靴を比べ て主人公が疑心暗鬼になるシーンはヒッチコックを彷彿とさせていました。 (ヒッチコックならさらにサスペンスを盛り上げる一工夫を加えていたと 思いますので、そこいら辺が若いスピルバーグの限界だったでしょうか) クリミナルマインドなんかを見ればこの程度のサイコパスはアメリカにごろ ごろいそうだし、最近では日本でも煽り運転による事件が多発しているよ うですので、遠出のドライブの際はせいぜい気を付けたいと思います。 [地上波(吹替)] 6点(2020-03-15 11:16:43) |
120. 桐島、部活やめるってよ
《ネタバレ》 ここでの評価が極端に分かれていたので、 興味を持ちました。実際に観て確かに評価の分かれる内容 ではありますが、自分的にはほのぼのとした青春の情景が 嫌いではありません。 もっとスクールカーストを露骨にどぎつく描いた作品か思った のですが、意外とまったりとした青春映画という感じでした。 そもそも世に言われているスクールカーストというのもはたから 想像するよりも実態はこんな感じのものなのでしょうか。 鈴木先生とか他の学園ものと比べて、子供たちの演技にメリハリ がなくだらだら感があったのですが、それは監督が過剰演技を 排除した結果なのでしょうか。まあこういうのもありなのかなと は思いました。 この映画のキモはやっぱり、桐島君本人が全く登場せず(終盤に 映画部の連中が屋上に上がる階段のところですれ違うのが彼だと いうことらしいですが)、彼がバレー部を辞める理由も明らかに ならないまま話が進行するところで、やはり映画史に残るプロット ではあると思います。 終盤のゾンビシーンは「カメラを止めるな」を彷彿とさせて、もし かしたら、この映画からヒントを得たのでしょうか。 ところで一つひっかかったのは、バレー部は桐島君のワンマンチーム のようで、それゆえ彼が抜けた影響が大きいという設定なのですが、 一方で彼のポジションはリベロだというところです。 バレー部の花形ポジションといえば長身のエースアタッカーであり、 小柄なリベロは日陰の存在。桐島君が校内の人気者という設定には 似合わないような気がします。スラリとした梨紗ちゃんにはやはり 長身男子ではないのでしょうか。(この頃の山本美月さんって むちゃくちゃ可愛かったんですね) 桐島君がエースでその代役をさせられるのが久保君の方が良かった のではないかと思うのですが、作者の意図を聞いてみたいです。 最後に、高校生たちがやたら使っていた「提出」という言葉。 これって今どきの高校生たちの言葉なんでしょうか。自分が 高校生の時には皆無でした。逆によく使った「サテン」とか は全く使われないのですね。 [DVD(邦画)] 6点(2020-02-22 14:51:07) |