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VNTSさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 617
性別
自己紹介 監督はスタンリー・キューブリック
俳優はジャック・ニコルソン
原作はスティーブン・キングが好きです。
要はシャイニングがドンズバなんです。

ホラーが一番好きだと思っていたんですが、自分の評価を見直すとどうも感動系が好きらしい。

9点以上は余程面白くないと付けません。

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101.  ライフ ―いのちをつなぐ物語― 《ネタバレ》 
動物たちの逞しい行動力や知恵を見ていると、客観性や論理的思考があるんじゃないかと思えてくる。しかもそれは、自分の長所・短所を把握していて、生きる手段として抜群のセンスがある。弱肉強食の世界では当たり前の定義だけど、人間の世界でもそうだよな~って思う。強ければ強いほど、子孫を残せる。映像に関してそこまで感動はありませんでした。年に1回くらいは、こういう映画を見るのも悪く無いです。
[映画館(吹替)] 6点(2012-03-12 11:57:05)
102.  戦火の馬 《ネタバレ》 
めちゃくちゃ泣いた。馬で泣くことがあるなんて、思ってもみなかった。配役が良かった。映像も良かった。音楽も良かった。エイリアンとか出てこなくても、いい作品が作れるスピルバーグを再評価した。よくありがちな戦争映画ではなく、馬にフォーカスを定めた、戦争のアナザーストーリー。そして、短編小説が繋がって行く感覚。ドラゴンクエスト4みたい。こういう観点で作られると、戦争自体に奥行きを感じることができる。エクセレント!
[映画館(字幕)] 10点(2012-03-09 20:20:02)
103.  早春(1956) 《ネタバレ》 
小津作品のことだから、また娘が嫁ぐ嫁がないの話かほのぼの話だろうな~と思ってました。けど本作は違った。夫婦の話だ。嫁ぐ嫁がないを通過した後の話だ。自分は未婚なので、自分の実体験とともに作品を観ることはできなかった。でも、夫、妻、妻の母親、浮気相手、同僚などに対し、感情移入することはできる。隠したい気持ち、隠されて腹が立つ気持ち、色んな気持ちに感情移入することが、言い方が変かもしれないが、観てて楽しかった。あとこの作品を観てて素敵だなと思った所は、夫婦に接点のある周りの人達が、世話を焼いてくれる所だ。近所のおばさんが鍵を預かってくれていたりする光景は、今の世の中の目線で見ると、珍しい光景だ。戦友が再開して合唱するシーン、送別会で合唱するシーン、池部良と淡島千景の緊迫した空間など、凄く良いシーンが多い。そのシーンをまた見たくなる衝動が、きっとこれから先何度かありそうだなと、そのシーンを見てる時に既に脳裏に浮かんだ。
[映画館(邦画)] 8点(2012-01-27 20:43:17)
104.  秋刀魚の味(1962) 《ネタバレ》 
ストーリーは相変わらずで、娘が嫁に出る出ないの話。もっとも、岸田今日子がいたり岩下志麻がいたりと、新鮮味を感じることはあった。その他は、観たことあるようなセットと役者。だからといって、作品の出来が悪いわけではない。ほのぼのとしていて上品で、どこか残酷。ひょうたんに感情移入したり、笠智衆に感情移入してみたり、岩下志麻に感情移入してみたり、誰に感情移入するかで、感じ方を選んで楽しめそう。昔は、子供の縁談は親が決めていたんだろうけど、いつからか自由恋愛が尊重されるようになった。この作品の時代がちょうどその境目くらいだったんだろうか...とか思いながら見ていた。
[DVD(邦画)] 7点(2012-01-16 19:26:49)
105.  王立宇宙軍 オネアミスの翼 《ネタバレ》 
岡田斗司夫に影響されて見てみたのですが、たいして面白いと思わなかった。世界観に魅力を感じないんだよね・・・。作ってる人達は、きっと楽しかっただろうと思うけど。もう一度見て、世界に浸りたいと思わないし、人にオススメもできない。主人公の声が森本レオなのが居心地悪く感じた。
[DVD(邦画)] 4点(2011-12-23 23:35:29)
106.  ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 《ネタバレ》 
天才と異常者は、紙一重。凡人から見ると、天才も異常者も、どっちも異常者に見える。要するに、過激な終末思想を夢見るヘンドリクスが異常者に見えるのは勿論だけど、イーサン・ハントもある意味異常者に見える。だって、イーサンってこの仕事で月収いくら貰ってんの?家族と一緒にいることよりも仕事を選ぶ、重度の仕事中毒で、かつ命知らず。異常でしょ。あとは、その人の行動原理に誠実さがあるのか無いのかで、善か悪か見え方が異なるだけ。映画自体は、いつも通りの王道アクションで、ギリギリをクリアしていく見せ場が多くて楽しい。ダッシュしたりパンチしたり、あえて土臭く演出してるんだと思うけど、この躍動感は好きです。
[映画館(字幕)] 7点(2011-12-16 23:07:23)(良:1票)
107.  リアル・スティール 《ネタバレ》 
子供みたいな父親と、大人みたいな息子。元々馬鹿だった「子供みたいな父親」が、「大人みたいな息子」と接する事で、頭の使い方が成長し、全てが良い方向へ進む。子供の視線こそ、実は物事の本質を見抜いてるのかも。何が一番大切なのかを知っている。大人は面倒臭いし、業が深く、汚い。
[映画館(字幕)] 8点(2011-12-12 11:58:22)
108.  タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密 《ネタバレ》 
ストーリー云々、テーマ云々じゃなくて、この映画はアトラクション。スピルバーグお馴染みのスピード感溢れるアクションシーンは特に盛り上がります。盛り上がりの頂点では、視覚から入る情報の処理が追い付かなくなって、見てて飽和状態になる。トランスフォーマーを見た時と同じ感覚です。「そうか!わかったぞ!」という、茂木健一郎で言うところの「アハ体験」をタンタンがすることで、展開が進む。そうしないと話が進まない。要するにおバカ映画。とは言え、それを補うくらいの映像を見せつけてくれます。最後に、タンタンへ一言。このまま好奇心むき出しで生きていくのはあなたの自由ですが、インディアナ・ジョーンズみたいなひねくれた大人にはならないで下さいね。
[映画館(吹替)] 7点(2011-12-05 15:31:06)
109.  コンテイジョン 《ネタバレ》 
「影響力」。この映画を見て頭に浮かんだ単語です。興味深かったのは、このようなパンデミックな事態に陥った時に、人間はどの程度の範囲(サークル)まで周りの面倒を見れて、影響力を保てるのか、ということ。ローレンス・フィッシュバーン演じる博士は、事が重大になればなる程、面倒を見れるサークルが狭まり、家族や知人にしか目が行かなくなる。博士のサークルは、世界規模の大きさから、家族や知人までに縮小した。しかし、ネットは逆だ。ジュード・ロウ演じるフリー記者、そのたった一人の発言が、最初は小規模なサークルでも次第に巨大なサークルになり、人々はそのサークルに包まれていく。ウィルスが伝達し拡散していく影響力と、ネットを介して情報が拡散していく影響力。ウィルスに対しては、ワクチンを作成することで対処できたけど、ネットに対しては何がワクチンの代わりになるんでしょうね...。
[映画館(字幕)] 6点(2011-11-18 20:14:58)(良:1票)
110.  ステキな金縛り ONCE IN A BLUE MOON 《ネタバレ》 
主人公の宝生エミは、亡き父と再開することで心が晴れた。落ち武者の更科六兵衛は、慰霊碑が建てられたことで心が晴れた。エミと六兵衛を、表裏一体として捉えてみる。するとこの表裏一体が、三谷幸喜自身に見えてきた。表の部分(エミ)の三谷幸喜は「低能な人間が、才能を開花」していくサクセスストーリー。一方、ダークサイドである裏の部分(六兵衛)の三谷幸喜は、後世になってようやく正当な評価を受ける(無念が晴れる)。要するに「最初は低能だったよ。でも才能開花したんだよ俺!だけど周りがちゃんと評価してくれなくてイライラ。でもきっと、後世になったら三谷幸喜の才能が真っ当に評価されるはずだ!」という願望が、エミと六兵衛という姿で現れてるんではなかろうか。エミと対決する小佐野(中井貴一)を、「世間一般の大衆の目」と仮定する。小佐野は実は幽霊が見えていた、という設定は、「世間は、実は三谷幸喜の才能は見えてる(分かってる)んだけど、見えてないフリをしてるんだ」ということになる。ここら辺に、三谷幸喜の自信の表れが垣間見える。
[映画館(邦画)] 7点(2011-11-04 19:08:29)(良:1票)
111.  カウボーイ&エイリアン 《ネタバレ》 
金を独り占めしようとした結果、金よりも大事なモノを失ってしまう。人間もエイリアンも同じ...。例えエイリアンがいなくても、金にまつわる醜い争いは人間同士で耐えないだろう。エイリアンが襲来してきてくれたお陰で、人間は一致団結できた。定期的にエイリアンが来てくれた方がいいんじゃない?
[映画館(字幕)] 5点(2011-10-28 20:12:08)
112.  一命 《ネタバレ》 
今の時代に「武士」はいません。「武士」の代わりに「仕事」があります。「武士」と「仕事」を置き換えて考えることができます。上流階級(役所広司たち)で生きていくには「武士道>人間性」っていう公式のもと動かないといけない。この階級の人達は、色んな物事が満たされているから、より満たされるためには武士道を優先しないといけない。仕事を中心に考えて生きることができるわけです。反対に下流階級(市川海老蔵たち)で生きていくには、逆に「人間性>武士道」っていう公式で動かないといけない。武士云々よりも、前提として日々生きていかないといけないから。仕事は単なる生きていくための手段で、そこに固執する暇なんて無い。これ、貧富の差によって見えてる世界が違うから、どっちが良い悪いとかじゃなくて、仕方ないって言えば仕方ないんですね。海老蔵寄りの目線で見れば、武士は「見栄やプライドに固執しているSNOB野郎」として描かれているし、役所広司寄りの目線で見れば、海老蔵たちは「嘘つきは泥棒の始まり。運が悪くて貧乏なのを人のせいにするな」と見えるし。まぁ、どっちかっていうと海老蔵寄りの目線で描かれてるので、SNOBな武士に対し「人の為なら見栄やプライドも捨てられる、それが真の武士じゃないの?」というアンチテーゼを言いたいんでしょう。傑作です。
[映画館(邦画)] 8点(2011-10-21 20:59:32)
113.  キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー 《ネタバレ》 
「利他的」+「強運」=ヒーロー。キャプテン・アメリカはまさしくヒーローだ。そしてヒーローでも失敗はする。人間らしさも演出する所が、アメコミらしい。パワーに溺れたヒドラ達は、パワーによって自滅した。欲望は自滅への道へ繋がってる。パワーは人の為に使うものだ。正義感のあるキャプテン・アメリカを見てると、頭が上がらない。
[映画館(字幕)] 6点(2011-10-14 15:51:17)
114.  猿の惑星:創世記(ジェネシス) 《ネタバレ》 
人間の醜さ。欲に目を奪われて、悲惨な末路を辿る人間達。長生きしたくてしたくて、その欲を満たそうとする余り、逆に絶滅の道へと進んでしまう。哀れだ。それとは逆に、チンパンジーはピュア。嘘は付かないし、自分に正直。協調性が強く、判断力、身体能力も高い。これに知性がプラスされたら、人間は到底叶わない。ウィルは作中では一番のチンパンジー想いだ。一見、ウィルは良い奴っぽい。でも、やってることは神に反してる。神=自然の摂理って言い換えることもできるので、やってることは自然の摂理に反してるとも言える。捉え方を変えると、チンパンジーに対しても反してることに繋がる。チンパンジーのシーザーは、知性が高まるにつれてそれを感覚で理解したんだろうな。だから、最後にウィルの元へは帰らなかった。神に反する人間達とは、「家族」として一緒に暮らせないと、チンパンジー側からご遠慮願ったわけだ。そうさせたのは、言うまでもなく、人間が醜すぎるから。
[映画館(字幕)] 6点(2011-10-07 23:57:56)
115.  モテキ
原作者が女性だからだろう。4人のヒロインの誰よりも、幸世が一番女性らしかった。感情、行動、どれを取っても一番可愛い。自分の気持ちに素直になれるのか?自分に運が廻って来ていることを自覚できるか?が、どこか少女漫画っぽく描かれている。単行本、TVドラマからちょっと時期が経ったので、モテキ熱が下がっている所でのドロップだけど、まぁ、こんくらいでいいんじゃない。ポイントは押さえてるし。大江千里使いすぎだけどw
[映画館(邦画)] 7点(2011-09-30 22:51:26)(良:1票)
116.  世界侵略:ロサンゼルス決戦 《ネタバレ》 
米海軍の「やる気」が凄い。その気力だけで最後まで走り抜いたと言ってもいい。エイリアン侵略系の映画というよりも、戦争映画だ。エイリアンの代わりに他国が攻めてきても、アメリカはこんだけ優秀な兵士がいるんだよ、逆境にも挫けない力があるから決して負けないよ、って豪語している。まぁいつもの事だけど。仮説→実行のプロセスを繰り返し、次々と困難を克服する様子は、本人達の力量というよりも、神の御加護にしか見えないけどね。。。映像は、昨今のSF系作品と比べても大差はない。エンターテイメント性は、人間ドラマを休みなく見せ続けることで、感情に響かせてくる。でも映画史に残るような作品ではない。
[映画館(字幕)] 5点(2011-09-23 18:25:44)
117.  サンクタム 《ネタバレ》 
洞窟好きの父親は、今まで自然の怖さを嫌というほど体験したんだろう。父親は普通の人が持っている思考を超越して、「自然そのもの」と一体化しているように見えた。なぜそう見えたかというと、「自然」も「父親」も、人間の感情には全く無慈悲。普通の人から見たら、父親は変人にしか見えない。その代わり、極限状態での状況判断では、感情を抑えて論理的思考を表面に出せる。並大抵ではない。戦争ドラマでもよくあるシチュエーションだ。足手まといになるからといって、助かる術が無い仲間を次々と殺めるのは、倫理的にどうなのか、正直分からない。でも1つだけ言えることは、最後に息子だけ助かったという結果は、この状況下では最上級のハッピーエンドだったのではなかろうか。
[映画館(字幕)] 8点(2011-09-16 20:50:05)(良:1票)
118.  彼岸花 《ネタバレ》 
父親は「感情」で考え、母親は「論理」で考える。母親というよりも、出てくる女性が皆「論理」派だ。見てるだけだと論理で考えている人達のほうが賢く見える。でも、仕事場に急に娘の彼氏が来て、「娘さんください」って言われたら、条件反射で反発しちゃう気持ちもよく分かる。あとはそこで、どのタイミングで論理で考えるきっかけを差し込めることができて、シフトチェンジできるかだ。父親は頑として論理で考えたくなかったんだろう。考えてしまうと、娘を嫁に出すのが正解に決まってるので。子離れしたくない!と駄々をこねてるだけ。娘が嫁ぐか嫁がないかっていう、毎度の小津作品とたいして変わらない設定だけど、主役を父親にしただけで違った見え方になってた。
[DVD(邦画)] 8点(2011-09-02 23:22:30)
119.  麦秋(1951) 《ネタバレ》 
「家族の幸せ」と「自分の幸せ」。言い換えると、「共同体の幸せ」と「個の幸せ」。この関係の作りが上手いな~と思いました。共同体は個の事を心配し、個は共同体の事を心配している。お互いがお互いを心配している状態。この状態だと、物事がなかなか進展しないんです。でも、この進展が鈍い状態こそ、実は、共同体と個共に、一番幸福な時間帯なのではないかな、と思います。それは儚くも尊い時間。その尊さは、進展が始まった時にようやく気付くんです。
[DVD(邦画)] 8点(2011-08-26 23:19:39)
120.  カーズ2 《ネタバレ》 
1作目では「利己的よりも利他的であれ!」と言っていました。この2作目ではさらに進化して「利他的でかつ個性的であれ!」と言っています。そして、この監督の考え方が少し垣間見れました。「競い合うのは好き」だけど「奪い合うのは嫌い」なんですね。どこからどこまでが競い合いで、奪い合いなのか、線引きするのは微妙なニュアンスですが、この考え方はとても同感できます。あと特筆すべき点は、代替燃料に光線を送って爆発させる時に使用した、撮影機型のカメラ。あれ、上手に「マスコミ」を揶揄してますね。代替燃料は完璧に近いけど、実は小さなリスクがある。それは、とある光線を当てると燃料が沸騰して爆発してしまう、という設定。マスメディアもやってる事は同じですよね。小さなミスや小さなリスクを見つけては、あたかも大きく見せかけて映し、どんどん話を増幅させていく...。あの光線銃を、テレビ局にありそうなカメラに仕立て上げたのは、アイディア賞です。
[映画館(吹替)] 8点(2011-08-19 15:31:02)
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