101. 仄暗い水の底から
丁度梅雨の時期にこの映画を見たので、ジメジメ~っとした雰囲気が良かったです。しかも、夜中に電気消して1人で見たので十分怖がらせてもらいました。見終わった後はトイレに行けませんでした。あ、ためらわずに、こんな臆病な僕を笑ってやってください。(笑) 7点(2003-12-20 12:57:41) |
102. ホテル・スプレンディッド
出てくるキャラクターが個性的で面白すぎ。特にヒュー・オコナーが最高です。 7点(2003-12-20 12:47:17) |
103. 鉄道員(ぽっぽや)(1999)
泣いた。主人公の男は不器用だが、泣かせ方は上手いじゃん。 9点(2003-12-20 12:42:00) |
104. ぼくが天使になった日
コスプレマニアの少年が「偉人は皆ローブをまとっていたから、自分もそれに近づきたい」と屁理屈をこね、自分の女装趣味を正当化する話。 2点(2003-12-20 12:35:41) |
105. ボーン・アイデンティティー
《ネタバレ》 サスペンス性が全く無い。記憶喪失になった主人公が「自分は一体何者?」という謎を観客と一緒に解き明かしていく…というストーリーは一般的だが、この映画もそれをなぞった方が良かったのかも。だって主人公の正体を知らないのは主人公その人だけで、映画を見ている我々からすると、ハラハラするのではなく、イライラしてくる。「おいボーン!オマエはスパイなんだよ!分かんね~のかよ!アホか!?」それだけではない。金で釣られてホイホイ簡単について行く女。「オマエもアホか!?」最後に、ボーンを殺すならもっと大きな部隊を送れば良いのに、人件費を出し惜しみするCIA幹部。「アホがまだいたか!?」あ~、もうイライラした。 6点(2003-12-20 12:28:24) |
106. ボーイズ・ドント・クライ
《ネタバレ》 フランスの哲学者ボーヴォワールの「女は女として生まれるのではない。女になるのだ。」という言葉を残した。つまり女性性や男性性というのは社会が作り出したものでしかないという意味だ。男性として生まれた者は男性「らしく」、女性として生まれた者は女性「らしく」振る舞い、行動るすことを社会から強要される。そしてそれを拒むと社会から排除されるということが今でもあるので、ボーボワールの言っていることはとても興味深い。この映画は性差別の中でも性同一性障害について描かれていて、性同一性障害についてよく分かる良い作品であると思う。しかしこの映画には差別の本質を曖昧にしているという致命的な欠陥がある。我々が当たり前のように口にする「男らしくない」とか「女なんだから」という言葉は、性同一性障害の人や同性愛者をある性別の枠組みに無理やり当てはめさせようとすることだ。そしてそういう意味では性同一障害の人に対して誰でも加害者になり得る。このように性別によって、人をある枠組みの中に押し込めようとすることが、性差別や性同一性障害の差別の本質なのだ。この映画では、男は彼女(ヒラリー・スワンク)の男性性を否定し、彼女を女性という枠組みの中に押し込めるために彼女をレイプしている。しかし、映画を見る限り男が何故彼女をレイプしたのかという理由にはほとんど触れていないし、男は狂気に駆られてレイプしたようにしか見えない。しかも、レイプは単純に犯罪として描かれ、性同一性障害への差別として描かれていないのである。すると当初の性同一性障害の話はどこかに行ってしまい、単にレイプされた可哀想な女の子の話として完結してしまっているのだ。性同一性障害の差別の本質を浮き彫りにするためには、何故男が彼女をレイプしたのかという心理に迫る必要があったはずだ。この映画はその一番大事なところがポッカリ抜けてしまっているのだ。これではヒラリー・スワンクの迫真の演技も報われない。残念としか言いようが無い。 6点(2003-12-20 12:01:14)(良:2票) |
107. ボウリング・フォー・コロンバイン
↓でレビューしている【中山家】さん同様、僕もドキュメンタリーが公平・客観だとは微塵も思ってないのだが、ドキュメンタリーという手法も含めてマイケル・ムーアの主張は面白かった。ただ、彼が銃について問題提起していることもそれに対する彼なりの答えも意義深いのだが、見落としてはならないのはマイケル・ムーアは銃王国「ミシガン州」で育ち、全米ライフル協会の永久会員でもあるということだ。マイケル・ムーアは外部の人間ではなく、銃と密接に関わってきた生粋のアメリカ人だからこそ、彼から発せられる疑問に重みが増すのである。 9点(2003-12-20 09:22:42) |
108. ベッカムに恋して
《ネタバレ》 ベッカムをサッカー選手として尊敬する主人公の女の子が、恋や友情を育みながら、家のしきたりや両親の反対の中、プロのサッカー選手になるという夢を実現させていく。恋愛、友情、夢に悩む少女の葛藤を描きながらも決して暗い雰囲気にせず、テンポの良い展開、軽快な音楽、独特のユーモア、そして「ここはイギリスか?」と思うくらい爽快に晴れ渡る空のもと繰り広げられるドラマによって、とても爽やかな青春映画に仕上げられている。原題のBend it like Beckhamを直訳すれば「ベッカムのようにそれを曲げろ」という意味なのだが、ベッカムのクロスのように曲げるのは主人公の夢を阻む文化やしきたりのことも意味している。なかなかウィットに富んだ題名なのだが、ベッカム人気に便乗して興行収入アップを図ったかのような邦題だけは、この爽やかな青春映画に一点の曇りを見せている。 6点(2003-12-20 07:58:45)(良:1票) |
109. ペイ・フォワード/可能の王国
《ネタバレ》 素直に感動した。人に親切にしてもらったら他の人に親切にしてあげることで世界を平和にしようということを考えた少年が最後には死んでしまう。死んでしまったからこそ世界を本気で平和にしようと考えた人の意図を汲んで、そういう人のためにも世界を平和にしようと思って欲しいという意味なんだろうな~と思った。しかし、「人に親切にしてもらったら他の3人に…」というルールがを決めないと人間は平和に暮らせないのだろうか。知っている人でも知らない人手もお互いに助け合ったり、親切にしてあげるのは当たり前のはずなのだが、なかなか実践できている人は居ない。無料で車を上げる必要は無いけど身近なところでみんなが自分なりのペイ・フォワードを続けることが大切なんじゃないだろうか。そうすれば世界平和までは行かなくても、世界がもっと明るいものになるんじゃないかな。僕はそう信じたい。 9点(2003-12-20 07:06:20) |
110. 平成狸合戦ぽんぽこ
《ネタバレ》 人間の自然破壊・土地開発によって、住む場所を追われる動物たちの悲劇をたぬきの視点から描いている。たぬきは住む場所を追われ、命を落とすものたちもいて、人間の自然破壊によって被害をこうむり、可哀想な無力な存在として描かれている。しかし僕を含めて多くの人がこの映画を見た後、「たぬきがどうなろうと知ったことじゃない。自然破壊についてたぬきに言われたくない。」と思ってしまった。なぜなら人間に化けて人間社会に溶け込む事が出来るくらいの知能があるのに、人間をばかして森から追い出そうとする作戦しか立てれらないたぬきはただの「バカ」にしか見えないからなのだ。しかもたぬきがどんなに悲劇に見舞われようともたぬきは絶滅に瀕するわけではなく、最終的には人間社会に溶け込んで人間と共存してしまうのだ。これでは手放しでたぬきが可哀想と思えないし、自然破壊を止めろと言いつつ、結局人間社会に順応してしまったら自然破壊の何が悪いのか全く分からない。この結末を見たら「たぬき、生きていけてるじゃん…。じゃあ、良いか。」って思うのは必至。感動も無ければ、メッセージすらまともに伝えられていない。 4点(2003-12-20 05:27:05) |
111. プロフェシー
《ネタバレ》 モスマン(mothman)の相次ぐ目撃証言とその後に実際に起こった橋の事故を映画化したもの。モスマンというのは1966年からアメリカのウェスト・バージニアのポイントプレザントで相次いで目撃された怪物のことです。その姿が蛾(moth、モス)に似ていたのでモスマン(mothman)になったらしいです。この映画は主人公(リチャード・ギア)がポイント・プレザントの住人の体験した奇妙な出来事を聞き込みしながら、妻が死んだきっかけとなったモスマンの謎を追っていくというホラー・サスペンス。映画の冒頭から音響やカメラワーク、普通の神経では描けないようなイラスト画や赤いイメージが得体の知れないモスマンの恐怖を喚起させるし、様々なモスマンの目撃証言も気味の悪いものばかりで、モスマンに対する恐怖を覚えながらもモスマンの正体に興味をそそらされてしまいました。また、細かく見るとモスマンを目撃した人のモスマンのイラストや、木に記された刻印もみんなアルファベットの「y」の字だったり、気が付きにくいところで監督のこだわりが見えます。そして色々と引かれた伏線が最後に繋がるものもあれば、謎を残して終わるエピソードもありますが、それはこの映画ならではの結末。なぜならモスマンが何者なのかは分かるはずも無く、無理やりモスマンの解釈をしたらやはり面白くはないからです。しかし減点対象なのは映画の途中で出てきた主人公の妻らしき人物は一体誰だったのか、実際にモスマンを見た人は本当に全て同じようなイラスト書いたのか、実際の橋の事故がどれほど正確に予言されていたのかなど、どこからが実話でどこまでが脚色なのかが分からなくなっている点です。事実と脚色のラインをはっきりさせないで、単に「この映画は実話」ですと言われても、橋の事故まで胡散臭くなってしまうし、このモスマンの話自体に信憑性が無くなってしまうかもしれません。しかし、いかにもオカルトな噂を真面目に映画化してしまっているところが僕は気に入りました。 7点(2003-12-19 15:48:06)(良:2票) |
112. ブレイド2
《ネタバレ》 前作では人間とバンパイアのハーフの主人公・ブレイドvsバンパイア軍団だったのだが、今作ではブレイドとバンパイア軍団はリーパーズ(新種バンパイア)相手に共同戦線を張るのだ。強くなったバンパイアを相手にブレイドが活躍するのなら普通だけど分かりやすくて良い。バシバシ殺しちゃってくれたまえ。しかし共同戦線を張ったことで仲間意識が芽生えてしまったバンパイアがリーパーズに殺されるとちょっと、見ている方はちょっと悲しくなってしまうのだ。頭カラッポにして単純に楽しめる勧善懲悪(ん?勧悪懲悪か?)のアクションだけの映画だったのに、なんでこんな悲しさを覚えなければならないんだ?ブレイドのカッコ良さが見たいんだ。ブレイドとバンパイアの駆け引きやメロドラマなんか期待してないんだよ。バンパイアに共同戦線の話を持ちかけられた時、「うるせぇ。全員ぶっ殺す。」って言って目の前に現れた敵を片っ端からブレイドがぶった切っていけば良いではないか。 5点(2003-12-19 14:25:00)(笑:1票) |
113. ブレイド(1998)
バンパイアのハーフがバンパイアを狩っていくという単純なストーリーなのだが、ここまでストーリーを単純にしてもらえると見ている方はアクションに集中できるから良い。しかも内容はアクションだけで本当に中身が無いから頭カラッポにした方が楽しめる。単純にアクションを楽しみたい人でちょっとくらいグロい方が好きという人には最適な映画だ。ただしこの映画ではバンパイア特有の殺し方があって、そのバンパイアの死に方が最大の見所でそこを楽しめるかどうかが鍵。バンパイアが死ぬシーンでグロいと思った時点でその人はこの映画には向いていない。 6点(2003-12-19 13:51:25) |
114. ブレアウィッチ2
《ネタバレ》 前作ではあえて謎を残す事で観客の恐怖を増幅させることに成功していたのだが、続編を作るという時点で誰もが怖いものを見せてくれることよりも謎を解いてくれることに期待してしまったのではないだろうか。もちろん、もっち~も謎を解いてくれることを期待していた1人だったが、結局謎は謎のまま終わってしまい、モヤモヤとしたものが残っただけだった。映像も前作のような衝撃を味わえるはずもなく、もちろんホラー自体にも新鮮味を感じる事は出来ず、ホラーとしての価値(怖さ)も、やはりレベルダウンしてしまっている。映画のラストでは巻き戻してみると文字が1つの文章になったりするということや、映画の中での奇妙な現象について解説するというオマケで何とか怖がらせようとしている。こんな小手先の手段に出るとは、よっぽど本編に自信が無かったと見受けられる。 4点(2003-12-19 13:43:22) |
115. ブレア・ウィッチ・プロジェクト
《ネタバレ》 全編ハンディ・カメラの映像だけで映画を作るという新しい試みをしている作品。主人公たちが撮ったハンディ・カメラの映像だけで映画を作ることで、観客の視点が常に主人公たちと同じ目線で設定されることになり、主人公たちの感情が手に取るように分かるような仕組みになっている。もちろんこの手法はホラーだから有効だったわけで、ただ実験的に撮ってみたというわけでは無く、きちんと計算された上でこの映画は作られている。これは映画ではないという人もいるが、「ブレア・ウィッチプロジェクト」は映画の概念を打ち破り、映像表現のすそ野を広げてくれた貴重な作品の1つだと思う。 8点(2003-12-19 13:12:06) |
116. ブラス!
おかしい。僕は泣かなかったぞ、この映画。他の人はみんな泣いているというのに。しかし、自分で書いている映画メモには「ブラス!」は6点という採点をつけている。かなり昔のものだがその時の自分の感性を信じる。 6点(2003-12-19 12:36:57) |
117. プライベート・ライアン
《ネタバレ》 戦争における悲惨さ、辛さ、恐ろしさ、やるせなさなどが強く描かれています。この作品を見ることによって、戦争体験者がどれほど極限の状況に置かれていたかということを、自分を含め戦争を知らない若い世代は改めて知ると思います。そして今、平和に暮らせるようになった背景には、過酷な戦場で戦うことを余儀なくされた兵士たちの姿があるということをスピルバーグは言いたかったのかな、と思いました。しかし、映画の冒頭と最後で風にはためく星条旗のシーンを見せ付けられて、この映画はあくまでアメリカのための映画だと言われているような気持ちにさせられました。戦争を無くしたいという気持ちは戦争に勝った国の人も負けた国の人も、戦争の体験の有無に限らず人間だったら共通に持っているはずです。そういう気持ちって自分の国だけで抱えるものではなくて、世界中の人みんなで分かち合うことが大事なんじゃないかと思います。そういう姿勢があれば星条旗がはためくシーンを映画の冒頭と最後に持ってくることはしないはずです。それをわざわざご丁寧に星条旗で始まり星条旗で終わったら、この映画はアメリカだけのために作られたと捉えざるを得ません。せっかく良いテーマを扱っているのに、発信されるメッセージの相手がアメリカ人だけに限定されているのが勿体無いです。 6点(2003-12-19 10:43:19) |
118. 不思議惑星キン・ザ・ザ
く、くだらない…。みんな、真面目に見ちゃだめです。本当にバカバカしい映画なんだから。ていうかこんな映画借りるくらいなら他に良い映画いっぱいあるって!え?、、、借りちゃったの?そっか~。いや、ここだけの話、このバカバカしさはマジ笑えるよね。 5点(2003-12-17 02:32:29) |
119. フォレスト・ガンプ/一期一会
ニコちゃんマーク、エルビス・プレスリー、ジョン・レノン、ニクソン大統領、ベトナム戦争、ヒッピー、レーガン大統領暗殺、ウォーターゲイト事件など実際に居た人物、実際に起こった事件をこんなに執拗にパロディ化しているのに嫌味が無く、むしろ懐古的でノスタルジーを感じさせる。フォレスト・ガンプという男は真っ直ぐで純粋な心でもって、これらの大きな事件の中、色々な人物に触れ合いながら生きてきた。そんな彼に自分を重ねて見るアメリカ人は多いと思うし、アメリカの歴史を知らない人でも、このフォレスト・ガンプという男のひたむきさに共感する人は多いのではないでしょうか。 9点(2003-12-17 02:20:51) |
120. フェアリーテイル(1997)
妖精ですか…。信じたくても信じられないっす。 4点(2003-12-17 01:52:56) |