101. となりのトトロ
なんだか子どもの頃に夏休みに過ごした田舎を思い出す。 誰にでも愛されるトトロのキャラ造形の勝利。 これでどれだけ儲けたのだろうかとの思いがつい頭をよぎるが、そんな大人にはまっくろくろすけは見えないのだ。 [DVD(邦画)] 5点(2013-12-03 20:07:41) |
102. 新・刑事コロンボ/狂ったシナリオ<TVM>
《ネタバレ》 若き天才映画監督の傲慢さなど、キャラの描き方はうまい。 恋人を捨てるのに役者を使ってアプローチさせて出会いを演出するのが象徴的。 したたかな年増の秘書と犯人の駆け引きもいい。 ただ、新シリーズになって20分程長くなって90分余りになったせいか、少し冗長な印象を受ける。 テンポよく70分余りでまとめたほうが、このシリーズには向いているようだ。 ラストで芝居仕立てにした役者紹介の演出にも違和感。 [DVD(吹替)] 5点(2013-11-30 21:46:07) |
103. 新・刑事コロンボ/迷子の兵隊<TVM>
どうしても旧シリーズと比べてしまうが、魅力が半減したような…。 ずっとこの調子なら観る気がなくなりそう。 [DVD(吹替)] 4点(2013-11-30 21:44:58) |
104. 新・刑事コロンボ/汚れた超能力<TVM>
《ネタバレ》 インチキ超能力者がマジックを使って翻弄。 そのトリックを主人公が暴いていくストーリーは、後の人気ドラマ『トリック』にも通じるもので面白い設定。 ところが、旧シリーズから十年余りのブランクがあり、NBCからABCに放送局も移ってスタッフも異なるせいか、旧シリーズとなにか違う。 ラストの演出や新しい吹替えにも強い違和感。 [DVD(吹替)] 5点(2013-11-30 21:44:09) |
105. フィールド・オブ・ドリームス
《ネタバレ》 昔みたときは全然ピンと来なかったが、年を経て見直してみると良さがわかってきたような。 ファンタジーは好きなジャンルではないけど、親父とのキャッチボールは胸に迫るものがある。 自分の父が健在かそうでないかで受け止め方がかなり違ってきそう。 重なる部分があれば自然と感情移入することに。 夢を叶えた若きグラハムが少女を助けるためにフィールドから老医師に戻るシーンはなんとも切なくて美しい。 天の声に従って夢の叶う場所を目指して遠くまで連なるヘッドライトが印象的。 童心に戻って古き良き時代に浸る観衆の姿が目に浮かぶ。 泣けるファンタジー映画の傑作だ。 [DVD(吹替)] 9点(2013-11-23 19:10:40) |
106. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2
1のほうがシンプルで話の流れに入りやすい。 名作の続編はどうしても見劣りしてしまうものが多い。 [DVD(吹替)] 6点(2013-11-13 21:00:27) |
107. ターミネーター
《ネタバレ》 SFアクションの中のラブストーリーが効いている。 ガソリンスタンドで撮ったサラのポラロイド写真が、将来カイルへと渡るドラマをイメージさせて余韻が残る。 [地上波(吹替)] 7点(2013-10-02 21:29:05) |
108. ゴーストバスターズ(1984)
現代に蘇る悪霊たち。破壊の神ゴーザが降臨して人類を滅ぼそうとする――内容はおどろおどろしいオカルトになりそうだが、徹底的にコミカルにポップにした映画。破壊神がマシュマロマンなんてふざけてる。とぼけた博士役のビル・マーレイのほかに、シガニー・ウィーバーも出てたのか。それなりに見ていられるが、後に残るのはテーマ音楽だけ。 [地上波(吹替)] 5点(2013-09-13 00:14:41) |
109. 竜二
《ネタバレ》 友人の一番のオススメ映画ということで鑑賞。 それまでに見たヤクザ&ギャング映画とは違う、とてもリアルなアウトロー像。 ヤクザ者の弱さ、やるせなさが滲み出ている。 足ることを知らない人間の焦りと哀しさ。 バーゲンに並んでいる女の姿を見て、背を向けて歩き出す竜二。 それを見送る女がすべてを悟って受け入れている様子なのがとても不憫でせつない。 そんな男に惚れたのが悪いといえばそれまでだけど。 竜二を全然カッコいいとも思わないし決して好きなタイプの映画ではないが、なにか心に残るような。 長渕剛のヤクザものドラマを見ると本作の影響を受けているのがよくわかる。 この作品を作るために生まれてきたような金子正次の人生にも思いを馳せてしまう。 滑舌が悪くてセリフの聞き取りにくいところが難点。 [DVD(邦画)] 6点(2013-09-07 00:54:32) |
110. スカーフェイス
《ネタバレ》 タイトルからてっきりアル・カポネをモデルにしたギャング映画だと思い込んでいたけど全然違った。 ボスにも平気でたてつくトニーの激しすぎる気性は必然的に破滅の結末を招く。抑えがきかない激情型で、ボスの器ではなくチンピラっぽくみえる。 結婚生活も破綻し、殺伐とした空気の中、ヤクに溺れてひたすら破滅への道を進んでいったよう。相棒と妹が結ばれたことに逆上し、相棒を射殺し、妹にも憎まれながら結局死なせてしまう。触れる者すべてを不幸に巻き込んでしまうような厄介な存在。自業自得だが哀れ。 ラストでの大勢の敵との銃撃戦は迫力があった。 [DVD(吹替)] 6点(2013-08-21 20:45:40) |
111. 青い珊瑚礁(1980)
南国の美しい自然の中で若い二人の愛の交歓。 ストーリーはあんまり後に残らない。 [ビデオ(吹替)] 5点(2013-08-17 19:47:21) |
112. ブルーベルベット
独特のリンチ節がどうも合わない。 リンチの作品にしては普通っぽくてわかりやすいけど、ストーリー自体に惹かれるものがない。 [DVD(字幕)] 4点(2013-08-07 23:31:41) |
113. 北の国から '89帰郷<TVM>
《ネタバレ》 このシリーズも前回がピークで、ここから少し下り坂になった感が。 純と蛍が成長して子供ではなくなったというのも大きい。 蛍が予備校生と恋をしたり、家を出て旭川に行くのも成長と親離れを実感。 盗難バイクで事情聴取されて、何を答えたかわからないほどパニック状態になるものだろうか。 帰郷した純が歴代番長総がかりで髪を染め直させられるシーンは楽しい。 終盤で純がれいを探し出すけど、れいの出番が少なすぎてとってつけたよう。 [DVD(邦画)] 7点(2013-07-25 22:27:55) |
114. 北の国から '87初恋<TVM>
《ネタバレ》 前回の84年夏もとても良かったけど今回はそれに勝るとも劣らない出来栄えで、このシリーズのピークを感じさせる。 純と蛍が3年経ってずいぶん大きくなった。 中学生になった純とれいちゃんの初恋が初々しくていい。 急に雨がふって避難した山小屋で下着で二人なんてベタ中のベタだけど、当時の吉岡秀隆と横山めぐみだから成立しているような。 酔っ払った五郎がれいに向かって父親への不満をぶつける暴挙には、れいと純に代わってそりゃないだろうと。 誰にでも経験のある親子の葛藤に、どっぷり感情移入してしまう。 ラストの回想シーンは反則もの。 [DVD(邦画)] 10点(2013-07-24 00:46:04) |
115. 北の国から '84夏<TVM>
《ネタバレ》 丸太小屋の出火原因を言い出せなかった純。 正吉と気まずくなって、仲直りしたくてもなかなか素直に言い出せない。 ジュンのずるさにイラだちながらも責任逃れしたい気持ちはよくわかるのでドラマに巻き込まれていく。 あのラーメン屋の名場面、空気を読めないおばさんに殺意を覚えて完全に作り手の思うツボに。 [DVD(邦画)] 9点(2013-07-22 20:55:11) |
116. 北の国から '83冬<TVM>
《ネタバレ》 大好きだった連ドラが終了してもSP版でうれしい継続。 家出してきた正吉と丸太小屋で一緒に暮らすことに。 正吉の母みどりが借金を払えず、連帯保証人の五郎が負うことになって土地を失いそうになる。 草太の車にイタズラで忍び込んだ正吉と純が、その話を知ってしまうシーンがいたたまれない。 でも、今回のメインゲストは正吉母子ではなく松吉老人とその孫娘。 笠智衆と風吹ジュンが好演。特に笠智衆がすばらしい。 認知症の老人と共に生きることがどれだけ大変か、誰が悪いわけでもないので余計にやりきれない。 [DVD(邦画)] 8点(2013-07-20 23:34:24) |
117. ダイ・ハード
《ネタバレ》 孤立無援のビルの中、一人でテログループと対決するブルース・ウィリスはヒーローものの基本スタイル。 息もつかさぬ攻防に、主人公に感情移入して思わず力が入る。 主人公の敵はテログループだけでなく、無能で的外れな指揮官、浅はかな人質社員、配慮の足りない報道陣にもことごとく足を引っ張られる。 唯一力になっている相棒のパウエル巡査にしっかりしろと声援を送りたくなる。 自然とそういう気持ちにさせるストーリーの運び方が実に巧い。 ジョンの妻が怒り狂う犯人の一人を見て「人をあんなに怒らせることのできるのはジョンしかいない」とジョンの生存を確信するくだりはおもしろい。 緊張感の中にチラリとユーモアをのぞかせるのがいい。 パウエルが全然役に立ってないなと思いきや、ラストでお約束通りの活躍。 勧善懲悪のわかりやすい映画だけど、ジェットコースターのように最後までスリリングな起伏が楽しめる。 アクション映画のお手本のような作品だ。 [ビデオ(吹替)] 9点(2013-07-17 21:04:01)(良:1票) |
118. アンタッチャブル
《ネタバレ》 言うことを聞かない店主への見せしめに、孫の少女ごと爆弾で店を吹っ飛ばす。 冒頭のつかみからこれ以上ないギャングの極悪非道ぶりで物語世界に引き込まれる。 シンプルな善と悪の対立構造。 ギャングは悪役としてあくまで憎たらしく、少数精鋭の捜査官チームはカッコいいというのがわかりやすい。 王道なので安定感のあるエンターテイメント映画だけど、そのぶん意外性としては物足りないかも。 -------------- 前回はDVDの字幕鑑賞だったが、今回は吹替のテレビ放映を再鑑賞。 階段からベビーカーが落ちるスローモーションでは、瞬間的なワンプレイに心の声をたっぷり詰め込んだ昔のスポ根アニメを彷彿。 そんな一瞬にいろいろ動けるかよとツッコミを入れたくなるほど、シリアスな場面なのにマンガチックなものに感じてしまった。 評価を少し下方修正。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2013-07-10 22:26:43) |
119. スタンド・バイ・ミー
《ネタバレ》 不朽の名作と世間の評価も高いが、共感も郷愁もあまり感じず。 昔見たときと同じで、年を経てもそれほどいいとは思わなかった。 死体を自分たちの手柄として利用しなかったことに成長が見えるが、そもそも有名になりたいために死体を探しにいくというのが理解しがたい発想。 この年頃では大した悩みもなく楽しくて仕方なかったけど、登場人物の喜びや悩みとはあまり重ならなかったようで感情移入できない。 自分にとって琴線に触れるものがテーマ曲以外にはなかった。 仲間の前で恥をかかされたエースが報復せずにすませるとは思えず、後日談がちょっと気になる。 [DVD(吹替)] 4点(2013-07-09 21:50:42) |
120. ミッドナイト・ラン
ギャングに命を狙われる会計士と、賞金目当てで会計士を捕まえる警官崩れのロードムービー。 利害の反する二人に次第に友情が芽生えるというオーソドックスなパターン。 追いかけっこに出し抜き合戦と、殺伐としたところはなくてどこかほのぼのとしている。 なので、誰もが安心して楽しめる映画。 勝って損はない安心安定の定番商品という感じ。 その分、刺激が足りないような気もするが。 [DVD(字幕)] 6点(2013-07-06 22:54:43) |