101. カンガルー・ジャック
俺にとっては5点。でも十歳以下の子供が見たら8点くらいかもしれない。どう考えても大人向けに作られた映画ではないから、本来俺がレビューするのもおかしいのだが、「やっぱり子供をターゲットにした映画でしたよ」ってことを報告する意味で一応。お子さんのいる人にはおススメ。軽いアニメ映画みたいなもん。 [DVD(字幕)] 5点(2012-12-14 11:23:44) |
102. ステルス
見た目通りのバカみたいな映画。徹底したテキトーさに好感が持てる。何の深みも無いが、見てる間はそこそこ楽しめる、典型的なジャンクフード映画。 [DVD(字幕)] 6点(2012-12-13 18:04:59) |
103. ミミック
モンスター系B級映画の秀才といった趣。中盤から背景にメリハリが無くなるのが少々アレだが、わりとテンポが良いのでアクビが出ることもない。文句もないけど褒めたい部分も見つかりづらい、素うどんみたいな映画。多くを望まなければ楽しめる。 [DVD(字幕)] 5点(2012-12-13 15:45:57) |
104. ミッドナイト・ラン
ストーリーとキャラクターの魅力で引っ張ってくれる、正統派の「おもしろい映画」。見終えた後には、「ああ、おもしろい映画が終わってしまった」という、満足感と寂しさが同居したような感覚が味わえる。地味なパッケージとタイトルだからといって敬遠してはいけない。騙されたと思ってレンタルし、持ち帰り、ディスクをデッキに入れてほしい。決して後悔はしないだろう。 [DVD(字幕)] 9点(2012-12-13 13:13:04)(良:1票) |
105. ファニーゲーム
サディスティックでシニカルな映画。フィクションを真剣に見る人にとっては「何だよ」って感じだろうが、そういう人にこそおススメしたい。皮肉屋のおっさんの悪態みたいな一本。 [ビデオ(字幕)] 9点(2012-12-13 13:03:20) |
106. ゴーストライダー
アメコミ原作モノ特有の「ズコー!」な部分が色々と詰まっているので、そのへんをエンジョイするスキルがあればとても楽しい。もちろん見た目通り、まじめに見るような映画ではない。回想シーンの主人公とニコラス・ケイジが全く似ていなくて、「こっちの方がよっぽどショッキングな変身だよ」と笑ったのが個人的なハイライト。あと、詳細は言わないが「うおおおお!さて、俺はここで帰るわ」もなかなかだった。六点あげたいところだけど、導入が長いから五点。 [DVD(字幕)] 5点(2012-12-13 12:47:43)(笑:1票) |
107. ヴィレッジ(2004)
突っ込みどころの多い映画。これで勢いがあれば「大事なのはノリなんだな」と思えるが、リズムがゆっくりとしているので、あまり良くない意味でジワジワくる。「いやいやおかしいから」と心の中で呟きながら見る感じ。からくりもバレバレで驚きは無し。無表情で始まって半笑いで終わる、もっとも中途半端な視聴感。ただ景色は良いし、なんだかんだ最後まで見られる心地良さがあるので、悪い映画というわけではない。アクションやパニックものの合間に見るにはちょうどいいかも。 [DVD(字幕)] 5点(2012-12-12 23:13:47) |
108. ザ・グリード
見た目通りの化け物が見た目通りに襲ってくる見た目通りの映画。アットホームな飲み屋で「おやじさん、テキトーになんか作って」って頼んだら出てきた料理みたいな感じ。あらゆる意味で期待通りの一品。それなりに優秀な消耗品。 [DVD(字幕)] 6点(2012-12-12 20:08:34) |
109. 死霊の盆踊り
この映画の見方を教えよう。まず、プレイヤーにこの映画のディスクをセットし、取りだし口をアロンアルファで接着する。これでそのプレイヤーは他の映画を見なくても良くなる。次にリモコンの「再生」以外のボタンをドライバーなどで壊す。「停止」と「早送り」は特に念入りに壊しておこう。あとは誰かに頼んで椅子に体を縛りつけてもらい(体の拘束方法は時計仕掛けのオレンジを参考にすると良いだろう)、ゆっくりと観賞するのだ。さあ、あなたも良き盆踊りライフを! [DVD(字幕)] 0点(2012-12-09 15:36:51)(笑:2票) |
110. ゴッドファーザー
男性ホルモンが画面から滲んでくるようなオトコ映画。見終えた後は、自分なりに精一杯男らしい表情で「ふーむ」と唸りたくなる。ヤクザ映画の最高峰。ワルな人たちの話なんてフィクションでもイヤ! っていう人以外は必見。 [DVD(字幕)] 10点(2012-12-09 15:14:51) |
111. 七人の侍
やたらに傑作扱いされているから、いっちょケチをつけてやろう・・・。そんな気持ちでレンタルしたのが中学二年生の時。そう、まさに「中二病」真っ盛りであった(笑)。だが結果は私の大敗。この映画はぞっとするほど緻密に完成されていた。緻密といっても、設定が作り込まれているとか、世界観の説明ができているとか、そういった退屈な類の緻密さではない。この映画の緻密だったのは、言わば映画の脈拍のコントロールだ。出来事やセリフが実に精密に、狙いすまして配置してある。これはもはや、努力で何とかなる分野ではない。天性の計算力と、ひょっとして(失礼な言い方になるが)少しの化学反応的偶然が絡み合って、やっと形になるものではないだろうか。この配置から生まれるリズムに、中学二年生の私は酔いしれた。べつに映画監督を目指しているわけでもないのに、まるで勉強でもするように繰り返し見て「なるほど、なるほど」と構成を頭に叩き込んだ。あの時間を学校の勉強にあてていれば、その学期のテストの点数も幾らか良くなっただろうに、アホなことをしていたものである。まあ、良い思い出だ。 [DVD(邦画)] 10点(2012-12-09 15:04:29) |
112. 素晴らしき哉、人生!(1946)
ディケンズの名作小説を思わせる王道的ストーリーを、構成の工夫で上手く料理した作品。現代劇(ただし今となっては半世紀以上前)だが、どことなくおとぎ話的な雰囲気が漂う。面白いというよりは素敵な作品。 [DVD(字幕)] 8点(2012-12-09 14:09:40) |
113. シェーン
ガンマンが出てくるからといって、興奮する作品とは限らない。この「シェーン」は前のめりにならず、ゆったりとした心持で楽しむタイプの映画である。 後ろめたさ、叶わぬ気持ち、友情、葛藤、自虐。それぞれのキャラクターたちの感情が、どれも淡く、さながら香りのように立ち上って混ざり合う。セリフや行動とキャラクターの本心が必ずしも一致しない、深みのある物語だ。 ただ、テンポはあまり良いとは言えない。景色も含めて楽しむのが正しい楽しみ方なのだろうが、自分はまだそういう映画の見方が未熟であるため、ところどころ退屈するところがあった。 [DVD(字幕)] 7点(2012-12-09 13:35:36) |