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アラジン2014さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 678
性別 男性
自己紹介 ソフト化されたタイミングでのレビューが中心です。2008年、子供の頃から夢だった自宅シアタールームがついに実現しました。(100~110インチ程度、音響2.1ch)できるだけネタバレせずに書いていますので文章がおかしい場合もあると思いますが、暖かい目で見守ってやってください。(2014初登録)

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101.  宇宙戦争(2005)
小学生時代に読んだ宇宙戦争の児童向け翻訳本(白木茂 訳 1967年)が出てきたので、それと合わせてスピルバーグ版を再鑑賞してみました。スピルバーグ版を公開当時に見た印象としては「あまりぱっとしない」といった印象でしたが、今回鑑賞し直してみると「ほほう、映像的には非常に良く出来ているじゃないか」と思いました。 好意的に書けば怪物機械のおぞましさや大多数の一般庶民の不安、襲来時の空気感や雰囲気などは大変よく映像化されています。昔見た時よりはずっと良かったと感じました。賛否ある結末ですが、120年も前の有名古典文学なのですから、ラストを変更してしまうともう別の作品になってしまうということを理解すべきです。むしろ1898年にこのレベルのSF小説を書いたウェルズの偉大さを再認識すべきです。(白木茂版のあとがきには手塚治虫のコメントも掲載されていて、自身の価値観にも多大な影響を与えたと記されています)  小説をかなりリアルに映像化している部分がある反面、問題なのは僕(=父=トム・クルーズ)と、その子供たちの物語です。なぜここまで家庭不和を話の本筋に据えてしまったのか。見たいのは怪物機械のほうなのにこれでは火星人に集中できない。また、娘(ダコタ・ファニング)がとにかく癇に障るくらいうるさくて邪魔なのです。お兄ちゃん(ジャスティン・チャットウィン)が妹をなだめる姿もなんだか滑稽で、父の馬鹿さ加減を描きたいのか何をしたいのかよく判らなくなってしまっています。 終盤に向けては父も大人の対応を見せますが、全体的に運が良かっただけといったシーンが多く、いまいち小説版の壮絶なる15日間は再現できていません。やっぱ、名作本は活字で読んだ方が面白いなといった感想が一番に出てきてしまう残念な映画化と言わざるを得ないでしょうか。序盤の雷シーン、怪物機械(トライポット)出現シーン、船のシーンなど素晴らしい部分も多いだけに少々残念。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-08-27 11:01:30)(良:1票)
102.  狼たちの午後 《ネタバレ》 
レビューの為にほとんど20年ぶりに再鑑賞しました。以前は結構退屈な映画だと思っていましたが、今回改めて見直してみるとソニー(アル・パチーノ)とサル(ジョン・カザール)の演技がすこぶる良いので熱中してしまいました。 ただ昔の記憶の通り、ストーリー自体は結構間延びしているしお間抜けだしで割と退屈です。(というか、次の展開を待ちかねるといったほうが適切) 車に乗って空港へ向かう緊張感との対比という意味では前半の地味な感じも効果があったのかもしれませんが、画面を見ながらリアルに時間が気になってしまいました。また、実話なので仕方がないですが、恋人「レオン」(クリス・サランドン)とのやり取りも「長いよ。。」って感じてしまいますね。  総じて、オープニングから有無を言わさずいきなり始まるスピード展開の割に立てこもり時の流れがイマイチ地味で長かった印象。もちろん実話の映画化なので銀行内部のやり取りに全世界の興味があったものと思われますが、真面目に表現してしまうとこのように面白くもない感じになってしまうのでしょう。できれば銀行内でのやり取りを少し誇張するか創作ネタを散りばめてくれていたらもうちょっとエンタメになったのでは。  ま、無理難題はここまでにして、素直に実話物の映画として記憶にとどめたいよくできた作品でした。余談ですが、Wikiによると真夏の設定なのに秋に撮影したそうで、息が白くならないように口に氷を含んで撮影したそうです。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-08-26 11:42:22)
103.  ジョニー・イングリッシュ
アナログの逆襲は大好き!気休めの報酬はイマイチ・・ ということで、あまり期待せずに第一作目を鑑賞してみました。本作(一作目)は意外と真面目にエージェントしてるんだなという印象で、思ったよりシリアス風な場面もありました。 Tornというヒット曲が好きでナタリーインブルーリアのことは古くから知っていましたが、まさかローナ役として準主役で出ているのが同姓同名の別人でなくご本人だとは(笑)ちゃんと役者さんできていますが、他に目立った作品は見当たらないようです。  パスカル・ソヴァージュ(ジョン・マルコヴィッチ)はカツラですよね(笑)彼のシーンは全体的に結構笑えるシーンが多くて楽しめるのですが終始脱力系です。総合的には高評価は難しいですが並の上といった感じでした。個人的にはエージェント1号登場シーン、墓場のシーン(精神病の流れ)はかなり笑えました。総じて部下(ボフ=ベン・ミラー)が優秀だと生き残れるんだよなぁ、としみじみ感じてしまいました。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-08-25 14:47:48)
104.  ゴッドファーザー<最終章>:マイケル・コルレオーネの最期 《ネタバレ》 
再編集版ということで一応見ました。個人的にはパート3(劇場版 1990)でマンセーしていますので、こちらの<最終章>の編集は全く気に入りませんでした。  まず、オープニングを本作のようにしてしまうと、最初からギルディ大司教(ドナル・ドネリー)との関係があのような力関係であったようにしか見えず、事実あのような関係であったにせよやはり最初はパーティや受勲のシーンから入ったほうが過去作の伝統的な流れも踏襲しますし、雰囲気的にも自然でゴージャスな感じで好きでした。ラストも同様、パート3(劇場版)のあの雰囲気が観客の共感を呼び素晴らしい余韻を残した訳ですが、それを本作のような語り文字に置き換えてしまうと何だかよく判らなくなってしまいます。(ドン・ビトーが孫と和気あいあいと逝く最期とドン・マイケルが一人寂しく逝く衝撃を比較してこそ、、あのシーンは素晴らしかったわけで) 映画なのですからラストカットはきちんと絵として見せていただきたかったところですし、そもそも、<最終章>になっても物語上は大して変わっておらず、むしろ解釈自体を強引に観客に押し付けてしまったかのような印象すら残る残念な仕上がりでした。個人的には再編集するならビンセント(アンディ・ガルシア)がルケージ側に寝返った作戦の具体的な内容をきちんと語っていただきたかったところです。天下のゴッドファーザーをも欺こうとしている巨悪の根源が、そう簡単にマイケルの飼い犬であるビンセントに手の内を見せるとは到底思えず、以前から「あそこは端折り過ぎだよなあ・・」と感じていました。まあ、あのシーンは撮影自体が行われていないのでしょうから再編集は無理でしょうけど。。  この<最終章>というバージョンは人によっては改悪だったと感じる人も少なくなさそうです。できれば今まで通り劇場版をメインとし、<最終章>はあくまでオマケという位置づけで公開していただきたかったと思います。内容的にはほとんど違っていませんので評価自体も大した差はありませんが、劇場版と差別化するためにあえて厳しい点数をつけておきます。(余談ですが50周年版のBOXセットでは、まさかの”オリジナル版のほうがオマケ”という暴挙に出ており、監督の意図する感性・感覚が心底理解できませんでした。非常に残念)
[インターネット(字幕)] 5点(2022-08-25 12:54:25)(良:2票)
105.  タワーリング・インフェルノ 《ネタバレ》 
何十年ぶりかに見ましたが今見ても十分に見られます。ただやはり描写の不自然さや人間ドラマの取って付けた感には苦笑いでした。「映画だから仕方ない」とか「古いからしょうがない」とか色々言い訳がないと見ていられないシーンも少なくないです。特に前半の女性陣とのヌレヌレシーンなどは各人物の掘り下げにはつながっておらず、映画が無駄に長くなっている原因かなと感じました。  また、防火扉がセメントでふさがっていたり、屋上の防水タンクを爆破して消火しようとしたり、色々とご都合主義&無理な設定もチラホラ見られました。昔はあまり違和感を感じませんでしたが今見ると不自然に感じますね。ただ不自然な点を踏まえても、現実問題として2022年の現代までの47年間の間に火災にこだわった映画で本作を超えて代表作となった作品があるか?と聞かれると、やはり本作「タワーリング・インフェルノ」がダントツ一位に挙げられるでしょうから、そういった意味では金字塔として評価せざる得ないところもあります。 ダブル主演のオハラハン消防隊長(スティーヴ・マックィーン)とダグ・ロバーツ設計士(ポール・ニューマン)はやはりカッコ良くて、それぞれに活躍の場もすみ分けられていてバッティングしません。彼らの活躍が一番の見どころといっていいでしょうし、そういった意味ではやはり本作は娯楽作品なのかな、とは感じます。  パニックアクションもので本作と比較される作品として「ポセイドン・アドベンチャー」がありますが、個人的には船が逆さまになるというショッキングな出来事から、ダントツであちらの方が好きでした。本作もかなりヤバイ状況なのは理解していますが、何となく地味にこじんまりまとまってしまっている印象はあります。思い出補正しまくった再鑑賞ということで、少々甘めの点数です。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-08-23 18:15:58)
106.  死霊の盆踊り
やっと私も見ることができました。ほぼ都市伝説と化している「死霊の盆踊り」ですが、自分の目で見てみるとなるほど納得の内容でした。  まず第一につまらない。これに尽きます。しかしながらダンサーは全員引き締まった身体をしており、プロかそれに準じた人物であったことが推察されます。それなりにキャストを選んでいたという点ではまあまあ驚愕させられました。 第二に原題「Orgy Of The Dead(乱交する死者、もしくは大騒ぎする死者)」を”死霊の盆踊り”とした邦題の素晴らしさ。正直、この日本語タイトルが無かったら現代の日本で日の目を見ることはなかったのは明らかです。そういった意味ではこの邦題は素晴らし過ぎました。(ただし、この作品はビデオスルーではなくきちんとロードショー公開されています) 夜の帝王(クリズウェル=Wikiでは霊能力者らしい)の気だるさ、闇の女王(ファウン・シルヴァー)のやるせなさが作品に花を添えていて、踊りに飽きた頃にこの二人のイミフな会話が差し込まれます。さらには小説家のボブ(ウィリアム・ベイツ)と恋人のシャーリー(パット・バリンジャー=黄金女も兼用)の、心底どうでもいい会話もチョイチョイ挟まれるのが軽くイライラさせられ、これらを繰り返すことで90分もたせるテクニックはある意味絶妙というかなんというかといった感じでした。  この作品は1965年に公開されていますが、1965年といえば007ゴールドフィンガー、サウンドオブミュージック、ドクトルジバゴなど一流の大作映画がそれなりに排出されつつあった年代です。映画が本格化しつつあった時代にあえて?時代に逆行し、まるで学芸会レベルの映画を撮ったという意味ではなんとも絶妙に攻めまくった映画だったんだといえなくもありません。(金が無かっただけ?) 私が勝手に感じ入っているだけですが、この映画を見た人だけが「趣味は映画観賞ですが?ナニカ?」と堂々といっても良いのではないでしょうか。この映画を知らない人はまだまだアマチュア、モグリです。個人的には全映画鑑賞ファン、全レビュアーたちの登竜門的な意味合いで考えると高得点に値しますが、、あくまでこの作品に敬意を表して0点とさせていただきました!
[インターネット(字幕)] 0点(2022-08-23 11:53:18)
107.  ジュラシック・ワールド 《ネタバレ》 
皆さん同様、過去の遺産「ジュラシック・パーク」を食いつぶす焼き増し感アリアリの駄作でした。いや明らかに30年前のジュラシック・パークにおんぶに抱っこ体質で、ほぼ依存脚本、話としては何となく繋がってしまっています。  時代のせいもありますが、リアルなCG映像を見慣れた現代人には恐竜が歩いている島などむしろ当たり前で、DNAに逃げるにせよもっと脚本をしっかり練るべきでした。オーウェン・グラディ(クリス・プラット)とラプトルの友情物語などはかなり面白い流れなので、こっちの方向で話を広げたほうがストーリーの骨格がガッチリしたのではないかと残念に思いました。 子供たちも若干ご都合主義で、終始無関心だった兄が岐路に立った途端やる気満々なのも笑えますし、クレア・ディアリング(ブライス・ダラス・ハワード)も考えていることがよく判らず、ストーリーに流されているだけにしか見えないのでパッとしませんでした。結果的に甥二人と叔母さんの構図は無くてもさほど問題ないような感じでした。この後はどんどんあり得ない流れになってゆき、終盤にむけては結構半笑いの脚本となっています。。  個人的には恐竜映画としてはジュラシック・パークで既に完成しているので、、無理に広げる必要はなかったと思います。本作はある意味正統な続編としてきちんとつながっており、パート4として何となく見られる体に仕上がっているのがまた質が悪かったです。本作後半の流れ&次作(ジュラシック・ワールド/炎の王国)の惨劇を考えると、やはりジュラシック物としては初期三部作で綺麗に終わらせておいたほうが無難だったという気がします。(次から次へと関係作品を出してしまう最近の悪い風潮ですよ)
[インターネット(吹替)] 5点(2022-08-18 14:48:24)
108.  世界侵略:ロサンゼルス決戦 《ネタバレ》 
題名&プロットからして明らかにB級のSF作品ではありましたが、思った以上に骨太で戦闘シーンなどはシッカリ描かれていました。得体のしれない何かが襲来し、主人公たちでさえTVを見て驚くシーンは秀逸です。さらに戦闘員が現場に出てからは、よく鍛え上げられた軍隊でさえどうにもならない雰囲気には絶望感が漂います。序盤の霧と妙な音の使い方は非常に上手かったです。また負傷した宇宙人を引きずり込んで研究するシーンなどは悪趣味を通り越して最高でした。  ただ、中盤まではキレッキレだった脚本が少佐を失う高速道路以降一気に陳腐化します。空港に着いてからはB級を通り越して安っぽいお涙頂戴物語に成り下がってしまい、結果的に足手纏いなだけだった一般人はお涙頂戴がやりたくて引き込んだだけだったのが理解できます。ここで既に観客全員の顔面が引きつっていたハズですが、更に追い打ちをかけるようにB級臭い終盤の反撃の流れにはかなり脱力させられました。  敵の弱点を見つけて乙凸する流れは最高に脱力させられますが、それでも朝になってからは序盤のような派手な戦闘シーンが復活します。少々ご都合主義ではありますが、まあそれなりに見られるシーンになっています。そして、、一応のカタルシスを得てラストを迎えますが、結果的にはまあ見なくても良かったかな?という程度の作品でした。(見て損したというほどではありませんが、色々惜しい点が目立ちました)
[インターネット(吹替)] 6点(2022-08-18 14:12:14)
109.  ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録 《ネタバレ》 
本来、映画や写真は撮影した時には出来上がりが確認できず、フィルムに現像してから初めて映像確認できるのが当たり前でした。(まあこの時代はVTRで撮影直後に確認はしているハズですが) そういった意味では、映画がいわゆる元来の意味での”映画(フィルム)”だった時代の超大作映画の裏側が垣間見られるドキュメンタリー映画が「ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録」です。  1970年代に2000万ドル(今の日本円で40~60億円以上!)の私財を投入し、これだけの規模の映画を準備したこと自体が恐ろしい行動で、真面目な話、普通の人間なら気が変になるのが当たり前の状況でこの映画の撮影はスタートしました。 更に問題は次々と発生し、西洋の常識が通用しない東洋の僻地での撮影とベトナム戦争や各国内戦の余波などに晒され、映画産業の頂点であるハリウッド系企業や世界の報道関係者などからの厳しいプレッシャー、多数の撮影クルーや現地人たちを統率しながら超一流俳優たちのワガママを聞き、度重なる脚本の手直しや作り直しetc、そんな無理難題が山積みの過酷な状況を自前のお金で230日以上撮影を続けるという、まさに地獄のような作業を監督自ら進んで行っている異常性がこのドキュメンタリー映画ではシッカリ記録されています。(なんとほとんど妻が撮影している!)  当時は現在のようなCG技術やデジタル機材も無かったので、このような厳しい状況に陥ることが割と当たり前だったと思いますが、映画の過渡期ともいえるこの時代に大博打を打ったコッポラはやはり偉大だったといわざるを得ません。この厳しい状況下でよくここまで映画を仕上げたものだと褒め称えるべきなのかもしれませんが、まあしかし、裏を返せばそれくらい大作映画の撮影は難しいということだし個人的には153分の劇場版の編集は最悪だったとは感じています。また、元々ロジャー・コーマンを師匠とするコッポラ監督は沢山のパーツを撮影する作風で、必要があるのかないのか、訳も分からず様々なシーンを撮影していることも現場の混乱の一因としては関係していそうな気もします。  私個人としては「202分の完全版」にマンセーしており、この「ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録」はお宝エピソードの宝庫、常人にはおよそ理解不能な仕事の数々が記録されている貴重な作品としてかなり楽しめました。惜しいのは前述の通りコッポラは編集が下手で、何となくうまくまとまっているようでよくまとまっていない仕上がりには少々残念ではありました。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2022-08-10 12:27:05)
110.  ロスト・バケーション
撮影当時27歳前後と、最も脂がのった適齢期のブレイク・ライヴリーが思い切った演技&水着姿を見せてくれます。顔や足などが日焼けしている感じは微妙ではありましたが、それでもやっぱサーファー姿のブレイク・ライヴリーはあっぱれ。  脚本自体これ以上やりようがないというくらいスマートにシェイプされた作品ですが、正直言ってサーフィンが終る30分を過ぎたあたり、「さあ、今からサメが出ますよ!」というフラグが立った途端に退屈になります。いや、もちろん観客が飽きないようクジラ→岩場→ボード→GoPro漂着等、順にステージが変わるよう工夫はされていますし、事実、計算されつくした脚本なのも理解できます。でもワンシチュエーションのこの手の映画は飽きるんですよ。。 画面内に画面が展開されるいわゆる”ピクチャーinピクチャー”がオープニングから強調されていますが、こちらは全くといっていいほど機能していません。なぜスマホ、時計、GoProの画面など何度も強調したのでしょうか?なぜこれを見せたかったのかがよく理解できません。その他、無駄なシチュエーションも多く、酔っ払い、カモメ、クラゲ、ラストの海底のアレなど、何だかリアル志向の映画に水を差す流れがチラホラあったのも気になった点です。そもそも論ですがメキシコ地方×言葉も判らない×女1人×ビーチの名前すら知らない・・ 医学部の才女が絶対にやらない行動のオンパレードだったのもかなり気になった点です。  総じて、海や水の表現が最高に美しかった!というのが最終的な感想だったりします。映画としてはよく出来てはいますが、どうにも微妙な点数に落ち着く作品でした。
[インターネット(吹替)] 6点(2022-08-04 16:05:23)(良:1票)
111.  マネーボール
メジャーリーグのことを少しでも判っていれば10倍は楽しめますが、あまり詳しくなくてもきちんと楽しめるように作られています。(私はそんなに詳しいほうではない)  データを重視してチーム編成に取り組んだ、アリーグ、オークランド・アスレチックスのゼネラルマネージャー「ビリー・ビーン」(ブラッド・ピット)の半生を描いた物語ですが、これが非常によくできています。40代以上の人にはセイバーメトリクスというより野村ID野球(ちょっと違うが)といったほうがピンとくるかもしれません。しかし野村ID野球よりももっと根本的なチーム編成自体をデータ任せにしたのがこの理論の凄いところです。今では当たり前ですが、いわゆるビッグデータ的な情報解析・情報分析を元にしてチーム自体を再編成した訳で、やはり2~30年前ではかなり思い切った無謀理論を追求した人物だったといえます。  自身もかなり気性が荒いビリーですが、周りの無理解、マスコミなどの過激な煽りなどプレッシャーやストレス、過去の後悔などを心に抱えている気難しい人物を非常にウマく表現したブラピはかなりのハマり役でした。元来この手の抑えた役柄が好きなブラピですが、本作のビリー役はキャリア中でもベストなものではないかと思われます。 また、脇も超一流で反抗的なハウ監督にフィリップ・シーモア・ホフマン、気が強い元嫁シャロンにロビン・ライト、気弱なハッテンバーグにクリス・プラットらと非常に豪華です。脚本もレナードの朝やシンドラーのリストのザイリアン&手直しにはザ・ホワイトハウス、ソーシャル・ネットワークのソーキンと、地味な映画だったと切り捨てるにはあまりにも勿体無さすぎる布陣です。さらには何気に開幕式でエレキで国歌を演奏するジョー・サトリアーニ、劇中内TVのみ出演のイチローなどなど、とにかく超絶に豪華なので多方面に考察できる人には非常に奥深い作品に仕上がっています。(ただ、他の方もご指摘ですがセイバーメトリクスを追求する映画なのに、、これ以上ないってくらい高額でメジャーな連中が集まっているのもある意味皮肉で笑えたりもします)  娘の歌声に突き動かされる音楽CDの流れも最高に素敵ですが、レッドソックスから暗転で現在の状況を説明するラストも非常にスマートでリアル。MLBのトレード事情やアリーグ・ナリーグのことなどもっと勉強して再度鑑賞したい、静かなる名作だと思います!
[インターネット(吹替)] 8点(2022-08-04 15:48:06)
112.  チャッピー 《ネタバレ》 
この監督特有の問題として、導入部で結構深い流れを感じさせつつ、エピソードにまで話題が降りてきた途端に稚拙になってしまうという致命的な問題があります。今作でもオープニングの食いつきは非常に良いものの、スマートな導入部と豪華なキャストをもってしてもこの稚拙な感じが払拭できていません。中盤、悪の夫婦がお手本になる流れとイジメのシーケンスで一気に意味深な作品に昇華するかと思いきや、結局のところイジメもあくまで通過儀礼にすぎず、結局はママの元に戻って泣くという浅い表現に収束します。  掘り下げ不足という意味では、教養がありそうな一流プログラマーのディオン(デーヴ・パテール)のキャラクター性も浅く、何度も創造主という言葉を使う割りにその意味合いはあくまで表面的で、チャッピーに単純な善悪を教えて彼らのファーストコンタクトは終わってしまいます。そもそもディオンの行動原理に一貫性がなく、この人物の人となりがよく理解できません。ヒュー・ジャックマン(ヴィンセント)とシガニー・ウィーバー(ミシェル)はよく引き受けたなというほどのクズな役回りですが、ディオンを含め、Tetravaal社側の連中の考えていることもよく理解できないため、単純なストーリー展開なハズのストーリー自体が違和感の塊と化してしまうという残念な事態に陥っています。これらの点は本当に残念でした。  予想外に素晴らしかったのがニンジャとヨーランディで、彼ら夫婦のおかげで最後まで見ることができたといっても過言ではないほどです。悪の夫婦とチャッピーの物語はイキイキしていて妙に心に響くセリフが多かったです。コミカルなのに哲学も含んでいて、そしてアクションのほうも破綻なく綺麗にラストまで流れます。ただし、こちらのパートでは意識や記憶の転送というイミフな事をねじ込んであるので、子供っぽく感じる部分もありました。まあ、このラストに持っていきたかったのなら、ある意味仕方がない部分かなといった印象ですが。。  チャッピーの強盗がTVで放送されたり、チャッピーに車を盗ませる理屈や犬を例えにした話など、素晴らしいシーンも多かっただけに惜しい作品です。エリジウムや第9地区でも感じましたが、この監督さん、あまり難しいことを考えずヨーランディ的な視点で気軽に映画を作ったほうが突き抜けたエンタメが出来上がるのではないかと思われます。センスが良い監督さんなだけに本当に残念、作品としてはギリギリ及第点かなといったところです。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-07-30 17:11:31)
113.  ナイン・デイズ(2020)
エディソン・オダ監督のデビュー作&サンダンス映画祭で脚本賞を受賞した本作。往々にして批評家にウケる作品は一般人にウケが悪いのが定説で、一抹の不安を覚えつつ鑑賞しましたがオチのつけ方以外は概ね良かったです。  物語はとても静かですが重たくなり過ぎない絶妙なバランスで流れています。特に一つ一つのセリフやちょっとした表現が意味深で印象深く、こういった「かけがえのない瞬間の連続」が人の生なんだなぁということを明確に伝えてくれています。 ただ、主人公のウィル(ウィンストン・デューク)の感性が繊細すぎて、こういう人が重たい決断をしちゃいけないよなぁと思うシーンがチラホラ。むしろキョウ(ベネディクト・ウォン)のほうが前向きかつ柔軟なので、選ぶ側の立場としてはふさわしかったように感じました。 各種適正テストもユニークで面白いものの、その結果がどうなったのか?というところまでは全然追求されていないので、見方によってはひどく退屈な映画にもなり得ます。また、大切な手紙が何度か出ますが、内容に言及されず観ている人の感性に依存しています。この辺は好みが分かれそうではありました。  浜辺の再現や自転車の再現は非常に素晴らしく、この映画最高の見どころの一つになっていますが問題なのはラストです。アレがウィルの過去であることは理解できますがまるでコンテンポラリーダンスでも見せられているようで、お芝居などに興味がない人にはあまり刺さらない結末のつけ方だと感じました。個人的には結末は言葉ではなく、映画らしくきちんと映像として表現していただきたかったところです。  総合的には素敵な作品なので映画ファンでしたら一度は見ておいても損のない映画だと思います。ちょっと甘めの点数です。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-07-25 18:01:28)
114.  マネーモンスター
ジョディ・フォスターって羊たちの沈黙などで世界的に有名な女優ですが、監督のほうが向いてるかもしれませんね。全体の流れの組み立て方がとにかくうまいです。オープニングから事が起きる前に全ての説明を終え、綺麗に観客をステージに上げてくれます。その直後、カイル・バドウェル(ジャック・オコンネル)が乱入してきてから、彼の無名臭さから何がどうなるか全く判らない展開が矢継ぎ早に起きる流れは本当に手に汗を握ります。  TVを見ている観客を相手に株価を操作しようとしたり、リーの爆弾を撃とうとするスワット、挙句には超絶毒舌なカイルの奥さんなどなど、面白い展開がてんこ盛りです。ただ、他の方も書いてらっしゃるようにこの映画では何かと無能男 + 聡明な女という図式が目立ちます。ダメ男のリー・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)のイヤホンの奥には頭脳担当のパティ・フェン(ジュリア・ロバーツ)が居て、子供ができたのに投資=博打で全財産を失うクズのカイルには気の強い奥さんがいます。アイビス社も同じ図式で、雲隠れしているクズで悪徳なCEOに対して美しくて度胸があるダイアン・レスター(カトリーナ・バルフ)。この「ダメ男+聡明な女」の図式はチョット鼻につきますが、まあ綺麗にまとまっているので認めざるを得ない感じが何となく辛かったりも。  終盤がちょっと強引でご都合主義が目立ちますが、これくらいしか収めようがない感じです。頭がイイ女=ジョディ監督にはもうちょっと捻っていただきたかったところです。ラストの銃撃もCEOのカラクリも本当に残念でしたが、まあ全体的に娯楽作品としてはバランスが良くとても楽しめましたので少し甘めの点数です。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-07-21 18:04:45)
115.  蜘蛛の巣を払う女 《ネタバレ》 
監督・キャスト総入れ替えのせいで前作の雰囲気は一切ありませんが、まあそれなりには仕上っています。前作のような重たい雰囲気は無く、007やミッションインポッシブルのような軽い感じで既視感アリアリです。決して悪くはないのですがこの雰囲気なら今の007(ダニエル・クレイグ)あたりに任せとけばイイんじゃない?みたいな感じです。 そもそも前作はミカエル(ダニエル)とリスベット(ルーニー)の雰囲気で押したような映画で、作品として特別面白いものでもなかったように感じます。そういった意味では今作のほうが単純なアクション娯楽作品としてずっと楽しめたような気はします。  個人的にはリスベット役のクレア・フォイは十二分に頑張っていますが、雰囲気という意味はルーニー・マーラのような女優さんを探していただきたかったところです。問題はミカエル役の役者さん、こちらがもう存在感が無さすぎてなぜ絡んでいるのか判らないレベルです。いっそのこと全カットで良かったくらいです。またNSAのエドウィン・ニーダム(ラキース・スタンフィールド)も後半仲間になって恐ろしい兵器を扱っているのが違和感。カミラ・サランデル(シルヴィア・フークス)もあんな派手な服装でウロチョロしてるのは違和感ありまくりだし、最終決戦の場を実家にしたのもよく判りませんでした。ボロ屋敷なのに最新のネット回線とか入ってて笑えました。  前述の通り単純なアクション娯楽作品としては十分楽しめたので甘めの点数ですが、まあ007の亜種っぽい作品に成り下がっていました。他の方も書いていますが国家レベルの問題を陰の存在である凄腕ハッカーが扱っているのもちょっと無理があって、全体的に違和感が多い作品でした。(雰囲気重視のせいか全体的に結構無理がたたっているような印象でした)
[インターネット(字幕)] 6点(2022-07-21 17:36:15)
116.  レナードの朝 《ネタバレ》 
いわゆる”死ぬまでに一度は見ておけ”シリーズの典型作品ですが、まさかの未見でした。昔から思っていましたが、ディカプリオアプローチや(トム)ハンクスアプローチと比較して、デニーロアプローチは本当に素晴らしいと思います。デニーロは一生懸命やっているように見えないのにきちんと役柄に根付いている点が素晴らしく、彼特有のはにかみ笑顔や彼の雰囲気がシッカリ残っている点も素敵です。  本作には大物役者が多数出ていますが役がバッティングすることもなく、自然な作品に仕上がっています。セイヤー医師(ロビン・ウィリアムス)はいうに及ばず、ポーラ(ペネロープ・アン・ミラー)とのダンスは本当に素敵でしたし、上司のカウフマン医師(ジョン・ハード)も嫌味を言いつつも優しい素顔が見え隠れする存在感を放っています。後に有名になるピーター・ストーメア、ブラッドリー・ウィットフォード、ヴィン・ディーゼル、マックス・フォン・シドー(こちらは大御所)ら、脇もかなり豪華です。  ダンスの後に窓辺に歩み寄るシーンは泣けます。その後は予想通りの展開になる訳ですが、どこが真実でどこが創作なのか興味が尽きません。医師としてはセイヤー氏は少々無責任でやり過ぎたといえるシーンもありますが、それでも人として親身に行動しているという行動原理自体は正しかったのではないかと感じます。家族を大病で失いかけた経験がある方でしたらかなりの部分まで許容できるのではないかと感じましたし、またセイヤー医師の存在はかなりありがたいのではないかと思います。  映画としてもすこぶる綺麗にまとまっていて、名作の名にふさわしい手堅い作品です。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-07-19 12:09:47)
117.  プレミアム・ラッシュ 《ネタバレ》 
デヴィッド・コープ監督(脚本)は色んな本が書けるんですね、本作も大変素晴らしかったです。時代の影響からか日本ではビデオスルーという残念な本作ですが自転車描写の完成度はなかなか高く、1985年ケビン・ベーコン主演のクイックシルバーを思い出しました。クイックシルバーも大変面白かったのですが、本作プレミアムラッシュは映像がスタイリッシュで脚本も今風、モバイル機器なども効果的に使われていて全体的に非常に洗練されています。ただ、自転車の乗り方や見せ方は正直クイックシルバーのほうがストレートでカッコ良かったかも。競争のシーンなどは明らかにクイックシルバーのほうが楽しかった。  他の方もご指摘のように多額の現金を変なサインを施したチケットに変換して届けさせる意味がよくわかりませんでした。ラストに女ボスがやっていたように、電話をかければ安全かつ30秒で受領確認は済むハズ。また、悪徳警官ボビーマンデー(マイケル・シャノン)がやり過ぎていてリアリティに欠けるように感じましたが、その反面、ラストは大変気持ちがいいです。 ヴァネッサ(ダニア・ラミレス)との恋愛事情はちょっと微妙なので思い切って無しでも良かったと思いますが、アメリカではパートナー(カップル)であることは必須項目なので、どうしても入れないといけなかったのでしょうかね。脚本的にもルームメイトのことなのに何も知らされていなかったことから事件が大ごとになる訳で、それなら「母校のよく知った中国人の知人」でもストーリーは成り立ったハズです。  色々書きましたが全体的にそつなく綺麗にまとまっていて、大変シンプルで判り易く、かつ気持ちが良い映画でした。自転車乗りの地位向上には悪影響ですが、青春映画としてはなかなかのもの。もう少し広く認知されるべき作品です!
[インターネット(字幕)] 7点(2022-07-17 10:34:23)
118.  レッド・スカイ(2013)
TVで鑑賞しましたが酷い有様でした。9年前の映画ですが今見てほとんど誰も知っている人がいないということは、、まあ、そういうことなのでしょう。  カレン役(レイチェル・リー・クック)が可愛かったとは思いますが、正直居ても居なくてもよい空気・・ いや空気は重要ですから、まるで水たまりのような存在でした。下着姿を披露してくれたロシアのアンナ(Maria Guzeeva)のほうがストーリー上はずっと重要でしたが、こちらもこちらで他の男衆と同じ程度の、まさに空気な扱い。監督のマリオ・ヴァン・ピーブルズが割と重要な役割を担っていて、終盤には美味しいシーンを総取りしてしまいますが、結局あんたがやるんかい!って感じで微妙でした。また、彼女さんが仕事で訪れている極東の国に彼氏さんが飛行機で不時着とかも失笑すぎて・・ どちらかというとコメディですよねコレ?  色んな要素を詰め込み過ぎていてワチャワチャしすぎなのが一番の問題でしょうか。戦闘機だけに絞ればよいのに微妙な恋愛、微妙なサスペンス、微妙なアクション、微妙な国際情勢などなど、盛りだくさんの割りには全体的に浅い。全体を見渡しても褒めるところがほとんど見当たらないのが正直な感想でした。ラスト、彼女さんとのタンデム飛行は何となく素敵でしたが、まあ、映画って作るのが本当に難しいんだなぁと。。しみじみ。(全体的に飛行シーンの画質の粗さも結構気になりました)
[地上波(字幕)] 2点(2022-07-15 14:48:00)
119.  サバイバー(2015) 《ネタバレ》 
皆さんの手厳しいレビューも致し方ない状態。一流役者が勢ぞろいしていますので演技自体は結構楽しめるものの、いかんせんストーリーやカット割りに無駄が多くとても散漫な作品だったというほかありません。  ”時計屋”(ピアーズ・ブロスナン)の得体のしれない雰囲気は素晴らしく、扉を挟んでサイレンサー付きの拳銃を構える様はまるでMr.Bond。しかし最強の殺し屋の割には仕事が甘く、サム(ディラン・マクダーモット)にはとどめをささない、無駄に近づきすぎてミラジョには切り付けられ、ラストでもご丁寧に安全な室外機の方向にミラジョを投げつける始末。結構間抜けな殺し屋、いや愛すべき最強の殺し屋でした。 ビル(ロバート・フォスター)もそう、彼特有の”なんかありそうな雰囲気”は素晴らしいのですが、これが全く中途半端でよく判らないまま退場してしまうので非常に勿体ない。後に理由が判明するにしても序盤にあった大掛かりなヘリのロケが勿体無さすぎて、もうちょっと何とかならなかったの?と純粋に感じてしまいました。  極めつけは無駄に貫禄があるミラジョ。成績優秀以上の一流外交官ケイト=ミラジョがクールなバイクで登場しちゃうと、まるでなんかやってくれそうな雰囲気(バイオ的な)しかありませんが、バイクも全く生かされないまま白々しい演技で弱い女を演出。その割にはちゃっかり一人で最強の殺し屋や大使館を守る軍隊を相手にし、国際手配中の国際空港からスルっとニューヨークに高跳び。そもそも、ミラジョ自体ミスキャストだった疑惑もありますが、外交特権というセリフはいったいなんだったのか?まるで説得力のない流れに脱力感も半端ありません。 クレイン大使(アンジェラ・バセット)やサリー役のフランシス・デ・ラ・トゥーアなども良い味が出ていますが、見た目に癖が強過ぎて無駄になんかやってくれそうな雰囲気を醸し出してしまっています。こちらも明らかにオーバースペックでミスキャストだったように感じます。  ストーリー自体は無難にまとまっていますが、意味ありげで全く意味が無かった監視カメラ風の映像や自己主張の強いNYのタクシーなど、全体的に無駄な描写が多くご都合主義が目立つ脚本でした。キャスティングだけは最強で、そのおかげで何とか持ちこたえた作品といった印象です。好きなキャスト陣に免じて甘めの点数で。
[地上波(字幕)] 4点(2022-07-14 16:11:33)
120.  キラー・エリート(2011)
なんというか・・ 監督の力量の無さが目立った作品だったと思います。大物出演者を集めてもこんな惨劇になっちゃうんですよという、お手本のようなものでしょうか。実話に基づいて重厚にしたいのならもう少し落ち着いたカメラワーク&作風のほうが合っているし、アクションエンタメに振るならもうちょっと単純で爽快にしてほしいものです。(ヨーロッパ風の格調的な雰囲気は少しだけ評価したいが)  もう開始5分で嫌な予感です。ダニーの「1年後」とかのシーンとか要る?ぶっちゃけデニーロパートは全カットで良かったと思います。極めつけは何ですか、あの、、何とかの会の爺さんの集いは?あの爺さんたちは出てくる必要性があったのかって話です。終盤の旅行会社関連の裏切りやちょくちょく入る族長の息子のシーンなども全体的に話が冗長でもたつくだけなので、これらも基本的に全カットでも良かったかもしれません。ドミニク・パーセル(プリズンブレイクの兄)はくどい役回りで雰囲気が良くてちょっと良い味が出来ていましたが、なんだか少し浮いてて微妙な感じに仕上がっているのが惜しいです。クライヴ・オーウェンも好きな俳優ですがちょっと軽いんですよね。個人的には彼にはもっと深くて渋い、哀愁ある役柄をやっていただきたかったところです。  地上波で見られる無料の映画に色々求めはしませんが、これは群を抜いてつまらん映画でした。俳優陣がやたら豪華な割に全く面白くない作品、ぶっちゃけジェイソンステイサムの映画は嫌いですよ、私しゃ。
[地上波(字幕)] 3点(2022-07-06 17:14:47)(良:1票)
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