101. 男はつらいよ 寅次郎相合い傘
《ネタバレ》 その日暮らしの寅さんとリリー、夫婦になると上手くいかないだろうって、最後まで分っていたのは寅さん。 でもリリーは女の幸せは男が決めるものでないって、映画のはじめでは言ってたが、結局、寅さんに その(結婚)の判断を任せて出て行ってしまう。追いかけない寅さん。 これだけの話を一話の映画にできるのが、まあ、すごいことではあるが。話が小さくまとまってしまった。 別に映画でなくても良いかな。寅さんシリーズの中で内輪受けする映画だが、もっと色々、工夫すれば大きなドラマを演出できたと思う。 例えば、二人と対比させている一般サラリーマン、船越が後半も、寅さんとリリーとの関係に意味ありの役割を 演じ、リリーに華やかなステージで歌わせることをお膳立て、二人の関係に一役買う。 そのステージで歌っているリリーを観ながら、寅さんが身を引いて去っていく・・・ ・・なんてドラマが入ってくると、映画の醍醐味を味わえたかもしれない。 [DVD(字幕)] 5点(2016-06-04 14:10:32) |
102. 魔術師
《ネタバレ》 何が起こるのか興味を持って、観ていたが、結局、不明? ばあさんは何をしたのか、何が、なぜできるのか、ただ不明のまま また、なぜ馬車を降りたのか、意図がわからなかった。 当時の神を信じるキリスト教圏では、興味深い映画だったのだろう。 何を評価すればいいのか、よく分らない映画 [DVD(字幕)] 4点(2016-06-02 23:52:26) |
103. うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
《ネタバレ》 ずっと続いて欲しい夢の中の世界。まるで、マンガの世界。記憶の中の自分の世界。 精神の中の世界。自己の世界・・・・いろいろ考えられる面白い世界。 [映画館(邦画)] 8点(2016-05-30 21:02:39) |
104. 男はつらいよ 寅次郎紅の花
《ネタバレ》 寅さんシリーズにとっては重要で、意味ありの映画なのでしょうが、正直言って一つの映画としては、良い出来ではない。寅さんシリーズの総まとめ、プラス新日本紀行風の意味合いが強い映画。 満男と泉のストーリーも陳腐。同じ頃の2時間TVドラマ「北の国から」の方が数段、心に残るものがある。 リリーと寅さんも長い間の関係において、新鮮な展開は出てこない。 余談だが、あの団子屋が二人の店員を雇えるとは思わないし、余りに大根。 寅さんシリーズを愛する人のための映画なのでしょう。 また、阪神淡路大震災の内容について、実際、震災を体験し、被災地支援の真似事をした者として、映画での取り上げ方をもう少し工夫してほしい感じがした。心地よくはなかった、少し複雑。 [DVD(字幕)] 4点(2016-05-29 18:51:41) |
105. ゾンビ/ダリオ・アルジェント監修版
《ネタバレ》 これはゾンビを描写した映画ではなく、人間の習性を描写している映画であること。 ユーモアあり、人間考察に極めて優れた映画で、この監督には恐れ入った。 人とは何か、ゾンピとは何か、その違いは何かを如実に映像化している。スゴイ映画。その創造性において、卓越している。 食欲しかないゾンビに対し、乱入してきたチンピラの物欲に浸る様の下品なこと。ゾンビの方が上品に見える。 人間も他の種族の肉を食らう生物。ゾンビとの違いは?物欲?性欲?・・理性?理性とは何? 人間同士は紀元前から殺し合いをしているが、ゾンビは共食いをしない分、人間より優秀か・・ 現在、混雑したショッピングモールで買いまわりしている人間と、この映画で徘徊しているゾンビの違いが 次第に判らなくなっていく。最後に、やはり人間は生きたいとの欲望でヘリに乗るところも秀逸。 [DVD(字幕)] 8点(2016-05-29 12:15:00) |
106. 仁義なき戦い 代理戦争
《ネタバレ》 ヤクザ抗争の活劇映画として、無駄な部分を省いて筋書きを追った映画。 カメラアングルや乱闘シーンは上手い、でも、ただそれだけ。 映画として観ると「ゴットファーザー」と比べることになるが、比べることは無理。 ドラマ性がない。 さあ、これから本番か・・というところで映画終了。TVドラマで先週までの粗筋を見ていて終わった感じ。 唯一、菅原文太の凄みだけは伝わった。 [DVD(字幕)] 4点(2016-05-28 22:19:21) |
107. 男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け
《ネタバレ》 ぼたん(太地喜和子)の魅力、気風の良さ、清清しさが光る映画。金を騙し取って金持で過ごすことが、何の意味を持たないこと。人として生きる意味が無いこと。寅さんやぼたんのように、人のために本気で笑い、怒り、泣き、そのことが本当に幸せに生きることなのだと、描いている。老画家も、そのことに気づき、ぼたんや、寅さんのために絵を描く。 「男はつらいよ」シリーズ中での名作に、とどまらず、岡田嘉子、宇野重吉、太地喜和子の演技において、 「男はつらいよ」シリーズの枠を超えた、昭和を映す日本映画の名作と皆にすすめられる。 [DVD(字幕)] 8点(2016-05-28 11:15:30)(良:1票) |
108. グエムル/漢江の怪物
《ネタバレ》 半分ぐらい、なかなか良いところもあるのだが、シリアスの表現を勘違いしているところ がつまらない映画にしている。B級映画なのにA級映画のシリアスを入れれば滑稽となる。 B級映画にはB級映画の真剣さ、シリアスを入れて映画を撮らないと活きてこない。 陳腐なメッセージ性も、哀れな未熟さのみが残る。 面白みもある映画なのに、もったいない感じ [DVD(字幕)] 4点(2016-05-24 21:01:19) |
109. 海街diary
良い映画と思う(さすがの演技、樹木、風吹、加藤、大竹・・)。あえてストーリーに注文。 長女はアメリカに行くこと(すず、他のシガラミで日本に残って、それでは「すず」が可哀相)。 アメリカ同行を断わられて、その場(海岸)でバイバイって、邦画ならデタラメが許されるのか。 デタラメな脚本、映画(ここ20年の邦画によく観られるデタラメ)をいいかげんやめないか。 超一級シナリオ。長女はアメリカへ、家は売られ、各々独立していく様、その中で母(大竹)の死、 葬式で皆が集まり(マンション)、皆で以前住んでいた家を見に行くシーンでエンディングにする。 そんな小津監督クラスの映画を観たい。 [地上波(邦画)] 7点(2016-05-22 00:08:55)(良:1票) |
110. デーヴ
《ネタバレ》 良い映画だと思います。この映画をシリアスに語る必要はないでしょう。 無駄なところがなく、物語の作りも良い。あえて言えば、もう少し夢のある 政策案での話しにした方が、面白みがでたかな? [DVD(字幕)] 7点(2016-05-17 23:31:05) |
111. フレンチアルプスで起きたこと
《ネタバレ》 時々、アルプスに鳴る爆音と光が意味ありげで、面白いですが、 悪妻に追い詰められる腰抜け旦那が哀れな・・映画です。 自分が腰抜けだと理解している旦那に、無理やり、本人の口から言わせ、認めさせる。 他人にその様子を言いふらし旦那を落ち込ませることに執着する悪妻。 終盤では、自分だけスキーの列から外れて、旦那が助けに来るのか試す。 あげくのはてに、バスの運転手の下手さに逆上し、バスから先導して降り、一人を除いてバスから 降りて長い山道を徒歩で降りる羽目に陥らせる。最低の悪妻。 最後にバスに残った、自由な女性。彼女を通して何をこの映画は語りたかったのだろう。 [DVD(字幕)] 5点(2016-05-13 19:47:48) |
112. 恐怖分子
《ネタバレ》 良いところも、各部分的にあるのだが、ストーリーは推理小説にありがちな内容。 カメラ坊や、その女の深みの無さ、文学賞を取るなどの演出など、昼ドラ程度の内容で、浅いなあって感じてしまう。 最後も、自分目線(一人称)の映像での犯行を複線としての、自殺なら物語として成立つが、 カメラ目線映像での犯行演出後の現実(自殺)は、映画でしか成立たず、そのやり方で映画を作ったのね。 って、白けてしまった。 [DVD(字幕)] 4点(2016-05-08 14:33:44) |
113. 叫びとささやき
《ネタバレ》 3姉妹が何もすることがなく、生まれてきた意味を見出せないと自分自身を回想している ような映画で何を語りたいのか。何一つ、面白みのない映画でした。 この監督は、心の虚無を映し出せば、人と違う深い映画を作ったんだと自己満足している のでしょうか。 [DVD(字幕)] 2点(2016-05-08 07:54:11) |
114. 殺しが静かにやって来る
《ネタバレ》 雪の中のウエスタンと言う以外はベタなストーリー。 悪党が、最後まで悪事を重ねて終わるというだけ・・で、何が言いたい。 このように悪がはびこっていたって映画を作りたかったら もっと事実に忠実な映画で、ドラマチックに作れるのでは [DVD(字幕)] 2点(2016-05-08 07:45:30) |
115. 紙の月
《ネタバレ》 きちんと映画を撮っており、好感を持って観られた。宮沢の表情も良いと思う。 ただ、邦画ではここまでなのか。 なぜ、旦那との関係(あえてSEXとは書かないが)に大きな不満を持ち、 若い男に身を捧げたか。もっと旦那との関係と、それを不満と感じる宮沢を 演出/表現して欲しかった。 女の欲において、なにがトリガーとなったかがミソなのだが。 [DVD(字幕)] 7点(2016-05-06 19:45:19) |
116. はじまりのうた
残念。映像、音楽、ストーリー、すべてがありがち、予想の範囲内。 それなりで、何の驚きもなかった。 映画「セッション」を観た後、すぐに、この映画を観たのが悪かったのか。 「セッション」での「無能な奴はロックをやれ」との像が、頭を過ぎった。 [DVD(字幕)] 4点(2016-05-04 00:19:34) |
117. セッション
《ネタバレ》 最後に音楽、芸術の本質を映している。 自分の信じる音が、全てであり、それを超えるものはないと自分を信じきり演奏する。 誰にも、それを止めさせない。何があろうと。殺しあうまでの殺気に満ちる時、時間の概念が崩れ、 最高の芸術が生まれる。 それは、ゴッホ、若冲、モーツアルト、ホロビッツ・・などの芸術に通じるものか 映画としては、自動車事故や、手合わせなしのコンサートなど、無駄な演出もあったが、 最後15分の内容において、この映画の価値が存在する。 「無能な奴はロックをやれ」とまで、言い切る・・・ということ [DVD(字幕)] 8点(2016-05-03 11:46:18) |
118. シェフ 三ツ星フードトラック始めました
《ネタバレ》 楽しい映画であれば、いいかなって感じ。父子の夏休みの思い出作り? 3年後には忘れていても、また観て楽しければいいのかな。 すべて、ありがちな設定なんですね。 [DVD(字幕)] 6点(2016-05-03 00:34:15) |
119. 百円の恋
《ネタバレ》 なんだ、この映画は。この監督、脚本は何を伝えたいの?ただ、普通に撮っただけでは学生映画じゃないか。 安藤サクラの演技はいいけど、現実を超えるドラマがなくては、全くドキメンタリーに勝てない。 ミリオンダラーベイビーくらいは観ているだろ~。 最後の設定も滅茶苦茶。初の試合で会場から一人で帰るわけがない。邦画ならデタラメが許される? この監督、脚本家は何を考えている?邦画特有のデタラメ設定は、いいかげんにやめないか。 出演し、演技している俳優に失礼だろ。 [DVD(邦画)] 3点(2016-05-02 00:46:57) |
120. 黒猫・白猫
《ネタバレ》 すばらしく、面白い映画。ドタバタの中に、全く無駄のないストーリーが展開される。知見の深みと感性において、観る人を選ぶ映画。動物もすごく生きている。ブタが廃車をかじって、次第にボロボロになったり、ガチョウで体を拭く様がなんともいえない。「ストリート・オブ・ファイヤー」の一部分が使われているのも、面白い。 [DVD(字幕)] 8点(2016-05-01 08:47:16) |