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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2517
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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1261.  007/慰めの報酬 《ネタバレ》 
前作に比べると遥かに毎度のジェームズ・ボンドに近付きました。お約束がいっぱい復活してますからね。今回思ったのは、ダニエル・クレイグのボンドはショーン・コネリーのボンドへの回帰を目指しているのかな、という感じ。ベッドのオイル美女は『ゴールドフィンガー』のオマージュなのでしょうし、『ドクター・ノオ』に次ぎ、シリーズで二番目に短い尺も、コネリーボンド的(レイゼンビー以降は2時間超が当たり前になってます)。そんな、007映画を見てるという感覚でいられるのは嬉しいのですが(前作では007として見るのが困難過ぎて途中で諦めたような状態でした)、冒頭から前半のアクションシーンでのカメラの音痴さ加減には辟易。何やってんだかワケ判りません。また、短尺ながら間延びして退屈な展開や、前作見てないとちゃんと判らない物語もマイナス、っていうか、前作を見ていながら結構忘れてて、ちゃんと思い出せないままに終わってしまいました。あと、カットバック多用し過ぎ。でも、なんと言っても粗暴な荒くれクレイグボンドは、やっぱりまだまだスマートなボンド像からは遠い気がしてしまいます。結構エージェント姿がサマになってきていますが、映画全体に漂う湿りっ気共々、シリーズを重ねたら、マティーニのように、もう少しクール&ドライな方向へ移行してくれるのでしょうかねぇ。
[映画館(字幕)] 6点(2009-01-17 21:00:15)
1262.  ティンカー・ベル 《ネタバレ》 
ウットリするような美術や景観、美しく響いてくるケルティックサウンド。そこだけで見たらとってもステキな映画なんですけど、でも、演出とかメッセージとか、かなり退屈。八方美人的に他民族な妖精ワールドを描いておりますが、その多面性のワリには描かれる価値観があまりに狭く、産業革命以降の保守派みたいで困ったモンです。妖精達、キツキツじゃん、夢も希望もありゃしないじゃん、みたいなツッコミはナシですかねぇ? システムの上に成り立つ社会として描かれる妖精ワールドはこの世の鏡、だけど、こういう世界くらい、近代西洋思想から離れた、夢を紡ぐ世界であって欲しいと思うのですけどねぇ。どのキャラも、いろんな制約に縛られまくってて世知辛いったらありゃしないわ・・・
[映画館(吹替)] 6点(2008-12-29 21:34:50)(笑:1票) (良:2票)
1263.  ラブファイト
えーと、きいちゃんは大変魅力的なキャラです。とても動きが良くて、彼女がスクリーン上で動いている状態が大変楽しく。林くんも表情が豊かでよく動いてなんだか初々しい、いい味出してます。ところが、二人はそんなに長くはスクリーンに投影されるワケではないところが・・・。『セカチュー』以降、「過去に縛られウジウジし続ける大沢たかお映画」というジャンルができたんだと思います。なので、大沢たかおがクレジットされている場合、たとえ別人が主役のように見えても、実は中味は「過去に縛られウジウジし続ける大沢たかお映画」な可能性が高いので注意。まさか『ICHI』とこれと、ひと月のうちに二本も見せられる事になるとはねぇ・・・。映画は冒頭から唐突な展開が多くてこちらがキャラを掴む機会が少なく、なのに1シーン1シーンが長回しでダラーンとしているという、なんだか80年代の作家性強すぎな邦画みたいな感じ。しかも話の核になるのが弱い男の子と強い女の子のボクシング話、ではなくて、挫折した男と女が過去を引きずるジメジメした古臭い話で、まーだから映画全体が辛気臭いというか鈍重というか。それが前記のなかなかキャラ掴めない、ダラーンと長回しも手伝って、どんどんダラけてくるワケです。下手すると30分くらい刈り込めそう。類型的でなんのヒネりもない、今時そういうのってアリかぁ?って悪の設定も昔の邦画風というか、韓国映画風というか。ただ、タイトルの通り、恋愛とは戦いである、って状態が大阪を舞台に独特の空気の中で展開する点は良かったです。あの大阪の街並は良いなぁ。キャラクターとエピソードを整理して、関西ノリの対話バトル、恋愛バトル、肉体バトルな部分だけを強調していったら面白い映画になったんでしょうねぇ。どっちにしろ「過去に縛られウジウジし続ける大沢たかお」はもう結構ですが。
[映画館(邦画)] 6点(2008-12-03 20:22:48)
1264.  ハッピーフライト(2008) 《ネタバレ》 
飛行機の運航に関わる人々のエピソードが盛り沢山なものの、あまりに網羅しようとし過ぎて薄くなってます。『大空港』的なるものを目指した感じがありますが、『エアポート'75』あたりの薄さになったような。どのドラマも半端になってしまって。そして、気になったのが矢口キャラに染まった人々が、このプロフェッショナルの物語に不向きな事。ハンパなんですよ、プロの仕事をガン!って見せたいのか、コメディにしたいのか。ANAとのタイアップのせいもあってか、一大航空パニックものにできないゆえ、サスペンスとしては不発で、かと言ってPR映画としても登場人物の矢口的いい加減さで問題アリで(更にはバッドタイミングでANAの大々的な検査漏れが報道されたりして)「これ見てANA、乗りたいか?」という大変アレな状態になってしまっています。あと、伏線投げて広げるとこまでやるけど回収はしない、っていうの、矢口監督の悪いクセだと思います(新婚夫婦とか正露丸とか)。もっとミニチュア丸出しでいいので(昔の矢口監督のインチキ丸出しミニチュアに比べて特撮マトモ過ぎ)、タイアップなし、架空の航空会社を舞台に笑いもパニックもガンガン来るようなシロモノであった方が良かったのではないかと思いますが、今の日本映画の実情じゃムリですか。機上のドラマは使い古されたものばかりだったので、むしろ地上の人々に絞った方が良かったかな。
[映画館(邦画)] 6点(2008-11-15 18:29:29)(良:3票)
1265.  ダークナイト(2008) 《ネタバレ》 
長いよ・・・。テンポ良くて、必要なシーンまで飛ばしちゃうくらいの気前の良さ(ヒロイン救うためにジョーカー無視したけど、あの後ジョーカーはどうしたのよ?スゴスゴとエレベーター乗って帰ってったの?バットマンもトボトボ帰るジョーカーはスルー?)ですが、盛り込み過ぎなんで長い長い。でもまあ面白かったです。前作よりもちゃんとアクションを見せる映画になってましたし、ドラマも正義とは?悪とは?ってところを深く掘り下げていて。だけどねぇ、殺伐とした物語で、クライマックスのフェリーの乗客の選択なんざ、全体のイメージからしたら、あそこだけすげーウソっぽい。映画として、あそこに望みを託したにしても、他がドロドロし過ぎてるんで、妙に浮いたエピソードになっちゃってます。大体、いくらバットマンが元々陰のヒーローだって言ったって、ここまで「理想としてのキレイなヒーローなんてモンは、ああた、世の中に成立し得ないのよ」なんて描き方しちゃったら、ヒーローものとしての自爆テロ状態ですわ。見応えあるエピソードの数々は、だけど実はこれまでさんざんヒーローものが描いてきたものをダークに、ネガティブに染め直したものの羅列ですし。ワザと鬱に染めまくった気色悪い映画、だけどそういう映画が娯楽として難なく受け入れられてしまう時代の方を嘆くべきなのですかね? まあ、これって結局東映のヤクザ映画みたいなシロモノでね、健さんみたいなバットマン、ラストシーンに「背中で泣いてる唐獅子牡丹」とかサブちゃんの歌流せばピッタリよ。
[映画館(字幕)] 6点(2008-08-09 20:14:55)(良:1票)
1266.  ミラクル7号
笑えて泣けてって、手堅くできたファミリー映画ではあるのですが、チャウ・シンチーの映画と言われたら微妙なカンジになってしまいますし、このテのファンタジーとしては随分とまあ遅れてやってきて、そして新しいコトはなにもしてないなぁ、というカンジで。シンチーが何か楽しませてくれるかと期待していると、ただの冴えないオッサンを最初から最後まで貫いていて、あまり面白くないキャラでガッカリという状態。主役はあくまで少年と謎の生物ミラクル7号の方。ですが、7号がどうもドラマにきっちりと噛んできてなくて、映画の中での役割はもっともっと大きくていいんでないの?と思いました。親子の物語、学校生活の物語、そして謎の生物の物語。それらが短い上映時間の中でサラリサラリと軽く流れていった感じです。デカい二人の対決シーンなんかは、期待したノリではあるけれど、全体から言ったら浮きまくりな状態ですしねぇ。もう少し、この作品独自のファンタジーとしての背景をきっちり設定しておいて欲しかったかな。学校での子供達が楽しく、そしてその子供達に驚愕の事実があったりするのですが、その驚愕の事実は映画本編を見ていても判りはしない部分だったりするのがちょっと残念。
[映画館(字幕)] 6点(2008-07-02 00:21:23)
1267.  奇跡のシンフォニー 《ネタバレ》 
予告から受ける印象だと、ごくごく無難な感動系って感じですが、実際はかなりぶっ飛びまくっておりまして、なんてモノを見せるの?って。骨格はリアリティのない児童文学風。だけど、パパとママは出会ってから別れまでが半日足らず、その間に主人公を作ってたり。施設で育った主人公は電波受信しまくりで、導かれて父母探しの旅に出ると、パパとママもそれぞれに電波に突き動かされてく、みたいな。途中でいつの時代を舞台にした物語よ?という孤児奴隷系アドベンチャーになったかと思うと、何やら宗教じみてきたりもして、後半は何故かいちいちスピルバーグ作品風カメラワークがガンガン炸裂。その上、カットごとに時間が前後したり、手持ちカメラでドキュメンタリータッチが続出したりと(これがあくまでカット単位)、ナニがやりたいのか、演出とカメラマン暴走気味で、映画の中に流れる音楽のゴッタ煮状態同様、カオスな映画。それでもそれなりに楽しめたり感動したりできちゃうんで困ったモンだ。ただ、いくら天才でも譜面の元となる旋律を聴いてないのに音符、休符の規則性をすぐに理解しちゃうのはさすがにないわぁ。見終わった後、感動とも失望とも違う、なんだか不思議な映画を見せられたなぁ、ってヘンな感情が湧き上がってくるのでした。この映画の世界じゃ妖精や魔法使いが出てきたって驚きゃしないね。
[映画館(字幕)] 6点(2008-06-26 17:31:43)
1268.  ザ・マジックアワー 《ネタバレ》 
「黒い・・・何十人の女よ!?(笑)」って、そういう映画のお遊び部分は大変楽しませて頂きました。前半は笑いっぱなし、笑いまくり。見る前は『サボテンブラザース』や『バグズ・ライフ』『ギャラクシークエスト』の更なる亜種として認識していて「大丈夫かいな?」と思っていましたが、実際はそれらにそんなには似ず、オリジナルな楽しさを醸しておりました。ただ、後半に至って(そう「これ、もしかして映画じゃないな」なところから)失速。本来どっかんどっかんと畳み込まないとアカンところからがモタついて残念。上映時間長過ぎはここら辺の過剰な思い入れのせいかぁ、って(憧れていた俳優が云々、マジックアワーの語源が云々のあたり)。2時間以内に収めようよ。そして、それに結びつくように大変気になってしまったのが、せっかくだから、勿体ないから、みたいな作られ方。最後のひと押しは、最初から考えてたオチなのでしょうが、どう見ても「せっかく用意したのに勿体ないから」付け加えたって思えてしまうんですよね。そして映画の作りそのものがそんな感じ。ゲストキャラを無理に突っ込んでるのも勿体ないから、上映時間が長いのも勿体ないから、そして、エンドクレジットにあんな無粋な映像を流すのも「勿体ないから」。映画はさぁ、最後に幕が閉じるまでが作品でしょう(まあ、最近は幕付きなハコが少なくなりましたが)。アレはDVDの特典映像にでも入れておけばいいのに。いかんせんアレはクドいよ。カントクもこれで映画4本目になるんだから、そろそろ切り捨てるべきモノは切り捨てる、ってのを覚えて欲しい気が。そうそう、忘れてました。女優さんをもう少し綺麗に撮ってくれませんかねぇ。深津さん鈴木京香さんはやつれてる風、戸田さんは魔法使いのオババ風、綾瀬はるかさんは野暮ったくて『僕の彼女はサイボーグ』の美しさとは別人みたい。
[映画館(邦画)] 6点(2008-06-12 20:33:58)
1269.  チャーリー・ウィルソンズ・ウォー 《ネタバレ》 
アフガニスタンからソ連が撤退するに至る過程での、アメリカの暗躍を描いておりますが、結局のところ歯切れの悪い、奥歯にものの挟まった状態で映画を終わらせなければならないのは、今現在、現状のアフガニスタンが、ソ連解体後のロシアが、アメリカが、宗教対立が、一体どうなってるのよ?という、正義と悪の二元論で簡単には語れない当たり前の現実があるからなワケで。共産主義の否定という大前提は存在していますが、イスラム、ユダヤ、キリスト教に対して切り込むような事は決してせずに距離を置き、かなり八方美人的な、無難な映画に仕上げています。ですが、無条件にこの流れを認めてしまうには、あまりに映画が切り捨てている事は多く(たとえば資金の流れをコントロールできるとしても、その資金は結局国の金であって、しかし、その資金源となる人々の視点などは一切描かれず)、別の側面から見れば主人公は酷く悪辣な存在でもある訳で、現時点でエンタテイメントとして消化する事で結論を出すのはまだまだ早かろう、というのが正直なところ。表彰されましためでたしめでたし、でなくてさ、その後の現実をもっと正直に見せてもいいんでないの? 密度があってそれなりに面白い映画だったのですが、「面白い」で終わってしまったら、それはそれで問題でしょ。
[映画館(字幕)] 6点(2008-06-01 22:14:55)
1270.  うた魂♪ 《ネタバレ》 
最初の30分で失敗してる気がするんですよね。キャラをバカくさいギャグタッチで描いて、それが仇になって中盤以降のありがちな成長物語に悪影響を及ぼしてしまっているような。あれじゃ最初の方のキャラと整合性の取れてない別人です。前半の個性を殺して良しとすべし、って状態で、それはアリなのか?と。同じ日に見た『ばくたちと駐在さんの700日戦争』とアプローチ法がとても似ていながら、そもそも物語の基盤が違うゆえ、逆方向、逆効果に転んでしまった印象。その上、脚本と演出がとても凡庸で「役者の元のイメージに頼ってます」っていうのが丸判りなのですが、各々の役者に映画の明確なベクトルを示せる訳もなく。結果としてかなりあちこちバラバラ、この人はこの映画に必要なのか?ってキャラ続出。ともさかりえは不要、薬師丸ひろ子も結局なんのために出てきたのか判りません。大体、ゴリの心の師が薬師丸だった、って設定は隠す意味がなく(声で観客は一発で薬師丸だと判ります)、判明したところで映画に有機的作用を与えた訳でもなくて。役者の元々のイメージに頼りながら、そのイメージゆえに全く無効というトリックを組み込んでしまう意味がまるっきり不明。結局ともさか、薬師丸、そしてゴスペラーズの面々などは無粋なセリフを言い放つためだけの要員なんですよね。そう、この映画、あちこち無粋。これ見よがしの映像、聞こえよがしのセリフ満載。感動を作ろうとし過ぎでした。まあ、それでもそれなりの点数が付くのは、なんだかんだ夏帆やゴリ、そして役者の面々が醸し出す世界が楽しかった、って部分に尽きます。キャスティングした段階で安心して気ぃ抜いちゃった、みたいな映画ではありました。
[映画館(邦画)] 6点(2008-04-12 22:32:07)
1271.  ブラブラバンバン
減点法で評価してしまうとガタガタな映画ではあります。原作マンガは未読ですが、映画は特異であろうとしつつ、結局のところ「ちょっとヘン」って程度で、あとは毎度の「ダメな人たちが頑張って成し遂げました、最後には感動します」系映画の枠に収まってしまっています。音楽の官能性っていうのを主題に置いているのだから、そこをもっと突き詰めて描けば、かなり面白くなったと思うのですけれど、観客の対象がハンパに低年齢を狙った感があって、ちょっとだけエッチなコメディ、みたいな枠にはめ込まれてしまったようで。それに主役の安良城紅がちゃんと演技できない、マトモにセリフも発声できない状態で、それを周囲が無理矢理持ち上げて主役に仕立てているように見えて、やや痛々しく。だけど、むしろいいところを褒めてあげたい、私にとっては加点法な映画。題材的にはもっとクセとアクが強い方がいいとは思うのですが、登場人物がみんなほんわかと心地よい状態で映画全体が可愛らしい仕上がり、といった風情。安良城紅は演技はダメだけど雰囲気はいいですし、『フラガール』で「じゃあなー!」と感動的な演技を見せた徳永えりが、ここではやたらに可愛らしかったり。宇崎竜童とさとう珠緒は類型的で幅のない、つまんない役でしたが。あと、ちょっとしたエピソードに笑いどころがあれこれあって。「タブー」が鳴って、一発でカトちゃんの「ちょっとだけよ」を思い出すのって、私くらいの世代なんですけどね。終わってみれば爽やかな気分で悪くない、って感じでした。ただ、公開18日目に見たにも関わらず、フィルムがボロボロ。どんだけ使いまわしたフィルムよ、みたいな。こういうところ、日本映画界の貧しさが出てしまって(1本プリントするのも大変って)悲しいですわぁ。
[映画館(邦画)] 6点(2008-04-10 14:03:14)
1272.  ライラの冒険/黄金の羅針盤
最初っからバーっと描かれる背景、人物関係、固有名詞を理解するのが大変! しかもとにかく物語を消化する事を第一に作られていて、登場人物がどういう考え、どういう思いからその行動に至るのか、という描写は全くナシ。ライラの行動なんて突飛過ぎちゃって、どんどん勝手に先へ進んじゃって置いてかないで~!って感じ。これは映画としてはかなりキビシいわぁ。ただ、現実のこの世界と同じようで違う、っていう独特な世界観に基づくデザインは良かったですね。クライマックスはワリとわくわくしちゃったし。映画的には4点。でも、ライラたん!ネコたん!クマたん!クマたん王国!!で補正点追加、みたいな。ところで予告編にあった映像がなくなっちゃったっぽいんですけど。あれれ?
[映画館(字幕)] 6点(2008-03-01 22:15:54)
1273.  ダメジン 《ネタバレ》 
なんだか立て続けにダメな人達ばっかりの映画を見ていて、今日は和風なダメな人達ね、って。映画館で予告編を見た時には、もう少しゆるりとした映画かと思っておりましたが、結構過激。目的を持ちながら、その目的は果たされてゆかないというパターンを冒頭から延々と繰り返す、というか重ねてゆく物語で、何かが成就される事はなく(集団銀行強盗以外は)、ひたすらダメ。なんというか、心地良くダメ、後ろ向き全力疾走みたいな映画で、出てくるキャラクターの面白さ、小ネタの面白さを楽しめました。が、単なるネタ集みたいな感じなんですよね。登場人物全員が、全然背景を持ってないの。「どういう生き方をしてきた人」ではなくって「ネタを演じるために画面に出てくる人」なのですね。そこには共感とか共鳴とか生まれる筈もなくって、画面の向こう側のダメワールドを傍観している状態な訳で、それはそれでアリなんでしょうけれども、ダメゆえの愛着っていうのを一時でも感じたかったなぁ。公開は2006年だけど、撮影は2002年って事で、伊東美咲、若っ!
[DVD(邦画)] 6点(2008-02-15 01:36:28)
1274.  テラビシアにかける橋 《ネタバレ》 
予告編でネタバレしていて、そこから予想される世界を上回る事はない残念な映画でした。予告編がああいう形であった以上、ヒロインが死んじゃう、じゃあ、そこから先にどれだけのものを見せてくれるの?というところがポイントだった訳ですけど・・・。彼女が死んでしまうという事に対しての、少年の葛藤は判るのですが、彼女が唐突に消滅してしまったような感じで、彼女が生きた証、遺したものっていうのが映画からささっと消えてしまうのが、なんだか冷たい映画だなぁ、と。そりゃ、テラビシアは少年の心に刻まれ、それを次の女王に継承してゆく、っていうのは描かれますけど、じゃ、そのテラビシアにヒロインの心がどれだけ反映されてたのよ?彼女の生き様がどれだけそこにあるのよ?って言うと、これがちっともだったりして。喪失感ばかりが強いような。いじめっ娘上級生や家庭環境のドラマは投げっ放しだし、いらないカットが多いなぁ、と思うとゴダールかよ!みたいな飛躍の激しいモンタージュが唐突に登場したりするし、役者や設定など、素材がとってもいいだけに、なんだか勿体ない、惜しい映画。映画の途中までは結構ワクワクできたんですけどねぇ。『チャリチョコ』では紫色になっちゃってたアナソフィア・ロブの今後には期待。
[映画館(字幕)] 6点(2008-02-10 21:26:32)
1275.  とかげの可愛い嘘 《ネタバレ》 
前半笑わせ、後半泣かせの毎度の韓国恋愛映画フォーマット。いい加減飽きるわ!ってところですが、あの手この手で料理法を変えてくるので、なんとなく楽しめてしまうのですよね。でも、冒頭の子供映画風、前半の『アメリ』風な物語がそれぞれ楽しかったので、もうそこだけで映画作ってくれればいいんですけど。HIV感染のお話、という種あかしが登場した時点で全てがばーっと見えてしまって、映画の底と限界が露わになって、あとは消化試合状態になってしまうのが残念です。境界を越えてしまった事で訪れた出会いと喜劇と悲劇の物語は、全編に渡って人と人とを隔てるものとして象徴的に境界が描かれてゆきますが、そんな凝った作りも、辿り着く世界が当たり前の場所ではもったいないなぁ、って感じがします。いっその事、『ドリームキャッチャー』『フォーガットン』くらいのトンデモ系に走っちゃった方がスッキリするんですけどね・・・ダメか・・・。
[DVD(字幕)] 6点(2008-01-29 20:14:30)
1276.  僕の、世界の中心は、君だ。 《ネタバレ》 
いつも思うのですが、韓国映画は撮影が丁寧で映像が綺麗です。この映画は空と海を捉えたシーンがオリジナルよりも印象的でした(一部CG使っちゃってますが)。本編の方は、あっさりまとめた分、毎度の韓国ラブストーリーの世界になったかな、と。コメディ色が強くなって、その分、悲劇性はかなり薄味になっちゃった感じ。オリジナルとの大きな違い、おじいちゃんのドラマを織り込んだ事で、映画のテーマは強調されましたけど、ドラマとしては散漫になったかも。何しろ、おじいちゃんの過去を描くために、回想の中の回想というタブーをやらかしちゃってますからねぇ。人称がボケてしまって、映画を運んでゆく主旋律が曖昧になってしまった感があります。チャ・テヒョンは毎度の毒なし安全キャラで、嫌味がないのがいいですねぇ。オリジナルの方は、いちいちお前はバカか?ってツッコミたい感じがしたものですが。そう言えば、妹の恋はどうなったんだろう?
[DVD(字幕)] 6点(2008-01-24 23:55:10)
1277.  スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師
『スウィーニー・トッド』をティム・バートンが監督したらこんな映画、ってイメージそのままなので、迫害された者の復讐の物語という、ティム・バートン向き過ぎな状態も手伝って、当たり前の映画を見てるなぁ、って感じてしまいました。『スウィーニー・トッド』を素材に『バットマン』『チャリチョコ』『スリーピー・ホロウ』『コープスブライド』あたりのエッセンスを混ぜて、ついでに香る『ハリー・ポッター』臭(キャスト3人カブってますからねぇ)。血まみれなのは舞台版を踏襲して、あとはおなじみのキャスト、おなじみのセンス。撮り方がミュージカルのそれではないのがねぇ、残念だなぁ、と。演技のメリハリを、演出がきっちりとフォローしてないように思えて、いつものティム・バートンカラーが逆に全体の印象を薄くしてしまった感がなきにしもあらずです。ティム・バートンがミュージカルを撮ったらこうだ!っていう押しがね、まるでないんですよ。いつもの調子で撮ったのがたまたまミュージカルでした、みたいな感じ。せめてリズムに合わせた細かい編集をしてくれてればねぇ・・・。それにしてもホラーは苦手なものの、グロ耐性はそれなりにあるつもりですが、結構キツかったですねぇ。歳をとるとまた段々ダメになってゆくのかな。
[映画館(字幕)] 6点(2008-01-19 17:32:23)(良:1票)
1278.  300 <スリーハンドレッド> 《ネタバレ》 
暑苦しいむさ苦しい映画ですわなぁ。映像はキレイなんだけど10分で慣れますな。あのCGの血飛沫って『バトロワ』や『座頭市』と一緒で、濡れが感じられないのですよね。粉末状で匂いなし、みたいな。地面に落ちずに空中で消えちゃうし。肝心の物語は退屈。数万の軍勢に300人で挑むっていうんだから、どんだけ知力を尽くすのかと思いきや、谷にみんなでお団子になって挟まって通せんぼ。ひたすらそれだけ。なんとかそのお団子をどけようとアレコレ手を変えてくるペルシャ軍の方がよっぽど楽しいわ。全編マッチョな映画で、女性のオッパイも何度か登場するものの揃いも揃って貧乳なのでワザとか?ってカンジ。いちばんカッコ良かったのはエンドクレジット。レイヤー何枚重ねてんねん!みたいな。暑苦しい夏を男肉祭りで更に暑苦しく過ごすにゃもってこいな映画ですな・・・。
[映画館(字幕)] 6点(2007-06-17 17:34:48)
1279.  ザ・シューター/極大射程 《ネタバレ》 
かつて優秀な軍人だった男が今は一人山に引きこもっていて、でもそこに軍幹部が訪れて、ってなんだかセガール映画みたいだなぁ、と思ってましたが、結局そういう映画の世界から全くブレる事のない正統派B級映画でした。上院議員や軍幹部の陰謀はなんだか雑ですし、やってくる敵のみなさんはみんなマヌケ、全身丸出し状態で走っても弾が当たらない、悪の権力者なんぞ殺してしまうのがいちばん、というイケイケ(死語)なオチまで含めて、誠に正しい姿をしております。綿密に張り巡らされた陰謀と情報合戦の世界を描いた息苦しい映画かな?と思ったのですが、見終わってスッキリな筋肉系シネマだったので、まあ個人的には嬉しい誤算ですか。でもマーク・ウォールバーグってば、そういう路線を突っ走るつもりでなんでしょうかねぇ? だったらもう少しアクションで見せて欲しい気もしましたが。セガールだったら何十人やってこようが全部拳で倒してるぞ、って思ってしまいました。もっともそれじゃこの映画での主人公のスキル設定そのものが無意味になっちゃいますね。
[映画館(字幕)] 6点(2007-06-02 16:44:51)
1280.  ワイルド・スピードX3/TOKYO DRIFT 《ネタバレ》 
シリーズ3作目で日本へ行ってコケるって『がんばれ!ベアーズ』みたいな映画ですな。これ、ロケ現場に遭遇して(中目黒で撮ってたヤクザ事務所なパチンコ店周辺ね)、ガード脇の飲食店街にやたら電飾看板をいっぱい設置していて、毎度の映画やドラマの撮影にしちゃ派手ねぇって思ったんですが、後になってハリウッド映画だと知って納得。お金のかけ方が違います。日本で撮ったシーンと、日本っぽく撮ったシーンとでエキストラの民族が明らかに違ったりするんですが、あちらの人には東洋人の顔なんて区別付かなくておんなじだって感じなんでしょうね。メインの東洋人二人はどう見てもソン・ガンホと同じ遺伝子持ってるでしょ?みたいな顔だし(でも、そのうち一人はハンって名前なので間違いではないのかな)。さて、映画はすっかりB級ワールドに突入しておりましたが、結構楽しめました。やっぱりドリドリなノリこそがジャパニーズ!って感じですからね。勝負は峠だ!っていうのもヘンに判ってるわぁ、みたいな。アメリカの走り屋が日本文化を体験してゆくのと、スピードではなくドリフト主体の走行を覚えてゆくのがシンクロしていて、日本人から見ればそりゃないだろ!ってツッコミ箇所も多々ありはするものの、おバカジャポネズムの中の成長物語として笑って見られました。Z、シルビア、ランエボ、RX-7等々の日本車がどハデにドレスアップされてブイブイいってるのを見るのもまた楽し。現実にはこの映画みたいな走り方をしちゃいけませんから(自分が事故るのはともかく人に迷惑かけたらアカン)、このマンガやゲームのノリをまんま映画化したような映像を見て満足してましょう。
[DVD(字幕)] 6点(2007-05-20 01:20:56)(良:1票)
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