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イニシャルKさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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1281.  楊貴妃
溝口健二監督のカラー映画は本作と「新・平家物語」の二本。「新・平家物語」がイマイチだったのであまり期待はしていなかったが、話が壮大なわりに上映時間は90分と短く、ドラマに深みを感じることができない上に後半はえらく駆け足になってしまっているのでかなり物足りなく感じる。楊貴妃(京マチ子)と皇帝(森雅之)がお忍びで出かける祭りのシーンが印象に残るのだが、それ以外は溝口監督の演出も精彩を欠いている感じで、いままで見た溝口監督のほかの作品と比べても平凡な印象しか残らず、はっきり言ってあまり気乗りしないまま引き受けてしまったのではないかとも思えるような凡作で、ちょっと言い過ぎになるかもしれないが、この前の大映のカラー映画「地獄門」がカンヌでグランプリを受賞したことで調子に乗った永田雅一社長(溝口監督に絶大な信頼を寄せていたという。)に溝口監督がいいように使われただけという気もしてきて、そう考えると残念としか言いようがない。「新・平家物語」と同じく5点という評価だけど、この映画は今まで見た溝口監督の映画の中ではいちばんつまらないと思う。
[DVD(邦画)] 5点(2009-05-26 13:54:29)(良:2票)
1282.  宮本武蔵(1973) 《ネタバレ》 
加藤泰監督が松竹で手がけた「宮本武蔵」。先に内田吐夢監督、中村錦之助主演の東映版5部作を見ているわけだが、本作はあのシリーズ5本分と同じ話を2時間半にまとめているためにかなりダイジェスト的な仕上がりになっていて、関が原のシーンの後、いきなり武蔵が村へ帰ってきて千年杉に吊るされたり、その後もやたら早い展開で、吉野太夫や、箸でハエを捕まえるエピソードなど東映版で印象的だった部分がカットされまくりで、映画に深みがないのは残念。特に中盤あたりは吉岡兄弟との対決や一乗寺の決闘が足早に描かれておりちょっと見ていて疲れる。武蔵とお通のラブシーンや、小次郎に怖気づいた武蔵が一度は勝負の申し出を断るなど、本作オリジナルらしきシーンもあるのだが、全体的に見るとやはり大味な凡作という印象しか残らない。キャストにしても武蔵を演じる高橋英樹は濃すぎるし、(錦之助の武蔵ってここまで濃くなかったような。)又八を演じるのがフランキー堺というのも違うだろと思ってしまう。それにお杉ババを演じるのが本作で脚本を書いている野村芳太郎監督の「八つ墓村」で濃茶の尼を演じていた任田順好で、なんかただ単に怖いだけの存在に描かれてるのも不満が残る。沢庵和尚を演じているのが笠智衆というのも御前様にしか見えず違和感を感じた。ただ、お通と小次郎に関しては東映版よりもこちらの松坂慶子と田宮二郎のほうがいいと思う。特に 小次郎を演じる田宮二郎は東映版の若い高倉健よりも断然渋くてかっこよかった。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2009-05-16 17:29:34)(良:1票)
1283.  弁天小僧
のちに「切られ与三郎」でも歌舞伎を題材にした伊藤大輔監督がそれ以前に同じく歌舞伎の世界を映像化した時代劇で、主演も同じく雷蔵。歌舞伎のワンシーンがそのまま雷蔵らによって演じられる劇中劇のシーンもあって雷蔵の映画俳優としてだけではない歌舞伎俳優としての魅力も伝わってくるし、相変わらずの演技のうまさも感じられる。伊藤監督の演出ぶりや、宮川一夫の作り出す映像美、西岡善信による美術セットも素晴らしくいかにも大映らしい完成度の高い映画で、なかなか楽しめたものの、個人的には「切られ与三郎」のほうが好きだな。あと説明台詞が多いのがちょっとくどく感じてしまったのが残念。遠山の金さんを演じているのはまだ下積み時代を送っていた頃の勝新であるが、やはり勝新はこういう白塗りメイクの二枚目風より座頭市のような濃いアウトロー役のほうがかっこいいと思う。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-05-14 19:51:58)(良:1票)
1284.  座頭市喧嘩旅
シリーズ5作目。今回も勝新演じる座頭市の存在感と殺陣に相変わらず凄さを感じるし、市がヤクザの抗争に用心棒として参加するという展開は新鮮に感じられる。しかし、じゅうぶん楽しめる作品に仕上がっていると思うものの、まだ初々しさの残る藤村志保演じるヒロインがあまりにもお姫様然としていてか弱すぎるし、脚本的にもなにか強引さが感じられるのが残念だった。それでも安田公義監督の演出は手堅く、クライマックスの抗争前に二つのヤクザが対峙しているシーンの緊張感や、市が双方の親分を斬ってしまうシーンなどは見ごたえがあり、脚本が強引なわりに出来としてはそんなに悪くないと思うのでぎりぎり7点。でも、1作目の脚本を書いていた犬塚稔脚本だっただけにもう少しドラマに充実感が欲しかった気もする。ところで安田監督はもう一本、藤村志保をヒロイン役に「座頭市」シリーズを撮っているみたいなんでそっちも見てみようかな。
[DVD(邦画)] 7点(2009-05-12 23:32:22)
1285.  新・平家物語
僕も今まで溝口健二監督の映画は白黒作品しか見ていなく、カラーの溝口作品を見るのは今回が初めての体験だった。(溝口作品見るのもかなり久しぶり。)撮影はいつも通り宮川一夫で、やはりこのコンビの作り出す映像は最高に美しいと思うものの、「雨月物語」や「近松物語」、「山椒大夫」といった白黒作品の圧倒的な美しさとは何か違う気がするし、確かに完成度は高い映画なんだけど、これら後世に残るような名作と比べると平凡な印象が残ってしまうのがちょっと残念だし、黒澤明監督と同じく、溝口監督もカラー作品よりは白黒作品のほうがいいと感じるし好きだ。前年デビューしたばかりの雷蔵が主演で、見る前は初々しさが目立ってあまりうまくないのではと思っていたが、(失礼。)デビュー2年目とは思えぬ演技でそれほど違和感もなくなかなか良かったと思う。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2009-05-07 16:23:56)(良:1票)
1286.  連合艦隊司令長官 山本五十六
「日本のいちばん長い日」に続く「東宝8・15シリーズ」第2作で、山本五十六の連合艦隊司令長官着任から戦死までを描いた大作。山本五十六役といえば「トラ・トラ・トラ」の山村聡や「連合艦隊」の小林桂樹が印象に残っているが、本作の山本五十六役は三船敏郎。重みと威厳のある存在感が抜群の熱演を見せていてとても印象に残った。本作は伝記映画ということもあってか、「日本のいちばん長い日」のような緊張感もなく、どちらかと言えば冗長な印象が強いのだが、それでも退屈することなくまずまず楽しめたというところ。この頃から既に真珠湾攻撃のシーンとかに過去作品の使い回し映像があるっぽいが、この映画では「連合艦隊」や「零戦燃ゆ」ほど気にはならなかった。全体的に見て、山本五十六を演じる主演の三船に尽きる映画だと思うが、大作故仕方ないけど、三船以外の出演者に顔見世的に出てる役者が多いのは少々残念に思う。とくに司葉子と酒井和歌子が出ているシーンはなくてもよさげだし、はっきりいって三船以外で印象に残るのは辰巳柳太郎くらいしかいない。
[DVD(邦画)] 6点(2009-04-30 23:52:29)
1287.  つみきのいえ
滝田洋二郎監督の「おくりびと」とともにアカデミー賞を受賞したことで話題になった本作。あまり期待せずに見たけど、映像の感じがとてもよく、静かでゆったりとした雰囲気の短編でとても味わい深い良作だと思う。ストーリーはかなり地味ながら、ちょっぴりほろっと来るような感じ。後半の妻とのことを回想するシーンではセリフなど一言もないのにきっと幸せないい夫婦だったんだなあということが想像できてつい感動してしまった。制作のROBOTといえば本広克行監督や山崎貴監督といった監督のいわゆる最初から話題性のある大作映画を作る会社というイメージがあるのだけど、この映画はそういう派手さが全くない小品で少し意外に思うものの、こういう淡々とした作品も作れるのかと新鮮に感じた。それから長澤まさみによるナレーションあり版とサイレント(映像と音楽のみ)版を両方見たけど、サイレント版はナレーションあり版よりもさらに味わい深く、サイレント版の方が断然良かった。
[DVD(邦画)] 7点(2009-04-20 02:24:06)
1288.  ルパン三世VS名探偵コナン<TVM> 《ネタバレ》 
「名探偵コナン」を2000年代になってから見ていないのだが、ルパンよりコナンのほうに比重が置かれたストーリーもあまり気にならなかったし、目暮警部の友人として銭形警部が出てくるというコラボ作品ならではの設定や、コナンの麻酔が効かない銭形というのも面白い。ただ、「名探偵コナン」にルパン一行がゲストキャラクターとして登場したような感じになっているため、これを「ルパン三世」の1本として見てしまうとかなりの物足りなさがあるのも確かで、特に五右衛門の出番が異様に少なく、扱いも今まで見た中でいちばん酷く感じるのがちょっと不満だったりもする(彼だけコナンとの絡みがないに等しい。)が、この作品自体はなーんも期待してなかったせいか思ったよりは楽しめた。そういえば、ラストのルパンとコナンが桜の木の下にいるシーンで流れるルパンの回想が「カリオストロの城」のラストシーンを思わせていたけど、もし、「ルパン三世VS未来少年コナン」(←ってどんなんや。)なる企画が出たら、監督は宮崎駿しかいないだろうなあ。
[地上波(邦画)] 5点(2009-04-18 23:01:55)
1289.  零戦燃ゆ 《ネタバレ》 
先週見た「ゼロ・ファイター 大空戦」からの流れで今週も東宝の零戦題材の戦争映画を見る。「日本のいちばん長い日」から始まる「東宝8・15シリーズ」の一本で出演者もなかなか豪華な大作だが、そのほとんどが顔見世的出演に終わっており、中でもトップクレジットである加山雄三は登場後すぐに(10分ほどで!)死んでしまう役で、「ゼロ・ファイター 大空戦」を見た直後だけになんじゃこりゃという感じがした。(ちなみに佐藤允も1シーン出てる。)空中戦シーンは見ごたえある(特技監督は川北紘一。ゴジラ映画以外で初めて名前を見たような気がする。)が、「連合艦隊」でもあった特撮シーンの過去作品からの使い回しっぽい映像があるのは少々残念。それでも「連合艦隊」は脚本がなかなか良く、大味ながらドラマとしても見ごたえのある映画だったが、本作はドラマ部分がつまらない上に主役三人の演技も下手なので本当に空中戦の特撮くらいしか見るところがない感じで見ていて退屈。またこれで二時間を超えてるので少々長く感じる。同じ舛田利雄監督の零戦を題材にした戦争映画ならば本作とは方向性が違うような気がするが「零戦黒雲一家」のほうが面白かったかな。そういえば主題歌と挿入歌を日活時代に舛田監督とよく組んでいた裕次郎が歌っているのだが、裕次郎本人が出演しないで主題歌や挿入歌だけ担当してる映画ってのは珍しいような。
[DVD(邦画)] 4点(2009-04-18 00:54:54)
1290.  ゼロ・ファイター 大空戦
のちに「日本沈没」や「八甲田山」などの大作映画を次々と手がけることになる森谷司郎監督のデビュー作。森谷監督の大作映画は「八甲田山」にしろ「海峡」にしろ遺作となった「小説吉田学校」にしろ男くさいイメージが強いが、本作は男しか出てこない戦争映画で、当たり前だが非常に男くさく、前年公開の「赤ひげ」まで黒澤明監督についていた助監督の監督デビュー作らしい映画だと思う。(森谷監督の大作映画の男臭さは黒澤監督の影響がたぶんにあると感じる。)先週見た「戦国野郎」と同じく加山雄三と佐藤允が共演していて脚本も関沢新一。どうしても岡本喜八監督の作品のような雰囲気を期待してしまうのだが、森谷監督の演出はあくまで直球。しかし、喜八監督の作品のような陽気さはないものの、それでも重さをあまり感じることなく娯楽作として単純に楽しめる作品になっているのはやはりこの主演コンビによるところも大きいだろう。それから忘れてはいけない、この映画最大の見所である空中戦シーンは飛行機に思い入れの深い円谷英二監督の手によるものだけあって見ごたえ充分だった。
[DVD(邦画)] 7点(2009-04-14 14:16:55)
1291.  ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌
出演者たちのコスプレショーを見せられている感じで、慣れるのに少々時間がかかってしまった。前作を見ていないので比べられないけどストーリーも東映の特撮ヒーローものに毛がはえた程度の脚本で見ている間はそんなに気にならないが、見おわって何か残るものもないので全体的な印象は普通の夏休みのファミリー向け映画で可もなく不可もなくというところか。ねずみ男を演じる大泉洋や砂かけ婆を演じる室井滋、その他、上地雄輔や特殊メイクで顔が判別不能になっている佐野史郎など見るからに妖怪役を楽しそうに演じている出演者が多い中でこれが遺作映画となってしまったぬらりひょん役の緒形拳の存在感が物凄く、こういう役でも手を抜かずにきっちり演じている。今になって見ると痛々しくは感じないもののよく見てみると動きの少ない演技で、きっとつらかったんだろうなあとつい思ってしまうのだが、それを画面から直接感じさせない名演を見せていて、あらためてすごい名優だと思った。つつしんでご冥福を祈りたい。
[DVD(邦画)] 5点(2009-04-06 01:46:10)
1292.  光戦隊マスクマン
スーパー戦隊シリーズは小学校4年頃まで見ていたが、親と見ていたのはこのテレビシリーズが最後だと思う。劇場版はたぶん見に行ってると思うが、今回借りたスーパー戦隊の劇場版を収録したDVDに収録されていたので見てみた。うーん、一緒に収録されてる「電撃戦隊チェンジマン」や「超新星フラッシュマン」は自分が初期に見ていた特撮ヒーローものなのもあってか当時の記憶がほとんどないにもかかわらず、見ていて懐かしさがあったが、この作品では思ったほど懐かしさを感じられず、かといってこの年齢で見て面白いかと言えばそうでもない。ナレーションがバラエティー番組でお馴染みの武田広だったのは意外。(オープニングナレーションしかなかったけど。)あと、この間、「ゴジラ FINAL WARS」を見た時にアクションシーンが戦隊シリーズにそっくりだと思ったけど、アクション監督(「ゴジラ FINAL WARS」ではアクションコーディネーター)が同じ人なんだなあ。
[DVD(邦画)] 4点(2009-03-31 12:03:00)
1293.  不滅の熱球
鈴木英夫監督の映画を見るのはまだ2本目だが、いかにも伝記映画という感じでエピソードの羅列に終始してる印象であまり面白くはない。しかし、沢村を演じる池部良がなかなかの熱演で、読売ジャイアンツが実際に野球指導しているだけあって投球フォームも見所の一つとなっているが、戦地でのシーンでは池部良本人の従軍体験が生かされているのか、野球シーンよりも演技がリアルに見えるのは気のせいではないだろう。沢村のファンで後に妻となる女性の役を前年デビューしたばかりの司葉子が演じているのだが、初々しくて可愛かった。(同じ鈴木監督とのコンビ作「その場所に女ありて」が見たい。)あとこの映画で「巨人阪神戦」がなぜ「伝統の一戦」と言われるのか初めて知ったような気がする。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2009-03-28 13:09:10)
1294.  ああ爆弾
自分がここ数年見た岡本喜八監督の作品といえば「日本のいちばん長い日」や「侍」をはじめ、どちらかといえば直球勝負のシリアスな作品が多かった気がするが、今回見たこの作品はいかにも喜八監督ならではという感じのシュールなミュージカルコメディー映画で何も考えずに楽しめた。冒頭の拘置所でのやりとりから引き込まれ、そこからもう喜八ワールド全開という感じ。主演の伊藤雄之助というと毎回印象に残る演技を見せる名優であるが、この映画では越路吹雪とのかけあいや、お経の太鼓の音に合わせて起き上がったり、汲み取り姿で散髪屋に入ってくるシーンなどとにかく笑える演技が多く、とにかく見ていて楽しい。銀行でのミュージカルシーンも馬鹿馬鹿しくてつい笑ってしまう。(有島一郎と桜井浩子がうたうシーンなんかはとくに印象的。)そんなバカみたいな展開の中にも権力者に対する喜八監督の怒りのようなものも感じ取れ、そういうところも喜八監督のらしいところだと思う。「日本のいちばん長い日」のような直球大シリアスな喜八作品も好きだが、喜八作品といえばやはりこういう一風変わった映画のほうが個人的には好みかもしれない。そうそう、能が取り入れられていて、伊藤雄之助が出てるからかちょっと川島雄三監督の「しとやかな獣」を思い出してしまった。
[DVD(邦画)] 9点(2009-03-25 21:07:23)(良:1票)
1295.  電撃戦隊チェンジマン
東映のスーパー戦隊シリーズはゴジラやウルトラマン、同じ東映の仮面ライダーシリーズに比べてもあまり思い入れがないわけだが、この作品は初めて見た戦隊シリーズということはなぜかはっきりと覚えている。(当時、3歳か4歳だったか。)今回は劇場版がDVDレンタルされていてなぜか妙な懐かしさにかられて借りた。テレビシリーズはなんせ見ていたのが幼稚園に行くか行かないかの頃なんで「初めて見た戦隊」という以外の記憶がほとんどなかったのだが、なぜか見たくなってしまったのだ。映画は「東映まんがまつり」(ちょっと懐かしい興行タイトルだ。)の中の一本として公開された子供向け作品なんで今見るとかなり物足りないことは確か。幹部級と思われる怪人が犬に噛まれただけで退散してしまうのはなんか間抜け。キャラクターデザインを「機動警察パトレイバー」でメカデザインをやっていた出渕裕が担当していて、悪役のデザインが特に印象に残るのだが、戦闘員だけちょっと気色悪い。でもやっぱり懐かしい感じがした。
[DVD(邦画)] 5点(2009-03-21 12:28:25)
1296.  駅前旅館
駅前シリーズってどれか一本でも見たことあると思っていたけど、よく考えたら一つも見たことないことに気がついて第一作であるこの映画を見た。この一作目は井伏鱒二の小説を映画化した作品で文芸色が強いのかと思っていたが、全体的にかるーくゆるーい感じの喜劇映画で、森繁久弥、フランキー堺、伴淳三郎ら出ている俳優たちの演技、とくに喜劇俳優としての森繁久弥の魅力が全開で楽しめたし、この時点ではシリーズ化を考えてなかったのかもしれないけど、社長シリーズとの作風の違いもはっきりしていてその辺りも面白かった。しかし、純粋に一本の映画として見た場合、何か物足りなさを感じずにはいれない。豊田四郎監督といえばこの前年の「雪国」が傑作だったのだが、この映画はなんか雑な印象が強くてちょっと残念だ。でも久しぶりに森川信が見れたのは嬉しい。森繁久弥が番頭をやっている旅館の主人役なのだが、森繁久弥や奥さん役の草笛光子とのやりとりなど、どことなく「男はつらいよ」シリーズのおいちゃんを見ているようでもあり、それでいておいちゃんとはまた違った雰囲気もあり、とても良かった。森繁久弥もそうだがあらためてこの森川信も最高の喜劇役者の一人だと思う。やっぱり大好きな俳優の一人だ。
[DVD(邦画)] 6点(2009-03-18 21:53:27)
1297.  電撃戦隊チェンジマン シャトルベース!危機一髪! 《ネタバレ》 
「電撃戦隊チェンジマン」の劇場版第2作目。チェンジマンの基地であるシャトルベースが敵に乗っ取られるというストーリーなのだが、時間の都合上しかたないんかも知れないけどなんの前ふりもなく冒頭にいきなり宇宙獣士ドドンが侵入するのでちょっと拍子抜け。ほかにも墜落しそうなのを知らないでシャトルベースで総攻撃を仕掛けようとしたりしているなど、なんか間抜け。一人の少年が自作した無線から発せられる電波が偶然ドドンの弱点であったという展開はいくら子供向けと言えどもご都合主義全開な感じがした。敵幹部の一人である女王アハメスを演じてるのは黒田福美。伊丹十三監督の「タンポポ」での役所広司の情婦の役が強烈に印象に残ってる女優だが、「タンポポ」と同じ年に子供向けのヒーロー番組で悪役やってたのがかなり驚きだった。オファーはどちらが先だったんだろうか。
[DVD(邦画)] 5点(2009-03-16 19:09:39)
1298.  超新星フラッシュマン 大逆転!タイタンボーイ!!
「超新星フラッシュマン」の劇場版第2作だが、どうもオリジナル脚本ではなく、テレビシリーズの2号ロボ登場篇のダイジェスト版らしく、毎週30分のテレビシリーズで1ヶ月ほどかけてやった内容を30分にまとめている印象。60年代~70年代の頃の作品なら特撮ヒーローやアニメのテレビシリーズの1エピソードを劇場公開するのは分からないでもないが、80年代の終わりと言えばビデオデッキが既に普及していたと思うけど、まだこういう形式での劇場公開作ってあったんだなあ。
[DVD(邦画)] 3点(2009-03-16 17:55:20)
1299.  銀嶺の果て
黒澤明監督や本多猪四郎監督とともに山本嘉次郎監督の助監督をやっていた谷口千吉監督のデビュー作となる山岳サスペンスアクションで、主役の強盗犯の一人を演じる三船敏郎もこれがデビュー作。戦後2年しか経っていない時代の作品なので娯楽アクションとしては面白いのかどうか不安な面もあったけど、脚本を書いているのが黒澤監督だからか、娯楽性はもちろんだが、人間ドラマとしても見ごたえのある骨太な作品に仕上がっていてなかなか面白かった。三船はこの頃からギラギラした演技で横暴な強盗犯を演じていて、もう既に後のキャラクターが出来つつあるのには驚くし、本作の脚本がのちに黄金コンビとして数々の名作を世に放つ黒澤監督というのも興味深いものがある。志村喬が共演してるので途中から何だか黒澤映画を見てる気分になった。ラストの志村喬と若山セツ子のやりとりと「オールド・ケンタッキー・ホーム」が泣ける。それから音楽といえば忘れてはいけない、伊福部昭にとっても映画音楽デビュー作であるのだが、谷口監督と揉めたというスキーのシーンの音楽をはじめ叙情的な音楽がどれも画面と調和していて素晴らしい。三船もそうだが、伊福部昭もこの後、日本映画の歴史に名を刻んでいくことになるんだなあ。
[DVD(邦画)] 7点(2009-02-19 11:57:04)(良:1票)
1300.  清作の妻(1965) 《ネタバレ》 
戦前に作られたサイレント映画を増村保造監督が若尾文子主演でリメイクした作品。最初から最後まで重い展開で、とくに後半、清作(田村高廣)が盲目になってからの清作に対するそれまでとは人が変わったような村人たちの仕打ちは見ていてものすごく怖いものを感じずにはいられない。ここでも増村監督は若尾文子に愛する人を思うがゆえに大胆な行動に出る女を演じさせていて演出にも相変わらず力が入っている。中でもお兼(若尾文子)が清作の目を潰す直前のシーンは緊張感にあふれていてすごかった。そんな増村監督の演出に応える若尾文子も「妻は告白する」を凌ぐほどの名演技を見せており、この作品でも素晴らしい。田村高廣も妻によって視力を奪われながらもそれを許してともに生きていくという難しい役柄を見事に演じていてこれも素晴らしい演技を見せていてとても良かった。増村・若尾コンビ作としては個人的には「妻は告白する」のほうが好みだが、久しぶりに純愛映画の傑作を見た気がした。
[DVD(邦画)] 8点(2009-02-17 10:59:37)
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