121. ドラゴン危機一発
ブルース・リーの体裁きはさすがに見事、動きの切れること切れること。ただ、行動があまりにヒーローらしくなく、ラストの後味もあんまりよくない。リー先生が好きな人はどうぞ。 5点(2004-03-21 19:50:00) |
122. ビッグ
ビリー少年の言うように、あくまでもジョッシュは「とてもラッキー」なやつであって、「世の中そんなに甘くない」と見てしまいました。ただ、あの幕引きからすると作中での彼の体験は全的に肯定されているというわけではなく、「いずれ色褪せゆく若き日の思い出のひとつ」と位置付けられてるのかな?ちょっとよくわかりませんでした。気楽に見るには面白くて切ない佳作だと思います。 6点(2004-03-21 19:47:14) |
123. 007/サンダーボール作戦
《ネタバレ》 長いわりにこれといった盛り上がりもなく、遅々として進まない物語。また、敵役のほかは登場人物がみな同じ顔に見えました。とくに女優さんはみな同じ顔に…。また、クライマックスでの水中戦闘はやるのが大変そうなわりにスローで展開し、見ているうちにだんだん可笑しくなってきました。パラシュートのところは良かったんですけどねえ。 3点(2004-03-20 01:22:55) |
124. スケアクロウ
《ネタバレ》 アル・パチーノの「カカシは美しい」を受けて、ジーン・ハックマンが人を笑わせようと振舞うシーンまで見たとき、これは「北風と太陽」(暴力=北風、笑い=太陽)かと思いましたが違いましたね。あとにつづく物語が予想外に切ないです。「カカシは美しい」や、ラスト直前での「一人じゃだめだ」もさることながら、「獄中で欲しかったものは」と聞かれてハックマンが「家庭料理」と答えるシーンがものすごく印象に残りました。ラストもハックマンはピッツバーグに発つも、それで終わりではないということを匂わせており、良かったです。 7点(2004-03-18 21:18:27) |
125. ゾルタン★星人
ものすごい脱力感と浮遊感。2人組みの主人公がかなりおばかで、ゆる~い空気の漂った映画です。脳味噌蕩けさせたいときに見ると、とろかしてくれます。ゾルタン! 6点(2004-03-17 01:22:03) |
126. アイリス(米英合作映画)
「老い」を描いた作品というのはとてもやりきれない気持ちになります。こういう映画を見ると、「神に愛されるものは夭折する」という言葉を思い出します。どちらが幸福なのか、それは実際に生きた人にしかわからず、しかもそれが分かったところで不可逆であるという人生の皮肉。我々に出来ることは、一瞬一瞬を後悔なく生きること。それが不可能であっても、そのように意志することぐらいなんでしょうか…。いろいろ考えさせられますが、映画的には実在の夫婦を描いた分、ラストはすこし盛り上がりに欠けるかも。面白かったか、と聞かれればこの点数です。 5点(2004-03-17 01:15:03) |
127. ラスト サムライ
映画館で見ながらボロボロ泣いた。初めての体験でした。私の涙をメランコリーの一言で片付けることはたやすいでしょう。しかしそれで片付けてしまって良いものでしょうか。明治維新は必ずしも「悪」ではなかった。かつてのインドや中国のように帝国主義の被害をこうむり、自国経済をズタズタにされた国もある。日本がそうならないためには、西欧列強に準ずる必要があった。近代のシステムと科学技術を導入することは急務であった。しかし漱石も指摘したようにそれは皮相のものでしかなかった。ラストサムライは、西欧近代と日本の中世封建的社会との世界観・価値観の対立を、西欧の側から同調的に見た作品でありましょう。言わずもがなでありますが、われわれ今日の日本人の視点は西欧人のものに近い。それでもなお、日本人は桜を愛す。だからこそ、わずか100年ほど前には存在し、今もその残光と余韻が輝く、かつて日本人が抱いていた「侍」という理想は心地よく、胸を打ちます。世界に誇るべき、そして本来は我々日本人こそが見直していかねばならない『菊と刀』の世界です。失われた心性は戻ってはこないかもしれない。が、志すことによって再び宿るかもしれない。光栄が昔日のものとなるか、今後未来に継がれるものとなるか。メランコリーに終わるか否かは、我々の一挙手一投足にこそかかっているのでしょう。文句なしです。素晴らしかった! 10点(2004-03-15 01:44:30)(良:2票) |
128. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
《ネタバレ》 3部作の第2篇ですが、やや中だるみしてる感があります。確かにCG等の映像技術には素晴らしいものがありますが、前作に比べて「作った」感じが強く見えました。今作は第3部のための伏線なのか、クライマックスに至るまでがやや冗長です。とくにエントに関するエピソードはひっぱりすぎでしょう。またいくつものエピソードが絡み合ってるため、場面が頻繁に切り替わってしまい、一つ一つについてどうしても軽量感を払拭できませんでした。最後の攻城戦のシーンはさすがに圧倒されますが、もうちょっとスピード感があり、かつ派手な音を使っても良かったかも。それにしても、ガンダルフはいいとこもっていきまくり。 5点(2004-03-15 01:17:17) |
129. 耳をすませば(1995)
青臭くて、思い出すのも気恥ずかしくて、口にするともっと恥ずかしい青春。現実のくだらなさも醜さも知らずにいられたころの、純粋に夢を見ていられたころの、人生の甘い蜜月と、そのころの甘酸っぱいにおいとが、見るたびに喚起される。再放送しているとついつい見てしまいます。ところでタイトルの『耳をすませば』ってどういう意味だろう? 6点(2004-03-12 23:45:03) |
130. ロード・オブ・ザ・リング
三部作ということでストーリー的にはまだ導入と複線といった感じですが、とにかくすごいですね特撮が。光と暗がりを使った演出が巧みで、ファイナルファンタジーみたいなゲームの世界が現実に再現されていて、素直に度肝を抜かれました。 6点(2004-03-12 00:35:23) |
131. グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版
「誰よりも深く潜る」ということをストイックに追求する二人の男の姿をロマンチックにまとめた作品。陸上と海中がそれぞれ「公的なものと私的なもの」、ないしは「人工社会と自然」のメタファーであるとするならば、海中を選んだジャックには共感を覚える。物語の舞台は地中海、あの青空と海を見ると行ってみたくなるなぁ。 8点(2004-03-10 02:56:22) |
132. 戦場にかける橋
《ネタバレ》 一本の橋、落とされるべくある橋を巡る男たちの物語。日本人としては、あれだけ英軍贔屓に物語が進むのはどうかと思いますが、最後のシーンを通じて、「戦争の非生産性」や「むなしさ」という側面はひしひしと伝わってきます。人はそれでも逃れることは出来ない、という事実もまた空し。 8点(2004-03-10 02:51:03) |
133. 薔薇の名前
全体の完成度高し。中世修道院を舞台に、失われたアリストテレスの『詩学』を持ってくるあたり、さすがはエーコですなぁ。あの秘密めいた書庫で一日中本を漁っていたいと思ったのは私だけではないはず。 7点(2004-03-09 22:51:24) |
134. アリス<TVM>(2000)
ルイス・キャロルかと思ったら違った。最後まで見ましたが、ナオミ・ワッツのファンの方以外にはあまりお勧めできないんじゃないかと。盲目の女の人はインパクトありました。 4点(2004-03-09 22:46:25) |
135. ブリキの太鼓
意識的にモラトリアムしてしまった子供が眺める大人の世界、といったところでしょうか。子供のフラットな視線を通じてみると世界はこんなにもグロテスクで、生々しくて、なのにリアルで悲しいくらい滑稽に映る。それでも人は大人になることを余儀なくされている……。叫ぶたびに目をむくオスカルがちょっと不気味でした。 5点(2004-03-09 22:12:40) |
136. ブルース・リー/死亡遊戯
ブルース・リーはワン&オンリーだったということを再確認させられる1本。代役の人も悪くはないけれど、塔の部分で爆発するブルース・リー。そのスピード感、動きのキレ、弾けるようなダイナミズムにはやはり遠く及ばないでしょう。 5点(2004-03-09 21:54:35) |
137. ドラゴンへの道/最後のブルース・リー
《ネタバレ》 ストーリーは、マフィア(?)に狙われた店の用心棒、という何の変哲もないもの。が、それはどこまでいっても添え物に過ぎない。言葉は要らない。ただ肉体という言葉のみがある。最後のコロッセオ内での決闘シーンでのブルース・リーの研ぎすまされた刃のような肉体と截拳道の神技。男なら誰もが一度は憧れるであろう最強の男がそこにいる。はっきり言って、しびれます。 8点(2004-03-09 21:45:19)(良:1票) |
138. ラットレース
なんとなく見はじめたら結構面白くて得した気分になった1本。ナチスがらみが一番面白かったかな。ゆるく笑いながら見たい時などにいいかもしれません。 7点(2004-03-09 21:20:27) |
139. ゼイリブ
《ネタバレ》 ロディ・パイパーが出てるということで深夜に放送してたのを見ました。路地裏で殴り合うシーンが延々と続く。あまりに長く続くので、見ているほうもだんだん面白くなってくる。サングラスをかけると、見えないメッセージや宇宙人の正体が見える、というのは面白かった。 5点(2004-03-09 21:14:25) |
140. 弟切草
原作にあたるゲームは発売当時衝撃的だった。映画は、別の意味で衝撃的だった。よくもまあ。 1点(2004-03-09 20:57:20) |