121. スチュアート・リトル
「動物が喋る」という設定は、子供心にはワクワク嬉しくてしょうがないよね。私があとン10歳若かったら、きっと瞳を輝かせて画面に見入っていたと思う。しかし悲しいかな、子供の頃の無邪気さを失った今の私は、ベンジーやラッシーなどの「喋らない犬」が好き。「ベイブ」は観たことないけど、これも豚が喋るのか? 7点(2001-02-04 06:31:30) |
122. エネミー・オブ・アメリカ
一部の覗き偏愛者による盗聴ではなく、国家の「防衛手段」として、盗聴や盗撮が「合法」となってしまうことの底恐ろしさが、観た後にも尾を引く。インターネットや電話で見えない相手に「つながる」ことの便利さ、クレジットカードの便利さと引き替えに、「自由」を失ってしまうということは、十分現実味がある。国家レベルでのこうした新しい形の監視や管理は、私たち一般市民が知らないだけで、もうすでに起こっていることかもね。(だから、邦題は誤訳ですね。enemy of the stateは、「アメリカ」ではなくて「国家」の敵。)ところで、あのタクシーの運転手は、ガブリエル・バーンだよね?一瞬だったけど、彼が登場すると、テンション高まるのは、さすが。 7点(2001-02-03 19:42:57) |
123. もののけ姫
ひょえー、皆チビしーい。あたくしはもう、「自分が死んでも山を守る」という、山犬の娘の精悍な横顔にやられてしまいましたわ。アニメに免疫がないのかしら。 8点(2001-01-30 14:53:51) |
124. ラスト・オブ・モヒカン
アメリカの建国は先住民の大虐殺で始まったという非常に重い歴史の事実を、ハリウッドは、武勇と恋愛の物語にしてしまった。ダニエル・デイ・ルイスのかっくいい姿と「敵」の娘とのロマンスばかりが前面に出てしまって、ちょっと残念(だけど、こうでもしないと誰も観ないか)。本来の主役である本当の「最後のモヒカン」はルイスではない、彼を拾って育てた首長だぞ。 8点(2001-01-29 13:11:26) |
125. ロング・ウォーク・ホーム
この映画に出てくる60年代の黒人によるバス・ボイコット運動は、「白人専用」の席に座り、罵声や警察犬に脅されながらも、頑として席を立たなかった一人の黒人女性から始まる。罵倒の只中、頭をもたげ、じっと正面を見ていた瞳の静かな光を想うとき、差別を無くすのは、こうした日常の一こま一こまでの、一人一人の人間の勇気と決意なのだということを思い知る。 9点(2001-01-29 09:14:24) |
126. マイケル・コリンズ
いーや、違う。「テロリスト」を正当化しているのではなく、「テロリズム」的な解決しかないという悲惨な決意に向かわせる、大国の圧倒的な軍事力による他民族支配の正当性を問うているのだ。確かに「暴力」に対する「暴力的解決」ではあるが、「どっちもどっち」では決してない。 8点(2001-01-29 06:02:41) |
127. マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ
随分前に観た映画だけど、あの少年のこと、まだよく覚えている。牛乳、こぼさずに飲めるようになったのかしら。 8点(2001-01-29 05:34:23) |
128. オースティン・パワーズ:デラックス
うん、これは、馬鹿馬鹿しいとわかっていて、皆で「ばーかでーえ!」とか騒ぎながら観るからこそ、面白い映画よね。 5点(2001-01-29 04:32:20) |
129. セントラル・ステーション
リオの中央駅で、字が書けない人のために手紙を代筆している元・教師の女性ドーラ。ある日、生まれてから一度も顔を見たことがない父親に手紙を書いてくれと、9歳の少年ジョズエがドーラの元にやって来る。母親を亡くし、独りぼっちになったジョズエの為に、ドーラはこの幼い少年を父親の元に送り届ける決心をし、二人は父親探しの旅に出る。ドーラとジョズエの関係もさることながら、リオの駅で手紙を書いてくれとやって来る人たちが、肉親や愛する人に語りかける、その表情がなんとも言えず、胸に来る。登場する人たちは皆貧しいが、けしてお涙頂戴ではない。やるな、ブラジル映画! 8点(2001-01-28 19:28:25) |
130. スリング・ブレイド
無二の親友の将来のために、自ら刑務所に「帰る」ことを決意したカールの、その深い深い悲しみと、しなければならないことをしただけだという安息に満ちた表情には、微塵も奢りがない。虚栄や欺瞞とはまるで無縁の、その静かで真っ直ぐな視線を、私はこれからも折りにつけ思い出すと思う。 9点(2001-01-28 15:30:21)(良:1票) |
131. グッドナイト・ムーン
うーむ、どちらか一方の視点に片寄って描いていないからこそ、最後の女同士の「和解」に納得がいくんじゃないかなあ。「離婚・再婚」を女の視点から描いたものとして、なかなか良く出来ていたと思う。再婚というのは、男にとっては「妻」を変えるだけかもしれないけれど、女にとっては、「家庭」を失うことであり、新しい家庭の一員として責任を持つこと。サランドンもロバーツも、互いの心境がわかるからこそ、この転換がスムーズにいかないわけで。この映画で情けないのは、エド・ハリスの演じた亭主よ。このへん、男にも言い分はあるだろうし、苦労もあるのだろうけれど、夫の苦悩は描かれていなかった。新しい「母」に子供を頼むと言い残してゆかねばならないサランドンの演じた「元妻」の無念さを、痛いほど理解できるロバーツだったから、この映画は美しいのだと思う。 8点(2001-01-28 09:56:11)(良:1票) |
132. CUBE
後味が悪いというより、この一種の「地獄」から、最後に「光」に向かって脱出できるのが、他でもない「彼」だというのがミソでしょうなあ。 6点(2001-01-28 08:29:12) |
133. キッド(2000)
過去と現在と未来の「自分」が三人、同時に存在可能という「ノビ太的展開」は、ドラエモン世代にはお馴染みよ。ふむふむ、幸せになるには、「自分ときちんと向かい合うこと」ね。伝えたいメッセージは、けっこう深いの(だろう)けど、インパクトに欠けるのは、なんでかね。 6点(2001-01-28 08:17:19) |
134. ザ・フライ
あの男前のジェフ・ゴールドブラムが、ここまで「壊れた」役をしたことに、一種の感動。「愛する男」の爛れた体を抱きしめるジーナにも感動。しかし、確かに具合悪くなるね、こりゃ。片手に持っていたポテチを、どーしても口に運べなかったもん。 7点(2001-01-28 07:32:01) |
135. 交渉人(1998)
「交渉」っつーても、「おめえよぉ、故郷の母ちゃんが泣いてるってよ」「へえ、だんな」、てな「泣き落とし」のことじゃないのね。二人のプロの交渉人同士が、互いの言葉と行動を「読み合う」部分は、けっこう面白かったけどなあ(特に、スペイシーの電話ガチャン!)。ポール・ジアマッティも笑かしてくれる。 8点(2001-01-25 17:00:45) |
136. マイ・ハート、マイ・ラブ(1999)
ショーン・コネリーとジーナ・ローランズが素敵(このカップルの関係は、「ストーリー・オブ・ラブ」なんぞの比ではないぞ)。アンジェリーナ・ジョリーは、相変らずキュートでゴージャス。他人が何と言おうと我が道を行くざます!小気味がいいんだか、にくったらしいんだか分からない。目が離せないわね。 7点(2001-01-25 07:39:57) |
137. ビッグ・ダディ
「独身男がいきなり子持ちに」という設定は、「スリーメン・アンド・ベイビー」の二番煎じだし、「スリーメン」の方がじぇったい面白い。それに、最後に晴れて○○○になったサンドラーが、ウェイトレスの元彼女に対して、勝ち誇ったよう振る舞うのも、なんだか笑い飛ばせない。 4点(2001-01-25 07:09:35) |
138. ホーム・アローン2
あたくしもペシを応援してましたの。いくら泥棒だとは言え、2階から突き落としといて「ウフフッ」はないぞ、カルキン!(これは1だったかも) 5点(2001-01-25 06:35:52) |
139. 道(1954)
ジェルソミーナアァァァァ!! 10点(2001-01-24 05:10:52) |
140. ロング・キス・グッドナイト
優しい母のジーナも、不死身の殺し屋のジーナも、どっちもいいぞ。この女優は、どんな役をやっても「似合う」。それにしても、氷の湖に投げ出されーの、零下40度の冷凍庫にタンクトップで閉じ込められーの、顔なんかボッコンボッコンに殴られーの、CIAの殺し屋ジーナの行く手には、あの「GIジェーン」でも泣いちゃう(かもしれない)くらいの試練が待ち受けている。立て!立つのよ、ジーナ! 7点(2001-01-17 19:10:46) |