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イニシャルKさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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1381.  仮面ライダー対ショッカー 《ネタバレ》 
仮面ライダーシリーズ劇場版第1作。劇場版ということで最初からダブルライダーが協力してショッカーと戦っていたり、大量の再生怪人が登場していたりするなど、ならではの豪華さを出そうとしているが、ショッカーがやっていることは今回の計画に必要な装置を開発した博士(伊豆肇)からその方程式を奪おうというテレビシリーズとあまり変わらない感じ(計画自体はいかにも劇場版という感じのものなのに。)のもので、ここで一気にテレビと同じような印象になってしまい拍子抜け。新怪人であるザンジオーも出番が少なく、再生怪人たちと一緒にいるシーンは少ないものの、新怪人としての個性はあまり見られず、再生怪人の中に埋もれてしまった感じがしてテレビシリーズに出てくる怪人より扱いは良くなかった気がする。一方で、谷に再生怪人たちが集合して名乗りをあげるシーンは見ていてなかなか爽快で、このシーンがいちばんのみどころかも。冒頭の博士の娘の誕生日パーティーのシーンで、ケーキのろうそくを吹き消したらケーキが燃え始めるくだりは今見ても笑ってしまった。(2023年3月20日更新)
[インターネット(邦画)] 5点(2005-03-01 14:47:57)
1382.  座頭市果し状 《ネタバレ》 
医者とヤクザ者である座頭市とのふれあいを中心に描くシリーズ第18作。医者の役に志村喬を起用しているため、黒澤の初期の傑作「酔いどれ天使」を彷彿とする内容になっている。しかし出来はイマイチだった。
[ビデオ(邦画)] 5点(2005-02-28 18:00:53)
1383.  ダイ・ハード/ラスト・デイ 《ネタバレ》 
シリーズ第5作。前作ではマクレーンの娘が主要人物として登場していたが、それに対して今回は息子(ぜんぜん似てないぞ。)がマクレーンの相棒として登場するのはまあ自然な流れと思うものの、今回はブルース・ウィリスがジョン・マクレーンを演じていて「ダイ・ハード」とタイトルがついていれば何でもいいという感じが非常に強くなっていて、舞台がこれまでと違ってアメリカ国外であるなどこのシリーズっぽさがほとんどなく、マクレーンのキャラも完全に崩壊していて、ブルース・ウィリスが同じ役名の違う人物を演じているだけの別の映画を見てるようで、B級アクション映画としてはまあまあだが、「ダイ・ハード5」として見てしまうと相当な物足りなさを感じてしまうし、6週間ほどで5作全部見たわけだが、本作が断トツにいちばんつまらなかった。全部見終わってあらためて1作目の偉大さが分かるし、個人的にも多少の思い出補正が入っているのもあるが、このシリーズはやっぱり1~3までかなと思う。
[DVD(字幕)] 4点(2023-02-02 18:33:11)
1384.  GODZILLA 星を喰う者 《ネタバレ》 
アニメ映画版ゴジラ三部作の完結編となる第3作。最後でいきなり面白くなるわけはないと思いながら見始めたのだが、やはり今回も登場人物たちの会話によるやりとりが中心で、しかも延々宗教談義が繰り広げられるので単純に見ていて退屈だし、相変わらず主人公のハルオをはじめ、感情移入できるというか、好きになれる登場人物がいないので、もう完全に置いてけぼりを食らったような感じで、もう勝手にやってくれという気分になる。前作で存在が示されていたギドラが登場し、ゴジラと戦うという怪獣映画定番の展開が最後にきてようやくあるわけだが、なにか意表を突きすぎな感じで逆に盛り上がらなくなってしまっていたのが残念。それに今まで見た2本同様、ゴジラ映画なのにゴジラの存在感が感じられず、最後まで見てもゴジラが少しだけ登場するSFアニメという印象は拭えなかった。ハルオの最後の特攻も自己満足にしか感じられずに、第1作の芹沢博士とは雲泥の差があり、同列に並べて語るのも拒否感を感じてしまった。哲学的な内容をやりたかったのかもしれないが、それがなにかこういう怪獣映画と相性がよくない気もするし、その内容にあまり深みも感じられないので結局この三部作は何だったのだろうと見終わって思ってしまったというのが正直なところではある。取り合えず見ておこうと思って見始めた三部作ではあったが、すべて見終わって「やっと終わった」という安堵感のほうが達成感よりも強かった。
[DVD(邦画)] 4点(2021-04-04 23:21:07)
1385.  GODZILLA 決戦機動増殖都市 《ネタバレ》 
アニメ映画版ゴジラシリーズ三部作第2作。前作から引っ張っていたメカゴジラがシティと化している設定はぶっ飛んでいて面白いのだが、そのメカゴジラが本来の姿のビジュアルすら登場していなかったので、なにか説得力に欠けるものがあり、やや唐突に感じるし、小美人を思わせる双子の登場もなにか思わせぶりなだけになってしまっていて、(前作同様に)肩透かしに感じられてしまうのがやはり残念。前作に続いて主人公のハルオを含め登場人物に魅力が感じられず、そのせいで映画の大半を占めるこの登場人物たちの会議や対立といったやりとりが非常に退屈に感じてしまった。ゴジラ対策のやりとりが中心というだけなら「シンゴジラ」と同じような感じかと少し思ったのだが、「シンゴジラ」はそれを繰り広げる登場人物たちに個性や面白さがあったからこそそれが映画自体の面白さになっていたわけで、本作はそれがなく、あらためて登場人物の魅力の大切さを感じた。そんな問答のあとクライマックスの(ようやく登場した)ゴジラとの戦いになるわけだが、正直言ってやってることが前作のゴジラとの戦いとあまり変わらないような感じで、ぜんぜん盛り上がらないし、ゴジラ自体にも存在感が感じられないので、なにか、おたく向けのSFアニメにゴジラが少しだけ出てくるというような印象が強いのが事実。次が最後で、エンドロール後にギドラの存在が明示されて終わるのだが、果たして本当に登場するのかが気になるところ。最終回も期待はできないが、とりあえず最後まで見届けよう。
[DVD(邦画)] 4点(2021-03-27 22:34:01)
1386.  GODZILLA 怪獣惑星 《ネタバレ》 
ゴジラシリーズ初のアニメ映画化となる三部作の第1作。来月からこのシリーズとは別のテレビアニメによるシリーズが始まるとのことでとりあえず一応この三部作を見ておくかという軽い気持ちでまったく期待せず見始めたのだが、前半はとにかく状況説明ばかりな印象が強く、主人公のハルオ(ひょっとして中島春雄からとった名前だろうか?)をはじめ、感情移入できる登場人物がいなく、誰にも魅力を感じられないのにも致命的なものを感じるし、ゴジラに地球を滅ぼされた人々が長い宇宙放浪の果てに結局ゴジラがまだいるかもしれない地球に戻り、ゴジラと戦うという展開も見ていて無理やり感があり、完全に物語としておかしいというレベルにまで達してしまってる。主人公であるハルオのゴジラへの憎しみや伝わりづらく、この主人公のドラマとしても弱さを感じずにはおれない。(このハルオの声を演じているのが宮野真守(ウルトラマンゼロの声)だもんで最後はウルトラマンにでも変身するのかと薄っすら思ってしまった。んなわけないけど。)後半になってようやく登場するゴジラであるが、このゴジラが無個性で怪獣としての魅力に乏しいのは困った。こういう壮大な宇宙SF風味の作風でもゴジラ映画なら主役はあくまでゴジラだと思っているのでせめてゴジラだけは魅力的にしっかり描いてほしかったところで、このあたりは本当に残念。「怪獣惑星」というサブタイトルも「怪獣総進撃」のようなものを想像してしまうのだが、なんか見事に肩透かしという感じが残る。でも、オープニングのニュース映像のシーンでカマキラスやドゴラが出ているというマニアックな選択(ドゴラ、今の時代に実写だと間違いなくフルCGだろうなあ。)は笑えたし、アナウンサーのセリフをよく聞くとヘドラやアンギラスの名前も出ていて、正直、このオープニングでのつかみはOKだったのだが、見終わってこの部分がいちばんおもしろかったという感想になってしまった感は否めない。あとの2本もとりあえず見る気でいるが、先が思いやられる。
[DVD(邦画)] 4点(2021-03-19 00:18:23)
1387.  未来のミライ 《ネタバレ》 
アカデミー賞ノミネートで話題になった細田守監督の新作。まず、既に指摘されてる方もおられるが、主人公の4歳児の声が不自然で違和感を感じてしまうのが残念で、しゃべり方もなんか子供らしくない。この4歳児 くんちゃんが妹 未来が生まれたことにより、赤ちゃん返りで駄々をこねるシーンが多いのだが、それがちょっと不快に感じる。そんな彼が未来を受け入れるまでが主題のようで、それが主題なら「クレヨンしんちゃん」のひまわり誕生直後のしんのすけが赤ちゃん返りするエピソードのほうが良かったと思えてしまう。(実際、そのエピソードはすごく感動した覚えがある。)また、「未来のミライ」というタイトルでありながら、未来からやってきた未来の存在感が薄く、このタイトルにも違和感を感じずにはおれない。「おおかみこどもの雨と雪」や「バケモノの子」のように話を詰め込みすぎていない分は良かったが、いまいち何が言いたいのかよく分からない映画で、結局今回も面白くなかった。本作は細田監督に子供が生まれたことをきっかけに作った映画だそうだが、ひょっとして細田監督は自分の子供の可愛さを本作を見る人にも分かってもらおうという意図だけで作ったのかもしれない。だとしたら非常に押しつけがましい映画だと感じる。見る前は自分にも4歳と生後4か月の甥っ子がいるので、少しは身近に感じられるかと思ったが、ダメだった。
[DVD(邦画)] 4点(2019-08-24 22:56:19)
1388.  バケモノの子 《ネタバレ》 
細田守監督のオリジナル作品3作目で、初めて脚本も単独で担当している。主軸としては家出してバケモノの世界に迷い込んだ孤独な少年がそこで出会った孤独なバケモノの弟子になり、反発しあいながらもやがて親子のような関係になっていくというシンプルなものだが、脚本はそのほかにいろんなものを詰め込みすぎていて、前作である「おおかみこどもの雨と雪」でも連続テレビシリーズ向けの脚本に思えたのだが、本作はまるでテレビシリーズを再構成した総集編を見ているようで、どこに焦点を合わせて見ていいのか分からない映画になってしまっている。それ故にか、登場人物にドラマが起こっても傍観者状態のままで誰にも感情移入できなかった。「おおかみこどもの雨と雪」でも思ったが、本作もやはり2時間の映画よりは2クールほどのテレビシリーズでやったほうが良かったのではと思えてしまう。後半主要人物として登場する楓の存在などはもしこれがテレビシリーズであればとくに違和感は感じないかもしれないが、単発2時間の映画だとファンタジーなバケモノの世界からいきなり人間世界に戻って進学だの云々リアルな話になってしまい、ギャップが凄すぎて違和感が激しい。そして終盤30分は登場人物の一人がアナキンのようにダークサイドにとらわれていることが判明し、(一応、それまでに伏線らしきものはある。)そこから少年ジャンプに載っている漫画が原作の東映アニメーションのバトルアニメのような展開になってしまうのは支離滅裂な感じがしてメチャクチャな印象しかないし、このおかげで細田監督が本作で何がしたかったのかますます分からなくなってしまった。(細田監督は「ドラゴンボール」のようなものがやりたかったのだろうか。)決して苦手な監督というわけではないが、「おおかみこどもの雨と雪」や本作を見ると細田監督は無理に長編映画を作るよりも一度テレビアニメに戻った方が良いのではと思ってしまうのが正直なところ。
[DVD(邦画)] 4点(2017-02-09 00:48:55)(良:1票)
1389.  新・刑事コロンボ/殺意の斬れ味<TVM> 《ネタバレ》 
不倫関係にある実業家の妻と鑑識の男が共謀して、邪魔になった実業家を陥れるために実業家と法廷で揉めている第三者を殺して、その罪を着せてしまおうというこのシリーズでは今までなかったような犯行内容は良く、コロンボも最初は真犯人ではなく、実業家を疑っていて真犯人に気づくのも今回は遅いという前半の話の展開は面白い。いつにもましてコロンボがどこで真犯人に気づくかに興味がいくわけで、そこに注目して見ていた。後半のバーニーの店でコロンボが二人と会っているシーンの鑑識の男の何気ない行動でコロンボが真相に気づいた(実業家の妻と会うのに鑑識の男の同伴を求めているが、これくらいは目をつぶろう。)ときには見ているこちらも思わず安堵した。あとは証拠で二人を追い詰めて解決するだけ。ハイ、解決。エンドロール。と、いつものように解決シーンで終わっていれば良かったのだが、その後、バーニーに今回の事件について説明するシーンがあり、これが完全に余計で、このシリーズらしさがこれで失われてしまっているし、こんなシーンを入れるなら今回の話は最初からコロンボの回想形式にでもしたほうが良かったんじゃないかと思えてくる。(もっともそれじゃあ今度は倒叙ものとして成り立たなくなるが。)せっかく今回は面白く見たのにこれで評価を下げてしまったのが残念。作品としてはこれまでシリーズに何本か出演したピーター・フォークの妻が晴れて犯人(計画立案者)を演じているのがみどころ。しかし、日本語吹き替え版では実行犯となる鑑識の男の吹き替えを2時間ドラマのスター俳優の一人である船越英一郎が担当していて、吹き替えだとこっちのほうがみどころ(ききどころ?)かも。
[CS・衛星(吹替)] 4点(2016-12-04 14:49:31)(良:1票)
1390.  226 《ネタバレ》 
笠原和夫は「日本暗殺秘録」のラストパートでも226事件を描いていたが、それを長編映画で再び採り上げた作品ということで見てみた。(「日本暗殺秘録」を見ていなければ本作はたぶん興味はわかなかっただろう。)冒頭にいきなり決起した青年将校たちの襲撃シーンから始まり、その後も回想などで事件に至るまでが描かれることなくそのまま進んでいくのにはビックリ。背景のドラマが見えないため、映画に全く入り込めずに終わってしまった感じ。笠原和夫はこういう群像劇は得意なはずなのだが、一体どうしたのだろうと思うほどだ。将校たちの妻や子供も登場しているが、これでは登場する意味がなく、出さない方が良かった。大作映画らしく出演者も豪華だが、その使い捨て感もいかにも大作の邦画にはありがち。「226事件の全容を描く」とあるが、はっきり言ってそう謳うのであればもっとドラマ重視の作りにすべきだった。(この内容で上映時間が2時間未満というのも短すぎる。)松竹の映画だが、出演者に東映の映画でよく見る人が多く、(加えて五社英雄監督もこの頃は東映での仕事が多い。)そのせいか松竹というよりはどこか東映っぽい雰囲気ではあるが、もし、松竹ではなく東映で映画化されていたら印象は違うものになったかもとつい思った。それと「日本暗殺秘録」を手掛けた中島貞夫監督で見たかった気もする。
[DVD(邦画)] 4点(2016-05-20 22:51:15)
1391.  早春物語 《ネタバレ》 
原田知世主演の角川アイドル映画の一本。17歳のヒロイン(原田知世)と42歳の独身中年男(林隆三)との恋を描いていて、アイドル映画としてはかなり内容が大胆だが、その大胆さも角川映画らしいと思えば納得がいく。しかし、脚本はグチャグチャで、ドラマとしては面白くもなんともないし、感情移入のしようもない。ヒロイン役の原田知世に対して相手役が林隆三というのはあまりにも濃すぎでこの二人のラブシーンもドキドキするというより、ただただ気色悪いだけで、ラストの空港での林隆三が原田知世に告白するシーンも本当に本心とは思えなかった。それに原田知世の魅力もあまり感じられなかったのも残念だった。ただ、澤井信一郎監督の演出は丁寧で、印象に残るシーンもいくつかはあるのが本作の救いかもしれない。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2015-07-15 18:20:01)
1392.  劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 爻(コウ)ノ篇 《ネタバレ》 
「SPEC」シリーズ完結編となる二部作の後編。前編があまりにもアレな作品だったため、どうなることかと思っていたが、やっぱりなという感じは否めないものの、一応はちゃんと完結編として機能していたように思うし、広げた風呂敷はたためているのではと思う。でも2本に分けるよりも1本のほうがスマートになってよかったのではという感想は前編から変わらずだし、当麻(戸田恵梨香)のいないパラレルワールドのシーンで流れる音楽が当麻の父役として出演している佐野元春の楽曲というのはなんか違う気がした。中盤からの最終決戦のシーンも少し冗長に感じる。死んでしまった過去のSPECホルダーたちの再登場シーンはずっと見てるからかちょっと懐かしい感じ。しかし、連続ドラマをオンタイムで見たのは5年ほど前だが、それを今完結作となる本作を見ても「終わってしまった。」という感慨よりも「やっと終わった。」という安堵感のほうが強いのは、最初から最後まで「ケイゾク」の続編という体裁であったというだけで惰性で見ていたからかもと考えてしまう。でも、なんだかんだいいながらシリーズ最後まで見れたのは良かった。最後の最後、田島令子のセリフで「朝倉」と出てきたのは思わず「おおー」と思えた。
[DVD(邦画)] 4点(2015-03-12 18:52:18)
1393.  悪魔が来りて笛を吹く(1979) 《ネタバレ》 
金田一ものらしいドロドロしたストーリーなのだが、明るすぎる画面からはおどろおどろしさを感じることができず、また、同時期に「西遊記」で八戒を演じていた西田敏行が演じる金田一は彼の持ち味を生かしたコミカルなキャラクター造型がされていて、どちらかといえば金田一というよりはイメージはのちに「釣りバカ日誌」シリーズで演じる浜ちゃんに近く、これはこれでアリだとは思うが、やはり金田一のイメージでは無い。(「八つ墓村」の渥美清の金田一はもし寅さんが旅先で殺人事件に遭遇したらという想定で見ていくと違和感はそれほど感じないのだが、西田敏行(浜ちゃん)の場合はそれは難しい。)映画としてもこの二つの要因のせいか、雰囲気が出ていないし、「悪魔が来りて笛を吹く」という怖いタイトルに内容が負けてしまっている。それに本作だけでは重要な部分が理解できないような構成は原作を未読でありテレビドラマ版も未見である身にはつらいものがある。金田一を先生と慕うヒロインを演じる斉藤とも子も「女王蜂」の中井貴恵ほどではないがあまり魅力を感じなかった。彼女の足を強調するようなカットが何回か出てくるが、少しあざとい。(単に監督が彼女のファンなだけ?)宮内淳が重要な役柄で出演しているが昔に再放送で見ていた「太陽にほえろ!」のボンが懐かしい。全体的に見てなんか横溝ブームの中で東映が急いで作った感のある映画だったが、同じ監督の「戦国自衛隊」よりはマシだったかな。でも、出来れば市川崑監督と石坂浩二のコンビで見てみたかった気がする。
[DVD(邦画)] 4点(2014-09-18 16:41:57)
1394.  この子を残して 《ネタバレ》 
長崎原爆で被爆した放射線医師 永井隆の随筆を元にした木下恵介監督の反戦映画。木下監督の原爆への怒りや、永井博士に対する思いがじゅうぶんすぎるほどストレートに伝わってくる映画である。しかし、原爆が投下されるまでを描いた前半はいいのだが、被爆した永井博士のその後の人生を追う後半になると、主人公である永井博士がいかにも偉人といったような描き方がされているためか、さして感情移入が出来ぬまま進んでいった感があり、はっきり言って退屈してしまった。それに、木下監督といえば、映画にメッセージ性を込めた作品も多いが、本作ではそのメッセージ性が強すぎてなにか居心地の悪さを感じたのも事実で、永井博士がカトリックなのを強調するかのように精悍でどこか宗教的な感じがするのも個人的にはちょっと押しつけがましい。それでも前半の原爆投下までのシーンは、それまでの人々の生活が丹念に描かれている分、その生活が一発の原爆によって一瞬で破壊されることを思うとやっぱり切なくなる。本作では原爆投下シーンは永井博士の息子が遠くに光を目撃することで表現され、原爆の威力を見せつけるシーンもそれほど映像的には生々しさは感じないが、逆に原爆投下後の長崎の惨状を想像させていてこれはうまいと思った。でも、そうして見る人の想像に委ねていたと思われた原爆投下直後の長崎の惨状シーンを最後にあえて見せてしまうのはどうかと思うし、意図もよく分からず、構成としてもあまり感心はしない。結局見せるならもったいぶらずに前半で見せてしまえば良かったのにとつい思ってしまった。
[DVD(邦画)] 4点(2014-07-26 18:07:51)
1395.  刑事コロンボ/毒のある花<TVM> 《ネタバレ》 
今回は新製品のしわ取りクリームをめぐる化粧品会社女社長による殺人事件が描かれているが、被害者(マーチン・シーン)と言い争っているうちに衝動的に撲殺するという展開はちょっといただけず、せめてもう少し犯行に計画性が欲しかったところだし、この犯人の行動も胆略的なところがあり、化粧品会社の女社長という立場の人間にしてはさして美人というわけでもなく、あまり設定に説得力が感じられない。吹き替えの声もはっきり言って微妙で違和感を感じるし、このシリーズの犯人としてもあまり魅力を感じることができず、コロンボと犯人の対決もたいして盛り上がらないまま終わってしまった感じ。冒頭のシーンがいかにも意味ありげに描かれていたが、そこは今回のストーリーにはほとんど関係がなく、そこに登場する博士(ビンセント・プライス)もあまり絡んではいないのでなんでこんな思わせぶりなオープニングにしたのかがよく分からない。全体的に構成が雑で旧作シリーズの中ではイマイチのエピソードだと思うのだが、事件のきっかけとなった新製品のクリームが事件の証拠だと思い込んだ犯人がそれを海に投げ捨てた直後に別の証拠によってコロンボに逮捕されるラストシーンだけは皮肉が利いていて印象に残る。
[CS・衛星(吹替)] 4点(2014-03-11 17:20:49)(良:1票)
1396.  刑事コロンボ/愛情の計算<TVM> 《ネタバレ》 
今回の犯人は息子を思うあまりに殺人を犯してしまうロボット工学の権威。でもそれにしては犯行がかなりお粗末で、ロボットを自らの共犯者のようにアリバイ作りに使うとか本当に頭のキレる犯人だったらまずやらないだろう。ひょっとしたらこの犯人は研究に関しての知識は豊富だが、それ以外はからっきしだめなのかと思えるほどだった。ラストはコロンボが犯人の息子への愛情を利用して芝居を打つというこのシリーズでよくあるパターンの解決方法だが、これがいつにもまして強引で、真犯人をあげるために無実の人間をしかもそれと分かって逮捕してしまうのはいくらなんでもやりすぎで不当逮捕もいいところ。もう呆れるしかない。今回は科学研究所が舞台でどこか近未来的なSF風味があるのが斬新だが、それもこのシリーズには少し不釣り合いな感じがする。とはいえ、犯人がアリバイに使ったロボットやそれを開発した天才少年とコロンボのやりとりは見ていて微笑ましかった。その天才少年の名前がスティーブン・スペルバーグ。もちろん「構想の死角」を手がけたスピルバーグをもじった名前であるが、当時の彼はまだ無名。偶然だろうけど、今回の内容が内容だけに、彼が将来、SF映画で成功することを予見しているかのようだった。
[CS・衛星(吹替)] 4点(2014-02-16 14:10:31)
1397.  おおかみこどもの雨と雪 《ネタバレ》 
主人公が狼男との間にできた二人の子供を女手一つで育てるという特異性を除けば子育て奮闘記としてじゅうぶんに見れる内容で、今まで見た細田守監督の映画の中ではもっとも日常的な作品となっていて、ストーリー的には「サマーウォーズ」よりは好みのはずなんだが、なんか登場人物に感情移入しづらいものがあり、話に入っていけないことはないのだが、個人的にはイマイチ。「サマーウォーズ」でも田舎が舞台だったが、この映画は中盤から主人公親子が田舎に引っ越してくる展開で、よっぽど細田監督は田舎が好きなんだろうなと思わせる。しかし、この映画では同時に細田監督の都会に対する失望感や人間不信といったものも感じられなんだかなあという部分もあるのが少々残念で、都会に住んでいる人=冷たい、田舎に住んでいる人=温かいというような描き方は少し鼻につくし、「おおかみこども」の二人が別々の道を歩いていくというありきたりといえばありきたりな結末だが、なんか見終わった後にムズムズしてすっきりせず、モヤモヤ感が残る。あと、花と狼男の出会いから描いているが、この冒頭の部分が駆け足すぎてもっとこの部分をじっくり描いてもよかったのではないかと感じる。(そういう意味ではこの作品は映画ではなくてテレビの連続ものでやったほうがよかったかも。)親子が田舎に越してくるシーンや山の中の森のシーンは「となりのトトロ」や「もののけ姫」を思わせていて、最初はジブリ志望だったという細田監督の宮崎駿監督作品からの影響(映像もキレイだし。)が見てとれ、やっぱり「ハウルの動く城」は細田監督に最後までやってほしかったという気がする。いつか本当にジブリで映画を一本作ってほしい。それともう一つ、現在は俳優業を半ば引退して農業をしているという菅原文太が田舎で農業をやっている老人の声を担当している(キャラクターの顔もほとんど文太そのまま。)のだが、実際の今現在の文太もこんな感じなのかなと思いながら見てしまった。これは余談になるが、「サマーウォーズ」には富司純子が出ており、単なる偶然かもしれないが、ひょっとして細田監督は東映の任侠映画が好きなのかもしれない。
[DVD(邦画)] 4点(2013-09-26 16:14:08)(良:1票)
1398.  新・刑事コロンボ/奪われた旋律<TVM> 《ネタバレ》 
弟子をゴーストライターに仕立て、映画音楽の巨匠として名声を得た作曲家が自分より才能のあるその弟子を殺してしまう展開は設定が少し違うものの「構想の死角」と似たところがあり、シリーズも(新旧合わせて)最末期の68話ということで、もう脚本のネタは出尽くしていたのだろうなあと思わせる作品になってしまっているし、シリーズに関わりの深いパトリック・マクグーハンが監督のほか、脚本も書いているが、マクグーハンが関わるこのシリーズの作品の中では正直言って雑なつくりでイマイチだった。(今まで見た「祝砲の挽歌」と「完全犯罪の誤算」は面白かったのに。)また、新シリーズはコロンボは初老の刑事ということだったが、この作品は2000年の製作ということもあってか、コロンボを演じるピーター・フォークがかなり老けていて、コロンボが立派な老人になってしまっており、(吹き替えの石田太郎の声もどことなく元気がないように感じる。)ちょっと無理をして演じているように見えるし、犯人との対決もあまりキレを感じられないのが残念。この次に作られた作品が新シリーズ最終回らしいが、この老いたコロンボ(=ピーター・フォーク)を見ると、それも仕方がないのかなと思えてしまうのが少し悲しいところではある。
[CS・衛星(吹替)] 4点(2013-07-24 23:07:53)
1399.  新・刑事コロンボ/影なき殺人者<TVM> 《ネタバレ》 
公判を途中で止めさせて犯人である弁護士に近づくコロンボもどうかと思うが、それよりも犯人のアリバイトリックがあまりにもあり得なさすぎて笑えるし、もし断られたら犯人はどうやってアリバイ作りをするのだろうと考えてしまった。あんな妙なことを頼まれたら普通断るだろうし、たとえ引き受けたところで、スピード違反よりも先に交通事故を起こすだろう。今回の犯人は有能な弁護士なのだが、それをうまく活かした話にしたほうがよかったのではないか。同じように弁護士が犯人のエピソードならはっきり言って「古畑任三郎」の「しゃべりすぎた男」のほうがよっぽど面白い。今回はシリーズの中でもとくに適当に作ってしまったという感じがする回だった。それに邦題の「影なき殺人者」というのが言葉通りの意味すぎるのもちょっとなあ。ただ、ぼくも今回コロンボの捜査に協力する女性警官がけっこう印象に残ったのでそこに1点プラスして4点。
[CS・衛星(吹替)] 4点(2013-06-18 14:30:59)
1400.  コクリコ坂から
宮崎吾朗監督の前作「ゲド戦記」のときは監督としての力量云々よりもアニメ製作にまったくかかわったことのない素人同然の人を話題性だけでいきなり大作の監督に抜擢してしまった鈴木敏夫プロデューサーに驚かされたが、吾朗監督の2作目である本作は一転して小品で「ゲド戦記」よりはうまくまとまっている。しかし、内容的には決して面白いとは言えず、1960年代を舞台にした青春映画だが、最近の若い監督の作品とは思えないほど古臭く感じ、主役の二人などは見ていて日活時代の吉永小百合と浜田光夫が実写で演じていても何ら違和感がないとさえ思ってしまった。「耳をすませば」と同じく宮崎駿監督が脚本を書いているが、あれに比べると明るさも躍動感もなく、ジブリらしさもあまり感じられない。それでも全体的には無難な仕上がりで、吾朗監督は「ゲド戦記」のような大作よりも、本作のような小品を監督デビュー作として手がけたほうがまだたたかれずに済んだとも思える。が、一方で父の書いた脚本を何も言わずにそのまま映画にしてしまったようで、あまりにも無難すぎる印象があるのも事実である。
[地上波(邦画)] 4点(2013-01-20 12:41:23)
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