1461. ハリウッド的殺人事件
ネタバレ うーん・・・、これはかなりキツイ映画っすね。↓の方も書かれていますが、この映画で多少なりとも面白かったのは、二人の刑事がそれぞれサイドビジネスを仕事のかたわら(本職以上に気合い入れて)やってるって設定のみ。自分が一番許せなかったのは、犯人が現れる場所を、レナ・オリン扮する占い師が占いで当ててしまうって事。おい、そりゃ反則だべ!まあ起こる事件自体、どうでもいいって感じの殺人だからな・・・。こんな作品に出てハリソンがこのままドーンと老け込んでしまうんじゃないかって一抹の不安が。 3点(2004-01-15 19:49:15) |
1462. 最後の恋、初めての恋
ネタバレ 合作映画とは今までことごとく相性が悪かったけど、うん、これは拾い物の佳作!渡部篤郎の「のめりこみ深刻演技」が今回は嫌味じゃないし、(中国の女優さんの淡白な演技と程よく中和したせいかと)オール上海ロケっていうのもプラスになってます。惜しむらくはラスト、「あそこで終わっておけば心地よい余韻に浸れたのに!!」 減点1。 「藍色夏恋」のチェン・ポーリン君は残念ながら今回見せ場なし。 7点(2004-01-15 19:22:45) |
1463. エンドレス・ラブ
ネタバレ 地方では「キャノンボール」と同時上映で、満員の映画館の通路で座って観た。子供心にも主役の男の短絡さというか幼稚な行動 に腹立ちまくり。何故家に火をつける?何故娘の母親と関係を 持つ?何故家族が上で寝てる客間でマッパになる?なぜ???の嵐(古い)が怒涛の如く押し寄せた。 80年代初頭時点での「世界最高の美女」ブルック・シールズが美しく撮られた最後の映画という歴史的(?)価値と、主題歌がこの映画にはふさわしくないほどの出来栄えだったので。 3点(2004-01-15 12:46:52)(良:1票) |
1464. 永遠のマリア・カラス
オープニングシーンが何故かすごく安っぽい。70年代を背景に した映画だからか?って思ってたらすぐにゼフィレッリらしい映像に。とにかくこの映画の見所は、ここまでやれば女優冥利に尽きると思われるアルダンの演技。余すところなく晩年のカラスの苦悩を表現し非常な好演。ゼフィレッリの分身ともいうべきゲイ のプロデューサーを演じたアイアンズも影が薄い。 7点(2004-01-15 12:05:37)(良:1票) |
1465. ジョゼと虎と魚たち(2003)
演出、脚本、役者とそれぞれが持てる力を最大限に引き出された 2003年の日本映画屈指の秀作。ジョゼという少女の野太い生命力を表現した池脇千鶴、自分の欲望に極めて正直な男を演じる 妻夫木聡、どちらも生々しいほどの存在感。「忘れたい いとおしい 忘れられない」映画のキャッチコピーの通り、俺は懸命に 恋を、そして人生を生きてるこの二人がたまらなくいとおしく、 しばらくは忘れられないだろう・・・。祝!キネマ旬報主演男優賞。 9点(2004-01-15 11:27:11) |
1466. タワーリング・インフェルノ
「サイコ」を観てからホテルのシャワー室では常に背後を気にするようになったのと同じように、高層ビルに上ったら常にこの映画の惨状が 脳裏をよぎるようになってしまった恐怖のトラウマ 映画。自分はギラーミン氏の駄作は幸運にして観てないので、 この映画には満点を呈上します。 [映画館(字幕)] 9点(2004-01-14 22:53:09) |
1467. ミスティック・リバー
ネタバレ この作品は「もうひとつのスタンド・バイ・ミー」などという売り方をしてはいけないのでは・・・?イーストウッドの演出は手堅いし、演技陣(特にティム・ロビンス)も揃って好演しているにもかかわらず、後味が悪いので心を打つところまではいかない。自分はこの映画について「よく出来たサスペンス人間ドラマ」以上の評価は出来ない。ちょうど二年前に見た、同じくアカデミー賞の最有力候補と言われた「イン・ザ・ベッド・ルーム」 を見終わった時と同じような印象を持ちました。これも「眼には眼を」的で、アメリカっていう国はやっぱこういう結末のほうが受け入れられるんだろうか・・・。少し哀しくなった。 6点(2004-01-14 22:40:24) |
1468. ラブストーリー
決して不満というわけじゃないけれど、ラストの蛍が飛び交う川べりのシーン、現代パートの二人に、過去のジュナがジュヒに蛍を手渡しした映像を淡くオーバーラップさせればこのピュアなラブストーリーが更に美しく完結するんじゃないかなって思ってしまった。勝手に自分で創作したありもしないシーンを思い浮かべ、また滂沱と涙を流してしまった俺、アホやな・・・。 (追記)本当は印象に残る名台詞の項に書くべきなんだけど、長いんでこっちに追加します。この歌詞の内容を読んで映画を観るとまた更に泣けてきて困るW 『夕暮れの丘の向こうから 君は僕を見つめていたね 言葉にできない僕の気持ちを 君 は知っていたのだろうか 僕たちの出会いは偶然のように思えるけど 虹の門をくぐって 天国に行っても 君を愛する気持ちは変わらない 愛すれば愛するほど 君への想いで胸が痛む でも信じて欲しい これが別れではない事を・・・ ようやく気づいたんだ 愛は隠せないものだということを 偶然のように突然現れた君 今、君は僕の運命になったんだ 愛すれば愛するほど 君が遠ざかる気がして怖かった でも信じてほしい これが別れではない事を これが別れではない事を・・・』 ~流れているシーン ジュヒとジュナがお化け屋敷に行って夕立に遭う川沿いの道/二人が雨の中別れをめぐって悩む映画館の裏/ラストシーンジヘとサンミンがくちづけをする蛍の橋~「愛すれば愛するほど」日本語訳詞 根本理恵氏 [映画館(字幕)] 9点(2004-01-14 22:08:21) |
1469. 翔んだカップル
薬師丸ひろ子が大学受験休業中に公開され、自分が映画館まで観に行ったのは「オリジナル版」(同時上映「だいじょうぶ、マイフレンド」)。それ以前に何度か、土曜日のゴールデン洋画劇場で放映されてたのは「通常版」だと思われます。とハッキリ断言できないのは、この両作、どこがどう違っていたのか、いまだに差異がよく判らないから。未公開シーンを幾つか追加したらしいけど、鶴見辰吾に関わる部分がほとんどで、ひろ子ファンは殆どカンケーなかったらしい。そういえば「セーラー服と機関銃・完璧版」なんていうのも休業中に公開されてたなあ・・・。商売上手な角川商法にまんまと乗せられるだけ乗せられて、中学高校生活を過ごした雑誌「バラエティ」世代ど真ん中だった自分・・・。でも、そういう誇大宣伝に敢えて騙されてみる愉しさみたいなものも確実にあったんですよね、あの頃。ラスト近くの、学園祭モグラ叩きの長回しのシ-ン、やっぱり今でも鮮明に覚えています。みんな、ホントに若かった。 [地上波(邦画)] 7点(2004-01-14 21:43:57) |
1470. サイダーハウス・ルール
ラスト・シーン「おやすみ、イングランドの王子・・・」とホーマーは子供たちに語りかける。かつて院長のマイケル・ケインが していたように。 里親たちに気に入られるように、孤児院の子供たちは愛らしい表情で自分をアピールする・・・。不覚にも涙がこぼれた。 自分にとっては、この二つのシーンと忘れがたいメロディと共に この映画は傑作になった。 アービング自身の脚本も良くできていて、これは優しさと厳しさを兼ね備えた名作だと思う。 [映画館(字幕)] 9点(2004-01-14 21:32:50) |
1471. ファンダンゴ
高校卒業の春休み、友達4人と見に行った。「BTTF」が公開されたばかりのマイケル・J・フォックス主演「ティーン・ウルフ」と同時上映で、どっちかっていったらみんなそっちが目当て。でも見終わった後は、全員この映画についてばかり熱く語ってた。「ジャイアンツ」(56)のロケ現場の寂れた広大なテキサスの風景、「NO GO」(止めろ)→「GO ON」(行け)のギャグ。コスナーが片手を挙げる「乾杯」のラストシーン。すべてがカッコ良くて、おかしくて最高だった。名作でも傑作でもないけど、個人的に思い入れがある映画って誰にもあると思うが自分にとってはこれが正にそれ。「ドムに会いに行こうぜ」って台詞奴らまだ覚えて るんかなあ・・・。 10点(2004-01-14 21:20:21)(良:3票) |
1472. 白い恐怖(1945)
これ例のダリの夢のシーンも印象深いけど、やっぱテルミン使ったあの音楽で語り継がれる作品でしょう。 俺は電車内とかで挙動不審な人がうろついていると、このテーマが頭ん中でエンドレスに流れてきます。 バーグマンはこの時期、モノクロ画面を通しても美貌が光輝いて ましたね。 8点(2004-01-14 20:46:36)(良:1票) |
1473. ふたりのトスカーナ
血は争えず!イザベラ・ロッセリーニって年取るにつれ、バーグマンに演技も堂々とした体格もどんどん似てきましたよね。 ナチスものには少々食傷気味だったけど、これは北イタリア、トスカーナ地方を舞台にした佳作です。 ラストは辛かったな~。あの二人の少女はどうやって成長したんだろう・・・。 8点(2004-01-14 20:39:31) |
1474. ニューオーリンズ・トライアル
邦題はイマイチだけど、これは傑作です! 陪審員制度、銃社会アメリカが抱える問題点とエンターテイメント性をうまく両立させていて見ごたえ十分。 こういう厄介な問題も、肩ひじ張らずにきちんと娯楽作にしてしまうアメリカ映画の底力を感じさせられるはず。 ホフマンとハックマンの1シーンだけの対決シーン、両名優(盟友?)が楽しんで演技してんなーって感じが画面から伝わってきて、嬉しくなってしまいます。 若手二人も健闘してるし。ジョン・キューザックは最近すごいっすね。 9点(2004-01-14 20:23:27) |
1475. ピクニック(1955)
作品数が少ないジョシュア・ローガン監督の名作! 「ムーン・グロウ」のメロウなリズムに乗ってハル(ホールデン)とマッジ(キム・ノバク)のダンスシーンには、何度観ても 溜め息が・・・。(個人的には「めまい」「愛情物語」よりもこの作品の彼女が好き) 姉の美貌に嫉妬する妹(ストラスバーグ)、結婚に執着するオールドミス(ラッセル)など狭量なアメリカの田舎(カンザス)に 住む人々が生き生きと描かれている。 割りと中途半端な「9月」いう季節がこれほど細かに出ている映画は、この作品以外にないと断言出来る。躊躇することなく満点! [映画館(字幕)] 9点(2004-01-14 19:52:24)(良:1票) |