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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2514
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 宝塚とディズニープリンセスとプリキュアが好きな還暦+2おかま。
宙組は当分観ないわ。

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1541.  ラースと、その彼女 《ネタバレ》 
コメディのように思えて、実際に前半は結構クスクス笑えたりするんですが、実はかなりマジメな映画だったりして、見ている間、深く考えさせられました。ラースにとってのビアンカは、母でありオモチャであり友であり恋人であり、それは大人になる過程の中に本来は存在しているハズのもの。ラースは育ちが特殊であったために、それらを一体のリアルドールに全て込めてしまう事になるのですが、実のところ、全ての人間はラースと同じ体験を、子供時代に経て大人になってきているのですね。それは、大人になりきれていない会社の同僚達のフィギュアやクマのぬいぐるみにも象徴されています(最初のシーンでラースが顔を半分覆っている母の手編みのショールも、ライナスの毛布と同じ存在なのでしょう)。自分の中の子供に訣別するためのつらさ、痛さを描いた物語。彼を支える大人達の優しさが印象に残る映画でした。もちろん、その優しさは現実的ではないけれど、せめてそうありたいと思わせてくれました。
[映画館(字幕)] 8点(2008-12-29 22:01:02)(良:3票)
1542.  252 生存者あり 《ネタバレ》 
邦画特有の勿体付けたタメと見得を切る演技が延々と続く映画で、例え火急の状況下にあってもソッチ優先という、ダメな邦画の見本状態なのがツラいです。ルー大柴がどうでもいいチョイ役で出てきて、有名タレントが顔見世程度に出てくる邦画はダメ邦画、っていう定石も早々に踏んでしまいますし。更には予算がないので水に弄ばれる人々を延々スローで映し続けてパニックでございって状態も、冒頭シーンから時間が戻った上に更に複数の人間の回想が入りまくるというダメ構成も、山田、温水の、物語の進行に逆ベクトルで働く類型的ダメキャラも、身勝手に騒ぎたてまくる桜井幸子もイライラさせるばかり。警察や機動隊や自衛隊はどうした?何故登場人物全員漏電を一切気にしない?「新橋だヨ!全員集合」か?他の被災地はどうなってる?ってツッコミどころ満載。ですが、中盤はクサいながらも大変な状態でギリギリな選択を迫られる人々のドラマにちょっと魅かれて「意外に良作になるかも?」なんて思わせたりして。まー、しかし私の期待はあまりに甘い、甘っちょろいですわな。クライマックスにおいて、タメと見得とこってりスローは極まり、クドくてクサくてさすがに気持ち悪いレベルだわ、と。感・動・し・て・ねーーーーーー!って観客バカにしてる?バカにバカにされてる?って。んで、もうイライラの極致に高まったところで伊藤英明が「ファイトォ!いっぱぁあああつ!!」って。ここで心の中で遂に大爆笑。あー、コメディだったのか、最初から笑わなければいけなかったんだぁ、みたいな。まあ『最終救助計画』とか『レスキュー・パワーズ デラックス』とかいう感覚で見に行けば、ハラも立たずに笑えるんじゃないでしょうかねぇ。本心がそんなところにはないであろうところがマヌケな映画ですが。あ、文章のワリに点数が高め(か?)なのはそれでも樋口版『日本沈没』よりかはナンボかマシだってコトくらいですかねぇ。
[映画館(邦画)] 4点(2008-12-20 23:43:42)(笑:1票) (良:1票)
1543.  地球が静止する日 《ネタバレ》 
六本木、キアヌがコケて場内騒然。それに比べたら映画はインパクトがないっつーか、今時こんなユルユルなストーリーで映画を成立させるなよぅ、つーか。まず何より気になったのが、映画の温度がものすご~く低い感じなんですよね。宇宙からの訪問者も一大事も、登場人物がやたら少ないクセに、遠くから俯瞰してるみたいに全く何も迫ってきません。宇宙人を逃がす事を個人的な感情で即決定しちゃったり、微生物学者なのに医者モードに入るジェニファーとか、やたら理解力があるのに融通は全く利かないキャシー・ベイツとか、あまりに無防備で無能な政府の人々とか、さっさと攻撃とか、ツッコミどころは満載。キアヌは舞台挨拶で感情が変化してゆく過程に苦心したと言ってましたが、冷え冷えとした脚本がちゃんとその過程を追ってるとは思えず(結局ノーベル賞のおっちゃんの「お前が言うな」のツッコミに折れただけやん、みたいな)。期待したスゴいシーンは予告編で見られる部分でほぼ全部。オリジナルがそもそも後年に名を残しつつも実はB級なSFなだけに、これも半端にB級で困ったもんだなぁ、と。「愛は地球を救う」という、もう古臭くてベタなネタを語ろうとするには、いかんせん設定や脚本の力が不足しまくっている映画でした。むしろ人間世界を理解しようとする宇宙人、ってコメディ寄りにすれば良かったのにね。いちいちコケる宇宙人とかさ。
[映画館(字幕)] 5点(2008-12-19 00:00:50)
1544.  デス・レース(2008) 《ネタバレ》 
今日、いちばん安く見られる映画はドレだ?って探して行き当たったのがコレ(サービスデー1000円+往復交通費300円)。コーマン&アンダーソンくん・・・、どうせバカみたいな中学生臭のする映画なんだろうねぇ、となーんも期待せずに見に行きましたが、面白かったです。もちろんバカで。『バトルランナー』(もちろんキングの原作でなくてバカ映画化の方)クルマ版って感じでヒネリなし、ツッコミどころは満載だけれども(所長、そんな大事なトレーラーならあの罠はオフっておきなよ・・・)、オリジナルに比べるとブラックな笑いもシニカルさもなく、あー、日曜洋画劇場あたりでよくやってるマンネリなプリズンアクションものを見せられるのかいなぁ、ってカンジではありましたが、さくさく進んでダレ場ナシ、ずーっとハイテンションなまま映画が進んでゆくので、いいんじゃない?みたいな。少しでも高尚なモノを望んでしまうと大失敗、ってシロモノではありますが。爆走!衝突!爆発!ちょっとしたお色気程度の映像もおっぱい!おしり!って全て中学生レベルの視点で微笑ましさすら感じます。惜しむべきはカット割りが細かすぎてスピード感が逆にスポイルされていた点ですね。こういうのは爆走状態を主観映像で見せてこそだと思うのですが。それにしても、オープニングの背景説明が現時点でかなり現実化しつつあるのが恐ろしかぁ。
[映画館(字幕)] 7点(2008-12-14 21:48:32)(良:3票)
1545.  ウォーリー 《ネタバレ》 
自分にとってこれは切なさ悲しさに支配された映画で、ゆえにラストの救いまで含めてなんて純粋なラブストーリーなんだろう、って。楽園の支配者としてのデウス・エクス・マキナ、堕ちた楽園で人を導くアダムとイヴ、そういう判りやすい引用を俯瞰するのはたやすいのですが、それよりもデジタルの中に宿るキモチ、ココロというのがとても胸に迫ってきて、みんなの笑いどころが自分の泣きどころになってしまい。この世界から失われた純愛が宿る場所、それが道具として作られたウォーリーとイヴの元だった、っていうのは、もう考えるだけでとっても切ないです。生の歓びもまた二人の間にだけ存在していて、それは皮肉や郷愁と言うよりも、今現在急速に失われてゆくものに対する悲痛なメッセージのように思えます。壁画からスーラ、ゴッホに至るエンドクレジット部分に込められた再生のイメージと共に、マシンの目を通して環境の保護と人間性の復興を訴えている映画ではあるのでしょうけれど、私としては孤独で美しい二人の純愛の物語として強く推したいです。数百年の孤独を、ウォーリーは実感してたんですよね。そしてイヴは「孤独」を理解してしまう・・・ううー、思い出しても泣けます。
[映画館(字幕)] 10点(2008-12-07 22:11:43)(良:2票)
1546.  ラブファイト
えーと、きいちゃんは大変魅力的なキャラです。とても動きが良くて、彼女がスクリーン上で動いている状態が大変楽しく。林くんも表情が豊かでよく動いてなんだか初々しい、いい味出してます。ところが、二人はそんなに長くはスクリーンに投影されるワケではないところが・・・。『セカチュー』以降、「過去に縛られウジウジし続ける大沢たかお映画」というジャンルができたんだと思います。なので、大沢たかおがクレジットされている場合、たとえ別人が主役のように見えても、実は中味は「過去に縛られウジウジし続ける大沢たかお映画」な可能性が高いので注意。まさか『ICHI』とこれと、ひと月のうちに二本も見せられる事になるとはねぇ・・・。映画は冒頭から唐突な展開が多くてこちらがキャラを掴む機会が少なく、なのに1シーン1シーンが長回しでダラーンとしているという、なんだか80年代の作家性強すぎな邦画みたいな感じ。しかも話の核になるのが弱い男の子と強い女の子のボクシング話、ではなくて、挫折した男と女が過去を引きずるジメジメした古臭い話で、まーだから映画全体が辛気臭いというか鈍重というか。それが前記のなかなかキャラ掴めない、ダラーンと長回しも手伝って、どんどんダラけてくるワケです。下手すると30分くらい刈り込めそう。類型的でなんのヒネりもない、今時そういうのってアリかぁ?って悪の設定も昔の邦画風というか、韓国映画風というか。ただ、タイトルの通り、恋愛とは戦いである、って状態が大阪を舞台に独特の空気の中で展開する点は良かったです。あの大阪の街並は良いなぁ。キャラクターとエピソードを整理して、関西ノリの対話バトル、恋愛バトル、肉体バトルな部分だけを強調していったら面白い映画になったんでしょうねぇ。どっちにしろ「過去に縛られウジウジし続ける大沢たかお」はもう結構ですが。
[映画館(邦画)] 6点(2008-12-03 20:22:48)
1547.  未知との遭遇
今は、必ずしも映画館で見なければ映画を見た事にはならない、って世の中ではないですよね。表現メディアも多様化して、ネット試写とかも行われてますし。だけど、この映画だけは「初版を70ミリ、シネラマ、D150のスクリーン、6チャンネルドルビーシステムで見た人でないと真価が判らない映画」としか言い様がないんです。最初のジャン!で視界が闇から砂嵐になる瞬間、そこから全編一貫してこの映画は大画面と超立体音響ありきのイベントムービー、全てが「見る」のではなくて「体験する」という視点で作られています。なので、物語とか設定とか、まあ、俯瞰して見るとヘンな部分はいっぱいあるのですが、それよりも大事なのは空間を支配する砂嵐の音、戦闘機の爆音、夜中に突然動き出すオモチャ、静かな星空、静寂の中で突如襲いかかる重低音、画面を埋め尽くす走る人々、天を指さす無数の人々の腕、轟く雷鳴、空から降りてくる光、動き出す家電製品、バリケードに突入する車の主観映像といった数々の視覚的、聴覚的な仕掛け。そして、それらの仕掛けに翻弄された上で辿り着くのが、クライマックス45分に及ぶ光と音の一大イベント、と。それまでにいっぱい見せられた光と音の世界、それを嘲笑うかのように、どうだとばかりに圧倒してみせるのです。当時見た人なら判るでしょうが、マザーシップ登場からの凄まじさは、映画体験史上、他に類を見ないようなレベルだったのですよね。そして、残念な事に、当時の状態そのままで、今、この映画を見る事は不可能です。シネラマやD150が消え、70ミリ6チャンネル上映が消え、大劇場が消え、そして『未知との遭遇』の初版そのものもどうやら再生不可能なようで、あの時の6チャンネルトラックの音は『特別編』以降失われてしまっています。暴言を吐きますが、ちゃんとした『未知との遭遇』はもう見られません。公開当時に、劇場で70ミリで見た人以外の人がいろいろな形で見た『未知との遭遇』は、あの映画の残像、残り香なのです。映画ってナマモノだったりもするのです。なのでこの映画は映画館で見るべきかな?って思ったら、ちゃんと足を運んでおきましょう。何十年も経ってから後悔する事もあったりするんです。
[映画館(字幕)] 8点(2008-11-28 14:24:26)(良:2票)
1548.  GSワンダーランド 《ネタバレ》 
サイケなファッションの栗山千明がデカいサングラス越しに日劇を見上げる冒頭から、シネスコ画面いっぱいに展開するGSワールドは夢のような世界でした。色調、画調まで含めて当時のGS映画風だったり(なのでシネスコなのは当然)、『ヤァ!ヤァ!ヤァ!』だったり、芸能ニュース映画だったりして、めくるめく60年代の夢の世界に、「ここは天国ですか?」みたいな。自分の中で神映画降臨!?といった風情でした。ところが残念ながら、映画は後半、青春映画として、そして時代を描く映画としてマジメであろうとしてしまい失速。こちらがせっかくヒートアップしているというのに、作る側がどんどん水をかけて冷ましてるような状態になってしまって、なんか登場人物同様、作る側も色々と諦めてしまったのかいな・・・って印象が。GSは確かに浪費されて消えていった時代の徒花。だけど、今、それを冷めて描いてしまうような時代でも、世代でもないでしょ? 団塊世代の自嘲的な自己完結映画じゃあるまいし。むしろ、こんなケリを付けられたくはないですわなぁ。もっと熱くバカでいいのになぁ。とっても残念。あ、ラストシーン、私は辛うじて日劇の生のステージを知ってる世代なので、アレはないわなぁ、と思いました。つるーんとしたただの舞台じゃなくて、カマボコ型のステージの左右にオーケストラボックスが開いてる(縁に小さな電飾が点いてるの)状態をちゃんと見せてくれないとねぇ。
[映画館(邦画)] 7点(2008-11-25 20:06:16)(良:1票)
1549.  ハッピーフライト(2008) 《ネタバレ》 
飛行機の運航に関わる人々のエピソードが盛り沢山なものの、あまりに網羅しようとし過ぎて薄くなってます。『大空港』的なるものを目指した感じがありますが、『エアポート'75』あたりの薄さになったような。どのドラマも半端になってしまって。そして、気になったのが矢口キャラに染まった人々が、このプロフェッショナルの物語に不向きな事。ハンパなんですよ、プロの仕事をガン!って見せたいのか、コメディにしたいのか。ANAとのタイアップのせいもあってか、一大航空パニックものにできないゆえ、サスペンスとしては不発で、かと言ってPR映画としても登場人物の矢口的いい加減さで問題アリで(更にはバッドタイミングでANAの大々的な検査漏れが報道されたりして)「これ見てANA、乗りたいか?」という大変アレな状態になってしまっています。あと、伏線投げて広げるとこまでやるけど回収はしない、っていうの、矢口監督の悪いクセだと思います(新婚夫婦とか正露丸とか)。もっとミニチュア丸出しでいいので(昔の矢口監督のインチキ丸出しミニチュアに比べて特撮マトモ過ぎ)、タイアップなし、架空の航空会社を舞台に笑いもパニックもガンガン来るようなシロモノであった方が良かったのではないかと思いますが、今の日本映画の実情じゃムリですか。機上のドラマは使い古されたものばかりだったので、むしろ地上の人々に絞った方が良かったかな。
[映画館(邦画)] 6点(2008-11-15 18:29:29)(良:3票)
1550.  ICHI 《ネタバレ》 
最近お馴染みのインチキ時代劇群に比べれば、まだ時代劇としてマトモであろうとしている真面目さは認めます。だけど、その分まったり退屈。ベースになる部分は時代劇としてなーんにも冒険してないんだもの。そんな中、今日的なのが窪塚&獅童でね、だけどこの二人の毎度の演技が映画を壊しちゃってるのがあーあーあー、って。『ピンポン』まんまで出てきてるようなモンで。獅童なんか、先週見た『レッドクリフ』と同じ顔しかしてないし(アレは子供の頃に読んだ『桃太郎』の絵本の鬼の顔だ)。っていうか、市の壮絶な強さってのを期待したんですけど、まさか主役が途中で変わるなんて思ってないって。弱いんじゃん!つーか、クライマックス迎えてまだ寝てるじゃん!って。あそこは本来、両派ぶつかるところにバーン!って出て行ってこそなのに、何やってんだか。結局実は大沢たかおが主役で、だけどいざって時に刀抜けない、って最初からもう鞘から抜いとけ!そこら辺に落ちてるの拾え!みたいな、ツッコミ入れたくなるボケ演技を延々と見せられるのがバカバカしくて苦痛でした(タメが全く効果的でないのよ)。登場人物みんなやたら辛気臭くて、女々しく、そして何より類型的な物語でまー、見てる方はせっかく金払って時間潰してるんだから、って消化試合みたいなモン。でもまあ、その真面目さに可もなく不可もなく、って評価を。
[映画館(邦画)] 5点(2008-11-08 20:28:48)
1551.  レッドクリフ Part I 《ネタバレ》 
すんません、私の『三国志』の知識はゲームの『真・三國無双』シリーズが全てです。小喬も戦場に出て行って扇を振り回して「敵将!討~ち取っちゃった」とか言うアクションゲーム。1から5まで、猛将とエンパも含めて制覇しておりますが、それはまた別のハナシ。風説の呂布とか孔明の罠だとか言っちゃう、程度の低いバカです。映画見て、趙雲、張飛、関羽かっちょえーっ!尚香たんキター!孔明の罠キタ!って心の中できゃーきゃー言ってるという密かにとてつもなくバカ、という状態に陥っておりましたが、多分、なんだかそれで正解。『真・三國無双』シリーズファンの方、ご安心下さい、アレの映画化と言ってもいいような世界(暴言)。そりゃ、TOKIOのリーダーみたいな顔の曹操は小物感漂ってるカンジがしちゃいますし、トニー・レオンの周瑜・・・うーんうーん・・・って状態ではあるのですが(あと孔明ビームとかももちろん出てきません)、すげー!こんなのをマジで実写でやっちゃいますか!って合戦シーンの笑っちゃうくらいのスゴさだけでめちゃくちゃ楽しめました。逆にゆったりとしたドラマシーンなどは『三国志』キャラに思い入れがないとちょっとツラいかも?という気もしないではないですが。決して西洋の史劇やファンタジーにヒケを取らない、東洋の血湧き肉躍るアクションスペクタクル。友人が「ウー先生」と呼ぶのに対して、私にとっては「鳩と教会と二挺拳銃のおっちゃん」でしたが「先生」と呼んでもいいかも。もうこうなるとファンタジー&スペクタクル色がもっともっとガン!と強くなる続きをさっさと見せてくれ!ってところですが、半年待ちですか・・・
[映画館(字幕)] 9点(2008-11-01 20:39:25)(笑:1票)
1552.  僕らのミライへ逆回転 《ネタバレ》 
小学校のお楽しみ教室で演じたダンボールの怪獣ワールド。まだまだ小さなブルース・リー達。コタツの上に築かれた都市に巻き起こる大災害。なんで映画を見てるの? なんで映画が好きなの? その、忘れかけてた本当に基本中の基本の部分を思い出させてくれる映画でした。劇中のインチキでデタラメな映画達は、だけど映画が大好きで映画に対する愛を抱いていたら、爆笑と共に涙なくしては見られない世界。そこに容易に自分を見つけ出す事ができます。物語は時代に呑まれて消えてゆくものに対するノスタルジーが基本になってはいますが(『ゴーストバスターズ』のヒロインが、『エイリアン』の英雄が、悪役にならなければならない、その非情さをシニカルに描いたりして)、ジャック・ブラックのクドさも下品さをも内包して結果的に到達したのは今、この時代の『ニューシネマパラダイス』。私達は私達の『ニューシネマパラダイス』を獲得できた事を喜ぶべきなのでしょう。必見です。あ、いや、「必見です!!」くらい必見です!!
[映画館(字幕)] 10点(2008-10-29 20:27:01)(良:1票)
1553.  ゲット スマート 《ネタバレ》 
あー、わざわざ映画館で見るほどのモノではなかったなぁ、というのが正直なところ。つまらなくはないです。飛行機のトイレでのバカさ加減は大笑いさせて貰いました。だけど、全体を見ると、そこそこで作られたシロモノだなぁって感じで。大々的にギャグを飛ばしてる訳でもなく、かと言ってもちろん一級のスパイアクションを見せる訳でもなくて。ごく無難にまとめてみました、って感じで。アラン・アーキンとジェームズ・カーンって『フリービーとビーン大乱戦』コンビじゃん!ってワクワクしたのに、せっかくのお膳立てを全く役立てない無粋さにはガッカリだわよ。結局、1つ1つがそんな感じ。オリジナルの『それゆけスマート』をちゃんと大切にしてる感じもないですし、エピソード、小道具の1つ1つをこれ見よがしに登場させながら、ちゃんと伏線として活かしてもいなくて、その場その場の半端な(コメディとシリアスの間くらいの)見せ場が続いてゆくって感じ。クライマックスなど、元ネタ映画からどんだけヒネってあるんだろ?って思うとなんのヒネりもなくってビックリだし(ネット見てたら『交渉人・真下正義』のパクリ?って思ってる人がいて更にビックリ。どちらも同じ映画が元ネタだけどさぁ・・・)。政治情勢だけがやたらに生グサいのが今日的ではありましたが。こういうのって、ギャグにしろアクションにしろ、こってりクドいくらいに見せてナンボだと思うんですけどね。それじゃスマートじゃない、ってか。でも、下ネタ、下品ネタ(ゲ○出したのでマイルールで大幅減点)を出しちゃうのはスマートじゃないと思うぞ。
[映画館(字幕)] 5点(2008-10-19 02:00:07)
1554.  フレフレ少女 《ネタバレ》 
オーソドックス、ベタ、定石。予告やCMのイメージから「あの、よくある、ダメな連中が頑張って最後は感動、ってパターンの映画でしょ?」って思われるでしょうが、全くその通り。なんのブレもなく、だからそういうの、いい加減見飽きたっていう人には、何か新鮮な驚きを得られるような映画ではないので全くお薦めできません。だけど、そういうのが好きで何本だって見ちゃいますよ、って私にとって、これは今までの作品の中でも特に直球まっすぐ真正面で作られていて、純度の高い、ベタゆえの気持ちよさに溢れた映画でした。欠点はあります。ガッキー以外のキャラが薄過ぎで、もう少しキャラ立ちしてないと映画に厚みが出ないだろ、と思ったり(色々と個性を与えようとしてはいるけれど、役者がそれを自分のものにできていないような)、肝心のクライマックスの試合シーンがどう見てもスケジュールきちきちな状態で撮っているのが判ってしまうような曇天、たまに唐突に晴天、微妙に映り込んでいるテンションの低いスタンド・・・。ですが、シンプルで判りやすい映画であるがゆえ、とても映画に入りやすく、心を任せやすく、そしてクライマックスの怒涛の盛り上がりにも素直に乗ってゆける感じです。ガッキーがジミな文学少女から応援団長を立派に務めるまでの推移は、考えてみれば今までのよくあるタイプの映画の中でも特にその落差が激しかったりするのですが、無理なギャグタッチや超展開ではなく、あくまできっちりと過程を見せてゆく点(一方で家庭環境や教師達の反応などは一切切り捨てている潔さ)で、そしてそれを見事にガッキーが演じてみせる点で、好感度高し!という状態。日本の風景、応援団の和の精神、学校生活の空気、合宿生活の空気、それがきっちり焼き付いていて、邦画の青春映画の良さをしみじみと感じさせる一編でした。
[映画館(邦画)] 9点(2008-10-15 21:14:44)(良:2票)
1555.  容疑者Xの献身 《ネタバレ》 
最初のクルーザー爆破事件、あれ一体なんだったんでしょうねぇ? どう本編に絡んでくるのか、ずっと待ち構えてたらエンドクレジット出てきちゃって、じゃあ最後の最後に、と思ったら終わっちゃいました。福山の論理も本編の推理に符号してないですしねぇ。でも、本編自体はテレビシリーズを全く見ていない私でも楽しめました。主役が堤真一と松雪泰子の方で、福山雅治と柴咲コウは脇役だったりするために、お約束みたいなので固められていないのが良かったのかもしれません(テレビ版が好きだって人には逆に物足らなく感じられるかもしれませんが)。ビスタサイズで始まって、自然にシネスコになる導入部(テレビ画面から始まるので、テレビから映画に来た、っていうのを見せたかったのかもしれませんが)から、ドラマを見せるための映像表現がなかなか上手くて、表面的なスタイルではなく、必要な画をどう見せようか?って苦心している感じがして好感持てました。1つの殺人事件をめぐる悲劇のドラマは、下手をすればテレビのサスペンス劇場レベルのスケールのハナシなのですが、魅せるカメラと、そして堤&松雪の堂々の演技とで劇場のスクリーンでもしっかりと堪能できるものになっていました。堤が過去、死にたいと思うに至った背景、松雪が地獄の生活からなんとか逃げ出して掴んだ小さな幸せ、そこが類型的でうっすらとしか見えてこなかったので、やや薄めな印象は否めませんでしたが。あと、両者「天才!」というほどのレベルではない工作と推理に思えたりもしましたけど。トリックはワリと早期に見えてきますよねぇ? 山登りも唐突だし。でも、ともあれ、ドラマの安直な映画化って作りではなかったので安心して見られる映画でした。
[映画館(邦画)] 7点(2008-10-04 20:48:19)
1556.  おくりびと 《ネタバレ》 
東京の、差別教育もないような地域で、色々な職業や国籍の人間がごっちゃになっていて差別というものを認識しないままに生まれ育った私は、今もどうも差別に対してピンと来なかったりします。この映画の中における差別する人々のリアクションに、へえ、そうなんだぁ、みたいな。父母共に大家族という状態で数十の葬儀を見てきて、こういう遺族の目の前で行われるスタイルの納棺というのは一度も見た事がないので、地域的な違いもあるのでしょうか。さて、見ていてこれは浄化の映画なのだな、と思いました。人間、この世に生まれて時を経ると段々と汚れてゆきます。差別意識もその一つ。色々なしがらみの中で自ら汚れ、人から汚され、だけど、人はそういうものだって許容した上で、旅立ちをキレイに飾る事で浄化される、転じて死を通して汚れた過去も背負った業も含めて人が生きる事を肯定してみせる、そんな感じに捉えました。広末の心を都合のいい展開に任せ過ぎているのがちょっと気になりましたが(妊娠~おばちゃんの死~義父の死と)、美しい風景に対比させる形で人の美醜を描き、人を敬う気持ちまで昇華させる、静かに深い慈しみを感じさせる映画でした。あ、エンディングの曲が過剰にうるさかったのはちょっと。せっかくずっと抑えてたのに、ここで久石節がガマンできずに爆発しちゃったのがねぇ。
[映画館(邦画)] 8点(2008-09-27 18:26:32)
1557.  グーグーだって猫である 《ネタバレ》 
大島弓子の世界を描けるのは大島弓子以外にはいない、っていうのは誰にでも判る事ですが、それにしても作る側がそう最初から諦めてしまっているのがハッキリ目に見えてるのは違うんでないかなぁ。これは大島弓子作品を原作としながら、大島弓子ファンが作った副産物でしかなくて、それじゃあ観客と立ち位置同じじゃん!って。「大島弓子の映画」を見に来てる人に対して失礼じゃない? 確かにあのエッセイマンガをそのまま映画にするのは無理ですから、劇映画としての大幅なアレンジがあって当たり前ではあるのですが、良いのが微妙に残された原作のエッセンス部分だけで(新しいネコを飼う事に対する後ろめたさや、サバに対しては人の姿を与えてる部分)、オリジナル部分は全てが上手く機能してない感じです。映画は樹里っぺのモノローグと名ギタリスト転じて面白ガイジンなマーティ・フリードマンのカメラ目線な吉祥寺解説という2つの全く交わらない人称によって進行し、それがミステリアスな要素として機能する・・・かと思いきや、どちらにも属さないキョンキョンの視点が主軸となり、むしろ樹里っぺとマーティがどんどんジャマになってゆくという。森三中なんて、見る前にこの映画にどう必要なの?って思ってましたが、全く必要じゃありませんし。「武蔵野のステキな人々に囲まれた物語」にしたかったのでしょうが、ああいう背景と大島作品とが結びつくとは到底思えず。大島作品におけるキーとなる武蔵野文化の表現に失敗し、魅力に迫ろうとしながら結局ファン目線でしか描けず、楳図かずおと「まことちゃん」は明らかに空気を破壊し、ネコが動くたびに入るヘンなSEはひたすらにヘンなだけだし、途中でいきなりバカげた追っかけコントになるに至っては、なんか大島作品とか大島ファンとか観客とか色々とバカにしてない?って思ってしまう始末。クライマックスの唐突な感動的展開も、あれはファン心理なんでしょうけれど熱いモノ言ってるのと裏腹に「うっわぁ、冷めるわぁ」って感じですし。それでも、サバの死からグーグー購入に至る麻子のキモチ、夢でのサバとの再会から、グーグーの元へ帰るラストシーン、そこだけで猫飼いとして十分に心動いたので、価値が全くない映画という訳ではありませんでした。映画としてはかなり退屈ですが。決して大島弓子になれない者、到達できない者のジレンマみたいなものは感じられましたけどねぇ。
[映画館(邦画)] 5点(2008-09-24 19:50:28)
1558.  パコと魔法の絵本 《ネタバレ》 
従来の映画的概念を徹底的に壊しまくるところから結果的にこれが映画だってところまで持ってゆくという、実はもうヒネりまくってある映画。全部が作り物の映像、舞台演技にカメラ目線、あからさまにここぞとばかりに存在を主張する照明、作り物の中に作り物が入れ子細工状態になっていて、ひたすら見立てで描きながら、いちばん肝心な見立ての部分はCGで実映像化。メーテルの星空、惣流・アスカ・ラングレーの青空、アニメのフィールドから続いてゆく世界・・・。真っ当な映画としての機能はしていないように見えながら、フェイクな映像が作り出すドラマに結局は虜になって、でも、それこそが映画でしょ?って。劇映画の起源はオペラを撮影した事だという説がありますが、この映画はそこから遠く離れたようでもありつつ、原点回帰してもいるようで。映画の定義にうるさく拘れば、これはとても遠いところにある異端だけれど、でも、そんな拘りが本当に意味を、価値を成すものなの?みたいに考えたり。・・・なんてワザとややこしい話に持ってゆかなくても、ココロ、キモチで見られる映画です。出だしこそ、コレで最後まで見られるんかいな、と不安になりますが、毒気を放ちまくるキャラクター達にキモチをシンクロさせてゆき、終わってみれば最初の不安なんて何処かへすっ飛んでしまいます。子供にはちょいとその毒気がキツ過ぎかなぁ、ってカンジもしますが、ファンタジーなんぞは、元々毒気が強いモンだったりしますからね。元の役者のイメージがぶっ飛んでいる状態だったりしますけど、だからこそ、彼ら、彼女らのスゴ味を楽しめるって点でもこれは凄い映画。脱帽。
[映画館(邦画)] 10点(2008-09-13 19:45:57)(良:2票)
1559.  デトロイト・メタル・シティ 《ネタバレ》 
こ、これはちょっと反則だわぁ。この題材に対して驚異のカメレオン役者・松山ケンイチと、レッドゾーンぶっち切り状態な松雪泰子の組み合わせ、もうなんか、それだけである意味、完成されちゃってます。あとはもう蛇足というか、オマケみたいなモノで。なので、大笑いしつつ、もっと笑い取れるだろ、もっと見せ方はあるだろ、そういう不満を抱く、抱くんだけれどもねじ伏せられてしまう、みたいな感じで。クライマックスの走りのシーンなんか、画的にショボいんですよ。早朝にエキストラ招集かけて撮りましたってのがモロに焼き付いちゃってて、貧相な画なんです。それにギャグマンガとしてはアリだけど、映画としてそれはないわぁ、ってネタも散見されますし(早変わりで行ったり来たりとか首吊りとか新幹線の運転席とか)。でも、松ケンがマッシュルームカットでくねくねして白塗りで絶叫して、松雪がパンツ丸見えでギャース!って暴れてて、なんかそれだけで降参、みたいになっちゃって。笑って泣いて、もうこのまま感動・・・ってところでまた笑わせて貰って、終わってみれば、あー、面白いもん見してもろたわぁ、って。このところ、邦画の売り上げが洋画を上回っていて、それはたまたま洋画の調子が悪いだけ、って思ってましたけど、どうやら今の邦画、勢いあります。
[映画館(邦画)] 8点(2008-09-06 17:52:03)
1560.  スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ 《ネタバレ》 
最初の作品を30年前に見た当時「オビ=ワンの友人で、かつてクローン戦争で活躍したパイロットのスカイウォーカー」っていうのをイメージしてたワケですけれど、アナキンもクローン戦争も、こうしてあれこれと映像化されると随分自分が抱いていたイメージとは遠いものだったんだなぁ、と。自分の中のアナキンはもっとシブいおっさんだったし、クローン戦争はクローン軍団とジェダイ騎士団の大艦隊戦だったし。今作は、あの2Dのパワーパフ・サムライ・クローン大戦とどう違うの?って感じですが、パラレルなのでしょうかねぇ? それともあれより前? ややこしい。で、映画の中身なのですが、なんとも安いデキで、もう少しキチンとしたものにできなかったかなぁ、と。戦闘シーンなんぞは、本シリーズからしてCGアニメワールド状態でしたから、比較しても遜色のないモノになっていますが、人物シーンが単純化されたモデルをモーションキャプチャーもマトモに使わず、がちゃがちゃっと動かしたようなシロモノで。もう、お手軽アニメとして割り切って作ってあって、下手すりゃゲームの『コール・オブ・デューティ4』とか『ギアーズ・オブ・ウォー』とかのリアルタイムレンダリング画面に劣る世界。ILMブランドぶら下げてる以上は、CGでもやっぱりちゃんと正面から勝負して欲しいのですけどねぇ。物語の方も、新エピソードのパターンに倣って謀略VSジェダイのマンネリパターン、毎度のドロイドVSライトセーバー。正直、新エピソードのキャラクター設定、背景、デザインで見るの、いい加減退屈でツラいんですけど。旧エピソードの方がデザインはずっと良かったですよねぇ。そんな中、唯一の救いが新キャラ、アソーカのアクティブな魅力ですが、どうせこの先、どっかで死んじゃうんですよねぇ。先が決定付けられてる物語はコレだからイヤ。誰が生き残る、死ぬ、どうなる、っていうのが全部見えてるのってドラマとしてつまんないです。ルーカスもこんなところにウダウダ停滞してないで、EP7作ればいいんですよ、もう!
[映画館(字幕)] 5点(2008-08-31 17:00:49)
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