141. カポーティ
繊細な冷血漢でありながら人間臭いペリー・スミスと、傲慢な情熱家でありながら人間嫌いのカポーティ。「何よりも君の死を恐れ、誰よりも君の死を望む」のキャッチコピー通りに、どこか重なりそうで結局はすれ違う二人。理不尽に殺されたクラター一家に合掌。 [映画館(字幕)] 7点(2008-04-03 14:21:40) |
142. ノーカントリー
《ネタバレ》 アカデミー賞受賞作であり、みんなのシネマレビューでも高評価だったので期待したが、自分は楽しめなかった。息苦しくなるような殺し屋の不気味さは凄かったが、なぜ通風孔でトランクを移動させたのか、モーテルで殺された3人組のメキシカンは何者なのか、ラストの保安官の夢の話など、よくわからないシーンも多かった。犬のシーン、牛の話でマイナス1点。同じようにアカデミー賞受賞作で高評価だったが自分にはピンとこなかったクリント・イーストウッドの「許されざる者」を思い出した。 [映画館(字幕)] 4点(2008-03-30 16:25:05) |
143. 大怪獣東京に現わる
オープニングは面白くなりそうな予感がしたが、下らないストーリーとテンポの悪さでどんどんテンション落ちて、そのままラスト。怪獣が出ない怪獣映画というせっかくの斬新な発想を活かせずじまい。 [DVD(邦画)] 2点(2008-03-20 17:30:21) |
144. ガチ☆ボーイ
記憶生涯というハンデは観ていてつらいが、映画はストレートに感動が伝わってきた。若手俳優たちも良い味出してるし(サエコ以外)、プロレスシーンもかなりの迫力。自説の「舞台で評判の映画化にハズレなし」を再確認。ただ映画とは関係なくいつも思うのだが、スタッフの名前が延々と流されるだけのエンドロールはどうにかならないものか。せめてバックにエピローグやNGシーンを流して最後まで楽しませてほしい。 [映画館(邦画)] 8点(2008-03-16 17:31:27) |
145. 青春の殺人者
《ネタバレ》 観ていて緊張しっぱなしだった記憶。甘く軽快なゴダイゴの音楽と妙にマッチするピリピリした映像。日本テレビの「傷だらけの天使」でブレイクしたばかりの水谷豊と定評あるバイプレイヤー市原悦子の迫真の演技、原田美枝子のダイナマイトボディ、湾岸道路を疾走するシーンの美しさ。市原悦子が殺されるシーンでは痛みさえ感じた。 [映画館(邦画)] 8点(2008-03-13 17:34:00) |
146. 歓喜の歌
新作落語を映画化ということで落語風の演技やネタを高評価する向きもあるみたいだが、映画はあくまで映画的でないと。やはり小林薫の落語風演技、ランチュウと着物リフォームの噺はいただけない。コーラスシーンはよかったけどね。 [試写会(邦画)] 5点(2008-03-07 18:00:32) |
147. Sweet Rain 死神の精度
《ネタバレ》 オープニングは「シックスセンス」の雰囲気でちょっとドキリとさせられたが、"ミュージック"をこよなく愛する死神がなかなかとぼけていて、その後の展開はまずまず楽しめる。エピソードごとに違う死神のヘアスタイルもグッド。ただ、歌手から理容師への転職や、愛しすぎるのが怖いからと息子を捨てたり、ロボットのお手伝いさんの登場など、ちょっと展開に無理があるのは否めない。 [試写会(邦画)] 6点(2008-03-07 16:25:57) |
148. ラスト、コーション
《ネタバレ》 激しい性描写に驚かされるが、ストーリーは確かな展開で2時間半も長く感じず。けどやっぱり最期は薬を飲んでほしかったな。それにしてもトニー・レオンが「インファナル・アフェア」とはまるで別人のよう。 [映画館(字幕)] 8点(2008-02-18 17:35:12) |
149. ワルボロ
はじけ方がいまひとつ。「ガキ帝国」「岸和田少年愚連隊」のような突き抜けた迫力がないのは、関西弁と東京弁の違いか。というよりも自分自身が年をとってしまったのだろう。ということで、大人が楽しめる青春映画には至らず。 [映画館(邦画)] 6点(2008-02-16 22:03:41) |
150. 薄化粧
泥臭いながらも格調の高さも感じられる逃亡劇。「復讐するは我にあり」「鬼畜」とともに自分勝手に『緒形拳犯罪三部作』と呼んでいる1本。竹中直人が相変わらずいい味出しているが、ミスキャストの松本伊代が目障り。 [映画館(邦画)] 7点(2008-02-16 14:30:17) |
151. ボーン・アルティメイタム
ブルース・ウィルスのマクレーン刑事(ダイハード)、トム・クルーズのイーサン・ハント(M:I)に匹敵するマット・デイモンのジェイソン・ボーン。パート4にも期待 [映画館(字幕)] 8点(2008-02-15 16:17:55) |
152. 陰日向に咲く
《ネタバレ》 いろんな話が最後につながるというのなら、売れないアイドルとオタク青年たちとの絡みもほしかった。あれが一番面白かったエピソードだったのに。それと宮崎あおいが弁護士っていうのは、ちょっと無理があるのでは。時代劇(花よりもなほ)ではかつらと着物のせいで気付かなかったが、岡田准一が意外にスタイル悪いことも発見。 [映画館(邦画)] 6点(2008-02-15 16:13:38) |
153. アメリカン・ギャングスター
マフィアを超えた黒人ギャングの実話ということで、迫力、重厚感もあり、アクションや家族愛もそれなりに充実し、2時間37分という長さも気にならず楽しめた。しかしながら、やはり「ゴッドファーザー」は超えられなかったというのが実感。それと「アメリカン・ギャングスター」というタイトルはどうなんだろう。もうちょっと工夫があったのでは…。 [映画館(字幕)] 8点(2008-02-15 16:00:32) |
154. サウスバウンド
《ネタバレ》 年金も払わず不法占有しながら権力と戦うと言われても感情移入できない。どうぞ国民やめちゃってください。また何の効果も挙げていない現地調達の素人芝居が鼻につく。 [映画館(邦画)] 3点(2008-02-15 15:38:08) |
155. バブルへGO!! タイムマシンはドラム式
《ネタバレ》 バブルの頃の小ネタを並び立てただけ。ホイチョイプロらしい素人集団のお遊び。広末の演技、バレバレの親子関係、ラストのドタバタなど、ドン引きシーンの連続。 [映画館(邦画)] 3点(2008-02-11 23:16:04) |
156. ゴッドファーザー 1901-1959/特別完全版<TVM>
《ネタバレ》 何と言っても時間にして約1時間、60ものシークエンスが追加された特別完全版ということで、7時間の長さも気にならず一気に見られるはず。特に、カーマイン・コッポラの子供時代のマフィアとのエピソードシーン、シシリーでドン・チッチオの子分二人を殺すビトー、初めてゴッド・ファーザー(名付け親)となったハイマン・ロスとの出会い、ファブリツィオを爆殺してアポロニアの仇を討つマイケルなど、カットされたのが不思議なくらいの名シーンがてんこ盛り。ただ、年代順になっているため、PARTⅡの現代部分(1959年)はちょっとダルかったかな。 全編を通じて感じるのは、ビトーの勇気がソニーの短気に、ビトーの優しさがフレドの気弱に、ビトーの理性がソニーの冷たさに遺伝して、それぞれを破滅に導いたのでは。そしてPARTⅢに続くのが、気性の激しさ、弱者へのいたわり、計算高さを合わせ持つミニ・ビトーとも言うべき孫ヴィンセントというわけで、コルレオーネファミリーの一大叙事詩が完結。一時噂のあったアンディ・ガルシア、レオナルド・ディカプリオ競演によるPARTⅣもぜひとも観たいもの。 [レーザーディスク(字幕)] 9点(2008-02-11 20:56:17) |
157. 仁義なき戦い 総集編
仁義ファンにはたまらない1本だが、カットも多いため、お薦めはやはり5部作一挙上映館での鑑賞か。なお完結篇が未編集なのは、脚本が笠原和夫から高田宏治になったためと思われるが、確かに4部作で十分完結している感じで、もし完結篇もつなぐと大友勝利役(千葉真一→宍戸錠)、早川英雄役(室田日出男→織本順吉)が交代しているため違和感あるかも。 [映画館(邦画)] 7点(2008-02-03 14:58:34) |
158. サマータイムマシン・ブルース
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」日本版というにはあまりにスケール小っちゃくて、せせこましくて、それでいて軽やかで楽しくて……最高!! 『バック・トゥ・ザ・昨日!!!』『タイムマシン ムダ使い』のキャッチコピーそのままの青春冒険活劇!! [映画館(邦画)] 8点(2008-01-30 13:19:28) |