141. AI崩壊
《ネタバレ》 逃亡者的なアクション要素をいれるくらいなら、いっそ対ハッキングだけで描いたほうがドキドキしたかもしれません。 とにもかくにも、映画においては『必ず』暴走するコンピュータにそろそろみんな飽きてきているのでは? 警鐘にもならない。 人工知能につくらせたんじゃないか?と疑う出来映えでした。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2020-12-14 06:13:36)(良:1票) |
142. ほえる犬は噛まない
《ネタバレ》 どーなんでしょ? お隣の国とはいえ文化が違うので、ニュアンスがわかりづらくもありますが。 不思議な魅力があって楽しめたことは間違いありません。 犬ハンター、その嫁、団地職員、その友達、切干おばさん、警備員、浮浪者、まぁだいたいこんなもんかな、登場人物は。絶対的な善悪に分けられてない人達の日常を描いたブラックユーモアとでも言えばいいのかな。 『犬という生き物に対する見解』で大きく鑑賞後感が変わってきそうですが、わたしはそこのところは、それはそれとして楽しめました。 本編が始まる前の『犬の安全に配慮してー』ってのが、あったからだと思いますが、あんなもんは絶対無いほうがいいんですけどね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-12-03 07:09:52) |
143. 108 ~海馬五郎の復讐と冒険~
《ネタバレ》 前半はおもしろかったんだけどなぁ。 思想というか、やりたいことは認めるけど、画づくりがダメ。 てかコメディだから、これでいいのか!? [CS・衛星(邦画)] 4点(2020-11-29 02:32:17) |
144. ミッドナイト・ラン
《ネタバレ》 ほら、やっぱりおもしろい。 登場人物がそれぞれ役割を果たしていて、徹底的に楽しませてくれる。 少し長いかなとも思いますが、ぞれは贅沢な不満。 ロスにたどり着くはずが、どんどん遠ざかってるじゃないか、ってのには笑いましたが、二人の関係性を無理なく見せ切った手腕はお見事としか言いようがありません。 でなければ、あのラストは際立たない。 買収に応じなかった元警官と不正な金を見過ごせなかった会計士。 二つの正義が来世を待たずに分かり合えた脚本はなんとも素敵でした。 もちろん映画的なお話だということはわかっていますが、コメディの要素も多分に含んでこの仕上がりは素晴らしいですね。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2020-11-28 23:35:05) |
145. カイジ ファイナルゲーム
《ネタバレ》 これはもう悪魔的に面白くない。。。 ロジックにロジックを積み重ね、隙をつくのがカイジの真骨頂のはずなのに。 これ本当に福本先生の脚本なんですか? 到底納得できる内容ではありません。 人間秤?イミフもいいとこ。あげく残尿みたいな欠けた金貨で決着!? 不完全燃焼でふざけんなよ、と思っていたら、一応蛇足的にじゃんけんで決めるらしい。 てかここにきてチープなじゃんけんかよ!? と思ったら、これまた本筋とは無関係の『後だしじゃんけん』かよ、ってナカミ。。。 とにかく悪い意味で、観るものを裏切り続けてくれたトンデモ映画。 いやー本当にひどい有様でした。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2020-11-27 01:48:38) |
146. 犬鳴村
《ネタバレ》 だれが怖くて、だれがかわいそうなのか、さっぱりわからない。 犬が東向けば尾は西で、犬が白ければおもしろい。 って意味不明。 おもしろい? 白い犬なんかいなかったから、おもしろくないって自己回答か? ブレアウィッチやら仄暗いやらリングやら八墓やらいろいろやりたいシーンをやるために、登場人物の立ち位置さえままならないハリボテ脚本で継ぎはぎされた印象。 コメディ映画で笑えないと酷評されるように、ホラー映画で怖くなからったらボロカスに言われるべきだと思う。なんか悲しいストーリー的な後付けで逃げるなんて卑怯なまねはやめたほうがいい。 やることやって余力があればいいけど。 もはや何を撮ってるかさえ不明。 そこに恐怖すら感じる。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2020-11-25 02:51:21) |
147. ロボコップ(2014)
《ネタバレ》 ウイーン、スチャ、ウイーン、スチャって動かない滑らかなロボコップなど、ロボコップではなーーい。 は、置いといて。別解釈のロボコップというものに興味をもったのは偉大なオリジナルがあったから。 悪い奴がロボコップをつくってるんだから、仕方ないよねってのもあるけど、最後はなんだったの? 跳弾でやっつけたのかな?フラグありました? スッキリしない悲哀に満ちたロボコップは少しばかりバランスが悪かった。 監視カメラ、履歴検索などっで犯人を瞬時に追い詰めていくスーパーコップなのはよかったけど、もう少しこうアナログにすごいところが欲しかったな。本人が誇らしく思うような何かが。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-11-17 23:07:27) |
148. わたしは光をにぎっている
《ネタバレ》 あまり喋らない女の子に松本穂香さん。 脇もヒーリング系の役者さんで。 ほんの少しの波風は、お風呂の水面レベル。 ぬるめのお湯にじっくりと、とでもいった雰囲気。 再開発を控えた商店街の人々の営み。 途絶えてしまういまの生活を惜しむ気持ちを、映像と『光のうた』にのせて迫ってくる。 たしかに寂しくはあるが、これまで何度もこんなことを掻い潜ってきた。 始まりがあれば終わりはあるし、終わりがあるから始まりがあるし。 なんとなく郷愁に酔いはすれど、飲み込まれることがなくて済むような知恵を与えてくれた映画でした。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-11-16 21:59:09) |
149. 殺人の追憶
《ネタバレ》 3回目。観るたびに面白くなっていく。 深みも増していく。 確かにはじめて観たときは、なんだか長いなぁ。結局真相は闇の中かよ。 なーんて思ったものですが、やっぱりこれ凄いですよ。 もちろんこの結末でいく。って始めたわけだし、時代背景や登場人物のキャラクター、アクセントになるようなユーモアなど、どれもいかにも映画的。 陰惨な連続殺人が捜査陣、マスコミ、町の人々を狂わせていく様子は凄まじい説得力をもって訴えてきます。 劇中、ソン・ガンホさんが久しぶりに排水溝をのぞきに現れたように、わたしも必ずこの作品に帰ってくると思います。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2020-11-15 23:42:32)(良:1票) |
150. ジョン・ウィック:パラベラム
《ネタバレ》 結構エグ目のアクションシーンはシリーズの定番として、お馬さんや、ワンちゃんとのコラボはなかなか面白かった。 ただまぁ、内容は、驚くほどありません。 追放処分、賞金首を解除してくれと、暴れまわります。 やめろー、殺さないでくれー、って駄々こねながら殺しまくります。 妻との思い出は、刺客の人生やなんやらより、最優先事項で、省みる必要はまったくないといった清々しさで「これで、いいのだ」とバカボンのパパの名台詞さえ彷彿とさせる勢いです。 もしかしたら、これは最終的にシリーズ1の時のユメ落ちなんじゃないかと疑っております。 もしくはモーフィアスとの仮想現実なのかとも。 とにもかくにも、既得権益を手放さない輩の、俺はルール破るけどお前らはダメだの応酬に、はいはい気が済むまでどーぞー。といった諦観なのでありました。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-11-15 20:24:30)(笑:1票) |
151. ロボコップ3
《ネタバレ》 地あげに絡んだ悪徳企業の企みに住民やロボコップたちが巻き込まれていくお話。 和製ロボコップを携えて現れた日本企業の日本語は向こうの作品の割には意外とまとも。 あと和製ロボコップのインターフェースがカタカナだったり、芸が細かい。 詳細は不明だが和製ロボコップことオートモを演じたブルース・ロックさんはなかなかかっこ良かったですね。 ただもう、あとは酷いもんです。 アタッチメントで空を飛ぶとか、マジ、おもちゃ会社のスポンサーでもついたんでしょうか? その辺は悪ふざけで目をつむりますが、和製ロボコップで、核の自爆装置とは、笑えねーぞ。 半径20米くらい影も形もないとか寝ぼけたこと抜かしてたのも、存外カチンときましたね。 銃すらやめられねえんだから言っても無駄か。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-11-10 07:38:41)(良:2票) |
152. パラサイト 半地下の家族
《ネタバレ》 どうなちゃうんだろう。ってワクワク楽しめる映画って、意外と少ないかも。 これだけたくさんの映画があるわけだし、どこかでみたようなストーリーだったり、経験則で展開が読めたり。 そんななか、この作品は最後まで目が離せなかったですね。 半地下の住人として、家族丸ごとお金持ちの使用人として就職完了したまではよかったですが、元家政婦の秘密から事態は急展開。 上流と下流、匂いをキーワードにしてたのは面白かった。 お金持ちは、だまされた被害者ともいえるけど、ソファでの夫婦のやり取りやマインドをチラつかせるやりかたは本当に上手いですね。 リスペクトおじさんの暴走も、映画のクライマックスとしてはよかったですし、無計画の行きつく先がそこだったのは、やはり彼らの境遇からいって極めて適当な落としどころだったのかも。だって家主がキャンプにいったからって、あそこで生活感丸出しの酒盛りはいただけません。 まあ韓国の人の生活様式や文化、家族の絆なんかがよくわからないので、楽しみきれてない部分があるのかなとは思いましたね。 お金持ちの家族にしたって、衣食住の衣と住はそれなりなのに、食だけなんだか乱暴というか、洗練されてないというか。 それでもまあ韓国映画が先にアカデミーの作品賞をとったことはおめでたいことだとは思うし、日本の映画も負けないでほしいなと痛感いたしました。はい。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-11-08 23:08:58) |
153. ロボコップ2
《ネタバレ》 改めて見返してみると、なかなかブッ飛んでますね。 妙なCM、割と極悪目に犯罪を犯す子供、そして子供でも死ぬ展開、グロい脳・脊髄摘出手術、麻薬汚染も保身のためなら厭わない市長、麻薬中毒で制御が効かないロボコップ2号、黒幕なんだけど割と存在感もなくトカゲの尻尾切り的に逃げおおせる結末。 まぁ、そもそも、犯罪を摘発しに行くといって、バンバン射殺しまくるロボコップをはじめとする警察もなんちゅーやつらやねんって感じです(笑) そう、この作品に正義なんてないんです。あたたかな人間らしさや、ほほえみ、やさしさ、おもいやり。そんなものは未来にはないのです。 そこに気が付いたとき、この映画が俄然輝きはじめました!ってのは冗談ですが、当たり障りのない映画なんかよりはよっぽど立派かなと思ったのは事実です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-11-07 07:36:59) |
154. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
《ネタバレ》 頑張って観ないといけないったことは、ツラいんでしょう。 序と破を経て、なお突き放される感じは、ニワカファンになろうとするものには厳しかった。 わからなくっても、別にいいやと思ったわたしは新作を観ることもないでしょう。 [地上波(邦画)] 3点(2020-11-07 07:14:19) |
155. ロボコップ(1987)
《ネタバレ》 昔はさぁ、なんつーか、こーアクション映画なのか、SF映画なのか、ヒーローモノなのか、判然としない感じでしたけど、これが見直してみるとなかなかハードな作品でしたわ。 殉職した警官に、まさかの『なんの因果かマッポの手先』的な改造手術を施し、気にくわなければ銃でメッタ撃ち。 犯罪なんか屁とも思わない町のゴロツキと同レベルの出世欲に目が眩んだエリート社員たち。 そんな人でなしの板挟みでロボコップの人間性をあぶり際立たせるのかと思えば、さほどでも無し。 ロボ村西と○るなど、バラエティーでパロられるほどの話題作でも、当時はこのハードな作りに気がつかなかったな。 だからなんとなく色褪せない作品でいられるのかもしれません。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-11-03 23:00:20) |
156. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
《ネタバレ》 あぁ置いていかれたなぁ、今回は。 キャラクターの個性を感じさせてくれて、いよいよと思ったら、なにやら不穏な空気。 童謡・唱歌今日の日はさようなら、翼をくださいは独特の世界観に引いてしまいました。 おもいっきり独特の世界観を走ってるので、お見事なんですが、わたしの口はあんぐり。 ぼくは何を思えばいいんだろ?的な。 これが万人受けするとは意外だなぁとおもいつつ、次の続編に進まざるを得ませんね、こりゃこりゃ。 [地上波(邦画)] 5点(2020-11-01 01:51:28) |
157. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
《ネタバレ》 奇跡的にこれまでまったく触れることがなかった、といっていいぐらい周りはみんな観てたので、いまさら感満載で触れた感想です。 独特な東京。もうこれが当たり前の世界で、自分の居場所を求めるシンジ君。レイちゃんはわけしり顔で、まだまだこれからってところで終了。 レギュラー放送の縮刷版って感じなのかな。3作一挙放送の第一弾のみを観た段階でのレビューです。 続きを見るのが楽しみではあります。 [地上波(邦画)] 5点(2020-10-31 22:08:13) |
158. ミュージアム
《ネタバレ》 数字のつく某映画に似ているね、なんて思わせ振りなことはいいませんが、それは差し引いてもまあまあ面白かったかなと。 それぞれのキャラクター像に好き嫌いこそあれ、ハラハラした感じは悪くなかったかな。 先達のレビューを拝見して、なるほど最後のショータくんの掻き掻きは心因性ストレスの表現だったのね、と悪趣味な演出を教えていただき感謝です。 日光アレルギーの変態犯人が嬉々として『作品』とやらをつくる様は、ただただ無意味なマスターベーションで、ターゲットにした引きこもりゲーマーとやってること(ってゆーかマインド)は一緒じゃねえか、てのがキツかった。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-10-31 07:19:27) |
159. ロスト・バケーション
《ネタバレ》 こーゆーのをとにかくキレイに撮りたいってゆーのが邪魔しちゃったかなーって印象。 テレビ電話で爽やかに背景を紹介した、完璧ボディの波乗り上手な(別にジョーズと掛けてませんよw)お姉さん。 医学生と頭もよく才色兼備ときたもんだ。 美しい秘密のビーチとやらにやってきて、存分に波乗りを楽しむ。 『(波乗り)最後の一本』だなんて沖に出て、サメパニック開幕宣言フラグ。 とにかく来たヤツを必ず襲うサメちゃん。 必ず襲うし、必ず丸食いか噛み千切るのに、主人公には甘噛み。 しかしそれは傷の治療を痛々しく見せたり、体力の消耗を効果的に見せるための、非常に都合のいい様相。 とにかく、無駄がない。 スカさないサメ。 波に流されないサーフボード、クジラ、シチュエーション。 GoProで遺言遺してブイ決戦。 サメ都合の自爆で、自己解決してからの主人公救出。 ギャーギャー喚かない主人公なのは好感がもてたけど、少しばかり無駄がなさすぎた。 やるだけやって上映時間を短くまとめたのも、これまた無駄がなかったですね。 こざっぱり楽しめました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-10-27 00:59:49) |
160. 若い人(1962)
《ネタバレ》 石原裕次郎さん、吉永小百合さん、浅丘ルリ子さんって豪華なキャストですねぇ。 レトロな雰囲気だけど、十分に楽しめました。 意外とこの頃の映画が性に合ってるのかな。 音楽でいうと、『歌詞が聞き取れる』ってゆーか。 最近の映画は妙に凝ってて、テーマを置き去りにしてる感じがありますもんね。 母親の境遇に思い悩む吉永小百合さん、若き教師の石原裕次郎さん、その同僚の浅丘ルリ子さん。 溌剌とした若さ爆発異次元の可愛らしさをもつんだけど内面がついてきてない感じを演じた小百合さん、とっぽいようで真っ直ぐな、カッコいいけど嫌味など全く無い男を体現した裕次郎さん、そんな二人を一歩引いた感じでみつめる美しい女性にルリ子さんという贅沢な布陣。 どなたもスターの風格がありながらドラマの筋を邪魔しない演技で、脇といっちゃあまりに惜しい共演者たちの好演もあいまって、安心して女心的なテーマに思いを馳せることができました。 ともすれば、なんだかイヤらしい作品にもなりかねないテーマなだけに、そういった影というか陰を踏ませないあたりがスター作品の所以かなと。 あーまだまだ観なきゃいけない作品がたくさんありそうです(^^ゞ [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-10-24 08:51:30) |