Menu
 > レビュワー
 > アラジン2014 さんの口コミ一覧。8ページ目
アラジン2014さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 678
性別 男性
自己紹介 ソフト化されたタイミングでのレビューが中心です。2008年、子供の頃から夢だった自宅シアタールームがついに実現しました。(100~110インチ程度、音響2.1ch)できるだけネタバレせずに書いていますので文章がおかしい場合もあると思いますが、暖かい目で見守ってやってください。(2014初登録)

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334
>> カレンダー表示
>> 通常表示
141.  エルヴィス
バズ・ラーマン監督と相性が良い私ですが、本作はマンセーというほどには乗り切れませんでした。おそらくちょっと時間が長すぎたでしょうか。若い時にブルースやロカビリー系のギターを長く弾いていたのでプレスリーのことは結構知っているつもりでしたが、まさかこれほどまでに精神がブラックであったとは驚きました。(結構色んなレコードを聴いてきたつもりでしたがBBキングと仲が良かったとは!)  幼少期からデビューまでの畳みかけるような流れは音楽も含め非常に素晴らしく、女性の表情をもって「その娘の目が語っていた。楽しんでいいのか迷いの感情が・・」というシーンは心底素晴らしかったです。バズ・ラーマン監督は派手演出の監督といわれがちですが、この監督は目つきや佇まいで感情を語ることができる数少ない監督の一人です。 皆さんおっしゃるようにエルヴィス役のオースティン・バトラーが神掛かっていて前半は本当に本人のようで素晴らしかったです。バトラーの演技もあって序盤から中盤は伝記映画を超えた何かを感じましたが、小指を動かすシーン以降は流れがありがちな方向へ向かってしまいます。事実の列挙といった意味では致し方ないのかもしれませんが、キングになった後の流れがあまり面白くないのです。(まあ後半の顛末は誰しもが知っていますので仕方がないでしょうか) そういった意味では後半に向けてもっとエルヴィスの内面や葛藤に話がフューチャーされていれば面白かったかなと思いましたが、奥さん相手にメソメソして終わってしまいました。  何とか最後までテンションを維持できた最大の要因はトム・パーカー大佐(トム・ハンクス)の胡散臭さでしょうか。彼の顛末が気になって目が離せない作りは素晴らしい。比較されがちな”ボヘミアン・ラプソディ”のようにただのバンド映画にしなかった監督の手腕は高く評価したいです。ただ、、他の方もおっしゃっるように大佐本人にナレーションをやらせてしまったせいで、彼の独白に信憑性が無くなってしまった点はちょっと残念でした。 総じて良くできた映画でしたが後半が割と壮大にダレますので、できればもう少し短くまとめていただきたかったです。また、偉大な人物を扱っている割になんとなく深みに欠けるといった印象も残りましたのでいろんな意味で惜しい作品だったなと感じました。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-10-31 12:20:16)
142.  L.A.コンフィデンシャル
公開当時話題になった作品ですが1950年代モノということでイマイチ乗り切れず25年も経過してしまいました。今見ても画質は綺麗だし、なぜあれほど毛嫌いしていたのかよく理解できませんが。  人気の小説から抜粋された物語ということで脚本は非常によく出来ています。ただし登場人物がかなり多く序盤から情報過多で少々忙しいです。ただ他の方もおっしゃっている通り、主役級の3名(+数名)のキャスティングがやたらめっちゃドンピシャリとハマっていて、特にスぺイシー・クロウ・ピアースの3名は役と見た目があまりにもピッタリで笑っちゃうほど。また、リン役のキム・ベイシンガーもまさに50年代ハリウッドゴージャスを体現していて初登場時は息をのむ美しさです。彼女は複数の男たちを虜にする美しい女性を演じますが、実は彼女が一番年上で公開時44歳だというから驚きです。(ちなみにケヴィン・スペイシー38歳、ラッセル・クロウ33歳、ガイ・ピアース30歳) 複数の人間が多方面から二重三重に絡まる核心部は終盤が近づくにつれてある一人に収束していきます。全体的に話が入り組んでいますが見終わってみると案外単純、伏線もそれなりに貼られていますので結果論的にはよく出来た脚本だと思います。ただ、映画を見ている最中はなかなかややこしくて名前と顔を覚えるのが忙しかったです。  キーワードになる「ロロ・トマシ」のカラクリには心底ゾクゾクしたし、序盤に当の本人が口にする「更生しないと判っている悪人を背後から撃ち殺せるか?」という伏線回収も心底素晴らしかったです。自分の頭の悪さにはガッカリですが、登場人物が多く話も少々複雑なので複数鑑賞が必要な作品です。映画用にもう少しスッキリさせることもできたと思いますので、そういった意味では少々残念でした。
[インターネット(吹替)] 7点(2022-09-20 16:39:46)(良:1票)
143.  カサブランカ 《ネタバレ》 
有名な「カサブランカ」!やっと見ることができました!皆さん同様、まずリック(ハンフリー・ボガート)の渋さとイルザ(イングリッド・バーグマン)の超絶な可憐さに尽きます!! ラズロ(ポール・ヘンリード)もかなりカッコいいのですが、リックと比べてしまうとやはり霞みます。ストーリーもよく考えられていて、二転三転する流れもスマート。戦争を戦場ではない外野側から描いている点もよくて、戦争(という背景)によって引き裂かれた男女が結構美しく描かれています。イルザに関しては少々不貞があるもののギリセーフという形で描かれていますが、結婚していたことを隠してリックと付き合っている時点でアウトでしょう。でもイイんですよ綺麗な女はこういうものなのですよ。キリ  昨夜はどこへ? そんな昔のことは覚えていないな 今夜会える? そんな先のことは判らないよ 君の瞳に乾杯 ×4  古いが故ですがB&Wであるおかげで本当にクールすぎる映画に仕上がっています。ストーリーも役者も結末も全てにおいてほぼ文句なしでしょう。しかしながら2022年では既に古すぎてネタ映画と化していますので、現代的な視点で見ると個人的には5点程度。サム(ドリー・ウィルソン)の「As Time Goes By」のピアノ演奏と歌声に+2点献上といたしました。(皆さん「ラ・マルセイエーズ」のシーンが高評価ですが、私個人としては特に何とも思わない程度のシーンでした。。)
[インターネット(字幕)] 7点(2022-09-08 14:38:54)
144.  ジュラシック・パークIII 《ネタバレ》 
二作目の惨劇で懲りたのか、スピルバーグは原作&総指揮に下がっています。しかしこの新監督ジョー・ジョンストンがなかなかウマくて、一作目のグラント博士(サム・ニール)とエリー(ローラ・ダーン)がまさか結婚して幸せな生活を送っている。。と、見せかけて実はという流れは一作目のファンも納得の導入部でした。出演陣も大分減らしてスッキリさせていますが、ポール(ウィリアム・H・メイシー)とアマンダ(ティア・レオーニ)の夫婦も一癖ありそうで、序盤から一気に映画に引き込まれます。  脚本も今までとは一気に決別し、まさかの子供探しのために三度この島にやってくるという設定です。出てくる恐竜は見慣れない「スピノサウルス」というものですが、これがなかなか強くて恐ろしいのが最初からよく表現されています。また、飛ぶ恐竜の定番「プテラノドン」が本作では大活躍で、鳥かご設定と合わせてこれがなかなか面白かったです。エリック(息子)とビリー(アレッサンドロ・ニヴォラ)の空中戦はなかなかの見せ場になっています。 アマンダは素敵な女優さんですが、ちょっと喧しくて鬱陶しい感じ。またその旦那の設定が小さなタイル塗装屋というショボさでなかなか笑わせてくれますが、終盤には冴えないポールとグラント博士が大活躍します。個人的にはラプトルの卵ネタと発声器官ネタはなかなかスムーズに伏線回収出来ていて素敵でしたが、その反面、子供と一緒にパラセーリングしていた男性がなぜ死んだのかには一切言及されておらず、ちょっと違和感を感じたりもしました。  世の低評価の割には案外綺麗にまとまっていてスッキリした脚本は判りやすくて好印象でした。ちょっとオマケしておきます。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-09-01 16:17:05)
145.  ジュラシック・パーク 《ネタバレ》 
レビューの為に旧三部作を一気に再鑑賞しました。やはり一作目はとても良かったです。何より恐竜の見せ方や島で復活させるという発想が素晴らしい。特にジョンウィリアムのアノ音楽が鳴って、そして演者の驚いた顔を見せてから、最後に画面をゆっくりパンさせて恐竜を見せる演出は本当に素晴らしい。映画とは本来こういう風にやるべきというお手本のような見せ方をスピルバーグ監督が行っています。  しかし正直いってCGの出来映えはイマイチで、脚本を工夫してギリギリまで見せない演出は本当に素晴らしいものの、ついにアップで登場したトリケラトプスも病気で横たわっているという設定で少々違和感がある動きをしたりしています。 脚本に関しては明らかに詰め込み過ぎで、太っちょのデニス(ウェイン・ナイト)が金に目がくらんで妙なたくらみを起こすシーケンスなんて完全に必要ないし、意味ありげに”あの缶”が泥に埋まる演出も無意味でイミフ。レイ・アーノルド(サミュエル・L・ジャクソン)も意味ありげにタバコをふかしまくっていますが、まさかの途中退場でEnd。そして最初から出ているカオス理論のマルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)も一切活躍せずに最後まで画面の周りでウロチョロして終わります。 結果的にこのシリーズの伝統みたいなものですが、ラプトルが頭よすぎてチョット引いてしまいます。実際頭が良かったのかもしれませんが、T-レックスの件も同様に恐竜なのにちょっと頭が良すぎて違和感半端ないです。  まあ・・ なんだかんだ言ってもかなり楽しませてくれた一作目はやはり初出しという意味では非常に価値があった作品だと思います。敬意を表して少々甘めの点数です。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-09-01 16:15:16)
146.  3時10分、決断のとき 《ネタバレ》 
オリジナル版は未見。地味そうなので見るのをためらっていましたがついに鑑賞。結果的には想像していたよりもかなり楽しめました!ただし難点もチラホラ見られるので、皆さんがおっしゃるように惜しいなといった印象も強く残ってしまう残念な映画でした。  まず、ダン・エヴァンス(クリスチャン・ベール)が男前なのでダメ人間に見えない。そしてベン・ウェイド(ラッセル・クロウ)はやっぱりイイ人に見える。いや、実際にはリアルでは性格にかなり難アリの問題児だそうですが、見た目から意外とインテリジェンスが感じられて悪そうに見えないのがちょっと残念でした。反面、チャリー・プリンス(ベン・フォスター)が一見するとチャーミングな愛されキャラに見えて、油断していると実は極悪非道という二面性をウマく表していて素敵でした。  キャラの見栄えの問題もさることながら一番は脚本の詰めの甘さです。ピーター・フォンダ扮する賞金稼ぎ(探偵)に関しては「俺を生かしておいたら後悔するぞ」と言っておきながらあさっり無駄死にします。また、女性陣がやたら美しい割りにただのお飾りにしかなっておらず意味深なセリフのみで非常に勿体なかった。そして最も残念だったのが皆さん同様にラストです。アレではせっかく今まで貫いてきた知性のウェイドもただ気分屋の変態に成り下がってしまいました。彼の気持ちは理解できますが、それでもわざわざ助けにきてくれた部下をああもアッサリ・・ これは無理があり過ぎました。そもそもホテルの部屋から「お前らは一切手を出すな、ボスの俺に任せておけ!」で済んだ話ですよっと。  全体的に見渡してみると、息子ウィリアム(ローガン・ラーマン)とダンとの物語は非常に良かった。文句のつけようがなかった。そしてウェイドの佇まいと迫力、絵と聖書の伏線も素敵だった。しかしラストがねぇ・・ 以下略。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-08-29 11:50:07)
147.  燃えよドラゴン 《ネタバレ》 
レビューの為に久しぶりに再鑑賞しました。49年も前の映画なので粗も目立つし色々いいたいことはありますが、率直にいって単純に面白い。とにかくブルース・リーが素敵なのだ、これに尽きます。有名な「Don't think feel! (考えるな、感じろ!)」も痺れる渋さです。オープニングでサラっとサモハンが出ていてチョット笑ってしまいました。(本作ではメチャ弱いですが、彼の強さはリー直伝だったんだなぁと妙に納得)  今見ると妹さんネタもかなり陳腐で失笑ですが、それよりもリーの顔芸のほうが気になりました。彼の代名詞である顔芸はワザとなのか、それとも彼の癖なのか、この点が妙に気になりました。あと鏡の間で気になった点がもう一つ。鏡の間に入った早々、コートハンガーの後ろに敵が隠れていないか確認するシーンがありましたが、、「あんた、ハンガーの後ろ側がきちんと鏡に映っとるで・・」と。このシーンは流石に「リーさんはもしかしたらバカなのかもしれない・・」と、顔芸のバカさ加減もあって妙に不安になってしまいました。  ちなみに、ハン(シー・キェン)も凄い人なのですが、個人的には千葉真一がこの役をやっていたらもっと凄かったかもしれないなと思ってしまいましたね~。。まあでも、今見てもよくまとまっていて十分に楽しめる楽しい作品でした。お わ り。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-08-29 11:47:01)
148.  狼たちの午後 《ネタバレ》 
レビューの為にほとんど20年ぶりに再鑑賞しました。以前は結構退屈な映画だと思っていましたが、今回改めて見直してみるとソニー(アル・パチーノ)とサル(ジョン・カザール)の演技がすこぶる良いので熱中してしまいました。 ただ昔の記憶の通り、ストーリー自体は結構間延びしているしお間抜けだしで割と退屈です。(というか、次の展開を待ちかねるといったほうが適切) 車に乗って空港へ向かう緊張感との対比という意味では前半の地味な感じも効果があったのかもしれませんが、画面を見ながらリアルに時間が気になってしまいました。また、実話なので仕方がないですが、恋人「レオン」(クリス・サランドン)とのやり取りも「長いよ。。」って感じてしまいますね。  総じて、オープニングから有無を言わさずいきなり始まるスピード展開の割に立てこもり時の流れがイマイチ地味で長かった印象。もちろん実話の映画化なので銀行内部のやり取りに全世界の興味があったものと思われますが、真面目に表現してしまうとこのように面白くもない感じになってしまうのでしょう。できれば銀行内でのやり取りを少し誇張するか創作ネタを散りばめてくれていたらもうちょっとエンタメになったのでは。  ま、無理難題はここまでにして、素直に実話物の映画として記憶にとどめたいよくできた作品でした。余談ですが、Wikiによると真夏の設定なのに秋に撮影したそうで、息が白くならないように口に氷を含んで撮影したそうです。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-08-26 11:42:22)
149.  タワーリング・インフェルノ 《ネタバレ》 
何十年ぶりかに見ましたが今見ても十分に見られます。ただやはり描写の不自然さや人間ドラマの取って付けた感には苦笑いでした。「映画だから仕方ない」とか「古いからしょうがない」とか色々言い訳がないと見ていられないシーンも少なくないです。特に前半の女性陣とのヌレヌレシーンなどは各人物の掘り下げにはつながっておらず、映画が無駄に長くなっている原因かなと感じました。  また、防火扉がセメントでふさがっていたり、屋上の防水タンクを爆破して消火しようとしたり、色々とご都合主義&無理な設定もチラホラ見られました。昔はあまり違和感を感じませんでしたが今見ると不自然に感じますね。ただ不自然な点を踏まえても、現実問題として2022年の現代までの47年間の間に火災にこだわった映画で本作を超えて代表作となった作品があるか?と聞かれると、やはり本作「タワーリング・インフェルノ」がダントツ一位に挙げられるでしょうから、そういった意味では金字塔として評価せざる得ないところもあります。 ダブル主演のオハラハン消防隊長(スティーヴ・マックィーン)とダグ・ロバーツ設計士(ポール・ニューマン)はやはりカッコ良くて、それぞれに活躍の場もすみ分けられていてバッティングしません。彼らの活躍が一番の見どころといっていいでしょうし、そういった意味ではやはり本作は娯楽作品なのかな、とは感じます。  パニックアクションもので本作と比較される作品として「ポセイドン・アドベンチャー」がありますが、個人的には船が逆さまになるというショッキングな出来事から、ダントツであちらの方が好きでした。本作もかなりヤバイ状況なのは理解していますが、何となく地味にこじんまりまとまってしまっている印象はあります。思い出補正しまくった再鑑賞ということで、少々甘めの点数です。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-08-23 18:15:58)
150.  ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録 《ネタバレ》 
本来、映画や写真は撮影した時には出来上がりが確認できず、フィルムに現像してから初めて映像確認できるのが当たり前でした。(まあこの時代はVTRで撮影直後に確認はしているハズですが) そういった意味では、映画がいわゆる元来の意味での”映画(フィルム)”だった時代の超大作映画の裏側が垣間見られるドキュメンタリー映画が「ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録」です。  1970年代に2000万ドル(今の日本円で40~60億円以上!)の私財を投入し、これだけの規模の映画を準備したこと自体が恐ろしい行動で、真面目な話、普通の人間なら気が変になるのが当たり前の状況でこの映画の撮影はスタートしました。 更に問題は次々と発生し、西洋の常識が通用しない東洋の僻地での撮影とベトナム戦争や各国内戦の余波などに晒され、映画産業の頂点であるハリウッド系企業や世界の報道関係者などからの厳しいプレッシャー、多数の撮影クルーや現地人たちを統率しながら超一流俳優たちのワガママを聞き、度重なる脚本の手直しや作り直しetc、そんな無理難題が山積みの過酷な状況を自前のお金で230日以上撮影を続けるという、まさに地獄のような作業を監督自ら進んで行っている異常性がこのドキュメンタリー映画ではシッカリ記録されています。(なんとほとんど妻が撮影している!)  当時は現在のようなCG技術やデジタル機材も無かったので、このような厳しい状況に陥ることが割と当たり前だったと思いますが、映画の過渡期ともいえるこの時代に大博打を打ったコッポラはやはり偉大だったといわざるを得ません。この厳しい状況下でよくここまで映画を仕上げたものだと褒め称えるべきなのかもしれませんが、まあしかし、裏を返せばそれくらい大作映画の撮影は難しいということだし個人的には153分の劇場版の編集は最悪だったとは感じています。また、元々ロジャー・コーマンを師匠とするコッポラ監督は沢山のパーツを撮影する作風で、必要があるのかないのか、訳も分からず様々なシーンを撮影していることも現場の混乱の一因としては関係していそうな気もします。  私個人としては「202分の完全版」にマンセーしており、この「ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録」はお宝エピソードの宝庫、常人にはおよそ理解不能な仕事の数々が記録されている貴重な作品としてかなり楽しめました。惜しいのは前述の通りコッポラは編集が下手で、何となくうまくまとまっているようでよくまとまっていない仕上がりには少々残念ではありました。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2022-08-10 12:27:05)
151.  ナイン・デイズ(2020)
エディソン・オダ監督のデビュー作&サンダンス映画祭で脚本賞を受賞した本作。往々にして批評家にウケる作品は一般人にウケが悪いのが定説で、一抹の不安を覚えつつ鑑賞しましたがオチのつけ方以外は概ね良かったです。  物語はとても静かですが重たくなり過ぎない絶妙なバランスで流れています。特に一つ一つのセリフやちょっとした表現が意味深で印象深く、こういった「かけがえのない瞬間の連続」が人の生なんだなぁということを明確に伝えてくれています。 ただ、主人公のウィル(ウィンストン・デューク)の感性が繊細すぎて、こういう人が重たい決断をしちゃいけないよなぁと思うシーンがチラホラ。むしろキョウ(ベネディクト・ウォン)のほうが前向きかつ柔軟なので、選ぶ側の立場としてはふさわしかったように感じました。 各種適正テストもユニークで面白いものの、その結果がどうなったのか?というところまでは全然追求されていないので、見方によってはひどく退屈な映画にもなり得ます。また、大切な手紙が何度か出ますが、内容に言及されず観ている人の感性に依存しています。この辺は好みが分かれそうではありました。  浜辺の再現や自転車の再現は非常に素晴らしく、この映画最高の見どころの一つになっていますが問題なのはラストです。アレがウィルの過去であることは理解できますがまるでコンテンポラリーダンスでも見せられているようで、お芝居などに興味がない人にはあまり刺さらない結末のつけ方だと感じました。個人的には結末は言葉ではなく、映画らしくきちんと映像として表現していただきたかったところです。  総合的には素敵な作品なので映画ファンでしたら一度は見ておいても損のない映画だと思います。ちょっと甘めの点数です。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-07-25 18:01:28)
152.  マネーモンスター
ジョディ・フォスターって羊たちの沈黙などで世界的に有名な女優ですが、監督のほうが向いてるかもしれませんね。全体の流れの組み立て方がとにかくうまいです。オープニングから事が起きる前に全ての説明を終え、綺麗に観客をステージに上げてくれます。その直後、カイル・バドウェル(ジャック・オコンネル)が乱入してきてから、彼の無名臭さから何がどうなるか全く判らない展開が矢継ぎ早に起きる流れは本当に手に汗を握ります。  TVを見ている観客を相手に株価を操作しようとしたり、リーの爆弾を撃とうとするスワット、挙句には超絶毒舌なカイルの奥さんなどなど、面白い展開がてんこ盛りです。ただ、他の方も書いてらっしゃるようにこの映画では何かと無能男 + 聡明な女という図式が目立ちます。ダメ男のリー・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)のイヤホンの奥には頭脳担当のパティ・フェン(ジュリア・ロバーツ)が居て、子供ができたのに投資=博打で全財産を失うクズのカイルには気の強い奥さんがいます。アイビス社も同じ図式で、雲隠れしているクズで悪徳なCEOに対して美しくて度胸があるダイアン・レスター(カトリーナ・バルフ)。この「ダメ男+聡明な女」の図式はチョット鼻につきますが、まあ綺麗にまとまっているので認めざるを得ない感じが何となく辛かったりも。  終盤がちょっと強引でご都合主義が目立ちますが、これくらいしか収めようがない感じです。頭がイイ女=ジョディ監督にはもうちょっと捻っていただきたかったところです。ラストの銃撃もCEOのカラクリも本当に残念でしたが、まあ全体的に娯楽作品としてはバランスが良くとても楽しめましたので少し甘めの点数です。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-07-21 18:04:45)
153.  プレミアム・ラッシュ 《ネタバレ》 
デヴィッド・コープ監督(脚本)は色んな本が書けるんですね、本作も大変素晴らしかったです。時代の影響からか日本ではビデオスルーという残念な本作ですが自転車描写の完成度はなかなか高く、1985年ケビン・ベーコン主演のクイックシルバーを思い出しました。クイックシルバーも大変面白かったのですが、本作プレミアムラッシュは映像がスタイリッシュで脚本も今風、モバイル機器なども効果的に使われていて全体的に非常に洗練されています。ただ、自転車の乗り方や見せ方は正直クイックシルバーのほうがストレートでカッコ良かったかも。競争のシーンなどは明らかにクイックシルバーのほうが楽しかった。  他の方もご指摘のように多額の現金を変なサインを施したチケットに変換して届けさせる意味がよくわかりませんでした。ラストに女ボスがやっていたように、電話をかければ安全かつ30秒で受領確認は済むハズ。また、悪徳警官ボビーマンデー(マイケル・シャノン)がやり過ぎていてリアリティに欠けるように感じましたが、その反面、ラストは大変気持ちがいいです。 ヴァネッサ(ダニア・ラミレス)との恋愛事情はちょっと微妙なので思い切って無しでも良かったと思いますが、アメリカではパートナー(カップル)であることは必須項目なので、どうしても入れないといけなかったのでしょうかね。脚本的にもルームメイトのことなのに何も知らされていなかったことから事件が大ごとになる訳で、それなら「母校のよく知った中国人の知人」でもストーリーは成り立ったハズです。  色々書きましたが全体的にそつなく綺麗にまとまっていて、大変シンプルで判り易く、かつ気持ちが良い映画でした。自転車乗りの地位向上には悪影響ですが、青春映画としてはなかなかのもの。もう少し広く認知されるべき作品です!
[インターネット(字幕)] 7点(2022-07-17 10:34:23)
154.  ギルバート・グレイプ
ギルバート(ジョニー・デップ)の人生がいかに「詰んで」いるのか、彼の心情がよく描かれている作品です。しかし映画として暗くなりすぎていないのは監督の手腕、そしてディカプリオ他、出演陣のおかげでしょうか。目立って素晴らしい映画だとは感じませんでしたが、ギルバートの状況が理解できる人には深く刺さる作品かもしれません。  私は過去に統合失調症の姉を持つ女性と真剣に結婚を考え、そして破談になった経験があります。これら精神的な(脳および心の)病を持った家族を持つということは、とてつもなく多岐&長期に及ぶ影響を考えないといけません。自分の子が結婚しようとした時にどんな問題が起きうるのか?両家の両親が高齢期を迎えたら?そもそも自分自身の人生は?世間の目は?  綺麗ごとでは済まない問題が山積みですが、、当然ながら制作サイドはそれらをよくよく理解した上でこの映画を作ったと思います。その思いが重くなり過ぎないギリギリのラインで仕上げられているのは見事です。ラストの描写が大変素晴らしく、今後も変わることがないであろうギルバートの「詰んだ」人生ですが、彼がそれとどう向き合うつもりなのかがよく理解できます。よき伴侶を迎えて一生を背負う覚悟ができたであろう彼の笑顔が素敵でした。 なお、終盤が唐突過ぎるという意見が多いですが、長いこと習慣化していたある行為を突然変えた時、血栓などが流れることがあったりします。映画のようなケースは十分あり得ること、自然なことではないかと思いました。
[地上波(字幕)] 7点(2022-04-28 13:22:40)
155.  ナチュラル・ボーン・キラーズ
「プラトーン」「7月4日に生まれて」「JFK」など社会派の名作を生んだオリヴァー・ストーン監督が撮った映画とは思えない内容に唖然としましたが、コミカルでキレッキレの作風は妙に心地よく、最初のダイナーから画面に釘付けです。(よく確認すると原作タラちゃんで何となく納得)  作風からおそらくコメディ寄りにしたかったものと思いますが、要所要所で差し込まれる連続殺人を擁護するような説明くさいシーンが妙にテンポを落としてしまっています。ミッキー(ウディ・ハレルソン)の児童虐待シーンやマロリー(ジュリエット・ルイス)パパからの性的なシーンなどは不要だったかもしれません。また、刑事(トム・サイズモア)やTVリポーター(ロバート・ダウニー・Jr)のパートもまとまりが悪く散漫で、刑務所でのインタビューでやっとメディア批判に焦点が絞られてきますが、今更感も強く、全体的に編集の甘さばかりが目立ってしまったように感じました。  結局のところ、説明的(言い訳的?)に悪魔のノックス夫妻(ミッキー&マロリー)を擁護しつつ、メディア批判、刑務所の体制批判の体で価値観の押し付けまでやろうとした結果、方向性がよく見えなくなってしまったものと思われます。アメコミやモノクロを織り交ぜた凝った編集や、序盤のダイナーの一件、橋での結婚シーン、原住民の一件など雰囲気が素晴らしかっただけに非常に惜しい作品です。 ただ、ノックス夫婦(ミッキー&マロリー)の突き抜けた愛は素晴らしく、偽善感を感じつつもトータル的には結構面白い作品だったと思います。無駄にトミー・リー・ジョーンズまで使っておきながら、作り手側が悪(悪魔)に徹し切れなかったのが評価を二分させた原因かもしれませんね。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-04-25 16:17:23)
156.  ANNA/アナ(2019)
エンドロールで初めて監督名を見ました。この名前を見たらなるほど納得ですよね(笑)ある意味、誰が監督をやっているのか知らずに見たのが功を奏したようで、おかげで非常に楽しめました。(ベッソンだと判って見始めていたらきっと変な色眼鏡で見てしまったかもしれません)  他の方もおっしゃるようにニキータのセルフリメイク風ですねこれ。ご丁寧に活動拠点はフランス、指南役のおばさんや子守役のナイスガイまでいます。ファーストジョブも定番ネタなのに陳腐にならずアクションや表現もキレッキレで、見ていて気持ちが良いくらいの流れ(流儀?)が出来上がっていました。二転三転する謎もよく考えられていて、実は裏ではこうなっていたという種明かしも実にスマートで見ていて楽しかったです。モデル事務所に所属しているという体も大正解で、表向きの日常が非常に美しく目の保養ヨロシク、見ていて飽きません。ただ、作中でも言及されますが、若く美しい女性=ハニートラップやそれに準じた仕事しかできないのは仕方がない部分でしょうか。結局身体の関係ばかりなのはやはりゲンナリしてしまいました。  見たら忘れる巷の駄作ほどの軽さは無いものの、重厚な雰囲気も特になく、そういった意味でもベッソンらしかったかもしれません。ベッソン監督の集大成として考えれば大変素晴らしい作品でしたが、手元に置いておきたいというほどの作品でもなかったです。とても楽しめたので少し甘めの点数ですが、ある意味どうでもいい映画=ベッソンらしい作品でした。(皆さんおっしゃるように主演女優も素敵ですが、それよりも周りを固めている大物俳優陣の雰囲気がなかなかの見所)
[インターネット(字幕)] 7点(2022-04-21 13:20:56)
157.  ストックホルム・ケース
イーサン・ホーク(ラース)、ノオミ・ラパス(ビアンカ)、マーク・ストロング(グンナー)ら、一流役者のおかげで非常に面白い?? コミカルかつサスペンスフルな映画に仕上がっていました。最初から最後まで飽きポイントもなく、サスペンス調なのにテンポが落ちないコンパクトで判りやすい脚本は本当に素晴らしいです。(全体的に過不足も感じませんでしたし)  ただし「ストックホルム症候群」を描いた作品なのか?と問われるとちょっとよく判りませんでした。この映画の流れだと、イイ人ラースに興味津々のビアンカという図式しか見えてこず、実際、ラース=イーサンの無邪気さで深イイ話&雨に濡れた子犬の目つきで優しくされた日には、、まあだいたいの女性は落ちるんじゃね?って話ですよ。ラース役をダニー・トレホあたりが演じていてもなおこの流れなら理解できるのですが・・ ラース=イーサンだとどうしても憎めない奴に見えてしまいました。  上記理由から、、ラース=イーサン&ビアンカ=ノオミのビジュアルで映画を見てしまうと終盤のビアンカの行動が少々胡散臭く感じられてしまいました。もちろん、殺されたくないという極限状態で優しくされるともの凄くドーパミンが出るのかもしれませんが、エピローグを見る限りではやはり、、ストックホルム症候群っていうのは「LOVE」なのかなって感じに見えてしまいました。私自身ストックホルム症候群に詳しい訳ではありませんので、「こういうもんだよ」といわれたら納得するしかないですが、でもなんだか少し違うような気もしてしまいました。まあしかしながらこの恋愛風味のおかげで甘い余韻を残す素敵な作品に仕上がっているのもまた事実で、評価的には難しいものの、なかなか心地良いラストを迎える作品でした。(狼たちの午後より面白いかも?)
[インターネット(字幕)] 7点(2022-04-21 13:19:18)
158.  イーグル・ジャンプ
たまたまTVの深夜枠でやっていて見始めると、これがなかなか面白い映画でした。イギリス史上初のスキージャンプオリンピック代表選手であるマイケル・エドワーズ(元 左官職人)の挑戦の物語です。親には認められず、コーチ(ヒュー・ジャックマン)は訳アリ、同僚(他の選手など)からもいじめを受けたりとなかなか厳しい流れですが、ドーピングとは無縁の真正面から挑戦したエディの清々しさが素敵でした。(まぁ、動機は微妙ですが)  イギリス(先進国)の代表としては、にわかに信じられないくらいの冷遇にちょっと驚きます。むしろ選考裏側ではエディを出したくないのがアリアリなのが凄いです。まあエディ本人もちょっと変人なので一般論としては致し方ない部分も無くはないのですが、これがマスコミのおかげで止まらなくなる様はなかなか見ごたえがあります。個人的にはエディがラージヒルに向かうエレベーター内、ここでのチャンピオンとの会話が素敵すぎました。泣けるというか、このワンシーン(セリフ)のおかげでこの映画がとても深いモノへと昇華したような気がします。  1988年といえば比較的新しい年代だと思っていましたが、冷静に考えたらもう34年も前になります。超絶にダサいタイトル(原題はEddie the Eagle)ですが映画としては非常によくまとまっていて、真実の物語としても観て損のない作品に仕上がっています。後半にはタイトルの意味も理解できますし、ヴァンヘイレンのジャンプ!がベッタベタなタイミングで流れるのも素敵すぎます。丁度冬季オリンピック閉幕直後ですので是非お試しください!(このダサいタイトル、そしてビデオスルーであったことを考えると、日本の配給会社のセンスの無さが理解できます)
[地上波(字幕)] 7点(2022-02-21 17:11:58)
159.  ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー
少し前に鑑賞した「ウォールフラワー」でも感じましたが、向こうの若者は本当に大人なんだなぁと感心させられます。我が道を行くというか、自分のことは自分で切り開くという、大人的な世間の厳しさを10代の若者が真正面から受け止めています。これって本来なら当たり前のことですが、日本ではほとんど育っていない感覚だったりもします。  特に映画のワンシーンで感心するのが、モリー(ビーニー・フェルドスタイン)がトイレで自分の悪口を言われている最中に自分から歩み出て、そして真っ向から反論するシーンです。さらに努力していたのが自分だけじゃないことにカルチャーショック?を受け、それをバネにパーティに乗り込もうと決心するシーンも素晴らしいです。このメンタルたるや明らかにO型気質で、A型気質が多い日本ではほとんどあり得ない行動心理だったりしそうです。妹がアメリカ西海岸で高校と大学時代を過ごしましたが、ブックスマートやウォールフラワーのような厳しい環境を生き抜いてきたのかと考えると、本当に凄いなと思います。私のメンタル(A型気質)では絶対に無理です。  オリヴィア・ワイルド〔女優・1984年生〕の初監督作品だそうですが、なかなか細かな機微を感じ取れる素晴らしい映画に仕上がっています。そう何度も見たいとは思いませんが高評価に価する作品だと思います!
[インターネット(字幕)] 7点(2022-01-30 12:22:53)
160.  ジーサンズ はじめての強盗
年金問題や高齢化問題などの社会的側面や、利発な子供にああいった気遣い・配慮をさせてしまうような道義的な側面など、、これらの問題点をとりあえず棚上げできれば意外と楽しめる作品です。要するに難しいことをこの映画で語ってはいけないということが、きちんと切り分けできる人向けの映画でしょうか。せっかくの超名優たちが集った映画です、あまり難しいことを考えずに楽しんだほうが良さそうな作品ですね。  内容的にはツッコミどころは多いのですが、全体的に結構練られていて伏線&回収もスマートです。場面転換や構成なども巧みで、チクっと社会問題や健康問題を織り込んだかと思えば笑いがあったり、やっぱりまたホロっとさせられたりと全体のバランス感覚が優れています。狼たちの午後で予習?してるのはどうかと思いますし(笑)、スーパーでの練習シーン、キティ(子猫)のポーズ、マスクのネタなどなど笑える箇所は多めです。  やや甘めの結末&見たら忘れる系のヌルい作品ですが、肩の力が抜けた名優たちの自然な演技が楽しめる素敵な作品です。ぶっちゃけ、おじいちゃんたちにあまり難しい演技を要求するのもどうかと思いますし(笑)、結果的には良い塩梅に仕上がっているのではないかと思いました。個人的にはジョン・オーティス(ヘスース役)が見られて嬉しかったです。(カリート・ブリガンテのいとこ)
[インターネット(字幕)] 7点(2022-01-30 12:09:14)
030.44%
181.18%
2223.24%
3497.23%
47711.36%
512017.70%
615222.42%
712718.73%
8629.14%
9375.46%
10213.10%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS