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アラジン2014さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 678
性別 男性
自己紹介 ソフト化されたタイミングでのレビューが中心です。2008年、子供の頃から夢だった自宅シアタールームがついに実現しました。(100~110インチ程度、音響2.1ch)できるだけネタバレせずに書いていますので文章がおかしい場合もあると思いますが、暖かい目で見守ってやってください。(2014初登録)

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141.  バリー・シール/アメリカをはめた男 《ネタバレ》 
個人的には、この手の”実話に基づく系”の映画は何となくハズれる傾向がありますが、今作はトム・クルーズのおかげか娯楽作品として魅力的かつ綺麗にまとまっていました。 度胸だけで突き進む主人公が爽快ですが「この時代ならでは」の要素もあったのでしょうね。日本でもバブル時代があったわけで、その当時リアルタイムに儲けた人はこの主人公と似たような経験ができていたハズです。残念ながら私はバブル崩壊後に社会に出ましたので美味しい経験は一切していませんが、先輩からは毎月ポルシェを買うだとかと、10万円でタクシーを待たせたとか、様々な逸話を聞かされました。 トムがお尻を出して家族に挨拶するシーンと金が余り過ぎて困っているシーンは笑えました。また、捕まった後でも司法の人間に対して「キャデラックを・・」というシーンも面白いです。まさにアメリカをはめた男な訳で、これほどのデカい肝っ玉を持った男がいたと思うと愉快で仕方ない。出来れば一生に一度くらいはこのような経験をしてみたいものです。  中身は心底空っぽなので、完全なる娯楽作品と割り切って気軽に楽しんだもの勝ちです。カップルや家族でも十分に楽しめる安心のトム・クルーズ印の映画です。ちなみに余談ですが、この映画が好きだった方はプリオ&ハンクスのダブル主演の「キャッチミーイフユーキャン」も実話系映画の中ではとても成功した楽しい映画の一つです。あちらはもう少し真面目だったり、意味深だったりしますが、実際には本作同様大して中身の無い作品だったりします。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-09-22 16:35:53)
142.  黙秘
この手の映画は種明かししてしまうと面白さが半減するのでキーワードの類もほとんど書けません。また、中途半端にあらすじを書いてもネタバレに繋がりますので、未見の方は要らぬ情報は探らず先に鑑賞してみてください。(以下、多少ネタバレを含む可能性があります)  特に最初の階段転げ落ちシーンとセリフのからくりは本当に素晴らしい。これのおかげで観客はドロレス・クレイボーン(キャシー・ベイツ)=悪者という前提で話が進みます。合わせて娘セリーナ(ジェニファー・ジェイソン・リー)との確執、旦那(デヴィッド・ストラザーン)との確執、女主人ヴェラ(ジュディ・パーフィット)との奇妙な友情、マッケイ警部(クリストファー・プラマー)との因縁の古事件など様々な事柄が絡んできて、ますますドロレスに疑いが向くような仕組みが見事です。 話の核心部分を強調するためか、常に曇天であることが暗い話に拍車をかけていますが、脚本が素晴らしいので話はスッキリしています。ラストも不思議なほどキレイに収まり、これぞどんでん返し!と唸るような出来映えです。母ドロレスと娘セリーナを起点としたパーソナルな問題なので複雑な事件のように見えて、実は非常にシンプル。どんな母も同じだと思いますが我が子を守りたいという一心から全てが始まるのです。  地味ですがミステリー小説を地でいくような最上級の脚本(スティーヴン・キング)の作品ですので、映画通の人にこそ強くお勧めしたい名作です。内容が地味なので大ヒットはないにしても、もう少し広く認知されて欲しい作品。
[DVD(字幕)] 8点(2022-09-22 16:25:00)
143.  スタンド・バイ・ミー
公開当時は並程度の評価でしたが年々気持ちが高まってくる不思議な作品です。その理由に自分自身が年を取ってきたというのがあると思いますが、この作品が公開された前年には天下のバック・トゥ・ザ・フューチャーが大フィーバーしており「なんだまたオールディーズ映画かよ・・」と、公開前からかなり雑な扱いを受けていたというのもあります。しかしながらBTTFのおかげでアメリカの50s(フィフティーズ)というノスタルジーにまみれまくった地味映画であっても日本人に広く受け入れられたのもまた事実で、実際ストーリー自体はどうってことのない地味な作品なのにかなりヒットしました。  物語自体は現在40歳以上の人(昭和生まれ)にとっては普通の夏休みの出来事に過ぎません。ただし一ついえるのはBTTF同様に1950年代のアメリカってのは本当に素敵な時代だったんだなということが画面の隅々から感じられます。特筆すべきは全編で流れるオールディスの名曲たちです。選曲が本当に素敵で、今聴いても全く飽きません。 また、ゴーディー(ウィル・ウィートン)の演技が自然で違和感なく、地味担当なのにきちんと映画を引っ張っています。無名時代のキーファー・サザーランド、個人的に大好きだったコリー・フェルドマン(あんまり伸びなかったが)、今は無き名優リバー・フェニックスらも非常に自然な演技を見せています。ここら辺、ただのノスタルジー映画で終わらせずきちんと深みのある人間ドラマに昇華させている点は凄いと思いました。この映画で最大の盛り上がりを見せる彼ら兄弟の対決も、やり過ぎ感はなくごく自然な形でエピローグを挟んで映画を終わらせてくれます。物足りないという意見も理解しますが、この塩梅で映画を終わらせたからこそ、長く語り継がれる名作に仕上がったのではないかと思います。TVで何度もリバイバル放送されていて、もういい加減飽きたので少し低めの点数です。
[DVD(字幕)] 7点(2022-09-22 15:18:47)
144.  L.A.コンフィデンシャル
公開当時話題になった作品ですが1950年代モノということでイマイチ乗り切れず25年も経過してしまいました。今見ても画質は綺麗だし、なぜあれほど毛嫌いしていたのかよく理解できませんが。  人気の小説から抜粋された物語ということで脚本は非常によく出来ています。ただし登場人物がかなり多く序盤から情報過多で少々忙しいです。ただ他の方もおっしゃっている通り、主役級の3名(+数名)のキャスティングがやたらめっちゃドンピシャリとハマっていて、特にスぺイシー・クロウ・ピアースの3名は役と見た目があまりにもピッタリで笑っちゃうほど。また、リン役のキム・ベイシンガーもまさに50年代ハリウッドゴージャスを体現していて初登場時は息をのむ美しさです。彼女は複数の男たちを虜にする美しい女性を演じますが、実は彼女が一番年上で公開時44歳だというから驚きです。(ちなみにケヴィン・スペイシー38歳、ラッセル・クロウ33歳、ガイ・ピアース30歳) 複数の人間が多方面から二重三重に絡まる核心部は終盤が近づくにつれてある一人に収束していきます。全体的に話が入り組んでいますが見終わってみると案外単純、伏線もそれなりに貼られていますので結果論的にはよく出来た脚本だと思います。ただ、映画を見ている最中はなかなかややこしくて名前と顔を覚えるのが忙しかったです。  キーワードになる「ロロ・トマシ」のカラクリには心底ゾクゾクしたし、序盤に当の本人が口にする「更生しないと判っている悪人を背後から撃ち殺せるか?」という伏線回収も心底素晴らしかったです。自分の頭の悪さにはガッカリですが、登場人物が多く話も少々複雑なので複数鑑賞が必要な作品です。映画用にもう少しスッキリさせることもできたと思いますので、そういった意味では少々残念でした。
[インターネット(吹替)] 7点(2022-09-20 23:16:25)(良:1票)
145.  ジャッキー・ブラウン
まず最初に とにかく長い。154分とリアルにも長い作品ですが、感覚的にも長さを感じてしまいました。私は映画観賞中に観客に時計(時間)を意識させてしまった時点で、映画としての評価は下がるものと考えています。 内容的には70年代風で「夏の日曜の午後の気だるい雰囲気」みたいな感じが上手く表現されています。タランティーノ監督が大好きだと公言しているパム・グリアーとロバート・フォスターが非常に”らしく”撮られていて、強く70年代風を意識させます。タランティーノ監督はこういった昔の(味がある)二流役者を発掘するのが本当に上手いです。しかしなかなかパルプフィクション時のジョン・トラボルタのようにリバイバルヒットにはつながっていません。 個人的に最もツボだったのはオデール(サミュエル・L・ジャクソン)の落ち武者ヘアー。日本びいきのタランティーノらしいシャレでした。また、ロバート・デ・ニーロの使い方がとてもウマかったです。デニーロ、デルトロ、ウォーケンなどはメインより脇役をやらせたほうが絶対光ると思いますので、タランティーノ監督はよく判っているなあと感じ入りました。  70年代を意識した野暮ったい脚本、タランティーノらしいシャレの利いたセリフ回し、夏の日曜の午後の気だるい雰囲気のようなテンポの悪いシーンの連続で、まあ、おそらくタランティーノ監督が狙った通りの映画になっていると思われます。当然ながら万人受けしにくい作風になっているのも事実で、仮にもっとテンポよくカット割りを削って120分くらいで納めてあればそれなりにヒットしたかもれません。最終的な印象としては、音楽的なセンスは120点でしたが明らかにヒットを狙っていない趣味映画・マニア映画だったということです。点数は監督のセンスに。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2022-09-18 12:44:10)
146.  ジャンゴ 繋がれざる者
キング・シュルツ役のクリストフ・ヴァルツの魅力が凄い。ヨーロッパらしい気品が残っていて本当に魅力的でした。この方は前作イングロリアス・バスターズでもとても印象的な演技を見せていますので、その評価からの続投でしょうか。  自身もマカロニウエスタンが大好きだと公言しているクエンティン・タランティーノ氏が言う通り、非常に洒落の効いた映画に仕上がっていて映画としては十分に楽しめます。しかし本作ではタランティーノお得意の「セリフ回しの妙」が少々行き過ぎている印象で、何とかシュルツとジャンゴ(ジェイミー・フォックス)のパートくらいまでは楽しめるものの、その後のKKKネタ、キャンディ家(レオナルド・ディカプリオ)にまでくると、過剰気味で疲れるセリフ回しがほぼほぼ苦痛になってきます。更に大オチにはタランティーノ作品には欠かせないサミュエル・L・ジャクソンが待ち構えていますが、観客は既に完全にダレた状態でオチを迎えることとなります。  総合的には本作「ジャンゴ」もまあ面白かったといえるのですが、タランティーノ作品は総じて下品な作風が多く、本作も面白いのに名作にはなり得ない致命的な何かを抱えているようにも感じました。誤解を恐れず書くとするならば、もう少しセリフ回しをスッキリさせ、収録時間も120分以内に収めてくれていたとしたら、もしかしたらもう少しは評価が上がったかもしれません。シャレと下品で押し通すには少々長すぎました。ちなみに奴隷制度やKKKのことなど難しい歴史を勉強しなくてもそれなりに楽しめます。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2022-09-18 11:57:51)
147.  I am Sam アイ・アム・サム 《ネタバレ》 
映画に興味ない若奥さん達の間で結構評判になっていた映画でした。娘ルーシー役のダコタ・ファニングの可愛いさと、父親サム役のショーン・ペンの演技の上手さで何とか持ちこたえた映画ではないでしょうか。(ちょっと辛口すぎるだろうか?)  そもそも論として、ストーリー自体にかなり無理があり、8歳で云々という以前にそもそも8歳まで育てること自体が大変だったはずであるという大きな矛盾点が挙げられます。ぶっちゃけ、8歳から後は今までと比較するとかなり子育ても楽になります。まずはそこが気になりました。さらに後半は法廷レベルにまで論点がエスカレートしていきますが、仮に子供が子供を(7歳の知能の父が8歳の女児を)育てること云々を論じるとするならば、、その7歳の知能しかないお父さんを法廷に引っ張り出すこと自体がほぼほぼ「いじめ」の構図になってしまっていて痛々しいことこの上ない流れになってしまっているのです。 結局最終的には何も解決せず何となくハッピーエンドという体で結末を迎えますので、静かに、幸せに暮らしていた素敵な親子と、優しい隣人や友人たちをわざわざ引き離す意味があったのか?という疑問につながりがちです。敏腕女性弁護士リタ(ミシェル・ファイファー)をタダ働きさせ、里親として努力したランディ(ローラ・ダーン)らにも辛く悲しい思いをさせただけで終わってしまっているのです。  とはいえ、セブンイレブンをバックに夜道を歩くダコタが最高に可愛いかったことや、全編に流れるビートルズのカバー曲が反則的に感動的だったことなどを考えると、、辛口批判なわりにこの点数までランクアップできてしまう不思議な映画でした。何とも悩み多き作品。
[DVD(字幕)] 6点(2022-09-18 10:24:39)
148.  ミスト
意外と高評価が多い印象ですが、私はあまり良い映画とは思いませんでした。まず「霧」という題材は小説で読まないと面白さが半減すると思いました。この映画でも見せない恐怖というものを意識して「霧」で隠しますが、私の感覚では「霧」すら描くべきでないと感じました。あくまで頭の中で想像する不気味な「霧」がもっとも怖いものだと思えたからです。  スティーブン・キングの作風は大好きですがこの映画はチョット強引な感じを受けました。いうなればゾンビとかエイリアンが「霧」に変わっただけのようにしか見えず、「霧」の向こう側にいるであろう恐怖も何となく想像できてしまったからです。あと当然ながら人間が一番怖い的な流れもド定番すぎて。。また、世間的には評判が良いラストですが、これも衝撃的というよりは露骨なだけに感じてしまいました。  唐突な幕引きも「このカラクリ凄いでしょ?」的な感じに見えてしまい、どうもあざとを感じるのです。総じて楽しめなかった私が全て悪いのですが、元々の設定自体に最初から乗り切れなかったというのが率直な感想だったりします。脚本的には非常によく出来てはいますが、個人的にはあまり好きじゃない作風・映画でした。
[DVD(字幕)] 4点(2022-09-17 18:10:20)
149.  スター・トレック/イントゥ・ダークネス
TVドラマ「シャーロック」のベネディクト・カンバーバッチ(ジョン・ハリソン役)&クリス・パイン(ジェームズ・T・カーク役)のダブル主演で迫力ある映像が見られます。ただし、映画自体の出来映えはそこら辺に転がっている並程度の普通のアクションSF映画といった程度で、TVでやってたら損はしないかな?といったレベルにしか達していませんでした。自分が年を取ってしまったせいなのか現代のクリエーターたちのレベルが下がってしまったせいなのか、ありがちな映像表現の数々にはもうお腹一杯といった印象を受けました。  昨今のマーベル系やDC系も同様ですが、CGありきの「この表現凄いでしょ?」的な映像はもう要らないですね、これからの時代は映像が凄いのは当たり前で、凄い映像に見合った説得力がある脚本を見せていただきたいところです。毎年駄作を乱発するのではなく、もう少し作りこんでから公開していただきたいです。 本作も全体的に安直なストーリー運びで、もの凄い映像表現とは裏腹に非常につまらないお話だったといわざるを得ませんでした。色んな意味で残念な作品です。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2022-09-17 17:13:04)
150.  RED/レッド(2010)
悪い意味で、、最近のブルース・ウィルスには一際軽さが目立ちます。金(money)をハリウッドから搾れるだけ搾り取ってやろうという感じなんでしょうかね? 本作REDも全体的に悪くないし面白いことは面白いのですが、でもハッキリいってTVドラマレベルの軽さです。昔は映画といえばもっと威厳があったものですが、ブルース・ウィルスを筆頭に一部のハリウッドスター達が敷居を下げてしまったような印象があります。昔は一世を風靡した大物俳優たちの競演は、当時のことを知っている観客らは結構楽しめますが、なんか軽いんですよねえ。。本作の脚本も、とにかく巷に溢れている安っぽいドラマ番組程度の出来映えで、とにかく何から何までかなり軽いです。(いいぇ、面白いことは面白いのですが・・)
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2022-09-17 16:44:10)
151.  崖っぷちの男 《ネタバレ》 
全体的に予定調和感バリバリで都合よく話が進んでいきます。もちろん当然ながらストーリーの背景には丹念な準備がなされている訳ですが、なんというか映画全体が非常に「軽い」。。とにかくライトなのです。  ぶっちゃけた話、なぜこんな面倒で回りくどいことをして一石二鳥的に真相を暴こうとするのか?その上金までせしめようとするなんて難し過ぎるだろう。と。なぜ最初から正攻法できちんと濡れ衣を晴らそうとしなかったのか?まずはこの点が大きな疑問として鑑賞者の目の前をふさぎます。また、過去ニック(サム・ワーシントン)をハメた警察関係者などが飛び降りようとしているニックを見て気が付かないとかってあり得るのか?脚本が無理筋過ぎて、ほとんど観客をバカにしているかのごとくです。  ラストも違和感がありすぎで、まるで何もなかったかのように和気藹々としているのもあまりに不自然。とにかくなんというか・・ 全体的に「軽い」のが最大の違和感なのです。でも不思議と映画全体を見渡すと意外にもそう悪い出来でもなかったように感じるので、まあ見たい人は止めませんよ。どうぞご自由にといった感じの作品でした。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2022-09-17 16:33:37)
152.  キャプテン・フィリップス
リアル志向で迫力もあり、緊張感は凄まじかったです。しかし裏を返せば、まるで某TV番組の再現ドラマを見ているようでもありました。不謹慎なのかもしれませんが、単にもう少しエンターテイメント性(遊びの部分)が欲しかったところです。 また、フィリップス船長(トム・ハンクス)の演技があざとすぎて嫌悪感すら感じました。個人的な見解ですが、彼の役へのアプローチは素晴らしいとは思いますが、2000年くらいから後はちょっとわざとらし過ぎて嫌いです。1999年のグリーンマイルや2000年のキャストアウェイくらいで私の中ではトム・ハンクスは終わりました。 本作でも救出された後のシーンがあまりにもあざとすぎて見ていられないくらい嫌悪感を感じました。あのシーンなんて明らかにカットすべきシーンなのに、おそらくハンクスの意向なのか判りませんが、無理やりねじ込んであるように感じてしまいました。  アブディワリ・ムセ(バーカッド・アブディ)ら海賊側の演技は本当に迫真でリアルでしたが、トム・ハンクスのせいでこの点数に落ち着きました。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2022-09-17 15:32:14)(良:1票)
153.  ミッドナイト・ガイズ 《ネタバレ》 
ブルーレイ発売を楽しみに待った映画でした。渋い役者を使った渋い映画で、年齢を無視した勢いが心地よい映画です。ラストも通向けに納得ゆくものだったと思います。 以下、点数を下げた理由を書いておきます。まず映画の尺の割に娼婦パートが長めです。コレにどれほどの意味があったのか大いに疑問です。また、三人に見せ場を設ける為かエピソードを詰め込み過ぎていて、何もかもが軽い感じでサクサクと進みます。物語の流れ的には思い切ってハーシュ(アラン・アーキン)のパートは全カットでも良かったかもしれません。  ラストカットも含めてこの映画で渋かったのはやはりドク(クリストファー・ウォーケン)でしょう。ヴァル(アル・パチーノ)も霞むほどで、「俺をヤル役はお前だろう?」と詰め寄られるシーンは素晴らしかったです。どうせ一晩限りの話ですし、物語としてはもっと彼ら二人の駆け引きや友情にフォーカスして丁寧に描いてくれていたらより重厚な作品になったかもしれません。ラストカットの渋さ以外はいまいちバタバタして乗り切れなかったというのが正直な印象です。個人的には少し残念な作品でした。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2022-09-17 15:21:16)
154.  羊たちの沈黙
当時からやたらと高評価なのが何となく信じられなかった作品。レクター博士(アンソニー・ホプキンス)は映画史に残る変態犯罪者を好演していますが、クラリス(ジョディ・フォスター)も負けず世紀の美少女っぷりを発揮しています。 問題はレクターとクラリスのやり取りが魅力的すぎて、本来ストーリーのメインであったはずのバッファロー・ビル事件(テッド・レヴィン)が割とどうでもよくなっている点です。正直なところ、皮剥ぎ変態事件よりも博士と美少女のやりとりのほうが明らかに面白いし、この映画の屋台骨は完全にこちらのほうでしょう。   雄大な雰囲気とインテリジェンスを感じさせつつ、最終的にクラリスの心の中に収束していくストーリー展開は素晴らしいものの、題名にもなった羊うんぬん・・ の話はイマイチ。また、前述の通り現在進行形のバッファロービルの事件があまり面白くないので、その低いテンションのままクラリスパートに話が及ぶと何となくクラリスまで霞んでしまうという、負の相乗効果が最大の致命傷になっています。レクター博士のパートがイチイチ魅力的なのも問題で、結局のところ各パートの面白さのバランスが悪い点がこの映画を冗長なものにしてしまった最大の問題点ではないでしょうか。  世界的にも話題になっただけのことはあってストーリー自体はバランス良くまとまっていますが、しかし何となく高評価も難しい作品でした。皆が褒めたたえているので、ちょっと厳しめの点数にしておきます。
[ビデオ(字幕)] 6点(2022-09-17 14:52:45)
155.  座頭市(1989)
89年の本作が本家版「座頭市」としてはラストになります。今見ても豪華キャストに驚きますが、他の方もおっしゃっているようにこの作品では群を抜いて勝新の貫禄が凄いことになっています。  ただし、勝新太郎ご本人が監督と主演をやっているせいでかなり荒削りな作品に仕上がっています。制作裏話なども広くTV放送されており、全く行き当たりばったりだった勝新の無能ぶりが広く知られています。突然樋口加奈子と風呂に入ったり、実の息子(雄大)が親分だったり、まあ、やりたい放題といった感じですが(笑)、このやりたい放題感が功を奏したのか、いかさま賭博、夜道のちょうちん、三木のり平との一件、僧侶との切り合い、用心棒(緒形拳)との一騎打ち、、とまあ、挙げればキリがないくらいメジャーなシーンのてんこ盛りとなっています。おそらく観客が観たいであろう有名なシーンのオンパレードで、まさに集大成とはコレのことです。実際私もこれが見たかった!といった印象を持ちましたし、不思議とラストには綺麗に収まっているのです。 あと、何気に勝新監督の映画ということで八州取締役(陣内孝則)、赤兵衛一家の親分(内田裕也)、浪人(緒形拳)などもかなり気合が入った演技を見せており、見どころの一つになっています。(鶴:片岡鶴太郎とのほのぼのしたやり取りもきちんと入っています)  エンディングで英語の歌が流れ始めた時には正直腰が抜けましたが、、リマスターDVDは大切に保存しております。作品としては6点程度ですが勝新の心意気に+1点です。余談ですが海外ではブルーレイ化されていますが日本国内ではブルーレイ化されておらず、利権の闇に飲み込まれている不運な作品。
[DVD(邦画)] 7点(2022-09-17 13:47:45)
156.  ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 《ネタバレ》 
サスペンス・エンタメとしての完成度は一級品でありながら取り扱うテーマが冤罪や死刑制度なので派手に宣伝できない社会派な雰囲気が漂いまくっている不運な作品。出演陣もかなり見栄えが良く、主人公で死刑囚のデビッド・ゲイルにケヴィン・スペイシー、それを取材する新聞記者ビッツィーにケイト・ウィンスレット、レイプされたとされるゲイルの同僚コンスタンスにローラ・リニー等、かなり豪華な顔ぶれです。  とにかく冤罪や死刑、性犯罪をテーマにした作品ですのであまり派手に演出できない点がイタイですが、そのハンデをものともせず「セブン」「ユージュアル・サスペクツ」のケビン・スペイシーを主役に持ってきた点は凄い攻めようです。普通ならスペイシーが主役だと誰でも疑いたくなりますが、その上であえてこのラストを見せ切ったのはもの凄い勝負だったと思います。監督と制作陣に拍手を送りたいレベルです。 この映画の凄いところは、ストーリーをきちんと理解していない人がラストシーンを見てもネタバレしない点です。ストーリーを理解していない人にはなぜスペイシーがビデオに出てきたのか意味が判らないからです。学生とのセックスもそうですが、主人公はいつだって何も悪いことはしていません。色んな意味で深く考えさせられる素晴らしい映画だったと思います。  全体的なトーンは暗めですが見た人それぞれにそれなりの考察を誘発させる作りは素晴らしい。個人的にはラストのケイト・ウィンスレットの演技、そしてこのストーリーの落とし方がとても素敵でした。万人にお勧めできる完成度の高い作品。
[DVD(字幕)] 7点(2022-09-17 13:03:16)(笑:1票)
157.  ファンシイダンス
当時「シコふんじゃった」がロードショーされ、ブレイクしまくっていた周防監督の他作品も見たいということで、レンタルショップで本作ファンシイダンスをレンタルしてきました。当時、友達と小さなブラウン管で鑑賞しましたが、腹がよじれるほど大笑いした楽しい記憶が残っています。  とにかく塩野陽平(本木雅弘)と、その弟である郁生(大沢健)を軸にした人間模様が抜群に面白いのです。修行僧の同期に珍来(田口浩正)、英峻(彦摩呂)、古参に光輝(竹中直人)というダイアモンド布陣で、画面の見栄え、セリフの妙、棒読みのギャグなど、何から何まで面白いのです。 皆さんも同意見だと思いますが、お寺に着いた時の身体検査、ウォークマンのカセット入れ替え事件、キャバクラに乙凸したら・・、ケンタッキーとマドンナ、トイレの取材などなど、最高に大爆笑できるシーンが多かったです。特に竹中絡みのパートが全体的に非常に面白いです。  子供っぽい部分もありますがマンガを読んで楽しめるようなタイプの方でしたら十分に楽しめるライトな感じのお寺モノといった感じです。周防監督の初期作品ですが、彼のハウツー物の中ではダントツの面白さだと思います。
[ビデオ(邦画)] 7点(2022-09-17 11:52:25)
158.  ファイト・クラブ 《ネタバレ》 
2022年、久々に再鑑賞しました。今見てもスタイリッシュだしサブリミナルも面白く、細かなところは非常に良く出来ていて終始画面には引き込まれっぱなしです。しかしながら全体的には結局何が言いたかったのか。。当時からよく判らなかったし、今でも皆さんのレビューで補完している部分があったりします。  「僕」という一人称で進むストーリーは非常に巧みで、しきりに消費社会を皮肉ったり物質的な幸せを否定したりする点もある意味カッコいい。でも本質主義、肉体主義みたいな主張もこの映画のように行き過ぎてしまうと、いわゆる”青い主張”になりがちです。この奇異な主張もタイラー(ブラッド・ピット)がやるとなんかカッコいいから困る。まあそれだけならまだしも、、この映画は車をクラッシュさせるあたりからラストに向けてよく判らなくなってきますので、鑑賞者=「僕」の根本的な理解をも超えてきます。 物資的なものを否定しながらも結局は人海戦術でテロを起こし、金融系の建物を壊したところで本質的には何も変わりません。「僕」とタイラーのカラクリも、何となくよくまとまっているようで全体的には大きな矛盾をはらんだような作品です。結局何が言いたかったのかよく判らなくなってしまいラスト付近で妙にシラケてしまうということを毎回繰り返す僕なのです。(銃を発射してしまったのには何ともガッカリ)  ブラピが真の男の姿を映していて素晴らし点はマンセーですし、ブラピからコールバックで電話が掛かってきたときのポテチを食べている音なども最高。コンビニ強盗まがいの一件も妙に哲学的で的を射ているようないないような。。まあ、なんだかんだ言っても数え切れないくらいリピート鑑賞していますので大好きなんだと思いますが、何となく高評価がつけられない映画たったりもします。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2022-09-17 10:39:42)
159.  ニキータ
自分の中で年々評価が高まる映画というものが皆さんにもあると思いますが、本作ニキータは見るたびに年々評価が下がる映画でした。見た当初は渋くてとても素晴らしい映画だと感じましたが、何度か繰り返し見るたびに評価が下がってきます。  出演者全ての雰囲気はとても素晴らしく、ニキータ役のアンヌ・パリローなど真に迫っていて実際に居そうな雰囲気だし、ボブ(チェッキー・カリョ)も落ち着いた佇まいで雰囲気があって好きです。ジャン・レノ(掃除屋ヴィクトル)なんかも出てきてストーリー上はなかなか面白い展開を見せますが、何だか全体的に軽い印象も目立ちます。 具体的に評価が下がる理由もイマイチ見つかりませんが、物語的にちょっと無理感が強すぎるせいでしょうか。個人的には画商に扮して登場するシーンやカフェにデカい帽子をかぶって現れるニキータが印象的で素敵でした。ホテルのバスタブのシーンなども含め、フランス映画らしい素敵なシーンは多いです。  でもなんだか年々評価が下がってしまいます。自分自身が大人になってしまったのでしょうか、ちょっと寂しいですね。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2022-09-16 12:35:46)
160.  セブン 《ネタバレ》 
他の方がおっしゃっている通り、確かに素晴らしい作品です。脚本には目立った粗もないし話の流れも清流のごとく綺麗に流れています。しかしとにかく暗くて重たい内容が問題です。全てのシーン・全ての演出・全てのセリフが考え抜かれているものと思いますが、ミルズ刑事(ブラッド・ピット)の無邪気な明るさ、サマセット刑事(モーガン・フリーマン)の思慮深さ、そしてジョン・ドウ(ケヴィン・スペイシー)のしたたかさ。それらが深く絡まりながら陰湿極まりない事件が一つずつ明らかになっていく様は異様としかいいようがありません。たまにはね、こういった重たい類の映画があってもイイとは思いますが、本作はリアルで重たくてちっとも楽しくなりません。ラストは極めつけの重たさです。また珍しく犯人が完全勝利する作品でもあります。  狙っているものとはいえ、鑑賞後に映画を観たという充実感はほとんど感じず、ただただどんよりするだけ。よってあまり高評価を付ける気にならない映画でもありました。いえ、決して悪い映画ではないのですが・・
[ビデオ(吹替)] 6点(2022-09-16 12:21:13)
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2223.24%
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47711.36%
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