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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2517
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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1681.  鉄コン筋クリート 《ネタバレ》 
松本大洋の世界をステキに再現していますが、一方でどうしても思い出さずにいられないのがアニメ映画『マインド・ゲーム』とセガのXBOXのゲーム『ジェット・セット・ラジオ・フューチャー』。『マインド・ゲーム』の方はまあ製作スタジオ一緒ですから当然かもしれませんが、『ジェット・セット~』の方は元々ゲームの元ネタがこの原作だと思えるようなモノで、でもこの映画の美術は原作よりも『ジェット・セット~』に果てしなく近く(近代的な世界と庶民的な世界とが混在し、東洋的なオブジェクトがキーになっていて、街に古臭いアナウンスまで流れてるところも一緒)、だから今や映像は映画のみで切り取って語れる時代ではないのかなぁ。さて、映画は素晴らしい仕上がり具合でした。なんと言ってもシロのキャラがデザイン、脚本、垣間見せるイマジネーション、そして蒼井優の声で見事に立っておりまして、その彼を守ろうとしながら実はシロに内包されているクロの存在に説得力を与えていました。つーか蒼井優は本当に凄いやね。彼女みたいな才能の持ち主(可愛くて演技できて踊れて声の演技が凄くて)が30人もいたら声優業界滅ぼしかねないやね。クライマックスの、クロが自身の闇と対峙するシーンは、ちょっと尺が長過ぎかとも思いましたが、よく似たテーマをぶら下げた『ゲド戦記』の100万倍面白く感動できる映画になっておりました。シネスコのフレームの中から溢れ出る世界は、ただ技術を見せるためにあるのでなく、あくまで作品を語る要素になっている点も高ポイント。テクノロジーを駆使しつつもキャラにしっかりと血が通ったアニメでした。
[映画館(邦画)] 9点(2007-01-07 21:39:35)
1682.  オープン・シーズン 《ネタバレ》 
まずはIMAX3D版のレビューから。オープニングのコロンビア映画の自由の女神からして3Dで「これはやってくれますよ」と期待させるのですが、本編は効果的な立体はほんの数カット。あとはせっかく3Dでレンダリングされてるんだから、まあ3D映画にしてもいいんじゃない?って程度の立体感。映像が前後に移動すると立体感抜群になるので、そういう映像をふんだんに入れてくれれば良かったんですけど。『ポーラー・エクスプレス』や『スーパーマン リターンズ』のような上下が黒のシネスコサイズ3Dではなく、ほぼIMAXフルサイズゆえ(ほんの少し黒入ってるかな?)、視界がスクリーンで占められ、まあ、めっちゃ目が疲れます。さて、映画の方は『マダガスカル』『森のリトルギャング』とネタカブリの「環境激変にパニックに陥る動物のCGアニメ」なので、後々記憶がごっちゃになりそう。ただ、この映画は人間に保護されていた熊が自然を学んでゆくという展開で、他の似た映画よりも素直にテーマを受け入れる事ができました。心の拠り所にしていた人形との訣別なんて、結構泣かせるシーンだったりして。ハンティング反対を明確に打ち出している点も潔いです。リスやビーバーといった、本来可愛く描かれそうな動物が、ちぃとも可愛くない、むしろ憎たらしいのが子供向けとしては難点ですが、ひたすらヘンなウサギ達(ただ、そこに「ある」みたいな存在)には注目。個人的には、動物保護官のお姉さんの心情を、もっと描いて欲しかったかな。ラストなんか呆気なさ過ぎな感じが。あれ、もうヘリコプター飛び去ってる、みたいな。
[映画館(吹替)] 6点(2007-01-02 00:15:58)
1683.  NANA2 《ネタバレ》 
前作は主役二人と原作の物語のお陰で楽しめた、という感じだったのですが、今回は映画としてのクオリティそのものは大差ないものの、かなり劣る印象になってしまいました。もともと前作からして雑な映画ではあったのですが、原作に救われている感がありました。ところが今回は雑さは相変わらずな上、物語もハッキリしません。まだ原作が完結していないだけに、きちっとしたケリを付けられないのでしょうが、2時間以上に渡ってゴタゴタを見せられ続けた上で、なんにも解決してないじゃん!みたいなモヤモヤした状態で終わってしまうのはどうなんでしょう? しかも宣伝で完結編とか言ってるし。これで完結でスッキリできる訳ありません。それに、やっぱり主役交代が痛かったですね。市川由衣には悪いんですけど、宮崎あおいが降りてしまった時点で続編そのものの製作を止めてしまった方が良かったのではないかと。どうも安っぽい続編映画って感が漂ってしまっていて、全体的にグダグダな印象。新宿のライブシーンなんか、そこだけ浮いている感じでキチッとキャラクターの気持ちがシンクロしてゆく感じがしません。イギリスロケ部分だけが綺麗な映像も、なんだかなぁ(前作もそうでしたが、もう少し丁寧に本編撮ろうよ・・・)。それでも二人のナナの物語そのものは嫌いではないので、最低限のところでは楽しめてしまうという。ハチがなんとか輪の中に入っていたくて逆にどんどんと世界を壊してしまう、その弱さが痛いなぁ、と。だからこそ、そのままで終わるのは困るんですけど。作っちゃったのなら作っちゃったで、今回で完結とか言わずに最後まで責任取ろうヨ。
[映画館(邦画)] 5点(2006-12-29 21:41:31)
1684.  頑張れ!グムスン 《ネタバレ》 
母親の自覚ゼロな若い主婦が、ぼったくりバーに囚われてしまった夫を取り戻すべく、赤ちゃんを背中に夜の歓楽街を駆け巡る混乱劇。タイムリミットは義父と義母がやってくる早朝まで。基本的にバカ映画。ゴタゴタした展開と沢山の登場人物で盛り沢山ですが、バカさ加減を楽しめないとツラいですか。色々なエピソードを散りばめつつ、それぞれにきっちりケリを付けきってないのが残念ですね。一応エンドクレジットでその後が描かれるんですけど、登場人物のエピソード全てにオチが付いてる訳じゃないですし。あと「花嫁はギャングスター」を見てないと判らないようなネタもありますが(あのシリーズで白鮫を演じていたチャン・セジンが意味ありげに出て来ますが・・・)。赤ちゃんを背負っている、っていう状態がキーになって物語が動いてるんですが、肝心のクライマックスで赤ちゃんを背中から降ろしてしまっているのは失敗かなぁ。あの展開ではさすがに背負ってたら無理がありますけど、あれだけ引っ張ったのならば、そこも赤ちゃんをキーにした展開にすれば良かったんじゃないかと思います。でも、ペ・ドゥナがボロボロクタクタになりながらもずっと魅力的で、母親としての目覚めとか妻としての自覚とかいうメッセージを描こうとしつつ描けてないような欠点も、彼女の魅力の前ではどうでもいい事のように思えてしまいます。描かれているのはたった一日の出来事ながら、色々なパターンの彼女が見られます。ペ・ドゥナ主演のバカ映画、ってキーワードでピクッ!と食指が動く人ならば、楽しめるんでないかな。
[DVD(字幕)] 7点(2006-12-24 01:07:41)(良:1票)
1685.  4人の食卓 《ネタバレ》 
こういう映画って、真相を色々と考えながら見るじゃないですか。ところがこの映画、点と点とがちっとも線で繋がってゆかずにいつまで経っても点が拡大するばかり。どこまで謎を引っ張るんだぁ?ともったいつけたのろのろ展開にイライラしてたら、結局点は点でしかありませんでした、という映画でびっくりがっかり。いや、こんなんで映画になるんだったら、もうなんでもアリよ? 伏線のように思える部分が別になんでもありませんって状況ばかり(娘二人を殺した母親は、主人公の過去は、ヒロインのダンナと警備員の会話はナンなのよ?)。子供がモチーフになっているようにも思えますが、そこにある種の嫌悪の視点が感じられて不快だったりしますし(そして、子供はどう考えても物語において重要な意味は持ってなかったり)。道端で遊んでいる子供がトラックに潰される映像なんか、技術的には凄かったりしますが、人としての感覚は最悪ね。結局これは子供である事の過去なんてウザいからとっとと忘れて早く大人になりなさい、って酷く残酷な映画なのかも。子供を物体としてしか捉えてないような感じでしたからね。それにしても、韓国映画はどうしておしなべて男がぐだぐだとハッキリしませんかね? ジメジメしてて鬱陶しいったらありゃしない。ああいうのこそが韓国人男性の一般的なメンタリティだって事?
[DVD(字幕)] 3点(2006-12-23 01:28:02)(良:1票)
1686.  純愛中毒 《ネタバレ》 
最初からどういう展開になるのかな?とあれこれ予想を立てて見ておりました。同時に事故って、ってあたりで、ああこれは兄の方が・・・と、まあこれは読めるのですが、問題はそこからのだるだる~んとした展開で更に「と見せかけておいて、もうひとひねり」まで読めてしまう事ですね。ミステリータッチではありますが、そもそも入れ替わりっていうのを前提としている時点で説得力のないオハナシなワケで、その上、矛盾しているところ、納得できないところを強引にねじ伏せてしまっているので、ちょっと受け入れるにはキツいなぁ、と。むしろ中盤までの描き方をコミカルに描いた方が意外性が出たんじゃないでしょうか。あんなにいかにもなんかありそうな勿体付けた描写じゃ、もうひとヤマありますよ、って宣言しているようなものですし。これをキッチリ納得させるためには、お兄さんとの関係をもっとしっかり描いておくべきだったでしょうね。才能まで完全コピーできるだけの関係って一体どういう状態だったのよ?って。先が読めてしまうとひたすらダルい映画です。
[DVD(字幕)] 4点(2006-12-22 01:29:14)
1687.  デュエリスト
スタイリッシュな映像至上主義過剰もいいところ。スローモーションとワイプ、オーバーラップの多用を全編やってしまっているので映画そのものが壊れてしまっています。カット、シーンをキメるのはいいとして、次のシーンと繋がってないじゃん、って箇所が沢山、物語がきちんと流れてなかったりします。それに大掛かりなセットに沢山のエキストラを捉えて横移動するするカメラなんかはダイナミックでいいのですが、常に手前に何らかのオブジェクトを置いて遮らせて殺陣の映像が不鮮明になっているのは、やっぱり殺陣をきっちり見せるだけの自信がないせいなのでしょうか? でも、一方で映像の美しさを楽しませて頂きました。全編、艶やかな色彩設計に溢れていて、広大なセットも凝っていて、そこに溢れる意匠を味わえます。それだけの美術に対して演出が様式に拘り過ぎて映画をダメにしているのがもったいないのですが。それからカン・ドンウォンとハ・ジウォンを綺麗に魅力的に捉えているのもいいですね。そこにちゃんとドラマが描かれていれば尚良かったんですけど。最初はカッコイイ映像の羅列に、何を描きたいのか意味不明って感じでしたが、最後まで見たら思ったほどダメでもない、と思いました。
[DVD(字幕)] 6点(2006-12-21 01:44:43)
1688.  悪い女(1998) 《ネタバレ》 
【珍説】他作品のネタバレ禁止なので、ちょっとレビューが難しいのですが、この映画、裏『タイタニック』なんじゃないかと。ギドク監督が『タイタニック』を見て「ソーデナイダロ!」と作り出した世界。部屋に貼ってあったディカプリオのポスターと、エンドクレジットの水の中から見上げるショットを見て、ハタ!と気付いたんですけど。この作品においては男はあくまで女の中に内包される、ちっぽけな存在でしかないのです。救い出されるのは女ではなく実は男の方だと。『タイタニック』と符合する部分、ネガになってる部分を考えてみて下さい。貴族令嬢と娼婦の違いを始めとして、んー、あとは『タイタニック』のネタバレになってしまうのでアレなのですが、色々と繋がる部分があったりするんです。ギドク監督なりのおとぎ話、といったところでしょうか。男の悲しい性ゆえに男は決して女を越える事はできないのです。
[DVD(字幕)] 7点(2006-12-20 01:45:37)(良:1票)
1689.  八月のクリスマス(1998) 《ネタバレ》 
こちらは先に山崎まさよし主演のリメイク版の方を見ておりまして、何もリメイク版「犬神家の一族」を見た同じ日に、この映画見るこたぁないじゃないさ、と自分にツッコミ。先に見た映画とあんまり変わらん、って映画を1日2本見るのはなかなかにツラかったりして。リメイク版とはヒロインの職業が違うだけで、ほぼ同じ映画でして、リメイク版の方はちょっとだけオリジナルなネタが入ってます、という状態。本来はこちらを先に見るべきでしたね。どうしてもリメイク版の方が良く見えてしまうところが多くて、それは自分がやっぱり日本人だからだったり、映像表現の差が結構大きかったり、関めぐみが個人的に好みだったり、と。映画はオリジナルをまず先に見るべし、というのを痛感した次第。感想はだからリメイク版と一緒。死を前にして淡々と遺してゆくべきものを形にするシーンが切なく迫ってきます。リメイク版に比べると少しだけテンポが速い分、呆気なくもあり、スキッとした仕上がりでもあり、と。しかし、ハン・ソッキュにしろ山崎まさよしにしろ、あーんまり感情移入できるような魅力を感じないって点まで一緒なんですよね・・・。むむむ。
[DVD(字幕)] 6点(2006-12-17 01:28:57)
1690.  犬神家の一族(2006) 《ネタバレ》 
映画が始まり、藤司純子の松子が口を開いたとたん、思わずそれに合わせて「お父様、ご遺言を。みな、お父様のご遺言を・・・」と口をパクパクさせてました。それくらい前作は私の中に染み付いている映画ですし、そしてこの映画は前作との違いは殆どないという作品。もはや、役者以外はどこが違うのかの間違い探し状態。前作をよーく知っている人間にとってこれは、リメイクと言うよりもオリジナルのちょっと音痴な模作って感覚になってしまうんですよね。何が音痴か、と言えばやはり役者さん。それぞれの役者さんは悪くないんです。存在感は見事です。だけど発声、声と声の応酬によって高まってゆく場面、それがとても弱いかな、と。前作では役者さんが皆、パキッ!とした声を出していたのですが、今回は全体的にアンバランスなトーンでコンビネーションがいまひとつ、みたいな。それから、映像派の市川監督にしては、構図が全編やや頭づまりに感じたのが「あれ?」と。前作の東宝ワイド(1:1.5の特殊サイズ)に対して今回はビスタサイズ(1:1.85)でしたが、実は今作も東宝ワイドを前提とした撮影がされてるような事はありません? 前シリーズは東宝ワイドに非対応な劇場ではスタンダードサイズ(1:1.33)で映写できるよう撮影されていたのですが、今回は無理に上下切ってないですかねぇ? あとせっかく新作なのだから、前作で省略された湖から下半身が突き出している理由とか、お琴の師匠の正体とかを見せて欲しかったですし、笑いを取るシーンも前作と同じではなく新しいネタを仕込んで欲しかったです。とは言え、今の日本映画でこれだけちゃんと撮影されている映画ってなかなか見られないですし、なんと言っても極太明朝のカクカクっとしたクレジット見ただけで涙出てくる身としては、素直にこうして新作として見られて嬉しかったです。唯一前作と全く異なるラストシーンなんか、ただそれだけで嬉しかったですしね。
[映画館(邦画)] 7点(2006-12-16 14:20:09)(良:1票)
1691.  森のリトル・ギャング 《ネタバレ》 
可もあり不可もあり、というところでしょうか。バタくさいドタバタがウザく感じられる事もあるものの、タイトにまとまっていて退屈はせずに見られました。人間の飽食状態を描いているのですが、そこにシニカルな視点はあっても批判にはなってないですし、自然保護や動物との共存ってところにも行ってない、害獣扱いされる動物たちと偏執的な人間とのドタバタは、ごく単純に仲間っていいね、というオチに繋がるだけで、真面目クサったメッセージをあまり打ち出してこないところは却って良かったです。ただ、キャラクターにあんまり魅力がないんですよね。主役のアライグマと保守的なカメの色分けがあまりに当たり前過ぎな感じで。人間を悪として色分けしているのも単純すぎてしまって、ひっかかってしまいますし(あのオバサンはあそこまで罰を受けねばならないほどに酷い存在だったのかなぁ?)。あと、核実験を思わせるシーンは無神経でしたねぇ。ポップコーンができるほどの熱もしくはマイクロ波が生じちゃってますが、みんな大丈夫だったのかいな?と。細かいところではドリームワークスのCGアニメはいつも人間が魅力的な動きになってないのが気になります。いつも人形劇風。アニメ的デフォルメをもう少し伝統のカートゥーンで学んで頂きたいな、と思いました。
[DVD(字幕)] 5点(2006-12-15 01:03:19)
1692.  ひとまず走れ! 《ネタバレ》 
ホスト、金持ちの走り屋、オタク。3人のヘンな高校生グループの前に、空から大金と人間が降ってきた・・・。しょーもない人間が沢山出てきて金をめぐって右往左往という、ガイ・リッチーあたりを気取った感じなのでしょうけれど・・・うーむむ。まずはタイトルやDVDパッケージ裏の解説文からして全編疾走してそうな映画に思えますが、全然走ってません。物語が停滞しまくり。混乱劇を目指したのでしょうが、単に空回りするばかりで物語がなかなか前に進まないのは問題あり、と。それから、脚本・演出・そして多分編集上のミスが多数見られて、映画としてキチンと成立していないんですよね。金をドルからウォンに換金するシーンは換金しました、という映像が欠落しているため、単に昔の仲間に渡してしまったように思ってしまいました(DVDのチャプタータイトルで真相が判りましたが)。それからクライマックスで協力する事になる少女は存在する意味が全くなく、最後に彼女が全部持って行ってしまいました、ってオチがあって初めて彼女の行動の意味が出てくるのですが、そういうオチは描かれず。更に泥棒兄弟の兄は唐突に登場した感があり、それまでの記憶を整理すると、多分金庫番の男だろう、という事になるのですが明らかに説明不足(彼は1シーン、引きの画で見せているだけなので「誰?」ってなってしまうんですよね。刑事の上司?とも思いました)。金をゴミ清掃車に持っていかれるシーンの存在する意味はないですし、燃えてしまった金の出どころもハッキリせず(全額あるように見せかけてるの? これは説明欠落)、伏線のように思われるエピソードの数々は放りっぱなし。めちゃくちゃ難アリな物語でも、せめてパワーで押してゆけばなんとなく見られちゃうんでしょうけれど、ガイ・リッチーにはほど遠い野暮ったい映画ではありました。ところで3人が罪に問われてないのはなんで? 「存在しない金」であってもそれを持ち逃げして幾らか使ってしまった以上はねぇ。
[DVD(字幕)] 2点(2006-12-14 01:39:49)
1693.  恋する神父 《ネタバレ》 
タイトルがおかしいですよね。「恋する神父」じゃなくて「恋する神学生」ですねぇ。最初からかなりキツい映画でした。もう同期の神学生のバカさ加減にイライラ、それに巻き込まれながら何を伝えるにも態度がハッキリしないギュシクにイライラ。結局ギュシクのハッキリしない態度は延々とラストシーンまで継続してゆく事になるのですから、もう辟易、と。ギュシクとボンヒはお互いを嫌っていたのに、いつの間にか好きになってました、っていうのがなんで?みたいな状態。二人のエピソードが積み重ねられてはいますけど、せいぜいがマイナス状態からゼロ状態になりましたって程度にしか見えなくって「愛してる」ではなくて「なんとなく好き」って感じがせいぜい。ペンダントをそっと渡すシーンなんて、あれ、ギュシクの未練や姑息さが感じられて「いやらしいわぁ」としか思えなかったんですけど。全編がひたすら空回りによって構成されているイライラ映画でした。大体、この役ってクォン・サンウに全然似合ってない気がして仕方ありません。イ・ビョンホンやカン・ドンウォンみたいな端整な顔立ちをしたタイプ向きで、悪ガキみたいなサンウだと、ラストシーンの涙に女々しさしか感じられません。泣きの演技は似合わないと思うんですけどねぇ。始めにサンウありきな企画だったんでしょうけれど、題材の選択ミスかな。キリスト様も、こんな映画のネタにされたんじゃたまったもんじゃないですねぇ。
[DVD(字幕)] 3点(2006-12-13 01:35:30)
1694.  ダンサーの純情 《ネタバレ》 
こういう、せっかくの基本設定を脚本が台無しにしてる映画を見ると、本当に勿体なくてガッカリします。素人の中国娘を一人前のダンサーに育てる、っていう部分はいいのに、まず悪の存在を設定してしまった事で、物語のベクトルにブレが生じてます。しかもあろう事か、物語は悪の勝利と主役の敗北という、全くこちらが望まない展開をした挙句、愛さえあればいいんだというオチに突入するに至っては、呆れてしまいます。ダンスを題材にした映画であるにも関わらず、結果的にダンスそのものを否定してしまってるような状態。韓国のダンス界は汚れてますとでも言いたいのかいな? クライマックスのダンスシーンはカット割りが細かすぎて、ダンスがちゃんと見えてきません。見た限りではちゃんと踊れてるように思えるのだから、もう少しカメラをキチッと据えて見せてくれればいいのに。そうそう、ヘタクソな状態の時に空想シーンで綺麗に踊れちゃってるヒロインを見せてしまってるのもダメ。たとえ空想でも役者としてこの程度は踊れますという証明を入れて見てる側の期待と不安を払拭させちゃいけません。韓国映画は男がグダグダと女々しい映画が多いのですが、これはその代表格とも言える感じで、まーホント見ててイライラするぅ。ヒロインの視線が曖昧なのが気になる映画でしたが、それが映画の中身そのものを象徴しているように思えました。
[DVD(字幕)] 3点(2006-12-12 00:48:16)
1695.  春が来れば 《ネタバレ》 
善人から悪人まで(善人ぶった悪人も)を器用に演じ分けるチェ・ミンシクの、これは根っからの善人型映画でした。器用貧乏でどん底状態の音楽家が、田舎町にある中学の吹奏楽部の講師になり、忘れていたもの、失っていたものを取り戻してゆくという、ほんわかしたいいお話。寂れゆく炭鉱町を舞台にしているので『ブラス!』か『フラガール』か、って感じの映画だったりしますが、物語は主役の講師を大きく追いすぎている感があって、ダメな吹奏楽部が上手くなっていって、コンクールに出場して、という結構肝心なメインストーリーが弱いのが欠点。練習シーンなど殆どなく、いつの間に上達したのか、どうして聴けるモノに変化していったのかが全く欠落しちゃってるのはどうかと。部員のキャラが立ってるのがほんの数人、その数人にドラマが与えられてはいるのですが、主役の物語のウェイトに圧されて半端な感じになってしまっています。他にも町の人々のドラマが描かれるものの、半端に薄いドラマを与えてしまったなぁ、といった印象。もっとメリハリ付けてハッキリ泣かせに走っちゃった方がいいんじゃないの?みたいなエピソードもあり、全体的に淡々とし過ぎている感がありました。主人公の曖昧さが、そのまま映画の曖昧さに繋がっちゃったかな。役者がみんないいだけに、脚本と演出の弱さが惜しまれます。ただ、韓国の田舎のほのぼのとした人情物語は、昔風でちょっとノスタルジックで(40年くらい前の日本映画を見ているようです)、しみじみとした味わいを感じる事ができました。
[DVD(字幕)] 6点(2006-12-11 02:09:44)
1696.  マドレーヌ(2002) 《ネタバレ》 
前半のラブストーリーは微笑ましくっていい感じでした。雨の中、黄色いレインコートを着て自転車で遊ぶシーンなんか、ほんわかしていいなぁ、って。でも後半になって妊娠話が大きくなってくると、物語が迷走しちゃったかな、と。ルームメイトがいちいち見当外れな行動を取ってしまう事で、物事がどんどんややこしくなって、なんか余計なコトすんなよ、と。元カレは悪いヤツだ、ってハッキリしているのに、そしてヒロインは元カレに会いたくもない、って立場をハッキリさせてるのに、なんでわざわざ二度も責任取らせに引っ張り出させちゃうかなぁ。流産してしまうのも元カレ再登場が原因な訳ですし。物語は若さから大人の成長を温かく見守っていますが、出だしが男側の視点で始まるのに、途中で男側を離れてしまったりする構成がちょっとひっかかりました。二人両方の視点を描くならば、最初から客観的に描かないとね。それにしても韓国映画はどうしてラストに「そうだったのか」ってなる仕掛けを用意したがりますかねぇ。ファーストキスの相手が実は、って。 蛇足ですが、映画本編はアナモフィックレンズ(シネマスコープ)で撮影されているのにDVDはビスタサイズで収録されているのが気になりました。主役2人を分割画面で捉えるカットでヒロインの顔が切れてしまっていて、ちょっとそれはないでしょう、って。
[DVD(字幕)] 5点(2006-12-10 01:58:44)
1697.  クライング・フィスト
何もかもを失いかけている二人の男が、それぞれの人生を背負いながらリングに立つ。お互いの事など何も知らないまま、ただ相手に勝つ事だけに賭けて。男臭い映画です。カッコ悪い生き方をしている二人が、一切カッコ付けずに、でもカッコいいクライマックスを迎えます。一切の虚飾を廃したラストの試合シーンは見事。歓声もセコンドの声もテレビの解説者の声も一切なく、ただ殴りあう音、息遣いだけが聴こえる表現は、あくまで二人のボクシングの動きだけで見せるという、役者が本気でないとなかなか出来ない世界。ただ、その試合に至るまでには少々ひっかかる部分が無きにしも非ずでした。まず、絶えず動き続けるカメラがちょっと不快。「プライベート・ライアン」以降お馴染みの、あのパラパラ映像(高速度で撮影しておいて、中を抜いて正常速度にするアレ)がたっぷり使われていて、でも効果としてこの映画に相応しいのかなぁ?と。目が疲れるばかりです。それから、登場人物が沢山いるんですが、どういう関係、どういう位置の人なのか不明なまま、って人物が何人もいて、思わせぶりで終わってしまっていたり。そういう枝葉がちょっとざわついていたので、試合に向かって高められてゆく感じが薄らいでしまっているのが残念です。でも、チェ・ミンシクって役者さんのプロ根性を実感するだけでも一見の価値あり。本当にこの人は多彩と言うか、引き出しの数がもの凄く多い役者さんですね。
[DVD(字幕)] 7点(2006-12-10 01:55:02)
1698.  バンジージャンプする 《ネタバレ》 
リ・インカーネーションの話として見るとどうも納得しきれない心地悪さを感じますね。そこにはファンタジーとしての視点がまるっきりありませんから。むしろ生まれ変わりはエッセンスと言うか言い訳のようなもので、同性愛の映画として捉えた方が自然なのかも。生まれ変わりの上での繋がりならば最後の二人の選択はないんでないの?って気がしてしまいますし。同性愛であればこそのラストという感じで。テヒがこの世の人ではない事を最後の方までハッキリと描かずにわざと隠してある構成になっていますが、そうする事によって(ラストにあくまでテヒの存在を大きくする事によって)同性愛映画としての色を薄めるような、言い訳がましさを感じてしまったり。まー、いずれにしろ私には感動できるようなモノではありませんでした。いっその事、コメディにでもしてくれた方がよっぽど楽しめたなぁ。結局のところ、どん詰まりの物語ですもんね。
[DVD(字幕)] 5点(2006-12-07 01:24:13)
1699.  親切なクムジャさん 《ネタバレ》 
復讐三部作の完結編、という感じで子供の誘拐、腎移植、犬になる等、キャストまで含めて前2作からの引用、パロディが満載。そう言った意味ではこれ単体ではなく、通して見た方が楽しめると思います。復讐心の生み出す悲劇や虚しさを描いてきたこれまでの作品から、この映画は更に俯瞰して、それでも汚れてしまう事を選ばざるを得ない人々の、滑稽で哀しく切ない物語になっていました。無垢でいられる事の難しさ、エゴや弱さを嘆きつつも神の視点まで高めて肯定する、この監督の頂点に至る作品だったと思います。更に凝ったカメラワークや技法は、もはや匠の技。ちょっとブラックな笑いを挿入する部分まで含めて、私には心地良く、こんな題材であるにも関わらず、見ていて不思議に癒される映画でした。イ・ヨンエさんの一筋縄ではいかない揺らぎの演技が作品に大きく貢献していたと思います。重ねて書きますが、「復讐者に憐れみを」「オールド・ボーイ」を順に見た上で「親切なクムジャさん」で1セットとして完結する感じがして、なので評価は前2作の存在を前提とした上での点数です。
[DVD(字幕)] 9点(2006-12-06 01:59:53)
1700.  オールド・ボーイ(2003) 《ネタバレ》 
どうやら相当グロらしいと覚悟して見ましたが、『復讐者に憐れみを』の100分の1程度のグロさなので、ヘンなところで安心。ミドの秘密に関しては、最初の方で二人に対して愛は生まれるのか?って監視されてる時点で読めてしまいましたね。ああ、そうなのか、って。『復讐者に憐れみを』は、事象に対する復讐の連鎖によってそれぞれの憎悪がどんどん増幅してゆく物語でしたが、こちらは始めに復讐ありきで、そこから徐々に背景が見え、復讐の理由が見えてくる物語で、前作とは逆の流れという感じですね。とにかくスタイリッシュな映像でぐいぐいとパワフルに魅せます。しかも大仰なカメラワークとかではなくて、被写体の動きに頼っているあたり、感心させられます。大勢の男達を相手に格闘を繰り広げるシーンでの、ぺったんこ平面的な構図のアクション(ファミコンのアクションゲームみたい)なんか、ユニークだなぁと。シリアスなシーンだけれども傍観しているような視点で捉えていて、コミカルにも映る感じで。1つ1つのエピソード、物語の流れにはイヤなものだらけで気持ち良さはまるっきりないのに、見終わってなんて面白い映画なんだろ、と感心してしまう不思議な映画でした。それはやっぱり世界を終始引いた視点で俯瞰しているからでしょうか。感情移入からの裏切りをしてみせて落ち込ませる前作に比べ、最初から感情移入を極力させないような作りになっているのは、この映画の優しさだったりするのかな? 終始復讐者達を客観的に眺めているからこそ人の可笑しさ、哀しさが見えてくる、そんな感じでした。
[DVD(字幕)] 8点(2006-12-05 01:43:37)
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