161. 残穢 -住んではいけない部屋-
①「リング」のような探索型ホラー映画は好物です。部屋の一つで異音がする…という出だしから歴史を遡り、次々と犠牲者の存在が見えてくる展開が気持ち悪いのなんのって。②個別の演出については、小さいものでは襖を開けると袖がするっと隠れる、から大きいものでは廃屋探検まで背筋がぞっとする自分向け(笑)なものばかり。暗闇の怖さが生かされており楽しい。映画館のスクリーンで鑑賞したかったですね。③メインの人物たちは全員巻き込まれたと思われるラストは、ありがちな気はしますけれど、途中でしっかり「知っただけで…」と予告された通りなので納得がいきます。 [DVD(邦画)] 10点(2020-09-13 23:10:15) |
162. 深呼吸の必要
《ネタバレ》 ・新人たちだけでなく、リーダーとして一段高みにいるかに見える田所氏も実は問題を抱えている。35日間の作業を通してそれらは多少可視化されるが、決定的に解決されるわけではなく、多分良い方向へ行くはずだ、後は想像に任せます・・・という感じの緩い終わり方。いい塩梅と感じました。・この深刻になり過ぎない空気感に貢献しているのは、間違いなく、おじいさん・おばあさんの存在ですよね。包容力が半端でないこの人たちがいなかったら、チームが空中分解していたでしょう。 [DVD(邦画)] 8点(2020-09-08 16:23:42) |
163. 女優霊(1996)
●冒頭の人形と唄でまずぎょっとする。●スタジオ内のシーンは陰が多く常にじめっとした雰囲気が漂っており、野外の場面に移ると安心してしまった。こういう感覚は滅多にない。●霊の正体は語られることがないが、何となく想像できる上手い匙加減だと思う。●「リング」より古い作品だったのか。今回初めて分かった。恐怖演出の数々は、後の作品に取り入れられたのが納得できるものだ。私は断然こちらが好みだ。●70分ぞくぞくできた。良作。 [DVD(邦画)] 9点(2020-09-08 15:26:54) |
164. パリは燃えているか
国民の熱狂を呼んだ戦争に関する事件というと、日本では真珠湾攻撃でしょうか。それと同様、事件に至るまでの経緯を十分に知っていないと、歓喜に沸く人々の心情が理解できないのですね。欧米の観客には自明ということなのか、映画ではそのあたりが完全に割愛されているので、日本人が作品を楽しむなら、事前の学習が必要と感じました。 [DVD(字幕)] 4点(2020-08-30 14:57:13) |
165. ハッピー・デス・デイ
《ネタバレ》 自ら触れているように、「恋はデジャ・ブ」をサスペンス風に作り変えた作品ですね。ちと手抜きを感じます。主人公一人を殺すために第三者を何人も巻き込むなど犯人の行動の粗さも気になる(警察が捜査したら速攻で捕まるでしょう)。主人公が一番清くなったところで大団円にしなかったのは良かったと思います。 [DVD(吹替)] 5点(2020-08-26 22:52:48) |
166. ディープ・インパクト(1998)
地球規模のパニック映画ではいつも感じるのですが、世界にはアメリカしか存在しないような描かれ方が気持ち悪いです(一応、ロシアの名前や凱旋門は出てくるのですが)。 [DVD(吹替)] 3点(2020-08-26 22:33:08) |
167. モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル
これに大ウケできる素敵な大人になりたかったですが、自分には無理です。面白さが分かりませんでした。残念。 [DVD(吹替)] 4点(2020-08-26 10:55:00) |
168. 民衆の敵(1931)
《ネタバレ》 タイトルとは裏腹なスケールの小さい話ですね。主人公が馬を射殺するような野蛮人なので、後半追い詰められても自業自得としか見えませんでした。 [DVD(字幕)] 5点(2020-08-17 22:38:37) |
169. ジーザス・クライスト・スーパースター
自分らの神様を現代のロックで表現するとか、破天荒な試みだったんでしょうね。私がクリスチャンだったら、もっといろんな意味でエキサイトできただろうにと残念に思います。ところで、登場人物はイエスを除いて70年代のファッションで着飾っていますが、一番何なんだお前感が強かったのは、終盤に登場したヘロデ王でした。 [DVD(字幕)] 6点(2020-08-15 23:55:44) |
170. マイ・フェア・レディ
《ネタバレ》 鑑賞後は、「もっとミュージカル映画を見たい」と思える楽しさでした。ところで、イライザ、あんなに早く帰ったらダメでしょう。まだまだヒギンズを悩ませてあげないと。 [DVD(字幕)] 8点(2020-08-08 21:27:37) |
171. ランボー/最後の戦場
鑑賞中は十分に面白いと思いました。ただ、メチャクチャ強いのに悲哀も背負う戦士・ランボーの第一作目を愛する者としては、ああ、完全に別物になっちゃったなあとしみじみ感じます。ジョン・ランボーが主人公でないと成立しない物語かというと、全然そんなことはないですからね。別俳優・別キャラクターでも問題なし。せっかく20年ぶりに新作を作るのだから、ラストでランボーに帰郷を決意させる、説得力のあるお話が欲しかったです。 [DVD(吹替)] 7点(2020-08-07 08:34:24) |
172. 偉大な生涯の物語
聖書の記述に忠実であることを心掛けたのだと思います。タイトルのとおり、イエスの生涯をたどるには適していると感じますが、制作者の作為がほとんど見られず、平坦な印象が強く残りました。 [DVD(字幕)] 6点(2020-07-28 21:00:53) |
173. 天地創造
創世記のダイジェストというべき作品で、中盤までの有名なエピソードはあらかた拾っています。1エピソードごとのボリュームは薄いので、「十戒」ほど胸に迫るものはありませんが、それでも箱舟のデッカさには驚きますし、神に試されるアブラハムの態度には感動します。私のような一神教の信者でない人間でも楽しめると思います。 [DVD(吹替)] 9点(2020-07-11 20:42:04)(良:1票) |
174. パンク侍、斬られて候
脚本担当は誰だ?と調べなくても、本編を観たら宮藤官九郎と分かるのがすごいですね。脈絡がありそうでない勢いだけの展開が続く130分。原作からして理詰めで語るものではないし、まあ、その時だけ興奮できれば良しってことでしょう。 [DVD(邦画)] 6点(2020-07-11 12:49:03) |
175. コックファイター
ロジャー・コーマン制作作品なので期待したのですが・・・。確かに闘鶏映画なんて珍品です。しかし、面白くはないですね。あっさり死んでいく鶏が可哀想。 [DVD(字幕)] 5点(2020-07-11 08:44:05) |
176. クリスマス・キャロル(1970)
《ネタバレ》 ミュージカル部分が賑やかで鑑賞後の充実感が大きい。しかし、大多数の人々の喜ぶ原因が借金の帳消しであることにチョッピリモヤっとします。 [DVD(字幕)] 8点(2020-07-11 08:41:04) |
177. 聖☆おにいさん
立川になじんだ最聖コンビを見せるという目的でエピソードをチョイスしたのだろうと思います(温泉旅行を地元でのオリジナル展開に差し替えたところが特に)。そこは成功してるかなと感じますが、私は原作を読んでる方が楽しい。天使や天部も参加したドタバタコメディの部分が特に好きなものですから。小学生の友情話とか、主人公に関係ないものはいらないのです。 [DVD(邦画)] 6点(2020-06-25 23:07:03) |
178. 恋はデジャ・ブ
主人公の打算が最後まで見えるので好きにはなれない作品です。それから、ピアノのレッスンを1000ドルで依頼するのはいいのですが、先にレッスンを受けていた女の子を追い出す描写が不愉快です。ジョークのつもりでしょうが、あれでは、主人公の傲慢さを強調してしまうだけだと思います。 [DVD(吹替)] 5点(2020-06-20 16:46:40) |
179. スターリングラード(1993)
この戦いについては、本である程度流れを押さえて鑑賞に臨んだつもりでしたが、どこで誰が何をしているのか、ほとんど分かりませんでした。 [DVD(字幕)] 5点(2020-06-20 11:58:35) |
180. 蜜蜂と遠雷
《ネタバレ》 映画化の際には、「映像化不可能と言われた…」というアオリがありました。確かに、小説で表現された主要ピアニストたちの天才性が実際の音を聞かせてしまうと、途端に陳腐になってしまうのではないかという危惧があったと思います。私は幸いというか残念というか、音楽の審美眼を持たないので、「どの演奏も良かった」程度の感想にしかなりません。音楽の良しあしを分かる方の評価を聞いてみたいです。本編のストーリーについては、原作通り、ライバルたちがお互いを刺激しあう展開はキチンとあって盛り上がりましたが、前記の理由に加え、審査員たちのリアクションがなんとも淡白で曖昧なために、順位の結果に納得できませんでした(ここも原作の通りなのですが)。特に風間塵に関して語ってほしかったです。この人物が台風の目なはずなので。 [DVD(邦画)] 6点(2020-06-07 23:19:43) |