161. 紅の豚
《ネタバレ》 空賊たちが好きすぎ。宮崎駿監督作品の悪役は魅力的すぎます。楽しそうで憧れる。 冒頭の誘拐するシーンで女の子に「仲間外れにしちゃあかわいそうだろうが~」っていいヤツらすぎでしょう。 しかし「飛べねえ豚は、ただに豚だ」も名言ですがフェラーリンが豚肉を見て「飛んだところで豚は豚だぜ」と返してくれるのもいいですねえ。キャラクターを愛してやまない傑作です。 [レーザーディスク(邦画)] 9点(2010-12-05 00:35:38) |
162. ルパン三世 カリオストロの城
もう好きで好きでしょうがない作品。 この映画で批判があるとすれば「こんなイイやつ、ルパンじゃない」でしょう。 しかし、この映画を何回も観ている自分にとってはこれこそがルパンです、恥ずかしい銭型警部です。それでいいと思った。 [CS・衛星(邦画)] 10点(2010-12-05 00:23:47) |
163. 千と千尋の神隠し
《ネタバレ》 世界中で評価される傑作です。しかし「普通の10歳の女の子を描きたかった」と言い、怪しげなお風呂屋さんで働かせる監督。 あらためて思ったことを、ルパンのセリフを借りて言いましょう「このお~ロリコン監督!」 [映画館(邦画)] 8点(2010-12-05 00:14:56) |
164. 平成狸合戦ぽんぽこ
《ネタバレ》 ジブリ作品の中でも圧倒的不評を誇る作品。 ラストの緑がよみがえるシーンがとってつけたようにしか感じられないし、人間に一矢報いたつもりが逆に利用される展開が悲しすぎる。 環境破壊を訴えるメッセージは悪くはありません。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-12-05 00:08:10) |
165. 魔女の宅急便(1989)
子ども時代、本気で「魔女」になりたかった。 おかげで台風の日にほうきに乗って倉庫の屋根から飛んで叱られた。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2010-12-05 00:03:50) |
166. 武士の家計簿
《ネタバレ》 今年のがっかり映画大賞はこれ。 前半は楽しめたけど、後半は観ていて非常につらい。「家計簿」の話はどこへやらで、とにかく身内が死ぬ、死ぬ・・最期のテロップまで死去、死去と書かれる。あまりにセンチメンタルすぎる。エンドロールも切ない音楽で気が滅入る。 世代が変わっていくドラマなので身内が死ぬ描写があるのはいい、しかし自分は死で悲しむ映画が観たいのではない。武士の時代に、会計をつとめる者がどのように生き、工夫したのかを観たかった。その工夫も、持物を売る、単なる節約だけではなくて時代ならではの方法も見せてもよかったと思う。「絵の鯛」のエピソードはよかったのだけど・・。 「四銭」のエピソードによる親子との確執も解決じまいで後味が悪くなってしまっているのは残念というほかない。 クスクス笑える描写を押しつぶすほど、悲しみを助長させる演出があまりに多くバランスの悪い映画になっている。 ◆上司に不正な会計があることを上司に告げるが、保身のために見て見ぬふりをしたりするのは現代の汚職と同じ。結局下っ端なので何もできなかったというのも含めて、いつの時代も変わらないのだなと思えた。 [映画館(邦画)] 4点(2010-12-04 21:44:43)(良:2票) |
167. GAMER ゲーマー
《ネタバレ》 つまらない。設定が無理ありすぎなのはまだ許せるとして、展開にカタルシスがありません。 ・まず「スレイヤー」のゲームルールがわからない。 バトルロワイアル方式なの?それとも「セーブポイント」までたどり着いたら勝ち? 全然ルールの説明がないので、見にくいカメラワークで、よくわからずドンパチやってる姿を観るしかなく、非常につまらない。 ・高校生のプレイヤーの「サイモン」と死刑囚の「ケーブル」が会話できるようになる、という設定は面白いのに途中から全く使われていない。 ケーブルとの奇妙な関係や、頭脳プレーをクローズアップして魅せればもっと面白くなっただろうと思います。 ・中でもひどいのは最後は社長自ら脱いで戦うこと。 戦いだした瞬間から苦笑しっぱなしでした。結末もごり押しだし。 もっと面白くできそうな映画なのにもったいない。R15+指定ですが、この出来じゃあ子どもしか満足できないでしょう。 あとお酒のゲ○とおしっこじゃあ車はあんなに動かないと思うよ。 [映画館(字幕)] 4点(2010-12-03 22:07:29) |
168. SPACE BATTLESHIP ヤマト
自分は「宇宙戦艦ヤマト」の原作漫画やアニメも観たことがないし何の思い入れもありません。それでもこれは予想外の面白さでした。 この映画を観る前に人が気にするのは「感動の押し売り」なんじゃないかな、と思います。CMでも「泣き」の演出がふんだんです。(ていうかスティーブン・タイラーの曲流しすぎだと思います) 確かにこの映画はその泣きのドラマが多少くどく、長いとも感じます。その上掘り下げが明らかに足りないキャラクターがいることでセリフや演出の安っぽさに拍車がかかっている気もします。大作日本映画にありがちです。 それでも「絶望的なミッションに取り組む人間たち」はしっかりと描かれていたので自分は納得できたし、ぐっと来るシーンがいくつもありました。 ストーリーはなかなか良くできていて、伏線はふんだんにあるし、戦闘シーンには単なる攻防戦以外にも仲間との確執や、主人公に科せられる「決断」も描かれています。 悪役「デスラー」の意外な姿なども含め、予定調和にならない面白さです。 欠点はあれど全面的にプッシュしたい出来のよさなので、家族で観る映画を選びたい方にもぜひお勧めします。 (追記)ここのレビューを観るとみなさんヤマトのファンなのですっげえ疎外感です。ヤマト世代の方がうらやましい。それでも、原作を知らない方でも楽しめると声に出して言いたいと思います。 ↑の【やましんの巻】さんのラストシーンの美しさに同意です。 [映画館(邦画)] 7点(2010-12-01 22:49:31)(良:2票) |
169. おにいちゃんのハナビ
《ネタバレ》 「難病もの」って実はすごく難しいと思います。なぜなら泣かせの定番になっていて、そこに焦点を当てるとどうしても典型的になって、白けてしまう気がするのです。 その難しさを乗り越えて、この映画は実に感動的に仕上がっています。 ラストの花火、それは亡き妹への贈り物。妹からこの日のために友達に託してあった「オレンジ色の花火の色紙」。いままでの登場人物が花火会場に集まり、妹のために頑張った兄にも地域の方たちが花火をあげる。この上ない最後は涙に涙。 これは花火に思いを託すひとたちに感動する優れた日本映画です。 [映画館(邦画)] 9点(2010-11-30 19:20:41)(良:1票) |
170. デイブレイカー
《ネタバレ》 これは面白い! グロい残酷シーンのオンパレード、スピーディな展開、一癖も二癖もある登場人物、近未来の世界観など全てが個人的にツボな映画でした。 上映館は少なめですが、「第9地区」あたりが好きな人にはぜひおすすめします。 監督の前作「アンデッド」ももう一度観たくなりました。 ◆ここからネタバレ。この映画が面白いのはヴァンパイアから人間に「戻る」方法のアイディアが筆頭。人間がヴァンパイアに血を吸われると、その人間もヴァンパイアになるのはお約束ですが、この映画ではその逆も提示しています。 「ヴァンパイアから人間に戻った者の血を吸うと人間に戻る」は終盤の地獄絵図を描くためには必要不可欠。このシーンを描くためにいろんなアイディアを出し合って映画が完成したのではないかと思います。 つっこみどころは ・序盤の人工血液を注入した患者が白いゲロを吐いたあと大爆発。やりすぎで笑う。 ・何故かボウガンVSボウガンで戦う人間とヴァンパイア。 ・社長の娘が、社長がいっさい止めることなくあっさり処刑にかけられている。 ・社長が惨殺されたあと、それに食いついたヴァンパイアたちはどうなった? などありますが全部許せます。 アイディアとしては「穴のあいた車でのカーチェイス」が出色です。 こういうアイディアが出てくるアクション映画って大好きです! [映画館(字幕)] 8点(2010-11-29 18:32:38)(良:1票) |
171. [リミット]
これは良作。 限られた状況のサスペンスで、メイン舞台とは別の「外界」を見せられると個人的には興ざめしてしまうのですが、これは舞台がずっと土に埋められた棺の中です。徹底しています。 観ているこっちが息苦しくなりますが、この状況で90分間飽きさせずに場をつないでいるだけでもすごいのでは。 ただ結末は不満が残るし、イライラさせる要因が多すぎる気がします。 これだけ主人公の「F○CK YOU!」に共感できる映画ってなかったです。 ◆ネタバレはこちらhttp://kagehinata64.blog71.fc2.com/blog-entry-29.html [映画館(字幕)] 7点(2010-11-24 17:27:43) |
172. パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT
なんとも地雷臭のする本作ですが出来は悪くなく、ほどよく怖がれる作品に仕上がっています。退屈なシーンが前作より少なく感じたのも好感触。 ただ良くも悪くも前作を踏襲した内容なので新鮮さに欠けていたのは惜しいところ。もっと奇抜なアイディアが欲しかったです。 あと前作と大きく変わったところと言えば夫婦の設定が、仲の良い姉弟になったこと。この2人のやりとりが可愛くて萌えれます。思わぬ誤算でちょっと嬉しかった。 あとこのシリーズは「2」が日本版と本土アメリカ版の2バージョン存在するというややこしいことになってますが、正直2つも観る気は無くします。どっちかでよかったんじゃ? [映画館(邦画)] 6点(2010-11-21 00:11:08) |
173. ターミネーター2
《ネタバレ》 何度観ても飽きない傑作。 5歳のときに観て若干トラウマになっているんですが、母親が観てる自分の横で「お母さんがこんなん(人間に化けていたT-1000を指さしながら)に変身したらどうする?」とか聞いてきたことも覚えてます。絶対に嫌だっての。でも今ならこう答えます「鍵なくした時に便利だね」。 [レーザーディスク(字幕)] 10点(2010-11-19 22:54:05) |
174. ストリートファイター(1994)
その昔「笑う犬の冒険」という番組でミル姉さんこと内村光良さんがこう言ってました。「ジャン=クロード・ヴァン・ダムの代表作は、まだ無い」と。 この映画をあげなかったのは内村さんの良心だったと思います。 [CS・衛星(吹替)] 2点(2010-11-19 22:41:53) |
175. ファイナルファンタジー
《ネタバレ》 個人的には好きな作品。 評価できるのはCGの出来うんぬんより、世界観だと思います。 人類がほぼ死滅した世界で生きる主人公たち。 この題材は人間をCGで描く映画に最もマッチしていたのだと思います。 なぜならモブ(群衆)を描く必要がない。また荒廃した世界は無機的なのでCGキャラクターに似合うのです。 ラストシーンの「鳥」は本当に美しかった。ただそれだけでも自分はこの映画が観れてよかったと思うのです。 [映画館(字幕)] 6点(2010-11-19 22:35:53) |
176. 耳をすませば(1995)
《ネタバレ》 これってスタンドバイミーと同じく、大人になってから良さがわかる映画なんじゃないかと思った。 だってこれ子どものころ観たらすげー恥ずかしいよ。そのポイントは数多いですが何といってもラストの「結婚してくれないか」「うん」「好きだー!」♪カントリーロード。この流れに顔がポーッとなって一緒に観ていた母親にニヤニヤされたのはトラウマ。 大人になって観てみると、恥ずかしさよりももう戻ってこない思春期の甘酸っぱさが際立って、幸せな気分に・・・ならねえよ!やっぱ!ちくしょうー! (赤面) [ビデオ(邦画)] 7点(2010-11-19 22:18:19)(笑:1票) (良:1票) |
177. ミックマック
《ネタバレ》 ジュネ監督お得意のキッチュで癖の強い作風です。「アメリ」がだめだった人は今作も気にいらないかも。自分は独特の世界観を大いに楽しめました。 残念だったのがいたずらの手順がいまひとつ爽快感に欠けること。 前提としての「作戦会議」がないのでわくわく感が薄い気がしますし、復讐する相手の企業が2つあるのでごちゃごちゃした印象を持ちました。 そもそも主人公の復讐の相手が「銃を製造した企業」になっているのもちょっと腑に落ちない。実際に銃を使った犯人にもう少し怒りの矛先を向けてもいいでしょう。どうも動機が薄いと思います。 でもラストのいたずらは痛快! 「世界が平和でありますように」というキャッチコピーは素晴らしいです。 しかし今作は何故か全年齢指定なのですが、描写的にPG12指定でもおかしくないです。 [映画館(字幕)] 6点(2010-11-19 18:58:48) |
178. マチェーテ
楽しい。 この映画は「グラインドハウス」の企画の中で誕生したニセ予告編を、本当に作ってみました!な内容。わざわざ撮り直しをして予告編にあったシーンを再現してくれるのです。大人が本気でバカバカしいのを作っている感がたまらない。 本作の意外な点に、こんなB級アクションくさいのに社会的な問題をテーマとしていること。しっかりと国境間の移民問題を考えさせる内容になっています。 R18+指定ですが描写はあっさりぎみなので後には残りません。デニーロやセガールという豪華キャストだけでも観る価値ありです。 ◆ネタバレはこちら http://kagehinata64.blog71.fc2.com/blog-entry-21.html [映画館(字幕)] 7点(2010-11-15 19:33:25) |
179. エル・トポ
ガチで変態な人たちばっかりが登場するため誰にも感情移入できません。 主人公でさえも表情や感情表現を抑えている上に、わりと鬼畜です。 エログロ描写が苦手な方、または映画をあまり見ない方にはとてもお勧めできません。 しかし40年前の映画とは思えないほど画は美しく、独特の映像と音楽のリズムには引き込まれるものがあります。 個人的には後半のエピソードが少々散漫で退屈だったのが残念でしたが、独特なシュールな世界観を体験したい方にはいい映画かもしれません。 身体障害の方や、ウサギの死体には本物を使っているそうです。 いまじゃできない表現だろうな・・・まさにカルトな作品でした。 [映画館(字幕)] 5点(2010-11-09 20:02:42) |
180. 牙狼<GARO>~RED REQUIEM~
これは楽しかった。 TVシリーズをまったく知らなかったのに、「特撮もの」なのにPG12指定?という点だけが気になって観に行きました(仮面ライダーでも同じことがあったけど)。後から知ったのですがもともと深夜に放送されていたシリーズで、大人をターゲットにしていたものだったんですね。 確かに子ども向けじゃない怖い、またはエロスなシーンもありますが、これなら十分全年齢でも問題ないとは思います。親御さんをびっくりさせないように指定しているんじゃないか、程度。 むしろ大人が観るとセリフがいちいちクサくて、赤面したくなるポイントが多数。男の子が観ると格好よくて大興奮できる内容だと思うのでむしろPG12指定は勿体ないかも。 固有名詞は多いけど、ストーリー自体は非常に王道ですんなり理解できました。ただ終盤のバトルが抽象的すぎてよくわからない感じになってしまっているのは残念。 3Dも頑張っている、というよりかなりいい部類に入ると思います。 少年時代に観た特撮ものの記憶を呼び覚ましたい人にもお勧めです。 [映画館(邦画)] 6点(2010-11-07 12:16:15) |