161. BLUE ある女子校生たちの物語<OV>
山本直樹の同名漫画が原作だが、かなり忠実に映画化している。 新人の秦由圭がキュートでコケティッシュ。 [ビデオ(邦画)] 6点(2013-02-11 00:05:12) |
162. リング(1995)<TVM>
《ネタバレ》 映画版より前に放送されたテレビ版。 映画版で松嶋菜々子が演じた記者役を高橋克典がやっている。 高山は原田芳雄で、自然体の演技がいい。 テレビ版には松嶋菜々子のような華はないし、貞子が井戸から這い上がりテレビから出てくる有名なシーンもない。 そうした意味では地味ともいえるが、こちらのほうが原作に忠実で、貞子がどういう人物だったのかしっかり描けている。 貞子は両性具有の半陰陽者で、父とは近親相姦というドロドロした設定。 貞子役の三浦綺音が父娘相姦の濡れ場も演じているなど、貞子に関する描写が多くなっている。 怖くはないけど、映画版より生々しさや禍々しさにおいては良かった気がする。 [インターネット(字幕)] 6点(2013-02-06 22:05:10) |
163. 「物陰に足拍子」より MIDORI
《ネタバレ》 兄夫婦と同居する女子高生を主人公に、微妙な家族関係、カルト宗教、級友の自殺などの中で自立していく姿を描いている。 性描写も含めてその危うい空気感が、山本直樹の描くコミックの世界によく似ている。 なので、原作者は山本直樹かと思ったくらいだが、内田春菊の漫画『物陰に足拍子』の映画化だった。 エロいシーンだけでなく、思いのほかにストーリーに内容もある。 フジテレビ(禁)MOVIESの三本の中では一番おもしろかった。 窪塚洋介が出演していたのを後で知ったが、まったく気がつかなかった。 [ビデオ(邦画)] 6点(2013-02-03 08:05:15) |
164. 渚のシンドバッド
《ネタバレ》 同性愛に共感できないので、生理的に合わない。 特に大きな事件が起きるわけでもなく、静かに物語が進行する。 ゆったりとしたテンポに波長が合わず、会話も冗長に感じてしまう。 これは最も苦手とするタイプの映画で、確実に退屈で寝てしまうと思った。 ところが、伊藤が吉田に告白したあたりから持ち直した。 告白された吉田が嫌がりながらもキスに応じたのはありえない。 やりたくないならあの状況では絶対応じないはず。 砂浜で果沙音が吉田に身を委ねようとしたのもありえない。 そうした登場人物の行動に理解できないところもあったが、全体では共感できる部分もたくさんある。 高校生の日常が描き出されていて、いるいるこんなヤツ、あるあるこんな場面というのが随所に出てくる。 たっぷりと使った間、どうでもいい会話、低いテンションの口調、長回しのカメラもリアル感を増幅している。 浜崎あゆみの演技を初めて見たが、予想外にうまくてビックリ。 強姦されて心を閉ざした少女を好演していてハマリ役に思えた。 ヤられてるときでも人の体は温かかった。だから人の温もりは信じない――そう語る少女の心の傷が生々しい。 伊藤も同性愛ゆえに傷ついた心を持っていて、周囲の何気ない言葉にも傷つけられる。 家で愚痴をこぼす父の「おまえが男だったらわかってくれるのになぁ」という言葉が突き刺さる。 ラストの砂浜でのシーンは面白かった。 果沙音の服を着た伊藤に勘違いして告白する吉田がおかしくて切ない。 怒ったように二人に足で砂をかける果沙音の姿がいじらしい。 三人の傷ついた魂が寄り添い合ったような温もりを感じた。 同性愛もので面白いと思えた初めての映画かもしれない。 [ビデオ(邦画)] 6点(2013-01-20 23:07:48) |
165. 告発
《ネタバレ》 よくできた映画だとは思うが、それほど感動はしなかった。 なんでだろう…。 実話が元というのが売りになっているが、ドキュメンタリーではないのでもちろん全部が事実に基づくものとは限らない。 ヘンリーが一人だけ刑務所で目の仇のような扱いを受けているのは、実際は何か他に理由があったのではと勘ぐってしまうからか。 自分は凶器ではあったけど人殺しではなく、人殺しはグレンらだという主旨のヘンリーの証言があった。 それでも人を殺しているのは事実であって、自分の責任はまったくないように聞こえるのが引っ掛かっているのだろうか。 現在では、凶悪な事件を起こしながらなんとか罪を免れようと目に余るような責任逃れの詭弁を弄する弁護士や加害者も目に付く。 そうしたものへのアレルギーが、素直な感動を邪魔しているのかもしれない。 ケビン・ベーコンの演技は見事だった。 [DVD(字幕)] 6点(2013-01-14 00:10:40)(良:2票) |
166. 夜がまた来る
《ネタバレ》 夫を殺害された妻が、ヤクザ相手に我が身を捨てて復讐する物語。 夏川結衣がまだ新人で演技に拙さが見られるものの、文字通り体を張った熱演は見ごたえあり。 広い浴場で魂の抜けた人形のようにヤクザに身をまかせているシーンが印象的。 Vシネの雰囲気がぷんぷんするような作品だが、夏川好きなら見て損はない。 個人的にはコミカルな演技の夏川のほうが好きだけど。 [ビデオ(邦画)] 6点(2013-01-07 00:20:19) |
167. リング(1998)
貞子が怖い。 でも、さんざんパロディにされた後ではキャラクター化してきたような…。 ストーリーはよくできている。 苦手なビックリ系のお化け屋敷ホラーとは一線を画する出来栄え。 [地上波(邦画)] 6点(2013-01-04 00:32:23) |
168. ゴッドファーザー PART Ⅲ
ⅠとⅡが素晴らしかっただけに、どうしても見劣りする。 Ⅲはないほうがよかったかも。 [DVD(字幕)] 6点(2012-12-28 00:55:50) |
169. シコふんじゃった。
《ネタバレ》 大学の弱小相撲部が舞台のスポ根コメディ。 『がんばれ!ベアーズ』路線で、安心して楽しめる。 相撲部のメンバーも愛すべきユニークな面々が揃った。 主人公が単位のために始めた相撲部に本気になっていく過程は、よくあるパターンを踏襲しているが、爽やかで後味がいい。 [ビデオ(吹替)] 6点(2012-12-26 00:29:56) |
170. セント・オブ・ウーマン/夢の香り
《ネタバレ》 全盲の退役軍人と、世話係になる高校生との交流が面白い。 アル・パチーノが、実に扱いづらく面倒くさいフランク中佐を好演。 プライドが高く偏屈、口うるさくて独善的に暴走するさまは、イライラハラハラさせられる。 特に、フランクが兄宅に上がりこんだ場面の描写が見事。 兄家族の招かれざる客が来たという反応と、見事に家族の団欒をぶち壊すフランクの厄介者ぶり。 観ているこちらがいたたまれなくなるくらいで、そりゃ疎まれるのも自業自得だと。 人生に絶望しているフランクの自殺を止めたのは、チャーリーのどこまでもピュアで誠実な心。 校長の取引に応じず窮地に陥ったチャーリーを弁護するフランクの熱弁には息を飲む。 理屈っぽくて厄介この上ないオヤジが、このときばかりはなんと頼もしかったことか。 こういう長ゼリフをだれずに魅せるのは、アル・パチーノの力があってこそか。 目が見えなくても、香りが楽しめる。 人生に絶望することなく、希望を持って生きること――そんなメッセージも伝わってくるよう。 良い映画だが、手放しで好きな作品ともいえない。 主人公がリアルでは関わりたくないタイプだと、やっぱり好きにはなれないからかな。 [ビデオ(吹替)] 6点(2012-12-20 20:04:43) |
171. お引越し
《ネタバレ》 両親の離婚を受け入れられない小学6年の少女。 懸命にあれこれ抵抗するが、両親はもてあますだけ。 風呂場に立てこもるレンコの前で、両親が言い争う場面。 なかなかわかりあえない気持ちが、もどかしい。 揺れる少女の心理と成長が、相米監督によって丁寧に描かれる。 テーマはありきたりだが、普遍的なもの。 地味な映画だが、じっくりと観させる。 終盤、幻想的な世界が展開する。 そこで、少女は昨日までの自分と決別する。 残念だったのは、幻想やらメタファーやらが目に付く映画は、個人的に相性が悪いこと。 そのせいか、自分の中ではラストにかけてやや失速した感が。 少女が成長したことは伝わってくるが、どうして急に両親の離婚を受け入れたのかがよくわからなかった。 幻想やメタファーに誤魔化された気になる。 デビュー作となる主役の田端智子がいい。 田中麗奈もデビュー作でそうだったが、セリフは棒読みなのに、不思議と自然体の存在感が光る。 替えの効かない重要なピースとなっていて、そのキャストがあって初めて作品が成立するほどにハマっている。 これはもう、天賦の才だろう。 それと対照的なのが、母親役の桜田淳子。 人気絶頂期の主役で見せた演技は、どうしようもないほどわざとらしくて見ていられなかった。 ところが、久しぶりに見かけた本作では、見違えるようでビックリ。 よっぽどの努力が察せられて、感心してしまった。 [地上波(邦画)] 6点(2012-12-17 20:46:07) |
172. 病院へ行こう
邦画で面白いと思えるコメディにはなかなか出会えないが、意外とよかった。 爆笑はないが、にやっとはできる。 [ビデオ(邦画)] 6点(2012-12-11 21:16:21) |
173. コキーユ ~貝殻~
《ネタバレ》 同窓会で再会した中年の男と女が不倫に発展という、なんだかありきたりな展開。 かなり古臭いが、最後まで見れる。 子供の頃の淡い恋、そして同窓会での再会。 誰にでもそれに近い思い出があるからだろう。 男(小林薫)は病気の後遺症で右耳が聞こえない。 そのために、中学卒業の日、女(風吹ジュン)が意を決してかけた言葉が聞き取れず、それっきりになってしまった。 30年もの時を経て、お互いの思いが通じ、子供の頃の恋を成就させた二人。 「やり直したい。戻れるのなら最初から」 眠っている男の右耳に、そう告白する女の気持ちが切ない。 風吹ジュンは、このとき46くらいか。 この年齢で、かわいいからなんとか成立してるお話。 一般人の中年で、こんなにキープできる人はいない。 現実の再会では、がっかりする場合のほうが多いだろうから。 [ビデオ(邦画)] 6点(2012-12-11 21:08:40) |
174. 病は気から 病院へ行こう2
小泉今日子がかわいい。それに尽きる。 病状の描写はリアリティがなく、重くて暗くならないように軽いタッチで仕上げているようだ。 ある意味、小泉今日子のプロモーションドラマかも。 [ビデオ(邦画)] 6点(2012-12-09 18:40:14) |
175. CUBE
《ネタバレ》 最初は、リーダー的な黒人警官が脱出劇に貢献していくのかと思ったが、途中からダークな部分が露出して、予想外の展開に。 サスペンス的な仕掛けがうまくて、どうなるんだろうかと飽きさせない。 数字の解読は、わかったようなわからないような…。 後味が良くはない映画。 [地上波(吹替)] 6点(2012-12-05 15:17:41) |
176. 新・蘭の女/ブルー・ムービー・ブルー
《ネタバレ》 ヒロインはかわいいし、ストーリーはセクシャルで刺激的な内容なのに、なぜだがエロさを感じない。 おもしろくないわけではないが、おもしろいとも言えないどっちつかずな印象。 [DVD(字幕)] 5点(2020-10-26 23:57:46) |
177. ジョイ・ラック・クラブ
《ネタバレ》 4組の母娘の物語が交錯しているのだけれど、それほどリンクしてはいないので散漫な印象を受けてしまう。 結局、4つの話をオムニバス形式で見せられたのと変わらない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-05-01 22:43:55) |
178. フィラデルフィア
《ネタバレ》 エイズの弁護士が解雇されて、弁護士事務所を不当解雇で訴える。結果は予想通りでストーリーにインパクトはないのだけれど、被告側の女弁護士が珍しいタイプで印象に残る。 ドラマの女弁護士といえば声を張ってまくしたてて相手をやり込めるイメージだが、声のトーンが優しく静かでありながら淡々と相手の痛いところを突くタイプのやり手弁護士だったので。 アンドリューがオペラを解説しながら感極まる場面は、最も盛り上がって感動的なはずなのだが、そもそもオペラが苦手で良さがさっぱりわからないので置いてきぼりを食らったようで困惑するのみ。 ミラーも一人で盛り上がるアンドリューに困惑顔だったが、帰宅して愛娘や妻の顔を見てからオペラとアンドリューを思い返してアンドリューのことをようやく深いレベルで理解し共感した模様。 でも、自分自身はミラーのようにはいかなかった。オペラを絡められてもやっぱり共感しにくかったので、他の手段で伝えてほしかった。 ゲイの話も苦手だけれど、生理的に受け付けないベッドシーンなどがなかったのは良かった。 トム・ハンクス、デンゼル・ワシントンの演技はしっかり魅せてくれる。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-09-11 00:30:35) |
179. ピースメーカー
《ネタバレ》 お金がかかっててスケールの大きい、いかにもなハリウッド映画。 超小型のリュックサック核兵器の爆発を阻止するストーリーは予想の範囲内だけれどそれなりに楽しめる。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2018-09-08 23:09:48) |
180. マイ・フレンド・メモリー
《ネタバレ》 学習障害のある体の大きな少年と、難病を抱えた身体障害の少年との友情もの。二人の騎士道ごっこが、最終的にマックスの創作する勇者フリークの物語につながっていく。 ファミリー向けで安心して見られるような映画。ただ、あざとさが目につきすぎて、型通りの展開に個人的には楽しめず。 研究所の正体が明らかになってケヴィンの哀しい嘘に思いを馳せるところは良かった。 [DVD(吹替)] 5点(2017-12-26 22:44:32) |