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アラジン2014さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 678
性別 男性
自己紹介 ソフト化されたタイミングでのレビューが中心です。2008年、子供の頃から夢だった自宅シアタールームがついに実現しました。(100~110インチ程度、音響2.1ch)できるだけネタバレせずに書いていますので文章がおかしい場合もあると思いますが、暖かい目で見守ってやってください。(2014初登録)

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161.  マトリックス レザレクションズ 《ネタバレ》 
同窓会的というかコメディに寄せた感じの本作。むしろ往年のファンに向けたサービス映画といった感じでした。この流れとノリでやるならキャストはALL OLDキャストでやるか、思い切って一新すべきだったような気がします。正規の監督が正規の続編として、新キャストでパート1をなぞったほうがファンはよっぽど喜んだかもしれません。(もしくは)オールドキャストによる完全なる後日談も見てみたかったところです。  内容的にはハッキリいって判り難いの一言。旧用語の新定義や新用語の数々、新旧キャラや新旧映像も入り乱れてストーリー的には取っ散らかった印象しかありませんでした。機械が味方についてくれているので緊張感もゼロだし、これいる?みたいなシーンも結構多いです。極めつけは壮大なようで実は主役二人のOLD LOVEの再現というショボさもお寒いというかなんというか。。そもそもマトリックス=機械=デジタルの記憶の中では年齢という概念は無視されるべきで、そういった意味では当時の関係者をALL CGで完全再現したほうがよっぽど楽しめたかもしれません。(パート1と異なる時間軸で異なる事件が起き、それでもやはりマトリックスは同じ運命をたどる的な)  旧作のファンとしては観て損したという感じはありませんが、ちょっと笑わせてもらったという程度の評価が妥当でしょうか。哲学映画として旧トリロジーで言いたかったことを撤回するのであれば、パート1の時のような圧倒的説得力で押し切って欲しかったところですが、どうにも本作は軽いのです。他の方もおっしゃっているように「偉大なるウォシャウスキー監督がお遊びで作ってみた映画」という風に考えて、大らかな気持ちで鑑賞するのが正しいファンの在り方かもしれません。正規の関係者らによる正規の続編が見られたという歴史的な意味、そして旧トリロジーの世界観を壊さずに続編を作ってくれたということも踏まえ少々甘い評価。(画120インチ、音2.1)※ちなみに本作鑑賞後にパート1を再鑑賞しましたが、やはりパート1は古さを感じさせない名作でした。。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-01-30 11:42:49)
162.  ランボー/ラスト・ブラッド
ランボーシリーズは誰がなんと言おうがパート1で完結している派の私ですが、でも結局は全部見ちゃうんですよねぇ。映画としての完成度は圧倒的にパート1で、その他全て(2.3.4.5)は娯楽作品としては素敵ですが、やっぱり何だか軽いのも事実。序盤の嵐のシーンこそパート1を思い起こさせますが、その後は徐々に無茶ぶりを連想させる方向へ舵を切っていきます。ただし、ジョンランボーが軍人になる前の雰囲気をうかがい知ることができたのはちょっと嬉しかったし、PTSDを患ったベトナム帰還兵としては乗馬に興じたりとかなりハッピーな老後を送っていたことには少しホンワカさせられました。  娯楽シリーズ(パート1を除く)の集大成を飾るのが本作ですが、アクションのほうは教科書レベルの単純さ。ベストオブベストな老後を送っていたジョンランボーですがそれをぶち壊すような本作、伏線の入れ方や演出も稚拙だし、それの回収の仕方もまたベッタベタです。そういう映画と割り切るべきでしょうが、パート1のファンとしては「またこれか・・」という諦めムードも漂います。 特に養女ガブリエラ(イヴェット・モンレアル)の顛末はランボーの感情の為に生贄になったとしか思えず、ランボーシリーズ(パート1を除く)をリスペクトしまっくている監督が美味しいシーンを全てぶち込んでみました的な感じに仕上がってしまっています。  夜景の美しさと極めて無秩序なメキシコの世界観、グロ描写の数々は素敵ですが、ジョンランボーのファンとしては結構複雑な心境になりました。単純なアクション娯楽作品としては楽しめますが、これでランボーシリーズが終わってしまうと考えると少々後味が悪い仕上りです。ファンとして甘めの点数をつけておきますが、案外評価が難しい作品でした。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-01-15 12:48:13)
163.  ムカデ人間
ついに視聴できました。博士が施術を説明するだけでおぞましさが100%伝わるのは素晴らしいです。スリラー的な要素も含め、B級を通り越して結構良い映画に仕上がっていますが、一言でいってしまうと「変態の極致」といった印象しか残らないのは題材があまりにも突飛なせいだと思われます。  この映画、日本人にとっては結構大きなマイナス点があり、先頭が日本人やくざになっているので、どうでもイイ罵倒&ダミ声が常に耳に入ってきて物語に集中できません。女性を真ん中にしたい意図からすると仕方がないのかもしれませんが、アレはちょっと喧しいだけでいただけませんでした。 反面、ハイター博士はなかなかの役者で、インテリっぽくも脳内がクラッシュした雰囲気が上手く表現できています。庭での調教シーンとかおぞまし過ぎる。ただ、警察が訪ねてきた後のグダグダ感は残念でしたが、尺の関係から致し方ないのかもしれません。(警察無能すぎるだろってツッコミは無しで)  よく考えたら鉄腕アトムのお茶の水博士もハイター博士とそんなに違っていないのかもしれません。犯罪者側が天才的な医者なだけに、やろうと思えばやれちゃう感は怖いです。もし自分が捕らえられていて、あの説明を受けている側だと想像したら・・
[インターネット(字幕)] 7点(2021-12-14 17:40:34)
164.  風立ちぬ(2013)
金曜ロードショーにて鑑賞。元々アニメはあまり好きではないのですが、最初から大人向けを意識した雰囲気で一度見始めると止められなくなってしまいました。  最初から静かな流れと空想描写が多く、かなり意味深な雰囲気を醸し出しています。カプローニの「飛行機は美しくて残酷な夢だ」というセリフの答えを二郎自身が開発した自分の飛行機をもって、「出かけていったパイロットは誰も帰ってこなかった」という形で観客に語ります。受け手の感受性によって異なる答えが出てきそうな意味深な問いかけで深いです。また、全体的に多くを語らない作風も素晴らしくて「結核」や「山で療養」など、モノを知っている人にはより深く考察ができる作りになっている点も素晴らしかったです。少々異質に感じた主人公のセリフ周りと感情の無さも、これはこれで慣れれば”多くを語らない”という作風には合っていたように感じました。  堀達雄の「風立ちぬ」は読んでいませんが、あの時代特有の死の病(結核)を題材にした重たい小説です。彼らの悲しい生き様を宮崎アニメ風に美しい部分だけをかいつまんで見せてくれたことは評価に値するかもしれません。ただ、今の時代の女性には「旦那さんに美しい部分だけ見せて、彼の為に自分自身(菜穂子)が身を引くシーン」はほとんど理解不能かもしれません。 問題はゼロ戦の設計士、堀越二郎の物語です。堀越二郎の歴史の中に菜穂子を落とし込んだせいで、飛行機への情熱と妻への深い愛情が両立しなくなってしまったように感じました。また物語上は二郎が大きな失敗をして逃避という形で軽井沢につながっていきますが、軽井沢での流れが冗長で時間を割いた割りに菜穂子との恋愛要素がウマく流れていなかったように感じました。もう少し二人が心を通い合わせる丁寧な描写があれば良かったのですが、これを紙飛行機のやり取りでやってしまった点がイマイチでした。あと、ドイツ人カストルプとの会話もイマイチ浮いており、ほとんどカットしても良かったような状態になってしまっています。(時代背景を組んだ形でかなり深いことは言っているんですけどね・・)  最後まで静かな流れと空想描写で意味深な流れを作った割に、結局はよく判らずに終わってしまったような作品です。実際、あの時代は結核が流行った時代だし、戦争や震災など、彼らのように短い幸せを噛みしめて生きた人たちもたくさんいたハズです。随所に素晴らしい描写・表現があっただけに本当に惜しい、名作に一歩届かずといった作品でした。(ただ、もう一度落ち着いてスクリーンで見てみようとは思っています)
[地上波(邦画)] 7点(2021-08-28 12:42:06)
165.  間違えられた男
BSでやっていたので再鑑賞しました。昔見た記憶ではまあ大して面白くなかった印象でしたが、改めて見てみるとやたらと細部の完成度が高くて驚きます。改めて思いますがヒッチコックとチャップリンの才能には驚愕させられると同時に、その後やはり彼ら以上の監督は出てきていないんだなと感じます。  この映画はチョット重たくて暗い流れですが落ち着いて見てみると、、伏線の貼り方や主人公マニー(ヘンリー・フォンダ)の目線がいちいち素晴らしいです。彼が見た先の情景で自身の心情や絶望を感じさせる演出は本当に、本当に映画と小説が融合したような素晴らしさです。  時代背景もありますが、警察のずさんな捜査、善良な一般市民の身勝手さ、そして当の本人(マニー)のお人よし加減(馬鹿さ加減というべきか)、などなど、色んな意味で怖い映画です。
[地上波(字幕)] 7点(2021-06-24 17:50:51)
166.  ベイビー・ドライバー 《ネタバレ》 
コレ系(ミュージカル風味)の映画は大嫌いです。しかし本作は選曲のセンスが良かったのと、音楽=ダンス=主人公の心境(小躍り)となっていて、ミュージカルの方向に行っていないのが良かったです。  でもツッコミどころは多く、「耳鳴り設定」が早々におざなりになってしまっているのは残念でした。また「ボスの心情」が変わり過ぎていて、ラスト絶対裏あるでしょ?とすら感じてしまうほどのご都合主義(適当?)感はどうかと思ってしまいました。 また「買収してある警察との武器取引」に関しても、普通ならボスから「絶対手を出すなよ」としつこくクギを刺されてお使いに出されるべきなのに、子飼いだということを伏せてお使いに行かせる意味が判りませんでした。(バッツ=ジェイミーフォックスに行かせたら、ああなるに決まってる) あと、主人公とバディ(ジョン・ハム)が心を通わせるシーンがありますが、アレも意味が判りませんでした。あれだけ敵対するなら二人で音楽を聴いて心を通わせるようなシーンは必要なかったと思います。  良い点としては、ベイビー&デボラの恋愛がとんとん拍子に進み過ぎてて素敵でした(イイなあ若いって)。まるで高校生みたいで可愛くて素敵です。また、随所にちりばめられている”主人公のイイ人設定”がラストで効いていて、現実的でキレイにまとまったエンディングは素晴らしかったです。かなり甘めですがこの点数としておきます。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-02-05 17:33:02)
167.  キックス
昔は漠然とアメリカへの憧れがあったものですが、アメリカの現実を見せられると軟弱な日本人(若者)には耐えられないほど厳しい世界であることが理解できます。BTTF等でも描かれていますが、今も昔もアメリカといえば=ジャイアン系の理不尽がまかり通る弱肉強食の世界なのです。(そういえば日本でも30年も昔にボンタン狩り、皮ジャン狩り、ナイキ盗難などが流行りましたよね)  この作品は「ムーンライト」や「ウォールフラワー」系譜の作品だと思いますが、それらよりは大分見やすく作られています。アメリカのティーンの現状、特にブラック系は圧倒的「力」の世界なわけですが、その中で弱い人間なりにいかに自分のプライドとアイデンティティを維持するかがよく描かれています。主人公の心情が宇宙飛行士として表現されていて、ブラックじゃない人間にも彼の気持ちが理解できるよう判り易く作られていた点も高評価&情緒的で素晴らしかったと思います。(その他ちょっとした描写や風景の数々も情緒的でとても素晴らしく、監督の力量が高いことが伺えます)  ラスト、結局、街は何も変わっていないのも良かったですし、冷静に考えたら主人公自身かなりのクズなのも感慨深いです。コレ系(ブラック寄り)の音楽はあまり好きではありませんが、アクターの皆さんも素晴らしくマイナー系ではかなり良質な作品ではないでしょうか!
[インターネット(字幕)] 7点(2020-10-22 16:12:54)
168.  ワン チャンス 《ネタバレ》 
非常に素晴らしい映画でした。これほど端的かつドラマチックに一人の人間の半生を描いた映画はあまりないと思います。コメディタッチですが軽くなり過ぎない絶妙な演出がこの真実話により一層のリアリティを持たせてくれます。ポール・ポッツのサクセスストーリーは随分前から世界的に取り上げられているので知らない人は居ないと思いますが、結末が判っていてもやはり彼の人と成りを形作っている裏話を知ると深みが違います。  いってしまえば「パッとしない男の地味な半生が描かれただけ」ともいえますが、幼少期からのイジメやトラウマなども過不足なく表現されていることで、本人の誠実さや母の心強さが際立ちます。 真っすぐな彼の周りにはきちんと良い人間が集まっていて、親友のような先輩、暖かい仲間、そして素晴らしい恋人とのエピソードなど、彼のサクセスストーリーにはどれもが必要不可欠でパズルのピースが揃ってゆくように静かにブレイクポイントへ向かいます。憧れの人物から酷評される辛い挫折も綺麗に描かれており、この映画一番の見どころとなっています。また、精神論者の父との確執、水と油と思えた父も息子を深く愛しており、ラストの短いスピーチには心を打たれます。(この映画はドラマチックなシーンがとてもスッキリ表現されており、それが素晴らしいリズム感やテンポに繋がっています!)  あと、この映画を特別なモノにしているのはやはり奥さんの存在で、彼女とのやり取りに多くの時間を割いたのは正解だったと思います。やはり女は顔じゃない、見るべきは人柄なのです。彼女と誠実に愛を育んだ彼こそが勝ち組、成るべくして栄光を掴んだともいえます。 本人がきちんと努力し、自分を信じて生きてきたことが前提にはなりますが、真面目に一生懸命生きている人の人生とはこうあるべき!という理想の物語でした。多少の脚色はあるでしょうがコレが真実のドラマだというのだから驚きます!本当に素敵でした。
[インターネット(字幕)] 7点(2020-05-16 14:02:32)
169.  イエスタデイ(2019) 《ネタバレ》 
まず皆さん同様、やはりビートルズは偉大なのです。とにかくこの映画はビートルズの楽曲の素晴らしさ+発想の面白さに尽きます!私も昔バンドマンでギターを弾いていましたので主人公同様、夢のシチュエーションと自己嫌悪の狭間で悩むのがよく理解できました。きっと私なら彼のように振る舞う度胸はないでしょうけど、途中で出てくるイエローサブマリンの二人と78歳のあのお方が強い説得力をもって後押ししてくれたのも興味深く感動的でした。  ただ、マンセーできない点も結構目立ちました。一見すると人の好さそうな主人公ですが、14歳からマネージャーをしてくれていた同級生の気持ちに気付かないのは不自然過ぎますし、その彼女から貰ったギターを平然と使い続けてスターダムにのし上がるのもなんか嫌。彼は友達に恵まれていましたが、その友達とエルがくっついたとたんに、エド・シーランの大ステージを利用して友達から奪い返す性悪具合も酷いです。挙句はバックアップしてくれた多数の人たちを踏みにじって彼女としけ込むド根性具合もなかなかです。この辺の粗が気になる方はなかなかマンセーできない映画ですが、何となく軽くスルーしちゃえば非常に明るくてスッキリした青春・音楽・恋愛映画になっちゃいます。  ダニーボイルの影響なのか、リチャードカーティスの他の恋愛映画よりも脚本がアッサリしていて非常に見やすい点は高評価です。監督が変にこねくり回すことなく素直に映画を終わらせている点も良く、前述の粗を差し引いても非常に清々しい余韻を残す大変素晴らしい作品だったと思います。どうやら私はダニー・ボイル監督が大好き!らしいです(笑)。ビートルズの楽曲と”あのお方”に対してこの点数です。(ビートルズの楽曲とあのお方で出ていなかったら映画自体は4-5点かな)
[インターネット(字幕)] 7点(2020-05-15 11:45:31)
170.  EMMA/エマ 人工警察官
テレビシリーズのパイロット版(1話と2話)をくっつけた作品ですがこれがなかなかの良作です。超低予算なのにバランス良くサスペンス&AI系の話が組み合わさっており、下手な大作映画なんかよりずっと情緒的です。(チープな部分もありますが、スポットはそこに当たっていません)  本作はなんとなく「エクス・マキナ」的方向のおとぎ話ですが、本作でも人間と見分けがつかない外見(メカ)部はほぼスルーされています。エクス・マキナと違う点はむっつり系のエロ話が一切ないこと。エロが無いのは残念ですが、この作品の面白さはきちんと犯罪捜査系ミステリーになっているストーリー部であり、あくまで捜査の内容にきちんとAI技術が生かされているという点がストーリーの肝になっています。また、AIとの頓珍漢でコミカルなやり取りも見どころの一つだったりもします。  最初の事件(一話)のオチのつけ方も良かったし、次の事件(二話)も非常に手が込んでいて面白いです。作品自体の締めくくりはEMMAの自我を追求するような描写で終わりますが、続きを想定していたのかブツ切り感がある終わり方です。しかしこれはこれで情緒があって案外悪くない出来でした。ロードショーされていない作品ですがコンパクトな脚本がお好きな方にはお勧めできる良作で、できれば続きが見たかったかな、と個人的には思っています。
[インターネット(字幕)] 7点(2020-04-25 00:38:54)(良:1票)
171.  リンカーン弁護士 《ネタバレ》 
期待せずに見たせいかかなり楽しめました。これ明らかにタイトルで損してますね。「リンカーン弁護士」じゃまるで80年代のB級映画かTVシリーズそのもの。  チャラい個人弁護士が実は非常に頭が切れるというのは定番のプロットですが、台詞や動きがいちいち決まっていて実に気持ちが良かったです。とにかく主人公がハマり役。もちろん他のキャスティングも違和感なく非常に的確で、肝の座った運転手、過去に親密だったであろう検事、二癖はありそうなメキシコ系の金貸屋、元刑事風情の相棒、いかにも胡散臭い七光りの若造、強面の暴走族などなど見所満載です。まあ、マリサ・トメイの年増具合がちょっと気になりましたが、それ以外は理想的な配役で役のバッティング(渋滞)もなく非常にスッキリしていたのはお見事としかいいようがありません。  メインストーリーのミステリー部も非常によく練られていて、二転三転するストーリーには本当にハラハラさせられます。有罪だと分かっている依頼人に対してどのような手法でひっくり返すのかが気になって目が離せませんし、更に自分が過去に担当した冤罪事件の真相も絡まってきて、重すぎず軽すぎない絶妙なストーリーに仕上がっています。また、アクションを主人公が担当しなかったのも正解で、顔が広いおかげで暴走族が加勢してくれるシーンなども非常に分かり易く、アクションシーンにリアリティを持たせると同時に伏線の意味合いもあって素晴らしかったです。  ただ、、鑑賞後3日経ってレビューを書こうとすると途端に熱が冷めており、やはりこの映画も「見たら忘れる系」の典型なのかもしれません。全体的に80年代のTVドラマ風なのもLAの雰囲気と合っていて楽しいですので、ぜひ軽い感じで鑑賞してみてください!(個人的にリンカーンのナンバープレートがツボでした)
[インターネット(字幕)] 7点(2020-04-17 13:17:55)(良:1票)
172.  スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
スター・ウォーズはスピンオフも含めて11本(+アニメもそれなりに)新作が出るたびに欠かさず見ましたし、それなりにリスペクトもしているつもりです。まさか40年もかけて9部作が完結するとは思ってもいませんでしたが、まあそれだけファンが多いということなのでしょう。ということで、初期3部作の時代からいつも思っていたことを書きます。  ダース・ベイダーやライトセーバー、オープニングの音楽は本当に素晴らしいと思います。しかし正直なところ、私はスター・ウォーズという映画自体面白いと思ったことはありません。旧三部作は脚本も大したことないし見せ場もワザとらしいと感じます。中期三部作はCGありきで何やってんだかよく判らず、新三部作に至ってはまるで子供向けの漫画のようです。真面目な話、なぜこれほどまで人気が高いのか理解できない部分のほうが多いです。  まあ、ローグ・ワンに関してはリアル路線で重厚、スター・ウォーズシリーズのバックボーンも上手に表現されていて、ダース・ベイダーのシーンもなかなかのカタルシスだったと思います。あの作品はスター・ウォーズでなかったとしてもSFとしてかなり面白いほうだったと思います。(ハン・ソロは論外) 私が思うに、ローグ・ワンが行ったアプローチのように、フォースという力があるという事実を遠巻きに表現するのが正解のような気がします。「ある事実」を匂わせつつボヤかすだけ、そういう勿体ぶった演出が映画をより魅力的にするのではないかと思われます。新三部作のようにフォースって「何でもできるんですヨ!」にしてしまうと面白くないです。手品と一緒です。  それでもまあ、EP9に関しては名実ともに派手なSF大作に仕上がっているのでそれなりには楽しめました。あと、作り手&演者の全てがスター・ウォーズ愛に溢れていた点は非常に高評価です。制作秘話とかを見るとこの映画がいかに沢山の人に愛されているのかが判ります。そういった意味では本当に素晴らしい映画だと感じました!(結局、私の好みに合わないだけなのでしょうね。。点数はかなりオマケしてあります)
[インターネット(字幕)] 7点(2020-04-09 15:36:02)(良:2票)
173.  ペット 檻の中の乙女
日本語タイトルが微妙。いや確かに私のようなエロを期待した観客はごっそり囲えたと思います。でも内容を知るとどうしても副題は要らなかったと思ってしまいますね、この映画は色んな意味で「PET」なのですから。 上記のように他目的で鑑賞した方も多かったと思いますが、これが予想に反して非常に面白い映画に仕上がっています。終盤の部分はもう少し丁寧に描いて頂きたかったとは思いますが、それでも8割方は上質な脚本だったといえるでしょう。  まずLOSTの準主役だったドミニク・モナハン(セス)が素晴らしい。キモメンだけど優しい、でも友達としては一線を引きたい人物をウマく表現しています。対するクセニア・ソロ(ホリー)は若干大根なところもありましたが、「とっつきにくい感じの美女」というメンドクサイ女性設定なので意外と合っていました。 オープニングに出てくるワンちゃん(PET)たちも何となく「飼育」を連想させますし、「檻」「キモメン」「美女」「ストーカー」「洗脳(治す)」「愛」「妄想」などのキーワードから色んな事柄を想像しがちです。でも物語は全く予想しない、意外と深い方向へ話が膨らんでゆきます。  序盤、元カレから電話がかかってきた時のホリーのセリフ「あなたの被害妄想なところ嫌いよ」も非常に上手いです。思った以上に深い内容を含んでいて脚本としては本当に見事でしたが、惜しいのはラストです。ラストがもっと丁寧でリアルな方向でしたら永久保存版だったと思います。本当に残念な作品です。(ラストでB級映画になってしまった感があります)
[インターネット(字幕)] 7点(2020-04-07 12:21:32)
174.  フォードvsフェラーリ 《ネタバレ》 
同年代のヨーロッパライトウエイトスポーツが好きな人間です。アメリカンマッスルはあまり詳しくありませんが、評判通り素人にも分かり易くて迫力満点の映画でした!  シェルビーとマイルズの友情に重きを置いたような流れでしたが、そう考えるとチョット二人の関係が浅すぎるような気がしました。フォード勢がル・マンで優勝するまでに複数年かかっていますが、彼らが長きに渡って苦労を共にしてきた親友には見えないのが残念なところです。(嫁との中途半端なシーン、フォード上層部の冗長なシーンなど脚本の甘さが目立っており、せっかくの映画を中途半端に長くそして散漫にしてしまっているような気がします) そもそもですが、映画一本で複数年の時を表現すること自体が難しいでしょうから、やはりできればもっとメインレース付近に的を絞るとか、あるいはマイルズを引き抜いた直後のGT40開発にフォーカスするとか、もう少しやりようがあったのかもしれません。  映像的には迫力満点なシーンが沢山ありましたが(自宅シアター鑑賞)、「ここで引いてくれ!」というようなシーンでもカメラが引かず、終始個人戦の抜き合いを見せられます。ル・マン24時間耐久レースは長丁場なので、抜き合いというよりは孤独な旅を意識した壮大な映像が見たかったところです。そういった意味では若干残念な気持ちも残りました。 レース終盤のマイルズの心境と映像表現は素晴らしく、マクラーレンとの同時フィニッシュの裏側は素晴らしかった。総合的にはよくまとめられていますが、若干長さも感じてしまったのでもう一度見るか?と聞かれたら少し悩ましい作品です。(車好きなので少し甘めの点数です)
[インターネット(字幕)] 7点(2020-04-04 11:25:03)
175.  ゴースト/ニューヨークの幻
ほとんど30年ぶりになる二度目の鑑賞でしたが、デミが超絶可愛いかったこと、男が不細工だったこと、そしてとても面白かったこと以外はほとんど忘れていました。オールディーズの古典名曲「アンチェインド・メロディ」がこれほどハマっている映画も無いです。カリートの道の「ユー・アー・ソー・ビューティフル」並のハマり具合です。  やっぱり面白かった。ファッションや演出に若干時代を感じましたが脚本もキャスティングも申し分なかったです。ラブストーリーからファンタジー、コメディからミステリー、そしてラブスト―リーへ戻ってきてデミの涙で締めくくる演出は完璧といえる流れです。1セントコインの伏線も泣かせ処としては申し分ない演出でした。 ウーピー・ゴールドバーグ(オダ・メイ)の役どころも素晴らしく、コメディしすぎていないのが絶妙の塩梅で効いています。反面、男性陣(パトリック・スウェイジとトニー・ゴールドウィン)はやはりチョット線が細いというか印象に残りませんでした。  ゴーストの設定に無理がありますがストーリー上、仕方がないかなとは思いました。でも扉をすり抜け、物には触れられないのに階段は普通に上がれて床もすり落ちないのはおかしかったですよね。あと、オダ・メイは詐欺罪で銀行から訴えられないのかがとても気になりました。。  最後に思うことは、、いくら大切な人を守らなくてはいけないからといっても、やはり「死んだらあかんで」ってことです。負けようが逃げようが、生きているほうが絶対イイです。名作ですが時代を感じてしまったので少し点数抑えめ。
[インターネット(字幕)] 7点(2020-03-16 11:23:55)
176.  ゾンビ・リミット
この映画はゾンビウイルスパンデミック終焉後の世界が描かれており、「リターンド」と呼ばれる感染しているがまだ発症せずにウィルスをコントロールできている人と、一切ウイルスに感染していない普通の人が一緒に生活している世界が描かれています。  リターンドを発症させないためには毎日薬を投与しなくてはなりませんが、この薬はゾンビからでないと精製できず、ゾンビが減れば薬も減るというジレンマを抱えています。反リターンドと呼ばれる危険思想の人たちと穏健派との衝突もあり、このジレンマが後々様々な事件と人間ドラマを生みます。終盤、カオスに陥った後のまさかのラストにがっくり脱力する作りは素晴らしいです。  アイデアも秀逸ですが全体的にリアルな雰囲気なのがとてもイイです。ゾンビはほとんど出てきませんがひんやりしていて怖い雰囲気がそこらじゅうに漂っています。脚本の流れも分かり易くラストへの繋がりもスムーズで、知名度は低いですがかなり出来の良い映画です!
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-03-14 18:12:33)
177.  パーティで女の子に話しかけるには
昨日「ムーンライト」を鑑賞してからの「パー話(ぱーはな)」の、凄まじいまでの温度差たるや!この映画が伝えたいことはなんなのか?多分愛だと思いますが、正直なところ全くイミフでした。でもなんだか凄く良かった明るくてとても楽しい映画だった。  異邦人のパーティは完全にイミフですがカラフルでとても素敵。エル・ファニングは何やっても最高に可愛い(朝の秘密基地での一件が最高だった)。そこへまさかのニコール・キッドマンが現れて化学反応を引き起こしてくれる。パンクライブからはパーフェクトカオスですが、それでもきちんと落としどころをわきまえていてラスト15分の描き方がとても素晴らしいです。この監督さん、よく判ってらっしゃる。更にしつこくエピローグ、こちらも本当に素晴らしい余韻が残りました。  鉄腕麗人さんもおっしゃっていますが、まだ人生を模索している10代~20代“ボーイ・ミーツ・ガール”が見たら、たぶんビビビとくる映画だと思います。おっさんが見ても「なんかイイかも?」で終わってしまうでしょうね。カルト作品としてハマる人はドハマりだと思います!ちょっとオマケして7点で!
[インターネット(字幕)] 7点(2020-03-13 10:48:16)
178.  ジョーカー 《ネタバレ》 
※評価変更しました。  先日酷評しましたが、世の評価と私の感覚にズレがあり過ぎるので三度見返してみました。私の場合は映画全体を真に受け過ぎていたようで、普通の心理ではない主人公を一生懸命理解しようとしても境遇が違い過ぎる自分には理解が及ばないことに気付きました。私の場合はもっと大きな視点、あくまで第三者の目線(例えるならカウンセラー的な目線)で鑑賞したほうが彼の状態がよく理解できるようです。 上記のように映画の見方を180度変えてみたら彼の苦しみ、心情などがよく理解できるようになりました。その上でのあのラスト、確かに素晴らしい映画でした。おかげ様で皆さまと同じ”アハ体験”が出来ました。+5点の7点です。  ・・・・・・・・・・ここからは以前の評価・・・・・・・・・・  やたら人気なので期待値マックスで挑んだのが悪かったかもしれませんが、この難解で気難しい作品を深く理解できるという方が多くてビックリです。年間100本ほど映画を見る私ですが、この「joker」という映画のほとんどの部分が理解できませんでした。  他のどなたかが「タクシードライバーに似てる」と書いてらっしゃいましたが確かにそう感じました。(私はタクシードライバーも内容が理解できず2点にしました) また、「恵まれている人には理解できない映画だろう」と書かれている方もいましたが、確かに私は恵まれているほうなのかもしれません。しかし裏を返せば、自分が恵まれていないと感じている人がなんと多いことか・・ マイナス思考&思い込んでいるだけでは?という気もしないでもないですが、自分の境遇に関しては主観の問題も大きいのでなかなか量ることができません。  確かに、、アーサーは同情的な境遇ではありましたが、世の中、悲惨な境遇の人でも立派に生きている人は沢山います。また、どんな理由があったにせよ人の命を奪うことは許されないと思われます。むしろ、大変な状況であってもプラス思考で明るく頑張れと言いたくなる映画でした。。  タクシードライバーの主演だったデニーロが批判する側に回っていたことに1点。後半、パトカーのボンネット上で踊るシーンに1点の計2点です。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-01-30 00:46:14)
179.  アナイアレイション -全滅領域- 《ネタバレ》 
映像=キレイ、設定=面白い、キャスト=素晴らしい、雰囲気=素敵、流れ=良い、脚本=微妙。  エクス・マキナ監督の新作ということで期待しましたが、予想以上の難しさ。原作を知っている方には意外と評判が良かったみたいですが、映画だけ見た人には「???」が多い脚本でした。ぶっちゃけ、脚本以外の部分はかなり良い感じなので、脚本(特に謎解きの部分)もう少し何とかならなかったの?と少々残念でした。(謎が残ること自体はOKですが、本当に何一つ解決しないままシマーが消滅しちゃうんですよねぇ) 旦那の別人感も最後まで生かされず(ラストのサプライズとして残したのでしょうが)、そもそも主人公が最初から最後まで「わからない」を連発していて、これでは観客には伝わらないよねっ、と。。まあしかし仮に主人公にストーリーテリングさせていたとしても結局は内容が難しすぎてついていけない感じが溢れていますので、どちらにせよこの本の映画化を選んだ時点で微妙になるのは想定内でしょうか。  映像も綺麗だしシマ―内の事件の数々、登場人物のバックボーンも面白く、あれもこれもいちいち意味深で興味深いです。個人的には人型になる植物の件はもう少し掘り下げて欲しかったです。。また、目的意識のシッカリした人間が多数シマ―内に入った場合どうなるかも興味が湧きました。JJリーの最期がイミフでしたが、ラストの得体の知れない恐怖のドッペルゲンガーは秀逸でした。  個人的にはドゥニ・ヴィルヌーヴなんかより断然アレックス・ガーランド派なので今後も頑張っていただきたいです。(好きなジャンルなので若干甘めの点数で)
[インターネット(字幕)] 7点(2020-01-14 11:30:13)
180.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 《ネタバレ》 
大御所の風格漂うQT最新作、かなり楽しみにしていましたが予想の斜め左を行く仕上りにマンセーすべきかバッサリ斬り捨てるべきか大いに悩む作品でした。確かに映画通にはニンマリさせられるシーンも多いですがニワカには難しすぎて、、結局「後から思い返せば・理解が深まれば」という注釈付きでないと手放しで楽しめない映画なのも事実でした。そういった意味では非常にハイレベルな映画であるといえます。  最初の2時間10分は壮大な前振りで、まさに無駄なシーンのオンパレード。むしろイタリアへ飛ぶ前は物語が完全に停滞していて、リックダルトンの撮影シーンやスパーン映画牧場の一件など不要だと思えるほどでした。しかし全ての前振りがラスト13分で回収される様は見事で、シャロンの映画館のシーン、”マクラスキー 14の拳”なども含め無駄なシーンなんて一つも無かったと思い知らされます。 ただし、前半の2時間10分が理解できなかった人にはラスト13分ですら超バカバカしいとシラケる人も出そうです。真面目な話、テート事件を知らないとラストカットのホンワカも理解できませんし、ブルースリーの偉大さ、ナタリー(クリフの妻)の一件、この映画の後に大流行するマカロニウエスタン、プレイボーイ・マンションなどなど、映画史を知れば知るほど楽しめる作りになっていますので仕方がないともいえます。  後々ジワる仕上りはまさに通向けの超一流監督の匠の技ですが、素人でも楽しめる簡単なシーンも沢山取り入れられていますので、へこたれず独自に面白ポイントを探してみてください。例えば音楽は誰が聞いてもマンセーできる素晴らしいポイントの一つです。(個人的には終盤、リック嫁がイタリア語でわめくシーンは何故か大爆笑でした) また、マラベラ役の少女トルーディがジェシー実写版(トイストーリー)に見えて非常に愛らしかったです。  超ブラックユーモア+ラストカットでホンワカをおとぎ話として評価できる人には最高の映画ですが、表面をなぞっただけだとせいぜい5点です。私も超マニアではないので間を取って7.5点としておきます。
[インターネット(字幕)] 7点(2020-01-11 12:00:14)
030.44%
181.18%
2223.24%
3497.23%
47711.36%
512017.70%
615222.42%
712718.73%
8629.14%
9375.46%
10213.10%

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