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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2517
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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1881.  フォーガットン 《ネタバレ》 
先に宇宙人ネタだっていうのを知っていて見たので、ヘンな落胆はしないで済む・・・と思ったんですけど、なんですかこりゃ? やたら綺麗な音楽やカメラ、ベテラン俳優たちのシリアスな演技に隠された、とてつもないZ級マインドに唖然。ジュリアン・ムーアがさっさと人間でないものの仕業と割り切ったり、なのに絶対息子を助け出せる!と自信を見せたり、その根拠は一体何処から湧いてくるのか、映画を途中で止めてちょっと説明してくださ~い!って思う超展開の連続。真剣な展開になろうとするたび「ちゅど~ん!」と脱力系な高橋留美子風ネタでごまかされてしまうし。まさか、クライマックスの重要な部分まで「ちゅど~ん!」でケリが付いてしまうとはさすがに思いませんでしたよ。あの後、やっと核心に迫るのかと思ったら、ジュリアンは息子が戻ってる!ってどういう根拠からか自信見せるし、平和になっちゃってるし、終わっちゃうし。それに実験の意味するところが理解できなくて、それは酔っ払ってこの映画見てるからなのかぁ?いやいや、シラフでも判らん、と。「ねらわれた学園」の峰岸徹の宇宙人よか理解不能ですよ。母の愛を描くのに、これが相応しい物語だと真剣に思ったこの映画のスタッフ&キャストには、もう脱帽。ゲイリーには気をつけろ!という娯楽映画の決まりごと(シニーズ、オールドマン、ビジー。クーパーは除く)はきちっと守ってましたけど、そんなとこ律儀に守ってもねぇ。
[DVD(字幕)] 3点(2006-06-17 22:45:05)
1882.  オーメン(2006) 《ネタバレ》 
前作は面白いとは思いませんでしたが、一流のスタッフとキャストの仕事ぶりもあって大作の風格を漂わせていました。大したアレンジもされずにリメイクされた今作は、前作のシネスコからビスタへと狭まったのに合わせたように演出も雰囲気も演技も音楽も萎んでB級の空気が漂い、なんだか軽くなったモンだなぁ、と。しかし、これで本来の「オーメン」って映画に相応しいレベルになったと思ってしまったりもして。元々結構ヘンな設定じゃないですか。ワンワンの子供だったり、世界を支配しようとしてるワリに悪魔一派の行動がセコくて一貫性がなかったり。その点、大マジメにベテランが仕事するだけの題材かなぁ?みたいな疑問は、今回抱かなくて済みましたからね(一部のベテラン俳優も元から仕事選ばない人だったりしますし)。この監督さんの作品にある、疑問ありなカメラワークは今回も健在でしたし、安直スプラッタに走ったりもしてますけど、B級ホラーとして割り切って見る分にはアリでしょう。前作に比べてクライマックスがあまりにあっけなかったり、かと思うと前作の表現をそのまま頂いてたり、っていうのはちょっと不満でしたが。それと、現実の出来事とヨハネの黙示録を結びつけて、それを悪魔の仕業にしてしまうのはよろしくないかな。ヨハネの黙示録をよーく読めば、悪魔のせいにしちゃえば済む預言じゃない事は判るハズですからね・・・。
[映画館(字幕)] 5点(2006-06-11 23:37:32)
1883.  嫌われ松子の一生 《ネタバレ》 
たまたま舞台挨拶の回のチケットが取れたので行ってきましたが(市川実日子嬢@少し酔っ払いがステキだったぁ)、ホントは「ポセイドン」見るつもりで、これはそんなには食指が動いてませんでした。最近の邦画にありがちな、チャラチャラやかましいスタイルばかりの映画かな?って。で。「松子」は正真正銘、映画でした。お金の価値が人の価値、いっぱい稼いだから素晴らしい人生、そんな価値観を松子は根底からひっくり返してみせます。松子の転落人生が不幸だ、無価値だと捉える事は容易いでしょう。しかし、映画のマジックを駆使して描かれる松子の人生は、実はそれなりに幸せに見えて、それなりに魅力的だったりします。何をもって幸福と考えるのか、何に価値を見出すのか。それを他者が決め付けるのは大きなお世話だったりする、そんな事をこの映画は考えさせてくれました。【ここよりしばし追記・激しくネタバレ】で、この映画、創作・映画のルール上3箇所大きなミスを犯しているように見えます。1つは死人のモノローグ。1つは二人のモノローグによる人称の混乱。1つは回想シーン内での回想。しかし、これらが全てミスではなくて正当なものだった事が明らかになるのが「内海くんへの長大なファンレター」。人々の記憶や思いとは関係なく、松子部分はファンレターとして1つの作品だったワケです(だからファンレターを出して以降の松子は語りません)。多分、この監督は映画ってモノを判ってて挑発してます。非常に挑戦的態度な映画です。映画は送り手と観客の戦いなのですなぁ。【ココマデ】毒々しい色彩からテクニカラー調、モノトーン、8mmまでを駆使して、様々なジャンルを内包してみせるのも映画ならば、一人の人生にじっくり向き合わせてくれたのもまた映画なのでした。ただ、点と点を結ぶ線の上から更にキュッキュとマジックで太く塗って強調するような説明過剰、サービス過剰な部分が、映画の流れを悪くしてしまっていたので、そこが減点対象。何はともあれ、意外にも『映画を見た』という充実感は、この数年の中でもいちばんと言える作品でした。
[映画館(邦画)] 9点(2006-06-11 01:19:08)(良:1票)
1884.  ポセイドン(2006) 《ネタバレ》 
【注!前作、原作のネタバレにも及んでいます】前作は見終わって結構重い・・・って感じの映画だったのですが、原作を読むとそれでも映画化に際して救いをそれなりに与えたのだなぁ、という感じでした。トイレに行った少年は戻ってくるし、神父の行動は「あいつは正しかったんだ!」とアーネスト・ボーグナインによって肯定されてるし。別コースを辿って生存したグループがいた事で、正しかったのかどうかは判んない、みたいな結末となった原作とは違って。さて、今回の映画化はある意味凄いです。人間ドラマ部分一切排除なの?って思ってましたが、それなりに入ってました。ただし、本来のパニック映画だったら真っ先に死んでしまうタイプの人々ばかりが生き延びるという、教訓もへったくれもない設定になっています。生き残った人々は『身勝手な判断を暴走させた人々』だったりします。ルールを守った人々はみんなサヨナラ。もう徹底した個人主義こそが生き延びる道だ!みたいな状態ではあります。もちろん、脱出の過程の中で協力し、犠牲になり人を救ってゆく展開になるのですが、あくまでパーソナルな感情が行動の起点だったりするのです。神も思想も何もあったもんじゃありません。ラストでは生存者がそれまでの経緯を省みる様子もなく「ヤホーイ!」と、原作や前作にあった他人や自己との葛藤なんぞイラネと主張する明確さ(いや、地図男の件があるじいちゃんはさすがにそれはないんでないの?)。それでも「タワーリング・インフェルノ」や「世界崩壊の序曲」的ピンチ切り抜けシーンは懐かしいアーウィン・アレン節を思い出させてくれてワクワクしちゃいましたし、『エラい事になってる』映像は凄いモノがあって楽しめました。できればラストは眩い陽の光で〆て欲しかったですが。でも、人間同士で葛藤するヒマもなくどんどん下から突き上げられて上へ上へと向かう展開に、見ていて私が思い出したのは「うる星やつら ラムのウェディングベル」というファミコンソフトなのでした・・・。
[映画館(字幕)] 6点(2006-06-04 13:26:52)
1885.  綿の国星
大島弓子を原作とし、音楽でリチャード・クレイダーマンや谷山浩子、来生えつこが参加と、素材はとっても良かったのに、料理する人達に少女マンガの血が全く理解できてなかったらしい感が伝わってくる残念な映画でした。チビ猫の作画を頑張ってるのは評価に値するんですが(元々原稿ごとに表情から何からころころ変わるキャラなだけに)、ガチガチに保守的なアニメの文体、べったりとした普通の背景、チビ猫以外の作画は平板、ポイントとなる音楽以外の音楽は平凡と、大切にしなくちゃいけない部分があんまり見えていないんじゃない?って印象が強くて、「綿の国星」の持つ魅力のカケラくらいしか表現できていない事に見ていてイライラしました。初めに物語ありき、設定ありきな理詰めで創り上げて伝わるモノじゃないと思うんですよね。いかに大島弓子の世界を映像と音で表現するか、そこに尽きるワケで、それには今となっては当時の技術なりスタッフの意識なりではまだ早すぎた感があります。アニメの文体も技術も飛躍的に多様化した今ならば、もう少し『大島弓子』を表現できると思うのですが。
[映画館(邦画)] 4点(2006-05-23 22:46:50)
1886.  アルプスの少女ハイジ(1979)
テレビの再編集ものですが、オープニングとエンディングはまんまテレビと同じなので映画らしい感覚は薄いかな。長いテレビシリーズを1本の、そう長くない映画にまとめているために、あれよあれよという間に物語が進み、おじいさんとの山の暮らしも、ゼーゼマンさんの家での暮らしもそんなに長くない印象のまま(ナレーションですっ飛ばしつつ)エンディングまで突っ走ります。それでも元の映像素材の良さゆえに、ハイジの世界を堪能できるのも事実なのです。
[映画館(邦画)] 6点(2006-05-23 22:45:20)
1887.  シャレード'79
映画としてはどうでもいいですよー、な内容なんですよね。「シャレード」の名を冠しちゃいかんでしょ、オードリーとファラを同列に扱うなんてどういう神経してんの?と文句のひとつも言いたくなりますが、まあ、日本で勝手に付けたタイトルみたいだし。正直、ヌルめのラブサスペンス。ただ、映画好きとしてはどうしても許せない、許しちゃいけないネタがひとつあるんですよ。ファラがジェフからプレゼントされるイモムシのぬいぐるみ。これ、節ごとに鈴が付いてて、足にはクルマが付いてて紐で引っ張るとゆー、相当凄いセンスのモノなのですが、映画館に入ったファラとジェフ、うるさくて周りの観客に注意され、逆ギレちゅーか腹いせとばかりにこのぬいぐるみを、映画館の段差をがこがこ、鈴の音ジャラジャラと高らかに引っ張って楽しそうに出てゆくんですね。こんな二人は「最終絶叫計画」の映画館に送り込んでしまうべきでしょう。
[映画館(字幕)] 5点(2006-05-23 22:43:54)(笑:1票)
1888.  モンティ・パイソン・アンド・ナウ
「ホーリーグレイル」と二本立てで見ましたが、こちらはテレビのギャグを集めて再編集しただけのもので、殆ど既にテレビで見た記憶があって、ちょっと今更だなぁ、って印象がありました。殺人ジョークやグレバッパ族なんかは好きなんですけどね・・・って、これ、映画用に全部新たに撮影してたんですねぇ。テレビとどこが違うの?ってくらいに同じだったような気がしますが。
[映画館(吹替)] 4点(2006-05-23 22:42:25)
1889.  ダ・ヴィンチ・コード 《ネタバレ》 
不勉強な私はタイトルだけは知ってても、どんな内容かは全く知りませんでしたし、今回の映画化にしてもトム・ハンクス以外に誰が出てるのすら知らずに見に行きました。タイトルからして、ダ・ヴィンチの絵画に隠された秘密から人類の大きな謎が明かされる壮大なミステリー、もしくは社会派サスペンスかと思っていたのですが、なーんだ、ミラー大尉とアメリとガンダルフとレオンが「インディ・ジョーンズ最後の聖戦」ごっこする映画じゃん、というのが結論。いやいや、それなりに問題作なのは判るんですよ、キリスト教の世界においては。でも、そんだけの危険を冒してまで描かれているのがな~んかユルい娯楽アドベンチャーですからねぇ・・・。『展開に付いてゆけない人続出』とか言われてたんで真剣に見てたんですが、実際はどんどんと先が読めまくってしまうので、さっさと展開せんか~、のろい、のろいぞ!って状態。各人、各組織、各国家に対する宗教を巡る諍いへの警鐘の意味が込められている事は感じるんですが、ほどほどの信仰しか持ってない人間にとっちゃ(いや、キリストさんって人間だったんでしょ?と普通に思ってしまったり)、見せ場少なめ、ダルめの娯楽映画でしかないのでした。クライマックス?って思えるところからがゆるりゆるりとクド過ぎね。私にとって『そこそこ大名』なロン・ハワードはやっぱり今回もそこそこなのでした。マンネリサウンド、ジェームズ・ホーナーが鳴らなかっただけマシですか・・・。
[映画館(字幕)] 5点(2006-05-21 20:06:12)(良:1票)
1890.  シュリ 《ネタバレ》 
絶対お薦め!と太鼓判を捺されて無理矢理DVDを手渡されて見たのですが、うーむ、感動できませんでした。感動的なラブストーリー、っていうのがここまでグロでスプラッタな悪趣味でいいのかいなぁ?っていうのがいちばんの印象。生首とか、自爆とか、そういうのもどうかと思うんですけど、それより死んだヒロインが妊娠してました、なんて最後に語っちゃうの、どう考えても悪趣味としか言い様がないと思うんですが。それを語ると感動的なんですか? そんな事語られた方はイヤーな思いしかしないんじゃないですか? それに南北分断を題材にしながら、それを活劇と悲劇のエッセンスに矮小化してしまう(個人の感傷に帰結してしまう)ような描き方にも疑問たっぷり。私にとっては「マイケル・ベイでもお手本にしたんか?」とツッコミを入れたくなるだけの映画なのでした。
[DVD(字幕)] 3点(2006-05-17 21:25:07)(良:1票)
1891.  小さき勇者たち ガメラ 《ネタバレ》 
11年前、ガメラが復活して本当に嬉しかった私ですが、回を重ねるごとに、ガメラである必要がないんじゃないの?ゴジラを作りたい人達が代わりにガメラを使ってるだけなんじゃないの?なんて意地悪な事を考えるほどに私の好きだったガメラからはかけ離れた存在になってゆきました。でも、大風呂敷を広げっぱなしで逃げちゃった前作から一転、今度は私の大好きだったガメラに限りなく近い存在となって帰ってきました。ガメラはなぜ存在するのか?なぜ現代社会に現れるのか?なんて一切関係なしです。大前提が子供の味方の空飛ぶ亀の怪獣、ガメラってそういうものでしょ?と、まるで平成ガメラに対してダメ出しするような映画。シネスコの大きなスクリーンに展開するのは、だけど、プログラムピクチャーみたいな小さな世界(『学校の怪談』や『ズッコケ三人組』に近い感じです)。視点は子供の元にあって、大状況に呑み込まれる事なく最後まで子供に寄り添ったまま。ガメラに協力するのは自衛隊でも国家でもなくて子供です。ガメラは人類の味方でも地球の味方でもなくて、子供の味方。そういう子供っぽさがダメ、って人は昔からいましたし、だから平成ガメラが好きな人にとっては悪夢のような映画かもしれませんが、私は『そうそう、この感覚こそがガメラ映画!』って感激。ストーリーラインがまるっきり「E.T.」とか、大映ブルー分が全然足らない!とか、ジーダスが大映よりも東宝怪獣っぽい(ゴジラ~ジラースのデザイン&名前をパロってるクサい気もします)とか残虐すぎとか、回転ジェットはもっともっと青く、できれば操演で!とか、そこまでやるんなら子供を背中に乗せて!とか、ラストはやっぱりガメラマーチを流して下さい~、とかいうマニアくさい不満点はありましたが、あくまで昭和ガメラファンのためじゃなくて、子供のための映画ですからね。それでも、映画を見ている間、子供の頃に映画館の暗がりの中で見たガメラが思い出されて懐かしさに胸を締めつけられ続けていました。ガメラに育てられた私は、主役の少年とそのお父さん、両方の視点でガメラを見つめていました。スクリーンに映るガメラを見ていられる映画生活がどれだけ幸せなのかを、40年近い時の重さと共に感じていたのでした。
[映画館(邦画)] 9点(2006-05-17 21:09:32)(良:2票)
1892.  クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ踊れ!アミーゴ
残念ながら、クレしん映画の中では今まででいちばん面白くありませんでした。元々、いろんなネタを我が物として吸収しちゃってみせるクレしんなのですが、今回はSFホラー仕立てへ持ってゆくための演出が、クレしん世界との融和性がとりづらいのか、前半部分ではやたら空回りでモタついている印象を受けました。中盤の完全なるSFホラーワールドは純粋に楽しめました(風間くんが、頑なに母親を信じようとする部分なんか、健気で良かったです)が、肝心の起承転結の転がスコッと抜けちゃってます。いきなり脱力系な結(オチ)が延々ダラダラと繰り広げられるという、クライマックスは一体どこへ行ってしまったの?みたいな展開。ま、まさかコレで終わりなハズないよね?って状態で終わりを迎えてしまった印象です。ボディスナッチャーものとサンバという、ちっとも繋がらない題材を持ってきて、それが繋がらないままに放り出されてしまった状態。従来のクレしんは、その不条理&おバカな題材でも力技で繋いで納得させていたんですけれどねぇ。今回、どういうワケか下ネタにブレーキがかかってない状態なのも、微笑ましさを越えてかなりヒキ気味。作画がテレビレベル、ゲストキャラクターのデザインに魅力がない、などの欠点もあり。「感動させろ」とは言いませんが、映画としての基本的な構成、流れは納得できるレベルに持って行って欲しかったですね。※ついでに【ネタバレ】最後に出てくるジャッキーのパパ(シャア声)は『ポピーザぱフォーマー』のパピー、『塊魂』の王様とイメージカブってますなぁ・・・
[映画館(邦画)] 3点(2006-04-30 16:49:21)
1893.  ウォレスとグルミット/野菜畑で大ピンチ! 《ネタバレ》 
うーん。満足したんですが、傑作だったんですが、見終わってどうも100%手放しでは喜べない感じがしました。あえて苦言をば少々。まず、後半からクライマックスにかけて、グルミットが主役でウォレスが不在?と言えるような状態なのが・・・。ウォレスは物語半ばで存在がボヤけてしまい、グルミットの孤軍奮闘状態。毎度のコンビネーションは前半に集約されていましたが、やはりそれはクライマックスで見たかったです。それから、長編とした事で間延びした、とは思いませんけれど、もしドリームワークスブランドをぶら下げていなければ、多分50分でまとまっていたであろうカンジ。「短編ながらもの凄く密度の濃い作品」であったこれまでから、単に「密度の濃い作品」になりました、みたいな。そして、映像作成でのデジタルの導入。面白ければ、これまでのイメージを崩さなければ、素材なんて関係ない、そう割り切りたいところなのですが、明らかにクレイアニメ、ストップモーションアニメでは描けない事がハッキリ判る映像が出てくると、あー、なんだかハリウッドナイズされちゃったワケねぇ、なんて。これまでせっかくクレイアニメの常識を覆したような技術を見せてたシリーズなのに、デジタル導入しちゃったら、そりゃなんでもアリでしょう、って思っちゃいますからねぇ。それでも、こうして新作が見られた事はとっても幸せですし、やっぱりキャラがみんなキュートで。あの、スチールじゃブサイクなだけで可愛くもなーんともないウサギ達が、映画の中ではめっちゃくちゃキュート! アードマンって毎回、動きのセンスが最高で、ヘンなデザインのキャラを本当に魅力的に見せてくれます。存分に笑って泣けて、何はともあれ、家族揃って楽しめる、安心してお薦めできる作品です(ほんのちょっぴりだけアダルトなニオイがない事もないですが)。あと最大の問題は次回作まで一体何年待つのか?って事ですね。
[映画館(字幕)] 8点(2006-03-20 21:16:09)(良:1票)
1894.  クラッシュ(2004) 《ネタバレ》 
映画の前半は「こんな『自称:素晴らしい自由の国』が好き放題やらかして世界がこの映画みたいな人達で支配されちゃったら最悪だな」なんて思いながら見ていました。肌の色や民族や階級で断絶しあう人達が、接点を持つ事によって生まれる衝突は、それぞれの自尊心ゆえ。しかし、その自尊心が他者をどれだけ傷付け、どれだけの悲劇を生むのでしょうか。『ミュンヘン』と同じく、この映画もまた人種、信仰、生じる差別を個人レベルの視点で語る映画になっています。悪意と善意の狭間で生きる、全ての人に共通して存在する意識を曝け出し、更に摩擦の相手にも人としての背景が存在するのですよ、という事を提示してゆきます。とりあえず言葉のナイフを突き出すアメリカ人と違って、日本人は顔で笑って腹にイチモツな人種ですし、島国ゆえの閉じた民族ゆえ表立った部分での摩擦はなかなか生じないところではありますが、ゆき過ぎたナショナリズムがやがて孤立を生み出すのはどの世界でも同じ事。だから前半で私が抱いたアメリカに対する意識もまた、それでいいのか?と省みさせることになるのですね。どの国、どの宗教、どの家に生まれたかはともかく、それは置いておいて、個人としてあなたは他の個人とどう接して生きるのさ?と、そういうレベルまで突き詰めて考えさせる映画だと思うのでした。世の中に本当に芯からの悪人はいない的な善の描写に多少甘さは感じたものの、そこで何もかもが悪の展開になっても仕方ないですしね。それにしても登場人物が多くて、場面があちこち飛びまくるので、この人は誰だったっけ?って考える状況いっぱい(父ちゃんの体を心配する差別主義者と、酷い事をする警官とが同じ人物である事すらしばらく気付かなかったという・・・)、疲れる映画でした。
[映画館(字幕)] 8点(2006-03-10 20:59:59)
1895.  素晴らしき哉、人生!(1946)
見ていて「そうかぁ、この映画が『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(特にPART2)や『セカンド・チャンス』の元ネタで『グレムリン』の中でテレビに映っていたヤツね」と。アメリカ人にとってはスタンダードな映画なんですね。えーと、この映画はご都合主義に溢れ、甘く、一方的な価値観を押しつけているようにも思えます。でも「現実はこんな上手くはいかない、世界の現状を見よ」と叫んで何もしない、できない状態に閉じこもるよりも、この映画を目指すような生き方の方がステキじゃない?って、そんな事考えてました。自分がもしこの世の中に生まれてなくても、多分この映画のような変化はないでしょう。でも、何の価値もなく死んでゆく人生なんて、つまんないしね。数々の出会い、刻み込んできた経験、それらは全て無価値でした、そして他の人の人生も等しく無価値です、そんな風に諦めた世の中になっちゃったら、それは凄く恐い事で、でも現実にそんな風潮に流れがちなのも事実ですし。SMAPの歌にありましたよね、「好きな映画や好きな音楽とかに影響され過ぎて今を見失うなよ」って。でも今ある現実を見つめるだけではなーんにも始まらない、悪くなっても決して良くはならない、映画の影響であってもそこから理想に少しだけでも前進できる生き方が大切なのだなぁ、と思う私でした。この映画を愛するスピルバーグの『ミュンヘン』を見た上でこの映画を見る、これお勧め。っていうかレビューになってないかな・・・
[DVD(字幕)] 10点(2006-03-04 02:04:36)(良:1票)
1896.  ヘルボーイ
退屈な映画だなぁ! 1日目30分で寝て挫折、2日目45分くらいでまた寝ちゃって、顔バンバン叩いて目を覚まして3回目にしてやっとこさ完走しました。まあ、元々セルマのためだけに見てる状態ですからねぇ(セルマが出てくるのは50分くらい経ってからなのだ・・・)。なんか邦画のCG系映画とよく似てるんです、これ。主人公周辺のみがセット&CGで描かれるだけの世界。彼らが生きている世界は、彼らの周囲にしか存在していないような感じ、普通の人々の普通の生活なんて存在していないような気がしてしまう状態。それじゃ入り込めるスキが全然ないんですよね。極端に言えば4畳半を舞台に世界崩壊の危機だ!って言ったってピンと来ないようなモノ(それをピンと来させる事ができれば、それは凄い才能なんですけどね)。キャラは面白いんですけど、そのキャラを活躍させてあげられるだけの設定、物語、舞台を与えてあげてない状態ですね。ワイヤーとCGが主体のアクションは「またですかぁ・・・」って状態で、アメコミの実写&CGアニメ映画化、もうお腹いっぱい。いい画が撮れてるなぁ、って箇所もあるにはありましたけど(「お父さん」の葬儀のシーンでの縦移動)、それはセルマ・ブレアって女優の持つイメージを綺麗に描けてる、っていう意味で「いい画」だったりして(彼女はやっぱりこういう陰の役、ブルーな色の役がよく似合います)、だからもー個人的には彼女の出演シーンだけでまとめた20分かそこらの映像のみで十分満足なカンジがしないでもなく。彼女のプロモーションビデオとしては、長過ぎでしたわぁ。
[DVD(字幕)] 4点(2006-02-27 23:54:49)
1897.  ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女 《ネタバレ》 
見る前、「なんか目新しさ全くなしで、魅力感じないなぁ」「でも原作は『アレ』よかこちらの方が好きという人もいるしなぁ」という事で、不安度90%期待度10%くらいで臨みましたが、結果は大満足。ファンタジーとしてちょうどいい感じなんです。アレはハード過ぎて楽しい部分が足らないなぁ、ソレは逆にちょっと子供っぽさが過ぎるなぁ、って中で、自分の中にあるファンタジー映画かくあるべし、っていうののど真ん中に来ました。ディズニーブランドゆえの抑制が、いい具合に機能していて安心して楽しめる映画になっています。奇を衒ったような演出もないですし、目を見張るような視覚効果が炸裂する訳でもありません(今となっては斬新さは感じられない、限界の見えるお馴染みデジタルの世界)。でも、現実~夢の世界~そして現実の、ファンタジーのキモの流れがとっても入り込み易く、すぐに世界に引き込まれ、主人公達の体験、気持ちを自分のものとしてキッチリ感情移入できました(今時それって貴重)。それは原作の力によるところが大きいのでしょうね。長く親しまれてきた原作を映像化するにあたっては、時代に流されない普遍性を持った映像化が必要だと思いますが、それに真面目に取り組んでいる印象がありました。きっちり物語として完結するので大風呂敷広げまくりに伴う「ラストでモヤモヤ次回作までずっとモヤモヤ」もありませんしね。純粋に次の物語ってどんななの?って楽しみが増えました。しかーし、映画を見終わった後、同時刻に遥か離れた遠方の地で見ていた友人から届いたメールの映画の感想は散々。アレと比較してくれるな、アレより原作の出版は前だで。しかし、アレの方が映画化は先だったワケだし、アレがなければこの映画化もなかったのでしょうね・・・。
[映画館(字幕)] 9点(2006-02-25 20:43:43)
1898.  ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月
前作にあった微妙なギリギリのラインを、今作ではレネーの見事な肥え具合と共に『よっこらせ』と超えてしまいましたね。徹底的にダメな続編の見本(前作に頼ったデジャビュの如き映像、必然性のないスケールアップ、ウケた部分を再現、似たようなエピソード、進歩のないメッセージ)となっています。でも、これって多分、ワザと。今回は前作を中心に据えたパロディ映画だものね。それはオープニングの「サウンド・オブ・ミュージック」のシーン、続くスカイダイビングのシーンで烙印の如く宣言されてますし(パラシュートが開く映像を見た時に、いつもアタマの中に流れ出すメロディを実際の音で流してくれた瞬間、私の中で花火が上がりましたわ)。リアリティとか芸術性とか、そういうのとりあえずナシ。ただブリジット・ジョーンズのアホ日記でいいじゃん、って割り切っちゃってて痛快。後半の大変なコトになるエピソードだって、「ブロークダウン・パレス」そのまんまパクってるだけですしね。この映画の製作陣が目指したのは、きっと寅さんの如き世界。ダメな主人公の毎度毎度の繰り返しにこそ意義がある、って。だから、できれば3年に1回くらいのペースでずーっと続けて欲しいですね。みんな段々年取っちゃうの。でも、なーんの進歩もしないの。おじいさんになってもコリン・ファースとヒュー・グラントは掴み合いの喧嘩してるの。繰り返しに『待ってました!』って拍手しちゃうの。そういう映画もアリなんじゃない?なんて思うのでした。
[DVD(字幕)] 7点(2006-02-23 01:28:36)(良:1票)
1899.  ブリジット・ジョーンズの日記
拝啓 天国のジェーン・オースティン様。この映画をいかがお思いでしょうか? 高慢も偏見も分別も多感も、随分と墜ちた地で繰り広げられているとお嘆きでしょうか? あなたの描いた物語に比べると、この映画は魑魅魍魎蠢く地獄の如き世界かもしれません。とても、あなたの物語と同じ地で繰り広げられているなどと、信じたくはないかもしれませんね。それにこの映画の主人公ときたら、傲慢、強欲、色欲、嫉妬、大食、憤怒、怠惰、7つの大罪を見事に体現してみせてます。彼女には、あなたの描いたヒロインに感じられた気高さ、奥ゆかしさは微塵もありません。でも、案外とあなたは苦笑なさっていらっしゃるかもしれません。時代が変わり、生活が変わりながら、人が求めているものは、ちっとも変わらない、って事に。気持ちの表し方、世の渡り方、人の生き方は変われど、根底に流れる心は古風なまでの普遍性を持ったまま。このバカバカしい映画の中に流れている、あなたの物語への敬意を、あなたは受け入れられないかもしれません。でも、あなたの遺したものが、こうして時代を超えて生き続けている事、誇っていいと思います。きっと、人の歴史が続く限り、あなたの世界は形を変えながらもずっと刻まれてゆくでしょう。それって、凄い事だと思いません? 敬具
[DVD(字幕)] 7点(2006-02-22 02:11:59)(良:1票)
1900.  キング・コング(1933)
遠い昔に見た記憶があって、2つのリメイク映画のベースである、今更語るべき事もないような古典映画だよなぁ、と思ってましたが、あらら、これはウカツ。凄い凄い。リメイク2作それぞれのファンの方には申し訳ないのですが、一体この映画のどこをどう見てああいうリメイクをしたのさ?って訊いてみたくなるような世界。フェイ・レイがね、全編ずーっと光ってるんですよ。白黒映画だけども、そこだけ煌びやかな色彩を与えられてるが如く。彼女こそがこの世界の中心で、男という性をぶら下げた生き物総てを魅了し、遂には化け物すらも滅ぼしてしまう魔性の輝きなのですよ。サクサクっと船員と原住民と野性と文明をひっかきまわしてしまった彼女、きっとあの後は世界を支配してみせた事でしょう。ラストの有名なセリフだって、だからこそ活きてるのですしね。化け物に共感してイチャついてる程度の存在じゃないのよ、と。それにしてもカッコいい映画だこと! 特撮に確固たる表現スタイルがあって、ほれぼれするようなカッコ良さ。むかしむかしの技術だけれども、そこにクリエイターの魂が「どうだ!」とばかりに炸裂してるんですよね。最近の主流であるCGはCGで別にいいんだけど、技術よりもクリエイターの意地、こだわりの表現こそを見せて頂きたいものですね。技術は進化したけれど、表現力、映像のパワーは進化してるのかいなぁ?とこの映画を見てつくづく思ってしまいました。
[DVD(字幕)] 9点(2006-02-21 01:40:55)(良:3票)
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