1921. アサイラム 狂気の密室病棟
《ネタバレ》 サラ・ローマーがわりと好きなんで観てみたのですが、 なんというか、きちんと成り立ったストーリーとはとてもじゃないけど言いがたく、 それ故に怖さを微塵も感じませんでした。 登場人物が、それぞれトラウマをかかえていて、そのビジュアルを 幽霊によって見せられる?というような内容で、 「エルム街の悪夢」みたいに、夢でそういうのを観るとかならともかく、 現実の世界で突如そういう事態になって、それですぐまた元に戻るというような感じ。 これでは観ているほうとしてもつかみ所がなく、傍観するのみとなってしまう。 [DVD(字幕)] 3点(2012-02-29 17:59:20) |
1922. ATOM
《ネタバレ》 鉄腕アトムをハリウッドがアニメ化するとこうなるのかぁ、と興味深く拝見致しました。鉄腕アトムって、よく考えりゃほぼ裸ですものね。こちらはずっと服を着ていたけど、最後の最後にあの姿になっていて、ちゃんとファンのことも考えてるんだなと感じました。他にも、富士山みたいな山らやら、桜やらを出して、日本をリスペクトしているのも見て取れます。ストーリー的には、前半の部分、父親がアトムを作って、やっぱり息子とは違うんだと苦悩しアトムに別れを告げるシーンまではけっこうぐっとくるんですけど、地上世界に落ちてから後半にかけては心揺さぶられるものがなく、良くも悪くも軽い印象。CGの出来映えも、他のフルCG作品群と比べるとかなり見劣りする出来だけど、全体としてはまぁ佳作かな、と。 [DVD(吹替)] 6点(2012-02-28 19:48:51) |
1923. ライフ ―いのちをつなぐ物語―
《ネタバレ》 これまでにも、大自然の美しい映像を楽しむドキュメンタリー映画はいくつかありましたが、 本作は単に映像美を見せるというよりも、動物の視点に立って「生きる」ということを見つめるという、 そういうスタンスの内容だなと思いましたね。 当然のことながら、地球上に住む500万種それぞれに生き方があり、ドラマがあるわけですよね。 それで、いろんな生き物たちをつぶさに見ていくわけだけど、みんな結局は、我々人間の 生き方に通ずるものがある。雪の降る中、温泉につかるお猿さんたちは、温泉に入れる 強い力を持った家族と、入れない家族がいる。その次に出てくるお猿さんは、石を使い、 固い実を割って食べる。道具を使用するのは、人間だけじゃないんだってのがわかってくる。 そしてイルカは、チームワークや頭脳プレーで魚を追い込んで食べる。 あるいはまた、さまざまな生き物たちが、子供を守り、愛を確かめあう。 捕まえようとする者と、逃げようとする者の闘い。どれも人間に共通していて、 この地球に生きる生命の多種多様さと、繋がり、この両方を感じとる事が出来る。 どうやって撮ったのかしらと関心する映像もあり、実に興味深い。 [ブルーレイ(吹替)] 7点(2012-02-28 02:14:33) |
1924. 終わってる
《ネタバレ》 みんな、自然体の演技をしていてリアリティはあるなと思ったし、しじみさんのまぐわうシーンも 声を含めてエロかったのですが、題名の通り「おわってる」連中ばかりで辟易してしまう。 そんな、どうしようもない連中のどうしようもない話を延々見せられても、というのが正直な感想です。 [DVD(邦画)] 4点(2012-02-28 02:12:40) |
1925. ヤッターマン(2008)
《ネタバレ》 アニメのヤッターマンは、僕が生まれる前の時代のものなんで、全く観た事なく、本作も予備知識なしで鑑賞したわけですが、なんというか、一見さんお断りなのかな、ぶっ飛び過ぎてて全くついていけかったです、、。これだけのセットや特撮技術を駆使して、よくもまぁこんなくだらないものを作り上げるもんだと、そういう意味では心底感心しちゃったのですが、これ、大人が観るにはストーリー的にとっちらかりすぎだし、子供が観ても意味不明だろうし、単に三池監督のやりたい放題っぷりを楽しむみたいな、そんな感じになっちゃってますよね。 [地上波(吹替)] 4点(2012-02-28 02:00:15) |
1926. イングロリアス・バスターズ
《ネタバレ》 タランティーノの作品は、どうも自分には合わないものが多かったので、この作品も敬遠していたのですが、鑑賞してみたところこれがとっても面白くて驚きました。彼の作品では、正直一番楽しめたと思います。監督としての力量も去ることながら、脚本の出来映えに感心致しました。一応はグロいシーンもあるにはあるのですが、「キル・ビル」みたいに画的にそれを見せるだけの無味乾燥さとは違い必要最小限に抑えてある。そしてあくまでも「会話」が主役なんですよね。なんせ、ナチとユダヤ人、レジスタンスとの闘いですから、会話の一つ一つに緊張感があるわけですよ。その緊張感がありながら、なおかつユーモアを取り入れてる。ランダ大佐のキャラも本当に見事で、笑顔の裏に恐ろしさを秘めている。この緊張感とユーモアの両立というのがとても難しいんだけど、この作品は最初から最後までその両立に成功している。タラちゃん凄いや!自分とは合わないと思っていたのに、今後の彼の作品が楽しみになりました。 [DVD(字幕)] 7点(2012-02-27 21:08:12) |
1927. 聖衣
《ネタバレ》 映画史上初のシネマスコープ作品だそうです。 当時台頭したテレビに対抗して導入されたそうで、今から60年も前にこの方式が生み出されて今日までこのシネスコが続いているわけですから、凄いものですよね。映像的にも、セットや小道具、衣装などまさに大作の様相で、遠景はおそらく絵画なんでしょう。それが手前の実写と違和感なく、見事に合わさっている。マーセラス が、奴隷のディミトリアスに布を渡されるシーンの台詞が印象深いです。「呪いは布にあるのではなく、あなたの心にあるのです」「これまであなたは、自分の犯した罪だけを考えていた。今後は主のことを思う」なんというか、罪の意識から解放されて、心が楽になるその気持ちがよくわかるような気がします。 [DVD(字幕)] 6点(2012-02-26 03:04:41)(良:1票) |
1928. バーン・アフター・リーディング
《ネタバレ》 コーエン兄弟の作品って、どうも自分に合わないものが多く、本作もほとんど期待せずに鑑賞したのですが、意外や意外、けっこう笑えましたねぇ。もちろん、癖のある独特なユーモアなので、人を選ぶことは間違いなく、その為賛否両論があるのも納得出来ます。しかも、あえて「くだらない」「中身のない」「まとまりのない」映画として作ってますからね。特にラストなんて、まるでオチがないような締め方。「え?これで終わったの?」てそのときは思ったんだけど、そういう終わり方も含めて狙って作ってるんでしょうね。この作品の一番の見どころは、豪華俳優人が見せる「おバカキャラ」の数々。特にブラット・ピットが一番のツボで、いわゆる運動バカ系のキャラですよね。運動大好きで筋肉はたくさんついてるけど、脳みそはすごく小さい人みたいな(笑)。プレーヤーで音楽を聴きながら披露する謎のダンスが最高です。そしてジョージ・クルーニー。一見すると知的でクールにみえるけど、実際はお調子者のエロ男爵。ついつい下ネタが口から滑り出してしまうという。途中、ものすごく卑猥なマシーンを披露しますよね。あれだけチャラいキャラなのに、あんな手の込んだマシーンを一人で作ってたんかい(笑)。その姿を想像するだけでまた笑える。ブラピが、クルーニーに一瞬で射殺されちゃうけど、人が死ぬシーンであんなに笑えたのは初めてでしたね。クローゼットをばっと開けられて、そんでニコッと愛想笑いした瞬間に銃で殺されるという、あのアホらしさがたまらない。 [DVD(字幕)] 7点(2012-02-25 22:49:54) |
1929. パルス
《ネタバレ》 う~ん、、、全然怖くありませんでした。薄暗いトーン、冷たい色調の画面は良いのですが、結局「あいつ」とやらがなんなのか、さっぱりわからずじまい。幽霊?悪魔?いや、見た目は宇宙人っぽい、、、。いずれにせよ、電磁波に乗ってやってくるという、なにかしらの電気体なのかなと思うのですが、赤色のテープで入ってこれなくなるという、なにやらアホみたいな設定付けがなされている。こういうところに一切の説得力を感じない。残念ながら、駄作だと思う。 [DVD(字幕)] 4点(2012-02-25 15:44:48) |
1930. タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密
《ネタバレ》 やっぱりスピルバーグは、こういうインディ・ジョーンズ的な冒険活劇が本当に上手いですね。最初から最後までノンストップで走るジェットコースターのようです。音楽のジョン・ウィリアムズもかなりご高齢になりましたが、若い奴には負けないぞ!という意欲とモチベーションを、オープニングムービーから感じます。もうキャッチーなメロディの音楽は作られないみたいだけど、もの凄く円熟味のある素晴らしいオケを響かせてくれている。スピルバーグ初の3D&アニメーションということで、巨匠がこのお話を一体どういう風にアニメ化するのだろうと楽しみにしていました。人物はともかく風景はとてもリアルなので、実写でやればよかったのにという意見をおっしゃる方もいるようです。ただ個人的には、このお話はやはりアニメじゃないといけないな、と思います。例えば、飛行機のプロペラにおっちゃんがひっかかって、一緒にグルングルンと回るユーモアとか、ああいうシーンは実写じゃ無理ですよね。アニメでしか出来ない愉快さ。だから、ただ単にアニメがやりたいとか、単に流行ってるから3Dとかっていうんじゃなく、映像化する過程で、最も効果的な表現方法をとるという目的として、このスタイルを選んでいるのがよくわかる。要するに美しいフルCGと3Dの臨場感で、つまりリアリティで観客をこの世界に誘い、タンタンとスノーウィはいわば漫画的で、アニメらしい愛嬌とユーモアを引き出している。ハドック船長の暴走が若干くどかったですが、終盤での、ダム決壊からの一連のアクションシーンは本当に素晴らしいの一言です。誰しもが楽しめるエンターテイメントに仕上がってる。続編も期待です。 [映画館(吹替)] 7点(2012-02-25 00:00:14)(良:1票) |
1931. ホテル・ルワンダ
《ネタバレ》 これは素晴らしい作品です。10年に1本ぐらいの傑作と言ってもいいぐらい。ツチ族とフツ族というのは、見た目の違いなど無い同じ民族だったのに、ベルギー人によって明確に区分けされ、それによって両者が対立してしまうわけですね。支配人が「白人を信じて全てを模倣してきたのに裏切られた。私はバカだ」と吐き捨てる様に言う台詞がありますけど、それは彼個人の心情を吐露していると同時に、白人によって長らく植民地支配を受けてきた黒人全体の気持ちを代弁してもいるのだと思います。日頃、世界の平和を訴えるはずの政治家は「ルワンダは票にならない」といって助けない。人間の本質とは何かを考える上で、性善説と性悪説の二つがあるけど、人間は基本的に利己的で、その本質を隠すために偽善の皮をかぶっているのかな。この作品を観ていると、人間とは本質的に性悪なのかなと考えてしまう。圧倒的な数の悪人に対し、善い人達のなんと少ないことか!!見終わった観客が、なにかしらの後ろめたさを感じたとき、それこそが、この作品の意図するものなのでしょう。記者が語った「たとえこの映像が世界中に流れても、ほとんどの人が、怖いねぇ、と言ってディナーを続けるだろう」という印象深い言葉があります。そう、結局は傍観者なのです。そしてこの言葉は、この作品をエンターテイメントとして消化し、「怖いねぇ」と言って終わらせる観客たちにむけて語られているのでしょう。 自分の無力さ、ある種のやるせなさをひしひしと感じてしまう。 [DVD(字幕)] 9点(2012-02-24 23:13:41) |
1932. 5デイズ
《ネタバレ》 監督がレニー・ハーリンですから、アクション満載の娯楽作品に仕上がっていました。この作品は、グルジア軍の全面強力により作られたとのことで、内容的にはロシアが完全悪者の描き方になっています。 「実話」として売りにしているけれど、グルジアの協力で作られているこの作品にどれほどの客観性があるのかは少々疑問。なので、あえて政治的な内容に関してはコメントを控えようと思います。 前述したように、アクションシーンはグルジア軍全面強力によるもので、 戦闘機の空撮ショットや戦車のチェイスシーンなどCGを使わない迫力ある映像が楽しめるので、そういうアクション性に6点を献上。 [DVD(字幕)] 6点(2012-02-23 20:48:10) |
1933. ザ・スピリット
《ネタバレ》 フィルム・ノワールみたいな、昔のモノクロ映画を意識してるんだろうけど、う~ん、これは完全に、とある映画の二番煎じですね、、、。ところどころいいショットもあるにはあるんですが、全体的にはすごく陳腐なんですよ。アクションもつまらない。色合いに意識がいきすぎてるせいか、ただ単に被写体をそのまま撮ってるだけで、カメラの動きとかつなぎといったものに意識がいってないんですよね。そしてなによりも、脚本がダメすぎる。状況説明と意味不明のギャグ台詞のみで構成されてて、なに一つ良さを感じない。そんなわけで、これは駄作と言わざるをえない。出てくる女性がみんな美女で、多少は目の保養になったことぐらいが救いか。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2012-02-23 11:45:18) |
1934. コンテイジョン
《ネタバレ》 良くも悪くもソダーバーグ映画でしたね。彼は、ハリウッド的なエンターテイメント性を意図的に避けようとするところがあるから、本作もやっぱりそういう感覚が発揮されてて、普通の娯楽作だと思って観た人は面食らうかもしれません。ただ、全く娯楽性がないのかというとそういうわけではなくて、「リアリティ」を娯楽にしてるんですよね。そのへんは「Bubble/バブル 」とかにも通じる作風で、ただ個人的にはバブルのほうが遥かに面白く、こちらはちょっと物足りなかったです。ウィルスの感染の脅威を描いた内容ですが、ウイルスよりもむしろ、嘘がネットを通じてまたたく間に広がる「デマの感染」のほうが見ていて面白く、また怖いもののように感じました。非常時においては、人間はどうしても理性を失いがちなので、本当にこの映画の世界のようになったら、ウィルスの怖さより、機能しなくなった社会のほうがよほど恐ろしい存在になるのかもしれません。 [ブルーレイ(吹替)] 5点(2012-02-23 00:56:03)(良:2票) |
1935. マジック
《ネタバレ》 一見すると二重人格っぽいですが、二重人格というよりも、あの腹話術の蝋人形で喋るほうが「本音」を言ってるように思います。普段のコーキーは、気弱でマジックもうまくいかないタイプ。そんな彼が、腹話術と言う形をとることによって初めて本音を語れて、それによって内なる衝動が目覚めていってしまう。5分もじっとしてられない、その点だけ見ると彼は「おかしい人」だけど、本音と建て前の使い分けというのは普通誰しもが行っていることで、彼はそれがうまく出来なかった。不器用だったからああいう形をとらざるを得ないんだとも言える。地味で静かなサスペンス映画だけど、アンソニー・ホプキンスの熱演光る佳作です。 [DVD(字幕)] 6点(2012-02-22 16:18:00) |
1936. 猿の惑星:創世記(ジェネシス)
《ネタバレ》 正直あまり期待していなかったのですが、これがどっこい、凄く面白くて驚きましたよ。期待してなかったというのは、ティム・バートン版のやつがあまりぱっとしない焼き増しだったので、今回もまた中身のない代物になるのかなと思っていたのですが、とてもしっかりとしたドラマツルギーで、主役のお猿であるシーザーの痛烈な胸の内がひしひしと伝わってきました。そう、この作品の一番の見どころは、シーザーの表情なんですよね。彼の目は、とても理知的でありながら静かな悲しみ、切なさをたたえており、この目が雄弁に物語ってくる。もちろん、彼は100%CGなんだけど、そのフルCGのクリーチャーがここまで心情に訴えかけてくるんだから、驚愕せずにはいられない。映像技術の進歩を見せつけられたと同時に、制作者にとっては大きな挑戦であったでしょう。牢から脱し、橋の戦いへと続く一連のシーンは素晴らしいスペクタクルで迫力満点です。思えば、初代の「猿の惑星」は、人間と猿があべこべになった世界。人間が猿に首輪をつけられ、家畜のように扱われるその様が衝撃的であったのに対し、本作は猿が知的になり、ペットのように扱われることに対する不満からのレジスタンスということで、ある意味逆なんですよね。この設定が、いわば皮肉そのものであり、この知的なお猿さんたちは例えば自然のメタファーだったり、奴隷のメタファーだったりと色々な意味に捉えられて面白い。つまりは、「猿の視点」から人間を見て、その人間の愚かさというものを見せつけているわけですよね。唯一不満だった点は、あの薬の煙?を牢でバラまいて一晩で知能が芽生えるという。それはちょっと無理があるんじゃないかと。その点はマイナスだけど、映像技術への果敢な挑戦と、主人公とシーザーの切ない関係をベースにした面白いストーリー、両方とも見事に成功していて、娯楽作品としては文句無しの出来映えだと思います。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2012-02-22 13:36:36)(良:1票) |
1937. ブルー 初めての空へ
《ネタバレ》 これはとっても良かったですよ~。 訳あって日本未公開だっそうですが、あの「トイ・ストーリー」シリーズに匹敵するぐらいの出来映えだったと思います。 サンバやボサノバが随所に使われ、鳥達も犬も人もみんな楽しく踊りだす。笑いもあるし、すっごく楽しい作品ですよ。 映像も美しく、ジャングルの中やブラジルの街並みの空撮&バイクでの疾走など、見事としか言いようがない。 中でも特に驚きだったのは、みんなの生き生きとした表情。 だいたいフルCGアニメの人間ていうのは、みんな表情死んでるのが多いんだけど、この作品に出てくる人々は動きも顔も生き生きしてて、 キャラクター達に感情移入がすんなり出来る。いやほんと、素晴らしいです。 [ブルーレイ(吹替)] 7点(2012-02-22 00:57:05) |
1938. マタンゴ
《ネタバレ》 観る前は、マタンゴという名の怪物と人間が闘う映画なのかなと勝手に思っていたのですが、いろんな意味で予想とは違ってました。マタンゴの正体は、キノコを食べまくった人間であり、食い過ぎて自らもキノコになってしまったという。そして、なによりも人間の葛藤劇が中心だったということ。この島は要するに、欲望に負けるとそれに溺れて出て来れなくなっちゃうよ~という戒めであり、それ故にラストは東京の街とリンクさせているのでしょう。マタンゴが完全な着ぐるみで、今観るとB級ものなんですが、1960年代前半に、これだけのセットや特撮を駆使して作られているのでその当時は超A級の作品だったんじゃないかな。「怖かった」とおっしゃられる方がご年配の方ばかりなのもうなづける。これはやはり、子供時代に観るのが一番です。大人の僕が初見するとマタンゴが出てくる度に笑っちゃうんですが、子供の時にみたらたぶんトラウマものだと思います。特に、音響にも力が入っていて、キノコが群生してる森の中で鳴り響く人の声の効果音はなかなかの不気味さでした。 [DVD(邦画)] 6点(2012-02-21 18:35:28) |
1939. ボルト
《ネタバレ》 お話自体は、「トイ・ストーリー」に出てくるバズ・ライトイヤーの犬バージョンという感じでそう目新しくはないのですが、逆に言えば安定感のある、ピクサーらしい感動的な作品に仕上がっています。特に僕のような犬好きの人には凄くお勧め。ぶっちゃけ、エンドロールで少々涙が、、、(笑)。いいシーンはいろいろあるけど、ボルトがハリウッドに向かう中で、窓から顔を出したり投げたものを取ってきたりと、犬としての喜びを少しずつ知っていく様子が微笑ましくて好きです。ペニーと偽ボルトが抱き合う演技を目撃しちゃうところなんて、すごい切ない。そしてまた、普通の犬になってペニー一家と仲良く暮らすラストは、とても温かい。猫とハムスターも素晴らしいキャラだし、見終わった後は、家でペット飼ってる人は自分のペットをぎゅ~っと抱きしめたくなる事間違い無しです。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-02-21 18:10:14)(良:1票) |
1940. ザ・フィースト
《ネタバレ》 外で怪物がうろつき、酒場に閉じ込められるというシチュエーションは面白いと思うし、誰がやられるのか予想出来ない展開もいいと思うのですが、怪物があまりにチープすぎて、恐ろしいどころかむしろ笑ってしまう。襲われるシーンもがちゃがちゃしてるだけで、要するに「ごまかし」に終始してるだけ。B級映画だから仕方がないといえばそれまでですが、もう少しなんとかならなかったのかなと。そして、登場人物も数は多いが、みんないけ好かないだけでそれぞれキャラに魅力がない。なので、誰にも肩入れできず、それ故にハラハラもしない。怪物の頭を持ってきた男がカッコいい決め台詞を言った瞬間、化け物に瞬殺されるそのシーンだけは凄く良かったので、そこに4点つけときます(笑)。 [DVD(字幕)] 4点(2012-02-21 12:23:40)(良:1票) |