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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3986
性別 男性
年齢 54歳

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1941.  告発のとき
トミー・リー・ジョーンズの武骨な顔に、抑えた表情。これがいいのです。感情をぶちまけることなく抑えているからこそ、さらに抑制された「無表情な言葉」で語られる真相が、ショッキングなものとなります。真相そのものは、ミステリとして捉えるならば実にストレート、ある意味平凡なものかも知れませんが、同時にこの上もなく残酷なものでもあります。そして、映画で繰り返される、息子との電話での会話、断片的な動画、そして道端の何かを捉えた写真、といったものが、最後に明らかになった真相とともに、強烈な意味をもって迫ってくる、その衝撃。悲惨な戦場と猥雑なアメリカとをつなぐのは、「息子」たちの無意味な死であった、ということ。やはり「息子」の母親である女性刑事を配置するなど、人物設定も上手く、見事な作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-11-03 23:36:58)(良:1票)
1942.  宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち<TVM>
宇宙戦艦ヤマトに新しい乗組員が配属され、慣れない彼らの訓練シーンがチンタラ続く間に、デスラーが未知の敵を相手に奮闘を繰り広げるという、限り無く番外編っぽい作品。主人公はデスラーです。ガミラスの消滅により、イスカンダルが漂流を始め、ひょっこりひょうたん島状態。スターシャと守兄さんの浮世離れし過ぎた言動には、我々凡人はなかなかついていけません、が、デスラーはついていってる。エライなあ。何にせよ、「え、もう終わりなの?」とズッコケないように心して観る必要がある、実に盛り上がらない作品です。
[DVD(邦画)] 3点(2013-11-02 20:50:33)
1943.  ダイ・ハード/ラスト・デイ
高層ビルという密閉空間で孤独な戦いを演じた1作目から、もはやかけ離れまくったシリーズとなっております。第1作が「巻き込まれ型」の映画として楽しめたのは犯人一味の狙いがなかなか明らかにならない不気味さがあったからであり、アクション映画として楽しめたのは丹念なアクション描写があったからでしょう。それに比べると、この第5作。巻き込まれ型の体裁は一応とっているけれども、その方面でのサスペンスがあまり感じられず弛緩してしまうのは、敵方のターゲットがあまりに明確過ぎるから(仮に“ドンデン返しがあったとして”も、それは単なる途中でのルール変更に過ぎず、ターゲットの明確さは維持される)。またアクション描写も、派手でそれなりに楽しませてくれはするのですが、まあ、雑な印象は拭えませんなあ。「ダイ・ハード」の看板、そろそろ下ろしますか…。しかしきっと、ハマちゃんが釣りさえしていればそれは釣りバカ日誌なんだろうし、マクレーンが「ツイてない」とボヤけばとりあえずはそれはダイ・ハードなんでしょう。やたらと事件に巻き込まれてしまうのは余程運が悪いのか、それともここまでヒドイ目に遭い続けても死なないのは、余程運がいいのか。という意味では、世界一ダイハードなマクレーン刑事の真骨頂とも言うべき作品になっていて、車は転がる、ビルから(今度はホース無しで)飛び降りる、ヘリから吹っ飛ぶ、もうアクロバットとも言えないようなあり得ない無茶を連発し、完全にオモチャにされています。死なないんだからしょうがない、どこまでもとことんオモチャになっていただきましょう。でも、今度こそ、最終作だよね~??
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-11-02 20:21:25)
1944.  ペリカン文書
本作、始めて観たのはいつだっけ? とにかく、以来ず~っと気になっているのが、「その“ホッペにチュー”ってのはなんやねん」と。子供じゃあるまいし。せっかく、黒人男性スターと白人女性スターとの共演、という目玉を準備しておきながら、どうしてそうなるの。とは言え、デンゼル・ワシントン、最初の方こそキビキビとした所作がカッコよかったけど、事件の進行とともに、ジュリア・ロバーツと絡めば絡むほど、彼自身の見せ場は減っていく感じ。それでも事件の方がナンボか面白ければそれでもいいんだろうけれど、ミステリーとしての魅力も乏しいし。巨大な陰謀劇のように匂わせながら、妙にチンマリとまとめてしまっているし、それなりに不気味さを放っていた殺し屋も、さほど活躍の場が与えられないし。音楽のジェームズ・ホーナーだけがやたら張り切ってトーンクラスターを連発しておりますけれども。「こんなカッコ悪いタイトルでありながら、実は意外に面白かったりするんじゃないの?」という期待を意外にも裏切ってくれる、そんな作品でした(いやホントに、何がやりたかったんだろうか)。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2013-10-28 23:17:14)
1945.  薄桜記
「忠臣蔵外伝・丹下左膳ビギニング」みたいなお話で、その名前を少しもじった丹下典膳という人が主人公。高田馬場の決闘から吉良邸討ち入りまでの中山(堀部)安兵衛の姿と、そこにクロスする丹下典膳なる人物の運命が描かれ、物語運びの上手さ、巧みな演出に、さらに忘れ難きは雷蔵の美しくも悲壮な表情、これぞまさに出色の時代劇です。高田馬場の決闘をきっかけに、安兵衛と典膳とは互いに一目おく存在となり、武士道を通じた敬意による、信頼関係が生まれる。しかし同時にまた二人の運命の交錯は、それぞれにとっての波乱の始まりでもあり、道場からの破門、同じ女性への恋。そして典膳と妻に悲劇が襲いかかる……。安兵衛が見つめる川面に降り注ぐ涙雨。典膳夫妻の絆を象徴する紙人形。背景の暗転によって強烈に浮かび上がる肩口の血の深紅。決闘の場へとひた走る勝新の描写、あるいは俯瞰による殺陣の描写など、カメラの工夫にも溢れており、そして何と言っても、ラストの息も絶え絶えの(後の『大殺陣 雄呂血』でも見せたような)悲愴感溢れる雷蔵の死闘、そして表情。ああ、早く来てくれ勝新よ、と思わずにはいられないクライマックスが、もうたまりません。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2013-10-26 10:28:16)
1946.  バンテージ・ポイント
さっき、テレビでやってたのを何の気無しに観て、ホントに何の気無しに観て、いやもうビックリ、儲けた気分、ニコニコ。ってったって、この映画、構成が構成ですから、それなりに警戒して観ちゃう。同じ事件を、「主役」を入れ替え何度も何度も繰り返し描く、群像劇。こんな同じコト繰り返して、この映画一体何がやりたいんだろう……「主役」が代わり視点が変わると、だんだん真相が明らかになってきて、ああナルホドとも思えば、それなりに味気無かったりもするのだけど。でもこの作品、どうやら、そういう“謎とき”路線にのみ走ろうって訳ではないらしい。むしろ、何かが判明するごとに、それを契機としてアクションが展開される。そして、事件の描写が途中で断ち切られ何度も繰り返される中で、明らかになっていくのは、事件の真相というよりは、事件の終着点。何だかワカランが、一連の事件がどうやらココに収束するらしい、というポイントが徐々に見えてくる。何度も時間を行き来し何度も視点を変えようと、また徐々に真相が明らかになり物語が広がりを見せていこうと、同一の事件である限り、絶対に回避不可能な、ある収束点。クライマックスのカーチェイスは激烈で爆発的なエネルギーを感じさせるけれども、それでも決してその収束点の枠から逃れることができない訳で、お釈迦様の手を超えて先に行けなかった孫悟空のごとし。カーチェイスってのは一般的には「突然のクラッシュ」すなわち必然性の欠落こそが喜ばれるところ、それを本作は、心理的な終着点を設け、必然性を備えたカタストロフを我々の前に突き付けることで、カーチェイスそのものををドラマとしても見せてくれた、いや実に見事です。参りました。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2013-10-21 23:30:50)(良:1票)
1947.  雨に唄えば
ジーン・ケリーとドナルド・オコナーが、縦横無尽に踊り歌いまくれば、カメラも縦横無尽に走りまくる。まぎれも無くこれはアクション映画です。目の前で生身の役者が歌と踊りを繰り広げ、息遣いが直接伝わる舞台ミュージカルと違って、スクリーンを通じた間接的なものに過ぎないのが映画、しかし、映画でこそ可能な表現があり、また違った感動が、そこにあります。サイレントからトーキーへの移行時期の混乱を描き、音声ズレのギャグが、笑いをもたらすだけじゃなくて、ストーリー展開上の大きなキッカケとなっていたり、『ジャズ・シンガー』の成功を見るや一気にトーキーになびいてしまう業界の軽薄さとそれに乗っかり成功しちゃう主人公たちのチャッカリぶりがあったり、と、心憎くもまたアホらしいお話なのですが、いずれにせよ、この見事な「アクション映画」ぶりを観れば、映画の魅力はアクションにあり、そこにはサイレントもトーキーも無いのだ、ということがよく感じられます。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2013-10-20 09:16:06)(良:2票)
1948.  NEXT-ネクスト-
“ニコラスケイジ映画”というのがもはやひとつのジャンルになっているらしい。いい意味では無いらしい。私は個人的には“ニコラスケイジ映画にハズレ無し”と思っているのだけど、そもそも彼の映画を片っ端から観てる訳でもないし、「たまに観る」程度に抑えるのが、そう思えるコツでもあるんでしょう。本作もまた、“ハズレてない”ニコラスケイジ映画。彼が演じる主人公、ホントは超能力者なんだけど、その正体を隠し二流手品師として糊口をしのいでいる、だなんて、もうニコラス・ケイジ本人そのものとしか思えないですよね(笑)。で、一応、予知能力を持っている主人公なんだけど、「ある場合を除いて」たった2分ほど先しかわからない。この設定を悪用して、映画は時間軸を好き勝手にいじくりまわし、楽しませてくれます。うん、実際、我々も、映画がこの後、例えば2分後にどうなっているか、なんて知れたもんじゃない。まずは軽いジャブとして「何故か」ピーター・フォークが登場、なんでこんな役で出演してるのかワカラナイし、この後登場シーンがあるのか無いのかも予想できない。ストーリーは、核兵器が盗まれたとかいう大事件が背景にあるにも関わらず、いつまでもお姉ちゃんとイチャイチャしたり、FBIとの鬼ごっこが続いたり、一体この先、物語を展開させようというのか。何でわざわざそこに、まるでお付き合いのようにテロリストが介入してくるのかも訳わかんない。訳わかんなくって、面白い。明らかに意識的に「行き当たりばったり」というものそのものを映画にした、画期的な作品でして、これぞニコラスケイジ映画の醍醐味とも言えましょう。あとは、彼がいったいいつになったら、念願の(?)ラジー賞を受賞するのか。それも誰にもわからない……。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-10-14 09:48:34)(笑:1票)
1949.  新選組始末記
新選組を題材にした映画ですが、今の視点からすれば、これは「ブラック企業モノ」と呼んでもよいでしょう。近藤勇にあこがれて新選組に入隊した山崎蒸だが、いざ入ってみれば彼の理想とはかけ離れた実態。その体たらくに呆れているのはまだ序の口、気がつきゃイザコザの詰め腹切らされ、文字通りあわや切腹、という身に。しかし、本人は武士としてのヤル気マンマン、近藤新局長も何だかかばってくれるしで、「ズルズルと」池田屋騒動での大活躍になだれ込む。これは今の言い方では、ブラック企業に加担しちゃうブラック社員という奴でしょう。しかし、そう言っちゃうのは単なる「レッテル張り」、何とも味気ない。ブラック社員にも生き様があり、悲しく見送る女がいちゃったりもする訳ですな。というようなオハナシ(と言ってよいのか)を、三隅監督が鋭い演出で描いておりますが、後半、ちょっとまとまり切らなかったかな、と。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2013-10-12 17:41:17)
1950.  トゥームストーン
本作についてはずいぶん前(多分本サイトが旧システムの頃)に書き込んだ(ハズな)のですが、駄文が行方不明に。もしや映画の神がお怒りになって消したのならゴメンナサイですが(投稿欄のすぐ下に「一度削除されると、該当の作品は二度と投稿できませんのでご了承願います。」と書いてますな…)。さて、我らが『カサンドラ・クロス』の監督でありながら、80年代は御用監督としてボンクラ作品を撮っていた、ジョージ・P・コスマトス。ようやくここではノビノビと楽しんで撮っているようです。史実を意識し、必ずしもヒーロー然とはしていないワイアット・アープ像。銃撃戦もリアルだし、実際、「OK牧場の決闘」なんてのはこの映画の通り、瞬時に終わったらしい。だけど、リアルでさえあればそれで良し、なんていう映画じゃない。ワイアット・アープやドク・ホリデイといった登場人物たちの由来なんかまるで描かず、いきなり、“その道の達人”同士が「おっす」「久しぶり」と顔を合わせる、この辺りは伝記映画なぞとは根本的に違う、むしろヒーロー映画らしさ。登場人物たちの表情をつないでいく演出のもたらす緊張感などは、マカロニ風味とすら言ってもよいかも知れない。後半の断片的な銃撃戦の描写なども、決して史実を再現するためだけの映画じゃない、という意思の表れでしょう。そしてこの“ヒーロー映画”において、ヒーロー中のヒーローは誰かと言うと、何と言ってもヴァル・キルマー演じるドク・ホリデイ、だわなあ。アイスマンとは似ても似つかぬ病弱ぶり、顔色悪過ぎ。この危うさゆえに、一種のモンスターのごとき圧倒的な存在感があります。どこか淡白なカート・ラッセルの飄々とした感じとの差がまた、良いのです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-10-12 01:26:55)
1951.  GANTZ
ええと、オジサンにはついていくのがなかなか大変なのですが。 ●まず、GANTZってのはきっと、がんばれロボコンに出てたガンツ先生のことだな。辛口の採点だし。それがこんな、モノリスの球形バージョンみたいな変わり果てたお姿に。 ●さわやか田中星人、これはさすがに田中星児のことなんでしょうなあ。こんな暴力的ではないハズだが(子供の頃、テレビで田中星児を見かけるとそれだけで無性にうれしかったなあ。そのくらい、サワヤカでしたね)。 ●バトルの合間に、ボソボソと聴き取りにくいセリフの小芝居が挿入される、これは『大日本人』のパロディなのか?まさか? ●仏さんにあんなことさせたら、バチあたりまっせ。面白いけど(笑)。しっかし、戦いをやたらぐずぐずと引っ張る割には、何の作戦も何のアイデアもなく、結局は銃で撃って退治するだけって、どういうこと? ●内容的には、ゲームで淡々とステージをクリアしていくような感じ。行き当たりばったりで、物語が進行とともに深まっていく要素がほとんど無い(無くは無いが、あまりにモノ足りない)。こんな状況で、to be continuedって言われても。……大丈夫か? ●という訳で、続きが楽しみです(笑)。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2013-10-08 00:25:01)(笑:1票)
1952.  ブロンコ・ビリー
『サーカスの世界』でジョン・ウェインがやってたようなコトを、クリント・イーストウッドがやってます。西部劇の世界を見世物興行として現代に蘇らせる。確かにそれは、ミスター西部劇とも言うべきジョン・ウェインという役者の生き様そのものかも知れませんな。そして『サーカスの世界』でのジョン・ウェインは、若い世代を見守るオヤジの立場でもありました。一方のクリント・イーストウッド、確かにこちらも西部劇の世界で重要な仕事をしてきたとは言え、“マカロニ経由”という特殊性もある。その彼が、作った本作は、ジョン・ウェインのようなオヤジの立場ではなく、上り調子の現役バリバリ、兄貴のような立場で、「オレについてこい」と見得を切るかのような。さらには「自分だって生まれついてのカウボーイじゃない」「誰でも、なりたいものになろうとすることが大事なんだ」と我々に呼び掛ける。まあそうは言っても現実の生活で夢を追うには限界があるからこそアナタの映画を観るんですけどね(笑)。とりあえずはそういう、明るい作品で、例によって俳優としては苦虫噛み潰したようなシブい顔してますけれども、映画の作り手としてはユーモリストの面が出ています。またしても助手に逃げられた主人公、「どこかにいい助手はいないかね」というところで場面転換し、およそ助手に最も似つかわしくない女性のエピソードを白々しくも入れてくる可笑しさ(ソンドラ・ロックが演じてるんだから、この後二人が出会うに決まってるし、助手になるに決まってる)。果ては「列車強盗をしよう」なんてくだりは、西部劇というよりは、まるでドン・キホーテ。何ともバカバカしく、ちょっとペーソスも感じさせます。あと、脇役ながら見せ場たっぷり、ジェフリー・ルイスの大活躍も見逃せません。……ところで本作のラストは、「星条旗に包まれる」という誠に結構な終わり方なのですが……コレ、日本に置き換えた場合、「日の丸」でも成立するんだろうか?
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-10-07 00:20:37)(良:1票)
1953.  ターミナル 《ネタバレ》 
昔、『E.T.』って映画があって、これはエリオット君を中心に観るからこそ感動するんですけれども、間違ってE.T.氏の方を中心に観てしまうと、ああ何とマヌケな宇宙人もあったものよ、ってな事になっちゃう。そうは言っても、E.T.氏にだって、地球に来た目的もあれば夢もあり、故郷には親もいるだろうし、ひとり異国ならぬ異星に残された悲しみもあれば、エリオット君と出会いについての感慨もあるんでしょう。という訳でE.T.の方を中心に持ってきたような感じなのが、この作品。故国の動乱のため、空港に9か月も止まることになった男のオハナシ。最初は殆ど英語がわからず会話もままならない、「ええい、筆談すりゃいいやんか」と言いたくなるのはまあ私もヒアリング能力ゼロだからで、いやいやいや、筆談なんかでコミュニケーションできちゃったら、映画として面白くないですから、コレでいいんです。限られた舞台ですが周囲の登場人物たちのユニークさ、エピソードには事欠かず映画は快調に進みます。異邦人たる孤独な主人公、しかし映画が進むにつれ、みんなそれぞれ多かれ少なかれ、異邦人の要素を持って生きてるんだなあ、と。しかし、最後についに空港を後にする主人公、あまりにサバサバしていて、うーん9カ月も住んでたらもうちょっとこの「場所」に愛着が沸かないもんかな、とも思っちゃう。この辺り、映画の描き方自体がサバサバしているんです。人間関係を中心に描いているもんで、この映画の舞台である空港という「場所」への思い入れが、あまり見られない。私はどうも「場所」フェチなのかもしれず、ちょっと肩透かしな感じもしてしまう。しかし、この主人公は、私なんぞの軟弱者と違い、胸を張って決然と空港を後にする。それは父のため……そういや、『E.T.』のエリオット君には父親がいなかったっけ(いるんだけど不在)。エリオット君は一連の事件を通じて成長する、旅立ちの物語でもあったけど、本作の主人公は、父を愛し、故郷を愛し、祖国へと帰っていく。スピルバーグも(当然ですが)大人になっていくのです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-10-05 17:49:11)(良:1票)
1954.  フランケンウィニー(2012)
またまた風車小屋燃やしますか、燃やさなあきまへんか。律義ですねえ(笑)。秘密の実験により、死んだ愛犬を蘇らせてしまった少年、本来であれば、世間から隠れ、追いやられ、つまはじきにされる少年と犬の姿をもっと中心的に描いてしかるべき作品なんでしょうが、途中から完全に違う方向に暴走しちゃって、とってもイイ感じ。怪奇映画であると同時に、少年と犬の冒険物語の要素が、大きく膨らんでます。しかし、ただ暴走している訳じゃなくって、死んだ者を蘇らせるという禁断の行為を、それを戯れに行ってしまった友人たちに関しては否定的に描くための、大暴走クライマックスな訳で、これに対比する形で、主人公の少年のペットに対する愛が肯定的にクローズアップされる。ま、正直、あの犬の造形に関しては、ボンレスハムの類に見えて仕方ないんですけれども。しかし、見事すぎる人形アニメ技術。ここまでくると単に感心しててよいものやら、人形アニメ「らしさ」って一体何だろう、と戸惑いも感じます。昔の、多少ギクシャクしていたストップモーションアニメが懐かしくもあり。本作で、一部(背景の脇役などに)いくぶんギクシャクした動きが見られるのは、あるいは意図的なものなのかも知れないなあ、などと思ったりもします。
[ブルーレイ(吹替)] 8点(2013-10-05 11:54:58)
1955.  ゲットバック
8年前、強盗団のリーダー格だった主人公、1000万ドルを盗み出すものの逃走に失敗、ひとり刑務所へ。刑期を勤め上げ出獄した主人公、しかし彼を恨みに思うかつての強盗仲間が、彼の娘を誘拐し、金を要求する……。こういう題材で、観る者をシビレさせようとしたら例えば、銀行強盗のシーンが前半と後半で2回ある訳ですから、韻を踏むように両者を関連させて描くのがよいでしょう。ただし、2回目は、1回目を踏襲しつつも、より絶望色を強め、悲愴感を伴って描く。しかるに本作。そういう構成上の計算なんて興味無し、「同じコト2回見せてもしょうがねえ」とばかりに、2回目の強盗シーンは単なる「新しい手口の披露」の場と化してます。実にアッケラカンとしてますねえ。とりあえず次から次に色々見せてやろう、これが本作の姿勢。ニコラス・ケイジの姿を描き続けても、そんなカッコよく動ける訳ではないから(彼が「走る」シーンが何度も出てきますが、そのうちのひとつのシーンで、我が家の幼稚園児が「おそい!」と言ってました。私も同感です)、埋め草的に、娘が脱出を試みる描写なんかも適度に混ぜ込んでみる。いや、悪くないと思いますよ、言ってみりゃ、埋め草だけを繋いで映画一本作っちゃった、という感じでもありますから、この手腕、これはこれで大したもんではないでしょうか。こういう映画も世の中に必要なんです、きっと。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-10-05 09:55:45)(良:1票)
1956.  増える賞金、死体の山
映画冒頭からいきなり激しい銃撃戦。北軍の部隊が悪党どもに襲われ、大量の武器と軍医の娘が奪われてしまう。その裏には、メキシコで自らを皇帝と名乗る(アホの)ロペス将軍の影が。そこで立ち上がったのが、3人の軍人と、主人公たる謎の賞金稼ぎ“コーラン”。アラーの神を信奉しているらしいけれど、本当にイスラム教徒なのかどうかは怪しいのですが。ま、ストーリーはどうでもよくって、お楽しみは映画に登場する数々のギミックです。まず、主人公愛用の若干オマヌケな日傘。これが実は、マシンガンが仕込まれているという、小学生なら大喜び間違い無しの代物。主人公第2の武器は、やたらに長いライフル銃。いや一種のバズーカ砲みたいなもんで、葉巻のような巨大な弾丸を発射し、着弾すると爆発します。軍人たちも負けじと、水筒爆弾やらパチンコ爆弾やら。ドッカンドッカン、派手にやってくれます。最後は、ハッピーエンドなのやらそうではないのやら、何とも中途半端な気分になる終わり方なのですが、製作者の意向としては基本的に、明るく楽しい痛快作、が狙いなんでしょう。さあ皆さんも頑張って痛快な気分になってみて下さい
[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-10-05 09:10:37)
1957.  キラーカーズ/パリを食べた車
ずいぶん昔、劇場未公開である本作がビデオリリースされた時に某雑誌で紹介されてるのを見かけ、掲載されていたトゲトゲカーの写真にいたく興味を引かれたまま、見る機会がなかなか無かったのですが……何となく、デヴィッド・リンチ作品みたいなのを想像してたのですが、当たらずとも遠からず、しかし『2000人の狂人』とかの方が近いかも知れない。そして『マッドマックス』を生み出したオーストラリア映画らしく、クルマを題材にすると、とっても変に(アホに)なっちゃうんですね。そういや、ジャイロキャプテンそっくりな変なヒトが出てるな、と思ったら、本人でした。さてさて、「パリを食べた車」となっておりますが、パリってのは某国の首都のことではなく、映画の舞台となっているさびれた町の名前。別に車に食べられる訳じゃなく、むしろ、この町の方こそが、クルマを食べて生きているかのような。この町を通りかかった車はきっと謎の事故を起こす。車は町の住人によって解体され(どこかロメロのゾンビに繋がるものが)、すべては闇から闇へ。という変な町でして、やはりこの町で事故を起こし、心に傷を負った主人公、町から出ることもままならず、この奇妙な町に取り込まれていっちゃう。で、この後、「しかし住人たちの悪だくみは意外なところから瓦解し…」という展開になるのなら、まあ普通の映画。本作は違って、さらに訳がわからず、そこがまた振るってます。クルマというクルマを食いつくしていくようなこの町でも、さすがにこれは食えんわい、というポンコツ車軍団が登場、住民たちと対立した挙句、ついに、舞踏会の晩、ポンコツ車集団が町に襲いかかる!! で、その中心にいるのがハリネズミのようなトゲトゲカー。このトゲトゲ、一見ウレタンか何かで出来てそうな頼りない感じなのですが(予算的なもんなんですかね)、心配ご無用、我々の期待を裏切らず、ちゃんと人間を突き殺す凶器になりうる優れモノ。まーたいがい訳のワカラン作品ですが、おそらく、このトゲトゲカーを思いついた時点で、ピーター・ウィアーは「これは傑作になる」と確信したのではないでしょうか、実際、私も映画史に残る(残るかも知れない・できれば残してあげたい・やっぱ無理かな)クライマックスだと思うのですが、どうでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-10-05 00:24:42)
1958.  宮本武蔵 巌流島の決斗 《ネタバレ》 
吉岡一門との対決を制し、「後悔せず!」と叫んでみせた武蔵、しかしどうみても後悔しまくりなんですね。身寄りの無い少年の面倒を見るあたりは、罪滅ぼしといったところでしょうか。しかし、これまでの戦いで武蔵が得たものは、何だったのか。剣豪としての名は広まり、細川家指南役という話も舞い込むが、それではまるで、吉岡一門をギタギタにし子供の命まで奪ったのは、就職活動のためだったみたいではないか。と言う訳で、武蔵はスタコラサッサと旅立ってしまうのだけど、いくら逃げても肩書の方が追いかけてくるのが、有名人のツラいところ。一乗寺下り松の石仏、過去の妄執もまた武蔵を追いつめる。ついでにオババも武蔵を追いかけてきちゃったりして、最後の対決の場に武蔵を待ち受けるは、小次郎か、オババか。さあここから先は、ネタバレもヘッタクレもありゃしない、誰もがお馴染みの名セリフに名対決(小次郎が「卑怯」と罵る通り、武蔵は最後まで心理攻撃の手を緩めない。いやあ、卑怯だなあ)。剣の道に対する武蔵の疑念が、一種の諦念の形で確信に昇華されて5部作は幕を閉じます。シリーズ中、特に見所が多い作品でもないかも知れませんが、さすがにこの最終作を見ないことには、落ち着いて眠れませんからね。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2013-09-29 11:58:04)
1959.  シェナンドー河 《ネタバレ》 
『馬上の二人』で、さらわれた人々の救出に向ったジェームズ・スチュワート。今回もまた、同様のテーマですが、作品の中に見られる対立軸は、さらに厳しいものとなっています。今回の彼は、妻を亡くした身とは言え、6男1女、さらに息子の嫁もいて、まさに“大家族スペシャル:アンダーソンさん家が大変だ”状態(ああいうTV番組、観たことありませんが…)。家族というより、プチ国家なワケで、南北戦争時代、南軍にも北軍にも与せず、教会とすらもやや距離をおいて“独立”を保っている。いわば、家族vsそれ以外、という対立軸の中で、末っ子がたまたま南軍兵士の帽子を拾ってかぶっていたもんだから、北軍に捕えられ捕虜になってしまう。で、息子たちとともに、末っ子奪還を目指すのですが、映画に「捜索モノ」というジャンルがあったとして、こんな切り口があったのか、と思わせるテーマです。「内部」から「外部」へと連れさられたとは言え、「内部」とはあくまで家族という極めて小さな世界、それに対し「外部」とは社会そのものとも言える訳で、絶望的なほどに明確な「周囲との対立」が描かれています。アンダーソン家は国家であり、息子たちは国民であるとともに兵士であって、それがアンダーソン家のアイデンティティであると同時に、悲劇の始まりでもある。家族のあるものは暴漢に襲われて命を落とし(犯人は逃亡)、またあるものは戦死するも殆ど事故死に近いもの。勧善懲悪や因果応報とは無縁の、無念の死としか言えないもので、まさに、独立するということが内在的に抱える悲劇性そのものの表れでしょう。そう言う訳で、ともすれば暗い展開に流れるのですが(息子たちを軍隊になぞらえた時点で予想された展開とは言え)、最後は、教会に突然、末息子が帰ってくる、という奇跡にが起こり、今まで不信心だった主人公が積極的に讃美歌を歌う姿で、映画は大団円を迎えます。ただし、コレ、周囲との和解というよりは、神との和解、というラストですから、私のような不信心者にはちょっとピンとこない部分もあるのですが。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-09-29 09:48:58)
1960.  ローリング・サンダー(1977)
『タクシー・ドライバー』って、ホント、出来過ぎというか、とにかくキザな映画ですよね。いっそああいう映画を嫌いになれれば、と思わんでもないけれど、やっぱりあの作品には逆らえない(笑う)。さて同じくポール・シュレイダーが脚本を書いた本作、『タクシー・ドライバー』の二番煎じみたいな扱いですが、あちらのトラヴィスが最後はウルトラマンに変身したのに対し、こちらの主人公は、フック船長になります。最後に待ち受ける狂気の大殺戮は共通ですが、一応の体裁は復讐譚である本作、まあ、ナンボかは正常と言えましょうかね。しかしここには、復讐譚らしい“怒り”は存在していません。ベトナムから帰還した主人公に対し、『ランボー』のような周囲からの攻撃もある訳ではなく、戦場から持ち帰った「狂気」を内に秘めた主人公が、あえて自らを疎外者の立場におきながら、粛々と復讐の道を進む姿が描かれます。一方で、彼に関心を寄せるオネーチャンがいて、主人公とはまるで異なる人生を歩んできたとは言え、彼女もまた、親から鼻つまみ者の扱いを受けてきた疎外者のひとりであり、銃をぶっぱなして怒りを爆発させることで、主人公と通じ合う。そして復讐という戦場に戻っていった主人公、オネーチャンは警察に通報しようとして、それをやめるのは、彼女もまた心に傷を負った者として、主人公を理解した、ということなのか。……うーん、何だか本作も、充分、キザではないですか。素晴らしい(笑)。
[DVD(字幕)] 8点(2013-09-29 08:34:24)
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