1961. 機動戦士ガンダムII 哀・戦士編
前作同様、16ミリブローアップの画面ザラザラ線ガタガタ、『こんなの映画じゃない!』って世界ですが、今作はガンダム幕の内弁当状態で、ヘンに楽しめてしまったのも確かです。アムロがうだうだ~、と苦悩する姿を延々と見せられるよりは、ラル&ハモン、リュウ、マチルダ、カイ&ミハル、アルテイシア&キャスバルと視点あちこち飛んで世界を色とりどり見せてもらった方が単純に面白い、と。「ガンダム」知らなきゃ置いてけぼり、っていうのは問題なんですけどね・・・。でも、ガンダムの映画版はテレビの時にあったマイナー臭もハンパにスポイルされちゃってるのが残念ね。 [映画館(字幕)] 5点(2003-12-01 00:54:40) |
1962. 仮面の男(1998/ランドール・ウォレス監督)
ディカプリオよりも、中年オヤジ達の活躍が目立つ映画。だけど、あくまで職務に忠実であるがゆえに物語を停滞させる事になるダルタニアンにイライラ。そのクセ、ラストじゃ主役状態だし。あと、女性キャストの扱いが、あまりに雑なのも気になりました。もっとも、お客さんの9割女性だった事を考えても、ディカプリオを始めとする男性キャストだけが重要な映画だったんでしょうねぇ。でも男だけの映画、たとえば「大脱走」なんかとは志の高さが全然違う気がしてしまうんですけど・・・。 5点(2003-11-30 13:35:31) |
1963. 影武者
うーん。様式美は目に入ってくるけれど、中身はちっとも入ってこない映画でした。アタマだけ使って撮ってるような感じがしてしまいました。影武者になっちゃった男の悲喜劇を、もっと軽快に見せて欲しかったんですけれど、世界の黒澤にそんなこと求めちゃうのは失礼の極み、なんでしょうかねぇ。ショーケン、何言ってんだか判んないし。 5点(2003-11-29 16:12:16) |
1964. COWBOY BEBOP カウボーイビバップ 天国の扉
映画的テンポ、ってアニメではもたない事があるんですよね。特に、ドラマを語る部分。手書きのキャラクターに「静」の状態でドラマを語らせる事ができるほど、アニメが高い表現力を持っているとは思えません。それを知っている演出家は、その代わりとなる映像表現を模索しているのですが、この映画は、そこに至ってません。中ダルミは、アニメの限界をわきまえずに映画を意識し過ぎたために起こっているような気がします。スパイクがカッコつけまくりの単純明快なアクション映画にしてくれた方が楽しめたんですけどねぇ。 [映画館(字幕)] 5点(2003-11-29 15:31:54)(良:1票) |
1965. 踊る大捜査線 THE MOVIE
「ファンのためのお祭り映画」なので、これはこれでアリなのかなぁ、と。私自身、ドラマのファンでしたし、ドラマを知ってる友達みんなで見に行って、それはそれは楽しい思い出になりましたよ(レインボー最中買ったりして)。だけど、じゃ、これが映画でござい、と言われると、うーん・・・。テレビとの違いはビデオ撮りからフィルム撮りに替えただけ、って感じの世界で、演技できていない連中が映ってたり、構成の糸が途中でぷっつり切れてたり。勿体付けた長い、不要なショットがある一方で詰め込み過ぎなエピソード、結局スペシャルから引っ張っておいて未消化なエピソードに溢れ、和久さんは納得できない意味不明な行動に出る、と。テレビでは通用しても、映画じゃ通用しないものもある、という事が判ってない感じがして仕方ありませんでした。1点はファンとしてのオマケ。 [映画館(字幕)] 5点(2003-11-28 22:47:19) |
1966. おかしなおかしな石器人
恐竜のコマ撮りアニメと巨大目玉焼きが面白かったくらいで、原始人が女の子をめぐって放浪の旅に出る本筋の話は、そーんなに楽しめなかった印象があります。言葉が全部原始人語のため、字幕なしで楽しめる映画ではありましたけど。それにしても最大の謎は、こんな映画の主演がリンゴ・スターだって事で・・・。この映画が製作された時期の事を考えると彼の心理はビミョーだ・・・。 5点(2003-11-28 21:37:29) |
1967. オーロラの彼方へ
デートムービーにこの映画を選んだのは、完全な安全牌だ、って思ったからなんですけど、失敗でした。感動的な映画の予感は、後半の、ごちゃごちゃした展開によってかき回され、そのラストシーンは、えーと、それで納得しなさい、と?という感じになってしまい、盛り上がらず。やっぱムリしないで、私らしいセレクトの映画見に行けば良かったんだ(おバカ映画とかボンクラ映画とか)、と思った次第でございます。デートで映画を見るな!というご意見もございましょーが。 5点(2003-11-28 21:23:43)(笑:1票) |
1968. オースティン・パワーズ ゴールドメンバー
最初の5分間のためだけにあるような映画ですが、某映画雑誌で公開前にモロにネタバレしてたので、ガッカリしちゃいました。映画ファンの楽しみを削るような誌面作りをするのはやめて下さいませ。さて、日本人に媚びてハズした、みたいな印象の3作目ですが、「デラックス」の幼稚さに比べれば、多少まだ見られる感じがしました。ヘンなコーヒー出てこないですしね。でも、全体的に精彩を欠いた印象を受けるのは、マイケル・ケインに対する遠慮からなんでしょうかねぇ。70年代ネタなんかは、個人的には、もっとちゃんとやってくれ!ってイライラしました。肝心なゴールドメンバーにキャラクターの魅力を感じないですし。 [試写会(字幕)] 5点(2003-11-28 21:15:00) |
1969. 狼たちの街
《ネタバレ》 法も無視した集団ハットスクワッドの活躍を描く!と思ったら、なんだかそこはあんまり登場せず、殺人事件の裏に潜む巨大な陰謀を暴く!と思ったら、意外にセコい真実にびっくり。FBIをボコっちゃうトコだけはエキサイティングでしたけどね。覆水盆に返らず、って物語は見終わってモヤモヤ~っとした気分を残すばかり。デイブ・グルーシンの音楽が自己主張激し過ぎて、浮きまくっててうるさい、というのばかりが印象に残る映画でした。あ、あとジェニファーのおっきな・・・ [映画館(字幕)] 5点(2003-11-28 15:23:38) |
1970. エアフォース・ワン
ラストの衝撃は凄かったですね。CG丸出しジャンボが画面いっぱいコケまくる!って。ギャグ映画かと思っちゃいました。予算の関係ってゆーより、製作期間の関係だったのかな? 「ダイ・ハード」の亜流映画の一本としては、結構面白い方だったんですけど、いかんせん主人公がアメリカ大統領じゃ、感情移入もへったくれもなくなっちゃうワケで。ホンモノの方々を重ね合わせて見ちゃったら・・・ねぇ。 5点(2003-11-27 16:05:03) |
1971. うる星やつら3 リメンバー・マイラヴ
ラム&あたるがメインの「うる星やつら」は、そんなに好きじゃないので、この映画は、「もーそのダ~リンってゆーの、いい加減にしてくんない?」ってゲンナリしてた感じです。もっとも、「うる星やつら」の映画化、となったらラム&あたる以外の何者を主役にするんだ?って言われれば、答え様がないのも事実なワケで・・・。 5点(2003-11-27 15:39:55) |
1972. うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
《ネタバレ》 押井監督の「他人のフンドシで相撲を取ってる」感が強くて、当時、かなりイラついた記憶があります。今にして思えば、監督の世界観がよく出ている映画ではあるんですけど、やっぱり、自分の創造したキャラクターで勝負すれば?みたいな気持ちは、今でも変わりません。第一、私はメガネってキャラクターがそんなに好きではありませんしね。ラムの世界の物語なのに過剰にメガネに語らせ過ぎな気がして仕方ありませんわ。 [映画館(字幕)] 5点(2003-11-27 15:36:17) |
1973. 宇宙空母ギャラクティカ
センサラウンドばんざい!って感じで、戦闘シーンでのセンサラウンド爆裂は快感。まー、間に挟まれるドラマはどーでもいい、って感じですけど。テレビ向けだけに、ショボいセット炸裂の世界ですし、単なる第一話パイロット版なのでちっとも本題に進まないまま終わっちゃいますが。でも、サイロン兵のデザインはテカテカしてて好き。特撮シーンも「サンダーバード」的なカッコ良さですし(使い回しばかりですけど)、コロニアル・バイパーもカッコいいし、スフィンクスみたいなヘルメットもイイ。「サイロン・アタック」はセンサラウンドがクレジットされてたにも関わらず、センサラウンドなし上映だったので、どうにもダメな映画でしたけどね。センサラウンド、復活して欲しいなぁ。どうして最新の音響設備でもセンサラウンドのあの振動を再現できてませんかぁ? ウーファー10基くらい入れないとダメなのかなぁ。 [映画館(字幕)] 5点(2003-11-27 14:27:39) |
1974. ウォーターワールド
大作!ケビン・コスナー主演!ってところに一切期待をしなければ、そこそこ楽しめないこともない、って感じの映画でした。膨大な製作費のワリに、特撮関係が非常に荒く安っぽいのですが(気球を合成するのがメンドクサいんで、スタジオ撮影の下の部分だけそのまま映しま~す、みたいな)、海上を舞台に展開するバトルはそれなりに作り込まれています。もっとも、上映時間をあと30分短くして、主演をヴァンダムあたりにして、そしてテレビで見る、というのがちょうどいいレベルの映画ではあります。製作費も5分の1くらいがちょうどいいカンジでしょうね。 [映画館(字幕)] 5点(2003-11-27 13:58:47) |
1975. ウォー・ゲーム(1983)
「ブルー・サンダー」直後のジョン・バダム作品、大作系で上映のお正月映画、という事で期待してたのに、なんだかショボい映画だなぁ、と失望したのを覚えてます。まあ、スペクタクルな展開を期待してた自分が悪いんですけどね。コンピュータを映画的に視覚化すると、こういうデザイン、っていうのが今となっては微笑ましい感じ。でも、今の時代、だんだんシャレになんない題材になってきてるのも事実で、20年も前の映画だったっけ?と思い返してみて少々びっくり。 5点(2003-11-27 13:30:53) |
1976. 陰謀のセオリー
メル・ギブの匂ってきそうなオッサン臭さが苦手な私にとっては、もうそれだけでツラい映画ではありましたが、そこにリチャード・ドナーお得意の、とっ散らかし状態が輪をかけ、この映画の印象はぐちゃぐちゃ。だけど、サスペンス描写の中に、ドナーの「こういうのやりたい」感をチラリかいま見た気がして、職人監督の意地が微笑ましくもあり、と。 5点(2003-11-27 11:11:41) |
1977. インナースペース
《ネタバレ》 ちっちゃくなっちゃった世界を描いた映画って、どれもこれも全部、液体の表現が違う!って気になっちゃって。液体は表面張力でネバネバ!としてるのが、小さい世界なワケで、この映画でも、体内でウィスキーをゲットするシーンで「違うでしょ!」とツッコミ。ジョー・ダンテのセンスがあんまり好きになれない私は、この映画、マーチン・ショートのアホ演技だけがお楽しみポイントでした。途中で終わってしまうような展開は、ヒットすれば続編作る予定でもあったんでしょうかねぇ。人体内っていうのはもうマンネリだから、宇宙人の体内にでも入っちゃえば? 5点(2003-11-27 10:56:36) |
1978. インソムニア
《ネタバレ》 不眠症を画にすると、こういうイメージなんでしょうね。でも、不眠症経験者から見ると「そうか~?」って。この「う~~、寝てないんだよ~~!」ってパチーノは、不眠症と言うより、ただの徹夜野郎に見えます。私の場合、寝なくても平気、みたいな感じで、どっちかって言うとハイな側にシフトしてましたからねぇ(2日間に1時間くらい寝て、あとはずーっと起きて動き続け)。で、映画の方はというとロビンがもっと邪悪な存在だと思っていたら、こちらもパチーノ同様、情けないオッサン状態、オッサン同士の傷の舐めあい&近親憎悪みたいな映画で、舞台の陰鬱な風景、天気と共に、あ~~~~鬱陶しい!って感じでした。あの女性警官以外は、みんなマヌケでした、みたいな印象ですし。贖罪に向う物語だったらパチーノに、もう少し運命的なクライマックスを用意してあげた方が良かったんじゃないかな。 [映画館(字幕)] 5点(2003-11-27 10:12:43) |
1979. イン&アウト
《ネタバレ》 ジョーン・キューザックが可哀想、とヘンな感情移入をしつつ、えーと、「俺はゲイじゃない!」というドタバタバカ映画を見に行ったつもりが、「ゲイで何が悪い!ゲイバンザイ!」と開き直られちゃって、ごめんなさい状態。私としては素直に笑いたかったワケですが、デリケートな問題扱いなんでしょうねぇ。「サイレント・ムービー」の頃は、単なるネタ扱いでも良かったんでしょうけど。私自身も発言には気を付けないと。難しい世の中だなぁ。 5点(2003-11-26 17:45:42) |
1980. EAST MEETS WEST
途中で日本人、あんまり関係なくなっちゃって、先生が主役の西部劇がメインになって、なーんだ、結局西部劇が撮りたかっただけじゃん、とガッカリ。でも、単純に西部劇として見ると物足らなさ過ぎですしねぇ。期待してたのは、真田広之と竹中直人の活躍で、彼らが脇役化するなんて思ってもみなかったワケですが、監督ってのは、観客の期待なんかより、まず自分が撮りたいモノ、って事なんでしょうかねぇ。 [映画館(邦画)] 5点(2003-11-26 12:49:35)(良:1票) |