1. 風の谷のナウシカ
こんにちわ、そこそこ映画好きの大学生です。(男です。)最近TVで、全世界で放映されているアニメの半分くらいが日本製だとか言ってました。僕も、最近ヨーロッパへ行ったとき、フランス語に吹き返られたいろんな日本のアニメを見たり、ドイツの売店でドラゴンボールチョコバーを見たり、実感してきました。で、「風の谷のナウシカ」の感想ですが、一言で言ってみると、多少難解な童話のようなものだなと思いました。作品の舞台設定といい、展開といい、まさに現実世界の(しかも出版後10年、20年経ってもあてはまっているような)直喩ですよね。外交・軍事に苦心する人たちとそれに従属せざるを得ない人たちがいて、その現状に主人公が立ち向かって、平和が訪れるという結末。ハリウッド映画なみのヒーロー(あるいはリーダー、社会科学の世界ではヘゲモニーでしょうか。どうでもいいですが;;。)がいて、しかし問題に立ち向かう手段は武力ではなく、心、信念。だけど巨神兵が「母」を守るため力を使う。結局理想は通らないけれど、「次善の策」としてその絶対的な力は必要かもしれない。でもその暴走を止めなければならないのが、あの清廉潔白すぎるほどの心であるし、その強いが故に敏感で脆弱な心を支えるのは、大勢の市民・集団・機関(institution、当然、十分民主的な。)だと思います。もの足りなさはあったとしても、あの様な映画を世に出すことで、沢山の人たちの心に少しでも作者の方の気持ちが息づけば、世の中は少しきれいになるかもしれないですね。ちなみに、10点の内容は「ここ何年間で最高の作品」ということですが、もうひとつ好きな映画は、94年(?)公開の、『レジェンド・オフ・フォール~遥かなる想い~』です。ブラッド・ピットがかなりかっこいいっす!以上、ひまな大学生の時間つぶしでした。ありがとうございました。 10点(2003-07-05 00:34:02) |