1. 駅馬車(1939)
《ネタバレ》 小学生のころのテレビ、フィルムセンターでの上映会と、都合50回はくだらない回数鑑賞している、自分の映画鑑賞の原点です。評価はそのあたりの思い入れがたぶんにありますので(^^ゞまあ割り引いてもらえれば。途中の渡河シーンでカメラの影が見える(笑)、とかいろいろありゃ?というところもありますが、当時のBウェスタン映画のレトリックを踏襲しつつも、A級にしあがった素晴らしい西部劇です。ネイティブ・アメリカンの書き方についての評価で、好き嫌いがわかれていますが、善・悪が(きわめて民族的な偏見に満ちた醜悪なものであることはみとめるにしても)明確に対比されてしまうのは、勧善懲悪がある意味一種の定型的なストーリー・テリングの一手法であった「映画幼年期」当時、ましてや今のようにイマジナリー・モンスターを特撮で創造する術のない当時の映画製作技術では、「白人」対「ネイティブ」という分かり易い設定になってしまうのはいたしかたないことではないでしょうか?むしろ、その単純化された構図の中で恐怖の対象として駅馬車に襲い掛かってくるネイティブたちの圧倒的な存在感と、スタントのすばらしさ(白人のヤキマ・カヌートの功績大ですが・・・)に感激します。レバー・アクションでないライフルに疾駆する馬上で両手離しで弾込めする図なんかは、何度見てもかっこいいと思うんですが(^.^)。とりあえず難しく考えず「アクション」として楽しんでもらいたい映画です。ながくなってすみませんでした。 10点(2003-07-15 23:08:58)(良:1票) |
2. ビッグ・ウェンズデー
DVDの安さに引かれて、ついに買ってしまったんですが、監督のコメンタリーをきいて、長年思っていたことに答えをもらった気がしました。ハンク・ウォーデンがでてくるあたりでもしや、とおもってましたが、そこここにフォード映画へのオマージュがあるということで、より一層、この映画びいきになってしまいました。さて、明日も波乗りいくか・・・。 9点(2003-07-16 00:59:54) |
3. 史上最大の作戦
《ネタバレ》 この映画好きですよぉ。↓ポール・アンカはホック岬の崖を上る部隊で最後まで救命具をつけていたあの人です。またカラーライズバージョンは、TVサイズ限定で確かにでています。この映画のパブなんかを観てると、「総フィルム数、○○万フィート(細かい数字失念)」とか書いてあるので、DVDボックスでカットしたシーンなども含めて超長尺の完璧版を出してほしい(^_^;)、ってむりでしょうねぇ・・・。各シーンは、原作にある記述を一生懸命なぞっている感じで、個人的には十分楽しめました。ただこれからみるのならば、当時の戦線の状況等の概略を知った上で、原作(翻訳でも)を先に読むことをお勧めします? 8点(2003-07-16 00:47:33) |
4. 静かなる男
《ネタバレ》 フォードが、身内を集めて作ったセミ・ミュージカル(?)、自伝(もどき)映画???キャスティングは本当にリラックスしたメンバーになっていて、良い意味で家庭的な雰囲気が自然にでているとおもいます。雨が降ってきた墓地でのウェインとオハラのキスシーンは名場面のひとつだとおもいます。ウェインの写真集の中で来日時のウェインの記者会見を収録したところがありますが、あのシーンの服装を聞かれて「ジャパニーズ・シルク」と答えているくだりがあり笑ってしまいました。ハーブ・イェーツじゃないですが「緑ばっかりじゃないか」。そのとおりですが、それが良いんですよねぇ・・・。 8点(2003-07-15 23:26:48) |
5. アパッチ砦
《ネタバレ》 フォード一家による群像劇、ということでみれば、個人的には騎兵隊三部作の中では一番楽しいキャスティングの映画だと思います(初期フォード映画で主演を張っていたG・オブライエン、V・マクラグレン、またW・ボンド、H・ウォーデン、F・フォード等々そこここにどこかで見た顔が出てきます)。サーズデイが攻撃前にシルエットで馬上にある場面で、その馬が「っぴ!」と顔を上げるシーンは好きなシーンのひとつです。また、途中、クインキャノン軍曹の歌う「Sweet Genevieve」はこの映画を観て依頼お気に入りの曲です(^^)。最後の全滅シーンにばかり目が行きがちですが、そこにいたるまでに挿話として描かれるダンスシーンや、3軍曹のコミカルシーンなどの描写の数々は、肩の力の抜けた娯楽としては楽しいと思うのですが。 7点(2003-07-16 00:11:17) |
6. 11人いる!
超同意。できればオリジナルDVDかなにかで(ミニシリーズになればなおよい)、続編も含めて再動画化希望します。 4点(2003-07-16 00:52:43) |