2. トラフィック(2000)
麻薬ってのは米国にとって排除するには余りにも根付きすぎているっていうお話。 銃社会と麻薬社会はアメリカの負の宿命の両輪なんだなって思う。 「ミシシッピー・バーニング」なんかもそうだったけど、ストーリーが進んで映画としての決着はついても、大局的にはなにも変わらずに終わってしまうっていう描き方は、題材(問題)の大きさや根深さを感じさせます。 複数同時進行の手法はいかにも流行っぽい感じだけど、こういう骨太のポリティカル・サスペンスがたまに出てくるから、ハリウッド映画もまだまだ捨てたもんじゃないと思えるんですよね。 9点(2001-05-14 23:37:35) |