1. バタリアン リターンズ
《ネタバレ》 今更説明するまでもありませんが第1作はかなりの傑作なのですけど、2作目が1作目のまんま焼き直しのような駄作だったためか、この3作目が日本で公開されることはありませんでした。で、この3作目はどうかと言えば、ラブロマンス?という、また新たな方向で作られた、ある意味良作だと思います。ラストなんか炎の中で2人がキスをしてジ・エンドって…。 基本的に出てくる人物どいつもこいつもバカばっかりなのですが、その中でも主人公はズバ抜けたバカでありまして、コイツのおかげで悲劇が始まり惨事が起きる。大体バタリアンがどんだけ醜く恐ろしいか見ておいて、死んだ彼女をバタリアン化で生きかえらせるところから、散々彼女をかばって多くの人が死んでいったのに、自分が食われそうになると鉄パイプでぶん殴るし・・・。最後は誰もがコイツを殺すのが一番の解決策だったのでは?と思うのではないでしょうか。個人的には彼女がボンテージバタリアン?に化す所が好きなわけですが、監督がブライアン・ユズナということもあって、出てくるゾンビのディティールのハチャメチャぶりも一見の価値ありかと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2011-05-24 14:38:16)(良:1票) |
2. プラネット・テラー in グラインドハウス
今だこんな映画を撮ってくれるロドリゲスは貴重だし大好きだ。グロに美女にマシンガンこれだけで言うこと無しだっ!キャスティングもすばらしいっ、やっぱり言うこと無しだっ!…と言いたい所ですがそうでもなかった。あまりにも狙いすぎというか何というか、とにかくそればっかりだと、すぐ飽きちゃうし、歳のせいかな~疲れちゃうんですよね。狙って作った場合その辺の加減が難しいと思うんだけど、この映画はちょっとやりすぎかな、と思うのです。やっぱりまじめに作った?のに製作者の意図としないところで評価を得ているバカ映画には敵わないのかな…。とは言いつつもロドリゲスにはどんどん(3本に1本くらい)この手の映画にチャレンジして頂きたい。そして何時か天然のバカ映画を越えるバカ映画を撮ってほしい、と思うのでした。 [DVD(字幕)] 7点(2010-07-16 13:50:58) |
3. ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女
《ネタバレ》 153分という時間もあまり気にならない、なかなか面白い作品でした。 面白いとは言いつつも女性への暴力や軽蔑がテーマにあるらしく、 そのような不快なシーンが多々あるので、 もとよりそういったものが苦手な方は要注意。 しかしいずれも解決?はしているので問題ないとも言える? まっ、その辺の不快な感じがハリウッドモノとはまた違った感じで個人的には○なわけですが。 事件を解決するコンビのちょっと変わった組み合わせがこれまたなかなか良く、特にリスベットは話が進むにつれて可愛く見えてきてしまったり。 とにかく、このコンビのこの先が気になるので2部3部と期待したいところです。一つ気になったところといえば、連続殺人事件発見の元となった依頼内容が 終盤あっさり解決してしまうのは若干残念なようなそうでないような…。 [DVD(字幕)] 8点(2010-07-15 12:11:59) |
4. ゆれる
《ネタバレ》 ボクにはバカな弟と、それに振り回される大人たち・・・そんな映画にしか感じとれなかった。 正直そういう映画では無いのだろうけど、やっぱり気になる真実。兄の証言のように、彼女が勝手に落ちて、兄は手をつかんで助けようとしたのか。それとも弟が証言したように逆上した兄がわざと突き落としたのか。まあ、震える兄の腕に残った傷後と、タケルが終盤8ミリを見て思い出す映像が兄の無実を物語っているように取ったのですが。 だとしたらタケルは法廷でウソの証言をしたの?それは罪では無いの?それとも親父と川に行ったこと忘れたり、タケルは記憶障害?兄は自ら望んで罰を受けようとしていたとしても、バス停でバスを待つ兄に『兄ちゃん、帰ろうよ!』って・・・、どの面さげてそんな事言えるんですが?兄が思いを寄せる女性を寝取っておいて、ほんと身勝手な野郎だ。ぼくは兄ちゃんがあのままバスに乗って逆方向に行ってしまう事を望んでしまうのでした。役者陣の演技と新井浩文の目に4点。 [DVD(邦画)] 4点(2007-03-16 10:15:13)(良:2票) |
5. それでもボクはやってない
《ネタバレ》 面白かった、とはとても言えない。なんたってこの後味の悪さは何?やってもいない犯罪で罰を受けなきゃいけないなんて・・・日本の裁判には問題があると、何となく知っていたとしても、それなりのショックを受けるでしょう。もし自分がこの主人公の立場ならこのように戦えるかなぁ・・・その前に耐えられるか?誰か助けてくれるんか?ココにはかけないようなメチャメチャな行動に出ちゃうかも。いや、そんな勇気も無いか・・・。最初に書いたがこの映画、ぼくはとても面白い作品とは言えない。でも見る価値、語る価値は十分ある映画だと思う。今はとにかく出来るだけ多くの方がこの映画を観て、いろいろ考えていただくことを願うばかりである。 [映画館(邦画)] 9点(2007-01-30 01:36:37) |
6. ウィニング・パス
なんというのかな、学校の授業なんかで見せられる教材映画?とか、教習所とか免許センターで見せられる映画を見ているような感じでしたね。とても『BE FREE! (1986)』なんかを撮った監督さんの作品とは思えません。しかし内容からして、こういう言い方は変かもしれないけど結構楽しめちゃいました。それにキャストも以外に豪華だしね。 [インターネット(字幕)] 6点(2006-12-01 00:05:08) |
7. 痴漢男
思いっきりバカにして見たせいだろうか、かなり面白かったですよ、これ。そりゃ二番煎じのようなタイトルにつけて低予算で安っぽいときてるけど『電車男』なんかより遥かに面白いですよ。もう年甲斐もなく痴漢男と恋の行方に見入っちゃいましたし、2Chでの会話もいちいち面白いですよ。2Chのまとめなんかを読んでいる人には、省略しすぎとかいろいろ言われているみたいだけど、そんなの知らんという人は結構楽しめると思うですよ。 [インターネット(字幕)] 8点(2006-11-30 00:36:17) |
8. 手紙(2006)
《ネタバレ》 毎日当たり前のように報道される犯罪。それをまた当たり前のように見て読んで受け流していた自分には、感じるところがあり、服役するという事の意味、更生するというのは、どういったことなのか・・・いろいろ考えさせられる映画でした。犯罪者とその家族の苦悩を中心に描いた作品でありますから、主人公であり殺人犯の弟である直貴の苦しみをこれでもか!と見せ付けられるが、正直わたしにはその苦しみの半分も理解できていないだろうなぁ。コレばっかりはどんなに上手く描こうが実際の家族の苦しみなど、その身にならないとわからないのだろうから。(もっとも劇中一番理解できなかったのは、すぐそばに沢尻エリカが居るのに吹石一恵と恋しちゃうことなんですけど・・・。)しかし直貴の素性を知ったとたん、避けたりクビにしたりと途端に厳しい態度をとるまわりの人々。最初は「犯人でもないのに・・・」なんて思って見ていたけど、恋人の朝美の父が直貴に言った「人の子の親になったら・・・わかってもらえると思う」という台詞。ありきたりな台詞ではあるけど、子を持つ親としては、こう身につまされるような感じがして、一気に劇中に引き込まれました。また今回一番驚かされたのは、殺人犯の兄を演じる玉山鉄二の演技でしょうか。特に刑務所内でのほぼ台詞の無い、無言の演技から、とてつもない寂しさが伝わってきた気がしたんです。いやぁ今後の玉鉄にはもっと注目したいと思います。それにしても、すでに書かれておりますが劇中、直貴が組んでるコンビのネタは、ホントつまらないですね。特に序盤の頭角を現すあたりのネタ。あんなネタを目の前で見せられたら、ホントに「気まずいねェ~」になっちゃいます。しかしラスト、刑務所内でのネタはなかなか面白かった上に、感動的でもある、とても良いラストに感じました。 [試写会(邦画)] 8点(2006-11-18 01:58:26)(良:1票) |
9. ゾンゲリア
《ネタバレ》 ゾンビモノが好きな方なら避けて通れないのがこの作品。なんたってロメロの「ゾンビ」とフルチの「サンゲリア」のタイトルを足して2で割ったようなタイトルがイカス。しかし、そんなイカスタイトルのせいだろうか、結構良い出来なのに、あまり観られていないのも確かだが・・・。 もの悲しい曲から始まり、しかし数分後には、その曲からは想像できない残酷映写。そして衝撃のラスト(当時としては)。陰惨な残酷映写には「さすがイタリア」と思いきや、実はアメリカ製でして「アメリカもやれば出来るんだなぁ・・・」と思いました。 [DVD(字幕)] 7点(2006-11-08 11:28:04) |
10. ウォーターズ
若手から、そうじゃないイケメンまで7人で贈る、まあちょっとしたアイドル映画といった感じでしょうか。なので多くを期待しなかったせいでしょうか、それなりに楽しく見れましたが。クサイエピソードなどがふんだんに盛り込まれており、見ているこっちが恥ずかしくなるという部分も多々ありましたが、歳のせいか、意外に気持ち良く受け止められる部分もあったかな、と。しかし、オチは「このタイプか!」と思わず言ってしまいそうな感じで、だったらだったで、もうちょっと序盤からオチへ向けて考える部分も、もうちょっとあっても良かった気がするのです。まあ、劇中のイケメンたちはプラス思考というか、ノー天気と言うか、彼らがそれでいいなら良いんだが、ぼくなら人間不信になってるもんな。 [インターネット(字幕)] 6点(2006-10-24 10:37:14) |
11. 宇宙からのメッセージ
いや~無知と言うか、なんと言うか。時として何も知らないということは素晴らしいものを生み出すものです。もはや「スペースオペラだから」という言い訳が通用するレベルではありませんですし。今時よっぽどの人でない限り、それなりの宇宙への知識というものはありますから、こういう作品を作ろうとしても、その中途半端な知識が邪魔をしてこんな世界は生み出せないでしょうから。さらにこのパクリなんて生易しい言葉では表現できない、まあ、あえて表現するなら「まるパクリ」とでも言う商売根性丸出しの作りには、もう何も言えません。もしかすると深作監督がコレを撮っていなければ、5年後の『里見八犬伝 (1983) 』はなかったかもしれません。そんな素晴らしい作品です。 [DVD(邦画)] 7点(2006-09-22 16:59:03) |
12. X-MEN:ファイナル ディシジョン
《ネタバレ》 なんでしょうね。ブライアン・シンガーの前2作の重み?みたいなものはどっかに吹っ飛んでしまった感じですかね。(エスねこさんの言う(作家性ゼロですが…)というところに妙に納得しております。)しかし、それはけして悪いことばかりではないのです。無いという事には、無限の可能性が秘められておるのです・・・よく言えば。軽くなった分テンコ盛りのVFXとミュータントの数で勝負。さらに思い切りの良い展開など、違った面白さがあると思いますのです。また1作目からのアイスマンとパイロによる因縁の対決。一見勝負にならなそうなキティ・プライドとジャガーノートのおっかけっこ。 「驚異的な再生能力」という主人公としては、とても地味な能力がフルに発揮されるフェニックスとのクライマックスなど、能力の特性を生かした対戦の組み合わせは絶妙ではないでしょうか。ちなみにエンドロール後のシーンはかなり重要でしょう。ココだけでも評価1点分の価値はあるかも(言いすぎ?)。でもここを見ると見ないとでは感想変わってくると思うんですよね。特にエグゼビアに対してとか。なので普段エンドロール中に退席する、せっかちさんは我慢して最後まで見ましょうね。 [映画館(字幕)] 8点(2006-09-22 14:35:50)(良:2票) |
13. サマータイムマシン・ブルース
もう、何も考えずに見て素直に楽しみましょう。そうすると話について行けなくなる可能性もありますが。壮大なのかセコイのかよくわかりませんが、とにかくいろいろ考えられたお話にはかわりはない。細かいギャグ、セリフも良く考えられているし、テンポも良いので時間はあっという間に過ぎました。タイムスリップに関しては結局いろいろ考えちゃうけど面白かったんで良しとしたいです。本広克行監督特有の「やりすぎ感」もちょこっとあったけど、そこを差し引いてもこの映画は行ける。 [DVD(邦画)] 9点(2006-08-25 23:15:15) |
14. 東京ゾンビ
最低にして最高の映画。まあタイトルや予告、チラシやポスターを見れば、どう考えてもシリアスな感動巨編と思う人はいないと思うのですが、その通りです。実にくだらない映画なのです。 だから「くだらない作品が見たいなぁ~」と思っていた、ぼくには最高の映画なのです。 哀川翔アニキと浅野忠信の夢の共演というだけでぼくは涙なのに(しかも二人の息はピッタリです)さらに柔術+ゾンビです。ぼくのログインネームを見ていただければ、納得して頂けると思いますが、コレはもう嗚咽です。 中盤、若干ダレるところもありましたが、もともとダレきった映画なので気にしないようにしましょう。 自己満足度はかなり高いですがオススメは出来ません。 [DVD(邦画)] 9点(2006-07-31 10:49:19) |
15. ゲド戦記
《ネタバレ》 まずキャラクターなどは、パッと見ジブリ作品なのですが、劇中何度かジブリ作品らしからぬクオリティの低い?ところが見受けられるんですけど。細かいことかもしれませんが、アニメって葉っぱ一枚から大空の青さまで、すべてが映画のために作られた作品の一部ですし、気にしないわけにはいきません。まあ、それ以上にジブリらしいワクワクドキドキするようなアニメならではの、見ているだけで楽しくなるシーンがほとんどなかったという方が個人的には問題なんですけど。竜の共食いや親父を刺してまで剣を奪ったこと、人間がおかしくなってきている原因、散々喋らせた意味ありげな台詞、その他もろもろの答えは、いったいどこへ行ったのだろう・・・。メッセージやテーマにイマイチピンとこなかったり、序盤の出来事への答えがわからないのは、ぼくのせいなのかも知れないが、その辺を受け止められなくてもアニメ映画なのだから退屈させない画の面白さは保ってほしいな、と思ってみた。それに細かい所だが、宮崎アニメ特有の、「美味そうにモノ食べるシーン」(「カリオストロ」ならスパゲッティと怪我から目を覚ましたルパンの無茶食い。「ラピュタ」ならトーストに目玉焼きや海賊たちの食事シーン。「ハウル」なら朝食のベーコンエッグ。「トトロ」のキュウリなどなど・・・)が毎回楽しみだったのだが、今回はぜんぜん美味そうに見えなかったのが残念。食事のシーンって大切だと思うんだけどな・・・。 [映画館(邦画)] 5点(2006-07-30 23:13:30)(良:1票) |
16. 忍 SHINOBI
ストーリーは実に単純で、原作における両忍軍の駆け引きや”対戦組み合わせの妙”などがかな~り薄れてしまっている(良く言えばわかりやすくした)。ということで、よくあることですが原作と比べるなんて野暮な事はよして(まあ、スーパーアレンジされちゃってますんで別物と考えてもいいかも)今回のこの作品は純粋に仲間とオダギリの恋愛・・・いやいや、精鋭忍者の対決を楽しむことにしましょう。さすればこの映画なかなかのエンターテイメントと言って良いでしょう。とにかく伊賀、甲賀ともにその精鋭ともなれば、もはや人間技とは思えない領域の忍術ばかりでイイ味だしてますから(それでも原作よりはかなり現実味ある忍者にはなっているんですけど)。「昔の忍者って凄かったんだなぁ~」って関心している場合じゃありません。出来ませんからあんな事。特に両頭首なんか超能力者ですから。この精鋭忍者10人だけで天下取るのも夢じゃないと思いますもんね。面白いなぁ、そのくらいやってくれた方が夢がありますや。でも、そんな個性的かつ超人的な忍者たちが次々とアッサリ消えていくのはもったいないなぁ、と。もっと”あの忍者vsこの忍者”といった、いろいろな対決も見てみたかったなぁ、と。「伝令早すぎ!」とか、それなりのツッコミどころはありますが気にしないで、そのまま流しましょう。 [映画館(字幕)] 7点(2006-06-28 10:22:25) |
17. DEATH NOTE デスノート(2006)
《ネタバレ》 最初は不安だったが、話が進むにつれてどんどん良くなって来る。クライマックスのオリジナルのエピソードも悪くない。出来れば、このような非現実的な映画は、その他の部分を徹底的にリアルに描いてほしかった。その方が非現実的な部分がより際立って面白くなると思うんですよね。後、気になったのはライト。頭良い割には、街中や地下鉄でデスノート開いたり、ホールのような声が響くところでリュークと会話したり、ちょっと軽率な行動が目立つ。最後にライトがリュークをはじめて見るシーンでこんなセリフを入れてほしかった。ライト『死神って意外に作り物、ってかCGっぽいんだな』リューク『そうか、死神って皆こんな感じだぜ』。こんなセリフが入っていたら1点プラスしていたかも。 [映画館(邦画)] 7点(2006-06-23 21:20:21)(笑:1票) |
18. ポセイドン(2006)
見る前は『いや~ホント、ドラマ部分を省略した薄っぺらい、オリジナルの足元にも及ばない作品だったよ。ヘヘン』と皆に言い回る予定だったんですけど・・・もう、そんなことどうでも良くなりましたね。確かに薄い所はうっすーいんですけど、厚い所はホントそりゃ、もう・・・ねェ。とにかく下から上へ上へと突き上げられちゃって、コレなら居眠りする暇も無いでしょう。居眠りするんだったら、冒頭の10分くらいしかチャンスは無いですよ。あえてそんな事にチャレンジする事もありませんが。とにかく、これだけパニック、パニックの内容ですと、潔いというか、ある意味気持ち良いです。その時の気分によって見分ける2作目の「ポセイドン」が出来たという事で良しとしたいです。 [映画館(字幕)] 7点(2006-06-06 12:09:14)(良:1票) |
19. 真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章
《ネタバレ》 今時の劇場用アニメにしてはクオリティにムラがあるとか、そういう事は置いといて、と・・・ 。 まず簡単に言いますと、この作品「劇場版 北斗の拳2」といって良いのではないでしょうか。 考えてみれば「北斗の拳」の劇場版アニメ化は、86年に1度作られているのですが、今回の作品ちょうどその続きと言っていいかもしれません。 という事でこの作品、初めての方には、かなり説明不足の作品となっております。 まあ、そんなことはどうでもいいんです。 本当に言いたかったのは聖帝サウザーの扱いかた。 酷い、酷すぎる・・・ 「北斗の拳」の面白さの一つに、魅力ある強敵たちというのがあるのだが、この作品ではソコがぜんぜん描かれていない。 これじゃあ「愛ゆえに・・・」というサウザーの名台詞が ぜんっぜん生きてこないし! ケンシロウがなぜvsサウザーのフィニッシュに「北斗有情猛翔破」使ったのか。その理由も、その意味も、これじゃあ伝わらないし! ちょっと話題になった阿部寛によるケンシロウ。これはまあまあいける。もともとあってて違和感ないし、ブルース・リー調の怪鳥音も、これから続けていけば良くなりそう。しかし、セリフを聞いていると、時たま阿部寛の顔を思い出してしまう。コノ感覚はちょうどクリカンこと栗田貫一がやるルパン三世を見ている時に近い。もう一人ラオウ演じる宇梶さん。こりゃ酷い。もともとの声質はもちろん、メリハリのない(棒読みとも言うかな)喋りはラオウという名キャラクターをダメにしかねない。とにかく「北斗の拳」をぜんぜん知らない人には、 この作品を見に行かないで欲しい。 どうしても見に行きたいというのであれば、 単行本11巻「愛深きゆえに堕つ!」までを読んでからにしてね。 [映画館(邦画)] 6点(2006-03-28 10:44:04) |
20. SPIRIT スピリット(2006)
《ネタバレ》 ジェット・リー本人が「最後のマーシャル・アーツ映画」と言っているだけのことはあって、まさしくジェット・リー、いやリー・リンチェイの集大成的作品と言っていいし、間違いなく彼の代表作の1本となるでしょう。 本当は10点満点と行きたい所なのだが、出来ることならベストコンディションの霍元甲と田中安野の素手対決が見たかったということでこの点数です。 とにかくこのレベルの本格的カンフー映画はこの先そうそう出てこないでしょうよ。 [映画館(字幕)] 9点(2006-03-24 00:27:50)(良:2票) |