1. リバー・ランズ・スルー・イット
「行く川の流れはたえずして、しかも元の水にあらず・・」という方丈記の無常観を感じさせる映画。モンタナの美しい自然の中で、フライフィッシングに興じる兄弟、ボートを持ち出して川下りをする幼い兄弟の姿が眩しく、何故か見ている自分を懐かしく穏やかな気持ちにさせてくれる。人生は川のように流れていく。誰も止めることは出来ない。 10点(2003-08-16 05:57:01) |
2. 遊星からの物体X
血液検査のシーンよりも冒頭部分のヘリコプターで犬を追いかけて、ライフルで撃つシーンが印象的でした。ところで「キショ怖系」ってなに語。意味わかんない。 10点(2003-08-15 00:38:11) |
3. ミッドナイト・エクスプレス(1978)
トルコの刑務所って、ほんとにこんな所なの。あな恐ろしや。いろんな意味で衝撃的でした。身から出たサビ、自業自得とは言え、孤立無援の中で一人戦う弱っちい主人公が人間くさい感じで良かった。アラン・パーカー万歳。 10点(2003-08-14 06:01:15) |
4. 羊たちの沈黙
すでに自分が書こうしたコメントは書き尽くされているので、自分の好きなシーンを紹介する。バーファロー・ビルに殺された死体の検視のシーン。鼻の下に臭い消しを塗って、カシャカシャ写真を撮って、ピンセットを使って喉の奥に詰まったドクロ蛾のサナギを取り出すシーンだ。 10点(2003-07-30 05:53:31) |
5. 2001年宇宙の旅
中学生の時、オリオン座という映画館で見た。なんで猿が骨でバクを殴り殺して興奮しているのか、それにしてもあの黒い畳のような板はなんだろうか。そんなことを考えながら、夢中で観ていた記憶がある。以後、一度も見ていないが、家のテレビや今はやりの小さいスクリーンの映画館じゃ見る気がしない。 10点(2003-07-27 21:00:32) |
6. 小さな恋のメロディ
今の自分は、この映画からは、遥か遠く、かけ離れたところにいる。それでも、ビージーズの「インザモーニング」「若葉のころ」「メロディフェア」、それからクロスビー・スティルス・ナッシュ・アンド・ヤングの「ティーチユアチルドレン」がどこかから流れてくると当時の自分とこの映画のことを思い出す。 10点(2003-07-19 06:31:23) |
7. ストリート・オブ・ファイヤー
単純明快、シンプルなストーリー。ダイアン・レイン大好き。マイケル・パレ格好いい。たしかシーンが切り替わる時に、前のシーンのフィルムが燃えるような演出があったと思うけど・・・。お気に入りの1本。 10点(2003-07-15 04:52:44) |
8. キリング・フィールド
この映画が、単なる映画でないことは、皮肉にもハイン・S・ニョールが暗殺されたことによって裏付けられてしまった。合掌。 10点(2003-07-09 06:08:24) |
9. イージー・ライダー
中学1年生の時、地元の映画館、オリオン座で見た。バイク、ロック、セックス、ドラッグ、バイオレンス、すべてが衝撃的で、頭をハンマーでぶん殴られたような気がした。ただ今の若い人が見たら、たしかに退屈かも・・・。でも思い入れのある作品なので。 10点(2003-07-03 04:59:28) |
10. 明日に向って撃て!
中学生の時、オリオン座という映画館で見た。ポールニューマン、ロバートレッドフォード、キャサリンロス、そして俺、みんな若かった。思い出の作品。 10点(2003-07-02 22:36:59)(良:1票) |
11. 刑事ジョン・ブック/目撃者
「過大評価されている」というコメントがありましたが、感じ方は人それぞれ。ていうか、蓼喰う虫も好き好き。私は素直に楽しめました。喧騒の国アメリカで静かに暮らしているアーミッシュもいるし、殺伐とした生活を送る刑事もいる。つまり、そういうこと。巧妙な謎解きやトリックはないが、良い映画だと思います。 10点(2003-03-08 00:48:36) |
12. 草原の輝き(1961)
エリアカザン監督作品というと「エデンの東」が有名だが、個人的にはこっちの方が好き。ワーズワースの詩が胸に刺さって痛い。ナタリーウッドが美しい。「昔付き合っていたあの娘、今どうしているかな」という気分にさせられるリリカルな作品。 10点(2003-02-20 21:39:32)(良:1票) |
13. 卒業(1967)
(ネタバレあり)劇中に流れる「スカボローフェア」「4月になれば彼女は」そして「サウンドオブサイレンス」。サンモンとガーファンクルの曲を耳にするといまでも映画のワンシーンが蘇る。キャサリンロス最高に可愛かったな!!ベンのことを大家にチクる学生役で若き日のリチャードドレイファスも出演している。個人的に思い入れの深い映画なので文句なしで満点。 10点(2003-02-15 08:25:26) |
14. ミシシッピー・バーニング
観ているうちに、惹きこまれ、知らぬ間に主人公と同じ怒りを共有していました。また、自分の中にある差別の心にも気づかせてくれました。ジーンハックマンとウィレムデフォーが互いの捜査手法の違いに反目しながらも協力して人種差別と戦う正義感の強い熱い刑事を演じています。アラン・パーカー監督の作品の中で、1番好きな作品です。お奨め。 10点(2003-02-13 01:11:55) |
15. サイダーハウス・ルール
心温まる良い映画というのは、おそらく、こういう映画のことをいうのだろう。BGMのピアノも心地よく、メーン州の自然も美しかった。シャーリーズ・セロンのお尻もキレイだった。孤児院の子供たちの幸せを祈らずにはいられない。 9点(2003-08-28 14:52:56) |
16. レインマン
最初は兄を利用することだけを考えていた弟が、彼と接するうちに少しずつ兄弟愛に目覚めていく過程の描写が素晴らしい。D・ホフマンの演技はもちろんだが、T・クルーズの演技力もなかなか侮れないものがあり、頑張っているなと素直に褒め称えたい。 9点(2003-08-18 23:12:08) |
17. U・ボート
すでに皆さんのご指摘のように潜水艦映画というジャンルがあるとすれば、1番の映画です。迫ってくるスクリュー音、折りたたみ式の潜望鏡、機雷爆発の衝撃、狭い艦内の息苦しいまでの閉塞感、駆逐艦との戦い、ピコーン、ピコーンと敵の接近を知らせるレーダー、水圧に軋む艦体、そして冷静沈着な艦長。入り込んで見てしまいました。 9点(2003-08-15 05:24:25) |
18. 真夜中のカーボーイ
「えぶりばでぃ~とーきんあばうと~」で始まるニルソンの「噂の男」とBGMのハーモニカのソロが良いですね。すっごく。都会の片隅で肩を寄せ合って暮らす2人の男の姿に涙がちょちょぎれそうになりました。 9点(2003-08-13 21:48:16) |
19. ボディ・ダブル
デパルマの最もデパルマらしい作品。フランキー・ゴーズ・トゥー・ハリウッドの「リラックス」がノリノリ。名前は知らないけれど、メラニー・グリフィスじゃない方の殺されちゃう方の女優が色っぽくて好き。屋根の溶接工事をするインディアンの仮面を被った男や海岸のトンネルの中で発作に襲われる閉所恐怖症の売れないドラキュラ俳優役の主人公。吹き抜けのデパートでの追跡劇。居候の主人公の留守中に別の男を引っ張りこんで騎上位セックスに耽る恋人役の女。そして、それから、独特のカメラ回し。この作品の頃が一番、油が乗っていましたね。 9点(2003-08-10 01:28:18) |
20. 火垂るの墓(1988)
戦争のことは、わからない。でも、家族愛というか、妹のことを気遣う清太の気持ち、兄を慕う節子の姿に心を打たれた。蚊帳の中にホタルを放つシーンが、せめてもの救い。翌朝にはほとんど死んでしまうホタルたち。その死骸を集めて土に埋める。「火垂るの墓」ってタイトルを象徴する場面。妹の遺骨をドロップ缶に入れて、持ち歩く清太の姿が切ない。 9点(2003-08-10 01:06:41) |