1. ピンク・フラミンゴ
いやはや、世の中にはとんでもない人たちがいっぱいいるんだ、ということを目の当たりに教えてもらいました。0点か10点しか有り得ないような映画なんだけど、10点を献上する勇気は私にはないので、0点しかあげられない。他の点では失礼なような気がして。俗も極まれば聖になるという、ある意味賞賛を込めての0点。でも私はいくら監督に言われても、犬のウンコ、食べたくない。 0点(2004-01-03 17:53:46) |
2. アギーレ/神の怒り
ラストシーンは今でも鮮明に覚えている。狂気は欲望から生じるのか、欲望(理想)は狂気(妄想)から生じるのか、そのために一体どれだけの人間の命が失われたか?背筋が寒くなるような映画だけど一見の価値は充分過ぎるほどある。いや、現実は多分こうだろうから、必見の映画かもしれない。 8点(2003-12-23 17:09:59) |
3. カサノバ(1976)
これぞフェリーニ、フェリーニ過ぎてついていけない部分も確かにあるけど、物事は極ってこそ面白いともいえる。フェリーニはまさにそういうタイプの映画監督ではないか。ドナルド・サザーランドという怪優にカサノバという美男役をやらせるところが、いかにもフェリーニらしい。カサノバが、生卵をいっぱい飲むところと、最後にマカロニを欲しがるところが変に印象に残っている。何故だろう、お腹が空いていた訳でもないのに。 9点(2003-12-08 23:43:48) |
4. 刑事コロンボ/別れのワイン<TVM>
その昔友人から、今テレビでコロンボが1番面白いと言われ、初めて見たのが、運がいいのか悪いのかこれだった。結局、これを超えるものはその後1本も見られず、後からこれがコロンボシリーズの最高傑作と言われている事を知った。この犯人が他の犯人と明らかに違うのは、決してワインだけではない人生そのものに対する深い洞察力である。犯人の方がコロンボより知的で、単なる事件の解明、知恵比べには終わっていない。それゆえ、ラストシーンの台詞も生きてくるのだ。テレビドラマとしては忘れ難い。 8点(2003-11-26 22:17:45) |
5. ひまわり(1970)
どうしようもない状況の哀しい映画。こういうことは何処の国でも沢山あったのでしょう。そして、今でも起き続けているのでしょう。愛し合っている人達には、当事者の誰もが辛い辛い話ですよね。人間の辛く哀しい人生なんか関係ないというように、ひまわりが咲き誇っているのが余計哀しみを誘いました。 8点(2003-10-28 00:49:48)(良:1票) |
6. ベニスに死す
やっぱりこれは10点以外ないでしょう(ヴィスコンティの作品は嫌いではないが、特に熱狂的ファンというわけでもない。でも素直にこう思う)。若いときはよく分からなかったが、年を取るごとにこの映画の凄さが分かって来る。完璧に近い作品。ストーリーなんて無きに等しいのに、格調高い美意識に圧倒される。日本人には絶対撮れない、創れない、文化が違う、と思い知らされる。 10点(2003-07-14 23:53:38) |
7. フェリーニのアマルコルド
何回か観ました。フェリーニの作品は何を描いても何処か可笑しいところに感心してしまいます。この話だって、父親が軍にしょっぴかれたり、脅されたり、弟が精神病院に入っていたり、描きようによっては真っ暗くもなるのですが、そうならないところがやはりフェリーニは天才だって思うのです。ほぼ全作品を見ていますが、私は「道」より、この作品と、「甘い生活」「81/2」「カサノバ」が好きです。 9点(2003-05-31 23:20:32) |
8. マラソン マン
怖かった。歯を抜かれて、走るなんて最悪。今でも歯医者に行くたび、思い出して、この主人公よりマシだと思っています。ローレンス・オリビエが本物の悪党という感じでそれまで、いいオリビエしか見たことなかったので、逆にものすごく怖かったです。 7点(2003-05-21 01:48:28) |