1. さらば冬のかもめ
《ネタバレ》 100歩譲って、8年もムショ暮らしをするんだからその前に筆おろしをさせてやろうという気持ちはまだ許せる。でも、理由なく陸軍兵士を殴る事、どんちゃん騒ぎをして予定の列車に乗り遅れる無計画さ、注文した食事を作りなおさせる事や、バーの店員を罵る事、こんな事ばかりを未成年の部下に経験させてこれが楽しい生き方なんだと言わんばかりに行動するバダスキーに共感など出来ようはずもない。窃盗癖はあるけれどまじめな青年を間違った道へと先導しているだけだ。「こんなことで奴の8年が楽しいものになるのか?」と冷静な言葉を吐いていたミュール(マルホール)の考え方には賛成出来ていたが、結局はバダスキーのペースに合わせてしまうのが残念だった。よく言われるニューシネマの雄だのヒューマンドラマの佳作だとは全く思えません。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-08-15 17:51:53) |
2. 続・猿の惑星
ヒット作となった一作目の設定を利用すればいろんな続作品が作れると思うけど、脚本に凝り過ぎたのか娯楽として映画を楽しもうと考える人には多分に理解しづらいお話になってしまったようです。核爆弾を崇める宗教集団は2000年の間生き延びた人間達なのでしょうか。容姿や行動が生理的に受け入れられませんでした。理解できる人には深い意味がたくさんありそうな映画ですが一般受けはしないと思います。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2008-07-21 16:55:29) |
3. 天国から落ちた男
夜の砂浜に彼女と二人並んで腰を降ろし、ウクレレの調べに乗せて歌うデュエットは名曲です。 7点(2005-03-05 22:34:09) |
4. ブラザー・サン シスター・ムーン
持たざることの自由、何にも属さないが故の自由。宗教について何にも知識が無くても最後までちゃんと観て富と権力を非難する製作者側のメッセージをよく理解できる。そして宗教の汚い部分と信仰の美しい部分を示し「清貧」という言葉の意味をより解りやすく丁寧に映像で教えてくれる佳作。 8点(2005-03-05 22:01:16)(良:2票) |
5. ひまわり(1970)
生死も分からぬまま探して探しぬいた挙句にやっと見つけたアントニオ。汽車から降りてきたその姿を見た途端何も言わずにその汽車に飛び乗って泣き崩れるジョバンナ。立ちすくむアントニオ、足元に落ちている自分の写真を拾い上げてすべてを悟り、ジョバンナの想いを知る。台詞は全く無い。状況描写だけの絵と誇張の無い自然な演技。僅かこれだけで二人の胸の内に湧き上がる感情を身震いするほどに感じて取れる。素晴らしい。完璧だ。再会の場面では敢えて抱き合うこともせず、こうなってしまったことの怒りをぶつけ罵り合う事も無い。戦争に巻き込まれ、狂わされてしまった不幸な運命を受け入れてお互いを認め合った上で永遠の別離を誓う。素晴らしい脚本の出来と二人の名優の演技力と落ち着いた映像と美しいテーマ曲。それぞれの相乗効果により心に響く感動の名作が生まれた。 10点(2004-12-23 22:48:33)(良:2票) |
6. グローイング・アップ
公開当時映画館で観ました。どの場面にもバッチリ合ったオールディズ満載のサントラ盤買いました。エッチな青春映画と思いきやラストまで観ると胸にジーンと迫るものを感じます。あの頃に戻りたい。 8点(2004-10-10 22:49:56) |
7. スローターハウス5
不思議な映画で主題が理解できない。過去に経験した戦争の回想録かと思いきや突然カースタントが始まるし、宇宙へ瞬間移動してしまったりで次第に話の展開についていけなくなった。車を潰してから新車のプレゼントのシーンを後で見せるなど意味があるとは思えない時間軸のずらし方も効果に疑問がある。ただし、空襲で廃墟と化したドレスデンの街を再現した場面は「戦場のピアニスト」などでCGで作ったものよりも余程現実味がありよく出来ていて受ける衝撃の度合いもこの作品の方が数段上だ。 4点(2004-09-23 13:48:30)(良:1票) |
8. これがピーター・セラーズだ!/艶笑・パリ武装娼館
それぞれの国の人間を演じることでお国柄をネタに笑いにしようとしていたのかも知れないが、ほとんど変装せずに同じ顔で次々現れるので区別がつかず話もよく解からなくて観ていることを次第に苦痛に感じてしまった。おまけに目立った笑いそのものが無いので辛くて辛くて。ピーターセラーズにもこんな映画があるんだと知った作品。 3点(2004-04-24 18:23:25) |
9. ピンク・パンサー2(1975)
久しぶりに観たが、爆笑することはないものの最近のコメディ映画より十分笑える。回転ドアの場面や水着の女性につられてプールに落ちる場面等、世界中のコメディアンに影響を与えたであろうセンスの良さは今も充分輝いている。 7点(2004-04-24 17:57:04) |
10. スケアクロウ
何について語ろうとしているのか全く解からない。他人が行った旅行のビデオを長々と見せられていた時の様にとても退屈な時間を過ごしました。 3点(2004-03-20 23:33:59) |
11. アニー・ホール
昔観た時は面白いと思った記憶があるのだが、今観返してみたらさっぱり。他にない仕掛けはアイディアいっぱいで興味深いが、男女のダラダラとしたアレン流恋愛論を見せる事に終始していて、とても退屈だった。 4点(2004-03-06 12:51:54) |
12. ジョーイ(1977)
今まで観た中で一番泣いた映画です。 10点(2004-02-29 22:40:38) |
13. グリース
7点は今見た場合の点数。公開当時にちょうど高校生だった私なら10点満点をつけていたでしょう。これを観て思った。アメリカの高校ってなんて素晴らしいんだろう、自由で毎日楽しくてしかも格好いい。当時の自分と比べてその夢のような世界に数日間興奮が収まらなかったのを覚えています。今となっては陳腐に見えるのは時代を如実に反映していたからこそでは無いのかなと思います。 7点(2004-01-11 21:36:27) |
14. ハノーバー・ストリート/哀愁の街かど
ごめんなさい。最後まで観られませんでした。昼メロとは正に言い得て妙。出会いからの進め方がちょっと強引過ぎる。逢引きと出撃の繰り返しに飽きました。 1点(2003-10-05 21:57:36) |