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プロフィール
コメント数 119
性別 女性
自己紹介 好きな映画は愛のある映画。走る映画。たとえ1ヶ所でも好きなシーンがあれば、つい許してしまう大甘のレビュアー。

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1.  ラ・ラ・ランド
恋する気持ちを、最初にダンスで表現しようとしたのは誰だったのでしょう?突然ベンチにぴょん!と飛び乗ってタップを踏む30男のセブが可愛らしすぎて、思わずニヤついてしまいました(その後のダンスで2人のステップが若干ずれているのもご愛敬)。出会ってすぐミアがちょろっと語った生い立ちをセブがひとつ漏らさず憶えていて、図書館前でクラクションを鳴らすところもいやはや・・・(最初から最後までクラクションの使い方には参りました)。メイキングを見ると、監督のこだわりを実現するために最高の叡智が集結したんだろうなぁ、とただただ感心。自分の夢に他人を惹き込める人はやはり素晴らしい。もう1回見に行こうっと。
[映画館(字幕)] 9点(2017-03-18 19:10:41)(良:1票)
2.  TOKYO TRIBE
とある映画評にあった「反戦映画の快作」という言葉がぴったりきた。若者よ。あんな馬鹿ボスのために無駄に戦うことなかれ、という感じ。アホをやってもつい許してしまう監督のひとりです。冒頭、朝ドラ終わるまで公開を控えた方が良かったのでは?と一瞬思ったけれど、それを打ち消すほどの説得力が鈴木亮平の肉体にあったのであとは単純に楽しめた。しかし、白のパンチラお好きですね、監督。でも、でんでんのくだりはどうもなぁ・・・。
[映画館(邦画)] 8点(2014-09-07 12:45:01)
3.  ペイルライダー 《ネタバレ》 
金城一紀の「映画篇」の中にあるこの題名の短編を読んで以来、ずーっと観たいと思っていたから、BSで放送してくれて感謝感謝! が、あまりに期待しすぎたため、何も判然としないまま終わってしまうラストに肩すかし感は否めない・・・・。ま、カッコ良かったから良しとしましょう。 ひたすら金を掘っている男たちに囲まれて生きていたら、思慮深く腕も立つ男が現れた日にゃあ、そりゃどうしたって魅力的に見えますわな。母娘の気持ちは痛いほど解るけど、ちょっと牧師様モテすぎかも。なんにせよハルには幸せになってもらいたいものですね。 
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-04-30 16:26:38)
4.  ビフォア・ミッドナイト 《ネタバレ》 
なんだかね。胸を出したまま電話で話しだすセリーヌ(というよりジュリーデルピー)に脱帽です。女ってあんなものだし、結婚生活ってこんなものだって体全体で表現してくれていました。 前作「ビフォアサンセット」でキスもしないで終わった(まあ、飛行機には乗らなかっただろうなぁとは思っていましたが)2人が結婚して、ジェシーは2人のことを書いた小説のおかげでいっぱしの小説家に一応なっていて、前妻に問題がある分息子には負い目があって、仕事で飛び回っている先で適当に遊んでいて、かたやセリーヌは双子の育児と自分の仕事のことで常に心が沸騰寸前で、こんなはずじゃなかったと思ってもじゃあどんなはずだったのか心もとなくて・・・・。結婚20年の中年女には涙必至の3作目でした。ラスト、迎えに行ったジェシーも、タイムマシン話にのってあげたセリーヌも大人になりましたね。でも、この2人にはいつまでも喧嘩しながら年をとってほしいかな。
[映画館(字幕)] 8点(2014-01-30 12:00:46)(良:2票)
5.  ローマでアモーレ 《ネタバレ》 
夫が「せっかくの休みだしのんびりとした映画でも観に行こう」などといって向かったのがこの作品。「ウッディアレンだよ。のんびりしてないかもしれないじゃん。題名とペネロぺクルスに惹かれただけのくせに」と毒づきながら同行したら、なんだかとっても面白かった。一応「アニーホール」からちょこちょこ彼の作品は観ているけれど、最近のものに関しては省き方が半端なく上手い!というのが1番の感想。時間軸とか、そこに至った経緯とか、普通なら突っ込みを入れたくなるような展開も、ばっさり飛ばしまくっていて痛快。イタリア人って本当におしゃべりなんだなと思っていたら、アメリカ人のオペラプロデューサーのアレンがローマに向かう飛行機の中でもっとすごい喋りっぷりで嫌味をまくしたてていたり、建築家志望の青年は数十年後の自分(だと思って観ていたのだけど違うのかしら?)が止めるのも聞かずにきっちり恋人の親友に翻弄されてさっぱりと捨てられていたり、純朴な新婚の2人は結局それぞれ軽く浮気をしちゃうのだけど踏み出す前の悩み方が対照的だったり、どのエピソードもすべて人生だなぁ~。いやはや声を出して笑った映画は久しぶりです。もちろん、ロベルトべニーニは安定の存在感。新婚の奥さんがスペイン広場(かな?)で迷ってカメラがぐるりと回るシーンで、自分もこんな風に異国で迷ってしまいたいと思ってしまった中年主婦の妄想は、いつかローマに行く!という確かな望みに変わりました。ホントに素敵な映画。
[映画館(字幕)] 8点(2013-08-19 12:09:31)
6.  ペタル ダンス
普通よりテンション低めというか、ぼそぼそと会話しているみたいな演技は好き嫌いの分かれるところなのでしょうが、役者さんがそろっているので好感持てました。大学での仲良し3人組の設定もリアル。抱きしめられた時に「まず好きって言ってよ」じゃなくて「端折ったね」と言ってしまうジンコと、ひとり遠くの町で心折れてしまったミキと、頼りがいがあって社会性もあって、でもバツイチのモトコ。それぞれが自分に無いものを相手に求めて惹かれたのが分かる3人でした。どうしようもない時に、飛んで来てくれたり、手を握ってくれる人がいるだけで、なんとかやっていけますよね。原木さんの祈りが叶えばいいな、と素直にそう思えるラストでした。しかし、彼女たちの住んでいる町はどこなんでしょう?撮影は千葉みたいでしたが、歩いている風景がかなり地方に見えたので。
[映画館(邦画)] 7点(2013-07-12 11:33:43)
7.  前橋ヴィジュアル系
ストーリー的に突っ込みどころは多々あるのですが、風間俊介ファンには充分楽しめる内容になってます。冒頭のライブシーンでのクオリティーは、歌唱力(?)も含めて「さすがジャニーズ!」と声をかけたくなるほど。何より手つきがとても美しいし目つきも魅惑的。ビジュアル系のボーカルを演じて違和感を感じさせないなんて、それだけでも拍手です。カッコ良くきめたいのになりきれず、家族や友人との付き合い方も普通にイイ奴というか育ちがおぼこいというか・・・・。しかもバンド活動時の勝負服はいつも同じっていうのもリアル。朝ドラで人気も知名度もぐんとアップしたので、多めの予算で続編をぜひ。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2013-05-10 18:36:10)
8.  ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 《ネタバレ》 
パイが最後に言った言葉「人生とは手放すこと」。こんな言葉にようやく「そうだね。それでいいんだよね」と思えるようになりました。無くしたことが辛く哀しくても、いつか立ちあがって再生できる時は来るだろうし、もしかしたらそこから新しい何かが始まるかもしれない。だからこその人生なんだって。 20歳の時に読んだ名言集の中の「サヨナラだけが人生だ(井伏鱒二)」という一文に若い私は「どこが名言???」と思ったものでしたが、親が年老い、息子たちが旅立っていこうとしている今、私にとって「人生とは手放すこと」というこの言葉は救いであり慰めです。 家族を失って漂流する海で見たいくつもの美しい光景は、「生きていけ!」というパイへのエールだったのかもしれませんね。作家となり、家族と幸せに暮らす今の彼の姿に、思いっきり泣けました。
[映画館(字幕)] 8点(2013-03-04 17:22:20)
9.  映画 鈴木先生 《ネタバレ》 
毎日公園のベンチにやって来て、なんとか支え合っている2人の若者の行き場のない姿にまず泣けました。どうしても許せないことに対して、なんとか正当な方法で反旗を翻そうとする男子生徒の若さゆえの痛々しいまっすぐさにも泣けました。理想を追い求めて、それでも皆に解ってもらえるわけではなく、狭い部屋で煙草を吸っている鈴木先生にも泣けました。同じように理想を追い求めて、理解不能なものはシャットアウトすることで自分を保ち、最後に「私をおやりなさい!」と言って犯人の前に進み出る足子先生にも泣けました。 古沢良太の脚本と風間俊介目当てで行きましたが、ドラマを見逃したことを後悔しました。ラストは綺麗事のようでもありましたが、世の中、綺麗事を言わなくなったら、ダメになっちゃいますものね。 人には皆居場所が必要だけど、それは自分で見つけるべきもので、無いなら作っていかなくてはいけない、ということなのでしょうか。「鈴木先生の教え子は、みなそれぞれの場所で頑張ってるんだよ、きっと」という女子生徒の言葉に、最後またもや泣きました。 しかし、風間君の演技は、もはや違和感を感じないところがすごい。振り回した鎌が小川さんを傷つけた時の一瞬の表情は、見事の一言です。 
[映画館(邦画)] 8点(2013-02-21 10:52:39)
10.  桐島、部活やめるってよ
around50のオバサンがひとりで観に行くには切なすぎたかしら? 自主映画サークルで8ミリ撮っていた人間には、けっこう苦笑いの連続。でも、あの頃抱えていたコンプレックスとプライドの両方の気持ちが、懐かしく思い出されました。そして「戦おう。僕たちは此処で生きていかなくてはならないのだから」の台詞には胸が思わずキュンキュン。そう。あの時期があるから今があるのです。生きていかなくてはならないと思い込んでいた「此処」という場所も、自意識ひとつでどうとでも変わっていくものだったりするのです。進め!若者。ところで、神木君の内股走りかなりカワイイ!
[映画館(邦画)] 8点(2012-09-09 12:02:48)
11.  シングルマン
監督第1作でもあるし、完成度を求めたわけではないのだが、かなり期待外れだった。とにかく、有無を言わさぬほどの美意識を見せつけてくれることを望んでいたのだが、評論等で言われているトム・フォードならではのそれは、さほど感じられなかったように思う。机上に整然と並べられた品々を真上から捉える構図など、逆に陳腐に見えてしまったし。細かいことを言えば、コリン・ファースは佇まいは美しいが、踊らせたり走らせたりするとかなりがっかりしてしまう。なにより、ジュリアン・ムーアのゲテモノ的な撮り方には驚いた。もしかして監督は彼女に悪意でもあるのかと思ったが、単に女に興味がないだけなのでしょう。あんな役を引き受けて見事に演じたジュリアンにこの点数は捧げます。
[映画館(字幕)] 5点(2010-12-18 13:21:30)
12.  リトル・ミス・サンシャイン
「これは元気が出るよ」と勧められていたのを、ようやく鑑賞。ロードムービー好きにはたまりませんね。好きなシーンは数知れず。車に順番に飛び乗った後「けっこう面白かったな」と笑う満足そうな皆の顔。あんなにうんざりしていたはずのおじいちゃんの死に泣いてしまうママを見て「ハグしてあげろ」と妹にメモを書く兄。モーテルの部屋で何度も不安そうに主人公が呼びかけるたびに、その都度きちんとベッドに座って話を聞いてくれていたおじいちゃん。もちろん最後の超お下劣ダンス。愛すべき作品です。音楽も◎。
[DVD(吹替)] 8点(2010-11-03 11:43:47)(良:1票)
13.  大奥(2010)
漫画原作なので多くは望みません。ただ、佐々木蔵之介(玉木宏を愛でる瞳!!)や阿部サダヲ(身の上話をするときの哀愁)など芸達者がいるだけで、作品のクオリティがかなり上がるものだなぁ、と感心した次第です。ニノ、顔は美しいけど周りに比べて身長低すぎ(黒い裃で登場した時のバランスの悪さよ・・・)。
[映画館(邦画)] 5点(2010-11-03 11:27:44)
14.  ハチミツとクローバー
誰も眼中にないみたいですが・・・。主人公を演じた櫻井翔はこの役にはまっていると本当に思いました。慶応大卒で美男子で、今ではニュースも読んで笑いも取れる。傍からみたら文句のつけどころのない彼が、実は芸能界という場所では自分はかなり無能なのだと自覚し(歌も踊りもそこそこ。演技は・・)努力と根性で補っている感じが、この主人公の不器用さに重なって見えました。泣きながら自転車をこぐシーンはかなり非難ゴウゴウみたいですが、自分が想い焦がれる2人の結びつきを見せつけられて、しかも2人とも天才(一応)で、失恋以上のやりきれなさを吹き飛ばすには、彼にはあれしかなかったような気がします。でもいいじゃないですか。運命の出会いがその先には待っていたし。主役なのに、芸達者に囲まれてちっともそうは見えないという、かなり奇特な櫻井翔くんにこの点数を捧げます。
[DVD(邦画)] 7点(2010-11-03 11:04:09)(良:1票)
15.  告白(2010) 《ネタバレ》 
うるさいくらいにほぼ絶え間なく流れる音楽に-1点。それでもそれがあまりにドンピシャなことに結局+1点。原作読後は、それぞれの告白があまりにも一方通行であることに、人間は所詮解りあえない、という虚無感に襲われたけれど、映画では森口先生の最後の「なんてね」の時のなんとも表現しようのない表情で少し救いができたように感じた。このラストの印象の違いは原作者と監督の人生観の違いなのかな(どちらがいいというわけではなく)。最初の数分間は、告白の絡み合いとズレをどんな風に表現するのだろうと原作と比較ばかりしていたので、勿体ない事をしてしまった。映画として純粋に見ていたら、もう少し評価は違っていたかもしれない。真っ白な部屋を塵ひとつなく磨き上げて、瀟洒なティーカップに紅茶をなみなみと注ぎ、「あ」と思いついたように果物ナイフ(これは監督の意見なのですね。母親としてものすごく納得)を手にして階段を上る木村佳乃から立ち上るオーラに身震いがした。
[映画館(邦画)] 7点(2010-07-24 13:51:56)
16.  息もできない
ぶん殴って気絶させてしまったヨニを少しだけ離れて待つサンフン・・・。この出会いのシーンだけで、私は彼を少しだけ好きになった。束の間の幸福なんて思ってもいないと言わんばかりの甘さのかけらもない市場のシーンにもぐっときた。ラスト、焼肉のシーンで、彼が皆を巡り合わせたことに感動して涙がこぼれた。生きてきた意味あったじゃん、って。ひきずることしかできない人間はつらいな。これを撮りあげることで何かと決別したヤン・イクチュンの力技に脱帽です。
[映画館(字幕)] 9点(2010-06-04 01:30:19)(良:1票)
17.  隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS
アクション大作としてはまあまあ及第点。アイドル映画としてはちょっと赤点気味といった感じでしょうか。阿部寛と椎名桔平がかなりイイ線いってるのに比べて、主演2人がイマイチではやはり勿体無い。長澤まさみは婚礼衣装をまとったら眩いばかりに美しいお暇様のはずがさほどそうとも見えないし(男装しているほうが断然可愛く見える)松潤にしても、当代きってのアイドルを起用しているのだから、もうちょっと主演然としたシーンがあっても良かったのでは? 黒澤作品と比べる気はないけれど、そのせいか何となく盛り上がりに欠ける感じで不完全燃焼。もっとワクワクドキドキさせて欲しかった。
[映画館(邦画)] 6点(2008-06-12 00:42:34)
18.  僕の彼女はサイボーグ 《ネタバレ》 
辻褄が合わないとか、グロいシーンが多々あるとか、ラスト、上半身だけの彼女はどうなるんだ? なーんてことは、もうこの際言いっこ無し! 愛している人が自分を守ってくれるって、なんて素敵で、なんて幸せなことなんでしょう! それが綾瀬はるかみたいな可愛い彼女だったら、サイボーグだってちっとも構わない・・よね? 崩れ落ちる瓦礫からジローを守りながらひたすら走る彼女は、本当に凛々しく美しかったな。キスしても何の感情も持ってくれないことに不機嫌になったり、やきもち妬かせようとして返り討ちにあったり・・・。彼女への思いが日に日に大きくなっていくジローの心が何とも健気で愛おしかった。前2作は実は未見なのですが、こんな気持ちになれるのなら、見てみようと思います。小出恵介は○。綾瀬はるかは文句無しの◎。
[映画館(邦画)] 7点(2008-06-11 23:49:43)
19.  黄色い涙
「ALWAYS」など懐古ものブームには関係ない企画だとは思いつつも、のってしまった感が否めないのが逆にマイナスだったかな・・・。あのいかにものセットは正直きつい。そして何より、出演者の嵐5人が「監督が1番楽しそうだった」って言っているのがちょっと・・・・。監督っていうのは、怒ったり、悩んだり、おだてたりして、役者の良い部分を引き出すのが仕事なわけで。特に桜井君と相葉君にはもっと的確な演出をしてあげてほしかった。ニノが上手すぎるんだもんなぁ。良い素材だと思ってそのまま出したら、イマイチ美味しそうに見えなかった、という感じ。とはいえ嵐ファンにとって心地よい時間だったのは間違いなし! 中3の長男が「夢と現実の狭間で悩む姿が何年後かの自分を見るようでかなりぐっときた。僕は好きな映画だな」と言ったのには、母の方がウルウル・・・。
[映画館(邦画)] 7点(2007-11-13 15:38:21)
20.  サンシャイン 2057
題名のスマートさと監督ダニーボイルの名前、そして主演がキリアンマーフィーなら間違いないだろうという確信のもと、見に出かけました。映像は確かにすごい。じりじりと太陽が焼けつく感じも、凍えるような宇宙の暗闇も充分伝わってきた。しかし、「5人いる?」あたりから、ちょっと想定外に突入。SFを見慣れていないせいなのかな?それともイカロス1号の件をなにか見逃したんだろうか。ねじ伏せたような結末でなく、SFだからこそもう少し納得できる終わり方にして欲しかった。「人間はまだ大丈夫かもしれない」とかすかに希望がさすラストにプラス1点。
[映画館(字幕)] 7点(2007-04-23 09:22:45)
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