1. トレインスポッティング
自分とまったく接点のない世界の話なので、観ていて疎外感を感じてしまう。でもこの映画がスタイリッシュでおしゃれでとんがっているのは十分に伝わってくるため(内容は決しておしゃれでもなんでもないけど)、そこで繰り広げらる話についていけない自分が、この「かっこいい」映画から否定されているような気分になる。だからおもしろいと簡単に言ってしまうのはしゃくにさわる。(でもおもしろかった。) [ビデオ(字幕)] 5点(2005-06-18 00:35:08) |
2. ライフ・イズ・ビューティフル
この映画でのナチスのユダヤ人迫害に関しての焦点は、収容所が実際にどんなところだったのかというところではなくて、前半で見せているように普通に楽しく生活していた主人公が、ユダヤ人であるというだけで突然愛する人と引き離され、それまでの暮らしも自由も、最終的にはあっけなく命までも剥奪されるという不条理さであり、あえて収容所の酷さを見せなくても、その時点でもう十分に残酷。ナチスに対するピンポイントの憎しみや怒りに焦点が当てられてない分、そんなことをやっている彼らだって同じ人間だというどうしようもなさを感じた。 [DVD(字幕)] 7点(2005-06-15 23:27:32) |
3. ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
確かに登場人物もセリフも多いんで、ちょっとボーっとすると誰が何をやってるのかわからなくなったりするけど、そんなことは気にならないくらいテンポがいい!最後までどうなるかわからない展開もスバラシイ。 [地上波(字幕)] 8点(2005-06-13 21:09:32) |
4. ロミオ&ジュリエット
セリフはそのままで舞台だけ現代にっていうのがこの映画のポイントであり、存在理由そのものだと思う。シェイクスピアの作品の中でも一番良く知られていて古典的なストーリーの「ロミオとジュリエット」ということで、話を追うことに意識を集中させ過ぎることなく、誰もが映像や音楽やセリフという部分にも目が行き届くようによくできている。「ムーランルージュ」にしたってそうだけど、古典的=ベタでもあるので要は見せ方。それに、時代背景がそのままだたら、由緒ある文学作品のひとつとして観てしまいそうなところを舞台を現代にしたことで、ロミオもジュリエットも「時代がかった衣装を着た遠い昔の人」としてではなく、もっと身近な生身の人間として活きてきて、シェイクスピアの作品の普遍性にあらためて気付かせてくれるという点でもこのやり方は成功してる。セリフにしても、時代劇の登場人物が古風な話し方をするのはあたりまえのこととして特に気をつけてみることがなかったとしても、あの派手なチンピラたちがあんなしゃべり方をすると否応なしに聞き入ってしまう。それにしてもあの口調は独特のリズムがあって美しいだけでなく、すごくセクシー!だった。 [地上波(字幕)] 7点(2005-06-10 23:51:51)(良:2票) |
5. フィフス・エレメント
あのばかばかしさがいいんじゃないか。色もきれい。人類を救ってもらうなら断然ブルース・ウィリスだ。 [映画館(字幕)] 8点(2005-06-01 20:23:49)(笑:1票) |
6. プリティ・ウーマン
変身後の高くてきちんとした服装のジュリアのほうがきれいで好ましいっていう価値観の基準の設定が気にくわないんだけど、能天気な映画として気軽に楽しめばいいんじゃないかと。最後の方で100万ドルでも今の生活は捨てないとかいうようなことを言ってた娼婦の友達が一番かっこよかった。 6点(2005-01-05 23:50:05) |
7. L.A.コンフィデンシャル
3人の刑事のキャラクターがよく練られていて、それが話の筋とうまく絡んできておもしろかった。ガイ・ピアースとあと2人の刑事(特にラッセル・クロウ)との間に徐々に信頼関係が生まれていくのがわざとらしくないのと、わかりやすいヒーローがいないのが良かった。 8点(2004-12-21 23:23:12) |
8. リプリー
《ネタバレ》 何度か観てるので展開がわかってるにもかかわらず、つい話に引き込まれてしまう。自分の過去とか犯した間違いとか本来の自分自身から目をそらしてただ逃げ続けようとするリプリーは、弱くてひたすら正しくない人なのだけど、私もそんな彼を他人事として切り捨てられるほど強くて正しい人ではないです。ディッキーが殺されるシーンは、そこに至るまでのやりとりも含めて生々しくってそこいらのホラー映画より恐い。背景になってるイタリアの景色も美しかった。 8点(2004-12-21 22:43:35) |
9. クール・ランニング
単純でおもしろかった。彼等を応援することで自分の中の健全で良心的な部分を確認できるのが好きなのかも。 7点(2004-12-21 22:01:14) |
10. フォー・ウェディング
最初の結婚式が次の結婚式につながって...という展開の仕方は好きだし、そこで繰り広げられる人間模様や人々のやりとりもおもしろかったけど、この脚本家独特の、全体に流れる人工的な甘ったるさがちょっと苦手。反感を買うか、意味不明と思われそうな役所のヒロインをいかに魅力的に見せるかという点で、アンディ・マクダウェルは役不足。 7点(2003-11-12 23:47:42) |
11. アメリカン・ビューティー
アメリカの病んだ部分を赤裸々に暴露したリアルな映画などとよく言われてるけど、この映画の中の個々の問題は、そこいらの普通のハリウッド映画にだっていくらでも出てくるし、暴露されたところで、今更びっくり!っていうわけでもない。登場人物や設定はカリカチュア的で、映像も美しいんで、その点でもあまりリアルさはない。でもこの映画がリアルなのは、そういう問題に対して、取ってつけたような前向きな解決策を与えてない所ではないかと思います。醜く見える現実の中で、いかにして自分なりのビューティーというか幸せを失わずにいれるかというのがこの映画のテーマで、それは映画や本や人から教えられるのではなく、自分で考えるしかないということを言ってるのでしょう。アメリカ人じゃなくても、中年じゃなくても理解できると思います(私はどっちでもない)。 9点(2003-10-09 21:48:11) |
12. ファイト・クラブ
話の突拍子の無さも気にならないくらい、理屈抜きでおもしろかった!消費文化やなんかの社会批判っていうテーマは、今更考えるのも面倒なくらい使い古されてて、気恥ずかしい感じもするんだけど、誰もが何となく感じてることでもあるので、見てて痛快です。 9点(2003-10-03 00:47:35) |
13. メリーに首ったけ
笑いのつぼがまったく合いませんでした。 1点(2003-10-01 22:59:23) |
14. グリーンマイル
最初に見た時はあの超能力に思い切りひいてしまったのだけど、今回2回目に観て思ったのは、超能力そのものよりもあの唐突なCGが安っぽくて駄目なんだと。脇役の一人一人にもそれぞれきちんと役割が与えられててとにかくしっかり、どっしりとした話。ただテンポが悪いし長い!本で読んだ方がおもしろそう。 5点(2003-10-01 21:56:04) |
15. ジャンヌ・ダルク(1999)
リュック・ベッソンが、ジャンヌ姿のミラを見たかっただけの映画だと思ってて、見る気もしなかったんだけど、意外に良かったです。後半の方がおもしろかった。聖人化された英雄ジャンヌを描いたところで、おもしろくはなかったと思います。 7点(2003-10-01 21:51:15) |
16. トゥルーマン・ショー
ああいう現実にはありえない設定の上で、誰もが同情せざるを得ない立場にある主人公を作られてもしらけてしまう。それにあんな番組を、みんなして大喜びで見てるっていうのも、人間の知性というか判断能力を馬鹿にしてる。あと、下のほうで誰かが言ってる、イギリスの町中に監視カメラ設置案というのは、都市部ではもう実際に起こってることです。イギリスの街中では、誰もいないからって変なことはしないように気を付けましょうね(密かに見られるのが好きな人は別)! 0点(2003-09-17 23:38:15)(良:2票) |
17. ショーシャンクの空に
《ネタバレ》 M・フリーマンのナレーションと共に、ゆるーく進んでいく話のテンポが心地良いです。海はきれいなんだけど、最後はやっぱりバスの所で終わった方が良かったと思うので-1点。 8点(2003-09-17 21:58:22) |